広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

弘南バス近況

2017-01-31 23:55:51 | 津軽のいろいろ
この記事に続いて、年末年始の弘南バスいろいろ。

2016年の弘前でブームだったそうなのが、
「ふらいんぐうぃっち」「ようこそ、魔女の街「弘前」へ」
弘前へ魔女の修業に来た少女が主人公の「ふらいんぐうぃっち」という漫画がアニメ化(日本テレビほかで放送、多くの局で既に放送終了)され、舞台の弘前へ聖地巡礼に訪れる人が多かったそうだ。原作者も弘前の人。

作中にも登場するらしい(?)弘南バスや弘南鉄道では、ラッピング車両の運行、バス停の装飾、キャラクターによる車内放送(現在は終了)も行われた。
写真は一般路線バス用の中型バスへのラッピング。「50707-2」号車で、どこかの中古で元は土手町循環100円バス専属。ラッピング開始当初も土手町循環で使われていたそうだが、この時は学園町線に入っていた。
おそらく、前回伝えたように循環バスに新たな中古車が入ったことにより、押し出されて一般路線に転じたのだろう。
作品はよく知らないけど、せっかくなのでご紹介
弘南鉄道大鰐線の車両のラッピングも見かけたが、そちらのほうが一部ドア部分も使うなど、ダイナミックで見応えがあると感じた。
弘南バスでは、車体全面を使ったラッピングはほとんどない。やりたがらないのか、何らかの事情でできないのか。


狼森(おいのもり)行き
外板がだいぶ傷んだ、三菱エアロミディ。前だけにドアがある、弘南バス自社発注車。
「青森22か904」「30501-2」だから、1993年製。
同型の「905(おそらく30502-2)」も相馬行きで目撃。

今年で24年目の車両。そういえば、秋田中央交通にも1993年製のエアロミディが残っている。秋田市営バスから譲渡された、オートマの元291号車。ただし、これはヘッドライトやテールランプの形状が異なる。1993年9月にモデルチェンジされたので、弘南バスはそれ以前、秋田市営はそれ以後(年末のはず)に導入したことになる。
テールランプは高い位置に小さな「バス協テール」
モデルチェンジ前の丸いヘッドライトの車は、かつては多くの街で見かけたが、今はほとんど見かけなくなった。
中央交通では秋田市営バスから譲渡された1992年製のうち1台(元274号車)が2015年までがんばっていた。青森市営バスでも数年前には走っていたが、どうしているだろう。
中央交通の子会社では、スポーツクラブ所有の自家用バスを受託運行しているが、そのうち1台も同世代。ヘッドライトはモデルチェンジ前、テールランプはモデルチェンジ後という仕様だが、路線車より走行距離はずっと少ないはず。
やっぱり弘南バスは物持ちがいい。

この車、中ドアがないことと、屋根にマーカーランプがあることを除けば、外観は元秋田市営バスのエアロミディとほとんど変わらなくて、ちょっと懐かしい。車内の床は、おそらく板張り。秋田市営バスのものは樹脂製だった。
今は弘前営業所所属だが、昔は別の営業所に配置されており、乗る機会はほとんどなかったはず。
前ドア・前輪の上に、
小さな「MMC」。秋田市営バスにはなかった
当時は、バス・トラックが三菱ふそうとして分社化される前。三菱自動車はCMなどで「MMC」とコールしていた。
秋田市営バスの同世代の車には、車体やリアウィンドウにはメーカー名の表示が一切なく、他社と比べて控えめだと思っていた。弘南バスでも、それは同じようだが、この「MMC」が小さな自己主張。

※この後、2017年9月時点でも904はまだ走っている。その他も含めてエアロミディの状況


富田大通りの「弘大農学生命科学部前」バス停。
(再掲)上り側
以前は、上下両側とも「農学部前」だった頃からの、旧・標準タイプのポールが立っていた。
(再掲)こんなの

今回行くと上の写真のように、両側とも、赤い枠が目立つ、新・標準タイプに更新されていた。しかも、
なんかくっついてる
ソーラーパネル付きのLED照明。
向かってくるバスから見える面で、時刻表を照らすように設置されている。

2016年4月18日の陸奥新報に「バス停にソーラー照明で安全快適に/弘前」として取り上げられていた。
昨年4月13日に「弘前市内の主要なバス停7カ所に蓄電式ソーラー発電LED照明を設置した。乗客に安全、快適なバスの待ち時間を過ごしてもらうことが目的。」とのこと。

ここ以外はどこのバス停なのかは不明だが、あまり費用をかけずに、サービス向上ができそう。街路灯・防犯灯の役目も果たすことだろう。秋田のバス会社も見習ってほしい。
なお、隣の「弘前大学前」は以前のままで、上り側は電照式、下り側は旧・標準タイプ。下り側は大学前、農学部前とも乗車する人は多くないと思うが、どちらかと言えば大学前のほうが多そうだから、そっちに照明を付けたほうがいいような気がしなくもない。※その後、大学前の上り側はこのタイプに更新された。


以下は写真なし。
2014年に、車内放送広告がかなり増えていた
今回は若干減った印象、スポンサーや内容の入れ替わりもあった。

弘前バスターミナル前では、美容室の広告は継続ながら、電話番号の語呂合わせ「さんぱちむごむご」はカット。「理系志望の弘高生諸君」の塾は撤退し、別業種に代わっていた。

上代官町の天賞堂も撤退。

弘前大学前では、なんとフクロウカフェの広告が登場!
場所は駅向こうの城東のほうらしいが、弘前にフクロウカフェがあって(秋田にはないよね※)、バスで広告が流れるとはびっくり。
「いいらしいですよ」というフレーズもあったかな。
※秋田では、その後2017年4月28日秋田市泉に「秋田初」のふくろうカフェがオープンした。



城東環状100円バスに乗ったら、さくら野へ買い物に行く、高校生と思しき女性2人組の会話が耳に入った。
「この辺(環状バス沿線)に住んでる人っていいな。バスが100円だから」とのこと。
彼女は駅の西側(弘前公園側)に住んでおり、通学にはバスを乗り継がなければならず、料金が高い上、本数が少ないので、うまく乗り継ぎできず、学校から乗り継ぐバス停まで走ったこともあったとか。
城東環状バスは、駅東側の住宅地をルートに含んで、朝から夜まで運行されており、駅東側においては一般路線バス同様の役割を担っている。そうした点を考えれば、たしかに料金の面でもダイヤの面でも、弘前市内ではバスが利用しやすいエリアではある。
実際のところは自家用車を使う人が大多数なんだろうけれど、弘前だけでなく秋田市などどこの街でも、こういう視点で、街の住みやすさを考えることも必要だろう。

弘前の話題は続きます
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪道さまざま

2017-01-30 23:58:48 | 秋田の季節・風景
平年よりは多くの雪が積もった秋田市。
23日深夜に最大積雪50センチに達した。
その翌24日の通町橋

70センチを越える豪雪となった2006年はこうだった。
(再掲)
実感としては、今年は50センチという割には、そんなに多くないような気がする。

南通亀の町の小さな道は真っ白

上半分が雪で覆われていた、楢山の東部ガスのガスタンクは、
だいぶ滑り落ちた
球形だからつるんと全部落ちるのかと思いきや、頂点近くではまだらに残っている。昔の体育館のカマボコ型屋根でも、完全に同時には落雪しなかったから、似たようなもんか。

気温が上がり、除雪作業も進み、道路の雪は減っていった。26日以降の風景。
秋田東中学校前の通り。奥が秋田大学と手形山
車道はざくざく、歩道はつるつるだけど、なんとか通行できる。

手形と広面の境付近、手形陸橋の通り(県道28号)のいとく秋田東店前
幹線道路の車道と融雪の歩道なので、路面が出ている。境に雪山があるので、車の出入りや道路横断は要注意だが、通行する分にはいつもと変わらない。

その後、住宅地の小さな道でも路面が見えるようになった道も多い一方、
つるつるの所も(保戸野八丁)

除雪が上手い下手とかいろいろ言われるけれど、役所も業者も住民もがんばってはいる(ということにしておきたい)。
だけど、もうちょっとなんとかできるのではないかと思う道路があった。
大町二丁目。秋田ニューシティ跡地前(右が跡地)
通町から南へ伸びる、大町通り。27日、そのニューシティ跡地前に、片側車線を半分ほどふさぐように茶色い雪山ができていた。対面通行の道路なのに、これではすれ違いできないし、正規の停止位置で信号待ちすらできない。
元から歩道がない道路だが、歩行者はこちら側を歩けない。写真で分かるように、ニューシティ跡地の中はきれいに除雪されているから、歩行者は雪山のすき間をまたいで、敷地内を歩いたほうがずっと安全で歩きやすい。
反対側から
隣の日本銀行秋田支店前には、これほどの雪山はなく、ちょうどニューシティ跡地前にだけ雪山ができている格好。
ここは新屋線と割山線が通るバス通りである。路面の雪はきれいになくなっているのに、これはどういうことか。除排雪作業の途中で、仮に積み上げられているわけではない。この状態では除雪作業の意味がない。
除雪(というか排雪)するべきだと感じ、秋田市の除排雪コールセンターへ、初めて電話してみた。ところが2分12秒待っても「お待ちください」なのでやめたが、翌日にはきれいになくなっていた。

それにしても、仮にも秋田市中心市街地のバス路線がこの状態ってのは…
ここに建物があれば、こんなことにはならないでしょう。どうせ空き地だからと、雑に除雪したのだとすれば、あまりにヒドイやり方。跡地所有者の辻さんが市へ文句を言ってもいいくらいでは? そうそう、辻さん跡地利用計画はどうなっていますか?
あと、バス会社が市に除雪を依頼(というか要望というか、この状況だと「苦情」かな)することもできるのではないでしょうか。堂々と主張していいと思う。
【31日追記】秋田市が謳う「エイジフレンドリーシティ」とか「出かけたくなる中心市街地」といった面からしても、これではいけないでしょう。
原因としては「辻不動産がニューシティ跡地内を除雪した時、道路側に雪を捨てた」という可能性もあり得なくはないが、雪の重なり方や色からして、その可能性は低いと思う。やはり「道路除雪を受託した業者の手抜き&道路管理者である秋田市の監督不行き届き」が原因ではないだろうか。
除雪は「自助」や「共助」で対応できるものもあるかと思うが、この状態をそれらで解消するのは無理。むしろこれは「公助」ならぬ「公妨」では?(以上追記)


秋田北高校と東中横の奥羽本線の間、千秋中島町と千秋北の丸の境には、カーブした坂がある。
雪はないけれど…
現在、この坂は、
砂利道?!
以前は車道部分にもロードヒーティング(融雪装置)が設置されていたはずなのに、現在は舗装も配管もはがされて、路盤が出ている状況。おそらく積もった都度、除雪はしているのだろう。ぬかるみまではいかないものの、小さな水たまりができるなど、秋田弁でいう「やばっちい(汚い)」道。
融雪装置の更新工事が途中で止まってしまっているのだろうか。この時期にこうしなければならない必要があったのか。途中で止めるくらいなら、融雪が作動しなくても舗装したままのほうがよかったのでは?

