広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

ぐるる案内改善

2020-02-28 00:26:41 | 秋田のいろいろ
先週~今週初め辺りで、秋田市中心市街地循環バス「ぐるる」に、改善と言える変化があった。
※ぐるるは、秋田市が事業主体となり、秋田中央交通に委託して運行している100円均一バス。

これまでのぐるるでは、外国人を含む観光客も客層として想定しているわりには、表示や放送による案内に物足りないものがあった。
ぐるるに乗っていると、どこを通ってどこへ行くのか確証を持てず悩んでいる乗客がたまにいる。観光客だけでなく、乗り慣れない市民もそうで、秋田駅西口バス停では「通町に行きますか?」「大学病院へ…」「長崎屋は…」などと尋ねる人も珍しくない。
車両の行き先表示は前後も側面も「中心市街地循環バス」のみだから、それは無理もない。
車内放送は日本語のみ。リーフレットを凝視しながら、不慣れな日本語放送に耳をこらす外国人客を見たこともあったし、外国語を話す乗客と運転士が、苦労してやり取りする場面もあったと聞いた。

2018年には新車の日野ポンチョが導入された。
従前の小田急中古のエルガミオ2台と異なり、行き先表示器はLED式で側面は経由地を矢印表記できる(中央交通一般路線車と同型)。車内前方の運賃表示器は、液晶ディスプレイ2画面のもの。レシップ製「OBC-VISION"D"」と思われ(15インチ×2画面、Windowsで制御)、中央交通一般車の一部やJR東日本秋田支社のワンマン列車の表示器とおそらく同型。
それらを使えば、経由地を入れたり、車内で多言語で文字情報を提供できるはず。
それなのに、従来同様、行き先表示は上段の「中心市街地循環バス」だけ(文字は小さくなった)で矢印部分は消灯、運賃表示器も消灯したままで日本語で次のバス停名すら表示しなかった。
※側面表示器は、入口ドアが開いている時は「このバスは中心市街地循環バスです。」とスクロール表示される。
(再掲)側面行き先表示は「~循環バス」は上段に表示。「回送」は下に表示されるようだ
これでは宝の持ち腐れだし、観光客誘致とは相容れず不親切。
秋田市に対して、せっかく機械があるのだから使うべきだ、あれば運転士も客も楽になるのに…と要望を出した。

ところで、弘南バスの土手町循環100円バスでは、行き先表示は秋田と似たようなもの(側面LEDがない車もある)だけど、車内の運賃表示器はとても有効活用している。次のバス停名は5か国語で表示され、バス停を降りてから弘前公園への地図なども出る。運賃表示器というより案内表示器だ。
その弘南バスの表示器も、おそらく中央交通のものと同型。一般路線運用時の運賃表示は、配色が少し違うだけで両社とも同じ。余計かもしれないが、その旨も秋田市へ伝えた「弘前でできているのだから、同じ機器のぐるるでもできるはずです」と。
その結果もあったのだと思う、今年度当初の秋田市の予算にそれらしき経費が付いていた(運行開始当初から検討はしていたのかもしれないが)。年度後半になっても変化がなかったが、ついに変化があった。まずは、
ドアが開いているので右端が一部隠れ、上段はスクロール
矢印表示がされるようになった!
中央交通のオージ製表示器は、短冊状の縦書き経由地4つを、矢印の向きはどちらにも表記できる。中央交通の一般路線バスでは、市営バス時代からの名残りで、左から右(→)派。ぐるるでもそれを踏襲した。
上の写真は、始発点の買物広場で撮影。秋田駅西口→ねぶり流し館前→中通病院前→市民市場前と表示。
「通町」がないのは意外だけど、通町二区と混同されるかもしれないし【3月1日補足・市営バス時代から、通町だけで通町二区は通らない新屋線・割山線では、「通町経由」ではなく「大町経由」としているように】、観光客向けには通町の次のねぶり流し館前のほうが適切かもしれない。
「中通病院前」は、バス停名としては「南大通り・中通病院前」が正式だから略している。「~前」の「前」も略せるのでは?

この表示のまま1周すると、駅へ行くことが伝わらないし、分かりにくい。
ほぼ半周した、川反入口(旧・交通公社前)発車直後では、
中通病院前→市民市場前→買物広場→秋田駅西口
進行に合わせて表示が変わるようだ。
また、うろ覚えだけど、買物広場で運行終了となる便の通町付近では、「秋田駅西口」の部分が消えて空白(空黒)になるようだ。

つまり、車内放送と表示器が連動していると思われる。
中央交通ではこれまで、放送機器と表示が連動しておらず、メーカーが違い(音声合成はクラリオン製)機器どうしの相性もあるからできないのかなと考えていたが、できるみたいだ。

英語表記はないが(そもそも機器が対応できるのか?)、漢字圏から来た人なら、雰囲気は伝わるだろう。
行き先表示が変わったのは、今のところポンチョ1台だけ。方向幕式(側面は小型)のエルガミオは従来のまま。このままでいくのかもしれないし、いずれはLEDに替えるのかもしれない。
でも、費用をかけずとも、A3くらいの紙に印刷して窓ガラスに張ったって、同じ情報は提供できる。検討してほしい。


となれば、車内の表示器。
実はエルガミオ2台【4月4日訂正・2台のうち834号車のみ。835号車は従来通りでした。】は、昨年末頃までに、運賃表示器が50コマLED式(一般路線車と同じ)から、OBC-VISION"D"に交換されていた(未点灯)。現在は、
834号車リアガラス越し
※834後部の「回送」のフォントはスーラだ。835の前部では、昔ながらのモリサワMBD101だったはず。
液晶表示器が稼働している! もちろんポンチョでも。

乗車してみたのだけど、運悪く運転席直後の席(目の前に仕切り壁)しか空いておらず、死角が多くてよく見えなかった。
弘南バスの土手町循環のと同一ではないが、千秋公園の写真が出るなど、観光向けの内容もあるようだ。
一方、上の写真左画面では、一般路線バスと同じ画面デザインの、整理券番号と運賃額の対照表(これが本来の運賃表示器の使い方)が出ている。
100円バスなのだから、当然、「100」が並ぶ
これはちょっと無意味な気もするが、整理券を出している以上、一般路線と同じ対応をしているということだろうか。
※ぐるるの整理券は、乗客にとっては意味がないものですが、乗車人数を把握して秋田市が負担する費用を算出する時に必要なものだと思われます。ぐるるの存続と税金を適切に支出するために、整理券を取りましょう。
左上の次のバス停名の前には「○2秋田駅西口」と、ぐるるのバス停順に付番された○囲みの番号(1買物広場~13市民市場前、整理券番号と同じ)が付く。
なお、弘南バスの土手町循環では、整理券を使わないため、この画面は出ない。【28日補足・かつて50コマLED表示器(中央交通と同型だが、整理券番号が「なし、1、2」の順)の車両が入っていた当時は、次のバス停名を表示し、券なしのコマに「100」をずっと表示していた。】


さらに、車内放送も変更された。
日本語は従来&一般路線バスと同じ声のまま、「運賃は100円です」【29日追記・支払いは「現金のみ」とかも】などとフレーズがいくらか増えたようだ。
そして、英語アナウンスが追加!
「GURURU」と言うし、全バス停で名称が入るし、千秋公園など施設の最寄りではその旨も言う。バス停名は「Sensyukoen-iriguchi」「Kinouchimae」とローマ字読みの模様で、やや取ってつけた感というか元の文章と声が違うような気もしなくはない。【3月30日追記】読みもアクセント・イントネーションも、ほぼ日本語そのままに近い読み方。首都圏の鉄道会社の英語放送でも、英語っぽく読むところと、日本語で読むところがある。
【12月11日追記】「中通六郵便局前」は、日本語では「中通六丁目郵便局前」、英語では「ナカドオリロクユウビンキョクマエ」と読んでいた。バス停表示板の表記、郵便局の正式な名称は丁目が付かない「中通六郵便局(前)」。

中央交通では、以前から空港リムジンバスで英語放送が流れるそうたが、乗らないので聞いたことがない。
リムジンの英語放送をベースにしたのかもしれないし、ぐるる用に一から作成したのかもしれない。


以上、よそから来た人も、従来よりはぐるるを分かりやすく利用できるようになったと思う。
【4月4日補足・835号車では運賃表示器は交換されず、従来どおり消灯。予算の都合などで今後交換するのか、あるいは廃車を見越して更新しないのか。いずれにしても、現時点では835号車では放送だけが新しくなったことになる。】

あとは、前から述べている、1周20分では回りきれず遅延する場合があることが問題。
2月10日に開かれた「第30回秋田市地域公共交通協議会」の議事録によれば、事務局(市側)が「1周20分の時間配分では、道路が混んだとき回りきれないという話は伺っている。県市連携文化施設に関する検討に合わせ、ルートやダイヤの見直しを図ることを考えている。」そうだ。
たしかに、秋田県民会館跡地にできる新施設にバスが通れば、千秋公園も含めてアクセスしやすくなって悪くないと思う。だけどあの周辺は一方通行が多く、現在のままでは行って戻るしかなさそうで、時間はさらにかかりそう。→2022年6月にルートとダイヤの変更が実施された。



ついでに、協議会では交通系ICカード導入の話もされていた。
委員の1人が「新聞等で交通系ICカードの導入は「決まった」かのように報道されているが、この場を借りて「予定」であると訂正させていただきたい。」と言っている。
事務局じゃなく委員。どういう立場の人物か知らない【29日追記・事務局ではない、委員として出席する秋田市側(交通政策関係の偉い人とか)か?】が慎重。
事務局は、10カードに「地域独自の機能を追加できるような形のものを検討中である。」と言っている。

「秋田県内では鉄道でSuicaを使えないが、いつ使えるようになるのか。」と聞いてくれた委員もいて、別の委員(おそらくJR東日本秋田支社)がコスト面で見送っているが検討していくと、ありきたりの返答。
締めとして会長(秋大の先生?)が「小銭を持たずに鉄道を利用しようとする方も少なくないので、券売機でのチャージおよび切符の購入だけでも導入を検討していただきたい。」と言ってくれた。同感。→2021年には実現
【その後、バスには、当初計画から1年遅れて2022年春頃に導入されることになった。上のリンク先記事の追記参照】
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看板3題

