広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

公園の蛇口@秋田市

2024-09-22 22:56:33 | 秋田のいろいろ
秋田市の街区公園(児童公園)の新しい水飲み場についての続き。
散歩中に手が汚れてしまったので、近くにあった手形新栄町街区公園の水飲み場(の下向き手洗い蛇口)を拝借。
(再掲)ほぼ同一の保戸野千代田町街区公園
手洗いの下向き蛇口は、昔ながらの、手裏剣のようなとがった部分が3つあるハンドルをひねって回して水を出す。昔は商業施設や学校のトイレの蛇口も、家庭の台所や洗面台も、このハンドルが当たり前だった。
今は、公共施設などでも自動水栓や上下させるレバーが主流になったので、子どもは使いかたが分かるかな、などと思いながら使わせてもらおうとしたのだが…
大人なのに分からない点があって、使うのをちょっとためらってしまった。
昔ながらの蛇口ではあるのだけど

何か違う?

ここが違う
ハンドル天面中央の丸い部分。ハンドルを固定する「水栓ハンドルビス」と呼ばれる部品が引っかかった。
「色ビス」と通称されるそうで、その名の通り色が付いてる。無着色のものもあるが(色が取れたのかもしれないけど)、青や水色が一般的。
ほかに赤いものも見たことがあるが、それは給湯につながった蛇口。混合水栓が普及して、水と湯が分かれた蛇口も見なくなったな。

ところがこの公園のビスは青でも赤でもなく、オレンジ色というか山吹色というか黄色。
ただの水ではない水が出るのでは? と引っかかったのだった。ひねったら透明の水が出たし、飲むのではなく、手洗いだからあまり問題ないだろうと、使ったけれど。

考えられるのは、
・下水処理水を再利用した“中水道”とか、未検査の井戸水とか、飲用不適の水が出る?
→下水処理場から遠く、井戸も見当たらない公園なので、違いそう。それ以前に、公共の場所で飲めない水が出るなら、もっと大々的に注意喚起するはず。
・オレンジジュース(ポンジュース)が出る
→サラサラした透明な液体が出たから違う。ここは愛媛県じゃないし、不作でオレンジが高騰しているし。
ちなみに、ポンジュースが出る蛇口、讃岐うどんのだしが出る蛇口をネットで画像検索した限りでは、ハンドルビスはどれも青だった。青森のリンゴジュースが出る蛇口は、色が分かる画像なし。京都府宇治市の小学校では、熱いお茶が出る蛇口が普通にあるそうで、それは(熱いからなのでしょう)赤のようだ。


ネットで調べた。工場内など限られた場面では、飲用不適の水の蛇口に、黄色いビスを使うことはあるようだ。
「モノタロウ」に答えがあった。

「凍結防止水栓」ということらしい。

寒冷地では、冬に水道管が凍結して最悪破裂してしまう。対策として、水を少量出しっぱなしにするか、管を保温・加温するか、管の水を抜いて(水抜き)使用停止するかになる。
一般的には水抜き。電動で水抜きできるシステムもあるが、その設備投資ができなければ、手動で水抜き操作をするしかないと思っていた。

恥ずかしながら知らなかったもう1つの水抜き方法が、凍結防止水栓。
形状記憶合金によるサーモエレメント(でいいのかな?)が入っていて、一定以下の温度になると、電源不要で自動的に管内に残っている水を排出し、水抜きを行うもの。
実は、蛇口を見た第一印象で、ビスの色以外にも気になった点があった。

「スピンドル」と呼ぶのだろうか、蛇口本体とハンドルの間の縦長の管の部品が長い。すなわち、一般的な蛇口よりも本体とハンドルの間隔が長い(高い)。モノタロウで売っている凍結防止水栓も、同じ作り。この部分に仕掛けが入っている(蛇口本体は凍結防止でないものと共通らしい)。

これまでの思いこみでは、秋田市の公園では、凍結防止のため、冬というか晩秋から初春は、何か月も水が使えなかった。手動で水を抜いたままにしているのだと思っていた。
凍結防止水栓がある公園では、そうではなく、冬でも暖かい時は水が使えるのだろうか。
だとすれば、費用もさほどかかり増しにはなっていないだろうし、寒冷地の制約がある中、可能な限り、いつでも誰でも水が使える場所である公園にふさわしい装備であり、ありがたい。

秋田市の新しい水飲み場になった街区公園をいくつか確認したところ、近年更新された手洗い蛇口は、どれも凍結防止水栓だった。2011年辺り以前に更新されたところでは、青だったけれど。
保戸野八丁街区公園の水飲み側は青。構造上、凍結防止にできないのか
僕と同じように、使おうとして戸惑う利用者はいるのではないだろうか。ネット上では、松本城にあるらしい、黄色いビスの蛇口を、飲用不適ではないかと不安がる声があった。
秋田市でも説明がない。現地に表示するなり、ホームページで告知するなりはできると思う。
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公園の水飲み場@秋田市

2024-09-15 22:41:11 | 秋田のいろいろ
秋田市の街区公園(児童公園)にある標準・共通のアイテム。
公園の名称を記した標柱は、かつては擬木に毛筆体で記されたものだったが、2013年頃の新設公園からは別仕様に替わっている。新設分のみで、擬木で設置済みのものはそのまま継続。
もう1つ、擬木のアイテムがある。標柱同様、少なくとも1980年代中頃には主流となっていた。
泉上の町街区公園

泉銀の町街区公園


水飲み場である。
“丸太”サイズの太い擬木に、上向きの水飲み用(飲水栓)と、下向きの手洗い・散水用の蛇口が付く。その水飲みの位置は高いので、踏み台として低い丸太が併設される。そして、それらが、木目調の円形の枠に囲まれて設置されるので1セット。
ちなみに、泉上の町街区公園の下向きの蛇口は、吐出口と回すハンドルが2つずつある、奇妙なもの。「双口水栓」などと呼ばれ、片方にホースをつなぎっ放しにして、もう一方を手洗いなどに使えるということのようだ。

鈍くさかった子どもの頃、この踏み台に上がって水を飲むのが、高さと狭さによる足元の不安定で怖かった記憶がある。今思えば、高さをもっと下げることはできなかったのか、あるいはもっと広い面積の踏み台にできなかったのか。それに、写真でも分かるかと思うが、枠の中に土や砂がたまってしまうことも多く、いつもジャリジャリしていた記憶。


そんな擬木の水飲み場は、数を減らしている。
秋田市が段階的に進めている、公園のリニューアル工事(2022年度の例)時に、新しい水飲み場に更新されているため。
2010年度施工 保戸野街区公園(保戸野八丁。戦前の政治家・町田忠治生誕地跡、元市長公舎隣)
グレーの石のような材質の、L字型の水飲み場。
踏み台も枠もないが、擬木時代と機能は変わらない。周りが汚れることもなさそう。国土交通省「都市公園の移動等円滑化整備ガイドライン」に適合し、車椅子でも使える。昔の考えもしくは技術では、こんな物は作れなかったのだろうか。
上の写真のものは、株式会社サカヱ(東京都)というメーカーの製品のようだ。材質は「擬石タマミカゲ(イナダ)」。
2018年度施工 保戸野八丁街区公園(枝垂れ桜がきれい
近年の設置分は、同じメーカーっぽい、ややコンパクトなものに切り替わった。

ところで、上の2公園の水飲み蛇口は、擬木と同じ、昔ながらのタイプ。吐出口は球状で、側面に、水を出したり止めたりする時に回すハンドルが付いている。
ただ、ハンドルの形状は異なり、先に設置されたはずの保戸野街区公園では、大きなレバー状。保戸野八丁街区公園では、手裏剣のようなとがった部分が3つある昔ながらのもの。
その後の設置分では、
2023年度施工 保戸野千代田町街区公園
こちらは保戸野八丁街区公園と、路面のブロックも含めてそっくりだが、水飲み蛇口は違う。
見たことないタイプ
蛇口全体が、鳥が翼を広げたような形状。翼の部分が、というかハンドルと吐出口が一体化していて蛇口全体が、回転する。株式会社水生活製作所(岐阜県)の「パドル3 マウスガード」という製品のようだ。ユニバースデザインをうたっていて、たしかに手裏剣ハンドルよりは容易に回せるものの、なんだか水がバシャバシャ飛び散って、手が濡れやすいような気がした。吐出量の微調整もしにくいかも。保戸野街区公園のような、長いレバータイプのほうが使いやすいのでは。うまく水を出せなくて、下手すれば頭から水をかぶってしまうのは、昔からあるあるではあるけれど。


この新しい水飲み場を使おうとして、戸惑うことがあった。続く
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まばらな横断歩道

2024-09-12 18:52:18 | 秋田のいろいろ
焼肉レストラン南山跡から「泉いちょう通り」を北へ進む。信号のある交差点、横断歩道のみで信号のない交差点が続く。
泉南二丁目・三丁目・泉中央五丁目・六丁目の境には、押ボタン式信号。
南から
さらに北へ進んで、遊歩道・ハミングロードと交わる、泉中央五丁目と六丁目の間の押ボタン式信号。
北から
路面の横断歩道の白線(道路標示)が、後者のほうがまばら。
道路幅は同じはずだが、白線は前者は7本、後者は3本。白線の太さは同じで、白線どうしの間隔(白線と白線の間の無塗装部分の幅というか長さ)が広く空いているかのように見える。
前者の横断歩道

後者の横断歩道
警察庁は2024年7月、横断歩道の白線の間隔を拡大できる規則改正を行った。さっそくそれが実行された、わけではない。
※この改正は、白線の本数を減らすことによる経費削減が狙い。45~50センチ間隔だったのを90センチまで拡大できることにした。すべての横断歩道が対象ではなく、視覚障害者の安全(白線を頼りに横断歩道の位置を認識する人は、白線が少なくなると分かりづらくなる等)に配慮し、視覚障害者用設備がある横断歩道限定での実施。この押ボタン式信号は設備がないので、そもそも対象外。

後者の横断歩道をGoogleマップストリートビューでさかのぼると、2020年8月時点では、7本引かれていた。2022年10月には、うち4本が薄れており、その後にほぼ完全に消えてしまったことになる。
同じ道路の同じ時期でも、線が消えたり消えなかったするのは、道路工事等により線が引かれた時期が違うからだろう。

道路標示の規格・仕様については、警察庁の規則等のほか、各都道府県警察がより細かく定めていて、県によって多少異なる(横断歩道手前のひし形の予告マークの例)。
秋田県警察本部の場合、2019年2月付「道路標示塗装等工事仕様書」によれば、横断歩道は白い部分も黒い部分も、ともに45センチしか認められていないように読める。ただ、実物を見ると、黒い部分ほうが若干、狭いような気がしなくもない箇所がある。
ちなみに車両用の停止線の太さは30~45センチとされている。