この後の雪の状況はこちら
コメント (8)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新屋かまくら2017

2017-01-29 21:12:32 | 秋田の季節・風景
28日、秋田市南西部の新屋(あらや)地区で、恒例のミニかまくらの祭り「第15回 あらや大川散歩道雪まつり」が開催された。※昨2016年
秋田市は先週半ばには、積雪50センチに達した。
その後、週後半は気温が上がって、週末にはまた冷えこむ予報だったので、路面状況は最悪になる予感がしたものの、実際にはそれほどでもなかった。路面の雪はおおむねなくなり、路肩や空き地には雪が残る状況で、車・歩行者とも通行に大きな支障はない(支障がないわけでもない。また後日)。

28日夕方は、積雪20センチほど、気温2度台、風速5メートル前後。雲のすき間から星がきらめき、ちょっと風は強いものの、秋田市としてはさほど寒くない穏やかな冬の夜。
新屋駅近く
遊歩道(≒まつり会場)南側のJR羽越本線新屋駅から製紙工場排水路跡にかけては一本道。まつりの時は、淡々とミニかまくらが並ぶだけで、これまであまりおもしろくないと思っていた。
ところが、今回、遊歩道が微妙にカーブしており、そこがなかなかいい感じであることに気づいた。
カメラを傾けてもいい感じ? 柵の左はすぐ線路
風があるせいで、ろうそくの灯りがゆらゆらと揺れて、これもまたいい感じ。
猛烈な強風ではないので、風で消えてしまうことはさほどなかったが、関係者のみなさんがこまめに巡回してくれていた。

本部・町内会館前には、大きな(本物の)かまくらも1つ。地元の幼稚園や支援学校による雪の作品も。
出店もにぎわう。最近は、地元の飲食店に声を掛け、有料で提供する方式になった【30日補足・無料での振る舞いも一部あり】そうだ。美大の学食も出ていたが、昔とは業者が変わったのか。

本部から北は、住宅地。※ここから先、美大までの先日の昼間の模様

遊歩道の両側が車道なので、そこで除雪された雪が、車道と遊歩道の境で雪山になっている。過去のこの時期と比べればやや多め。それを使えるから、かまくら作りには不自由しなかったことだろう。積もって時間が経って気温が上がって、ざらざらした氷っぽくなってしまっているけれど。
報道によればミニかまくらは計3000個。見た目にも平年並みの個数といった感じ。【30日追記】約500人で作ったとのこと。

遊歩道北端が、秋田公立美術大学。
先日触れたように、遊歩道沿い、旧・国立米倉庫を転用した倉庫棟と向かい合う位置で、来春できる大学院用の建物を建設中。
以前は、4年制化後に設置された「これから先、関係者以外立入禁止」の看板があったが、今回(先日昼間に来た時も)はなかった。実際には裏返して片隅に置いてあるのだが、方針転換か、工事のための一時的措置か。【2018年には元に戻っていた】
左が倉庫棟。右が建設中の大学院
遊歩道部分には仮囲いが置かれて幅は狭くなっているが、ミニかまくらは例年並みに置かれ、歩行も支障なし。
倉庫には、かつて米の積み下ろしをするプラットホームだったという、屋根付き通路「雁木(がんぎ)」がある。例年そうだけど、雁木から遊歩道へ雪が落ちて山になっている(これも遊歩道を狭めている)。昔、貨物列車が来ていた頃(1970年代までだったとか)は、線路が埋まらないように除雪が大変だったかも。
雁木の中から遊歩道と大学院
仮囲いにかまくらの灯りが反射するのは、今年だけの光景か。

美大の本体部分へ。
今年も学生によるそり滑り台など雪のオブジェはいくつかあったものの、いつぞやほど多くはなかった。
レストハウスも開放(学食は非営業)してはいたが、その告知はなく、全体的に照明は控えめ。昔のように危険なほど暗くはなく、これはこれでいい。
倉庫の中に明かりが灯り、木の天井が見えている
倉庫棟などにはそれなりに学生が来ているようだ。4年制化されて、実習などで忙しいのだろうか。この後、新屋発秋田行きの電車に乗ったら、美大の学生と思しき人が何人も乗っていた。
美大正面・サークルプラザ

最近は、会場両端に、ミニかまくらを積み上げて看板風にしたものが設置されていた。今年も、
新屋駅側
「祝/改修/新屋駅/(列車の絵)/ゆきまつり」、新屋駅が、外観を中心としたリニューアルが行われた(後日また)ことを祝うもの。
ちなみに、上の写真後方に、パチンコ屋「セントラル新屋店」が見えているが、やめてしまったようだ。駐車場の雪がそのまま。【この後2018年夏に解体が始まった
美大側
美大側は「祝/開学/大学院/ゆきまつり/秋田公立美術大学」。
このまつり自体が今年で15回目なんだから「祝15回」とやってもよさそうなものを、地元のほかのことを祝うというのが、奥ゆかしい。


恒例の新屋高校の生徒による「ヤマハゲ」も巡回。ヤマハゲは男鹿のナマハゲとほぼ同じ風習だが、新屋の近隣の豊岩や下浜ではその名で受け継がれる。
遭遇した子どもたちは、けっこう大きくても怖がっていた子がいたのは、ある意味自然。一方で、小学校入学前ぐらいの子数名が、ヤマハゲを探し求めて会場内を走り回っていた。「鬼と握手する」なんて言いながら。伝統が変わりつつあるのか?!

翌2018年の模様
コメント (8)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

券売機・市役所前・バス旅

2017-01-27 00:15:14 | 秋田のいろいろ
以前のバスの話題の続き3つ。
●券売機の詳細
この記事中ほどの通り、秋田駅西口バス乗り場内にある狭い案内所の中に、空港リムジンバス用の乗車券券売機が設置された。
駅舎(東)側から。背を向けている白い箱が券売機


夜に行ったら、時間的に閉まっているはずの案内所に明かりが点いていた。窓口のカウンターはシャッターが下りているが、券売機は稼働中。

掲示を見ると、窓口は平日7時30分~18時00分、土日祝日8時30分~17時00分なのに対し、券売機稼働は5時50分~19時50分。
現行ダイヤにおいて、空港行きの始発は6時20分発、最終は19時15分発だから、券売機は全便に対応できている。

なるほど。窓口が営業していない時間帯でもリムジンバス乗車券を購入できるように、券売機を設置して稼働させているのか。
ATMコーナーのようにタイマーや遠隔操作で開閉できるようには見えないから、最初と最後の開け閉めは、誰か(社員もしくは警備会社)が来てやるんだろう。【コメントで教えていただいた通り、自動で施錠/解錠されるとのこと】
中央交通秋田営業所の電話番号は記されているが、釣り銭や用紙の不足・詰まりといったトラブル時の対応には時間がかかりそう。

券売機は、レジ用釣銭機などで知られる「グローリー」社製、その名も「券職人」シリーズ。食券や施設入場券にも使える製品で、タッチパネル付きのハイグレード、しかも2千円札以上の高額紙幣にも対応した、高級品「VT-G20M」。

ハイグレードタイプなので、押しボタンは最大72口座まで設定可能。(うち一部をタッチパネルに収納することも可能?)
この券売機では、9口座しか使っていない。うち1つは、2ボタン分を1つにまとめた「領収書」ボタン。購入後10秒以内に押せば、領収書が出るらしい。

残り8つは、大人用と小人用が各4ボタン。
その内訳は、「県庁市役所~秋田駅~北都銀行前←→秋田空港」「卸センター入口←→秋田空港」「牛島市営住宅前←→秋田空港」「仁井田中丁←→秋田空港」。つまり930円、870円、840円、770円の各区間別。
両矢印になっているので、発券された券で、空港行きのみならず空港発にも使えるということだろうか。


以下、この券売機の設定や掲示についての個人的意見。初めてこの券売機に遭遇した旅行客の立場になれば、改善の余地があるように思えてしまう。
まず、上記の通り、秋田駅の乗り場にある券売機に、駅から離れた牛島や仁井田など~空港の区間のボタンが設定されている。この意味があるだろうか?
発券された乗車券の有効期限についての表記は、券売機周辺には見当たらない。翌日以降も有効なのであれば、まあ、事前に買って、別の日に他のバス停から乗ることもあるだろう。 鉄道のきっぷみたいに。だけど、そんな使い方をする人はきわめて少ないだろう。車内で現金精算もできるのだし。
これでは、買う時に戸惑ったり、間違って買ってしまう人がいそう。間違った区間のを買ってしまったら、不足分を車内で支払えばいいのかな。

シンプルに930円区間(とその小人用)のボタンだけにしたほうがいいのではないだろうか。
さらに、「券売機で売っています」「窓口でも売っています」「乗り場は1番です」という趣旨の掲示が、違う文面・スタイルであちこちに張られているのも、ごちゃごちゃしてかえって混乱させられそう。しかもひざ丈ほどのしゃがまないと読めない位置にあったり。
そんな掲示もシンプルに分かりやすくできる。「券売機または窓口でお買い求めのうえ、1番乗り場からご乗車ください。」1つのほうがいい。
その下にでも小さい字で「券売機発行の乗車券の有効期限は○日間です。なお、車内で現金、一般路線バス用回数券でも支払えます。」とあれば、完璧か。
リムジンバスなんてひんぱんに乗るものじゃないのだし、全員が空港へ行くために乗るのだから、極力簡潔にするべきだし、それができるはずだ。

あと、この券売機はオプションで電子マネー読み取り端末(交通系・流通系対応)を接続できるようだ。その辺も検討すれば、利用者にとっては便利かつスムーズに利用できそう。
客の立場でのサービスをお願いしたい。


●正式な表示板
2016年5月に秋田市役所の庁舎が新しくなったのに合わせ、「県庁市役所前」上り(秋田駅行き)側のバス待合所も新しくなった。
しかし、それにはバス停名など「ここがバス乗り場であること」の表示がまったくなく、物足りないような不親切なような気がしたので、秋田市役所にその旨伝えたところ、ラミネート加工した紙が貼られた。
 (いずれも再掲)
仮のようにも見える表示だが、昨年末(もしかして年明けも?)でもまだそのラミネートした紙のままだった。
ところが、いつの間にか(1月21日発見)、
立派な表示になっていた!
濃いグレー地に白抜きでバスのマークや「バス乗り場 BUS STOP」が入ったバス停名・3事業者名の表示板が1枚、同じデザインの「禁煙」が2枚。

バスのマークは、バスのりばを示すJIS規格のピクトグラム、角ゴシック体はイワタ社製のユニバーサルデザイン角ゴシック体かな?
やっと、ちゃんとしたバス停になった。
その後の変化