2020-02-27 00:44:32 | 秋田の季節・風景
秋田市内で見かけた看板や表示類から3つ。1年ほど前に撮影したものもあり、現状は不明です。
●UFOタクシー?
タクシー会社の電話番号と数字を記した看板が、住宅街などに設置されている。
客が電話でタクシーを呼ぶ時、もしくはタクシー会社が各車に指示して向かわせる時に使う数字。
現在はほぼ使われていないと思われ、新設はされず古い(なくなった会社も含めて)看板が撤去されずに残っている状態。注意して見ると、まだまだいろいろ見つかる。
落ちそうで傾いて薄れている

「秋田タクシー」の「1」
電話番号は局番2ケタだから、1998年以前の設置。
「秋田タクシー」は現在は存在しない事業者で、電話番号も使われていないようだ。

そしてこの看板に見覚えあり。
紺色の背景に、UFOのような形が白く抜かれていたのが、記憶に残っていた。何の形なんだろう?【28日補足・屋根上の行灯の形状を模したのではないかとの説あり。】
以前、翼のような三吉タクシーの看板を発見した時も懐かしかったが、このUFOのほうがより懐かしく感じた。昔はよく見ていたのだろう。


●デンちゃん?
秋田市上下水道局のマスコットキャラクター「カンちゃん」
市のホームページなどでは、竿燈を揚げたり、スポーツをやったり、工事したり、さまざまなカンちゃんの姿を見られる。
こんな看板も、
「秋田市上下水道局管理地」
この土地の活用に興味がある人は、問い合わせしてねという内容で、カンちゃんがいる。
電話中
昔ながらの形の電話機で通話中らしく、電話機にも目と口がある。
カンちゃん以外で擬人化されたキャラクターは、とても珍しいと思う。名前はないみたいだけど、デンちゃん??

上下水道局のカンちゃんのページには、電話中のカンちゃんは出ていないが、「上下水道廃止施設用地の有効活用募集について」のページにはいた。
ホームページより【27日補足・書体や文字の配置は実物の看板と違う】
実際の看板と同じデザインが描かれ、その看板をカンちゃん自身が「へぇー…」と横顔で見上げている。これも珍しい表情かも。

【3月2日追記】看板と同じカンちゃんとデンちゃんのカットは、引っ越しに伴う手続きが電話でできることの告知でも使われていた。また、他に擬人化されたキャラクターとしては、(カンちゃんが手を洗う場面の)蛇口を確認。ジャグちゃんか。
【3月6日追記】3月6日付広報あきた1956号では、がま口と「ひっこし便」と書かれたトラック(パネルバン)にも、目鼻があった。がま口は力士のようにも見える。


●駐車禁止に暗号?
定時性・単位制で秋田市中心市街地のビルに入る、県立秋田明徳館高等学校。
まぎらわしいのだが、秋田市立中央図書館「明徳館」とは別物。どちらも旧藩校にちなむ命名だが、図書館のほうがずっと先にできている。

明徳館高校は、秋田市内の県立高校定時制課程を統合して開校したのだが、その直接的な前身が秋田東高校。昼間【27日訂正】全日制課程がない定時制のみの高校で、明徳館高開校と引き換えに閉校した。
旧東高校の校舎は、秋田県立図書館の分館的施設「あきた文学資料館」として使われている。そこに隣接するグラウンドは、明徳館高校のグラウンドになったようだ。明徳館高校の位置にグラウンド設置は無理だけれど、遠くはないものの近くはない場所で、行き来はちょっと大変そう。
グラウンドの近くにて
文学資料館とグラウンドの間には駐車場があり、そこは明徳館高校の駐車場らしい。
ここも市街地という場所柄、無断駐車する者がいるのは分かる。
それを禁止する掲示
まずはフォントが「HG創英角ポップ体」。
Windowsパソコンによく入っていて、太くて視認性がいいため、掲示で使われることが少なくないが、フォントの質・デザインとしては嫌う人もいる。
僕もその1人で、品がなくふざけているように見え、使いたくないフォントだった。だけど、ここ何年かは、レイアウトなど条件によってはそこそこ耐えられるもので、そんなに毛嫌いするほどでもないような気もしてきた。これも、全体としては悪くはないかも。

あとは「警察署へ通報いたします。!」。
句点で文章を終わった後に、エクスクラメーションマークを入れるのはおかしいでしょう。
「通報いたします!」であっても、こういう警告的な掲示で感嘆符を多用するのもそぐわないと思う。やっぱりここは角ゴシック体、!なしでビシッと宣告したほうがいいのでは。

そして最大の疑問。
ところどころ文字が赤いのは何?
赤い部分が特に重要なのかと、拾って読むと「に車のは駐車禁止のへま」。意味がない(と思う)。黒文字だけを拾っても「校地つき駐許可証ない車、!!無断駐車車は、警察署通報いたしす。!」。
どうかして読むと、何かの意味がある暗号にでもなっているの??

そういえば、ドラマ「古畑任三郎」のロゴは、他の文字は黒地に白文字で、「畑」だけが赤地に黒文字。オープニングでも田村正和の「正」など1文字だけ色が違うのが、昔から不思議だった。それと関係ある?
【28日追記】Googleストリートビューによれば、この表示は2017年7月から2018年7月の間に設置された。
※明徳館高校駐車場のさらに別の看板について、この記事後半。
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二次試験/崖下/除雪看板

2020-02-26 00:38:17 | 秋田の季節・風景
とりとめのない3題。
●二次試験前期日程
最後の大学入試センター試験の続き。
2月下旬は国公立大学の二次試験が実施される。
少なくとも秋田とか弘前のような地方国立大学では、「前期日程試験」といい、毎年曜日に関わらず2月25日に実施されている(試験内容によっては26日も)。募集人数がいちばん多いのがこの試験。
今年から2月23日が天皇誕生日になり、今年は日曜だったので月曜が振替休日で、3連休明け火曜日が試験日。新型コロナウイルスが警戒される中で実施された。
2月23日の秋田大学正門。
祝日の国旗と入試看板の組み合わせは初か?
正門左には、センター試験の時と似たような看板。
(再掲)2020年センター試験

2020年前期試験
試験場の看板と入構規制の看板が左右どちらかになるかは、決まっていないらしく、今年のセンター試験とは逆になった。
そして、「秋田大学入学試験場」の看板。センター試験のと同じく「ナール」書体だ。いっしょに発注したのだろう。これは来年度以降もまだまだ使えそうだから、大事にしてほしい。
※翌2021年度の入試の看板は、予想とは違う結果になった

それにしても、3連休をはさむとはいえ、学内に4日間入れないことになる。
センター試験同様、正門以外の門は閉じられていて、厳正に実行されていた。
教育門こと南門
例えば附属図書館は休館し、図書の返却もできないそうだ。
試験が行われない棟に、現役学生が入りたい時もだめなもんだろうか。卒論等で入りたい人もいそうだけど。
思い出したけれど、20年前の弘前大学では、センター試験の前日・金曜日なら、試験室がない棟には入れた。係員がいるとか、玄関が施錠されているとかでもなく(門は閉まらない構造)。

ところで、国公立大学の二次試験には、大学によって前期-中期-後期で募集を分ける「分離・分割方式」と、A日程-B日程-C日程のどれか1つでしか試験をしない「連続方式」があると思っていた。
ところが今は、連続方式はなくなり、しかも後期日程試験を行わない国立大学も出ているそうだ(じゃあ、A日程と同じこと??)。中期日程は昔からやるところが少なく、(国立でない)公立大学が実施していたはずだが、秋田公立美術大学は今も前期と中期で実施。

歴史を調べると、連続方式のほうが古くて1987年度から、分離・分割方式が1989年度から開始。連続方式は国立大は1996年度、公立大も1998年度と、とっくの昔に終わっていた。
そしてとりあえずは、2021年度も2次試験は分離・分割方式を続けるらしい。


●雪の崖下の研究室
廃止された秋田県成人病医療センター。その崖下に、民家のような「秋田県成人病医療センター研究室」なる建物が怪しく残っている。開けっ放しの窓は閉められ、その後変化なし。
先日、雪が積もった時は、
除雪されている!?
道路から玄関に向かって、雪べらで一直線にざっとかいただけだけど、道がつけられていた。どういうこと?

最近は、空き家が増えている。雪が積もった時は、除雪されていないことで、それが空き家(もしくは長期不在)だということがはっきりと分かってしまうものだけど。
これは、空き家じゃないことをアピールしているのか(でも誰が?)、もしくは隣近所の人がついでにやってくれたということだろうか。
相変わらず謎。

※その後、夏までは研究室に特に変化なし。8月28日に久々に通ると、これまで半開きだった正面右のブラインドが下まで下りて、道路から建物内を覗くことはできなくなった。
※2020年10月(に入ってからだと思う。14日に確認)になると、工事が始まった。解体でなくリフォームする雰囲気。「研究室」の看板はなくなっていた。詳細はこちら


●雪の県道の看板
秋田市内の県道、少なくとも3か所にこんな看板が立っている。
「道路の除排雪作業を行っています」
道路工事などでおなじみの看板で、これは雪寄せをやっている旨。
9年前にも、同じ看板を取り上げていた。
(再掲)2010年秋
看板のサイズは小さくなり、県庁の組織再編のためか担当部署は変わっている。「施工者」は同じ組み合わせの共同企業体。9年前の写真は通町だが、今年も同じ位置に設置されている。

9年前から疑問なのだが、除雪作業にこの看板を設置するのって、あまり意味がないと思う。秋田市のような除排雪コールセンターが、秋田県にはないから、連絡先を示す必要はあるかもしれないが。特に今年のような雪がない年は、浮いた存在(積雪時も読めるようにという配慮なのか、実際に地面から浮いた位置に設置されているけど)でジャマなだけでは。
せっかく設置するのなら「県道何号線のどこからどこまでを担当しています」と書いたほうがいいかもしれない。まさか何十キロもある県道全部を、この共同企業体が一括発注しているの?
それに、秋田県道でも全部の県道に看板があるわけでもないかもしれない。この共同企業体だけが自発的に設置しているんだろうか。そういえば、秋田県発注の工事では、看板を丸太で縁取りする決まりになっているはずだけど(それもジャマなだけ)?

最大の疑問が、中央部の枠で囲った「令和3年4月30日まで」。
4月を越えているのは、万一の雪対応なんだろうけど、令和3年ということは2021年。年度をまたぐというか夏を越えている。9年前の看板ではその年度内3月末完結だった。
今はそういう長期の契約なんだろうか(だとしても、夏はこの看板撤去するのでしょうね。)。それとも単なる間違い?