消えた4本は、両方向の車線の、普通自動車の走行位置(わだち)と一致している。道幅と、45センチ間隔かつ太さ45センチの白線の位置関係が災いした。
この状態では、(仕様書通りの施工であったならば)白線は135センチ間隔になっていることになる。

仮に、この横断歩道に間隔拡大を適用して線の本数を減らした場合、わだちと白線がズレることによって、白線が消えにくくなる効果が有り得るケースはありそうで、たしかに経費削減にはなるのかも。少なくとも45センチ間隔にこだわる必要はないのかもしれない。
ちなみに、仮にここで白線を90センチ間隔とした場合、白線は4本か5本、引かれることになると思われる。


このさらに北、泉北三丁目・四丁目の、泉外旭川駅入口・泉交番前の押ボタン式信号。
左手前角が交番、右折で泉外旭川駅
ここは白線が9本あったようだが、ここでも消えつつある線がある。駅へ右左折する車線が分かれていることもあり、薄れかたが複雑。


横断歩道が薄れた2つの押ボタン信号では、停止線もほぼ消えてしまっている。道路管理者(秋田市)管轄のセンターライン等はくっきり見えていることもあるせいか、運転者としては少々戸惑うこともあるようだ。赤信号を認識し、止まる意思がありそうな車でも、「どこで止まればいいの?」といった感じでぎこちなく止まる場面を2度目撃した。

いちばんいいのは、白線の現状を細かく把握し、薄れたら早急に引き直すこと。だが、秋田中央警察署管内だけでも莫大な横断歩道があるのだからそれは難しい。雪国秋田では、積雪時に白線がまったく見えなくなることを思えば、白線なんて…と考えることもできなくはないかもしれない。
だけど、ここは住宅地で通学路でもある、車両交通量が多い道路。警察も住民・道路利用者も、もうちょっと気にかけることができるかもしれない。
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2024.10バスダイヤ改正

2024-09-03 20:11:39 | 秋田のいろいろ
秋田中央交通の秋田市内一般路線バスのダイヤ改正が、2024年も10月1日に実施される。
昨2023年は、規模としては中規模くらいに感じたが、「乗務員不足の解消と乗務員の労働負担軽減のために」と理由を掲げて、マイナー路線の廃止と、特に土日祝日を中心に減便が行われた(詳細)。さらに、11月には五城目営業所が担当する新国道経由五城目線の大幅減便が実施されたほか、実は中央交通としては他にも廃止したかった路線があったことが分かった。

2024年度に入って、秋田市地域公共交通協議会の資料で、2024年秋にも廃止路線・系統があることが明らかになった。一方、その議事録の中で、中央交通側と思われる出席者が、
「運転士不足については、昨年より状況は改善された。今後急激な退職がなければではあるが、今年10月には廃止する系統の効果も含めて、総運行本数は市の交通局と合併してから初めて増加に転じる予定である。」※秋田市交通局(秋田市営バス)の中央交通への移管は2000年代に段階的に進められ、2006年3月完了。
と発言していた。
なお、話がそれるが、近い将来、秋田市内の路線バス網が大幅再編されることも明らかになっている。詳細はこちら


2024年9月2日・月曜日の朝に、中央交通公式サイトにダイヤ改正の内容がアップされた。
今回は特に理由の言及はなく、昨年同様、新時刻表への変更点の朱書きはなし。しかも、変更がまったくない路線も、時刻表がアップされているようで、変更点の把握が大変だった。したがって、見落としや勘違いがあり得ます。

ひと通り見た感想としては、総合的には小規模か。
たしかに増便は少なくないが、多くもない。2022年改正の水準に戻るということではない。
大幅な減便等はないが、部分的減便や最終便の繰り上げも、一部で実施される。土日祝日ダイヤは、どの路線もあまり手が入っていない。昨年廃止されかけた、添川線なども手つかず(ひと安心?)。
大学病院に通うようになった者としては、平日の手形山団地線など、もう若干、本数があってもいいように感じなくもないが、そのまま。
廃止路線・系統では、代替便が設定されるものもある。しかし、大野線、南大通り経由日赤病院線、茨島環状線では、それらしきものはなく、廃止直前の運行時間帯からも分かるように、やはり免許維持路線的存在だったのかとの思ってしまう。

多くの路線で、数分~数十分の時刻移動がありますが、ここでは取り上げないことにします。
※以下、掲載順、路線名、バス停名は、運行事業者による告知とは異なるものがあります。秋田駅西口を「駅」、土日祝ダイヤを「土日」と記します。表記する時刻は、旧ダイヤでの始発バス停発車時刻を原則とします。
※利用の際は、各自、公式な情報で充分に確認してください。

車庫(営業所)発着各路線の秋田駅西口分割
大川反車庫または臨海営業所~県庁または長崎屋バスターミナル~西口~各方面 と、秋田駅西口を越えて通しで運行されていた系統が、すべて西口で分割される。一般路線バス全便が西口起終点となり、「秋田駅西口経由」=西口を途中バス停とする運行がなくなる(羽後交通や空港リムジン、中心市街地循環バスは除く)。
2022年から一部路線で実施され、今年度の秋田市地域公共交通協議会で軽く発言があったが、残っていたものがすべて対象。路線名だけ挙げると、太平線、赤沼線、仁井田・御所野線、仁別リゾート公園線、秋田温泉線。

分割後、(駅には用がなくて)各方面から県庁方面などへ行き来したい人は、駅での乗り換えが必須になる。定期券はともかく、都度支払いでは、運賃の通し計算制度がないため、初乗り運賃を2度取られることになってしまう。
秋田市では、乗り継ぎ運賃制度を検討中だとは言うものの、そうであれば、制度を導入した上で、運行を分割するべきだろう。順番が違うというか、市と中央交通の連携が相変わらず取れていないというか…【4日補足・利用者数としては駅で乗降する客が圧倒的に多く、通し乗車は少ないのが事実ではあるが、皆無ではない。運行分割にはバス会社側の事情があってやむを得ないのだろうが、配慮が足りない。】

一方、見方を変えれば、路線によって駅を越えた通し運行の有無が違い、地域間で見れば不公平だったとも言える。
朝夕は別として、昼間も駅を越えて運行する路線が多かったのは、もともと中央交通が運行していた方面が多く、市営バスから移管された路線では少なかった。したがって、遠く岩見三内や御所野から、県庁まで1本で行き来できたのに対し、外旭川、保戸野、茨島・旭南辺りからは乗り継ぐか歩くかしないとならないという意味では、不公平。


●目立った変更がある路線を中心に詳細
・新国道経由 五城目線 変更なし
五城目営業所の人不足は解消されていないのか。
後述のように、新国道経由土崎線が多少増便される。五城目線が抜けた穴埋めの意味がありそう。

・新国道経由 追分線 西口~新国道~土崎~飯島~追分~天王グリーンランド
平日
駅11時20分 減便  下り7本/日
天王グリーンランド7時17分(15分続行便を統合)、19時20分(最終) 減便  上り8本/日、最終は17時50分に

新国道経由 土崎線 西口~新国道~土崎~飯島北
平日 駅17時10分飯島北行き 飯島北7時35分(=追分線の同時刻が廃止) 増便
土日 駅11時20分、14時45分、17時10分 土崎駅10時15分、12時15分、15時50分 増便


太平線 西口~手形山崎~大学病院~岩見三内
平日 駅11時00分 岩見三内12時03分 減便   5往復/日

松崎団地線 西口~手形山崎~大学病院~松崎団地
平日 駅10時45分 松崎団地11時22分 増便  下り5本/日、上り6本/日


赤沼線 西口~手形山崎~大学病院~南団地~東口
平日
駅12時10分、13時10分、17時50分(中央道路・県庁経由直通車庫行き廃止代替?) 増便  11本/日
東口7時25分(始発、中央道路・県庁経由直通車庫行き廃止代替)、12時00分、13時50分 増便  10本/日


広面・御所野線 東口~桜~日赤病院~イオンモール秋田~中央シルバーエリア
平日下り
東口9時10分、11時30分、13時20分 増便
7時45分日赤止まり→御所野行きに
  現 14本/日(うち日赤止まり6本/日)→改正後 17本/日(5本/日)

平日上り
御所野8時50分、10時10分、12時45分、14時20分 増便
日赤始発8時10分 減便(御所野始発が7分後続行)
  現 15本/日(うち日赤始発6本/日)→改正後 18本/日(5本/日)

土日 御所野始発は30分前後の時刻移動あり


桜ガ丘線 東口~横森~桜~桜ガ丘~大平台三丁目
平日 東口17時50分 大平台三丁目7時20分 増便(中央道路・県庁経由直通車庫行き廃止代替)  9往復/日


牛島経由 御野場団地線
平日
17時45分【4日訂正】13時40分 増便  下り11本/日
御野場6時40分、【4日訂正】14時10分、18時40分(最終) 増便  上り13本/日

土日 御野場8時00分(始発) 増便  上り5本/日(下り4本/日変わらず)【4日訂正・変更なし】

仁井田・御所野線 西口~牛島~御野場~イオンモール秋田
平日
駅12時30分 増便 下り11本/日  最終21時20分→20時20分
イオンモール秋田発13時40分 上り12本/日  最終22時15分→21時15分

土日 下り最終21時20分→20時20分 上り最終22時15分→21時15分
なぜか、とても遅い時間に運行されていた最終便が1時間繰り上げ。秋田市内(秋田県内?)でいちばん遅い時間のバス。
10月以降は、平日土日とも、駅21時47分→大川反車庫22時03分の県庁経由がラストランナー。繰り上がった御所野発の最終便が、車庫へ戻る運用だと思われる。

大住・みなみ野団地線 西口~イオン秋田中央店前~大住団地~牛島西四丁目
平日 駅15時10分 増便  下り7本/日(上り6本/日変わらず)


・県庁・川尻経由 新屋西線
平日 駅16時40分栗田神社前経由 新屋13時25分県営住宅経由 増便


・県庁経由 中央交通線 西口~県庁~大川反車庫
平日・土日、上下とも最終便繰り上げ(上記、仁井田御所野線繰り上げ関連か)
駅22時47分(車庫23時03分着)→21時47分、車庫20時55分→19時55分

・県庁経由 県立プール線
平日 駅15時30分【7日訂正】16時30分(最終) 減便(最終15時30分に)  下り7本/日(上り6本/日変わらず)
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ポストの蓋