この向かいの県庁側の下りバス停待合所も、昨年、リニューアルされた。
ところが、こちらは仮の表示もないままで、ぱっと見はここがバス停であるかの確証が持てない状態。(駅行きと逆方向だから、ここから乗るのは地元の人が大多数だけど)

中央交通が上り側の表示板を発注・設置したのなら、下り側もいっしょにやるのが普通。
ということは、もしかして新しい表示板は秋田市役所が設置したのだろうか。他のバス停(駅前にもない?)でも見かけないデザインだし。

なんだかな…
「旅客自動車運送事業運輸規則」第五条2(掲示事項)では、「路線定期運行を行う一般乗合旅客自動車運送事業者は、次に掲げる事項を停留所において、公衆に見やすいように掲示しなければならない。」として、第一に「事業者及び当該停留所の名称」を挙げている。
つまり、バス停名を表示することはバス停がバス停であることの必須条件である。本来はバス会社が率先して(市役所が移転したことが原因だから、費用負担は協議の余地があるかもしれない)、供用開始時点までにちゃんとした表示をつけておくべきだったのではないか。
そして、県庁側はこのままでホントにいいの? 時刻表の片隅に小さく印字されてはいるけれど、それをもって「公衆に見やすいように掲示」と見なされるのだろうか。
7月になって、やっと変化が。


●バス旅フィナーレは…
この記事最後で取り上げた、「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」の蛭子能収、太川陽介のコンビの最終回である第25弾。ゴールの地は、秋田県由利本荘市。
テレビ東京系では1月2日に放送されたが、秋田ではまだ見られない。
※以下、いわゆるネタバレがあります。



Wikipediaなどによれば、最後の旅は失敗に終わった。
秋田県内に入ることすらできず、山形県内で断念。

詳しく記すと、日本海側で県境を越えようと、余目駅前へ到達。土曜日で以降のバスがなく、あと2本、75キロを残してつながらなくなった。
日本海側ルートは、2010年の第6弾第7弾【27日訂正】の逆方向となる。
第6弾第7弾では、県境の国道7号を6キロ歩くかと思ったら、季節限定の鳥海山の登山バスを乗り継ぐルートを発見。象潟に宿泊し、半日かけて山形へ至ったが、結局ゴール(新潟)できなかった。(悪天候になったり、蛭子さんがパチンコに行ったりした)

今回は冬なので登山バスはないし、現在は秋田県側は予約制になったので、番組のルール上、利用できないはず。
でも、平日ダイヤなら「あと2本」で本荘に到達できたとは?

番組内でどう説明されたか知らないが、Wikipediaによれば、仙台-鶴岡-酒田-本荘の高速バスの一部区間を利用するつもりだったらしい。
この高速バスは、鶴岡~本荘の区間だけの利用(山形県内で乗って秋田県内で降りる、もしくはその逆で、同一県内での乗降はできないらしい)も可能で、そこは一般道を走る。
その手があったか。この番組では過去にも、高速バスであっても、乗降とも一般道部分で完結する区間では、利用したことが複数回あった。(当然のように利用していた回もあれば、「特例」として利用した回もあったはず)


でも、ちょっと待って。2010年当時も、この路線・制度はあったはず。
本荘~象潟のどこかで宿泊して、朝イチの仙台行きに乗って鶴岡へ抜ければ、半日以上の時間短縮が可能。蛭子さんがパチンコをしても、余裕でゴールできたのでは?
本荘で窓口に問い合わせていたが、その時に気づけなかったのか、あるいは当時はルールとして認められなかったのか…


ところで、正月には、BSジャパンで2016年公開の映画「ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE」が放送された。舞台は台湾。
日本国内の旅と違って無理があるのではないかと思いつつ見たが、意外にも違和感は少なくておもしろかった。
ただ、台風で丸一日足止めされたのにゴールできたから、行程は余裕があったのだろう。

テレビ東京の本社移転記念特番として2016年11月26日に放送された、田中要次、羽田圭介、宮澤佐江が旅をする特別編は、年明けにIBC岩手放送で放送されていた。
銀河交通(関連記事)の日野リエッセをテレビ東京前に駐車し、その最後列の席に蛭子、太川、局アナが座って3人の旅を見守る(ツッコミを入れる)形式。それなりにおもしろかった。

これで、バス旅シリーズは第25弾以外は全部見たことになるはず。IBCで2月上旬辺りに放送してくれるかな。
※BSジャパンで2月9日・木曜日の夕方から2週連続(1時間半ずつ)で放送とのこと。最近のBSジャパンにしては早期の放送だ。IBC岩手放送では、2月18日午後に3時間通しで放送。
※珍しく秋田でも放送された。以前秋田が舞台になった時と同じく、秋田テレビ。前後編に分けて、4月15日土曜日15時と23日日曜日16時から。

※新メンバーとなった2017年秋に、別ルートで再び秋田が舞台となった
コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中古バス続々

2017-01-26 00:03:56 | 津軽のいろいろ
年末年始の弘前では、弘南バスの新車に乗れた。
1年ぶりの来訪だっただけに、それ以外にも車両に変化があった。
なんか以前よりも小型バスをあまり見なかった気もした(その分中型バスが多い)けれど、気のせいかもしれないし、年末年始なので通常と運用が違ったのかもしれない。それはともかく、まずは、
土手町循環100円バス
土手町循環バスでは、基本的に一般路線とは区別された専用車両が使われている。これまでそれらは、自家用バス仕様の中古車が多かった。
↑このような路線バスタイプの車両は、昔はあった(ボロい車だった)が近年はなく、LED式先表示の土手町循環バスは初めて見た。「100円バス/土手町循環バス」と表示されるのか。

このバスは、「いすゞエルガミオ」と「日野レインボー2」の共通車種。いすゞと日野ではヘッドライトの形が違うのだが、初期に製造されたものは日野製でもいすゞと同じライトなので、区別できない。
弘南バスでは、これまでエルガミオは1台も購入しておらず、すべてレインボー2を採用していた。
したがって、最初見た時は、一般路線バス用のレインボー2が、年末年始態勢で循環バスの応援に入ったのかなと思った。

だけど、塗装が妙にきれい。
しかもナンバープレートは「10-24」なので、昨年末に入ったばかりの新車「10-43」とそう違わない。
社番は「11201-2」号車。この「112」は「いすゞで2000年に製造された」ことを意味する。
ということで、来たばかりのいすゞエルガミオの中古車だった。
弘南バスにエルガミオが導入されたのは、これが初めてかもしれない。とすれば、1999年の発売開始以来、17年経ってからの初登場。上記の通り、初期のレインボー2と外観は同一で目新しさはないけどね。
しかも、塗装変更の時などにはがされてしまったのか、「ISUZU」「ERGAmio」といった表示も見当たらないから、なおさら分かりにくい。
(再掲)既存のレインボー2【28日追記】この車はワンステップ。上のエルガミオとは側窓の高さが違うが、これは床の高さ=ステップの数が違うから。詳細は後述
新車で購入したレインボー2と比べて、正面の「K」ロゴが少し小さい。フロントガラス下のワイパーがある部分が、新車では車体と同じベージュ色で、こちらは黒いのも違う。
どこのバス会社でも、塗装変更時に意図したのかしないのか、細かな差異は出てしまうようだ。

社番「11201-2」は、「貸切や高速も含めた弘南バス保有の2000年のいすゞ製のバスで1台目」を意味する。製造年が基準で、中古車が来た場合は新車に続く番号が付与される。中古車なのに「01」なのは珍しい。
ということは、2000年当時はいすゞから1台も買っていなかったことになる。(買ったけど既に廃車になったという可能性もあるが)
当時は、日野レインボーや日野と三菱の小型バスは盛んに導入していた頃だが、貸切や高速用でいすゞを数台は導入しているかと思っていた。

最初は運転席側しか見なかったが、後でドア側を見たらびっくり。ただのエルガミオじゃなかった!
ちょっと分かりにくいかな

後ろにドアがある!!
弘南バスではどっちみち使わないが、車両中央部でなく後部に引き戸のドアが付いている!
後ろのドアは、主に西日本方面を中心に、昔のバスで見られた仕様だが、車椅子対応になった最近のバスでは、中ドアに統一されたと思っていた。エルガミオでこんな車があったとは!
※秋田中央交通には、もっと古い南海バスの中古で後ろにドアがある車がある。
【2023年1月8日追記・検診車(レントゲン車)で、バスベースのものでは、この位置に折戸のドアがある(トラックベースは後部もある)。秋田県総合保険事業団には、2015年のフルモデルチェンジ前のエルガの顔で、後寄り折戸、ツーステップの胃部検診車がある。ドアの種類は違うが、こうした需要に応えるため、後ろにドアを付けることは今でも可能なのだろう。】

小さいことだけど、後部には「乗降中」を表示する装置が設置されていた痕跡がある。その処理は雑で穴がそのまま開いていて、色が塗られていない。じゃあ、塗装を塗り替えてから取り外したの?

正面の行き先表示はLEDだけど、側面にも後部にもない。側面には弘南バスでは今なおよく使われる、板(鉄道業界ではサイドボードを略して「サボ」)をぶら下げている。土手町循環専用車両なのか。【26日追記】これまで弘南バスでは、LED式行き先表示は新車にしか採用されず、古い車と中古車は一貫して幕式表示だった。前だけとはいえ、中古車にLEDが設置されたのはこの車が初ではないだろうか。
一方で、乗れなかったので車内は不明だが、写真を拡大して見ると整理券発行器は設置されているようだ。土手町循環では整理券は使わない。運賃表示器の有無は不明(設置されていなければ、循環バス専用車両と断定できる)。【下の追記の通り、液晶式表示器搭載】
大みそかも元日も土手町循環に入っていたけれど、土手町循環優先使用車両みたいな位置づけなんだろうか。

座席は、標準的な路線バスのようで、少なくとも前方は1人掛け。
多くの車両が全部2人掛けだった土手町循環バスとしては、着席人数が減ってしまうことになる。でも、時期によっては乗降もままならないほど混雑する路線なので、個人的にはこれでいいと思う。長距離乗る人もいないのだから。

この車、ほかにも変わったところがある。
ワンステップではなく、ツーステップのようだ。そのため、側面の窓が、見慣れたエルガミオよりもやや上に位置している。エルガミオのツーステップはオプション仕様。
それに、走行音を聞くと、オートマっぽい。

かなりの珍車。前の所有者は?
調べたら、珍車だけに簡単に分かった。埼玉や茨城で展開する「朝日自動車」という、東武鉄道系列のバス会社が、同仕様のバスをまとまった数、保有していた。

【11月4日追記】
土手町循環バス用の中古エルガミオは、少なくとも2台在籍していた。2017年9月に、その2台に乗車できた。
もともとの仕様も、弘南バス譲渡時に改造された仕様も、2台に違いは見つけられなかった。強いて言えば、戸袋の出っ張ったところの降車合図ボタンの設置位置が違った。1台は他のボタンと同じ横向き、もう1台は前向き(座っていると見つけづらい)。他社の(特に古い)バスでも見られる差異ではあるが、この2台は同時に製造され、その製造時点から設置されたボタンのはずなのに、統一されていないのがおもしろい。