どうも秋田県庁の道路・工事関係は分かりにくい。
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やっと直った

2020-02-23 23:41:26 | 秋田の季節・風景
以前取り上げた、直すべき(あるいは何らかの対応が必要な)ものがそのままになっていたもののその後。
●止まれ(この記事後半など)
2019年2月頃、秋田市泉の小さい道路の「止まれ」標識が、大きく傾いていた。
(再掲)
警察署名のコーン(パイロン)が2つ置かれているため、警察側では現状を把握していることになる。
ただ、他の破損した標識では、仮設標識が置かれ、数か月で復旧されている中、この止まれだけは夏も秋も、次の冬になっても傾いたままであった。
今年は雪が少ないからよかったものの、通常の冬ならコーンが雪で埋もれて面倒なことになっていたかも。

おそらく2月中旬(17日に確認)に、
やっと復旧!
以前とほぼ同じ位置に設置。
標識の板は「STOP」入りの新しいものになるかと思いきや、古いもの。おそらく右上が折れていた以前の板そのものを、折れを戻して再設置している。
時間がかかったわりには、そっけない。

※ところが、この後、さらなる変化が生じた!


●止まれと柵と足りない標識(この記事中ほどなど)
秋田市楢山でも、止まれが破損したと思われたものがあり、これは仮設→本設置(STOP入り新品)された。
設置場所の角地の駐車場の柵も同時になくなったことから、柵の破損が関係しているのかもと思っていた。
柵は(警察とは無関係だけど)再設置されないままであったが、
2019年11月。以前の標識はもっと前方にあった
やっと柵も設置された。今度の柵も弱そう。

そして、この標識には、破損以前は、直進できない指定方向外進行禁止(矢印)の標識があったのに、仮設・再設置時には反映されなかった。それは今もそのままで、警察があえて再設置していないか【25日補足・だとすればその根拠は薄弱で、適切とは言い難い】、忘れてしまっているか【25日補足・仮設時に「止まれ」を最優先して、矢印は後回しにして、そのまま忘れたとか】のどちらかだと思われる。


●隣の塀(この記事最後)
2018年の地震を受けて、特に公的施設では危険なブロック塀の改修が行われている。
秋田市中心部の街区公園(児童公園)では、
(再掲)ロープで囲って立入禁止
見るからに危なそうな、こちら側に傾いた塀があった。
公園の隣の家の敷地に立つ塀だと考えられ、公園を管理する秋田市としては手出しは難しそうで、塀際を封鎖し続けるしかないのだろうなと思っていた。

現在、
「フェンスの設置を行っています。」
2月始め頃から3月25日までの工期で、公園の半分ほどを仕切って、工事中。
雪を寄せたり、クッション路面に改修済みなので養生したり、手数が増えていそうでおつかれさまです。
ジャングルジムは使えない
くだんの危ない塀を撤去しているのが分かる。その後に、フェンスを設置するのだろう。
どういう経緯か知らないけれど、春には封鎖解除・元通りの公園になるのでしょう。※開放後の状況
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駅名決定/郵便局移転

2020-02-20 23:33:08 | 秋田のいろいろ
秋田市の奥羽本線・秋田-土崎間に2021年3月に開業予定の駅の名前が、20日にJR東日本秋田支社から発表された。
公募でもされるのか、そろそろ何かあるかと思いかけていた頃、突然の発表。


その名称は、
泉外旭川(いずみそとあさひかわ)」駅

仮称がそのまま決まったものであり【21日追記・仮称時代は「泉・外旭川」と間に中黒が入るのが標準だったので、厳密にはそのまま決定ではなかった。】、2つの地名を合成した「燕三条」方式である。
泉と外旭川は所在地の地名(大字レベル)【21日補足・駅の所在地としては泉菅野】。
「地域の名称を入れることで、ご利用されるお客さまへのわかりやすさや周辺住民の皆さまには愛着をもっていただきたいという思い」と、所在地・建設費負担者である秋田市からの「ご要望」を「総合的に勘案して決定しました。」そうだ。
【21日追記・21日付秋田魁新報の1面中段と秋田市地域面の報道より】
・「泉外旭川」は2019年7月に秋田市からJR東日本秋田支社へ提案。その後、JR側で検討して決定。
・秋田県内のJRの駅としては107箇所目。→数えれば分かる話だけど、JR貨物の貨物駅は含んでいるんだろうか? また、第3セクター転換された路線の駅もあるから、国鉄時代はもう少し駅数が多かったはず。
・秋田県内のJR化後の新駅としては、2001年の岩城みなと以来。その前は1997年あきた白神、1995年井川さくら。
・全部漢字の駅は1965年の北大曲以来。→ちょっと定義があいまい。秋田内陸縦貫鉄道の前身である旧・阿仁合線でも1965年に駅(大野台、上杉)ができているし、同じく旧・角館線は路線自体が1970年代の開業。「国鉄時代に開業し、現在もJR管轄の駅で全部漢字の駅」ということになりそう。(以上追記)

若干、長いものの、想定の範囲内で妥当なところでしょう。市民からも、あまり不満は出なそう。
両地区の境界であるから、並立させるのが無難。「燕三条」のように。
「泉・外旭川」と中黒を入れたほうが分かりやすそうではあるが、これも「燕三条」にならったとすれば、納得かな。
「外旭川泉」ではなく、「泉外旭川」になった理由は何かあるのだろうか? 語呂としてはどちらも変わらなそうだけど…【23日補足・構想の初期段階では「外旭川新駅」と呼ばれることがあり、後に前に「泉」が付くようになったはず。】

指定席券売機で乗車券を買う時は、駅名の頭文字(1~2? 3?文字)を入力して駅名を検索できる。
「いず」だと「伊豆長岡」とか伊豆急行方面も出てきそう。
「いずみ」にしても、JR東日本管内だけですでに4駅存在する。いずれも漢字で「泉」で、常磐線には「泉駅」があった。
そこから「泉外旭川」を選ぶのは、若干、手間になりそう。

「そと」で始まる駅名は、JRグループ以外も含めて1駅も存在しないようだ(意外!)。
「いずみ」で始まる駅は、日本中で21駅(上記、JR東日本4駅含む)あるようだ。有名なところでは、出水、泉佐野、仙台市営地下鉄の泉中央(他にもいずみ中央と和泉中央もあるらしい)など。



「高輪ゲートウェイ」的なものはさすがになくても、ここ最近の秋田県内の新駅「井川さくら」「あきた白神」「岩城みなと」のようなひらがな漢字混合になることもなくはないかと思っていた。
検討初期の内部資料(?)にあったらしい「羽後いずみ」説を信じる一部鉄道愛好家もいたが、今どき旧国名を冠する駅はないだろうし、(秋田市長にとって重要な地域である)「外旭川」を外すのも考えづらいと思っていた。
「秋田北」「北秋田」などは、別の自治体・北秋田市を連想させるし、秋田市の北部というには中央寄りすぎてそぐわない。

秋田市民以外には、泉も外旭川も存在としてマイナーな地名。外旭川は国内で唯一の地名だと思われ、初見の人は戸惑いそう。「がいあさひかわ」と読んだ人がいたとか。
だから、「泉外旭川」を読めない、あるいは一瞬悩む人は出るかもしれない。

あと「泉」のアクセント。
仙台市「泉」区などは、「カメラ」「タモリ」のように「いず」を高く読む。秋田市泉も、一部の局アナなど地元でもそう読む人もいることはいる。
しかし、秋田市「泉」は、普通名詞の湧き出る「泉」、「霞(かすみ)」「港」のように平板に読むのが本来のはずで、生粋の秋田市民はそう発音する。


今回の発表は、駅名のみ。駅員配置や券売機の有無、(運賃計算の基準となる)営業キロなどはまだ分からない。
【23日追記】それぞれ20日アップの、河北新報のサイトには「無人の駅舎を線路で挟むように置き」、産経ニュースには「同支社によれば駅は無人の予定」とあった。

工事(前回の記事)は、現在のところ、両側の駅前広場は埋め立て途中。
奥羽本線上下線の間の駅舎ができるスペースでも、人がいて何か作業しているが、目に見えて何かが建っているわけではなさそう【22日追記・22日時点では駅舎予定地部分にも重機が入っていた。】。本線からは安全上充分な距離が確保できていそうだが、それでも列車見張員がいて黄色い旗を挙げていることが多く、列車は減速はしないで警笛で応えて通過している。工事が本格化すれば、徐行運転するようになるだろう。※続きはこちら




2月20日には、秋田駅での2つの計画も発表された。話自体は前からあって、詳細が決まった。
1つはホテルメトロポリタン秋田の増築着工。
もう1つは、駅ビル「トピコ」1階のリニューアルに伴い、新たにできる郵便局の詳細。
トピコ1階の従来の売り場に、これまで駅社員のバックヤードだった部分も加えて全面改装し、3月19日オープン。
郵便局名は「秋田駅トピコ郵便局」。
郵便窓口は土日祝日も営業(貯金・保険は休み)、ATMも毎日稼働。※ATMは3台設置、3台とも秋田初の通帳繰越対応機

局名は「仙台駅内郵便局」のようになるかと思ったら、駅ビル名入り。「札幌駅パセオ郵便局」というのはあり、それにならった命名か。

旅先で郵便局が必要になる場合はあるけれど、駅の中や近くにはあまりなくて、探すのに苦労するのが実情。存在と誘導を確実にやれば、とても便利な郵便局になるだろう。
現在は、トピコとアルスの境目付近2階に、日曜も稼働するゆうちょATMが2台あるけれど、それはどうなるだろうか。【4月29日追記】6月30日で廃止されるとのこと。


ところで、駅前の目立つ場所に郵便局がないことが多いのは、かつての「特定郵便局」制度のためだと思う。自営業的なもので、土地も個人持ちだったそうなので。
そして、秋田駅の中に新しく郵便局ができるといっても、その特定郵便局の名残りから、そんなに簡単に増やせるのかなと考えていた。
結果としては、「秋田中通一郵便局を移転するとともに局名を改称するものです。」とあった。
【21日追記】21日付秋田魁新報経済面によれば、中通一局は3月13日(金曜日)で営業終了

