広く浅く

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蒲鉾復活!

2024-07-18 20:44:03 | 秋田のいろいろ
2023年7月の大雨により、秋田市内では多くの民家や企業が被災した。
その1つが、宮城屋蒲鉾店。
本社・工場は秋田市楢山大元町。秋田南中学校裏の、太平川・奥羽本線・羽越本線に囲まれた場所で、浸水被害が大きく、工場の復旧を断念、蒲鉾製造販売から撤退したと聞いていた。

宮城屋は、秋田県唯一のかまぼこメーカーだそうで、「巴巻」など個性的な商品があった。おせち料理に欠かせない家庭も多いことだろう。昭和2年創業で、宮城県石巻市から秋田へ来て創業したことにちなむ社名。
今年から秋田市民/秋田県民は、宮城屋のかまぼこなしで正月を迎えることになっていた。

宮城屋蒲鉾店には「大町店」がある。
通町商店街の東端・通町橋たもと、秋田市大町一丁目1番1号。※「通町店」だと思っていたが、所在地に忠実だった。
工場で作ったかまぼこの販売と、そばなどを出す飲食スペース(看板では「そば居酒屋」)があった。なお、明田地下道の通りの東側(広面字小沼古川端)に「広面店」もあったが、2017年7月~2018年7月の間にやめている。

したがって、大雨被災後の宮城屋蒲鉾店は、大町店での飲食事業だけをしていたはず。
7月17日、大町店の前を通ると、数人の作業員が店内の物を運び出し、フレコンバッグを廃棄物入れのようにしてまとめていた。当然営業していない。ガラスに張り紙があるのだが、小さくて見えない。
良くない予感がした。
18日に改めて。
作業はしていないが、フレコンバッグが置かれる
張り紙を拝見。

「大町店で蒲鉾製造販売を再開するため、店舗改装に入らせて頂きます」「しばらくの間、お休みさせて頂きます。」「再開の際は何卒よろしくお願い致します。」
なんと、大町に工場を移し、蒲鉾製造を再開するのだった!! 予感が良いほうに裏切られた。

具体的な再開予定や、再開後どういう店舗形態になるか(今まで販売店+飲食だったところに工場を加えると、狭いのでは)分からないが、良かった。
秋田のかまぼこの灯は消えず、次の正月は宮城屋のかまぼこを食べられるかも。ご健闘をお祈りします。

通町橋から。左が宮城屋の側面
ところで、大町店はいつできたか。
この通りが拡張されて再整備された、1990年代後半だろうなと思っていた。ちなみに、今の通町橋は1998年竣工。
大町店は、先日の記事でも取り上げた、秋田市の「市民が選ぶ都市景観賞の受賞」を受賞していた。平成3(1991)年度の第8回。同回ではアトリオンも受賞。アトリオンは1989年オープンなので、新築即受賞ではなく、宮城屋もその可能性はある。
したがって、思っていたよりは古い。その時点で拡幅は決定していたので、それに合わせた位置に建てられたと思われる。当時も通っていたのに、何も記憶にない。

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