座席はほぼ全部が1人掛け。低い背もたれの一般的な路線バス用。ツーステップの分の天井の低さ、窓の位置の不自然さなどは感じなかった。エルガミオのオートマは、名古屋市営バスで乗って以来2度目の乗車だったが、滑らかで良好な加減速。
整理券は、従来の車両に搭載されていたものの使い回しか、インク式。運賃箱も、小田原機器製の旧タイプ。
運賃表示器だけは、レシップ製の液晶2画面の最新式。弘南バスの一般路線車のごく一部で搭載されているのと同じ、黒い外枠のもの。(秋田中央交通やJR東日本のレシップ製は、枠がグレー)
といっても100円バスだから、表示されるのは運賃よりもバス停名などの案内。バス停名は5か国後、弘前公園までの地図なども表示される。設定すれば一般路線の運賃表示にも対応しているということだろうか。(以上追記)


エルガミオ以外にも。
これも土手町循環
ナンバーは「952」なのでエルガミオの少し前の登録。
こちらは日野純正のレインボー、行き先表示は幕式で、土手町循環バスではこれまでにもあったタイプだから、違和感が少ない。
「51215-2」だから、中古エルガミオと同じ2000年製(当時はいすゞとの統合車種になる前)。「1215」だから弘南バスには、既に14台の2000年製日野車がある。
ところが、これも後ろにドアがあり、オートマのようで、座席からしても、おそらく朝日自動車の中古。
整理券発行器はある模様。
後ドアに「弘南バス」と表記
エルガミオでは後ろドアよりも後ろの車体部分に「弘南バス」と表記されているが、レインボーではそこが網になっているためか、ドアに書いている。秋田中央交通でもそうしていた。

一般路線バスではこれとそっくりな「954」が走っていた。弘前営業所以外の所属かな。
さらに、城東環状100円バスには、ナンバーは飛んでいるが同一仕様と思われる「10-16」が入っていた。
弘南バスでは、朝日自動車の中古車をまとまって導入したことになる。
【26日追記】車齢15年超の後ドアという珍仕様では、中古で引き取りたいバス会社は少ないのかもしれない。弘南バスなら後ドアは使わないし、これまでの自家用バスの寄せ集めのような車両群と比べても、この程度ならさして問題がなかったということかな。


城東環状100円バスで10-16に乗車できた。
城東環状は専用車両ではなく、和徳車庫の一般路線車が使われているので、運賃表示器があり、従来通りの7セグメント方式50コマ表示のレシップ製LED式。
車内はほぼ全席が1人掛け。
普通乗用車のものによく似たレバー(ただしPレンジがない)で操作する、トルクコンバーター式のオートマチックトランスミッション。
弘南バスでオートマのバスに乗るのは初めて。

日野のオートマといえば、タイミング悪い変速の秋田市中心市街地循環バス予備車のリエッセには、今も時々乗ることができる。
あとは、秋田市営バスの日野レインボー。1994年度導入の121~125号車がそうだった。
(再掲)
10-16は、秋田市営バスの車よりは6年ほど新しいことになるが、レバーや乗り心地、音はそっくりだった。忘れていた感覚を思い出した。
リエッセほどではないものの、変速時のショックがやや強いというか、ぎこちないのは、当時の日野の特徴なんだろうか。(秋田市交通局が入れていた、同時期の日産ディーゼルや三菱と比べてもそう感じる)

秋田市営バスのATレインボーは、他の車両と同じく中央交通へ譲渡されて使用されたのだが、その5台だけは早々(車齢15年弱ほど?)に廃車になってしまった(他社のオートマは、車齢20年を越えて今なお走っているものもある)。中央交通では、いろいろあって、扱いづらい車と判断したようだ。
このことを記憶する隣県の者としては、弘南バスさんは15年以上経ってから大量に入れてしまって、大丈夫なのかと、少々心配してしまう。
【28日追記】弘南バスの運転士さんたちは、オートマのバスの扱いに慣れていないはずだから、操作には充分気をつけてね。

ちなみに、エルガミオのオートマは、名古屋市営バスで乗ったことがあったが、乗り心地は良かった。【11月4日追記】弘南バスのも良かった。


さらにさらに、朝日自動車の中古かどうかは分からないが、中古レインボーをもう1台見た。
学園町線を走っていた、「930」「51214-2」号車。
窓枠は茶色だが、ドアは前だけのトップドア仕様。背もたれがやや高く、2人掛け席が多そうで、上記各車とは違う。MTかATかは不明。
バンパーが銀色ではなく、車体と同じベージュ色に塗装されているのが珍しい。


以上、弘南バスには新たな中古車が多数入っていた。
これまで土手町循環バスで使われていた自家用仕様のバスは、平成元年製造のもあったけれど、廃車されたのか、はたまた郊外の路線などで走り続けているのだろうか。子どもたちによる絵などラッピングがされていた車もあったが、新しい車両でもいずれ実施されるだろうか。

そういえば、以前の土手町循環バスでは、100円玉に手足が生えた黄色いステッカーを正面に貼っていたが、今回はそれがなく、フロントガラス右下に小さいものを出していた。不慣れな人には、ちょっと分かりづらくなってしまったかな。

弘南バスのその他いろいろは、また後日
コメント (6)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

手形山伝説?

2017-01-25 00:18:45 | 秋田のいろいろ
BSジャパンを見ていると、「ふるさと再生 日本の昔ばなし」なる番組の宣伝が放映される時がある。
かつてTBS系(毎日放送がキー局)で放送されていた「まんが日本昔ばなし(関連記事)」とは別物だけど、似たような番組っぽい。語りは柄本明と松金よね子。
地上波のテレビ東京で2012年4月に始まり、BSジャパンで遅れて放送されている。
1度も見たことはないが、インターネット上で以下のようなことを知った。

BSジャパンで1月8日に放送された第247回(の2話目?)のタイトルが「手形山」。
手形山と言えば、秋田市の秋田駅の北東、秋田大学の近くにある低い山。
日本に山は多いけれど、手形山なんて変わった名前の山がほかにあるだろうか?
秋田大学周辺は「手形」という地名。「手形」はいわくありげな地名だし、何かの説を聞いたこともあるような… そのお話?
※以前「からみでん」の記事で少々触れているのだが、手形の由来は、「手潟」という「潟」があったのがそもそもという説が有力らしい。地名が先で、そこにある山が手形山になったということか。


知ったのは放送終了後だったので、真実は完全には分からない。
舞台も不明。かつてのTBSのほうでは、ナレーションもしくはタイトル画面で、伝承されている地名や出典が示されていたのだが。
公式ホームページの概要説明によれば、「信心深い徳右衛門の唯一の楽しみは、お坊さんから観音様の話を聞くこと。ある日、山津波に巻き込まれた徳右衛門は家族と村人のために自らを捨てて観音様に祈る。」

それを基に調べると、残念ながら秋田の話ではないようだ。
滋賀県大津市に、大平山という山があり、その別名が「手形山」。
そこに、大きな手の形に見える部分があり、それが山津波の跡なんだとか。それについて、観音様もしくは天狗がどうこうという、伝説があるらしい。


手形山違いだったわけだけど、調べている途中、TBSの「まんが日本昔ばなし」で、秋田市手形が舞台の話が放送されていたことが分かった。
※個人のホームページ「まんが日本昔ばなし~データベース~」(http://nihon.syoukoukai.com/)を参考にさせてもらいました。
1988年1月30日に初回放送(秋田では遅れて放送されたはず)された、「雪の夜泊り(ゆきのよどまり)」というお話。
今村義孝 編「秋田むがしこ(第1集)」(1959年・未來社)が原作。

ストーリーは記憶にないが、タイトルには聞き覚えがある。当時の放送を見たのかもしれない。
手形に住む若者が山へ狩りへ行き、そこで体験した冬の一夜のお話。(山というのは手形山?【25日追記】手形山には今もたまに熊が出るから、昔なら狩りをしても不自然ではない)

あらすじを見た限り、明るい話ではないが、後味が悪い話ではない。実際に起きたとしても不思議ではない話で、教訓めいたものがあるけれど教訓じみてもいないような話。

一方、秋田大学教育文化学部情報科学研究室(?)が提供する「秋田の昔話・伝説・世間話 口承文芸検索システム(http://namahage.is.akita-u.ac.jp/monogatari/)」によれば、「雪の夜泊り(ゆきのよとまり)」は横手市の話とされている【末尾の追記も参照】。※「どまり」ではなく「とまり」と濁らない。
同じストーリーが各地で地元の話として伝承されているのは珍しくない。どちらが元祖かなどと詮索せず、古くから人が住み、いろいろな物語があって、今があるのだと思うことにしましょう。

【25日追記】いわゆる都市伝説である口裂け女や人面犬なども、同じ話が違う場所で地元の話として広まった。都市伝説のローカル版ともいえるクイズ番組で「へなが」と答えた話も同様。身近な話としたほうが、リアルさが増すのだろう。
そういえば、上のリンク先の最後で、秋田空港と秋田高校を間違えられ、高校で飛行機を待ち続けたというおばあさんの話(真偽不明)を取り上げた。秋田高校は手形山のふもと。これも手形山が舞台のちょっと哀しいお話だ。

【25日追記】「秋田の昔話・伝説・世間話 口承文芸検索システム」には、アニメの原作となった「秋田むがしこ」も秋田県立図書館蔵として採録されていた。タイトルの読みは「ゆきのよとまり」で濁っていない。79ページから82ページに掲載されているとのこと。
主人公は、手形では「またぎ」で、横手では「旅の男」。システム上の分類は、どちらも、むかし語り>厄難克服>一つ屋の怪。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

降り続く雪とガスタンク

2017-01-23 21:31:17 | 秋田の季節・風景
それなりに秋田の冬らしくなって、大寒を過ぎた。
22日・日曜日は、朝15センチだった積雪が、昼前から降り出して23センチに。
23日は断続的に降り、昼には30センチ、午後になると激しく降って19時には45センチに達した。

秋田市で積雪が40センチを越えたのは3シーズンぶりとのこと。
70センチ前後の横手、湯沢には及ばないものの、角館よりわずかに多い。青森県の弘前は50センチ、青森市はたった23センチ。雪の降り方って、その時々の偏りがあるもんだ。
一晩で一気に40センチ積もるようなドカ雪に比べればマイルドで、積もったのが昼間だから道路の雪も消えるのが早く、いくぶんマシかな。
激しく雪が降る土崎駅に入る男鹿線の列車
男鹿方面でもだいぶ積もったらしく、午後のJR男鹿線は、列車を一時止めて除雪作業が行われたそうで、30分ほど遅れていた。
雪がやんだ秋田駅
秋田新幹線ホームはレールが見えないほどの積雪。前の列車の後、1時間の間にそれだけ積もったことになる。
車両基地から入ったばかりのE6系電車は、待機中に積もった雪で鼻先が真っ白。