2024-08-31 23:12:36 | 秋田のいろいろ
秋田市山王三丁目、山王大通りの「東カンビルディング」前にある、郵便ポスト。秋田市街地では一般的な、2口・中型の「郵便差出箱13号」。ポストに銘板はなく、製造年は不明。色あせ、錆、塗装剥離、掲示物の跡などで年季が入っているけれど、とりわけ気になる部分がある。



右側、定形外郵便物の差入口。
ひさし(庇)の外側に、木材らしきものがくっついて、さらにそこから白いものがぶら下がっている。

接着剤で貼り付けたのか、アルミニウム製と思われるひさしに角材が付いている。角材にはヒートンを2つねじ込んで、それに金属のリングを引っ掛けて、リングから白いプラスチック板を下げている。
プラスチック板には表示が出ている。

「差出口の蓋、破損しています。恐れ入りますがこの板を上にあげて、郵便物を入れていただきますようお願いいたします。秋田中央郵便局」

2つ上の、横からの写真で分かるかと思うが、差入口の銀色のパタパタ動く部分が、右の口ではなくなっているようで、箱の中が見えてしまっている。これでは雨や雪が容易に入ってしまうから、プラスチックの板をつり下げたのか。
でも、差入口とプラ板の間には、数センチのすき間があり、真横からのガードにはならない。このポストは南向きではあるが、真冬の猛吹雪の時など、中に雪が入ってしまいそう。

この状態に気付いたのは2024年7月下旬で、現時点でも変わらず。あまり通らない場所なので、いつからこうなっているのかは不明だが、ヒートンやリングの汚れからして、けっこう経っていそう。フタ破損の応急処置としては、ちょっと長い。
ポストの場所をまとめたサイト「ポストマップ(https://www.postmap.org/map)」には、2023年4月28日に撮影された、このポストの写真がアップされている。それによれば、この細工は未実施で、フタがない状態。フタがなくなって1年以上経っているのに、本復旧されていないことになる。


2009年に、ひさしが取れたまま放置されたポストを見つけて指摘したところ、迅速に、ポスト全体を(ストックの中古品だが)交換してくれ、感心したことがあった。
それから15年。今回は完全放置ではなく、対策はしているものの、抜本的解決をしないまま放置していることになろう。ストックへの交換とか、部品交換による修理はするつもりがないのか。そんな余裕がなくて、手作り品で対応したのか。日本郵便の経営も楽ではなくなっているのは分かる。それがこういう点にも現れているのだろうか。


と、ここまで書いてから、ネットで2021年に新型ポストが登場したとの情報「小型荷物などの投函に対応する新型郵便ポストの設置」を見つけた。
箱全体が新型というわけではなく、定形外の投函口を新タイプにして、これまで厚さ3センチの郵便物までしか入れられなかったのを、7センチまで対応させたもの。手を突っこんで投函済みの郵便物を盗まれないよう、透明で投函口下方まで覆う、大きなカバー(シールド)があるのが見た目の特徴。秋田では見たことがない。
新タイプ投函口へは、部品交換による改造で対応できる気がする。いっそ、このフタがないポストも、改造してしまえばいいのでは。
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鈍角矢印 鋭角矢印

2024-07-31 23:15:24 | 秋田のいろいろ
青地に白で矢印が描かれた、円形の「指定方向外進行禁止」の道路標識。
矢印は、上向き一直線と左右向き、またはそれらの組み合わせが一般的だが、道路や交差点の形状が複雑な場合は、それに合わせた特注の矢印になることがある。無数のバリエーションがあって、「異形矢印」として現地を訪れる趣味も存在する。

秋田県警による異型矢印は、秋田市内でちらほら見かける。
県道233号。泉と保戸野の境界の交差点
これは直交しないX字状の交差点で、信号機は誤認防止仕様
(再掲)2013年
上写真の2013年時点では未設置。向かい側の照明の柱に、2015~2017年の間に新設された。
普通自動車は、この交差点での交通規制はない。標識が言いたいのは、交差点直進通過直後に、右斜め前方にある小さい道(再掲写真では建物の陰)へ右折してはいけないということ。

ほかには、保戸野新橋たもと(通常タイプから2014年頃に異型に更新)、青森県弘前市のものを、過去に掲載済み。


本題は、シンプルだけど異型の矢印を2つ。
冒頭のX字路を北進すると天徳寺地下道(アンダーパス)。地下道の上から坂を下った道が、県道233号に合流する所。
(再掲)2016年までは泉山王環状線のバス路線であった

朝は右折しかできない
鈍角の右矢印。ありそうだけど、なかなかないのでは。

古めの標識。下の補助標識が手書きであることからして、昭和50年代頃からありそう。


鋭角矢印も、左向きが秋田市内にある。
秋田南中学校の南、南通宮田
これも補助標識は古いが、本標識は新しい。以前は普通の左矢印で、2015~2017年の間に交換された。よそ者はなかなか通らない道。
標識の右前方には、信号機付き交差点
標識が立つ道路は、直接、信号機付き交差点には面していない。その直前に、Y字路がある感じ。
そして、Y字路で交わる道は、信号機付き交差点を入口とする一方通行。そのため、鋭角方向の左折しかできないという理屈。
普通の左矢印標識では、「信号機付き交差点まで出ることができ、そこを左折することができる」と誤解させるから、替えたのだろう。
信号機付き交差点を背に。2014年まで、この三角の土地に建物があった(二〇世紀ひみつ基地 https://20century.blog.fc2.com/blog-entry-387.html)


冒頭のやや複雑な矢印も、最後の鋭角矢印も、設置時期は同じと思われ、秋田中央警察署管内。当時の中央署の交通規制課やその担当者は、異型矢印に熱心だったのかも。
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キャッスル裏も斜め横断化

2024-07-25 22:45:40 | 秋田のいろいろ
秋田市中通一丁目、秋田キャッスルホテルの裏(南東)&エリアなかいち裏(西)にある交差点。
昔は、西行き一方通行の仲小路と、南北方向の道が交わる小さな交差点だった。2007年に交差点北に並走する形で、秋田中央道路地下トンネルからの出口(中央街区ランプ)ができて、五差路のような形式になって、道幅も広くなった。さらに、仲小路を分断して「エリアなかいち」ができ(2010年着工時から)て、交差点から東側の仲小路がなくなったので、現在は丁字路っぽく見えるが、実態は“四差路”。
東側から。向かいの狭い道が仲小路・右がキャッスル
2010年の記事などでも取り上げたが、トンネル出口ができて以降、東西方向の横断歩道は、交差点南側のみとなった。しかも信号待ちが長い上、横断距離が長く(10m超)て横断しづらくなってしまった。
仲小路を渡る短い横断歩道が交差点西側にあるので、交差点全体でみれば(2辺の長さがだいぶ違う)L字型の配置。
南西から。奥が広小路・千秋公園、右がなかいち
当初は、車両用信号機と同時に、同じ方向の歩行者用も青になっていた。2013年に信号のサイクル(現示階梯)が変更され、すべての歩行者用信号が青になり、すべての横断歩道を横断できるタイミングができた(歩車分離とも言えるが、仲小路側は車両用と同時に青になるタイミングも)。しかし、斜め横断はできないことになっていたので、L字に渡らないといけない。柵があることと道幅を考えると、白線を無視して斜め横断するには、少々気が引けていた。

ところが最近、交差点北西と南東の信号柱に、
歩行者用信号機が増設され、「斜め横断専用」表示板が設置
キャッスル側、北西角では、
角の柵が短くなって、縁石が撤去。コーンを仮設中
別に白線(道路標示)を引く工事も発注されているが、今週初め時点では未施工。
L字に斜辺が加わって、横断歩道が直角三角形になり、斜め横断ができるようになる。竿燈前までには供用開始かな?【27日追記】27日には、白線が引かれ、信号機のカバーが外され、斜め横断が始まっていた。斜め横断する人も少なくないようで良かったが、歩行者・車とも信号誤認には注意。
【27日画像追加】北西角から

秋田県警では、既存交差点を斜め横断できるようにする、スクランブル化を時たま実施する。秋田市内では、2020年にもあった
キャッスルホテルの北東・広小路側の丁字路では、2014年に、今回と同様に、横断歩道をL字から二等辺三角形にして、斜め横断できるようになった。こういうのを「スクランブル交差点」と呼んでいいのか分からないので、当時の記事では「半スクランブル」という言葉を作ってみた。この時は信号機増設はなく、既存信号機の向きを若干変えて済ませている。

秋田県警では、スクランブル化しても、斜め横断用の信号機を設置しないことが多い。視認性や誤認の点で、どうなんだろうと感じるケースもある。また、音響式信号機のスピーカーを増設することもなく、キャッスル裏でも同様の対応。
数少ない斜め横断専用信号機があるのは、秋田駅近くの「久保田町」と「市民市場入口」交差点。2018年のスクランブル化で、少し遅れて信号機が増設されていた。
久保田町
現在、歩行者用信号機は、経過時間表示(待ち時間表示)付きに交換(前の信号機は手形の押ボタン式へ転用されたはず?)されているが、表示板は2018年からのもので、「スクランブル用」と表記。
当時の記事で、「スクランブル用」という言い回しに苦言を呈した。「斜め横断できる交差点」のことを「スクランブル交差点」というのは常識だが、「斜め横断する」ことを「スクランブルする」とは(通じなくはないが)まず言わない。
それ以前に、「道路交通法施行規則」別記様式第一の二や警察庁「交通規制基準」では、斜め横断用信号機には「斜め横断専用」としか標示(表示)できないように読める。
秋田県では、「スクランブル用」という独自のヘンな表示が増えていくのではと危惧していたが、考え直してくれたようだ。

そういえば、秋田放送前の「秋田駅前」交差点には、斜め横断用信号機はあるが、表示板はない。すべての信号機が同じ動作をする場合は、それで構わないのだが、ここの場合は、中央通りの直線横断側が先に青になる。それらを区別し、誤認させないために「斜め横断専用」標示が定められているはずなのだが、秋田県警はそれでいいと思っているのだろうか。
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蒲鉾復活!

2024-07-18 20:44:03 | 秋田のいろいろ
2023年7月の大雨により、秋田市内では多くの民家や企業が被災した。
その1つが、宮城屋蒲鉾店。
本社・工場は秋田市楢山大元町。秋田南中学校裏の、太平川・奥羽本線・羽越本線に囲まれた場所で、浸水被害が大きく、工場の復旧を断念、蒲鉾製造販売から撤退したと聞いていた。

宮城屋は、秋田県唯一のかまぼこメーカーだそうで、「巴巻」など個性的な商品があった。おせち料理に欠かせない家庭も多いことだろう。昭和2年創業で、宮城県石巻市から秋田へ来て創業したことにちなむ社名。
今年から秋田市民/秋田県民は、宮城屋のかまぼこなしで正月を迎えることになっていた。

宮城屋蒲鉾店には「大町店」がある。
通町商店街の東端・通町橋たもと、秋田市大町一丁目1番1号。※「通町店」だと思っていたが、所在地に忠実だった。
工場で作ったかまぼこの販売と、そばなどを出す飲食スペース(看板では「そば居酒屋」)があった。なお、明田地下道の通りの東側(広面字小沼古川端)に「広面店」もあったが、2017年7月~2018年7月の間にやめている。

したがって、大雨被災後の宮城屋蒲鉾店は、大町店での飲食事業だけをしていたはず。
7月17日、大町店の前を通ると、数人の作業員が店内の物を運び出し、フレコンバッグを廃棄物入れのようにしてまとめていた。当然営業していない。ガラスに張り紙があるのだが、小さくて見えない。
良くない予感がした。
18日に改めて。
作業はしていないが、フレコンバッグが置かれる
張り紙を拝見。

「大町店で蒲鉾製造販売を再開するため、店舗改装に入らせて頂きます」「しばらくの間、お休みさせて頂きます。」「再開の際は何卒よろしくお願い致します。」
なんと、大町に工場を移し、蒲鉾製造を再開するのだった!! 予感が良いほうに裏切られた。

具体的な再開予定や、再開後どういう店舗形態になるか(今まで販売店+飲食だったところに工場を加えると、狭いのでは)分からないが、良かった。
秋田のかまぼこの灯は消えず、次の正月は宮城屋のかまぼこを食べられるかも。ご健闘をお祈りします。

通町橋から。左が宮城屋の側面
ところで、大町店はいつできたか。
この通りが拡張されて再整備された、1990年代後半だろうなと思っていた。ちなみに、今の通町橋は1998年竣工。
大町店は、先日の記事でも取り上げた、秋田市の「市民が選ぶ都市景観賞の受賞」を受賞していた。平成3(1991)年度の第8回。同回ではアトリオンも受賞。アトリオンは1989年オープンなので、新築即受賞ではなく、宮城屋もその可能性はある。
したがって、思っていたよりは古い。その時点で拡幅は決定していたので、それに合わせた位置に建てられたと思われる。当時も通っていたのに、何も記憶にない。
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2026秋田市バス路線大変化?

2024-07-07 23:09:00 | 秋田のいろいろ
2024年9月末の秋田市の廃止バス路線に続いて、第41回秋田市地域公共交通協議会の資料から。
市サイト ページ番号1042487には、いちばん最後に「公共交通網の再編について」というPDFファイルがアップされていた。

秋田市では、市全域(マイタウン・バス化された郊外地域以外ということか)でのバス路線網の再編を計画していることは、聞いていた。
現状の路線網は、秋田駅一極集中であるため、駅を介さない場所どうしの公共交通機関での移動は、乗り継ぎが必要になるか、そもそも路線がないかで不便。(全国的な問題だが)利用者減&運転士不足で廃止や減便も進んで、その乗り継ぎもままならない。仮にも30万人弱が住む県庁所在地のバスの先行きが不安であった。
また、秋田市内では住宅地や商業施設に遠くない、新しい道路がいくつか開通しているのに、そこを新たに路線バスが通ることはほぼなかった。何十年も前からの古いルートに拘泥する必要はなく、変化に合わせて新たなルートを設定するべきで、そうすれば秋田市の規模(人口、広さ)ならバス利用者が増える余地はあるのではと思っていた。

でも、これまでの秋田市と秋田中央交通の、満ちあふれているとは思えないやる気や、両者のかみ合っていないような取り組みを考えると、路線再編といっても既存の主要路線どうしを、山王や川反入口辺りで乗り継ぎしやすいようにして(現状でもできるけど)お茶を濁すのでは…などと、これもまた不安であった。

気が付けば、今年、市と中央交通が持続可能な公共交通サービスを目指す連携協定を結んでいた。そして、今年度から路線再編事業が始まっていた。2024年度検討、2025年度実証運行、2026年度段階的に再編路線での営業運行開始
今回の資料では、その概要や、再編案が示されていた。「案」であって、これで決定ではなく、案を元に、市と中央交通が協議や調査する。
具体的なダイヤなどではなく、新たな路線網が中心の内容であるが、「大激変」と言って差し支えないものであった。
※以下の記載は、資料の詳細さや、こちらの見間違い・勘違いにより、市の意図とは違うものになっている可能性もあるので、ご承知おきください。興味があるかたは、各自、直接資料をご覧ください。要望等があれば、市交通政策課へ(中央交通ではなく)伝えてはいかがでしょう。

●再編のポイント
運行頻度向上のため、長距離路線を減らし、乗換えを前提として短い路線を組み合わせる。現行より少ない車両台数で検討。

●再編路線網の考え方
朝夕/日中で分ける。
朝夕は、鉄道駅や山王(県庁市役所?)など「結節点」と病院・学校などを結ぶ「幹線」バス、幹線でカバーできない地区~結節点を結ぶ「支線」のバスを運行。
日中は、地域と地域の間は「南北」と「東西」の路線バスや鉄道で移動。各地域内は予約制乗合タクシー「エリア交通」で移動。

●路線
朝夕 幹線18、支線16 計34
日中 南北11、東西7、郊外3 計21
現行路線をベースにしたものもあるが、何らかの手が入ったものが多く、まったくの新規路線もある。
朝夕の[幹線・支線]と日中の[南北・東西・郊外]の区分内のそれぞれの路線は、基本的に呼称が違うだけでルートは同じ(番号は共通で振られる)。例外で、東西のうち2、南北のうち1は日中のみ運行。差し引き朝夕のみ運行の路線は16。幹線でも、朝夕しか走らない幹線もある。
資料では番号のみで路線名はない。※以下は[幹線・支線]での分類を元に勝手に分類し、現行路線名を勝手に拝借したもので、全路線は取り上げません。
○幹線
・現状そのまま
広面御所野線、泉ハイタウン線、大住・みなみ野団地線、県庁大川反車庫

・現行路線を短縮し、途中の結節点止まりに
新国道経由土崎線(西口~土崎駅)→飯島北や市外へは乗り継ぎ
神田旭野団地線(西口~泉外旭川駅(外旭川駅前広場))→卸売市場入口・秋田厚生医療センター方面は乗り継ぎ
赤沼線(西口~大学病院~東口)→山王方面は乗り継ぎ

・現在秋田駅発着の路線を短縮し、他の結節点発着に
新屋西線(山王~川尻~新屋)
県庁・寺内経由土崎線(山王~旧国道・寺内~土崎駅)
南大通り経由日赤病院線(羽後牛島駅~牛島小学校~牛島東七丁目~日赤病院)※2024年廃止が復活
手形山団地線、秋田温泉線は、西口でなく秋田駅東口発着に

・大幅なルート変更や路線統合
新屋線(山王~山王十字路~茨島~新屋)
長崎屋車庫+山王商業高校(西口~南大通り~市立病院~御休通り~大川反車庫~商業高校)

・新規ルート
山王~県立体育館~面影橋~八橋・草生津川沿いの新しい道(2019年開通)~野村交差点~新国道~土崎
山王~県立体育館~児童会館通り~商業高校
羽後牛島駅~新しい道(2019年開通)~卸町~ハローワーク前~山王

ここで感想。
今回の資料に言葉は出てこないが、幹線は「少系統多頻度運行」が方針。少なくとも朝夕に多いのはありがたいが、その先へ行く時は、乗り換えが生じる。接続は考慮するのだろうが、待つ間の遅延や暑さ・寒さも含めて、嫌う人もいそう。それに、例えば、秋田駅から外旭川八柳各丁目まで、新屋方面から通町まで、みたいな利用をする人は一定数いるはずだが、その人たちに乗り換えさせ、短距離で降りることを強いることになる。【8日追記】秋田駅から土崎、御所野、勝平(商業)へは、引き続きバス1本で行くことができるが、距離や利用者数としては同レベルの新屋や仁井田へは乗り換えが必要になる。その違いの基準は何か、不公平感が生じかねない。

9月に廃止される、南大通り経由日赤病院線が、牛島発着という形で“復活”するのがおもしろい。協議会では「検討を進めている再編路線網を見据え、当該路線については再編後の路線として位置づけられる可能性があることから、路線廃止ではなく系統廃止とすることとしたものである。」としていた。現状では通勤通学にも通院にも使えない運行本数と時間設定だが、再活躍なるか。
そのほか、今は主要路線かどうか微妙な、寺内経由土崎線、大住みなみ野線、泉ハイタウン線が、幹線に成り上がるのも特徴的。

手形方面の東口発着化は、前からやるべきだと思っていた。時間と運賃が節約できる。場合によっては秋田駅東西の徒歩移動の乗り継ぎは生じてしまう。
八橋や卸町の新しい道路を経由するバスが、ついに設定される。牛島~山王は、御所野・仁井田方面から山王へのアクセスが主目的か。市立病院にも。新国道土崎は、秋田駅と山王とでルートを分ける。
南大通り・長崎屋経由も、五丁目橋~横町が対面通行化されることを見越した設定か。市立病院、商業のほか、これまでバスのアクセスが良くなかった中通病院、聖霊高校も意識している。
一方で、新屋線が通町を通らなくなる(山王~通町の乗り換え便はない)と、沿線からせきやで買い物する人や、秋田大学附属学校や令和高校などに通う人は、今より歩かされる。

○支線
・現状そのまま・秋田駅発着
通町将軍野市民生協、川尻船場町割山(地図では商業割山も)、福島二ツ屋線、東口桜ガ丘(横森経由でなく城東消防署前経由?)、桜台
秋田駅以外では、土崎駅~秋田厚生医療センター、新屋駅~新屋高校

・現路線を新たな結節点発着に短縮
追分方面(五城目も含む?)は土崎駅に。岩見三内、松崎団地は大学病院に。御野場団地、ニュータウン御野場経由イオンモール秋田、大野(※2024年廃止が復活)は羽後牛島駅発着に。県立プールは山王発着に
神田線の幹線にならなかった部分を、泉外旭川駅~秋田厚生医療センター(旭野団地には入らない?)

・現状路線の合体
西口~天徳寺前~添川~蓬田上丁~仁別リゾート公園【12日補足・現・添川線を仁別まで延長とも言えるし、秋田温泉線と同経路の現・仁別リゾート公園線を、旭川対岸の添川経由に変更とも言える。】

・新規ルート
泉外旭川駅~秋田運輸支局前~八橋・草生津川沿いの新しい道~面影橋~県立体育館~山王

ここで感想。
激変はない代わりに幹線になれなかった路線たち、みたいな感じ。他の結節点に短縮された路線と、割山線や二ツ屋線など結節点があるのに通過して秋田駅まで来る路線との違い(基準)が分からない。利用者によっては不満が出る。
他の結節点発着にしたのは、マイタウン・バスと同じ考えかたか。場合によってはマイクロバス化されたりするのかも。
大野線も牛島発着で“復活”。驚いたのは、廃止の話が出ていた添川線と仁別リゾート公園線の“合体”。その手があったか。仁別方面は、計算上は現ルートよりも運賃が増えるはずだが、どう対応するのか。
泉外旭川駅は、泉駅前広場側から八橋の新しい道を通る1ルートのみが新規。北の新国道へ向かう路線があればと思っていたが、やはり対山王のほうが需要があるのか。

○日中のみ運行の路線
・南北
羽後牛島駅~卸団地~イオン秋田中央店前~南大通り~秋田駅
・東西
大学病院~手形陸橋~千秋トンネル~保戸野八丁~泉ななかまど通り~八橋大通り~AKT前~旧国道~面影橋~市立体育館の脇~臨海営業所
新屋駅~秋田大橋~茨島・大住アンパス~雄物川沿い~イオンモール秋田(御所野)

ここで感想。
南北は、設定されなくなる卸町経由新屋線の代替か。昭和末のごく一時期、市営バスに南大通り経由の卸センター前行きの路線があったはずだが、それの復活でもある。有楽町・登町上丁・イオン秋田中央店辺りへの需要はあるけれど、そのほかは? 南大通りは市街地循環バスぐるるがあるし。【8日追記・牛島東・仁井田・御野場方面から秋田駅へ直通する路線がなくなるので、それら方面~牛島駅止まりのバスに接続して、秋田駅とを結ぶ役割がありそうだ。それならば、南大通りではなく広小路・北都銀行前経由のほうがいいという利用者もいそう。】
東西の大学病院~臨海は、廃止された千秋トンネル経由大学病院方面と、泉八橋環状線になる前の泉山王環状線(の新川向経由)を合わせて、臨海まで伸ばしたような経路。
新屋~御所野は目新しい。2019年まで、同じ区間を雄物川左岸・秋田南大橋経由で結ぶ新屋御所野線があった(さかのぼれば日赤や秋田駅東口まで行っていた)。計画されているのは、秋田大橋で茨島へ渡り、右岸の「茨島・大住アンパス(2010年開通)」を抜ける。
東西2路線はあれば便利だろうけど、廃止されたり、ずっとバスがなかったりしたエリア。朝夕の設定がないのもどうなのか。どれくらい利用があるだろう。


●大まかな本数とバスが走らなくなるエリア
朝(6~9時)と日中(10~13時)の本数(運行頻度)を、新旧で比較した地図が出ている。
朝は増える区間が多い。今は新国道と川尻(割山線と新屋西線が重なる区間)だけが11~15便/3時間(山王大通りは16本以上)だが、案では幹線の多くが11~15本になる。
(バスが残って)減る区間はほぼなし。
図から読み取る限り、バスがなくなりそうなエリアは、旭南~大町六丁目(大町経由新屋線)、卸町四丁目~茨島七丁目(卸町経由新屋線の南側)、手形山西町(県営住宅に立ち寄る手形山団地線)、旭野団地・外旭川市営住宅、外旭川サテライトクリニックなどで、これらは終日バスが通らなくなることになる。【8日追記・大森山動物園、秋田市ポートタワー・セリオン、フェリーターミナルも、路線がないことになっている。ただし、大森山のふもとはマイタウンバスが運行。】

日中は単純化され、代わりに増便される印象。今は1~2便/3時間なのが、ほぼすべてで7~10便に。
線路西側では、だいぶ残っているものの、朝夕はあっても昼はなくなるエリアが出る。大町通り~寺町、船場町、警察学校付近(以上割山線)。楢山~牛島旧道、新屋県営住宅経由新屋西線、臨海十字路~県立スケート場など。
その他はスカスカなエリアも。自衛隊通り~サンパーク/市民生協、手形山、横森~桜ガ丘、ニュータウン御野場~御所野(、大住・みなみ野も10~13時はなし?)がなくなる。牛島~日赤、牛島~御野場団地は日中もあり。新屋~御所野の路線とは、結節点ではないが御野場団地で乗り継ぎできるか?
郊外3路線の追分方面、岩見三内、添川・仁別は日中もあり。


●その他 疑問・感想など
・土日祝日はどうなる?
・新屋~大森山動物園の路線は記されていないが、どうなる?【8日追記】新国道経由のセリオン、フェリーターミナルもなし。
すでにバスでの往復は困難なダイヤにされてしまったセリオンはともかく、動物園やフェリーターミナルは公共交通機関で行き来する人が多くはないが確実にいる施設で、路線バスはあったほうがいい。動物園は、大森山のふもとを予約不要のマイタウンバス西部線が通るので、それを乗り入れるといったことはできそう。(以上追記)
・長崎屋バスターミナルは結節点とはならない。
割山線は引き続き立ち寄るようだが、南大通り~御休通りの新路線は入らなそう【9日追記・新・新屋線も?】。(現状でも似たようなものだが)単なるバス停になるのか。
・ノースアジア大学・明桜高校は路線なし。
スクールバスを自前運行しているためか、蚊帳の外。
・現状のバス空白域(路線廃止済みエリアを含む)の多くは手つかず。
秋田南中学校周辺(築地、楢山)、千秋公園西側(北の丸、矢留町)、土崎の北部市民サービスセンターなど。


●要望
・乗り換え必至なら、以前から話は出ていて検討中ではあるそうだが、乗り継ぎ時の運賃割り引き(値引き)は絶対にやってほしい。
・JRで移動することも想定しているのなら、その増便もお願いしたい。羽越本線 羽後牛島・新屋方面は間隔が開く時間帯があるので特に。JRとも協定を結んだら?
・これほどの激変に、市民に混乱が生じるのは避けられない。充分な周知を。事前の要望把握も。


以上、繰り返しますが、あくまでも「案」。今後の検討や課題対応で変更される余地は少なくないと思われるが、まったく違うものになることもないと思う。バス利用者の立場もさまざまだから、どんな案であっても賛否は分かれるだろうが、どうなるか。賛否以前に、ほとんどの人が戸惑うことにはなろう。
既存路線相当については、この変化で路線や運行頻度が維持されるのならば、多少の不便はやむを得ないし、これまで困難であった新たな移動ルートができるのは画期的だと思う。個人的には、再編後はバスを使いづらくなりそうな移動パターンもあるのだけど。【8日追記・現状のままでは先行きは暗く、いつか破綻しそうだから、大胆なテコ入れが必要なのは理解できる。現状のままで良いという選択は、ないと思う。細部は別として、路線再編自体には賛成。】
現在より車両・運転士は少なくて済むそうだが、短距離だとしてもこれだけバリエーションのある路線を、それで回せるのか、素人にはよく分からない【9日追記・裏を返せば、現状がとても効率の悪い運用をしているのかも】。このあと数年は、運行の詳細設定、バス停位置決定、運転士の慣熟など運行側の準備はかなり大変になりそう(交通局移管時よりも手間かも)。
3年後、どうなっているだろう。
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2024.9バス廃止とその先

2024-07-05 23:34:14 | 秋田のいろいろ
2024年4月25日に「第41回秋田市地域公共交通協議会」が開催され、その開催報告が秋田市のサイト(ページ番号1042487)に5月10日付でアップされた(実際のアップはもっと遅かった気がしなくもないのですが…)。

この協議会でいつも気になるのは、路線の廃止。
運行会社(秋田中央交通)が、協議会に対して廃止を申し出て、市の意向を含めて協議会で協議して(協議しないこともあるようで、違いがよく分からないのだけど)、廃止を承認するという手続き。

2023年9月は乗務員不足を理由に多くの路線・系統が廃止されたが、そのほかにも、廃止したかったけれど廃止見送りとされたものがあった
それは、廃止代替対応が困難だとか、一定の利用者がいるといった理由で、廃止を再検討するということであった。
要は先送りであり、2024年9月には、今度はそれらが廃止対象となるのか…、あるいは新たな廃止もあるのか…と思っていた。実際は?
※「路線」と「系統」の違いや数えかたの定義がよく分かりません。誤解しにくいよう、ここでは市の資料とは違う表記もします。

結論をまとめると、昨年廃止が見送られた9系統のうち、今回は3系統が廃止。そして、新たに5系統が廃止。
計8系統が廃止されるが、思ったほど多くない。いずれも、平日に1日1往復または片方向1本のみ運行。
○前年の見送り(協議なしの報告)
1.大野線(系統番号531) 西口~牛島旧道~大野口~大野四区
2.南大通り経由 日赤病院線・牛島小学校経由(560) 西口→日赤
3.南大通り経由 日赤病院線・城南中学校経由(561) 日赤→西口
○新たな廃止(協議なしの報告)
4.赤沼線 中央道路経由(342) 大川反車庫~(中央道路地下トンネル・城東十字路)~南団地~大学病院 ※秋田駅発着系統は存続
5.桜ガ丘線 中央道路経由(423) 大川反車庫~(中央道路地下トンネル・城東十字路)~桜ガ丘~大平台三丁目 ※秋田駅発着系統は存続
○新たな廃止(協議あり)
6.広面御所野線 御所野学院経由(401) 東口~日赤病院~御所野学院~イオンモール秋田~中央シルバーエリア ※学院に入らない系統は存続
7.8.茨島環状線 大町回り(600)、茨島回り(601) 西口~通町・大町~茨島~秋田大橋~三皇神社~卸センター~有楽町~西口

1~3は、本数が減らされ、存在意義も小さくなっていた。ただ、将来的にはそうでもなくなる可能性もあるのだった。後述。
【7日追記・1~3関連の廃止バス停】
・城南中学校前経由(上り便のみ残っているため、上り側のみ)
牛島東三丁目、楢山愛宕下、金照寺山公園東入口(表記揺れ:金照寺山公園前。路線の変遷と合わせてこの記事にて)、城南中学校前、石塚谷地、城南中経由専用の牛島小学校入口、牛島東七丁目
・牛島小学校前経由(下り便のみ残っているため、下り側のみ)
なんぴあ別館前、牛島小学校前、牛島小学校入口
※反対側のなんぴあ別館、牛小、牛小入口、東七丁目は二ツ屋福島線用として存続。
・南大通り経由日赤病院線 両経由共通(上下で道は異なるが、バス停名は共通)
一ツ森公園南入口、荒巻、中荒巻、上荒巻
・大野線
下り側大野線専用の市道上の大野口(国道側は存続)、小中島入口、大野、大野一区、大野二区、大野三区、大野四区(この記事など参照)
【12日追記・南大通り経由日赤病院線の運用について】
西口14時10分→牛島小→日赤14時35分、日赤14時45分→城南中→西口15時14分というダイヤなので、1台のバスが往復する運用だと思っていた。
ところが、7月12日に確認した限りでは、往復で違う車両が運用に入っていた。効率が悪そうだし、だったらあえてこの時間帯に設定する意味もない(往復それぞれ、より利用が見こめる時間帯に設定すべき)のではないか。何か事情があるのだろうか。(以上追記)

4~5は、秋田駅を介さずに、駅東西を直行する通勤用系統。【7日追記・秋田中央道路を通る路線バスはなくなるが、廃止バス停はなし。】
議事録には、ある委員(おそらく中央交通側)の発言として、
両系統の利用者は「10名程度だと思う。20名までは使っていないようだった。」
「昨年の水害により(注・長期通行止めによりトンネルが)使用できない期間中、乗客には他の路線を使用して頂き、問題なく運行できた。このことから従来いくつかあった直通路線はすべて乗換えとし(※)、区切ることで検討している。区切ることで運行頻度が確保できる。」
※「直通路線」の定義が不明だが、赤沼線の、トンネルに入らず明田地下道を経由する、大学病院→南大通り→県庁→大川反車庫の343系統は、今回廃止されないらしいので残る。
分割しても定期券利用者なら運賃は通し計算で「問題なく運行できた」のだろうが、そうでない人には初乗り運賃を2度取られることになる。将来的には運賃制度も変える計画があるようではある。【6日補足】例えば大学病院→県庁市役所は通しだと350円(西口に立ち寄る系統でも同額)、分割すると220円(東口)+210円(西口)=430円。同様に大平台三丁目→県庁市役所は通し420円、分割290+210=500円。

6は、通常系統の経路から、学院へ立ち寄る部分の廃止。通常系統が通る「御所野学院入口」バス停が近くにあり代替可能だし、特に下校時は1本しかない立ち寄り系統に合わせるのは難しいだろう。資料では、廃止停留所の1便当たり平均乗降者数は下り0.6人、上り0.2人。廃止距離0.2km。

7、8。運行時刻が大きく動かされたことがあり、“免許維持路線”ではないかと思っていたが、ついに路線ごと廃止。
(再掲)大町回り 茨島環状線
新屋線、卸町経由新屋線などと重なる区間が多いので、重複しない廃止距離は2.1km(実際は方向によりルートが一部違う)。廃止されるバス停は、(茨島回り用が新屋線とは別の位置にある)秋田大橋、茨島六丁目、茨島団地前、三皇神社前、牛島変電所前。
廃止停留所の1便当たり平均乗降者数は、大町回り・秋田大橋→牛島変電所前5.4人、茨島回り牛島変電所前→1.6人。
思ったよりは多い。茨島回りは西口10時20分→西口11時04分。そんな時間帯に、ここで乗り降りする人が1.6人「も」いるとは。
大町回りは西口15時30分→西口16時10分。廃止区間は知らないが、大町付近と有楽町付近では、見かけたり乗ったりする機会がたまにある。新屋線と重なる秋田大橋までは、新屋線の補完としての利用があり、座席の半分かそれ以上は埋まる。有楽町側では1~5人程度の乗車(10分以上遅延することがある)。5.4人も多いが、大町側から乗って、廃止区間で降りるということだろうか(下記の小学生の利用があるかも)。
環状線の場合、廃止区間をまたいで利用する人がいる可能性もいて、廃止により影響を受けることになるが、1.6人、5.4人にそれは含まれない気がするけれど、いいのでしょうか(いても多くはないでしょう)。

茨島環状線は、旭南小学校のスクールバス(児童限定の路線バスみたいな位置付け)とも重複している。秋田大橋バス停が、茨島回り側だけ裏道にあるのも、児童が県道横断をしなくて済むようになのかもしれない(憶測です。交差点右折の都合かも)【7日追記・それと茨島南側で、行って戻って複雑なルートをたどるのも】。免許維持かと邪推したのも、スクールバスとの絡みがあるのではと推測したから。一般路線と重ならないスクールバスが運行される所もあるから、違うのだろうか。じゃあ何で今まで残っていたのか。

昨年は楢山大回り線が廃止された。茨島環状線廃止により、秋田市内に残る環状線は泉八橋環状線のみになる。


さて、これら廃止に伴う代替便は設定されるのか。そして、存続する路線でさらなる減便があるのではないか。気をもむが、上記、中央交通側と思わる委員が次のように発言している。
「運転士不足については、昨年より状況は改善された。今後急激な退職がなければではあるが、今年10月には廃止する系統の効果も含めて、総運行本数は市の交通局と合併してから初めて増加に転じる予定である。」※秋田市交通局(秋田市営バス)の中央交通への移管は段階的に進められ、2006年3月完了。
新ダイヤはまだ確定していないだろうし、「急激な退職」がないことを祈るが、減りはしないようだ。昨年まで近年が「減らしすぎた」ことの裏返しでもあろうから、果たして何本増えるのか。→2024年10月改正の詳細にて


話を最初に戻して、昨年は、廃止したくても廃止できなかったのに、今年は廃止の申し出に含まれなかった、生き残った路線。
二ツ屋福島線、手形山西町経由手形山団地線、南ケ丘線、仁別リゾート公園線、添川線
なぜ廃止を免れたのかは分からないが、推測すると、運転士に余裕ができたからか、さらに先送りしただけなのか。そのほか、もう1つの理由もあるようだ。
また、今回廃止される大野線や南大通り経由日赤病院線は、「路線」廃止級なのに、その下の「系統」廃止扱いとされている。それについては、議事録に理由が書かれている。

秋田市は、市内全域のバス路線網再編を計画進めている。その案(あくまで検討中の案)では、上記の廃止される/廃止されそうな路線が、実質、復活することになっているものがあった。大野、日赤両線については「再編後の路線として位置づけられる可能性があることから、路線廃止ではなく系統廃止とすることとしたものである」と明言。路線と系統の違いでどういうメリットがあるのかよく分からないが、こういうのこそ免許維持路線(走りはしなくなるが)の意味合いなんだろうか。
再編案全体を見ると、“大改革”と呼んでいい改変で、本数は今より増えるそうだが、どう評価していいのか戸惑ってしまう。※繰り返しますが、あくまで案です。
その再編は2026年度にも、段階的に始まる予定なのだった。続く
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バス来るTIME 始まる

2024-07-03 22:46:21 | 秋田のいろいろ
秋田市の秋田中央交通の一般路線バスの位置情報(接近情報)をインターネットで見られる「バス来るTIME」サービスが、2024年7月1日から始まった。いろいろ予想してみたけれど、実際に使ってみた感想など。
総合的には、使いかたは分かりづらくはなく、いつバスが来るか分かるのはやっぱり便利。
(開始以降まだバスに乗っていないので)バスが走る様子を眺めつつ、更新しながら画面を見比べると、ほぼリアルタイムで表示が変わっていくのは、当たり前だけど感動した。

パソコンでもスマートフォンでも、アドレス(URL)や操作・見た目は同じ。
今のところ、Googleで「バス来るTIME」と検索しても見つからず、確実なのは中央交通サイトのトップページのリンクと二次元コード。(中央交通としては)画期的なサービスなのに、あまり目立つ位置にないので、予備知識がない人は気付きにくいだろう。
告知は、車内の掲示のほか、秋田魁新報に広告が3回、2日付の経済面で報道された程度か。バス待ちのためのサービスなのだから、全バス停に二次元コード付きシールを貼るくらいしてもいいのに。【22日追記・秋田駅西口では、柱に二次元コードが貼ってあった。でも、多くが始発便である駅に貼っても、あまり意味はない。途中バス停にこそ貼ってほしい。】【28日追記・車内の掲示は、28日時点でも「本日7.1」スタートとの表記。新聞広告の現行を使い回したのかもしれないが…】

バス来るTIMEは、最大でもその当日の、検索時点以降のバスの時刻しか分からず(終車後に検索すると「該当する便がありません。」となる)、運賃は表示されない。だから、既存の時刻・運賃検索は存続。両者のリンクは離れたところにあり、使い分けが分からない人、片方しか見つけられない人もいそう。

アドレスは、 https://akichu.mobustation.jp/map
mobustationから判断すると、大分市のモバイルクリエイト株式会社のシステムだと思われる。ほかに茨城急行自動車や京成トランジットバスが、「~.mobustation.jp/map」をトップページとするサービスを提供している。URLは異なるが、「のりものNAVI Okinawa」や「広島公共交通ナビ くるけん」は、検索方法が同じで、デザインが似ているので、同社が関わっていそう。
アドレスに「map」とあるように、地図上でバス停を指定したり、結果表示できたりする会社・地域もあるが、中央交通などは未対応。いずれは対応するのかもしれない。また、アドレスバーで「map」を削ってアクセスすると、閲覧禁止の403エラーになる。
また、スマホのGPSにより、最寄りバス停を検索できるところもあるので、地図表示とともに今後に期待。

では、使ってみる。
乗車バス停を指定するのが「出発地」。
右の「あ」ボタンから五十音順に探すことも、直接入力して検索することもできる。直接入力は、漢字のほか、読みのひらがな・カタカナ・ローマ字の入力もでき、さらに先頭でない部分一致でも検索可能。例えば「しやくしょ」と入れると「潟上市役所」と「県庁市役所前」が候補表示される。読みが登録されていて、正しくないと検索できない(茨島は「ばら」のみ対応で、「いばら」ではダメ)。

五十音順プルダウンでしか検索できない、時刻・運賃検索では、サンライフ秋田の前にバス停があることは知っていて、そこに行きたい人が「さ」を調べても見つけることはできない。そのバス停名は「秋田市保健所・サンライフ秋田前」で「あ」のプルダウンにあるから。バス来るTIMEなら、「さんらいふ」と入力すれば見つけられる。