もしかしたら、秋田市民市場そばの「秋田駅前郵便局」が移動するのではと思っていたが、そのもう1つ隣の郵便局だ。
秋田駅西口から中央通りを西へ800メートルほどのところにある。
「中通一(なかどおりいち)」とは「中通一丁目」のことだが、所在地としては中通三丁目。他に「中通六郵便局」もある。
(再掲)左が中通一郵便局
建物は小さく、狭く、天井が低く、古かった。
元は別の用途(店)だったのか、飾りの赤い屋根のようなひさしのようなのがある。正面の壁はセブン-イレブンのようなレンガ風装飾になっており、以前、よそから秋田市を訪れた方が「セブン-イレブンだった建物が居抜きで郵便局になった?」とツイッターに投稿されていたが、秋田市にこんなに古いセブン-イレブンはないので、偶然の一致。

個人的には、中通一郵便局がなくなるのは、若干、困る。(ATMだけは残るのならあまり困らないが、それはあるだろうか。建物が古いから…)
この周辺で他の郵便局といえば、中通六局と大町局が500メートル強。
そして、中通一局のATMは、平日は19時00分まで、土曜日は午後も17時00分まで稼働(日祝は終日休み)という、基本より若干長いという珍しい営業時間で、それが“地味に”便利であった。
ゆうちょATM検索より平日18時で稼働するもの。「カードATM」はファミマ。左上の大町・保戸野・千秋にはない
秋田駅周辺以外の秋田市街地で、平日夜あるいは土曜午後に稼働するゆうちょATMは、中央郵便局やドン・キホーテまで行かないとない。
最近はファミリーマートにもカード専用ATMがあるけど、ここから北・西側(大町一~三丁目とか千秋公園方面)にはファミリーマート自体がない。
ゆうちょユーザーとして、代わりに通町局か大町局のATM稼働時間を拡大してもいいのでは? と要望したい。

【3月16日追記】余談だが、秋田県内で鉄道駅に郵便局が入っている例は、実は既にある。
由利本荘市の由利高原鉄道子吉駅の玉ノ池簡易郵便局。一時休業していたが、再開している。
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スクランブル増/新カメラ

2020-02-18 23:46:25 | 秋田のいろいろ
これまで時折触れたように、歩行者用と車両用の信号機の青のタイミングを分ける、歩車分離式信号の導入が、全国的に進められている。
歩行者が斜め横断できるスクランブル交差点は、広義では歩車分離式の1種に含まれるが、狭義の歩車分離式は斜め横断できないものだけを指す。以下、「歩車分離式」を斜め横断できない狭義で用います。
※斜め横断できない歩車分離式交差点では、縁石など障害物があったり、一部方向の車両用信号機が歩行者用と同時に青になるような特殊な信号サイクルだったりする場合があります。勝手に解釈せず、正面の信号機と路面の白線に従って横断しましょう。

秋田県警では、押しボタン式歩車分離式の導入とともに、斜め横断できなかった歩車分離式交差点をスクランブル化することも行っている。
2018年は6市11か所がスクランブル化され、秋田市内では広小路「久保田町」、中央通り「市民市場入口」、「秋田駅東口」、新国道「自衛隊入口」(で全部かな?)で実施されていた。

2019年には、秋田市外は不明だが、秋田市内で3つの交差点がスクランブル化された。
1つは2016年に押しボタン式歩車分離式(秋田ではごく初期の導入であった)になっていた、東通の市立東小学校前。「押しボタン式スクランブル」として県内初か? 現地は未確認。

それと、県道28号・有楽町の南側、南通亀の町と楢山登町の境にある、
「下新橋」交差点
押しボタンではないタイプ。
先立って、歩行者用信号機が、電球式から待ち時間表示(経過時間表示)付きのものに交換。※かつては独立した待ち時間表示が一部あったが、劣化してカバーで隠されたり撤去されたりしていた。
9月中頃に、斜め横断用の白線が引かれた。斜め横断用信号機の増設はなく、既存信号機の角度調整も(おそらく)なし。縁石や柵の撤去、表示板類の交換もない、最近よくある、お手軽スクランブル化。
※「音響式」の表示板はないものの、以前から音響式であったが、年明け頃から鳴らなくなっている。秋田市内では、音響式信号がある日突然鳴らなくなるという現象がたまに見られ、さらにそれを警察に連絡するとまた鳴り出すという現象がある。ここも伝えたほうがいいな。【2020年6月12日追記・伝えたが、5月になってもそのまま、6月初め頃にやっと鳴るようになった。以前はどうだったか忘れたがカッコウは鳴らず「ピヨ」だけが鳴る。】

ここは2000年代初期に死亡事故が発生したためか、歩車分離化されたのが早かった。
また、車は県道側は交通量が多く有楽町では渋滞しがち、市道・楢山交番方向からは赤信号に変わってから強引に有楽町へ右折する車も散見され、歩車分離化されても、危険な交差点だと思う。ここに限ったことではないが、思いこみや歩行者用の誤認による信号冒進もある。
スクランブルの斜めの白線が入ったことで、運転者の視覚に対して、歩車分離であることが多少は目立つようにはなったかもしれない。


最後は、大町。
ニューシティ跡地前
10月に入ってから白線が引かれた。

こちらは信号機もすべてそのまま、歩道がない道路だから縁石等もなく、白線を引いただけの超お手軽スクランブル化(なのに、白線工事は後回しにされた)。

ここは車通りはさほどではないが、近くにホテルがあるせいか、不慣れで一方通行路を逆走する車がたまにいる。道路標識は当然あるが、もっと目立つようにしていいように思う。
歩行者側も、この規模の交差点なのに歩車分離なのかと戸惑ったり、車両用を誤認して渡ってしまうこともある。あまり意味がないというかかえって危ない歩車分離だと見ていたが、やはり斜めゼブラで視認性というか訴求力(?)は高まった。

そんな、スクランブルも歩車分離も必要がないような小さく、人通りも多くない交差点。
でも、10年前、20年以上前は、そうではなかった。秋田ニューシティなどが営業していた当時は。
(再掲)2010年ニューシティ解体直前のこの交差点。上の写真とは向きは異なります
ここも歩車分離化されたのは早く、ダイエー秋田店が抜けた後・2000年代中頃だったか。当初は、大町通り方向の車両用が青の間、車が進入し得ない一方通行出口側の歩行者用が他より先立って青になる(現在の久保田町、市民市場入口、秋田駅前と同様)という、変則的なサイクルだったが、後に一般的な歩車分離に改められた。
ダイエーがあった頃ならば、スクランブルにしても効果が大きかったことだろう。



秋田県警からもう1題。
繁華街・通学路の道路上の電柱などに、こんな表示が出ているところがある。
「安全・安心まちづくり 防犯カメラ作動中」
近くには、ドーム型の防犯カメラがある。
2015年から始まった、県警が直接、設置・管理している街頭防犯カメラがあることを示す表示。

2019年秋頃から、微妙に違うこんな表示も登場。例えば、山王十字路。
「交差点カメラ作動中」
近くを見回しても、ドーム型カメラは見当たらない。
左側の信号柱の裏面に表示がある
左の柱のいちばん高い所に突き出して設置されているのは、交通状況監視用のもの。主要交差点に設置されており、県警の管制センターみたいなところから、カメラの向きを変えるなどして、信号制御などに活用している。はず。
街中に設置されるカメラとしては、歴史がいちばん古いと思われ、秋田市中心部には昭和末には既にあったはず。青森県警ではドーム型カメラ化しているようだが、秋田県警は箱型のまま、昔より小型化されている。
新しい表示は、このカメラのことを示しているのではない。

同じ柱をよく見ると、交通状況カメラより低い位置に、
新しそうな白い小さな物体が

後付けした雰囲気
筒状の小さなカメラらしきものが、交差点の真ん中を向いて設置されていた。リモコン操作で動かすことはできなそう。
「NSS」のロゴがあり、そういうメーカーの「ガンタイプカメラ」だ。
なお、山王十字路の交通状況カメラは三菱電機製。

交通状況カメラは、山王十字路では北西角に1台だけ。
新しい小さいカメラは、北西角だけでなく、
対角線上・南東角にも設置、「作動中」表示もある

さらに、西へ進んだ、県庁前交差点にも、
同じカメラが同様に2台。台座や配線は柱の色に合わせてある

そのほか古川添交差点などにも設置されているが、「作動中」表示は未設置の所もあるようだ。
つまり、大きくて車両通行量が多く、事故が発生しやすい交差点を、対角線上2点から撮影・録画して、事故が起きた時の捜査に使うのだろう。
「作動中」表示は、横断歩道もその画角に入り、歩行者が映りこむのでよろしくということなんだろう。
車道向きには「作動中」表示がないが、あれば、ある程度の事故抑止になるのではないだろうか。
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修学旅行CMパロディー2本

2020-02-16 23:01:41 | 秋田のいろいろ
最近の秋田のテレビCMから。
本題の前に「修学旅行の安否CM」について。
「秋田県だけにあるもの」と言われることがあるが、他県でも行われている所もある(あった?)そうだ。秋田で盛んなのは確実。

これはテレビのスポットCMの1つで、「○○学校修学旅行団は、日程n日目、全員元気に××を見学中(あるいは移動中、宿舎に到着等)です。ご安心ください。○○商店がお送りしました」といった、静止画とナレーションが流れる。時間は15秒。
あくまで「CM」なので、番組内で流れたり、ニュース速報のような字幕が入ったりするのではないが、秋田県外ではそうした番組内で紹介する所もあるとか。
学校周辺の企業や店がスポンサーになることが多い。

CMになるのは小学校と中学校で、高等学校は見たことがない(20年以上前の我々の頃から)と思う。【18日追記・いただいたコメントによれば、高校のものもなくはないようだ。】
高校生にもなれば心配するほどでないこともあろうが、学年を2班に分割して別日程で旅行したり、さらに細分化(選択制)した行き先だったり、海外でほんとうに「無事」か確認が難しかったりして、CMにしづらい事情もあろう。最近増えた、県立中高一貫校の中等部はどうなっているだろう?
ちなみに、泊まりがけ学校行事であっても、小中学校の宿泊研修/宿泊訓練(林間学校の類、秋田市では小5と中1で実施)では流れない。

小中学校なら、すべての学校というわけでもないだろうが、県内全域ほぼ偏りなくCMが作られていると思う。
秋田県内はどこでも同じ放送内容だから、スポンサーさえつけば、学校規模や所在地に関わらず、その名が県内全域に放送される。