日曜に話を戻して。
日曜は風がなく、温度が高めだったので、湿り気のある雪がしんしんと降った。
そのため、
旭川越しに楢山の東部ガス秋田支社の裏側
大きな球形のガスタンク(正式には「ガスホルダー」だそう)の上半分弱にも、まんべんなく雪が付着していた。
正面側
上の写真のタンクは竿燈を揚げている人物の絵が描かれているのだが、足しか見えていない。以前も紹介したが、その時よりも下まで着雪している。

イオン秋田中央店との間の道から。右奥のタンク裏面に竿燈の絵がある
東部ガス秋田支社の敷地には、緑色の球形のタンクは3つあるようだ。うち1つはやや小さい。
タンクの下のほうは塀などで隠れていて見づらいけれど、どうなっているのか。例えば、地面に埋まっていたり、建物で囲われていたりするのか?
イオンとタンクをはさんで反対側の住宅地に公園があり、そこから見ることができた。
底もまんまる。左~裏側に竿燈の絵がある
パイプのようなものが地面とつながってはいるようだが、タンク本体は地面からやや浮いた位置で底が丸くなっていて、完全な球形だったのだ。
※ガスタンクの関連した話題
タンクの雪の落ち方について。


この後もまだ雪が降り続き、週末には気温が上がって雨、その後また雪になるらしい。雪が積もるのは雪国の主命であって、他の土地での台風や火山灰も同じようなものでしょう。でも、どうかお手柔らかに…
この後の風景はこちら
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SPECIALイギリストースト・めでたい月餅

2017-01-22 20:19:18 | ランチパック
最近の工藤パン製品から。
年末年始に弘前に行った時、イギリストーストは目新しいものがなかった。
原因は2つ。秋田市のマックスバリュ広面店が、月替り商品を仕入れてくれていることと、青森の店では正月商品に場所を取られたのか、ややラインナップが貧弱だったため。今も発売されているはずの「イギリスフレンチトースト」は、どこでも見かけなかった。

まずは12月の新商品。広面店で12月も1月も販売。
スペシャルイギリストースト チョコスプレー&ホイップ 394kcal
「スペシャル」だそうで、パッケージは金色に輝く。
ホームページによれば「ホイップクリームをサンドし、表面にはホイップクリームとチョコスプレーをトッピンングしたスペシャルなイギリストーストです。」
値段は高くはなかった。

2010年秋頃に「チョコスプレー&練乳クリーム」が発売されていたが、その練乳をホイップに替えたもの? 以前のはスペシャルではなかった。
練乳クリームは、とてもこってりしており、食べきるのが少々つらかった。今回は…

以前のよりは、チョコスプレーがまばらになっているようで、すき間から下のホイップが見えている。
中は真っ白なホイップ
味も以前の練乳クリームよりはあっさり。これなら食べやすく、おいしかった。(甘いものが苦手な方はダメでしょうけど)


1月の新商品。広面店でも販売。
イギリストースト あまおうジャム&練乳クリーム 357kcal
「福岡県産あまおうを使用したジャムと、不二家の練乳を使用したクリームをサンド」。
この時期、秋のクリやカボチャ同様、お菓子業界は猫も杓子もイチゴな気もするが、青森の工藤パンと福岡のあまおうという組み合わせは珍しい。不二家は、現在は山崎製パン傘下だから、そのよしみか。
【23日追記】パッケージには「不二家乳業(株)オリジナルの練乳使用」とある。ミルキーの不二家は「株式会社不二家」なのに?!
調べると、不二家乳業は、岩手県一関市にある不二家系列の乳業メーカーだそう。地元で乳製品を製造販売しているほか、親会社・不二家への原料供給もしているそう。隣県である秋田でも製品は見たこともなく、存在を知らなかった。したがって、これは福岡・岩手と青森の工藤パンという、珍しい組み合わせの製品。
ほのかなイチゴ色
酸っぱくなく、甘ったるくもなく、イチゴと練乳がいいバランス。


弘前で買った正月向け商品を1つ。
秋田のたけや製パンでも同様だが、工藤パンでも練り切りのような口取り菓子や鏡餅などを製造していた。
しかし、両社ともホームページでは紹介されておらず、全貌は不明。厚手のビニール袋に入って脱酸素剤が入った鏡餅は、たけやと工藤パンのでそっくりだった。
めでたい月餅 275kcal
工藤パンのホームページでは1月発売となっているが、大みそかから売られていた。脱酸素剤入りで長持ちする。
パッケージにはおなじみの「工藤の和菓子」のほか「青森銘菓」ともある。同時期に「めでたい桃山」と「必勝勝栗まんじゅう 」も発売(でも店では見なかった)。
鯛型の月餅
月餅にしても桃山にしても、鯛の形にするってのは工藤パンオリジナルの発想だろうか。
月餅らしい黒いあんこ
ゴマの味がする黒いあんこの中に、クルミが数片。やたらとナッツが入っていたり、ヘンにねちゃねちゃしたような高級月餅もあるけれど、こういう素朴なのが好き。
食べ終わってから気づいたが、ホームページには「胡麻・プルーンペースト・くるみを配合したあん」とあった。「プルーン」って果物の?
原材料名欄にも「あん(小豆、砂糖、還元水あめ、植物油脂、くるみ、プルーンペースト、ねりごま)、小麦粉、砂糖、卵、…」とある。
調べると、月餅のあんにプルーンを使うことがあるらしい。そういうもんなんだ。

※工藤パンの鏡餅事情について、この記事後半に少々。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大町から魁が消える

2017-01-19 23:11:32 | 秋田のいろいろ
以前から何度か触れているが、秋田魁新報社の本社は、かつては大町一丁目・大町通り沿いにあった。通町の丁字路と二丁目の秋田ニューシティ(ダイエー)の間、現在、商業施設「サン・パティオ大町」がある場所。【20日追記】サンパティオだけでなく、その裏手の土地も本社の一部だった。
魁は1994年に現在の山王臨海町へ移転し、その跡にサンパティオが建ったわけだが、そのニューシティ寄り(南側)には魁本社時代からの3階建ての建物が残り、引き続き魁の所有となっていたようだ。住所は大町一丁目2番6号。
その建物には系列のさきがけカルチャースクール(現・秋田カルチャースクール)が入っていたがいつの間にかなくなり、チケット販売窓口や系列企業のオフィス、貸ダンススタジオや(趣味の発表会などの)貸会場、魁と直接関係ない組織のオフィスが入居していたこともあったようだ。近年は「さきがけ大町センター」という名だった。
「さきがけ大町センター」
昨年末、12月18日付秋田魁新報社会面に、こんな告知が掲載された。
「さきがけ大町センター22日で閉館/ご利用ありがとうございました」
多くの人はこの建物に用はないし、前を通っても掲示などに注意を払っていなかったものの、わずか4日後の閉館とは唐突。

それによれば、この建物は1980年に旧社屋の別館として建設、本社移転後は「さきがけカルチャースクール大町校」になり、2005年から読者サービスの拠点「さきがけ大町センター」という経歴。
「チケット販売などの業務」は2016年6月にエリアなかいちにできた「さきがけニュースカフェ」へ移転したことと、「建物の老朽化で大規模な修繕が必要になったこともあり、閉館することになりました。」としている。
入居していた派遣会社「さきがけプラスA」と保険会社「さきがけサービス」は、年明けから臨海の本社内へ移転。
左隣がサンパティオ、突き当りが通町
サンパティオの位置にあった旧社屋(本館ってことでしょうね)は、1930(昭和5)【22日訂正・コメント欄も参照】1931(昭和6)年築の鉄筋コンクリート造3階建てだったそう。ネット上に写真などは見当たらないし、僕の記憶もかすかなものだが、薄緑色のような、それなりに風格やデザイン性を持つ建物だった。後の大町センターである別館は、その本館と違和感なく一体化していたと思う。壁面の「魁」マークは本社時代からあったのかもしれない。
大町センター閉館により、大町から魁が完全に撤退することになるのだろう。
かつては印刷も大町でやっていたらしく、裏側の川反通り側から大きなロール紙が搬入されるのを見たのも思い出。

年が明けた現時点でも、「さきがけ大町センター」の看板と壁面の「魁」マークはそのまま。しかし、横の駐車場は閉鎖され、玄関前の雪に足跡はない日も多く、空き家になったようだ。
※掲載写真は複数の日に分けて撮影しているので、積雪量はまちまちです。
正面から
「魁」マークの下に、道路に面した横に長いガラス窓がある。
反射して見えづらいですが
これは、当日の秋田魁新報を張り出す掲示板。本社があった時代から昨年末まで、おそらく毎日(休刊日を除く)欠かさず掲出されていたが、閉館以降は新聞は張られていない。足を止めて新聞を読む人がたまに見受けられたが、もちろん、それもなくなった。

この掲示板自体も、道路と掲示板の間に立つ柵も、子どもの頃から変わっていないはず。
多くの新聞社の本社や支局の前にはあるものだけど、ここのはずいぶん横に長いし、本社でなくなっても律儀に張り続けられていたのは珍しいかも。

この建物がどうなるか、どうするかは分からない。
ところで、この裏では、地元主導による新しい商業施設の計画がある。昨年末の報道(左記リンク先末尾に追記)では、2019年には完成するとのこと。【20日追記】この土地もかつては本社の一角だったはず。
(再掲)裏の川反通りから。「魁」とあるのが大町センター
商業施設の予定地のまさに真裏だから、大町センターを解体して、ここも商業施設の一部に…とかなるのかもしれない。そうすれば、大町通りや既存商業施設とスムーズに行き来できそう。大町センターと予定地の間には段差がある(予定地のほうが低い)けど、なんとかなりそうだし。
奥の駐車場が予定地。その向こうが旭川と中央警察署

※この後、2017年2月中に、掲示板部分のひさしが壊され、外周に足場が組まれ(魁マークは確認できた限りそのまま)、3月に入る頃から本格的な解体工事が始まった
コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石垣ナンバリング

2017-01-18 21:17:36 | 津軽のいろいろ
年末年始の弘前の続き。※前回の記事
大みそかの午後、弘前城跡・弘前公園へ。
市役所向かい追手門。堀は凍結
市役所前の追手門広場で恒例のイルミネーションが行われているが、訪れた時はそのことをすっかり忘れ、市立観光館も休みだし、暗くならないうちに公園内だけ見ておけばいいと、とっとと巡ってしまった。イルミネーションはこの日は終夜点灯だったとのこと。

この時点では雪はそう多くはなく、いつもよりは少ないながらもちらほらと観光客が歩いていた。
花見の時は人だらけの撮影スポットの下乗橋も、たまに人が通るだけ。
後方に天守
天守は石垣修理のため曳家されている。※1年以上前の前回訪問時
(再掲)本来の光景

堀越しに天守台。右奥に天守の頭が見える。堀は工事用に埋められ、残った一部は凍結

ところで、石垣に、雪のほかに、黄色いものが点々とくっついているのにお気づきだろうか。
黄色いビニールテープ

油性ペンで「カタカナ-数字」
これは、石垣の石の位置を記録するためのナンバリング。
2017年春からの石垣解体に先立って、その位置を記録するため(後で復元できるよう)に、10月24日から12月19日までかけて、2518個の石にナンバリングが行われた。
上の写真を見ると、小さな石にはテープだけで文字が書かれていないもの、さらにテープすら貼っていないように見えるのもある。これらは大丈夫(2518個に含まれるの?)なんでしょうか?