説明では、この後、「目的地」を指定しないといけないことになっていた。
実際には、目的地枠は隠れていて、「この条件で検索する」を押すことができる。押してみると、表示される。乗るバス停の指定だけで、すぐ見られるのは、手順が少なくてうれしい。
のだけど、方向(上下)は指定しなくていいの?
検索結果左上に、ピンク色に白抜きで「のりば変更」と記された部分がある。最初分からなかったが、ここをクリック/タップでき(リストが出るので選択)、それによって上下バス停を切り替えるのだった。
バス停の上下の区別については、単純に向かい合って上下があるものは「県庁市役所前 1」「県庁市役所前 2」のように、1、2を付けて登録。1のほうが下り側。
「通町 2」の検索結果。上りの秋田駅西口行きが表示された
違う路線・系統で同名バス停が複数あるものは「自衛隊入口 新国道側(下り)」「豊町 船場町経由(下り)」などと命名。
「すわ町」はやや変則的で、神田線・添川線側は1、2。千秋トンネル通り側は「すわ町 泉・八橋環状線 八橋回り」「~泉回り」。
駅前や病院など、乗り場が複数あるバス停は、それも分けて登録されている。
したがって、県庁市役所前/大学病院前/秋田厚生医療センター前など、同じ行き先で複数の路線が運行されている区間を調べたい時は、切り替える必要がある。
こうした区間を目的地まで指定して検索した時は、「検索した結果、複数の出発停留所がヒットしました。のりば変更ボタンで出発停留所を切り替えてください。」と、該当する乗り場のリストが示される。だが、秋田駅西口では、変更ボタンを押すと、該当しない乗り場までリストに出てきてしまうのは残念。
いずれにしても、経由に関わらず目的地に着けばいいという時は、一覧性がなくて困る。これは要改善ではないだろうか。

特に大学病院前は、同じ乗り場に上下が停まるものがあるから、面倒でも目的地まで指定したほうが分かりやすそう。
あと、昔からの秋田市民・秋田市のバス利用者としては、系統番号と行き先だけでなく、やっぱり路線名も表示してほしい。


以下、実用にあまり影響がない、こまごましたこと。
検索結果は、本来の(時刻表の)通過時刻順に表示。遅れている便があっても、順序が入れ替わらない。同時刻発が複数便ある時は、系統番号順。
2段目は通過済み。上段が遅れていることになる
バス停通過後は、しばらくは「通過済み」として表示が残る。通過済み表示は1本だけで、次の便が通過すると入れ替わって消えるようだが、最終便ではいつまで残るのか(30分くらい?)。

各便ごとの表示右上の「通過予定時刻」欄と、右下の「現在地」欄は、刻々と状況を反映する。自動更新ではないので、再読み込みが必要。
「通過予定時刻」欄は、「表示切替」を押して切り替えられる。接近中は「あと○分で到着」と「11:35到着予定」に。
通常運行時にこの画面がどう変遷するか。後者の表示方法では、「定刻予定」→「11:35到着予定」→「通過済み」の3段階。
前者は少なくとも6段階あって、「定刻予定」→「あと○分で到着」→「まもなく到着」→「到着しました」→「停車中(ドア開)」→「通過済み」。
時刻表示の時は、停車中も時刻が表示され続ける。あと○分表示では、あと2分を切ると「まもなく到着」になるようだ。

「現在地」欄は、その時点でどこのバス停にいるかを表示するが、これは、「出発待ち」、「バス停名[着]」、「バス停名を通過」の3パターン。

2つの欄の組み合わせ。始発前の便は、基本的に「定刻予定」と「出発待ち」。始発時刻の何時間も前から。ある程度(1時間未満とか?)近づくと、「定刻予定」と「あと53分で到着」になる。
接近を表示している当該バス停にバスが着いた場合、上は「到着しました」→「停車中(ドア開)」で、下は「バス停名[着]」。
始発バス停であっても、発車前に「[着]」や、発車後に「通過済み」と表示されるのは、表現としてはちょっと違和感。

イレギュラーなのか、下が「出発待ち」で、上が「5分遅れで運行予定」。折り返し前の便が遅れている場合か。

運休や迂回運行時はどう表示されるだろう。今月はイベントによる迂回があるので、忘れなければ確認しておこう。
【15日追記・迂回運行時について】
迂回がある日は、終日・全路線(=迂回しない路線も、迂回終了後も)で「本日、イベント等の交通規制により、一部迂回運行があります。詳しくは、HPをご覧ください。」のフレーズが紫色文字でスクロール表示された(下の試験運用中と同じ)。
迂回先に既存バス停があっても、それは反映されない。迂回で通らなくなるバス停も、通常と同じく、到着予定が表示される。迂回路から本来のルートに復帰し、その最初のバス停に到着した時点で、迂回路のバス停は通過済みであることにされてしまう。
したがって、迂回区間のバス停から乗る人にとっては、あまり意味がない。積雪などで突発的な迂回が発生した場合も、同じなのだろう。(以上追記)

初日午前
1日朝の時点では、検索結果の各便に、紫色で「試験運用中」の文字がスクロール表示されていた。上の画像の10時過ぎ時点では、路線によってはそれが表示されなくなっていて、午後までには全便で表示されなくなった。

バスロケ導入は大きな前進。だけど究極的には、遅れがない時間通りの運行をお願いしたいところ。それは難しいのは承知ですが。
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やっとバスロケ

2024-06-13 18:09:08 | 秋田のいろいろ
13日付 秋田魁新報21面(秋田市地域面)の下に、秋田中央交通の広告が出ていた。
[利用無料]秋田中央交通の新・WEB検索サービス バス来るTIME 2024 7.1始まる!!
出発地・目的地を検索するだけ! バス停到着予想時刻をリアルタイムで簡単チェック

中央交通のバスでもついに、バスの位置情報、バスロケーションシステム(バスロケ)が来月から提供される。
同日に公式ホームページにも「バス接近情報検索サービスの開始について」として同じ告知と、「詳しい利用方法はこちら」として使用方法のPDFファイルもアップされた。
※以下、サービス開始前の段階での推測・憶測です。開始後の実際とは違う点もあるでしょうから、ご留意ください。

計画は、以前から秋田市公共交通政策ビジョンや社長のインタビューかなんかに出ていた【14日追記・ただ、7月というタイミングで、かつ突然の開始告知には少々驚いた】。例によって、中央交通が全額自腹でやるのではなく、秋田市などからの資金援助があるのではないだろうか。

秋田市交通局(秋田市営バス)が、世界で初めてという無線による、バスロケーションシステムを導入したのが1981年。市営バスの中央交通への路線移管時には、バスロケは移管されなかったので、2006年に廃止。
(再掲)秋田市交通局の2代目表示装置
GPSやネット、スマートフォンの普及により、バスロケを導入する地域やバス事業者が増える中、中央交通での導入も望まれたが、同時に期待もできないと思っていた。
2015年には羽後交通(急行本荘・秋田線)で、スマートフォンアプリによる位置情報提供が始まった(この記事参照)。
その後、国際教養大学が関わって、秋田市内の一部で実証実験がされるなどして、現在は、秋田市マイ・タウンバスと秋田市中心市街地循環バスに限った、「秋田市バスロケシステム(https://akita.bustei.net/buslocation/)」が地図上に表示する方式で提供されている。
それでも、利用者が多く遅延も多い、秋田市街地の一般路線バスでは未提供のまま。
中央交通のバスは、天気が良く、渋滞もなく、客も少ないのに、なぜだか毎回必ず遅れる便がままある(遅れるのが常態化していたら、ダイヤをそれに合わせるべきだと思うのだが…)。そして、そんな便でも、たまに定刻で運行する時があり、乗り損ねてしまうことも。やきもきしながら待たされる(乗り損ねさせられる)客としては、今回の導入により、だいぶ安心できる。

市営バスのバスロケは、上の写真のようなバス停に表示装置を設ける「接近表示」だった。当時はそれしかできかなったのだろうが、今は費用面からしても、スマホなどネット接続機器を使った方式が主流だろう。ネットが使えない人は、蚊帳の外になる欠点はあるが。
羽後交通のように専用アプリを使うものもあるが、インストールする手間があるし、パソコンでは使えない。

中央交通のものはどうか。説明書を見てみた。なんか色が薄くて、解像度が低くて、文章が少なくて、中身も薄いがなんとなく分かった。
アプリではなく、インターネットブラウザで公式サイトにアクセスし、検索するタイプのようだ。個人的には大歓迎。ということは「バス来るTIME」はアプリ名ではなく、サービス名か。
一般路線バスのみで、空港リムジンバス、国際教養大学線、秋田市中心市街地循環バス、スクールバスは対象外としている。高速バスも対象外でしょうかね。教養大線は、車両も共通だろうに、提供しても良さそうだけど。また、一般路線バスであれば、秋田市外(五城目線と追分線)でも対応するのだろう。

公式サイトの時刻表検索を置き換える形の提供なのだろうか。
あの、クセがあって、使うのにコツを要する検索システム(この記事など)も、ついに消えるのかも?【7月1日追記・検索システムは存続】
ただ、新しいバス来るTIMEも、「出発地」「目的地」両方を指定する必要があり、それらは必ず「バス停名」でないといけない(=近隣施設名などではダメなのでしょう)。バス停名は、直接入力か五十音検索のどちらかで指定するようだ。
ここが、現システムの最大の使いにくさ。「茨島」など難読地名や、バス停名は「秋田市保健所・サンライフ秋田前」なので、サンライフ秋田に行きたい人が「さ」を探しても見つからないなど。新システムでは改善されるだろうか。【7月1日追記・「サンライフ」など途中の文字を入力しても、部分一致で候補が表示される。あくまで部分一致なので、「美大」と略称を入力して「美術大学前」が表示されるようなことはない。】

そもそも、出発地と目的地両方を指定する必要はないのでは。駅行きなど、そのバス停から1つの経路・行き先しかない場合も少なくないから、1手間無駄になるあこともある。出発地のみの指定すれば、そこを通る行き先リストが表示され、選択して検索するということもできるはずで、地理に不慣れな人などにはこのほ
うがいいと思う。【7月1日追記・1つのバス停名だけで、そのバス停の時刻リスト表示が可能。各バス停ごとに上り側と下り側を切り替える必要があり、その切り替えがやや分かりづらい。また、駅や大学病院前など、同一バス停に複数の乗り場があるところでは、乗り場ごとに別バス停として登録されているのも分かりづらい。】

表示方法は、秋田市バスロケシステムのような地図表示ではなく、時刻順のリスト表示のようだ。これは好みが分かれるかもしれないが、バス停で待つ時にはリストのほうが分かりやすそう。
検索結果の画面には、
「10:18 秋田駅西口行 まもなく到着 秋田中央交通 145 八橋市民広場・裁判所前を通過」
「10:23 秋田駅西口行 定刻予定 秋田中央交通 140 出発待ち」
「10:38 秋田駅西口行 あと17分で到着 秋田中央交通 722 出発待ち」
のように、1便につき6項目表示。
「秋田中央交通」と社名が表示されるのは、汎用サービスを使っているためか、それともマイ・タウンバスなどにも拡大する計画があるのか。

「表示切替」という文字をクリック/タップすると、「あと○分で到着」が「11:35到着予定」に替わるらしい。
系統番号は出るが、路線名は表示されないのだろうか。見本の画像の限りでは「岩見三内行」「イオンモール秋田行」と行き先しか出ていない。駅と反対方向に行く時は、路線名がほしい。

スマホなら、検索結果をブックマークして、よく使う区間をすぐに見られるとのことで、手間が省けていい。現行の時刻検索は、都度、5か所選択しないと表示できないので。パソコンでは、ブックマークできないのでしょうか【7月1日追記・PCでもブックマーク可能】。
それに、運賃も同じ画面で分かれば親切(ここに表示しないということは、現行の検索も存続なのか?【7月1日追記・存続】)だし、スマホのGPSで、現在地の最寄りバス停をすぐ検索できたらより便利、等々、求めればキリがない。何より、実際に使ってみないと、評価はできない。いずれにしても、大きな前進。
【7月1日追記】実際に使ってみると、細かい点では、操作や表示に分かりにくさが若干あるが、おおむね使いやすい。当然だけど、実際の運行状態が、ほぼリアルタイムで反映される。何より、やっぱり便利。詳しくはこの記事にて
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イノベーション廃止

2024-05-30 23:16:23 | 秋田のいろいろ
秋田駅東西自由通路・ぽぽろーど。
2023年10月。西方向

現在
JR東日本クロスステーション「acure(アキュア)」の飲料自動販売機が黒から白へ替わった。
24日(金曜日)にはまだ黒だったはずだから、この1週間以内の更新のはず。

黒い自販機は、タッチパネルで商品を選択するだけでなく、スマートフォンアプリと連携して、商品を事前購入または後払いしたり、定期購入できる機能を持つ「イノベーション自販機」。
2017年初登場(細部は異なる?)のようで、秋田駅には、その前世代のタッチパネルの「次世代自販機」の後継として、2018年9月に設置された。6年半で更新。ちなみに、その前の次世代自販機も、2012年春から6年半使われた。
左はデッドスペースを埋めるただの箱か。不法投棄対策なのか、改札外の自販機には空き容器回収箱がない

後継の白い自販機は、改札内外のほかの場所にあるのと同じ、普通の自販機。
こちらのほうが幅があり、箱がなくなった
イノベーション自販機の置き換えは秋田駅だけでなく、400台あったというJR東日本エリア内全域で、2023年10月以降進められている。イノベーション自販機は廃止された。
同時に、2024年3月にかけて段階的に、アプリでの各種サービスや、登録すれば購入に応じてポイントが貯まって、賞品応募などできる「アキュアポイント」も終了。
代替としては、共通ポイントのJREポイントを使って購入できるようになった。秋田の既存の白い自販機も対応している。

イノベーション自販機の廃止理由は、マスコミに対しては耐用年数に達したためとしている。それならば、イノベーション自販機で更新すればいい話。従来の自販機に戻したということは、それだけではなさそう。弘前駅では2022年の売店廃止以降に新設されたはずだから、まだ2年ほどだし。
自販機やアプリのコストとかもあるだろうし、総合的に判断して従来の自販機で充分ということになったのだと思う。

以前のJR東日本クロスステーションホームページには、「自販機の新しい使い方を提案する「イノベーション自販機」」とあった。新しい使い方は定着せず、イノベーションは未達成に終わったのか、今はまだ早かったのか。
2024年3月
秋田のイノベーション自販機は、タッチパネルであることを珍しがって、喜んで利用する子ども連れをよく見かけた。普通の自販機になれば、売り上げが少し減るかも。
また、以前も記したが、ぽぽろーど沿い唯一の自販機なので、一定の需要はあるはずなのに、品揃えはなんか微妙。白い自販機になってからも、そんな感じ。売れ筋商品を集中的に入れているのかもしれないが、acureならではの商品は、メトロポリタン口や改札内などほかの場所の自販機のほうが多い。
ラインナップ見直しや、東口辺りにも自販機を置けば、喜ばれるし儲かるのではないでしょうか。
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粂川クリーニング 消滅

2024-05-23 23:54:10 | 秋田のいろいろ
秋田市土崎港中央二丁目。
奥に秋田市ポートタワー セリオンが見える
新国道(県道56号)の1本北を並行する、かつて路面電車(秋田市電)が走っていた、市立土崎南小学校前の通り(今も「電車通り」と呼ぶのかな)。写真左方向が、新国道のイオン土崎港店前の交差点。
角地が空地になっているが、少し前(2022年中頃??)までクリーニング店があった。「株式会社粂川クリーニング工場」が「くめかわクリーニング」のブランドで展開する店で、「土崎中央店」だった。
300メートルほど離れた、スーパーマーケット・ナイス土崎店の中へ「土崎店」として移転(以前からあった店に統合?)して、旧店舗が解体されて更地になっている(2022年10月のGoogleマップストリートビューでは、建物がなくなって更地化の途中)。
粂川クリーニング工場の本社・工場は、現在は飯島道東にあるが、1912(明治45)年の創業地は土崎とされており、それがここだったのかもしれない。

ここのちょっとした話題を記事にしようと思って、粂川クリーニング工場の公式サイトを見たら、気になる事態になっていた。
4月4日付で「重要なお知らせ」がアップ。それには、
「株式会社粂川クリーニング工場は、7月1日付で株式会社ワタキューセイモアとの統合合併により、ワタキューセイモア秋田飯島工場へ転換することとなりました。」
「それに伴い、店舗・外交を含めましてドライクリーニング事業から撤退することとなります。」
とある。
6月末で、土崎店、保戸野店(ハッピー・ドラッグ保戸野店隣)、広面店(イオンスタイル広面玄関横)、トピコ店、飯島店をすべて閉店。なお、土崎、保戸野、広面は、秋田市内にすでに4店ある「ママ.クリーニング小野寺よ(株式会社小野寺ドライクリーニング工場。本社・山形県鶴岡市)」に転換とのこと。

ワタキューセイモアといえば、秋田大学病院の寝具やレンタル病衣でおなじみ。秋田市新屋の西部工業団地に秋田営業所がある。
粂川クリーニングとしては、株式会社クメカワリネンというのが飯島道東や土崎港西四丁目にあり、ホテルや病院のリネンを扱っていた。粂川は、すでに2015年にワタキューセイモア株式会社のグループ(100%子会社)になっていたそうだが、今回、完全に吸収され、一般消費者相手の事業から撤退。
クリーニング業界のことも、土崎の企業としての存在感も、よく分からないのでなんとも言えないが、秋田の地元企業が1つ消えることになる。

ちょっとした話題というのは、更地の中に白い島のようなものができていたこと。



シロツメクサ(クローバー)が生えて、花を咲かせていた。
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本荘の表示

2024-05-19 18:03:40 | 秋田のいろいろ
5月初めの本荘の続き。鉄腕鳴る看板がある由利橋から、子吉川沿いに1つさかのぼったところにある、本荘第一病院前の丁字路交差点から2つ。
市道どうしながら、主要と言えそうな交差点なのに無名交差点なのは、秋田県ではよくあること。
信号機に交差点名表示はない
信号機には「音響式」と「時差式」の表示板。
時差式、押ボタン式、歩車分離式、それに視覚障害者用付加装置が設置されていることを示す表示板は、都道府県によって表記が多少異なる。秋田県警では長らく「時差式信号」などと「~信号」まで記し、視覚障害者用は変遷を経て「視覚障害者用信号付」としていた。
それが2017年から、「信号」を省いた「○○式」のみ、視覚障害者用は「音響式」の表記に改めたらしく、既存交差点の表示板もちらほらと順次(というか気まぐれのように感じる)更新されていた。
Googleマップストリートビューで確認すると、ここは2019年10月から2022年9月の間で、信号柱の更新とともに、表示板が更新されていた。信号機自体は前後で変わらず、以前の特に「時差式信号」表示板はまだ新しそうだった。

これを取り上げたのは、文字の太さ。
フォントは、フォントワークス製「スーラ」。
全国的に案内標識では、今や使うのは容易ではないと思われる写研「ナール」を、未だに事実上の標準書体としている。信号機周りの表示板や道路標識の補助標識では、そこまで厳密に指定しない都道府県警察が多いようで、秋田県警の場合、受注した業者によるのか、同時期でも違うフォントが使われることがある。

秋田市内では、「~式」でもナールのものがある一方、「~式信号」時代でもスーラのものもあるにはあった。だけど、本荘のこれは文字が太い。こんな太いウエイトの表示板はあまりないのでは。
文字数が少ないこともあり、視認性はむしろ良好で、これはこれでいいと思うけど、県全体で統一性はない。まあ統一する必要もないだろうけど。

もう1つは、鉄腕看板のそばにもあった、由利本荘市の道標。2010年に取り上げていた
(再掲)2010年の由利橋側

現在の第一病院前
文字やイラストが若干はがれかけているのは仕方ないとして、変化がある。
柱の部分に記された、現在地の表示。
(再掲)2010年の由利橋側。赤丸はここでは関係ありません
以前は「出戸町字岩渕下」だったのが、今は「出戸町字」を隠してしまっている。いちばん古い2012年9月のストリートビューの時点で、由利橋側も含めて、隠されていた。

ということは、ここの所在地は、「(由利本荘市)出戸町字岩渕下」は間違いで、「(由利本荘市)岩渕下」だったのか。
たしかに、地図サイトで調べてもそのようだし、本荘第一病院や本荘グランドホテルの所在地も、それぞれの公式サイトで「由利本荘市岩渕下」としている。
近くには「出戸町」と「出戸町字赤沼下道」があるらしく、よそ者にはなんだかややこしい。だけど、由利本荘市役所がそこを間違えては…修正したのでいいけれど。
【24日コメントいただき訂正】これは、2005年に合併で由利本荘市ができた際、住所の再編が行われ、それによって大字の「出戸町」が整理されたことによるものだった。本荘市時代は「出戸町字岩渕下」だったのが、由利本荘市になって「岩渕下」に変わった。本荘市時代に設置された道標だとすれば、出戸町字があって当然だが、2010年時点で表記が残っていたのは、対応が遅れていたことになる。

本荘の小ネタが多少残っています
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