放送時刻とチャンネルはあらかじめ決まっていて、事前に学校から告知される。僕の経験では、メモさせられたり、印刷物で知らされたりした。現在は、学校のホームページで告知する所もあるし、テレビ局のホームページでも公表される
修学旅行中、毎日1回(日程によっては初日や最終日はないかも)ずつ放送され、その間、放映局は同じでスポンサーも変わらないはず。
時間帯としては、通常のスポットCMがよく流れる枠(午前~昼、夕方の番組と番組の間など)。さすがに深夜は見たことがない。

秋田の民放3局のうち、最後発の秋田朝日放送(AAB)では、まれにあるらしいが見たことはなく、もっぱら先発の秋田放送(ABS)と秋田テレビ(AKT)が放送。AKTが開局間もない1970年頃に始めたのが、このCMの起源のようだ。


静止画の画面は、昔は単色2~3色で塗り分けただけの背景に文字、みたいなのだったはず。記憶にある限りでは活字だが、ひょっとしたら初期は手書きだったりしたのかも(憶測です)?
現在は2局でデザインがだいぶ違うようだ(来シーズン確認してみよう)。AKTは、いかにもパソコン作成の地模様入りやグラデーションが背景、ABSは校舎の写真を背景にする(当然こちらもコンピュータ作成だろう)ようだが、校舎と文字が重なって読みづらい場合がある。
フォントも両局で違うが、AKTの本文は、細めでややクセがある丸ゴシック体。放送用テロップ機器メーカー・ラムダシステムズの「太ラムダ体」だと思われる。機器とセット販売なので一般購入不可能なフォント。NHKのニュース速報や海外ドラマの字幕なども似た雰囲気の文字で、同社「マール体」。
そういえば、今年正月のAKTの年賀CMでラムダシステムズのがあった。社名だけで、知らない人は謎だったことだろう。あと、日本気象協会のもあったが、AKTの気象情報はウェザーニュースやウェザーマップで、気象協会との取引はないのでは?【17日訂正】正月の年賀CMは、ラムダシステムズがAAB、気象協会(創立70周年の告知あり)がABS=気象情報データはウェザーニュースでした。AKTでも放送されたかもしれないけれど、見ていませんでした。※2020年春からABSの気象データ提供元が日本気象協会に代わった(関連記事)。それを踏まえたCMだったのかも。

また、少なくともここ5年ほどは、画面の文字で「~中です。」の後に「ご安心ください。」があるのとないのがあるようで、おそらくそれも局の違いらしくABSがなし。
「ご安心~」はABSでも昔は表示されていたようで、現在もナレーションでは言う。
ナレーションは両局とも、それぞれの局アナが行う。これはローカルCMではよくあること。

このCMのメインターゲットとしては保護者かせいぜい先輩後輩親類知人で、ものすごく限られたCMということになる。
実際には、たまたま目にした、学校とは無関係の人に向けた企業の宣伝と、「今はこんな所へ修学旅行で行くのか」「もう修学旅行シーズンか」と思わせる役目はある。


前置きが長くなりました。ここから本題
2019年末から2020年始にかけて、この修学旅行CMのパロディーCMが2つ流れた。
1つは大手企業だし秋田魁新報にも掲載されたが、それ以外にももう1つ(放送開始はこちらが先)ある。

まずは大手のほう。元日から放送された、日清食品「カップヌードル「地元から沸かせ! 篇」」。
これは、錦織圭・大坂なおみ・八村塁が出演する、全国各地32企業とコラボした企画「地元CMフェス」。「サザエさん」枠でも2度ほど見たが、地域ごとに違うものが流れているのだろう。

ホームページで各地のCMを見られる。各地では親しまれるCMなのだろうが、よそ者にはよく分からないものばかり。青森の「味の加久の屋」も名前は知っているが、中身はピンとこない。
宮城の「八木山ベニーランド」は分かった。これは「ヤンヤンヤヤー八木山の」の、元のCMが昔から秋田など宮城県外でも流れていたから。
パロディーCMは、音量の大きいナレーションが15秒間みっちり入るため、歌の詞は最初の「ニンニンニニー日清の」と最後の「がんばるよ」くらいしか聞き取れない。メロディーは元と同じで、歌声も似ているが、オリジナルを歌っていた天地総子さんは2019年1月に亡くなったから別人。
画面の両端が黒い、4対3サイズだが、これはおそらく元のCMにならったのだろう。32の中で4対3のと横長いっぱいの16対9のものが混在している。

ほかに知っているのは、元も全国放送される関東の「世田谷自然食品」。「ぐるぐるぐるぐるグルコサミン」を「ズルコサミン」に替えたもの。
パロディーも秋田でも放送されており、秋田版の直前に流れて、2つが必ずセットになるようだ。他地域ではどうなんだろう。

そして秋田版は、32の中では特異。元というかコラボした企業がない。
元が、特定のスポンサーではない修学旅行安否CMだから。
映像は一切動かず、女声ナレーションだけ。多少動いたり、歌が入ったりする他地域版と比べると、制作費は安そう。
日清のサイトより。Youtubeに公式にアップされている
写真の建物は新宿の日清食品東京本社。
本来「日程○日目」が入る、赤に白抜きの部分は「2020年! 秋田から沸かせ!」。

ナレーションは、「日清食品の契約選手団は、全員元気に試合に向けて練習中です。ご安心ください。毎日の食卓には、日清食品のカップヌードルをご利用ください。日清食品株式会社がお伝えしました。」。
若干、わざとらしい抑揚がついていて、実際とは雰囲気が違う。実物は局アナが読むから、普通に読むのに。

下のスポンサー欄は「食とスポーツのことなら日清食品」「食べ物の会社 日清食品」。
漢字の「日清食品」は同社の正式なロゴ(しかも黒文字表示が一般的)ではない、赤い丸ゴシック体。今なら、実際の修学旅行CMだって本来の正式なロゴを使うことも可能なはずなのに。

そもそも、現在の実物は両局とも16対9で黒部分がない画面。
全体に野暮ったさというかチープさを強調した、わざとらしさを感じる。それが狙いなんだろうけど。


もう1つは、2019年(11月かららしい)から流れている。
僕は年末に初めて見て、年始にかけて何度か見たものの、1月末~2月初旬頃には見なくなり、2月中旬からまた見るようになった。スポット枠と思われ、秋田テレビで複数回見たが、他の2局でも見たような気がする。そんなわけで苦労して録画に成功(平日昼12時台にわりと流れるようだ)。

こちらは、秋田で作ったCMだと思われ、日清よりクオリティもリアリティも高い。
僕は2度目以降もこれを見た瞬間、ホンモノの修学旅行CMと錯覚して、「こんな冬に修学旅行に行ってる学校があるんだ!」と、一瞬だけど何度も信じそうになったし、これより後に日清のCMを見たので、あちらがいかにもニセモノに見えてならない(それが日清さんの狙いではあるのでしょうけど)。

CMは2画面からなる15秒間。修学旅行CM風なのは前半7秒ほどだけ(ナレーションは2画面目にもかかる)。
いきなりこれが現れる
文字は「秋田濃厚らーめん大好き団/日程連日/全員汗だくで濃厚らーめんを満喫中です。ご安心ください。」。
画面のデザインは、現行のAKT版にそっくりで、やはり違和感なし。背景のグラデーションもそうだし、モリサワ製だがラムダ製と雰囲気が似たフォント(本文は「新丸ゴ」)を選び、サイズや配置も意識して似せたのだろう。

ナレーションは、「ただいま、らーめん鷹島では、全員汗だくで濃厚らーめんを満喫中です。(ここで画面切り替え)今日もがっつり濃厚営業中。らーめん鷹島がお伝えいたしました。今日はみんなでおま~~る??」。
地元のフリーアナウンサーと思われる女声。最後の1フレーズは別として、修学旅行CMの局アナと同じように普通に読んでいるので、雰囲気としては違和感がない。「全員汗だくで濃厚らーめん」などと言われても、修学旅行中のことなのかと思いそうになる。

こんなものを唐突に見せられたなら、反射的に秋田県民は「ああ、修学旅行のCMか」と思わずにはいられない。

後半はラーメン屋っぽい(?)画面
秋田市内(にかほ市から2017年に移転?)のラーメン店「らーめん鷹島」のコマーシャルであった。「おま~~る」とはオマールエビのラーメンのことらしい。

15秒をフルには使えないので余裕がなく、「修学旅行じゃない! じゃあ何だこれ?」と思っている間に終わりそうになってしまうが、それも狙っているのかも。
視聴者をだます意図で作られたCMだとしても、この場合だまされて困らないし、悪い気にもならないだろう。だって、もともとの修学旅行CMだって、ほとんどの視聴者には関係ないもの。「関係ない学校の修学旅行」だと思ったのが「ラーメン屋」だったという話なのだから。

丁寧に考えて作られた、よくできたローカルCMだと思う。しかも安くできそうだし。
二番煎じは日清(企画制作時期を考慮すると、ほぼ同時だったのだろうけど)として、三番煎じ以降が出てきたら、それはちょっと…でしょうけど。
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バナナボートと言わないNHK青森

2020-02-13 23:06:11 | 津軽のいろいろ
2月10日のNHK秋田放送局のローカルニュース内の「東北各地の話題」コーナーで、青森放送局からの青森県内の話題が流れた。
「長さ150mのロールケーキ作り」が2月9日につがる市で行われたという。
青森局ニュースサイトより
「900本以上(※)のバナナと、地元産の米粉を使って、長さ150メートルのロールケーキを作る催し」※938本。
「つがる市の市民グループが、毎年この時期に開いていて」
開催場所は「市内の観光宿泊施設」(字幕は「つがる」のみ)
うんぬん。
映像も合わせて見ても、それって「ロールケーキ」?

「バナナボート」じゃないの??
でもって、旧森田村の「つがる地球村」のイベントでしょ!