それにしても、今どきの技術なら、石にICタグを付けて、GPSもしくは精細なデジタル写真を使って…とかで位置を記録することもできそうだけど、やっぱり原始的な方法がいちばん確実ということか。いや、ビニールテープと油性ペンを使っただけでも、前回の明治の修復から見れば新技術か。

冬期は入場無料の本丸へ。ただし、天守内の公開は休止。
主が留守の天守台
天守台の下の階段部分の石垣にも、黄色いテープ。

ウッドデッキ風の展望デッキから、仮置き中の天守を眺める。
後方には頭に雲をかぶった岩木山
展望デッキのスロープは冬期間は閉鎖され。昇降は階段のみ。
この時は階段の各段に雪が固まって付着し、下りる時は怖かった。木製の手すりは、多少風格が出てきて、ささくれ立っているところもあった。

蓮池越しに岩木山
雪が融け、さくらまつりが終われば、いよいよ石垣の解体が始まる。次に来た時はどうなっているだろう。
【2017年4月9日追記】2017年4月9日から、石垣の解体作業が始まった。内堀にせり出す見学用のデッキも設置。

弘前の話題は続きます。
石垣工事の続き(2017年9月)はこちら
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寒波の後 新屋など

2017-01-17 21:32:00 | 秋田の季節・風景
前回も触れた通り、先週末はこの冬いちばんの寒波が襲来した。
全国的には大雪や暖かい土地でも積雪した。秋田市は幸いにも、いつもよりちょっと雪が多くてちょっと寒いだけ。心配した暴風はほとんどなかった。これでつべこべ行っては、各地の人に申し訳ない。
秋田市は13日に11センチだった積雪が、15日は一時25センチまで達した。平年のほぼ倍。
なお、青森市や弘前市も新たに積もって秋田市よりは多いが、やはり各地の平年と比べてさほどの多さではなさそう。
さすがに酸ヶ湯の積雪は多く、マスコミも取り上げるけれど、あそこは温泉だけで町はない特殊な場所だから、そんなに取り立てなくてもいいと思う。
酸ヶ湯の積雪を伝える時、NHKの全国ニュースでは「“八甲田山系の”酸ヶ湯」という“枕詞”が必ず付くようだが、今回の寒波を伝えたとあるアナウンサーは、最初「八甲田山系」のアクセントがおかしかった。なんか「TBS系」「ジャニーズ系」みたいな。おかしいというか、言われてみればそれで正しいようにも感じられるが、一般人も含めた多くの人とは違うアクセント。最初の2回はそのアクセントだったのが、後日3回目からは正しい(?)アクセントに変わっていたので、やっぱり間違っていると指導されたのだろうか。


秋田市の最低気温は14日はマイナス6.5度、15日はマイナス8.4度まで冷え込み、最高気温は両日とも昼もマイナス2.4度で真冬日となった。風は弱かったこともあり、数値のわりにはさほど寒くなかったが、積もった雪はほとんど融けなかった。
17日の最低気温は、秋田市はマイナス3度ほどだったが、由利本荘市(本荘)ではマイナス11度まで下がった。沿岸の南部で、秋田県内では暖かい本荘にしては、かなりの冷え込み。内陸北部の鹿角などよりも低い。なんで?

15日午後の泉地区の「ハミングロード」。右端が車道で他は遊歩道
15日午後には晴れ間ものぞくようになった。
秋田市道の生活道路では、本格的な除排雪作業が実施された。
泉地区。角々に雪山が作られた状態。この後それを運び出す

16日も晴天。気温は4.2度まで上がり、積もった雪が融けた。道路はわだちができてシャーベット状になるなど状態が悪化。路線バスは神田線(従来ルート)の外旭川神田近辺で恒例の天徳寺バイパスへの迂回運行が実施された。神田線の迂回は17日も継続。この調子では、次のダイヤ改正で神田線のバイパス経由への移行がますます進んでしまいそう。

秋田市南西部・新屋(あらや)地区。
新屋表町の新屋西線が通る道(ここは市道区間、この先で県道65号になる)
新屋は降雪が少なかったのか、路面状態は悪くないところが多い印象。
1本東の秋田大橋の通り(かつての国道7号である県道56号)の美術大学前。こちらは交通量が多いだけに車道は路面が露出

さて、秋田公立美術工芸短期大学が2013年に4年制化された秋田公立美術大学。
4大発足当初は、大学正面の表示板は大学と短大が併記されていた。
 (いずれも再掲)かつての表示板
2013年度は、まだ短大だった2012年度の入学者が短大2年次として残っているから、両方の名があって当然。
彼らの多くが卒業した2014年度以降も、休学や留年などで短大の学生が残留する可能性があるからか、併記が残っていた。
今2016年度にテレビで映った時に気づいたのだが、現地で確認すると、
短大名が消えていた
在学期間は修業年限の2倍が上限(=2年制なら4年まで)だから、2015年度末で短大の名が消えたのだろう。休学とかすればまた違うみたいだけど、これで“表札”からも美短の名がなくなった。
だけど、上の写真の通り、県道の入口を示す案内板には美短の名が残っている。この看板は、道路管理者ではなく秋田市が設置したようだけど、忘れているのか、あえて残しているのか…【2018年3月21日現在、看板は短大併記のまま】
【2018年1月20日追記】美短のサイトがまだ残っており、そこに「秋田公立美術工芸短期大学は、平成27年9月に在学生が在学しなくなったことから、文部科学省に対して閉学の手続きをとりました。/ このたび、その認可が下りたことから平成27年10月30日をもって、閉学となりました。 」の文章だけが掲載されていた。したがって2015年秋で美短がなくなっていた。

正門と反対の新屋図書館・新屋駅への遊歩道側にある、旧・米倉庫のほうは、
赤い屋根が雪で隠れる
写真右側の倉庫の向かいで工事中。今春設置される、大学院の施設。
既存の研究棟(4年制化時に増築)に続く構造のようで、開放的だった倉庫前(かつては貨物列車のホームだった場所)がちょっと狭くなってしまいそう。

美大から新屋駅までの遊歩道。並木の外側が車道
新屋の遊歩道では、毎年1月末にミニかまくらが並ぶ。今年もやるんでしょうかね?【28日に開催】 この雪の量があと半月残ってくれれば、問題はなさそう。※開催時のようす

※この後のようすはこちら
コメント (8)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

富田大通りの流雪溝

2017-01-15 21:01:57 | 津軽のいろいろ
この冬一番の寒波襲来の中、大学入試センター試験が行われた。
東北地方北部の平地では、降雪・積雪量はそれなりに増え、寒さも厳しいが、心配された暴風はそれほどでなく、列車の遅延や試験トラブルも目立ったものはなさそう。月曜以降は気温が上がるので、積雪が融けて道路がぐしゃぐしゃになりそうなのと、落雪や屋根の雪下ろし中の事故には注意。
一方で、福島・新潟県の内陸では豪雪のようだし、太平洋側や瀬戸内海側でも積雪し、事故や試験への影響が出ている。


唐突ですが、「流雪溝」というのがある。道路端の側溝に水を多く流し、その上の路面にあるフタを開いて、積もった雪を投入する仕組み。豪雪地帯で、ある程度家が密集したところ(農村部ではなく)に設置されているところがある。
青森市では「流雪溝」と「融雪溝」が存在したり、青森県弘前市では「消流雪溝」が公式な呼称のようだが、一般的には「流雪溝」だろう。
秋田市はさほど積雪がないこともあって一般的ではないが、中央部の八橋地区の旧国道沿いには設置されている。近くの秋田市上下水道局「八橋下水道終末処理場」の下水処理水を流雪溝に流し、同じく近くの草生津川へ放流するもの。
投入は手作業だし、放流時間が決められるそうだし、水があふれたり転落事故が起きたりすることがある。でも、せっかく作ったのだから、あるのに使わないのはもったいない。

前にも書いたけれど、初めて弘前へ行って驚いたのが、積雪時の道路の歩きにくさ。
秋田市より降雪が多いから当然なのだけど、20年前は路肩や歩道は雪が積もり放題で閉口した。一部流雪溝らしきものもあるにはあったが、使われていないようにも見受けられた。

そんな場所の1つであった市立大成小学校前の道路を2013年に通ると、流雪溝を使って地域のみなさんが除雪作業をしており、昔より格段に歩きやすくなっていた。ここは昔から流雪溝があったのかは不明。

もう1つが、富田大通り(青森県道127号線)の弘前大学文京町地区前。
ここは20年前の時点で、歩道部分に流雪溝らしきものが設置されていた。
しかし、当時は使われた形跡がないどころか、除雪作業が一切されていないようだった。格子状の「グレーチング」でできた流雪溝のフタ部分では、雪が下(流雪溝の中)に落ちて雪が積もらないから、そうでない部分とは高低差が生じる。
弘前最初の冬は、積雪が50センチを越えていた上、県道の車道部分で除雪された雪も歩道に降り注ぐので、古いバスに乗り降りするみたいな段差ができていた。
だから、歩行者は、本来はある程度の広さがある平坦な歩道なのに、狭くなって、しょっちゅう登り下り(しかも滑りやすい)して歩かねばならなかった。特に正門側よりも農学部(当時)側のほうがひどかった。高齢者や中学生など地元の人もたくさん歩く道なのに。

弘前大学当局の手が(気が)回らないのか、道路管理者である青森県も何かできないのか、と思っていたら、数年後には歩道部分をロータリー式の除雪車が除雪するようになった。大学か県か誰がやったのかは不明。
ということは、富田大通りのあれは流雪溝っぽいけど、単なる暗渠(フタ付き水路)なの? と思っていた。
今年元日の農学生命科学部前。バス停のポールについては後日また
上の写真のように、富田大通りの歩道には、グレーチングが点々と続いているのだが…


さて、ローカル報道向けに大学入試センター試験を取材させる場合、県単位で特定の会場の特定の教室を公開する。
秋田では例によって秋田大学(のいつもの部屋?)だったが、青森では弘大ではなく青森市の青森公立大学だった。
でも、前日13日の準備風景は弘前大学を取材したところが複数あった。室内の準備作業は恒例の旧・教養部201講義室か301講義室だったようだが、なじみがない教壇側からのアングルが多かったため、ピンとこなかった。

NHKでは、弘前大学試験会場の屋外の準備風景が、全国向けにも放送された。
NHK青森放送局サイトより
上の画像、奥は富田大通りを走る弘南バス。
手前は大学前の道路の歩道を除雪する大学職員たち。この人たちは寄せた雪を、開いたグレーチングの中へ落としていた。字幕で隠れているが、この後、穴の中がアップで映った。
やっぱり富田大通りのあれは流雪溝だったのか!!

