広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

いすゞのトラックとバス

2013-03-29 20:25:05 | 秋田の季節・風景
●いすゞのトラックと雪
先日紹介した、おそらく辻さんつながりで秋田ニューシティ跡地に駐め置かれていた、いすゞのトラック。
その後、徐々に数を減らし、現在はパネルバン2台(道路寄り)とナンバープレートがあるクレーン付き1台の計3台となった。

そんな25日頃、
トラックのある東側に雪がぶちまけられた

ここだけ雪が積もったみたい?

雪といすゞのトラック(この時はパネルバンは4台)

さらに28日には、それがきれいになくなっていた。少し融かしてから寄せた(運び出した?)ようだ。
雪は消え、トラックも減った
どこかで持て余した雪を空き地に広げて融かしたかったのだろうが、なんか無駄なことをしているような…

【4月1日追記】その後3月30日朝まではトラックが置かれていたのを確認しているが、4月1日午後には1台もいなくなっていた。

※この翌年・2014年の状況

●いすゞのバスのリコール
今週、突如、姿を現した、いすゞの大型バス「エルガ」
小田急から中央交通に活躍の場を変えて走りだしたわけだが、今日、その出鼻をくじく情報があった。

リコールがあって、おそらくその対象に該当するのではないかと思う。(違ったらごめんなさい)
「3月28日届出 リコール届出番号3132 いすゞエルガ・エルガミオ・ガーラミオのリコールについて(http://www.isuzu.co.jp/recall/l124300.html)」によれば、「路線バスのグライドスライド扉において、扉エンジンブラケット製造時の曲げ加工が不適切なものがある。そのため、ブラケット端部に亀裂が発生し、そのままの状態で使用を続けると、ブラケットが破損し、最悪の場合、扉の開閉ができなくなるおそれがある。」という。
直接的な対象車ではないものも含めた対象車(←分かりにくい表現ですが)は、エルガは3000台に上り、エルガミオ・ガーラミオはわずか33台。いずれも初期のタイプが中心のようだ。

要は「グライドスライドドア」の不具合。
説明文書(http://www.isuzu.co.jp/recall/pdf/3132erga.pdf)より
グライドスライドドアといえば、折り戸でも引き戸でもない、不思議な開閉動作をするドア。
小田急の2000年前後導入のいすゞ車には採用されていて、全国的にも珍しいらしい「中型バス(エルガミオ)の中ドアがグライドスライドドア」という仕様の車種があって、それが中央交通に来ている。(僕は中央交通に来た車で初めてそういうドアの存在を知った)
(再掲)中ドアがグライドスライドドアの元小田急エルガミオ
中央交通では、いずれも小田急中古の865、866、870、871の4台のエルガミオがグライドスライドドアだが、対象の33台に含まれるのだろうか(とりあえず今日は営業運転しているのを見た)。あとは、先日来たエルガ(977)の前ドア。
ノンステップの中古車として最初に来た866。中ドアがグライドスライドドア
中央交通の5台が対象だとすれば、我々乗客が安心して利用できるためにも、修理をよろしく頼みますよ。秋田いすゞさん。
リコール対策が済んだ車両には、車内のシリアルナンバープレート(銘板のことか)付近に青色のシールを貼るとのこと。
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弘前公園ストリートビュー

2013-03-28 21:19:26 | 津軽のいろいろ
Googleのストリートビューが2011年12月に青森市で始まったが、その後は掲載範囲の拡大がなかなか進まなかった。
そんな中、最近、桜が咲き誇る、弘前市の弘前公園(弘前城址)のストリートビューの公開が始まった。弘前市シティプロモーションサイト「いいかも!!弘前」には、3月6日付でその旨がアップされている。
「ITメディアニュース」によれば、これはGoogle日本法人の「ストリートビューで巡る日本の名所 - 桜巡り編」というプロジェクトで、「弘前公園や、岩手県の北上展勝地など、東北を中心とした桜の名所24カ所を新たに追加し、計50カ所が見られる」そうだ。
津軽平野の中で、ぽつんと公園だけがストリートビューを見られる

追手門
桜(ソメイヨシノもシダレザクラも)がほぼ満開の時に撮影(「2012年4月」となっている)されている。影は出ているが、きれいな青空ではない。

公園内は、ほぼくまなく掲載されているほか、外堀沿いの道路も一部対象となっており、弘前市内の道路がごく一部ではあるが見ることができる。
道路は歩道から撮影しているようで、人の目線よりは高い位置。
外堀とバス停と弘前市役所
追手門通りでは、弘前駅へ向かう弘南バスの小型バスと抜きつ抜かれつしている。茂森線として走る「32109-5」号車と判読できた。
撮影されたのは朝のようだが、観光客はそれなりに多く歩いている。車道の車の少なさや、部活に向かう学生らしき人が写っていることから、休日の撮影ではないだろうか。
とすれば、茂森線はバスターミナル9時25分→四中校9時49分→市役所前公園入口9時55分の便か。

道路が見られるのは、市民会館前~市役所(追手門)~東門(NHK)~中央高校付近だけ。
お堀の桜と岩木山の共演が楽しめる、公園北東角のねぷた村~亀甲門などはなぜか未公開。

園内の桜は存分に楽しめる。逆光だったり、色が白く飛び気味な部分もあるけれど。
西濠

桜のトンネル

本丸のシダレザクラ。時間が早いから酒盛りする人はさすがにいない

本丸からの岩木山

天守閣の撮影スポット・下乗橋

下乗橋のそばに園内最古にして最大のシダレザクラ「二の丸大枝垂れ」があるが、2011年末に雪で倒れてしまった。その後、姿は小さくなってしまったが、復活しつつある。
かなり小さくなったが、わずかに花が咲いている

本丸への入場が有料になるのは7時から(さくらまつり期間以外は9時)。その券売所・ゲートでは、係員が立ってはいるが、まだ有料ではなさそうな雰囲気。直前の時間の撮影か?
砂利に水を撒いたようだ。撮影機材と人の影が映っている

常に有料である、「弘前城植物園」の中にもストリートビューが入っている。全部ではないが、わりと細かい通路まで見られる。
たか丸くんパネルと花時計
秋田市役所の花時計(1980年セイコー製)とは、大きさは同じはずだが、デザインは違う。
植物園は1983年開園なので、花時計はそれ以降の製造だろう。メーカーはこれもセイコーだったはず。【11月13日追記】開園前の1975年に設置されていた。この記事末尾参照。
上のシーンでは、9時20分頃を指しているが、位置を変えると、
9時05分頃で散水中


弘前公園の花見の楽しみの1つが、出店の看板。味のある手がきの看板が多いのだ。

ストリートビューでは、撮影時間が早いので開店前の店がほとんどなのだが、看板は楽しむことができる。
僕のお気に入りも写っていた。ス○ーピーによく似ているけれど、垂れ耳ではなく、耳から毛が生えた、
耳毛犬?!

津軽百年食堂のモチーフとなった、
「三忠食堂」
おなじみの三忠食堂の看板のおじいさんと女の子なのだけど、上の写真の位置以外では、
顔にモザイク【29日訂正】ぼかし!
Googleさんは、とてもプライバシーに配慮されているようで…
自動顔認識が間違うほど、看板の絵がリアルだったとも言える。
隣の射的の加トちゃん(?)は認識せず
お化け屋敷のお化けさんたちは、
認識される人とされない人が


Googleが弘前公園に着目したのはユニークだけど、弘前ではほかにやってほしいことがある。それは、航空写真の撮り直し。
弘前市中心部
所々に雲が浮かんでいて、その下の様子がよく見えない。
文京小~第三中~柴田女子高の円形校舎なのだが…

ところで、撮影が行われたはずの秋田市のストリートビューはいつ公開されるの?
※ストリートビュー関連の次の記事
※2013年9月に、秋田市や弘前市のストリートビューが公開された

【2016年8月26日追記】弘前公園内のストリートビューは、2015年11月(一部は8月にも)に再撮影され、2016年時点では、天守が工事で移動した秋の風景が最初に表示される。過去のストリートビューを見られる「タイムマシン機能」を使えば、この記事で取り上げた桜の風景も見られる。
また、2015年の撮影では、人が立ち入れない場所に異様に細かく網の目のようにストリートビューがあることを示す青い線が表示される箇所が散見されるが、実際にはその線の両端でワープして表示される。他の場所のストリートビューでも起きている現象で、高低差などを誤認識しているものと思われる。
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セブンいよいよ開店

2013-03-27 22:34:38 | 秋田のいろいろ
いよいよ明日、秋田市にセブンイレブンが5店舗開店する。※前回の記事
明日の開店の模様などはアップするつもりはありませんので、開店前のいろいろをこの記事にて。

開店に当たって、5店舗共通で弁当・パン・デザート類が30~50円引きのオープン記念セールを実施。
それから、秋田県内の既存店舗も含めて、「秋田市出店記念商品」3つを販売。「鶏めし弁当」500円、「こだわりおむすび 紅鮭すじこ」175円、「コーヒーホイップパン」115円。
紅鮭すじこは、「ぼたっこ」と「すじこ(醤油漬)」を組み合わせた秋田らしく、かつ今までなかった商品。
でも、プレスリリースによれば鶏めしは「全国的にも知名度の高い秋田の駅弁を参考に商品化」。コーヒーパンは「秋田県でなじみのある「コーヒー味」のクリームを使用したパン」だそうで、つまり花善とたけや製パンのパクりってことじゃ… 花善はセブンイレブン未出店の大館の駅弁だし… どれも興味を惹かれる商品ではあるのですが。

横山金足線沿いの秋田広面店
各店舗とも、先週辺りから看板が設置されたり店内に商品が陳列されたりして、着々と開店の準備が進んでいる。
広面店は、駐車場が広くて店舗が奥まった位置にあり、横金線の通りからは店舗が見えにくい。かといって看板も特に大きいわけではないので、うっかりすると見落としそう。
南(城東十字路)側からは交差点に面して開けているので見えるけど、反対車線側

北(手形)側から。店は見えないし、他店の大きい看板に負けそう

秋田通町店も、同じく奥まった位置に店舗がある。
ローソンでおなじみの「低い看板」が設置された。
通町店前では、2週間くらいに渡って、大町通り側を片側交互通行にし、通町側は歩道のタイルを剥がして何かの工事を行なっていた。
歩道では、照明灯とツツジの植え込みが一時撤去されたが、工事が終わったら元に戻っていた。

通町の商店街では、セブンイレブン開店に協賛して、セブンイレブン通町店のレートを商店街の各店舗に持っていけば、ちょっとしたサービスをするそうだ。
東(通町橋)側から

西側から
むしろ高い(普通の)看板のほうが目立つような気がする。
通町店は看板設置当初は「たばこ ATM」だけの表示で間に空白があったが、後に「たばこ酒ATM」となった。広面店は撮影時は「ATM」だけだった。販売の認可が下りるまで、隠しておくきまりなのだろう。
【29日追記】大町通り側からは、看板がまったく見えない。店舗裏側の壁にマークを入れるとかすればいいのに。


通町店の近くの世帯には、先週末にこんなチラシが配られた。
6枚のチラシ
6枚中1枚は宅配ピザで、残りは全部セブンイレブンのチラシ。

オープンから3日間は、チラシを切り取って町名・年代・性別を書いて持っていけば、セブンプレミアムのチーズ入りハンバーグをくれたり、「濃厚フロマージュ」のセット予約販売を実施。
開店前の26日17時から18時は、チラシを持っていった人限定の「お得意様試食会」を行った。フロマージュ、からあげ、セブンゴールドのハンバーグの試食・説明会だったとのこと。


ところで、セブンイレブンで使える電子マネーの「nanaco」。発行手数料が300円かかる。
一般的にセブンイレブンが新規開店する時は、その300円分を還元するキャンペーンが行われると聞いていたが、やはり通町店でも開店後1週間限定で実施される。店頭で手数料は支払い、後でポイントで還元される。
ただ、大きなカラーチラシの片隅では、
「200ポイントプレゼント」
一方、いっしょに配られた別のチラシ(2枚)では、
「300ポイントプレゼント」
どっちなんだ! たぶん300ポイントが正しいかと思うけど。
【4月2日追記】場合によっては、200ポイントしか付かない場合があるらしいです(詳細を確認中)。nanacoを購入する予定の方は、店頭で確認されることをおすすめします。【4月2日さらに追記】問い合わせ窓口へ確認したところ、300ポイントが正当。しかし、システムエラーで当初200ポイントしか付与できず、2日付けで100ポイントを追加したとのこと。


秋田でnanacoが実質無料で作れるのは、この開店直後のキャンペーンを逃すと少ないと思われるので、作っておこうかな。
【28日追記】我が家には、28日の新聞にも、通町店のカラーチラシ(切り取ってハンバーグプレゼント、nanaco200ポイントプレゼント)が折り込まれ、さらに同一内容の広面店のチラシも入った。両店舗の中間に位置する中通6丁目店のは入らず。


ちなみに、イトーヨーカドー各店舗では「8」の付く日を「ハッピーデー」として、nanacoを購入して1000円チャージすれば、発行手数料が無料になるそうだ。(ポイント還元でなくほんとに無料らしい)
さらに、ヨーカドーはハッピーデーはnanaco決済で全品5%引きになるそうだ。イオンの20日30日と同じことだが、等間隔で月3回あるのが便利。

※続きはこちら
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エルガ現る!

2013-03-26 23:17:52 | 秋田のいろいろ
秋田市の竿燈大通りを歩いていると、秋田駅方面から中央交通の路線バスが来て、赤信号で停車した。
長崎屋経由大川反車庫行き、ヘッドライトが縦に並ぶいすゞの車両だから中型バスの「エルガミオ」か。「ノンステップバス」表示があるから、最近増えている小田急の中古ね。
秋田ではありふれた光景で、気にも留まらない。

と思ったけど、何か違う。
エルガミオって、こんなに恰幅が良かったっけ?
しかも、ナンバーが「977」。
今まで確認できている、中央交通のバスは「958」が最大だったから、最近登録された車両なのは間違いない。
車体が長い
この車両は、幅が広くて長いから中型バスのエルガミオではなく、大型バスの「エルガ」だ!!


中央交通では、昨年、小田急バスの中古の三菱製の大型ノンステップバス「エアロスター」を1台だけ導入し、「929」というナンバーで走っている。これは、秋田では初の路線用大型ノンステップバスであり、中央交通における大型路線バスの導入自体が久々でもあった。
エルガの「977」は、おそらく929に続く、中央交通としても秋田県内のバス事業者としても2台目の大型ノンステップ路線バスだと思われる。
そして、いすゞエルガという車種の路線バスが秋田を走るのは、これが初めてではないだろうか。※民間組織が所有する自家用バスや自動車教習所の教習車としては、既に導入されている。

当然、新車ではなく中古だと思われる。元の事業者は、やっぱり小田急バス(の系列)だろう。前ドアに注意喚起のためか黄色いテープ(?)が付いているが、これは小田急がやっている。
ネットの情報によれば、小田急バスでは、エルガの生産が始まった2000年以降、毎年購入しているそうだ。2000年導入の車両は2011年中に廃車になっていて、2001年の車両は昨年秋頃に廃車、2002年の車両は先月の時点ではまだ走っているらしい。(エルガミオのようにドアの形などで識別はできないようだ)
ということは、「977」は2001年か2002年製造の車両かと思われる。ちなみに、中央交通のエルガミオの「三平バス」が2001年導入。


三菱エアロスターが導入された際、中央交通の大型バスも古くなって更新時期だし、いすゞ好きの中央交通のことだし、仲が良くて車両を譲ってくれる小田急バスもいすゞユーザーだから、今後はエルガが導入されてもおかしくないとは思っていたが、思いのほか早く現実となった。
後部のナンバープレートは、センターから若干左に寄っている。「NBA」シールは貼っていない

エアロスターが来た時は、中型バスとは違う独特の車体デザインということでインパクトがあった。
エルガは、突然目の前に現れて驚きはしたが、車体は見慣れたエルガミオを拡大しただけでインパクトは小さかった。丸みを帯びたデザインのせいか、エアロスターのような「平べったくてティッシュの箱みたい」な印象はあまり感じない。
ただ、ヘッドライトやテールランプは、エルガミオと同じものを採用しているようで、幅が広いエルガではやや間が抜けて見える。


おなじみエルガミオ(写真はワンステップ車)
エルガを見てからエルガミオを見ると、だいぶ痩せて見える。幅は17.5センチしか違わないのだけれど。


現代の大型路線バスの代表的車種と言えるエルガが、やっと秋田の街を走ることになる。
旅先で何度かエルガに乗ったことがあるが、大型バスらしいゆったりとした車内空間だった記憶がある。中央交通のエルガにも乗ってみたい。

でも、長崎屋経由大川反車庫行きを走っていたということは、秋田営業所の所属。
中央交通の大型バスの路線は、現在はすべて臨海営業所が担当していて、したがって大型バスは臨海営業所に集中配置。秋田営業所には、路線用の大型バスは配置されていない(ノースアジア大学スクールバス用は別)と思っていたが、どういう意図・用途で977を配置したのだろう。(ついでに、長崎屋経由の道を大型バスが走るのも、かなり久々ではないだろうか)
4月からの変化(秋田営業所も再び大型路線を担当するようになる等)に備えたものだろうか。


最後に、確認できている中央交通のノンステップバスの状況をまとめておく。
ノンステップバス総数 19台
新基準適合ノンステップバス(新車で購入) 3台(いすゞエルガミオ)
・基準制定前のノンステップバス(中古) 16台
  うち いすゞエルガミオ14台、三菱エアロスター1台、いすゞエルガ1台

※その後分かった、ちょっとした話題
運用路線について
※その後もさらに導入された
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土手町循環バスに変化

2013-03-25 23:46:19 | 津軽のいろいろ
弘南バスのホームページに、3月19日付で「土手町循環100円バス一部運行ルート変更のお知らせ。」がアップされた。4月1日から一部で変更があるそうだ。
なお、運賃や時刻は変わらず。※ただし、夏ダイヤになるので、最終便は遅くなる。


まず、ルート変更の前に、バス停名称が1か所変わる。
「ジョッパル前」が「大町一丁目」に変更。
バス停は建物の向かい側にある(片方向運転なので片側にしかない)
かつてダイエー弘前店が入っていた商業ビル「ジョッパル」は、経営破綻し、7月に「ヒロロ」としてリニューアルオープンすることになっている。
現在は、足場がかけられて工事中とのこと。
2月撮影のジョッパル
建物が解体されてもしばらく「秋田ニューシティ前(現・大町通り)」だった某バス会社とは違い、早々に改称してしまおうということなのだろうが、どうせならあと3か月後のリニューアルまで待って「ヒロロ前」にすればよさそうなのに…

なお、ジョッパルの所在地は「駅前町」。「大町一丁目」というは道路の向かい側。バス停は大町一丁目側にある(土手町循環は片方向の運転なので片側にしかバス停がない)ので、これで正しい。


そして、ルート変更。始発・終着点であるバスターミナルや駅周辺が、複雑になる。
現在は、中央通り二丁目→駅通り→弘前バスターミナル→弘前駅前→ジョッパル前
現行ルート
これが、
中央通り二丁目→弘前バスターミナル前→弘前駅前(降車専用・6番のりば)→弘前バスターミナル→弘前駅前→大町一丁目
と変わる。
新ルート(一部は予測)
すなわち、「駅通り」停留所を廃止、道路上の「弘前バスターミナル“前”」停留所に新規に停車、弘前駅で降りる客を先に降ろし、戻ってバスターミナルの中へ入り、再度弘前駅に来て乗車客を乗せる。ということになるようだ。

バスターミナル付近→駅を2度走り、駅からバスターミナルへ向かって逆走するという、なんとも複雑なルートだ。
「駅通り」は一般路線バスは使わない土手町循環バス専用の停留所なので、これによって廃止となる。乗降する人はほとんどいないはずだから、あまり問題はなさそう。
「弘前バスターミナル前」は、富田大通り経由や金属団地・桜ヶ丘線など、弘前市内完結の路線を中心とする多くの一般路線バス(バスターミナル内に入らない上り路線)が使っているバス停。時刻表も掲示されていて、いちおう乗車も可能のようだが、次が終点なので、実質的は降車専用。

こういう経路に変えた理由は、バスターミナルや駅での降車客と乗車客を分離するためだと推測する。
土手町循環バスを利用して感じている問題点の1つが、「運行上の起終点と乗客の動向が一致していないこと」。
すなわち、車両と乗務員は「弘前バスターミナル」を起終点として運行しているため、そこで最大10分近くの時間調整もしくは車両交換がある。一方、乗客の多く(特に弘前公園帰りの観光客)はバスターミナルの次の弘前駅前まで乗る。
したがって、駅まで乗りたい客は、薄暗いバスターミナルで何分か待たされるか、言われるがままに後ろの車両に乗り換えた上で、すぐ次のバス停で降りることになる。(バスターミナルから駅までは近いので、実際はバスターミナルで降りて駅まで歩いたほうが早い場合がほとんど)
さらに、バスターミナルから新たに乗車する客も少なくないため、バスターミナルから駅までの1区間は混雑することもある。

この問題を解消するため、時間調整や車両交換なしに先に駅まで行って駅までの客を降ろし、改めてターミナル・駅と乗る客を拾っていくことにしたのではないだろうか。
乗車率が高く、人気の土手町循環100円バスならではの悩みとその解決法なのかもしれない。


でも、弘前から離れた秋田の地から素人が考えるに、新しい運行形態にも問題があるようにも感じる。次のような点。
・そもそも複雑。乗客には分かりづらい。運転士も間違ったり混乱しないだろうか。
・時刻の変更はないということなので、現行のバスターミナルでの待機時間分をこの行ったり来たりに充てるのだろうが、信号待ちや渋滞によって遅延あるいは運転士の乗務時間超過を引き起こさないだろうか。燃料だって消費する。
・そう多くはないがバスターミナルや駅を越えて乗り通す客(弘前公園方面から土手町など)は、行ったり来たりに付き合わされて大変そう。(上記の通り所要時間は変わらないのだろうけれど)
・バスターミナルやイトーヨーカドーに行きたい客は、「バスターミナル前」で降りればいいけれど、離れた所にある信号を渡らないとならない。結局「バスターミナル」まで乗ったとすれば、時間がかかることになる。
循環バスも停まることになる「弘前バスターミナル前」。ヨーカドーはちょっと離れている
・弘前駅前では、現在は駅舎寄りの専用停留所(1番と2番の間。ハリポタ風なら「1と1/2のりば」?)に停まっている。ここだと、通路の横断が不要で屋根もあって、濡れずに駅舎内に入れる。
しかし、新しい降車専用停留所は、6番のりば。一般路線バスの藤代営業所(城西大橋経由)や桜ヶ丘方面の乗り場。ここから駅舎へは通路を横断する必要があるし、わずかな距離だが途中に屋根がない。
青矢印が現在ののりば、赤矢印が新しい降車場所の6番のりば
しかも、6番のりばを使う一般路線バスも比較的本数が多いため、循環バスとバッティングして手間取ったり遅れたりしないだろうか。

バス運行も弘前の道路事情も知りつくした弘南バスさんが運行し、15年の運行実績がある土手町循環バスだから、ちゃんとやってくれると思いますが。


個人的には、こんな複雑にしなくても、単に起終点をバスターミナルから弘前駅前に変更すれば、それなりに解決しそうに思えるのだけど…(駅前にも車両の待機スペースは充分ある)
あと、前も取り上げたように、現在の自家用バスに毛の生えたような車両でなく、座席が少なく通路が広い路線バス仕様の車両を使えば、乗降がスムーズにできて遅延や車内混雑が緩和されると思う。場合によっては、中ドアを使って乗降を分離したっていいかもしれない。

※変更直前の現地の模様はこちら
※この年の夏に再び変化が。(リンク先末尾)
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異動記事

2013-03-24 23:51:16 | 秋田の季節・風景
まず、以前の風景の話題の続き。
昨日の記事後半で紹介した、千秋公園の穴門の堀の結氷。
(再掲)3月20日撮影
それが、今日は、
水面が見え、青空が映る
わずか4日ほどで、ほとんど融けてしまっていた。最高気温は22日が8.9度で、あとは4度くらいで低めだったとはいえ、やっぱりプラスの温度で氷は融けるわけだ。
北側の一角(写真奥)に薄い氷が残っていた

そして、2週間前の続きで、秋田駅東口アルヴェ14階からの風景。
太平山の残雪は変わらないか?

前回は真っ白だった、下北手地区の田んぼ。
(再掲)
今日は、
田んぼは茶色い土が見えているし、背後の低い山の雪も減っている
確実に春に近づいています。



春、年度末といえば、人事異動。
秋田では、大きな企業(JR、銀行、マスコミ、電力会社)、JAなどの組織、国や地方自治体の人事異動が、新聞に掲載される。特に3月下旬には、秋田魁新報の紙面の多くが、異動名簿に割かれる。

これも、高校入試のテレビ解答速報みたいな、地方独特の風習かと思ったら、そうでもないらしい。
東京都の教職員異動は東京新聞だけではあるが掲載されるそうだ。それに、都道府県教育委員会自身が、PDF形式の異動名簿を公式サイトにアップしているところも多い。中日新聞では「先生サーチ」と称して、ネット上で氏名や学校で検索できるサービスを読者向けに提供している。
秋田県教育委員会のサイトには掲載されていないし、魁のサイトにもない。


昨日23日土曜日の秋田魁新報は、22日に発表された秋田県教職員(異動総数2693人)と秋田市役所(348人。市長選を控えているため小規模で、美大独立に伴う所属変更者数も含むようだ)という大所が重なり、13~17面が教職員、22面が秋田市、23・24面が他の市町村と、全36面のうち8面が異動名簿になっている。

新聞社としては、昔は手入力(というか活字を拾う?)で大変だったろうが、今はデータをもらっているだろうから、ラクだろう。
そういえば、昔は魁に夕刊があって、教職員の異動は発表当日の夕刊に出ていた。となると発表後半日ぐらいで全てを入力していたことになるけれど、どうだったんだろう?


公立学校の教職員の異動は、役所や企業のとはまた別格。
23日の秋田魁新報では、13~17面の異動名簿のほか、1面に概要、3面に「解説」を掲載した。
全国紙でも、別刷りで全員の名簿を掲載する。
朝日新聞の別刷り「教員異動特報」(裏面との2面構成)
全国紙の異動名簿は2022年に変化があった

魁、全国紙とも掲載される名簿の形式も違う。
魁の秋田市の異動名簿
他の役所などは、「▽異動先(旧所属)氏名」の順に改行せずに続けて掲載しているのに対し、教職員は1人につき1行を取って「新任校 現任校 氏名」と掲載していて、比較的見やすく探しやすい。(教育庁など一部は改行なしで掲載)
魁の教職員異動名簿の一部。秋田市と比べて余裕あるレイアウト
高校・支援学校長は、異動した全員の顔写真と略歴も掲載される。
それだけ、学校の先生は身近な存在ということだろうか。

ただ、いくらレイアウトが見やすいといっても、びっしり並ぶ文字の中から、特定の名前や現任校名(新任校の順の掲載なので)を探し出すのは難しい。特に市町村やエリアを越えた広域の異動や現場を離れて教育庁などへ異動する人の名前は、見落とす可能性が高い。
他県のようにネットで見られるようにしてくれれば、簡単に検索できるのだけど。

【2017年3月23日追記】2017年からは、秋田魁新報のサイト(秋田魁新報電子版)にも異動の情報が掲載されるようになった。紙面の名簿の余白を使って、QRコード付きの告知が掲載され、「パソコンやスマートフォンで検索が可能です。閲覧には会員登録が必要です。」としている。
【2018年3月22日追記】2018年も同様だが「有料会員登録が必要です」となり、無料会員登録(ウェブSコース)では閲覧できないことが明示され、最低でも540円(324円コースは紙の購読が必要だから総額では高くなる)が必要。2017年度は無料会員でも見られたのだろうか?
2018年では、学校種・職名ごとの一覧のほか、検索窓に文字を入力して新任校、現任校、さらにフリーワード(氏名の一部や「秋田市 高橋」「教育庁 退職」が例示)で検索できる。


今回の教職員の異動でおっと思ったのは、県立秋田南高校の教頭に、中学校の先生(秋田市立豊岩中学校教頭)が起用されたこと。
魁の解説によれば、これは「中高連携の推進に向け」てだそうだ。
そういえば、少し前に「秋田南高校を中高一貫校にしてほしいと、同校の学校長が県教委に要望を出した」という記事があったのを思い出した。高校自らが名乗りを上げたものだが、県教委側も前向きなようではあった。
でも、まだまだ構想段階かと思っていたが、この異動を見ると、けっこう具体的な計画があって、動きつつあるのかもしれない。



ところで、教職員の人事異動に関して、今はないが、昔は不思議な記事が秋田魁新報にあった。5年くらい前まではあっただろうか。
それは「異動の予想」の記事。

県教委から異動が発表されるより前(日曜が多かった気もする)に、3面の総合面辺りで、主要な学校などの管理職が誰になるか、予想していたのだ。
例えばこんな感じ。
「県央部の高等学校長は、A高校、B高校、C高校が定年退職によって空く。うち、A高校長には、佐藤太郎D高校長の登用が濃厚だが、県北部の高校長や教育庁課長級からの起用も考えられ流動的。B高校長には、高橋次郎E高校長または佐々木花子F高校教頭の昇格か。」といった感じ。
定年退職でどこのポストが空くか分かるのはいいとして、その後任の予想ができてしまい、記事になるとは不思議。しかもそれはけっこう当たっていたように記憶している。
※秋田県外の地方紙においても、同じ内容の「県庁幹部の異動予想」といった記事を掲載している新聞社がある。

この予想記事について、とある秋田県の教職員がこんなことを言っていた。
「予想記事が出る時期の教育庁では、(公式発表より前に行う)内示の準備もしないといけない。その頃には下っ端も含めた異動名簿はとっくに固まっているはずであり、この期に及んで『校長に誰がなるか流動的』なんてわけがない。」

今はなき異動予想記事は、魁の記者が一生懸命予想したのか、魁が占い師でも雇ったのか、はたまた県教育庁と魁の間で…

【追記】この記事アップ時点では、教職員の異動発表は春分の日より後だった。おそらく春分の日前の修了式の日に内示が行われていた。しかし、2019年には3月20日・水曜日に発表され、早まった。
2021年は春分の日は20日・土曜、秋田市立小中学校修了式は22日・月曜で、3月23日・火曜日に異動発表。※2021年の異動発表方法などについて
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無投票の掲示板 他

2013-03-23 20:16:31 | 秋田の季節・風景
今週の秋田市の光景から。
●無投票の掲示板
3月21日告示、4月7日投票で秋田県知事選挙が行われる予定だったが、現職しか立候補せず、無投票再選となった。
知事選が無投票なのは秋田県では初、全国では17例目(いずれも公選制になった1947年以降。近年は高知県や山形県であった)

知事選以外も含めた秋田市で行われる選挙が無投票だったのって、僕は記憶にない。少なくとも僕が選挙権を得てからは初めて。(1955年の秋田市長選挙などあるにはあったそうだ)
正直、無投票当選になるのは「田舎の小さな町や村の選挙」というイメージがあったから、それが知事選で起こるとは、衝撃的。

無投票の選挙であることが事前に想定されたといっても、投票用紙や投票所入場券は、告示日前に手配されている。新たな立候補者が突然出現することもなくはないから、やめるわけにもいかないのだろう。
秋田市では、後述の通り他の選挙も同日に行われるので、郵送済みの入場券自体は無駄にはならない。期日前投票所は、他の選挙告示前は市役所1か所だけで受け付けることになっており、必要最低限の態勢で済むようにしていたようだ。
3つの選挙で1つの入場券


さて、当ブログで選挙といえば、「選挙ポスター掲示場」いわゆるポスター掲示板。
秋田市では、秋田杉の間伐材を用いた、木目の美しい掲示板が設置されている。
もちろん、今知事選でも
知事選告示日には、現職が朝一番で立候補の届出をして、1日間だけの選挙活動を行った。6つも枠がある(理由は後で)ポスター掲示場には、「1」の所にだけポスターが貼られていた。

知事の無投票再選が決まった、翌日22日。
掲示場はこうなった(上の写真とは別の場所)
秋田市では4月7日投票で市長選挙(31日告示)と県議会議員補欠選挙(秋田市選挙区。29日告示)も行われるため、それらの掲示板が並んで立った。
知事選も行われていれば、3枚が並んでいたことになる。(前回はそうだった)

ところで、昨日まであった、知事選のポスター掲示場が見当たらない。一夜で消えてしまったのか?
県議補欠選の掲示板を見ると…
左端のタイトル・注意書き部分と右側の掲示する部分とで、木目が違っているのが分かるかと思う。
角度を変えると
タイトル部分だけ、上から重ね張りしている。

つまり、知事選のポスター掲示場のタイトル部分だけを張り替えて、県議補欠選用に転用したのだ。
よく見ると、「1」の所に知事のポスターを剥がした跡があった。

また、貼る区画が、市長選の掲示板は「4」までなのに対し、当初から立候補が少ないと予想されていた知事選が「6」までと多かったのも、県議補欠選に転用することを見越してのことだったのだろう。
秋田市では以前巨大な空白のある掲示場を立てたこともあったが、それと同じく、費用や作業を最小限に留めるための工夫だ。


報道によれば、知事選のポスター掲示場の市町村別設置数は、秋田市が最多の637基、最小は大潟村の9基。
県議補欠選も、秋田市内に637基が設置された。
637という数は、昨年12月の衆議院選挙の際に設置箇所を見直して25基減らした結果で、「人通りが少なく効果が薄いと判断した場所への設置を取りやめた(22日付秋田魁新報)」そうだ。
【25日追記】同じく4月に市長選が行われる青森市では、806か所に掲示板が設置されるとのこと。


●♪並ぶ並ぶ
先行きがどうなるか分からない(市長選次第?)けれど、今は静かなたたずまいの、大町の秋田ニューシティ跡。
跡地の西側は辻不動産の貸し駐車場、大町通りに面した東側はイベント会場などに使われる程度の空き地。
たぶん先週辺りからだと思うのだけど、
奥にトラックが駐まっている?
東側の北寄りに固まってトラックが並んでいる。
ずらり
撮影時は、荷台にクレーンが付いたトラックが2台、そして「パネルバン」が2列になって8台、計10台もあった。どれもまだ新しそうで、パネルバンは真っ白で社名などの表示はない。
さらに、
ナンバープレートがない!(クレーン付きの1台だけは緑ナンバーが付いていた)
これは何だ?

これらはどれも、いすゞ自動車製のトラックだ。(ナンバーがある1台以外には「ISUZU」のエンブレムがないのが珍しい)
そういえば、ここは辻さんの土地。辻さんといえば「秋田いすゞ自動車」。

秋田いすゞは、寺内の臨海バイパス沿いにあるけれど、そこに置いておく場所がなくて、ニューシティ跡に仮に置いているのだろうか?
「♪走れ走れ いすゞのトラック」というCMをやっているけど、「♪並ぶ並ぶ いすゞのトラック」だ。

それにしても、
道路ギリギリに駐めてある
ロープが張ってあるとはいえ、こんな場所に新車(?)を置いていおいては、道路を通る車から水しぶきをかけられたり、小石を飛ばされて傷ついたり、最悪、川反帰りの酔っぱらいにイタズラされたりする恐れがないだろうか。

ニューシティ跡地の3方は道路に囲まれ、貸し駐車場に隣接しているし、特に立ち入り禁止の表示もない。僕も雪がない時は、近道として敷地内を突っ切らせてもらっている。
ちょっと無防備じゃないでしょうか。向かいの辻兵の店からまっすぐ見える位置であり、監視カメラでもあるのかもしれないが。
それにしても、衰退したとはいえ市街地のど真ん中をこんなことに使うとは、さすが辻さんだ。

※さっき見てきたら、オレンジ色のクレーン付きと、パネルバンのうち2台がいなくなっていた。
※続きはこちら


●まだ残る雪と氷
秋田市内ではほぼ雪は消えたが、気温が低い日が多いためか、まだある所には雪がある。
民家の庭に
木の周りから雪が融けていく「雪根開き」が徐々に広がっていく。

なんと、
千秋公園の穴門の堀には、まだ氷が!
水の流れが少ないといった原因もあるのだろうが、面積としては半分くらいが氷に覆われていた。ちょっと汚れた氷だけど。
向こうが広小路やエリアなかいち、キャッスルホテル
人が乗れば割れてしまうだろうけど、けっこう厚さもありそう。昔はここでスケートしていたということに、ある意味納得。
数日後の様子


●雪が消えたら
とある道路
小さな交差点・横断歩道付近の路面が、おかしい。道路に凹凸ができている。
積雪や除雪作業の影響だろうか。へっこむのはまあ分かるが、隆起しているように見える箇所もあって、どういう理屈かは分からない。
タケノコでも生えてくるか?
今年は、こういう道路の損傷箇所が多いように感じている。
土手長町の北都銀行本店前の県道も、穴だらけだったが、最近、簡易的なようだが埋められた。
【4月6日追記】そういえば、以前「凍上災」というのを聞いたのを思い出した。
「凍上災とは、冬期の低温によって道路の地盤中に霜柱が発生することによる地面の隆起等により道路舗装面にひび割れなどが発生する災害です。(国土交通省ホームページより)」なので、これも凍上災なのかもしれない。
【4月14日追記】写真の箇所は、4月上旬には補修されていた。



冬の定番だった、秋田駅自由通路ぽぽろーどから大屋根下を結ぶエスカレーター(フォンテ前)の殺風景な風除けも撤去された。(14日にはあったが、21日にはなくなっていた)
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美短から美大/はくとからアパ

2013-03-21 23:57:51 | 秋田の季節・風景
いろいろあったものの、開学にこぎつけられそうな秋田公立美術大学。
秋田市新屋にある秋田公立美術工芸短期大学を4年制化して、大学となる。
あと10日だから、何か準備がされているかと思って、昨日20日に行ってみた。
もう表示が新しくなっている!
正面にある金属製の大学名の表示板が、既に美大名義になっていた。板自体は前と同じで、文字を貼り替えたのだろう。
(再掲)短大時代の表示板
意外だったのが、下段にやや小さい文字で「秋田公立美術工芸短期大学」とあること。
考えてみれば、現在の短大1年次の学生が卒業するまであと1年間は、(形式的には)短期大学が存在し続けないといけないからね。(さらにもう1年以上留年したらどうなるんだろう?)
そういえば、秋田大学の教育文化学部、工学資源学部や弘前大学の理工学部、農学生命科学部のような学部改組・改称があった時も、従前の学部(それぞれ教育、鉱山、理学、農学)で入学・在籍していた学生は、卒業まで旧学部の学生として在籍し、旧学部の看板も残っていたはずだから、それらと同じことだ。
【2014年4月29日追記】翌2014年3月17日の秋田魁新報 秋田市地域面「秋田公立美工短大 2年生と専攻科146人最後の入学生に証書」によれば、美短は開学以来2529人が卒業、366人が修了した(2013年度末まで)。
2014年度も美短は「在学生がいるため、全学生が卒業するまで存続する。」そうで、実際に2014年4月時点で表示板は上の写真のまま。しばらくは美短と美大が共存する表札が見られそうだ。※「在学生がいる」ってのは、留年者ということか。短大卒業後に入る1年制の専攻科はもうないのかな?
※表示板のその後はこの記事後半にて。


美大の看板では、ほんとうに美短が消滅する際は、美短部分の文字を剥がすだけで、うまく美大の看板に変わりそうなデザインに見える。
ただ、まだ開学していない段階で、メインの表札に当たる看板をさらしておいていいのだろうか。開学式典などで、除幕式でも行いそうなものだけど…

美短前の県道56号線(新国道)。背後が秋田大橋、奥が大森山
まず、中央交通と羽後交通の「美術工芸短大入口」バス停。中央交通は「美術大学前」に改称されるそうだが、まだ表示は変わっていなかった(今からだと早すぎるか)。
羽後交通はどうなるだろうか

道路に立っている「ここを曲がれば大学」という看板は書き換えられていた。
もう少し文字が大きいほうが見やすい気もするけれど…(画像を暗めに調整しています)
以前の表示が下に透けている。「秋田公立美術工芸短期大学/短期大学附属高等学院」とあったようだ。
新しいものは大学名が大きく、下に小さく「秋田公立美術工芸短期大学/大学附属高等学院・新屋図書館」。
短大や附属高等学院はいいとして、「新屋図書館」が新たに書き加えられた。「新屋図書館」は秋田市立図書館の分館であり、大学と同じ敷地ではあるが、管轄は秋田市教育委員会。大学の附属図書館とは別の組織・建物。

こういう標識は道路管理者でなく、表示されている施設が設置するらしい。これの場合、秋田市が設置したのだろうから、市立図書館もいっしょに入れてやるかということになったのだろうか。


大学周辺の歩道などにある、案内表示も新しくなっていた。
ちょうど施工業者の人が、工事写真を撮影していたので、完成したばかりだったようだ。
デザインは従来と同じ(右の建物は新屋図書館、緑のシートは民家)


表示板の大きさに対して、文字がかなり小さい。グレーの地に濃いグレーの文字で、人によっては読みづらそう。


美短敷地内に8棟ある、かつての国立米倉庫のうち3棟が「アトリエももさだ」として使われている。(残りは大学と新屋図書館が使用)
アトリエももさだとは、秋田市が関与する財団法人が運営する、美短の設備や人材を地域へ開放して活用してもらう施設。「ももさだ」は、新屋地区の古い呼び名。
正式には「大学開放センターアトリエももさだ」だったのだが、
小さくて見えないですが…
下に小さく「秋田公立美術大学 社会貢献センター」とある。(それにしても字が小さすぎる!)
どうも、4年制化と同時に「大学開放センター」から「社会貢献センター」に名称が変わるらしい。


4年制化に伴って新築された建物も、もちろん完成していた。※工事中の記事(リンク先後半)
研究棟(右側の建物の手前部分が増築)

サークル棟(奥)と彫刻実習棟(手前)
研究棟はともかく、彫刻実習棟とサークル棟は相変わらずそっけない。既存校舎との渡り廊下などもないようで、雨や雪の日は移動が大変ではないだろうか。
学内案内図にも、新しい建物が反映されていた


以上のように大学本体は、4月1日を待つだけといった趣だったが、それ以外では、まだ修正が必要な場所が残っていた。
アトリエももさだの駐車場の案内図(体育館の向きも長短が逆でおかしい)

 県道に立つ新屋図書館とももさだ連名の看板/附属高等学院の表札

避難場所の看板


これは直さないだろうけど、電柱(電線や電話線)の表示。
東北電力が「工芸学校線」、NTTは「倉庫」
電線・電話線の線名(?)は古くからのものが多く、なくなったり改名された施設の名称が残っていることがよくある。
美短の前身である「秋田市立美術工芸専門学校」は、さらに前は「秋田市立工芸学校」だったという。電力線はその名を取っている。その工芸学校が新屋にあったのは、1962年から1975年までの間だから、その頃に引かれた線だろうか。
NTTの「倉庫」とは、上記の旧国立米倉庫のことだろう。倉庫としては、1935年から1990年まで使われた。

※続き(開学後)はこちら
※看板類のその後はこの記事後半



もう1つ、表示が変わると言えば、先日紹介した(リンク先後半)、秋田市の通町橋たもとの「ホテルはくと」。今日から「アパホテル」になった。
屋上の看板は、3月19日と20日に変更作業が行われ、アパホテルに変わった。
作業中
足場がしっかりしているのでイトーヨーカドー秋田店閉店後の作業よりはやりやすそうだけど…
通町橋から
高い位置にあって下からはあまり目に付かないが、離れると従来の白地とは正反対の黒地に白文字だからおやっと思う。
 玄関
数日前は、玄関横にアパホテルに変わることの告知が出ていた。庇には「Hotel Hakuto」。
今日見ると、告知は撤去されており、庇の表示はもちろん「APA HOTEL」に変わっていた。
玄関には、贈られた花がいくつか飾られていた。

総じて思ったより控えめな表示だけど、やっぱりこの方がいらっしゃいました。
おなじみの社長「オープン記念特価 シングル3900円~」
【22日追記】22日付秋田魁新報経済面によれば、グループ代表、ホテル社長夫妻が秋田に来て、記者会見を開いた。
「75%を超える稼働率を目指したい」「JR秋田駅前に2、3号店をつくっていきたい」と話したとのこと。


昔の写真を探したら、こんなのが出てきた。
2005年6月撮影。通町橋を渡る市営バスと、ホテルはくとの旧建物
旧建物が閉鎖される1年前の撮影。
この頃は、屋上の看板が見慣れた「はくと」ではなく、「クルーザーバレー フナコシヤ」となっていた。

※アパホテル秋田千秋公園の2021年の話題
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スーパーこまち運行開始 他

2013-03-20 23:36:26 | 秋田のいろいろ
16日に、秋田新幹線の新型車両「E6系」が「スーパーこまち」として運行を開始。特にトラブルもなく、無事にデビューできたようだ。※運行開始直前の記事
※この記事では、スーパーこまちの走行風景等は紹介していませんので、あしからず。

秋田駅6時05分発の一番列車「スーパーこまち6号」発車前に、5時20分からホームで行われた出発式には、秋田県知事、秋田市長はもちろん、JR東日本の社長やE6系のデザイナーも出席。
発車と同時にくす玉を割ったけれど、中の垂れ幕と紐が一瞬からまって、テレビの映像では幕の文字を判読できなかった(幕がこちらを向く前に、動く車両にパンしてしまって)。

16年前の開業時の出発式には、ミッキーマウスが来たのと、当時のイシカワレンジロウ秋田市長が羽織袴だったのが印象に残っているが、今回は皆さん洋装だったよう。東京駅に勤務する、秋田出身のJR東日本社員23名も出席したとのこと。

スーパーこまち6号は、12番線から発車。隣の11番線には6時24分発のE3系による臨時列車「こまち22号」が既に入線していて、E3系とE6系が並んだ状態での出発式となった。
出発式では、両列車の乗客以外の一般人は新幹線ホームに下りられなかった模様。事前の報道には「入場券を買えば向かい側のホームから見ることができる」とあった。向かい側のホームとは、在来線の6番線。
でも、11番線にこまち22号が入っていては、6番線から出発式や12番線のE6系を見ることができた位置は、ごく限られていたのではないだろうか。むしろ、駅東側の駐車場からのほうが見やすかったかもしれない。(テレビの映像では、駐車場から見ていた人がいた)


さて、気になっていた、秋田駅中央改札口の発車標。
表示文字数の制限で、文字データそのままで「スーパーこまち」とは表示できない。
14時10分発の2番列車「スーパーこまち12号」で確認すると、
日本語

英語
英語でも「号」だけ漢字なのが、惜しいというか相変わらずだけど、意外に日本語・英語とも、まともな表示。
 
おそらく、昔のワープロ専用機にあった「ユーザー作成外字」のように、ドットを埋めて文字っぽく見せているのだろう。

【22日画像追加】新たに設置された液晶ディスプレイによる「到着標」の表示の写真を追加します。
遅れを表示中(ただし、撮影時点ではこまち31号は既に到着していた)
「こまち」は文字がピンク色で、「スーパーこまち」は赤い。


秋田駅自由通路から(11号車側)

赤い屋根が強烈
やはりとても斬新なデザインの車両でかっこいいと思うけれど、カマボコや昔の体育館も連想してしまう。

上の写真は土崎寄り・11号車側だけど、逆の大曲側は撮影できなかった。なぜなら、こんな状態だったから。
多数の見物人!
新幹線ホームが見える窓は、すべて人で埋まっていた。
この日は、ちょうど窓拭き作業が行われており、
作業の皆さんも手を休めて見物?
土崎側は窓が小さいのと、発車して進んで行く姿が見えないから人気がないのだろう。

祝日の今日、同じ時間に通りかかったところ、見物人はいるにはいたが、さほど多くなかった。


個人的には、新しいE6系という車両に乗ってみたいし、1年間限定の列車名である「スーパーこまち」の指定券も手に入れたい。
一方で、まだ最高速度の320km/hで運転せず、たかだか数分短縮されるだけで、人気で混雑するであろう列車に200円(仙台まで)や500円(大宮以遠まで)も余計に料金を払って乗りたいとは思わない。消えゆくE3系に、もっと乗っておきたい気持ちもある。
あと1年待てば、全部がE6系になってイヤでも乗れるのだし、320km/h運転になるのだし。料金が上がる(しかも消費税増税もある)けれど。

そんなことを考えていたら、3月18日付でJR東日本秋田支社から「「こまち」編成変更のお知らせ 」がリリースされた。
E6系の増備が進み、6月から2往復の定期「こまち」がE6系に変わるという。それは「スーパーこまち」ではなく、「こまち」として運行されるそうだ。(ゴールデンウィークの臨時列車でも、同様の列車が運行されることになっている)
E6系だけど300km/h運転はせず、現行料金ということになる。

これは新型車両の置き換え時によくあるパターンだし、今回の場合は6両編成から7両編成に変わって座席配置も違うので、新型車両で運行するダイヤを固定しておかないといけないために生じた現象だと思われる。
でも、そういう事情を知らない人は「『こまち』なのに『スーパーこまち』?」と混乱しそう。

とりあえず手軽にE6系に乗ってみたい人は、狙い目でしょう。
(他には、スーパーこまちでも料金が同額の秋田-盛岡の各駅間で乗るとか、「やまびこ」の自由席として運用される東北新幹線区間で乗る方法もある)
そして、こういう扱いの列車が徐々に増えていって、気がつけばE3系は姿を消していくのだろう。
【23日追記】運行初日の一番列車は、上り6号が「Z3」編成、下り3号が「Z5」編成だった模様。
また、この時点で「Z6」編成も落成して試運転が行われていたそうだ。他に、上越新幹線区間に乗り入れての試運転(=今後の突発的な走行に備えての練習的なものか)も行われたとのこと。



以下は、スーパーこまち以外のJR関係の話題。
以前もちょっと触れたように、秋田駅の駅事務室・みどりの窓口・待合室・トイレの天井の上は、すぐ屋根ではない。事務室などの天井と、自由通路全体を覆う天井(屋根)の間に空間がある。
その空間がどういう構造になっているか謎だったが、今日通りかかると、
上に人がいる!
ヘルメットかぶった作業着の人が3人いた。動作や聞こえてくる音からすれば、電気掃除で天井の上をお掃除していた模様。
なるほど。人が歩けて、ゴミがたまり、電気掃除をかけられる構造であることは判明した。


もう1つ。
3月15日の秋田支社のリリースによれば、「秋田駅ビル『トピコ&アルス』で4月1日よりSuicaをご利用いただけます」とのこと。
トピコは全店舗で使え、アルスはスターバックスコーヒー、無印良品、マツモトキヨシだけとのこと。(ホテルメトロポリタン秋田では既に使える)
Suicaポイントが貯まるかは不明(メトロポリタンでは貯まる)。チャージはできない模様。

秋田駅周辺でも、電子マネーとしてSuicaが使える場所はある程度あった。駅のコンビニや自販機のほか、他の電子マネーとともにローソン、フォーラスでさえ使えるし、さらに昨年からは駅から離れたJR系列のスーパー・秋田生鮮市場保戸野店でさえ使えるようになった。さらに弘前駅の駅ビルでも使える。
それなのに、仮にも新幹線のターミナルにあるJR系列のショッピングビルのトピコやアルスで使えないのはおかしいと思っていたが、やっと対応することになった。
特にトピコは、首都圏からの旅行客の利用も多いから、Suicaで決済する人はけっこういるのではないだろうか。
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来年度のバス等

2013-03-18 21:20:39 | 秋田のいろいろ
主に来年度に向けた、秋田のバスの話題をいくつか。
●中心市街地循環バス
秋田市が中央交通に委託して運行している、「秋田市中心市街地循環バス」。※中央交通は市から委託されて運行業務を行なっているだけであり、中央交通が主体の事業ではない。

昨年7月から「実証運行」として運行が始まり、今年2月いっぱい運行される予定だった。
その後、昨年12月12日の秋田魁新報によれば、運行期間が延長されて来年度(2013年4月以降)も運行されそうな書きぶりだった。
今年2月に秋田市や中央交通のホームページで「2013年3月まで運行期間を延長する」ことが告知されたものの、4月以降については分からないまま現在に至っていた。

おそらく、市議会の議決を経ていないとかの理由で、来年度の運行計画を発表できないのだろう。利用者の立場からすれば不親切。

その後も今日まで、秋田市からの告知はないが、3月7日の秋田魁新報地域面や3月15日の中央交通ホームページの更新で、4月以降も運行されることが分かった。
魁では「2013年度も秋田中央交通に委託して続ける方針」「(議会に提出している)一般会計当初予算案に、関連経費849万円を計上した。」とあり、2014年度以降は分からない。中央交通ホームページでは、「平成25年4月1日(月)より、通年運行いたします。」となっている。
運行ルート、ダイヤ、運賃は現在と同じ

2月定例市議会は14日で閉会しているので、予算案可決を受けて、中央交通のサイトにアップされたのだろうか。

【28日追記】秋田市のサイトには、27日になってやっと「循環バスの運行継続について」が担当室のページに追記(市のトップページからリンクあり)され、「平成25年4月1日から本格運行することになりました!」などと掲載された。


魁によれば、来年度は若干の変化が予定されている。
「300円で乗り放題の「一日乗車券」を導入する方針を決めた。7月にも販売を始めたい考え。」「循環バス車内で販売する予定。」
とのこと。
1日4回以上乗る人をターゲットにしているわけで、価格としては妥当かな(弘前市内の弘南バス3路線で利用できる一日乗車券は500円)。でも、秋田市の循環バスのルートで、1日4回も乗る人って、どれくらいいるだろうか。

さらに、
「(一般路線バスと)区別しやすくするため、塗装を変えた車両を7月ごろから運行する予定。」
どんなデザインになるだろうか、期待したい。※デザイン募集についてこの記事中ほど
7月に塗装変更して年度いっぱいでは短すぎるから、2014年度以降も運行されるということだろうか。


さて、気がつけば、消費税増税が確実になりそうな状況。税率は2014年4月には8%、2015年10月には10%になるとか。
となると、秋田市に限らず、100円バスを運行している所は、苦しいに違いない。

今の税率5%で100円だと税抜き約95円だから、計算上は8%だと約103円、10%だと約105円になる。
今だってギリギリの経営を迫られているだろうから、消費税分は上乗せしたいだろうけれど、そうすれば端数が出て手間だし、客離れにつながるかもしれない。
2段階で税率が上がるから、改訂作業が二度手間になるのも面倒だろう。


●コインバス
2011年11月から秋田市が行なっている、70歳以上の市民が1回100円で路線バスに乗車できる「高齢者コインバス事業」。
3月8日の朝日新聞秋田版によれば、「対象年齢を2~3歳程度引き下げる方向で検討に入った。」とのこと。

「現在の年間1億円弱の負担金はすえおく方針だ。」ともあった。
現在より対象者が増えるのにおカネは今と変わらないとは、中央交通の負担分が増えるということか、あるいは当初の想定より利用者が少なかったので、その分対象年齢を引き下げたということか。
対象年齢を一律に引き下げるのではなく、例えば「運転免許を持っていない(返納した)65歳~69歳の人」みたいな条件を付けるのもいいかもしれない。


コインバス事業の利用者が多いのは、バスに乗っていて感覚としては分かっていたが、数字としては、
「開始後1年間で、70歳以下も含めた年間利用者は、中央交通が9.1%(約70万人)、マイタウン・バスも4.3%(約8千人)増えた。」
2011年10月から1年間は、雪が多かったり、夏暑かったりしたので、それによる全体の利用者数が増えたことも一因かもしれないが、同時期に大幅な減便が行われたことを考えれば、大きな増加だ。
買物広場から太平線岩見三内行きに乗る人々。思いのほか多くの人がいたが、ほとんどがコインバス対象者か
コインバス事業自体は悪いとは思わないが、以前から繰り返しているように、バス会社や行政には他にもできることがあるはず。
街や利用実態の変化に伴うルートの見直しや“空白域”への新規運行、不均一なダイヤの分散(等間隔に近い運行)、鉄道も含めた利用しやすい公共交通の構築、等々。
そういうことが盛り込まれているはずの「秋田市公共交通政策ビジョン」は、今年度末で一区切りのはずだが、実現されたもの・されそうなものは少ない。
今の秋田市の人口や規模なら、もっと公共交通を利用しやすくできる余地はあるはずだし、高齢者以外も利用しやすくなれば、利用者や事業者の収入は9.1%以上に増加させられるはず。


●全便羽後交通
秋田-横手-湯沢で運行されている高速バスは、中央交通と羽後交通が共同運行している。※乗った時の記事
3月1日付で中央交通のホームページに「高速湯沢線 運行担当ダイヤ変更のお知らせ」がアップされた。
「3月4日(月)から3月31日(日)まで高速湯沢線が全ダイヤ羽後交通(株)で運行致します。」という。(羽後交通のホームページには掲載されていない)
バス停には「全ダイヤ羽後交通運行のお知らせ」
3月のほぼ1か月間、共同運行でなくなることになる。
(以前にもあって知らなかっただけかもしれないが、)他の路線やバス会社も含めて、こういう現象は珍しい。
交通公社前の時刻表
交通公社前の時刻表は、羽後交通が作成したもので、急行本荘線と同じ紙にまとまっている。
そのため、湯沢線の中央交通担当便に「中」印が付けられている。(お知らせ掲示は中央交通名義)


高速湯沢線は1日6往復運行されていて、4往復が羽後交通、2往復が中央交通の担当。
ダイヤを見ると、行路(車両運用や乗務員のパターン)は羽後交通が2つ、中央交通が1つでまかなえる。(=1日当たり羽後交通は2台・2名、中央交通は1台・1名で回せる)
その1つ分だけを羽後交通が代行すれば済む話ではある。

しかし、その中央交通の行路というのは、
秋田6時15分発→湯沢10時00分発→秋田13時35分発→湯沢17時15分発→秋田19時30分着
と秋田側が基準。(秋田市のバス会社担当ダイヤなのだから当然)
これを羽後交通が代行するとなれば、車両と乗務員が秋田市で一夜を過ごさなければならなくなる。秋田市内には羽後交通の路線バスの営業所などはない。臨海バイパスに案内所はあるから、そこで宿泊や駐車はできるだろうか。
【29日追記】急行本荘線は、秋田で宿泊する運用になっているようなので、だとすれば秋田に宿泊場所はあるのだろう。


以前も触れたように、高速湯沢線は両社で車両のグレードに差がある。
中央交通は貸切に準ずる車両(こけし塗装など)なのに対し、羽後交通は路線バスにシートベルトとETCを付けたみたいな、古い日野ブルーリボンしか見たことがない。
羽後交通による代走分にはどんな車両が入るだろう。
羽後交通の高速湯沢線。窓配置や使わない中ドアが特徴的
確認できた限りでは、代走分も従来からの羽後交通担当便も、どれもいつもと同じ古い日野ブルーリボンが走っている。(車番まで見ていないので、もしかしたら通常は使われない車両が応援で入っているのかもしれないが、見かけ上は)
ナンバーは「709」だけど側面後部には秋田市営バスのように「293」とある
羽後交通が所有する、高速道路対応の日野ブルーリボンには余裕があるようだ。
中央交通便の代走をしていた車両。上の写真のと同仕様っぽいが、正面に「H」のエンブレムがある
いつも中央交通便に乗っている人には、今月いっぱいはグレードダウンになってしまう。

それにしても、なぜ中央交通で運行できなくなっているのだろう。車両1台&乗務員1名ぽっちなのに。
確実な理由は思いつかないが、考えられることとしては、
・航空ダイヤの変更に伴い、中央交通の空港リムジンバスにおいて(あるいは他の高速バスで)、必要台数が増えて、湯沢線の車両と乗務員を回した。
・中央交通の乗務員の退職やその補充の遅れから、やり繰りがつかなくなった。
といったことだろうか。いずれにせよ、羽後交通の事情ではなく、中央交通側の都合によるものだろう。

あと、まったく余計なお世話だけど、代走分の運賃収入の配分も気になる。

※車両についてその後の記事


●バス停名変更
中央交通のサイトに15日付で4月1日の「停留所名称変更のお知らせ」もアップされた。最近は、こういう情報公開をしてくれるのはありがたい。
今年は改称される停留所は少なく、2つだけ。

1つは、五城目線の「羽城TDK前」が「阿弥陀堂前」に変更。
潟上市昭和にあった「TDK羽城株式会社」が由来だが、同社は昨年7月に関連会社へ吸収の上(TDK-MCC羽城工場)、昨年11月で工場としても閉鎖されてしまったようだ。
秋田市外なのでイメージが湧かないが、実情に即したということでしょう。(じゃあ、長崎屋とか交通公社はどうなんだということになりますが)


もう1つは、美短の4年制化に伴う改称。(告知文書では、新屋線の系統番号710~713しか記載されていないが、新港線150・151も通りますよ)
「美術工芸短大入口」が「美術大学前」となる。

これはきわめて妥当だと思う。大学名だけでなく、「入口」が「前」に変わったから。
現在の美短入口バス停と美短の正門との間は100メートルもなく、これで「入口」なのはおかしいと前から思っていた。同じ新屋線の「ハローワーク前」など、もっと遠い(200メートルはある)のに「前」の停留所もあるのだから。
これは、美短の前身である「美術工芸専門学校」が、バス停から離れた位置(今の附属高等学院の所?)にあったので、バス停名が「美工専入口」だったのを、美短開学に際してそのまま「美短入口」にしてしまい、そのまま中央交通に移管されて今に至るのだと推察する。
4年制化がいい機会だったようだ。
※バス停の「入口」か「前」かについては、いずれ別記事にするつもりです。

同じ場所に、羽後交通の急行本荘線の同名バス停もあるけれど、そちらはどうなるだろうか。(新屋支所前→日吉神社前の時は羽後交通が半年遅れた)
変更後の様子


●ダイヤ改正は?
15日付の秋田市の広報紙に、「4月からバスダイヤが変わります。詳細は中央交通へ」と小さく出ていた。

最近の中央交通なら、ダイヤが変わるのならそろそろホームページにアップしてくれるはずだが、まだ出ていない。
それに、最近は大きな改正は秋に行われることが多く、路線の改廃が行われる際に事前に開かれる地域交通ナントカ会議も未開催のようだから、今回は小規模な改訂ではないかと思う。

それにしても、昔の市営バスがあった頃なら、広報に時刻表が折り込まれたものだったが…

その後の情報
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雪消

2013-03-16 21:06:07 | 秋田の季節・風景
3月15日16時に、秋田市の積雪量がついに0になった。
俳句の季語では「雪消」「雪解」と書いて「ゆきげ」と呼び、陰暦2月は「雪消月」と呼ぶそうだ。(今年は3月12日から陰暦2月)

庭の隅などにはまだ少し雪が残るし、気温や感じる風はまだ冷たいし、今後も雪は降って多少は積もることがあるとは思うが、観測記録上の根雪が消えたことで、長かった冬が終わってぐっと春が近づく予感。
※2012年は3月8日、2011年は2月27日に根雪が消えている。

青空が広がった日もあった、今週の光景。
秋田駅東口「アルヴェ」14階から東側を望む
街中の雪はあらかた消え、残雪の太平山の山並みが美しい。「青い山脈」。
千秋公園本丸からの太平山

千秋公園西側斜面
千秋公園内もほとんど雪が消え、通路部分は多くが乾いていた。
市から委託されて夏は清掃作業を行なっている障害者施設入所者の皆さんが、除雪作業を行なっていた箇所もあった。
本丸。奥が表門
園内を散歩する人もちらほら。


でも、雪は残っている所には残っている。
再びアルヴェ14階から
東口から続く家並みが途切れ(=そこを太平川流れる)、奥の低い山までの間は、まだ真っ白。下北手地区の田んぼだ。
その後の様子

卸町
交通量が少なく、幅が広い卸団地内の道路には、歩道部分を塞いで巨大な雪山が残っている。
幅が広くて問題はないけれど、歩行者は車道に出ないといけないし、沿道企業から出入りする車にも注意。

日当たりの悪い歩道や小路には、雪が凍って板状になったものが残っている。
これはツルハシや専用の道具を用いて割ることができ、状況によってはおもしろいように一気に剥がれることもあるので、マメなお宅では割ってくれている。
割られた氷の上に新雪がうっすら

おつかれさまでした(ここは割れた氷が分厚い)

ここは板氷が残っている
上の写真では、大きな板状の氷の中を縫って川のようなものができていた。
氷の谷を流れる川?
よそから流れてきた雪融け水によって、ここの氷が融けてできたのだろう。
【20日追記】20日にここを再び通ると、氷自体がほぼすべてなくなっていた。


まだ雪が多く残る山間部もあるし、果樹などへの被害もあるかもしれない。
それにしても、春まであと一息。
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スーパーこまち導入前夜

2013-03-14 23:57:00 | 秋田のいろいろ
いよいよ、秋田新幹線に新型車両E6系が「スーパーこまち」として導入される日(16日)が、迫ってきた。
秋田駅自由通路・ぽぽろーど
イベントやキャンペーンごとに旗が吊り下げられる秋田駅自由通路・ぽぽろーども、E6系導入を告知する真っ赤な旗になった。
E6系のあかね色の車体色は、秋田のなまはげの面や竿燈まつりの灯りをモチーフにしたということだったので、旗にその写真も出ている。
でもやっぱり、
竿燈の提灯を「あかね色」とするのは、無理があるような…

これから1年間は、E3系「こまち」とE6系「スーパーこまち」が共存し、1年後にはE3系がなくなって、E6系が「こまち」を名乗る。
ゴールデンウィークなどの臨時列車では、E6系を使った「こまち」も運転される(つまり特急料金が安い)らしく、ややこしい。

そんな移行期間だけに、秋田駅の新幹線ホームでは、
E3系、E6系それぞれの絵入り乗車位置案内が設置された


秋田駅中央改札口の新幹線側。
(再掲・2010年1月)右半分が新幹線側
つい最近までこんな光景だったが、スーパーこまち導入を控えてか、若干の変化があった。

まず、最近までの姿。
上の写真から拡大。「新幹線改札口」
発車標の隣に、こちら側が新幹線改札であることを示す、E3系のイラスト入りの表示があった。


1997年に現駅舎が完成・秋田新幹線が開通した当初は、この表示はなかった。(当時は自動改札でもなかったわけだが、改札の構造・頭上空間は現在と変わらない)

探した中でいちばん古いのが、2001年9月撮影の写真。
横のコンビニはまだ「miniコンビ」だった
新幹線側は1999年に自動改札化されたが、現在とは違う機種。在来線側の自動改札導入は2006年。
拡大
この当時は、黒く四角く凹んではいるが、特に何かの機能があったわけではなかったと思われる。【18日追記】開業当初は、ここに液晶ディスプレイが設置されていたとのこと。コメント欄参照。

その後、2006年3月の在来線自動改札工事中のテレビの映像があった。その時は凹みはなくなっていて、他の部分と同じグレーになっていた。

となると、イラストが設置されたのは、在来線自動改札化後ということになる。
新幹線・在来線両方が自動改札になり、違うほうに入場しそうになる人が多かったから、その対策だろうか。
ただし、設置当初からE3系のイラストだったのではなく、丸っこい新幹線(0系や200系)を正面から見た、ひと昔前までおなじみだったピクトグラムだった。
再掲・2010年東京駅)こんなの
正方形に近くかなり巨大に感じた(感じただけかも)し、何よりも、いくら「新幹線」のマークとはいえE3系しか来ない秋田駅に丸っこい新幹線は違和感を感じたものだった。
そんなことで、後にE3系のイラストに変えられたのだろう。


そんなわけで、5年ほどは設置されて見慣れたE3系のイラストだったのだが、2月にこうなった。
2月28日撮影


E3系のイラストが撤去されてグレーの地が出て、一部は2001年のように凹んで、そこが板で塞がれていた。
いかにも仮ですという趣
E6系のイラストに変わるのだろうかと思っていたら、
3月9日
なんと、NEC製のディスプレイが設置された!(少なくとも3月8日には設置)


じゃあ、ここに何が映るんだ? と思っていたら、11日頃から映像が表示されるようになった。
「お知らせ」と「こまち号 到着案内」

「到着案内」だけの4行になる時もある
つまり、発車標ならぬ“到着標”ということようだ。そういう名称かどうかは知らないけれど。
でも、上の表示では「運休列車等は駅係員へお尋ね下さい。」と表示されているけど、そういう運休や遅れの情報を随時反映させて表示するのが、この装置の存在意義なんじゃないの? それができないなら、従来の紙の到着予定時刻表と変わらない。
※2016年4月頃には、この画面が秋田ケーブルテレビで放映されるようになった。それによれば、盛岡駅時点での状況とのこと。

空港ではこういう表示もあると思ったが、鉄道の駅では初めて見たかもしれない。出迎えの人が分かりやすいようにということだろうか。
到着案内部分の画面デザインは、大宮駅や盛岡駅などの新幹線改札内の待合室にある、ディスプレイによる出発案内に似ている。

発車標と到着案内
駅舎完成・秋田新幹線開業当時から使われているLED式の発車標は、今回もそのままのようだ。(これを機に更新されるかと密かに期待していたが…)
古いLEDより、液晶(?)ディスプレイのほうがずっと見やすく、設置コストも安いだろうから、思い切って発車標もディスプレイに交換したらいかがでしょうか?

この発車標は、通常の文字サイズでは「スーパーこまち○号」とは表示できないはず。
どうやって表示するだろうか。
快速KAMAK」の二の舞で「スーパーKOMAC」なんてならないよう、万全の準備をお願いしたい。【16日追記】ちゃんとした表示になっていました。また後日
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弘前の雪道

2013-03-13 23:39:49 | 津軽のいろいろ
1か月前の弘前の雪道の状況について。秋田の新聞の投書で、「(秋田市はひどいが、)弘前市の歩道の除雪が素晴らしい」と受け取れるものがあったので、その検証も含めて。
※雪の状況が分かるよう、画像を暗めにしているものがあります。

この当時は、秋田市も弘前市も、大量の積雪は一段落して、除雪作業もある程度落ち着いていた。
この時、秋田市は50センチ程度、弘前市は90センチ程度と、いずれも例年以上の積雪を観測。ちなみにこの後、弘前市では2月25日に観測史上最深の153センチを観測している(現在は90センチ台まで減った)。

まずは大きな道路。
左が「ジョッパル(旧ダイエー、まもなくヒロロに改名)」、突き当りが弘前駅
車道は路面が露出、歩道もロードヒーティングがあるので問題なし。間の雪山が、雪の多さを感じさせる。

この道にある、地中化された電線のトランス(?)ボックス。
秋田では「この箱の前に雪や自転車を放置しないで下さい。」と小さく書いてあるだけで、実際には雪に埋もれていた。
「東北電力」と書かれた紅白の棒
除雪作業で路肩を見失わないように、道路管理者が「スノーポール」と呼ぶ棒を立てるが、それと同じもの。ライフライン事業者名のポールは初めて見たけれど、ボックスを守るためなのだろう。


次に小路。今冬の秋田市なら「我慢してほしい(by市長)」とほとんど除雪されなかったであろう箇所。
大成小学校横

弘前大学本部と弘前銘醸の間
路面は出ていない所もあったが、どこもある程度は除雪は入ったようで、秋田市のような極端なわだち、凸凹、砂状といったひどい状態ではなかった。
もちろん、雪の量自体は多いから、寄せられた雪で道幅が狭くなっている。


では、投書では「弘前市は歩道も除雪が行き届いていた。」という、歩道の状況。
車道は広いが明確な歩道がない、松森町周辺の青森県道260号線(土手町に続く旧羽州街道)。
歩行者スレスレを車がかすめる

雪を踏み分けないと通れない
歩行者が雪山を上り下りしたり、車道へ回らなければならない箇所が何か所もあった。
空き店舗・空き地だったり、住人が高齢だったりして除雪がままならないという事情はあって、それは秋田でもどこでも同じことだから、仕方ないのだろうけれど。
土手町そばの市立病院前の歩道
新たな積雪直後の休日だったからかもしれないが、弘前市立病院前の歩道も、人が踏み分けたような細い幅しかなかった。

これで、「弘前市は歩道も除雪が行き届いていた。」と言えるだろうか。やっぱり過大な表現だと思った。中心部の歩道に限れば、弘前市も秋田市も大して違わないんじゃなかろうか。
別に責めるつもりはないけれど、投稿者は弘前市のどこの道路を歩いていたのだろう。


2月8日だったかの秋田朝日放送「トレタテ!」で、弘前市を「除雪の先進都市」として紹介していた。国の補助を受け(ICT利用活用モデル構築事業?)、ITを活用した除雪の情報収集や情報提供を行なっているのだそうだ。(わざわざ秋田から取材に行くほどでもないような気もするけど)
一方で、ネット上では「弘前市の除雪は下手」という話も見かける。業者による差が大きいようだ。
いずれにせよ、今年の秋田市よりはしっかりやっているとは思いました…


残りの雪の弘前の光景をいくつか。
急な坂なので通称「寒沢スキー場」と呼ばれる、弘前大学裏手の坂。
坂の部分はしっかり除雪されている
手前の看板は「SO」がしぶとく残っていた。※この後、5月には撤去されたことが、ストリートビューによって判明した。

寒沢スキー場の近くにあるのが、S字カーブが連続する通称「バカヤローカーブ」。
寒沢スキー場より交通量が多いし、狭い対面通行のカーブ。この雪でどうなっているか。
雪のバカヤローカーブ
他の道路と同じく、除雪はされているが、やはり道幅は狭くなっている。歩行者も車のすれ違いも、いつも以上に注意が必要。
「午砲台之跡」の表示も雪に埋もれる

バカヤローカーブを通るのが、ミニバス路線「城南線」。
慎重に走行(後ろは弘前大学第一体育館
数分遅れて、バスターミナルから桜ヶ丘へ向かうミニバスがやって来た。車内はほぼ満席。


最後に、市立大成小学校前の品川町・御幸町の通り。
以前も書いたが、僕が初めて雪の弘前を歩いた時、歩行できる空間がないに等しく、とても歩きにくくて閉口したのがここだった。今は、
歩きやすい!
(秋田市立旭南小学校前の通りにどことなく雰囲気が似ている気がする)
除雪・排雪がしっかりされていて、歩くのに支障がなかった。
一部、高低差ができている場所はあったものの、特に小学校前では昔の印象が覆された。

流雪溝が使用できる時間だったようで、沿道の多くの家の皆さんが排雪をしていたが、小学校前には何人もの人が集まって作業していた。近隣の人か、児童の保護者だろうか。
流雪溝のフタが開いている
ここには、昔から流雪溝自体はあったはずだが、使われていなかったのか学校前の道に雪山ができていたはず。こういう活動が、弘前でも秋田でも雪国どこでも各地でできればいいのですが。


ここ数日の暖かさや雨で、弘前でもみるみる雪が消えていることだろう。今冬はほんとうに大変だったのが、夢だったかのごとく思えてしまう。
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リボン会館更地に

2013-03-12 22:36:54 | 秋田のいろいろ
秋田駅西口にあったパチンコ店「リボン会館」が、道路拡張工事に先立って解体されていた。※10月9日の記事12月5日の記事

解体は、裏側から行われた。
 1月31日

解体が終わり更地になり、先週末には囲いも撤去された。
奥にフォンテAKITAの看板が見えるようになった

何かの作業はまだ行われていた
隣のローソンが入る「秋田駅前ビル」の茶色い側面が見えるようになった。これもゆくゆくは解体されるはず。
上の写真で左手前の白い壁は、フォーラスの側面の一部。フォーラスは長方形ではなくギザギザした形なのだった。これは残るのでしょうね。
正面だった広小路側から更地を見る

以前の光景(いずれも再掲)との比較。
広小路側から。


雪山が残っていて、撮影位置がややずれました





ぽぽろーど・バス乗り場方向から。
 

解体前に撮影された、Googleマップ航空写真。
赤い星がリボン会館、「フォ」はフォーラス

見慣れた秋田駅前の風景が、少し変わった。これからも変化が続くことになる。

中通の農林ビルの解体も、大方終わってそろそろ更地になるはずなので、いずれまた。

※間が飛んでしまいますが、2021年3月に対面通行化された。その2年後の記事
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震災2年/通町周辺3題

2013-03-11 22:53:22 | 秋田の季節・風景
東日本大震災から、今日で2年。
今日の秋田市は、冬に戻ったような寒くて雪が降る1日。最低気温マイナス5.7度、日中もマイナスだった。積雪は17センチで昨日と変わらないが、朝は一時、車道も白くなった。

3月11日は、1年前も2年前も、こんな天気だった。
2年前のほうが濡れ雪で気温は高かったはずだが、停電で寒い一夜を過ごしたのが思い出される。

復興へ向けてはまだまだやるべきことがあり、今やっていることが正しくないように感じることもある。
東北観光博なんか、誤訳騒動(当ブログに多数のアクセスを頂戴しました)の印象しかなく、駅などでのぼり旗を見て、まだやってたのかと思うだけ。

あとは、次の大地震や噴火が心配。今、日本に生きている我々は、おそらく一生、その恐れとつきあっていかなければならないと思う。正しい情報で正しく備え、正しく対処したいもの。
「ここの地面は海抜6m」
震災を受けて、全国各地の自治体などが、いろんな場所に標高を示す表示板を設置している。
最近、秋田でも国土交通省が道路の案内標識の柱に設置したと聞いていたが、写真のように避難場所であることを示す表示板にも設置されていた。秋田市が設置したのだろう。上の写真は、県庁第二庁舎裏の市立山王中学校。

仮に、この山王中付近で大きな地震に遭遇したとする。「海抜6m」を目にした後は、どう行動すればいいんだろう。
この辺は海沿いではないがそう遠くもない、平坦な秋田市だから大きい津波ならここまで押し寄せるだろうか? 幸い、山王中校舎や第二庁舎のほか、周辺には多数の高いビルがあるから、そこに避難すればいいのだろうか?
特に、地理を知らない旅行客などがそういう立場になったら、迷ってしまうに違いない。

秋田市では、津波ハザードマップの見直しや、避難ビルの選定を行なっていて、まだ途中のようだが、秋田市総務部防災安全対策課のホームページ(http://www.city.akita.akita.jp/city/gn/ds/t_map/default.htm)によれば、山王地区はとりあえずは安全なように見える。※今後の見直しにより変わる可能性もあります。最新の情報で各自ご確認ください。
海抜だけ示したこの表示板からは、そういう情報が得られない。

津波関係だけでも、国交省、県、市と設置者や作成者がまちまちだし、洪水対策はまた別。ややこしい。※洪水ハザードマップでは、たしか山王一帯も少々浸水することになっていたはず。
設置者に関わらない共通の1つの内容で、1つを見ればすべてが簡潔に分かる表示や地図を整備してほしい。



秋田市中心部の通町や大町近辺の話題を、続報も含めて3つ。
●やっぱりニューシティ跡?
先日明らかになった(リンク先後半)、秋田県民会館と秋田市文化会館を統合した、新しい大型文化施設を造る構想。
現知事と現秋田市長が、4月の選挙で揃って再選されればという前提で、具体的な建設場所は明言されていなかった。

その後、3月9日に、遅ればせながら朝日新聞秋田版が伝えたのだが、その中で
「県と市は、同市大町2丁目の商業施設「秋田ニューシティ」跡地の約7千平方メートルを建設候補地としている。」
と、初めて候補地が具体的に示され、(想像はついたが)秋田ニューシティ跡であることが明らかになった。
やはりここが候補地か…
「知事選、市長選があるため、新年度以降、県と市は地権者らを交えた協議を本格化させる。」
ともあり、最初の報道よりも話が進んでいるようにも受け取れる。

これより前の3月5日の県議会予算特別委員会総括審査において、知事が
「交通の便などから整備する場所は秋田市の一街区全体を巻き込んだ形にまで派生するかもしれない」(AABより)
と述べていた。
「街区」を言葉通り・行政用語通りに受け取れば、道路で囲まれた一区画で、住居表示の「番」に相当する。ニューシティ跡に当てはめれば、「大町二丁目3番地全体を巻き込んだ形にまで…」、ということになる。
大町二丁目3番地は、ニューシティ跡のほかは、日本銀行秋田支店しかない。
(再掲)手前が日銀、奥が在りし日のニューシティ
そういえば、だいぶ前に日銀秋田支店が移転するという話もあったが、いつの間にか立ち消えている。
もしかしたら、その話も復活して…ということなのだろうか?

秋田市長選は対立候補が出そうな感じだけど、知事選は立候補者説明会に現職しか来なかったそうで、無投票になりそう。
※ニューシティ跡地のちょっとした使い道について、この記事中ほど

【12月31日追記】この後、年末にかけて計画の検討が行われている。
しかし、設置場所についてはいろんな話が出ているらしく、ニューシティ跡地に建てることについて29日付秋田魁新報社説では「素案が描く施設規模に対して「狭すぎる」との芸術文化関係者の指摘もある」としている。

※続き(場所決定)はこちら


●セブンイレブン開店準備進む
この続きで、秋田市に5店同時に開店するセブンイレブン1号店。
その後、アルバイト募集情報から、3月28日・木曜日にオープンすることが分かった。
【12日追記】12日付秋田魁新報経済面によれば、11日にセブン-イレブンから発表があり、28日朝7時に一斉オープンするとのこと。

秋田通町店のその後の模様。
外観はすっかり完成

通町から見ると、駐車場があるのでけっこう奥まった位置。後ろのビルと同化しそう
残っていた月ぎめ駐車場の看板は3月初め(2日?)に撤去され、新たな看板が立った。
「経営してみませんか」
今週中頃までの設置当初は、「この場所で経営してみませんか」だったのに、週末には「この場所で」が隠されてしまった。
「この場所で」があったからには、ここは本部直営店舗で、ゆくゆくは経営を任せるオーナーを探しているのかと思ったが、それが消されたということはオーナーが決まったか、単に間違いだったか。

店の配置上、2面から出入りできる構造になるかと思っていたが、入口は通町側にしかない。大町通り側やサンパティオ側には窓すらない。
大町通りから。こちら側は壁しか見えない
以前の光景。
再掲)2013年2月

再掲)2011年4月

※続き(開店直前)はこちら


●ホテルはくと
通町から通町橋を渡った、橋の北東のたもと、所在地としては千秋矢留町に「ホテルはくと」というビジネスホテルがある。
3月21日に、その名前が「アパホテル」に変わる。(3月9日秋田魁新報経済面より)
通町橋越しにホテルはくとを見る
ホテルはくとは、かつて秋田市役所や関係施設があった場所に、1967年に「ホテルハワイ」としてオープン。
(ホテルハワイはその後、駅前や土手長町にも開業するも、2009年に営業を止めて今に至る)
1979年には、ホテルハワイから地元のスーパー(?)「協働社」の経営に変わって、「ホテルはくと」となった。協働社はウサギがロゴマークだったので、それにちなんで「白兎」なのだろうか。
※この辺りの経緯は、2006年6月15日「二〇世紀ひみつ基地・「ホテルはくと」は「秋田のハワイ」だった(http://20century.blog2.fc2.com/blog-entry-190.html)」に詳しい

協働社が経営破綻し、1999年に札幌市の分譲マンション販売「フナコシヤ」が買い取り、「クルーザーバレー・ホテルはくと」として営業を継続。2006年5月から一時休業し、2007年7月には鉄骨造り10階建て134室の新たな建物で営業を再開していた。
「フナコシヤ」は秋田がルーツらしく、現在のホテル支配人は、同社東北支店長も兼ねる船越谷さんという人。同社は山王十字路バス停の所(旭北栄町)の「ホテルアルファイン秋田」も経営する。
上流の保戸野川反橋から通町橋とホテルはくと

ホテルはくとは、東日本大震災以降は稼働率が1割程度の日もあり、フナコシヤの不採算部門になっていたそうで、チェーン拡大を行なっているアパグループに売却することになり、21日からは「アパホテル秋田千秋公園」として営業する。

アパホテルの進出は秋田初(提携ホテルは能代市にある)。今後は客室のテレビの大型化やベッドの更新などを順次行ない、同ホテル標準仕様にしていく。
現在の従業員12人のうち10人は、アパホテルで継続して雇用。旭北栄町のアルファインは引き続きフナコシヤが経営。
この表示もあとわずか

僕は物心ついた時から「はくと」として存在していたし、経営や建物が変わっても「はくと」の名前は受け継がれたので、なじみと親しみを感じるホテルだった。泊まったことも入ったこともないけれど。
車で出張や旅行する人や部活動の遠征での利用が多かった印象がある。
駅から歩くにはちょっと遠く、バス停や横断歩道の位置関係から、バスでのアクセスや川反の飲食店街へのアクセスも、ベストではなかった。
でも、今はネットエージェント経由でシングル4000円で素泊まりできる(公式ホームページの表示では5000円)し、建物が新しいことを考えれば、悪くないとも思う。

アパホテルについては、5年くらい前だろうか、東北地方の店舗数を増やす方針であるという話を聞いていたから、いずれ秋田にもできそうだと思っていたが、こういう形になるとは。
アパといえば、独特の女性社長とか、なぜか外国人女性が踊るテレビCM。少し前なら、耐震偽装やタモガミ関連。
昔、何店かに宿泊したことがある。駅からのアクセスが良く、天然温泉大浴場があったり(一部店舗のみ)、新しくてきれいなのはいいが、部屋がとても狭かった(ベッドは通常サイズだし、寝るだけなら問題はないけれど)。値段は高くはないが、格安でもなかった。
アパホテルとしての新築でない旧はくとでは、部屋はそれなりに広いだろうから、その点では得かもしれない。でも、公式ページでは現行の5000円に対して「シングル8000円~」となっているから値上がりするのだろうか。

店舗名の「秋田千秋公園」のように「都市名+何か」というのは、最近のアパホテルの命名方法のようだが、今後、秋田市内に2店舗目以降が出現しないとも限らない。
本件についてアパホテルからは2月22日付で発表されているが、そこでは「(仮称)アパホテル〈秋田中央〉」となっている。「秋田中央」よりは「秋田千秋公園」のほうが具体的でいいけれど、「ホテルはくと」の名が消え、秋田とは無関係の経営に変わってしまうのは、寂しい。

※続きはこちら(リンク先後半)
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