青森放送局作成の原稿での呼称は「ロールケーキ」で一貫しており、計5回出てくるが、「バナナボート」はひとことも出てこない。

じゃあ、イベントでの名称がバナナボートからロールケーキに変更になったのか? 調べた。
今年の公式情報は見当たらなかったが、陸奥新報が報道しており、サイトに「150メートルのバナナボート完成/つがる」があった。
「地球村冬物語」という催しのメーンイベントがこれで、「世界一長~い! バナナボート」。やっぱりバナナボートじゃん!
ちなみに、NHKでは「観光客や地元の人など500人余りが集まり」とあるが、陸奥新報は「来場者約800人(主催者発表)が参加」と、300人違う。
また、青森の他のマスコミ各社のサイトには、本件は未掲載。

NHKでは、つがる地球村やイベント名称にさえ触れていない。
つがる地球村自体は民間企業のようだから、NHKとして触れないことにしたのだろうか。別に競合企業があるとかではないし、隠す必要は低そうだし、隠すと分かりにくい。
例えばNHK秋田なんか、イベント名「いぶりんピック」、「秋田県内の仲卸業者などで作る企業「あきたベジフルサポート」」、NHK福島でも「スパリゾートハワイアンズ」などと言及しているのだから、構わないのではないか。

そしてお菓子の「バナナボート」。
バナナとホイップクリームを、スポンジケーキの皮で包んだ「オムレット」という分類の菓子。
秋田のたけや製パンが大規模に製造しているが、そのほか秋田、青森、長野辺りでは、地域のお菓子屋さんが製造していところもある。長野では冬限定の店もあるらしい。
同名の乗り物? 遊具? もあるし、食べ物としては全国区で通じる名でもないのだろう。しかし、登録商標などはでないだろうから普通名詞として、NHKが用いていい語だと思う。補足説明は必要かもしれないが。まさか放送禁止用語じゃないでしょう。

「ロールケーキ」は、スポンジケーキの生地やクリームを使う点ではバナナボートと同じ。
でも、ロールケーキは、基本的にはバナナまるごとは入らないと思うし、クリームが少なめで、なると状に1周以上ぐるりと巻きこんで作るはず。最近は、ローソンなど、クリームたっぷりで1周だけのロールケーキもあるけれど。
NHK青森では「(スポンジケーキにクリームとともに)バナナを1本1本載せたあと、主催者のかけ声に合わせて一斉に巻き上げました。」と表現しているが、映像を見ると「巻く」と言えなくもないが、正確には「皮を折って合わせる」のではないかとも感じた。
そんなロールケーキとバナナボートを同一視するのは、乱暴だと思う。見聞きした人に正しく伝わらないし、地域の食文化が誤って広まるかもしれない。イベント主催者はどう感じただろうか。


どうすればいいか。「オムレット」も知らない(卵料理と混同する)人が多いだろう。
「『バナナボート』は、つがる市周辺などで親しまれる、バナナと生クリームを、薄いスポンジケーキで包んだ洋菓子です」みたいなことを最初に述べて、あとは「バナナボート」を使えばいい話ではないだろうか。
それもしたくなのなら、いっそ取材・報道しないという選択肢もあるのでは? 他社は陸奥新報しか伝えていないようだし、NHKさんもお忙しいでしょうし…
なお、NHK青森ホームページ「週末おでかけ情報」には、このイベントは未掲載。


なんやかんや言って、長いバナナボート作りを話には聞いていたが、実際の動画は初めて見られた。屋外でやっていたけれど、吹雪いた時はどうするんだろう。厳寒だとバナナが凍りそう。
あと、本件は記録に挑戦する類のイベントではないようだが、「最も長いロールケーキ(Longest Roll Cake)」はギネス世界記録にある。日本の複数箇所と台湾で更新が繰り返されていて、現時点では千葉県茂原市の2015年の365.42mのようだ。
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つかの間の雪景色

2020-02-11 19:32:15 | 秋田の季節・風景
やっと冬らしくなった続き。
10日、11日はいくぶん寒さは緩んで、秋田市の昼間はプラス1度前後。積雪は20センチ前後と若干多めで、ごく普通の冬の一日。
イオン秋田中央店裏の旭川。奥左から太平川が合流し、右・秋田運河方向へ流れていく
今冬は、秋田市街地の川では、渡ってくる白鳥を見ることがほとんどなかった。
雪が積もって寒くなったここ数日は、旭川・太平川合流点(旭川寄りが浅くなっていて、例年ならよく下りている場所)に、やっと白鳥の群れの姿があった。太平川側上流寄りにも来ているようで、小さな群れがいくつもイオンの上空を行き交っていた。
彼らは寒さに応じて、南北を行ったり来たりしているということなんだろうか?


前回取り上げた、山王の裁判所仮庁舎の屋根のつらら。
月曜日は開庁していたので、どんな対応がされたかというと、
11日時点
屋根のつららは、なくなってはいないが、大きくはなっておらず、全体にやや減った感じ。月曜日に落として、その後またできたのか?
歩道と並行に1段高くなった「通路」の封鎖は、コーンが歩道寄りまで動かされ、全面封鎖状態。
向かって左のスロープは閉鎖

右の階段のみ使用(看板は駐車場用を転用していて、空白は「P」を消したもの)
どうしてスロープ側を封鎖したのかは分からない。つららが落ちる危険性は左右とも同じだと思うが。

抜本的解決にはなっていない。今後も人力で落とし、特に休日は歩行者は落ちてくるつららの恐怖におびえながら通行させられるのだろうか。
また、仮庁舎の裏側にはもっと大きなつららができてそのままになっていた。農政局の敷地へ落ち、車両や建物に被害を与えないだろうか。

裁判所工事の続き


千秋公園の本丸表門と二の丸広場を結ぶ、大きな階段。
昨年、思い出を記したように、昔、そこをソリで滑り下りたことがあった。
先週末
手すりの右側は除雪され、その他は手つかずで、段が消えて斜面になっていた。これなら、ソリで下りても…(危険、迷惑になるのでやめたほうがいいでしょう)。
本丸

桜並木に工事看板
「千秋公園さくらファンド」を使って、桜の植え替えをしている(作業はしてなかった)ようだ。
なお、時鐘の自動化は未着工のようだった。

二の丸胡月池
池はうっすら凍り、岩も若干氷ができていた。当然、昨年には及ばない。

広面(手形寄り)の太平山三吉神社里宮
参道・階段はしっかり除雪されていたけれど、ちょっと怖い。
狛犬にも雪

久しぶりに信号機の着雪対策。
秋田県警では、フード(ひさし)がない平らなフラット型と、フードとして透明なカプセルをかぶせるものの2つの方式で、車両用信号機に雪が付着しづらいようにしている。本格採用されて9年くらい経つかと思うが、だいぶ定着した。カプセルフードは、途中でとがった形状にマイナーチェンジし、たしかにそのほうが効果が大きいように感じる。
最近では、もともと通常フードで設置されていた信号機の、フードだけをカプセルに交換する動きもある。
裁判所裏(気象台横)の交差点の信号機
銘板は未確認だがボディの塗装がはげているので、10年前後前製造の本体に、改良型カプセルを取り付けたのだと思う。

写真では分かりづらいかもしれないが、この時は、点灯色は判別できるが、曇ったというかやや透明度が低いような見え方をしていた。
カプセルフードでは、内部で結露が生じていることがあるが、それの激しいような。
拡大
カプセル内で結露も多少出ているが、それよりもカプセルの外側を水滴が伝って、それが凍結して小さいつららができていたのだった。
他の信号機では見られず、この1台だけ。正面が北向きだったから、寒風が吹き付けて凍ったのかもしれないが、どうして水滴が流れるのか?


11日の旭南小学校前の一方通行路。向かい側の雪山の向こうは歩道がある
ある程度大きい道路では、多少の除雪作業と、車の通行により融けて、幅は狭いが路面状態は悪くない。
保戸野新橋たもと。左は雪がないが、右奥はわだち~圧雪
一方、住宅地など小さい道は放任で、良くはない所もある模様。

前回の繰り返しだけど、今週後半は気温9度、雨が続く。これが融けたら、どの道も大変になりそう。
そして、今回のような雪景色は、今シーズンはもう見られないかもしれない。
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雪の裁判所前は危険!

2020-02-09 21:02:39 | 秋田の季節・風景
過去に例がないほど雪が少なかった今冬。
平成が始まった直後・1989年の冬以来だという話もあるが、昭和最後の思い出で触れた通り、そうだった。あの前後は雪が少ない冬が続いていた。

秋田市では、積雪量としては昨年12月6日の10センチが最高。その後多少積もったり融けたりして、1月23日以降はゼロが続いていた。
それが、2月5日夜から急に雪が降り出して、街は真っ白に。
秋田駅東口アルヴェ14階から東・太平山方向
6日と9日は真冬日(今シーズン初)になるなど気温も低く、積もった雪が融けずに、積雪15~20センチ弱で推移。
わだちができた道路もあり、週末には秋田市街地では今シーズン初の除雪車が出動した。
保戸野鉄砲町の市道。後方が通町・先方が新国道
風は強くないので吹雪くことは少なく、最初の写真のように日が差す場面もある。これがいつもの秋田の冬で、やっといつも通りになったという印象。

ところで、建て替えのため、昨年11月から仮庁舎に移っている、秋田市山王の裁判所。
かつての庁舎の解体等は始まっておらずそのまま。
雪に足跡はない
仮庁舎は、山王大通りスレスレの、道路より1段高い所に建つ。
旧庁舎寄りの駐車場と仮庁舎出入り口を行き来するために、大通り歩道と並行して仮庁舎前に通路が設けられたのだが、現在は、
通れない?

「凍結により、滑りやすくなっています。できるだけ歩道をご利用ください。」
通路が封鎖され、1段下りて公道を通れという。歩道は融雪(老朽化で調子は微妙そうだけど)が入っているからそれが無難でしょう。まあ、それはいいとして、
仮庁舎出入り口
スロープの手すりにも、出入り口のひさしにも、てっぺんの屋根にも、つららがたくさんできている。ギザギザ屋根の全部の「谷」から垂れている。今シーズン見た中で、いちばん大規模なつららだ。
コンビニとかスーパー・ホームセンターとか、こういう構造の屋根の建物では、つららができてしまうのは避けられないようだ。
つららは微妙に左に曲がっている。西風の影響か
つららができるのは仕方ないにしても、2階の高さ、すぐ前が歩道でこれは危険。
積もった雪とともにせり出し始めた部分も
歩行者の頭に落ちたら大変だ。裁判所に裁判所が訴えられるかもよ。


休み明けには、何かしら対処してくれることを願うが、差し当たっては、裁判所前の歩道を歩く予定のある方、下り側八橋市民広場・裁判所前バス停を利用する予定の方は、別の道・バス停を利用することをおすすめします
それしても、ここは雪国秋田。通路の件も含めて、設計段階で想像が付くのに。仮庁舎だけで6億円もかかったそうだが…


やっといつもの冬かと思いきや、今週中頃には気温が10度まで上がるそうで、もう終わりそう。道路がグシャグシャになるのが思いやられるけれど、裁判所以外も含めて屋根からの落雪にはご注意を。
続きはこちら
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鶏めしいなり

2020-02-06 23:59:27 | 各地お土産・食べ物
秋田県大館駅の名物駅弁・花善の「鶏めし」。
限定商品やフランス進出していることをこれまで取り上げてきた。

1月29日から新商品が発売されている。フランスでも同日発売開始らしい。
3種の鶏めしいなり 347kcal 税込590円
現時点では、秋田駅周辺でも購入可能。ある日の11時過ぎの時点では、秋田駅中央改札口横と向かいのNewDaysでは3個ずつあり。
フォンテ地下のザ・ガーデン自由が丘でも、別の日の午後時点で3個。さらに別の日の夕方では1個だったり、売り切れたりしていた。※その他、西武や市内各所のスーパーの状況は未確認。
※ガーデンでは普通の鶏めしは20個以上入荷するようだが、夜にはほぼ売り切れる。ずいぶん売れるもんだ。同店は2021年春で撤退、5月頃に「ナイス」が出店することが明らかになったが、ナイス他店で花善鶏めしを売っているため、来春以降も購入できそう。
したがって、秋田市内でどうしても買いたいなら、早く行くか(早すぎるとまだ届いていない)、予約するか(受け付けてくれるかは店次第。大館の花善の店では予約可能)となろう。

黒い発泡スチロールの箱に、ぐるりと1周する掛け紙。
掛け紙は、通常の鶏めし弁当のデザインを残しながら、フランス国旗の色。「いなり」の文字が青に埋没して分かりにくいのでは。
掛け紙を留めるテープもトリコロールカラー
通常の弁当同様、つまようじ入り割り箸とお手ふき付き。
箱のフタを留めるシール2つには、ご丁寧に「このシールをはがしてお召し上がりください」と書かれてあるが、それをはがさずに食べるのは難しいよ。
フタを外すと、

箱より中身が小さめですき間が大きいせいか、肝心の鶏肉が下に落ちてしまっていた(その状態で撮影)。
こぼれていた鶏肉を復元
ひっくり返してご飯の上に具材を載せた、最近たまに見るタイプのいなりずし。
上の写真左下にある白いものはポテトサラダかと思ったら「枝豆入り蒲鉾」。隣には袋入りのガリ(岩下食品、4グラム)。

商品本体には説明がないけれど、いなりずしのご飯は、弁当の鶏めしと同じもの。だから酢飯ではない。
3つの具材は、ホームページやPOPによれば「むきエビと枝豆(大館産)のいなり」「鶏の甘辛煮とそぼろ玉子のいなり」「サーモンとわかめのいなり」
中央の「鶏の甘辛煮とそぼろ玉子のいなり」は弁当のご飯のトッピングと同じ組み合わせだが、他の2つが意外な取り合わせ。枝豆は大館でよく栽培されているが、エビ、ワカメ、サーモンと海産物なのが斬新。

食べた感想。
いなりの皮は、食感も味付けも一般的なもので、スーパーの惣菜のいなりずしと大差なさそう。その甘辛い味付けが、鶏めしの味より強く、鶏めしの味はあまり感じなかった。
エビと枝豆は、全体的にピンとこなかった。
ワカメの上のサーモンは、スモークサーモン。悪くない組み合わせ。
でもやっぱり、王道の、
鶏の甘辛煮
甘辛煮は、皮の味に負けずに主張があり、鶏めし+いなりをはっきりと味わえた。
やっぱり鶏めしは甘辛煮あってこそ。

あと、ガリは量も汁気も多めで、辛め。蒲鉾は別にいらないかも。


秋田で、いなりずしの駅弁というのは、過去にも存在しなかったのではないだろうか。
普通の鶏めし弁当が900円なのと比べると、量は少なめで割高だけど、小腹が空いた時などによさそう。

鶏めしシリーズの次の記事
コメント (4)
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NHK小芝居/受検カウントダウン

2020-02-05 00:09:42 | 秋田のいろいろ
NHKのこと。
これまでも述べてきたように、NHKは必要な存在とは思うが、現状では肥大化と地域格差が激しくなり、職員の技能(原稿作成やアナウンス)が落ちてきているように感じる。視聴者(受信料支払者)へのNHK自身のことについての説明が足りず、意見に真摯に耳を傾けているとも言い難い。
昨年出てきて、そこそこ支持されているらしい、受信料を払わないとかぶっ壊すとか言う組織には賛同しないが、NHKのあり方をもっと考えていく必要があると思う。
なんて言っておいて、以下、大したことない話題。

1月24日の秋田放送局のローカルニュース「受験生に「バター餅」プレゼント」。
秋田県北秋田市の名物「バター餅」のように、“粘り強く”勉強して、点数を“伸ばして”ほしいと、製造者団体が市内の中学3年生にバター餅を贈呈したという話題。

「落ちないリンゴ」「キット勝っと」などの流れなのか、秋田県内各地(それ以外の地方でも?)では、ここ10年くらい(?)か、地元の特産品に理由付けて、地元高校受験生を励ますのが、よく行われるようになった。
湯沢市川連では、リンゴ、稲庭うどん、五角形の川連塗の箸という、豪華セットが送られていた。贈呈できるほど、子どもの数が減ったということもあるのか。

NHKのバター餅贈呈の取材は、夕方のニュースのメインキャスターの正職員アナウンサーが直々にお出まし。
番組では3分30秒ほどに渡って放送された。
贈呈風景、インタビューがあるのは当然だけど、VTR冒頭25秒ほどが「小芝居」に割かれた。
NHKニュースサイトにもアップされた
アナウンサーが、学校の先生と生徒の1人2役。場所は贈呈が行われた中学校の教室を借りたのか。

最近のNHK秋田では、こういう小芝居というかおふざけがよく見られる。
夕方の50分のローカル枠だけでなく、今回のように20時45分の15分枠や、ニュースサイトにもそのままアップされる。
喜んで見る視聴者もいるのだろうが、こんなものが必要だろうか。公共放送の報道番組である。その時間があったら、他の情報を伝えることができるかもしれない。
もしくは、時間が余ったから埋め合わせをしているのではないか。テレビ東京「モヤモヤさまぁ~ず2」では、使える映像が足りない時に「とれ高(撮れ高)サイコロ」を振って埋め合わせをするが、それと同じ意図の「撮れ高小芝居」。
【5日追記】小芝居によって、視聴者がこの話題に注目するという効果があるかもしれないが、反対に小芝居に目を奪われて、本題・本質が頭に入らない、印象に残らないということもあるだろう。協力してくれた取材対象者に対して「失礼」なこともあるかもしれない。

そして、小芝居に道具が出てくることも多いが、受信料で買っているのでは? とすれば受信料の無駄遣いと言いたい。
今回の場合、学校の教室を借りているとすれば、厳密にはその照明費などを北秋田市へ支払う必要もあるのではないか。
上の画像では、生徒に扮したアナウンサーが、隠れてバター餅を食べているというシチュエーション。
その隠しているものは教科書にしては大判で、いわゆる「資料集」だ。受信料で買ったのか?

資料集に関しては違いそう。
テレビで見るとはっきり分かった。「政治・経済資料2002」という書名で、角がぶさぶさになるなど使いこんだ形跡がある。18年も前の使い古しの資料集であった。
「政治・経済」というからには、高等学校の公民科の資料集だろう。我々の頃は「社会科」の1つで選択科目だったが、地歴/公民に分割された1994年度入学者からは選択必修になっている。今も昔も「倫理」と一括の場合もあるようで、複雑な仕組み。
アナウンサーの正確な年齢が分からないが、2002年は彼が高校生だった年代とだいたい一致する。私物の資料集を持参したのだろうか。
だとしても、進学や異動で引っ越しを繰り返しているはずなのに、物持ちがいい。仕事の参考として使い続けていたのかもしれないけれど、それにしては古い情報であまり役に立たないかも…
着ている学生服は、どうしたのか?
などと考えると、小芝居も見て楽しい!?


もう1つ、映像で気になったもの。教室の壁の掲示がアップで映った。
カウントダウン
教室でたまにあるカウントダウンだが、いろいろツッコミどころがある。

得点板のように日数部分だけを差し替える方式もあるが、ここは全体が日めくり式のようで、「 月 日(今日の日付)/ まであと 日」があらかじめ印刷されていて、残りを1枚1枚手書きするという方式。妙に手がこんでいる。

そして「  まで」の部分が、「受検まで」になっている。「受験」じゃなく。
最初、県立高校の一般入学試験日のことを指しているのかと思った。それならば、正式には「試験」ではなく「学力検査」だから、「受検」で正しい。だけど、普通の中学校なら「(高校)入試まで」と書くのでは? などと思った。

ここで、カウントダウンの日数を考えてみると、おかしい。【5日追記・理由・原因が判明。末尾の追記参照
1月24日時点で「あと27日」。
これは2月20日を指す。
県立高校の一般入試日は3月5日だから「あと41日」でないといけない。ちょうど2週間分ズレている。

この掲示は、北秋田市の中学生が、2月20日に何らかの「検」を「受」けることを意味しているのだろうが、では何だろう?
場所的にあまりいないと思われるが、秋田市にある秋田高専、各私立高校、美大附属高等学院の試験日は2月20日ではない。英検や漢検も違いそう。
他に調べてみたが該当しそうな、「検」は見つけられなかった。

大事な県立高校一般入試を控えた中学3年生が、その直前に他の「検」を受けるのも考えにくい。
NHKが撮影した部屋が、実は3年生の教室ではなく、1・2年生が受ける校内検定みたいなものか。
あるいは、単純に掲示が数え間違えているとか。(2週間も間違えるか?)

NHKのカメラマンや編集した人は、これが高校受験までのカウントダウンだと認識したからこそ、アップで映し、そのシーンを放送したのだろう。そして、僕も、たぶん多くの視聴者もそう認識した。
でも、実際は…

今回は些細なことだが、思いこみは恐ろしいし、情報をうのみにしてはいけないと改めて思った。NHK職員には、もっと慎重に業務に当たってもらわないと困る。【7日追記・末尾の通り理由は判明したので、あながちNHKを批判することもできなくなった。ごめんなさい。でも、NHKがそこまで理解して撮影・編集していたか分からず、理解していれば視聴者に伝わりづらいと判断して放送しなかった可能性もあるだろう。】
で、2月20日に何が行われるか気になる。
※テレビ放送の鮮明な映像で見れば、答えが映って(判読できて)いたかもしれない。もっと早く気づけばよかった。

【5日追記】いただいたコメントで、1月24日で「あと27日」の理由が判明した。
「土日祝日を除いた一般入試日3月5日までの日数」、すなわち「入試日までの登校日数(回数)」であった。
さらに文句【7日補足・ここはNHKではなく、中学校に対して】を付けて恐縮だけど、このカウントをする意味ってあるのだろうか。入試に向けて休日の自宅での生活も大切なはずで、その日数も含めたほうがいいと思うし、いたずらに日数を少なく見せかけてあせってしまいそう。
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新津の隣 古津の柵

2020-02-03 00:10:26 | 旅行記
まだ残っている昨夏の新潟の話題。
駅や団子を紹介した、新潟市秋葉区の新津。その隣(信越本線上り)の駅の話。今回、ちょっといろいろあって降りることにした。

新津から3.2キロ、毎時1本普通列車が停まる小さな駅で、地元や鉄道路線に特に詳しい人でないと、存在は知らないだろう。
その駅名は、
「古津(ふるつ)」
新津と古津、新と古が隣り合っているとは知らなかった!
岩手県の北上線に「立川目(たてかわめ)」と「横川目(よこかわめ)」が隣り合っているのと同じような、きれいな(縦と横だったらもっときれいだけど)つながり。

詳細は省略するが、古くからの地名が由来で、その地名も新津と古津が対になっているようだ。
新津駅は明治時代開業、古津駅は1943年に信号場として開設、1949年に駅になっている。
地元での(車内放送も)アクセントは、新津も古津も、最初が高く「モルツ」「ヘルツ」と同じ。

古津駅上りホーム
2面2線の無人駅。どちらのホームにも出入口があるが、上り側のほうがメイン。
上りホームはいちおう改札口もある。出入口も窓も角にアールがついたデザイン
Suicaリーダライタ、きっぷ回収箱兼運賃箱。中には食券タイプの自動販売機【5日訂正】きっぷの自動券売機もあった(昨秋、JR東日本エリアでは、同タイプ券売機の乗車証明書発行機への改造が進んだので、現状は変わったかも)。
駅正面
駅周囲は農村の中に新興住宅地ができた感じ。美術館、植物園や新潟薬科大学なども近い。
駅前の案内地図によれば「平核無/平無核(ひらたねなし)柿の原木」も近くにあるらしい。※いずれも近いといっても、新津駅からバスのほうが便はいいのでしょう。
「おけさ柿」「庄内柿」などのブランドで呼ばれ、民家の庭にもよく植えられ、北日本でおなじみの、平べったくて種がなく果肉が滑らかな渋柿は、ここ生まれだったのか!
後で調べると、平無核は山形県鶴岡で発見(つまり庄内柿として)されたが、そのルーツをたどってみたらここだったということらしい。この辺りでは「八珍柿」と呼ぶようだ。


古津を訪れていちばん気になったのが、駅のホーム外側向きの「柵」。古津以外にも、近くの似た環境の駅では同様の所もあるようだ。
ネットで「古津駅 柵」で検索すると、2017年に車がその柵に衝突してホームに突っこんだ話題が、「新潟 駅 柵」だと新潟駅のホームドアのことばかりで、役に立たない。
実際の写真を見てもらおう。
古津駅上りホーム
白い縦方向のパイプからなる柵で、それ自体はどこにでもありそうだけど、その下辺がそろっておらず高低差(パイプの長短)があり、デコボコ・ガタガタ。
下りホーム。直江津駅から118キロポスト(古津駅の位置は117.9キロとされている)
上下ホームとも、たぶん端から端までこうなっている。
駅敷地外側から。線路は築堤上にあり高くなっている

以上の写真から、柵下辺の高低差に法則があることが分かる。
ホーム面にささる支柱と支柱の間を1スパンとすれば、下辺がより下まで伸びている(パイプが長い)のが2スパン続き、その次が上に上がった(パイプが短い)のが1スパンの繰り返し。
JR東日本秋田支社管内では、似た感じの縦方向白パイプの駅はあったかと思うがそろっているはずで、こんなデコボコは見た記憶がない。

デザインとしてこうするとは考えにくい。何か別に理由があるのだろう。
真っ先に思い浮かんだのが、ホーム上に積もった雪を捨てるため?
でも、築堤の下は道路の部分もあり(車が突っこんできたくらい)、敷地外にむやみに捨てたらそっちが困る。
それ以前に、雪は除雪機で吹き飛ばすだろうから、柵の下を開ける意味はなさそう。
さらにそれ以前に、ホームの除雪は、線路際は行うが、敷地外寄りはほぼ積もったままにしていることが多いと思う。
雪捨てではないか?

じゃあ、何だ??
資材を出し入れするため、だったらこんな3つに1つの必要はないだろうし、工事する時だけ柵そのものを撤去するのでは?
このすき間の意味って…
むしろ、いっそ、全部を短くしても、問題ないのでは?
3つに1つが短いのだから、人の転落防止とか、すき間をくぐって侵入する者(そもそも無人駅ではあまり意味がない行為)対策とかでもないだろうし。
謎。
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酒田駅飲料自販機

2020-02-01 00:16:09 | 旅行記
昨年夏の新潟旅行記が未完結で取りこぼしていたネタがありました。
この記事(リンク先後半)では、JR新潟駅在来線改札内の飲料やお菓子の自動販売機が独特なことに触れた。
うち、飲料は、JR東日本エリア他地域と同じ、JR東日本ウォータービジネスの「acure」ブランドではあるが、ボディがグレーで「N PROJECT」と書かれたものであった。取扱商品は別段普通。

「いなほ」で新潟県内を東へ進んだ、新発田駅と村上駅ホームの自販機は、他地域や新潟駅新幹線ホームと同じ、白に水色が入ったボディのacureだった。
山形県へ入って、大きな駅である鶴岡駅と酒田駅はまた違った。酒田駅を例に以下に紹介。
酒田駅2・3番線
酒田はJR東日本新潟支社エリア末端の駅。入線しているのは秋田でおなじみの車両だけど、ここはホーム上の自販機に注目。
現在のJR東日本、しかも主要駅としては信じがたい光景ではないだろうか。


キリンとコカ・コーラが1台ずつ、つまりacureじゃない自販機なのだ。
実際にそれぞれで発売される商品は、それぞれのブランドのみだったはず。

改札口と直結する1番線(さらに0番線につながる)では、
やはりacureじゃない2台
こちらは2台並んで右はコカ・コーラ。左はキリンではない。
左の扱い商品
キリン、大塚、アサヒの混合。

つまり、酒田駅(とたぶん鶴岡駅も)には、acureブランドの自販機が1台もなく、acureオリジナル商品も自販機では取り扱っていないことになる。また、Suicaが使える自販機もない。
acure自販機では、acureオリジナル商品以外にも伊藤園(おしることか)やポンジュースをわりと扱っているが、酒田駅ホームでは買えない(改札外のNewDaysでは扱っているものもあるはず)。

JR東日本秋田支社管内では、普通列車しか停まらない小さい駅でも、JR管理地にあるものはおそらくすべて【2020年3月25日訂正】大部分がSuica対応のacureになったはず。【2020年3月25日補足・秋田でも酒田から近い羽越本線羽後本荘駅はacureがなく、2020年3月時点でも各ブランドの自販機だった。ただしベンダーは大手系で酒田とは事情が違いそう。2021年に新駅舎になるので、その後どうなるか。】
弘前駅は比較的最近まで、ダイドーの自販機(電子マネーは使えず、市中と同じくポイントカードがあった)ばかりだったが、今はacureに替わっている。

さて、1番線左の白い自販機。
「Sato Drinks」?!
伸ばす記号がついているから「サトー」で、サトウさん?
時間が限られていて、連絡先表示を見ることまで頭が回らなかったが、ネットで分かった。

本社が酒田市にある「山形・仙台の自販機オペレーター 佐藤総業」だった。
自販機の管理を行う「ベンダー」の1社で、JR東日本ウォータービジネスとは競合関係にあることになろう。
公式ホームページの「取り扱いのあるメーカー一覧」には、ポッカサッポロ、サントリー、UCC、ダイドーなども出ているが、伊藤園はない。コカ・コーラやキリン等は、そのブランド専用機(つまりコカ・コーラなら例の赤い自販機)にも対応するとしている。
ベンダーの業界団体「JAMA 日本自動販売協会」の会員にも、コカ・コーラ系やジャパンビバレッジ系とともに名を連ねている。JR東日本ウォータービジネスは非会員のようだ。


じゃあ、酒田駅では佐藤総業が独占している、と結論付けそうになるが、それは早とちり。
酒田駅のコカ・コーラの自販機が大きく写った写真を、ツイッターで見ることができた。それの連絡先がJR東日本ウォータービジネスになっていた。
となると、キリンの自販機がどこ管轄か知りたくなる。
また、1番線の2台の自販機の横の空き缶入れは、コカ・コーラのものしかない。もしかしたら1番線のコカ・コーラは佐藤総業だったりするのかも??

ということは、酒田駅では、JR東日本ウォータービジネスと佐藤総業が共存していることになる。
それはすなわち、営業拠点がない等で、酒田をJR東日本ウォータービジネスの管理下に置けないから、代わりに佐藤総業を入れているということではなくなる。

JR東日本(新潟支社)が、地元企業である佐藤総業へ配慮しているのだろう。
でも、自社系列も入れたくて、一部はウォータービジネス管理として棲み分けているのか。
かといってacureにすれば、佐藤総業以上に多くのブランドを扱えてしまうから、そこでもまた配慮しているということだろうか。
さらに、Suicaを佐藤総業側で対応させるのは難しくて、ウォータービジネス側もあえて非対応にして(コカ・コーラでは電子マネー対応自販機があるけれど)、公平(?)な条件にして客を奪わないようにしているのかも。(完全な憶測です)

普通列車の運転系統は、酒田駅で完全に分離される(全列車が酒田始発・終着)から、乗り換え時に飲み物を買う青春18きっぷ利用者、あるいは車内販売が縮小された特急に乗る前に買う客も多いはず。
いろいろ事情はあるのでしょうが、Suica対応くらいはせめてやってはいかがでしょう。
【4月15日追記】秋田市内のacure自販機の商品補充は、「ネオス」という全国展開のベンダーがやっていた。トラックにはJRやacureのロゴは見当たらなかった。ネオスは、山形県には営業所がなく、秋田県内では秋田、横手、本荘に営業所がある。

旅行記の続き
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