この時点で40センチほど積もっていたから、除雪作業は必要だろうけど、20年前とは雲泥の差。今は日頃からこんなに丁寧にやってくれてるの? それこそロータリーでざっと道を作ってくれる程度でいいのでは?
映像では正門に「排雪作業中」の看板が立ち、トラックが中に入っていくシーンがあった。構内の雪はよそへ運んで捨てているようだ。

この調子で、文京町3番地の農学生命科学部側まで除雪したとすれば、けっこう大変な作業。
センター試験は正門側の1番地だけで実施されるはずだから、除雪も1番地側だけで、3番地は相変わらず段差になってたりはしないでしょうね。数は少なくとも受験生が通るであろう、裏手の寒沢スキー場入口、バカヤローカーブ側もどうなっているやら。
歩きやすくしてくれること自体は、受験生以外にもありがたい。職員だけじゃなく、学生の手を借りて、日頃からやるとかしてもいいのでは。それこそ地域と共生する大学。
【15日追記】「雪かたづけ隊」という学生ボランティア団体が市内各所で除雪をしているようだ。だったらセンター試験前の大学前でもやればいいのに。

それにしても、毎年思って・書いてしまうけど、1年でいちばん気候が厳しいこの時期に、全国共通の大事な試験を実施するのはなんとかならないのだろうか。他の時期ならば、道路や鉄道の遅延、除雪の手間と費用、暖房費、インフルエンザ流行の危険など、あらゆる点で軽減できるのに…
センター試験に代わる試験が検討されているが、時期は変わらなそう。
悪天候の地域が多い中、東京は晴れていたようだ。そんな土地からでは、やっぱり地方の厳しさは感じてもらえないのかもしれない。
こんな時こそ、弘前大学なり秋田大学なり、あるいは県知事、県選出国会議員などが国へ提言するくらいしてくれてもいいのではないだろうか。



その他、センター試験雑感。
・昨年、秋田大学会場において、使用が禁止された格言入り鉛筆を机上に置く受験者の姿がローカルニュースで放送された。大学入試センター側の周知も分かりにくいように思われたので、その旨、余った年賀はがきを使って意見を送った。
返信はなかったばかりか、募集要項の記述も変わらなかったようだ。試験会場での注意などは分からない。今年の秋田のテレビでは机上がアップになるシーンはなかった。
ちなみに、NHKニュースでは「大学入試センターによりますと、この2日間で、禁止された電卓や定規などを使った不正行為をした受験生が12人」いて「すべての試験結果を無効とする措置」となったと伝えた。※格言鉛筆は使用禁止であって、使っても直ちに不正行為と見なされるわけではないらしい。

・秋田市では、秋大、県立大秋田キャンパスのほか、ノースアジア大学も試験会場。
路線バスが廃止されたノースアジア大へのアクセスが不安になるが、大学ホームページによれば、秋田駅東口からの無料送迎バスをセンター試験用ダイヤを設定して運行していた。試験時刻に合わせていると思われる。
センター試験時にバス会社が有料の路線バスを特発するのは、全国的にあるようだが、自前のバスを出すのは、どうなんだろう。親切ともいえるが、当然ともいえる。
ノースアジア大の立地からすれば、この対応がなければ地獄だけど、これだけの対応があれば、駅から秋田大学まで歩くのと比べても…どうかは人それぞれでしょうけど。※センター試験の受験会場は、受験者は選択できないはず。

・試験会場の構内(屋外)で、高校や予備校の先生が、受験者を励ます姿がよく報道される。最近では、先生がお菓子や使い捨てカイロを、教え子に配ることが流行っているようだ。メーカー側が験担ぎのお菓子を売っている影響もあるのだろう。
20年ちょっと前、僕の高校からは多くの生徒が秋田大学でセンター試験を受験した(当時は秋田県内で秋田大学だけが会場)。だけど、そこで高校の先生との接触はなかった。先生が会場にに来ていたかすら分からないが、来ていたのなら事前に「会場に行くからあいさつに来なさい」ぐらいの指導はあってもよさそうだが記憶にない。寒いなか、待っていてくれなくてもいいけどね。

・14日のTBS「新・情報7daysニュースキャスター」の最後で、コメンテーターの明治大学教授・齋藤孝氏が、「センター試験は評価が高い試験制度で、(近い将来の新試験導入によって)廃止されるのは残念」といった趣旨の発言をされていた。そうなんだ…

【17日追記】
新聞には、前日実施分のセンター試験の問題と解答が掲載されるものだが、2017年の秋田魁新報にはなかった。2016年がどうだったかは記憶にないが、昔は魁にも掲載されていたのに。
今年も、科目ごとの出題傾向などの分析は掲載され、ホームページでは、問題・解答がアップされた共同通信社の「47news」サイトへのリンクはある。
全国紙にも、大学入試センターのサイトにも掲載されるわけだし、あえて紙面を割く必要もないという判断なんだろうか。理解はできる。
コメント (6)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

濃いシチュー×青森

2017-01-13 00:22:07 | 津軽のいろいろ
エスビー食品のシチュールウ「濃いシチュー」。
2010年頃の発売開始のようだが、白いの(クリーム)と茶色いの(ビーフ)があった。

2016年8月15日、それらがリニューアルされる(外見としては箱の角が丸くなった)とともに、「追加アイテム」として新しい味が加わった。「キャロット」と「パンプキン」。
パンプキンは完熟栗かぼちゃを使ったもので発売期間限定。
キャロットのほうは常時発売で、3番目の定番商品になったそうだが、そのわりには店頭にあまりないような。


そのキャロットの原料として使われているニンジンは、青森県深浦町の「ふかうら雪人参」。
雪の下から収穫されて甘いのが特徴で、近年はお菓子の原料として供給されるようにもなっていた。

シチューのパッケージ裏面にも、その説明が出ている。

そこには「深浦町舮作(へなし)で作られる」とあった。深浦町全域で作られているわけではなく、町内の地域限定なのか。(雪人参ブランドでないニンジンは作られているのかもしれない)
五能線の難読駅名として知られる「艫作」と同じ場所だが、地名や農事組合法人の名称としては「舮作」表記を使っているらしい。

調理例
色はまさしくニンジン色。パッケージの絵や作り方にも書いてあるが、具材としてもニンジンを入れたほうがいいようだ。
普通のホワイトシチューの味の中に、ニンジンの甘さがほんのり。どこかカボチャのような味もする。
ニンジン「臭く」は感じなかったけれど、苦手な人はそう感じてしまうかもしれない。
栄養成分欄には記載がないが、β-カロテン量がどの程度なのか、気になるところ。


ふかうら雪人参は冬の収穫だから、夏から発売されたこの商品の原料は昨シーズンの収穫だろう。
2016年は、北海道が雨の被害で大打撃を受け、ニンジンを含む野菜が高騰した。青森県ではどうだったか分からないけれど、来シーズン用の供給は大丈夫だろうか。

S&Bが全国発売するシチューに「青森県産ふかうら雪人参」(ついでに裏面だけど「舮作」も)の文字が入るのは、大きな宣伝になるはず。
だけど、このことが青森県内ではどれくらい知られているのだろうか。単一の農事組合法人とSBの契約であって、県庁などが関わることではないのかもしれないが、「決め手は、青森産県。」 などと県産食材をPRしている県にしては、そっけないかな。
秋田県でも、グリコパナップのメロンで同じことがありました
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

弘前で初年越し

2017-01-12 00:21:05 | 津軽のいろいろ
2016年は八戸へ行ったけれど、弘前へは行っていなかった。
ちょっと時間ができ、天候も穏やかそうだったので、弘前で2016年から2017年への年越しをしようと思い立った。

4年間弘前で暮らしたとはいえ、いつも年末年始は秋田へ帰っていた。4年次でも、12月31日から1月5日は弘前にいなかったらしい(自分の記録が正しければ)ので、まさに初めて弘前で年を越した。
弘前プリンスホテルから望む元旦の岩木山。大みそかからてっぺんの雲はなくならず、やがて全部が隠れてしまった
お盆を弘前で過ごした時は、秋田市ではほとんど行われない、迎え火・送り火が盛んに行われていて、弘前の違う一面を見た気がした。では、初めて過ごす弘前の年越しは、どんなものか…

結論としては、あちこち出かけなかったこともあって、いつもより少し静かだなという程度。
秋田市はほとんど雪がない年越しだった。
弘前市は、秋田市よりは雪があったものの、弘前としてはとても少なかった。元日の観測上の積雪は11センチ。平年値は22センチ。
秋田市ならばたまにあることだけど、弘前でこの少なさなのはより珍しいのではないだろうか。【13日追記】秋田市と比較して、弘前はより冷え込んで、風が弱いのはいつもの冬のことだが、この正月は晴れ間や青空が長時間出たのが特徴的。
大みそか夜の弘前駅。風はないが冷え込んで、路面は恐怖のブラックアイスバーン
大みそかの弘前公園(後日また)は、少ないけれど観光客がいたことはさすが弘前。【14日追記】駅の観光案内所は開いていた。市役所・弘前公園向かいの市立観光館は休み。

初詣。弘前は城下町のわりには、街中に初詣に行くような神社は多くない気がする。秋田市の千秋公園近辺のように、破魔矢を持った初詣帰りの人を見かけることはなかった。(本来の初詣は、自宅近くへ詣でるもののようですが)
一方、神社でなく仏教寺院に初詣することが一般的で、弘前市街地の五重塔のある「最勝院」が津軽地方最多参拝者数の初詣寺社。
秋田市では、正月に寺、しかも自分の家の菩提寺以外の寺を参拝する人は、かなり少ないはず。全国的にお寺で初詣するのが一般的な土地もたくさんあるので、秋田市のほうが珍しいのかもしれない。
秋田市民としては、お寺で初詣という発想がなく、最勝院の近くへは行かないで終わってしまったのだけど、周辺は混雑したかもしれない。
また、津軽には、「津軽一代様」といって、十二支ごとに守護する神仏が定められていて、自分の干支担当の寺社へ初詣する風習がある。その寺社は弘前市郊外や市外にも点在しており、そちらへ行く人もいたのだろう。
今年は雪がほとんどなく、初詣しやすかったかもしれない。しかし、途中で遭遇したとある初詣スポット近くでは、参拝者と思しき車で渋滞が発生していた。寺社側の誘導が下手なようにも見えたが、その中で自分勝手な強引な運転により、一歩間違えれば大事故になりかねない場面を目撃した。初詣に行って交通事故を起こしちゃあ、正月から縁起が悪い。初詣したご利益で事故にならずに済んだのかもしれないが…

初売り。ご多分にもれず、1月1日から初売りするところが多かった。
イトーヨーカドー弘前店、ヒロロ、中三弘前店、さくら野弘前店、どこもにぎわっていた。
一方で、地元スーパーとしては大手である「ユニバース(本社は八戸)」や「カブセンター(青森市の紅屋商事)」は2日からの営業で1日はお休みだった。現代としては割り切った発想を、県内大手2社が揃って実行しているのが、興味深い。
弘前の「佐藤長」は1日から営業。本社は大館の「いとく」もそうかな?

バス。弘南バスの一般路線バスは、例年どおり、大みそかは19時00分より後、1日は8時前と19時より後、2日は8時前がそれぞれ運休し、それ以外は平常ダイヤで運行。(今年は元から土日だが、大みそかや2日が平日の場合は平日ダイヤベース?【2018年12月30日追記】2018年12月31日は月曜日だが土日ダイヤで19時05分以降運休。平日の2019年1月2~3日は土日ダイヤ適用となった。)
したがって、昼間は普段通りの本数が走っている。
見た限りでは、それなりに乗客はいるものの、いつもよりは少ない感じ。もうちょっと減らしてもいいような気もするが、これ以上減便しては、本数が少ない行き先で困ったことになるのかもしれない。
さくら野へ行く、城東環状100円バスはなかなか盛況。一方、土手町循環100円バスはかなり利用が少ないようだった。

弘南鉄道は乗る機会がなかったが、最勝院や大鰐のお寺など、沿線に初詣スポットがある。利用状況はどうなんだろう。
元日の"寒沢スキー場”。背後が弘南鉄道の踏切
弘前大学裏の“寒沢スキー場”は、ロードヒーティングが設置されたこともあり、乾いた路面。【13日追記】左側の電気屋さんの三菱電機の看板が、新しくなっていた。
岩木山は雲に隠れてしまった。

駅の装飾。
大みそかのみどりの窓口前自由通路。左隣奥が改札口
自由通路には、大館アメッコ市のアメの木と、LEDで飾りつけられたツリー。
駅前向かい側の遊歩道の公園部分の針葉樹にも、同じようなイルミネーションが施されていた。ギラギラせず品が良く、クリスマスを過ぎていても違和感はなく、いい感じ。
みどりの窓口前
みどりの窓口前には門松。秋田駅の門松よりは少し背が低そうだけど、竹1本1本は太い?

テレビ関係。
大みそかは土曜日なので、いつもどおり、6日遅れの「サザエさん」が17時から青森テレビ(ATV。TBS系)で放送されていた。
スポンサーは日曜のフジ系とは別。サザエさんが「この番組はご覧のスポンサーの提供でお送り…」と紹介する部分はアニメはそのままで、テロップを差し替えていたようだ。

「その話、ちょっと待って!」
特殊詐欺防止のCM。出演は民謡歌手・ローカルタレントの「津軽のエンターテイナー」こと黒石八郎氏(過去の記事)。久々にお見かけしたら、頭髪が…
秋田県では、超神ネイガーなどが出演して「電話一本詐欺のもと」というCMが流れている。その青森版なんだなと思ったが、青森では右上に「消費者ホットライン・電話188」というのが表示されている。秋田はなかったような?
帰ってから調べると、秋田版では「#9110」。
すなわち、両県で広告主が違い、青森は青森県消費生活センター、秋田は秋田県警察本部(と秋田県?)で、それぞれの窓口の連絡先を表示しているのだった。

ローカル年賀CMを集めた5分ほどの番組が青森テレビで「年賀ガイド」として放送されていた。
そのタイトル

大みそかの青森朝日放送(ABA)の短いローカルニュースでは、最後にアナウンサーが、「今年1年、ABAをご覧いただき、ありがとうございました。良い年をお迎えください」とあいさつ。その旨のテロップも出た。
年明けの青森テレビでは、
キャラクターからごあいさつ(関連記事
さらに、
「今年も青森テレビの番組をよろしくお願いします!」背景左の「わっち」は番組名
青森テレビのアナウンサーが勢揃いしてあいさつするスポットも流れた。
青森テレビのホームページにアナウンサーとして掲載されているのは6名なので、これで全員だとすれば、みんな若くて知らない人。川口浩一さんは定年? 津田禎さんは?


ろくなあいさつもなく年末年始は休業状態だったNHK県域局(少なくとも秋田局)はともかく、秋田の民放局ではこのような局としてのあいさつ(番組ごとではやっているものもありそう)はやっているだろうか。青森の民放局は義理堅いのかも。

弘前の話題は続きます
コメント (7)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

工事途中の駅の正月

2017-01-11 00:23:03 | 秋田の季節・風景
秋田駅自由通路に面した各施設の改良工事。
12月中旬までに、みどりの窓口とびゅうプラザが新しくなってオープンしていた。
その直後、それぞれの間口を縁取って囲うように光る看板状の部分が設置された。これで正面から見ればよく分かるけれど、相変わらず自由通路を歩く人には、特にびゅうプラザの存在が目立たないように思う。
柱に「←みどりの窓口」とはあるが、びゅうプラザはない

さて、JRグループの駅では、年始に門松やしめ縄を設置することが全国的に一般的なようで、秋田のものも過去に紹介したことがあった。(2013年のびゅうプラザ秋田
移転後初となる今回も、
設置された【14日追記】休業しているのに、ドアを縁取る看板は点灯している
びゅうプラザ秋田とみどりの窓口が隣接した形になったが、その両端に1つずつ置かれた。2つは同じ造りの門松。
門松は2つ1組で対に飾るのが普通だから「びゅうプラザとみどりの窓口を一体化した門とみなし、その両端に置いた」ということかもしれないけれど、だいぶ距離が離れている。「びゅうプラザに1つ、みどりの窓口に1つそれぞれ同じものを置いた」ように感じてしまう。別に対でなく1つだけ飾っても、間違いではないらしい。
みどりの窓口側。吉永さんと同じくらいの背丈
この秋田駅の門松は、下の部分が芝っぽいものが巻かれていて、そこに「JR」のロゴが入っている。
特注品?
ちなみに同じ秋田支社管内でも、弘前駅のものはロゴもなく、まったく別の門松だった。(この記事中ほど参照)

秋田駅みどりの窓口では、門松だけでなく、
しめ飾りも
みどりの窓口の2つある自動ドアの両方にしめ飾りが下がっている。
それぞれのドアの端のほうに位置するのが不思議だったが、自動ドアは両開きなので真ん中だとはさんでしまったり、センサーが誤作動したりするからか。
こちらは汎用のしめ飾りのようで、2つの大きさは同じものの、飾りが微妙に違う。お札は片方は隠れて読めないが、1つは「家内安全」。以前のびゅうプラザでもそうだったけど、「家内」でいいの?

ちなみに1月1日夜時点では、みどりの窓口カウンター上のデジタル時計が、点灯してはいるものの「調整中」になっていた。

しめ飾りは弘前駅にはなかったようなので、2つも下げる秋田駅は信心深いのか縁起をかつぐのか。
土崎駅では、門松がなく、正面出入口にミカン(ダイダイ?)付きのしめ飾りが下がっていた。


今まで写真をアップしていなかったはずだけど、自由通路南側の立体駐車場「トピコ・アルス第1駐車場」の建て替えも進む。
自由通路から見る、以前の2層の立体駐車場。奥の横長の建物はJR東日本秋田支社

解体されて(8月末)

新しいのが建設中。左奥は建設中の新・秋田支社ビル
自由通路の立体駐車場と接する部分はガラス張りだったが、現在そこは囲われている。

仮囲いには、イルミネーションの告知ポスターとともに、こんなものも張られていた。


「謹賀新年」
施工会社からのイラスト豊富な新年のごあいさつ。「信用と技術の鉄建」とあるが、旧・鉄道建設公団とは無関係ながら、JR東日本が筆頭株主である「鉄建建設」というゼネコンだそう。

2つのデザインが各2枚ずつ。1月9日時点でも【追記・11日でも】まだ張られていた。
絵には、どちらも社員とおぼしきヘルメットをかぶった男女(片方のデザインではヘルメットで凧揚げと羽根つきしている)と、干支の酉と、ナマハゲが登場。せっかくなら、鉄道らしいアイテムを少し入れたほうが、いいのでは?
ナマハゲは2デザインとも同じ図柄で、「PIXTEL」とか読める透かしが入っている。

「ご迷惑をおかけします」看板の「オジギビト」を探す趣味の分野があるけれど、これもそれに含まれるのかな。
別の鉄建の工事現場のイラスト


最後は、立駐東隣のびゅうプラザ跡。こちらも囲われており、中で待合スペースへの改装中と思われる。
ところで、ポスティングチラシの求人情報に、「みどりの窓口向かいに新規オープンする土産物屋」の従業員を募集するものがあった。「おみやげ処 こまち苑」として2月15日オープン予定とあった。
おそらく、現在工事中のびゅうプラザ跡の待合スペースを構成する店の1つになるのだろう。同名の店舗が、駅ビルトピコの2階にもあるが、それはどうなるのか。
【1月27日追記】求人チラシによれば、3月10日「みどりの窓口向かい」に「駅そば しらかみ庵」もオープン。経営は駅弁の関根屋。


その東端では、NEWDAYSや秋田市観光案内所が引き続き営業中だが、最終的にはここも変わるのだろう。その前触れとして、秋田ケーブルテレビの秋田新幹線到着案内に変化。
11月26日
秋田空港の発着案内と秋田駅の到着が並んで表示されるわけだが、秋田駅のカメラアングルが微妙に左にズレてしまっている。工事の振動の影響??
そしていつの間にか、
現在
従来は左画面で切り替えて表示していた空港の出発/到着が、左右に並べて同時に表示され、秋田駅のは見当たらなくなってしまった。
ケーブルテレビのホームページにひっそりと「JR秋田駅構内改修のため、秋田新幹線こまちの到着情報を休止しております。JR秋田駅構内の改修終了後に放送を再開する予定です。」と説明があり、一時的なものであることが分かった。テレビ画面にも表示すればいいのに(写真では消えている周囲のデータ放送部分にも説明等はない)。
実際に駅で確認すると、カメラが撤去されていた。【20日追記】画面をカメラで撮影するのではなく、JRから表示データをそのままもらって(コンポジットとか言うヤツ??)放送していれば、工事に関係なく放送できたのでは?
※工事が終わって4月までには以前同様、放送再開。ただし、装飾が設置されたため元と同じ位置にカメラを設置できず、やや東側に移動した。置いてある竿燈の一部なのか、画面右下に白いものが映りこむ。

続きはこちら
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする