2014年も間もなく終わり。
昨2013年末の記事では、2013年はいろいろな変化が「決まった」年で、翌年以降、それがどんな影響を及ぼすのか予想がつかないとしていた。
2014年が終わった時点では、大して変わっていない。昨年はあんなに盛り上がっていたTPPなんて、交渉がうまく行っていないとは報道されたことがあったけど、今はどうなっているんだろう。
漢検協会が募集し、清水寺貫主(住職)が揮毫する「今年の漢字」は「税」。16万7613通中、8679票で、次点以下は「熱」と「嘘」。
消費税率の8%への引き上げやその後の景気停滞、再引き上げの駆け引きに明け暮れた年だったということか。でも、そればかりでもなかったのでは?
なぜか今年の漢字もどきを発表するのが恒例になっているサタケ秋田県知事は、「突」を挙げた。全国的な自然災害、解散総選挙、円安など「虚を突かれた」からだそうだが、個人的にはこちらのほうに賛同する。
ニュースになるようなことは、(当事者以外にとっては)たいてい突然知らされるものだけど、それにしても突然、思いもよらない事態が多く起こった年だったと思う。
・自分も訪れたことがある住宅街を襲った、広島の土砂災害
・地震と違って予兆があると思っていたが、そうではないという「水蒸気爆発」による御嶽山の噴火
・突然の衆議院解散・総選挙
・突然、画期的な再生医療技術が発表されたと思ったら、後に疑惑であふれかえった理研オボカタSTAP細胞騒動(騒動では済まないから“問題“?)
・突然、自分がゴーストライターだったと告白した(告白された)、サムラゴウチゴーストライター騒動
・突然、政務調査費の不正釈明の記者会見場で号泣した兵庫県議会議員騒動
・突然、日本で広まったデング熱
・突然、ブームになった(=広い世代に知れ渡った)「ダメよ~ダメダメ」「妖怪ウォッチ」
など。
知事の「虚を突かれた」を借りれば、「虚」もふさわしいかも。
虚を突かれたの「虚」は、「備えのないこと。油断。すき。」の意味。
「虚」は他に「事実でないこと。うそ。いつわり。」「中身・実体がないこと。むなしいこと。」といった意味も持つ。(デジタル大辞泉より)
・突然の解散総選挙のせいか国民の意識が高まらず、過去最低の投票率で、選挙前と大して変わらない結果に終わったむなしさ(政治資金問題がまだ片付いていないオブチ議員のあっさり当選も)
・STAP、ゴーストライター、号泣県議のウソ
・ゴーストライターは、一般人には結局は大した問題じゃなかったし、号泣県議も号泣しないで謝罪して弁済していれば、ここまで全国的な大騒動にはならなかった(兵庫県民の皆さんは複雑な心境だろうし、全国の他の議員だって…かもしれないけど)。あれは何だったんだというむなしさ。【2015年1月21日追記】号泣県議がきっかけで、全国各地で政務調査費の使い道についての注目が高まり、厳格化された。返還した・させられた者もいる。そういう意味では、号泣も無駄ではなかった。
・東日本大震災の被災地や被災者では、まだまだ復興途中なのに、置いてきぼりにされているむなしさ。(原発再稼働の駆け引きや某グルメ漫画騒動なんかもあった)
・忘れてはいけない「笑っていいとも!」が終わった、お昼のむなしさ。
全体的には、日本人の生活に直結するような大きな変化や悪いことがあまり起きず、穏やかな年だったと言えるのかもしれないけれど、中身が薄い年だったと言えなくもないようにも思える。
(秋田県内ではなく)秋田市では、暑からず寒からず、雨や雪もおおむね平均的で、過ごしやすい年だった。
個人的に印象に残ったいろいろ。
●地方の厳しさ
地方都市の消滅の可能性が指摘された。
多くの人が、前々から薄々感づいていたのだろうが、具体的に示されたことにより、これからの地方の厳しさが突きつけられたと思う。(これも「突」だ)
●ありませんでした
STAP細胞問題。
誰がやったか、意図的か故意かは分からないものの、混入した他の細胞がSTAP細胞に祭り上げられていたという結論に達したようだが、釈然としない点も残る。
STAP細胞そのものや研究・発表のやり方については、素人には知る由もないいろんな事情があるのだろうけど。
STAP細胞そのものと直接の関係はないが、素人でも不可解なのが、
・世紀の大発見になるであろう重要な研究やその論文に、ベテランの共著者がほとんど関わらず、若手のオボカタさん1人に任せきりというか放任していたかのように見える、天下の理化学研究所
・オボカタさんのコピー&ペーストや不完全な引用表記ばかりの論文に対して博士(はくし)号を授与した、天下の早稲田大学
この2つが、納得がいかない。本件のみならず、他でも同じようなことをしているのではないかと思わされる。
ちなみに、地方国立大学の学士論文でさえ、おかしな文章や図表であれば指導教官から指摘を受けたし、引用文献の記載に矛盾や間違いがないか、何度も確認をしたものだけど…(今回の騒動で、引用文献をチェックしたことを思い出した)
●CM
昨年は印象的なものが多かったテレビCMのその後。
・ブレンディその後
味の素ゼネラルフーヅのインスタントコーヒー「ブレンディ」のCMには、長らく原田知世さんが出演していた。
ところが2013年途中から佐々木健介・北斗晶夫婦が出演(人形と声)するバージョンも混ざって放映されるようになり、今後はどうなるのかと思っていた。
2014年は、佐々木・北斗バージョンは流れなかったような気がする。特に秋以降は、以前と同じ原田バージョンばかりが流れる。
原田版のバリエーションやCMの放映回数そのものが、2013年よりも減っているような気もする。
【2015年5月23日追記】2015年5月下旬頃からは、原田版の新作の夏バージョン(“浴衣”な香り)が放送されている。
・宝くじロト7の続き
柳葉敏郎と妻夫木聡が出演し、くだらないけれど続きが気になるドラマ仕立てのCM。
2013年は話が次々に展開したが、2014年は停滞気味。
今年は6・7・8話が作られたようだが、6と8はキャリーオーバー時のみの放映なので見る機会は少なかった。
展開としては、ロト7にのめり込んだため(?)に柳葉が部長職を解かれ、妻夫木が部長に昇進したのが昨年。その直後、外資系企業と合併することになり、妻夫木の昇進が白紙にされてしまうのが今年のお話。
来年はどうなる?
・龍角散の殿様
秋田県知事が殿様役で出演した、龍角散のCMは、今年(冬限定なのか)も放映。
知事が出ないバージョンは12月始めから流れたが、知事が出るほうは遅れた。現役政治家だけに、衆議院解散~選挙中は放映を控えていたのかもしれない。
●からくりテレビ
いいとも、はなまるマーケットのほか、もう1つ長寿番組が終わった。
9月7日で終了した、TBS「さんまのSUPERからくりTV」。
前身の30分番組の「さんまのからくりTV」は1992年開始、60分に拡大した「スーパー」は1996年開始。
秋田では放送がなく(ABSで不定期に放送していた頃があったらしいが…)、なじみがない人が多いけれど、青森にいた学生時代は「世界ウルルン滞在記」と並んで、日曜夜のお楽しみだった。
初期は、視聴者投稿ビデオやビデオレター、中村玉緒さんのお仕事体験「玉緒が行く」、「ご長寿早押しクイズ【下の追記参照】」が定番でとてもおもしろかった。
さんまがギャグとして使った「意味ないじゃん」は、ビデオレターコーナーに出た素人の「お前は野球はもうやめたと言っていたのに、ソフトボール部に入ったね。意味ないじゃん」という発言が元。
中期のセイン・カミュによる「KARAKURI FUNNIEST ENGLISH」「KARAKURI FUNNIEST JAPANESE」では、ボビー・オロゴンなど外国人を発掘。
お悩み相談コーナーの加藤淳さん(本業はデザイナー)、大工の棟梁、オネエ系教師下地先生など個性的な素人と、それをあしらう若き日の安住紳一郎アナウンサーなども活躍した。
【2015年5月16日追記】演歌歌手・大江裕さんを誕生させたのもこの番組だった。2007年に演歌好き高校生として登場し、北島三郎ファミリーとして2009年にデビュー。安住アナがレポーターを務めたこともあった。
晩年は、芸能人替え歌とか芸能人のお宅訪問ばかりの番組になってしまい、正直、つまらなくなってしまっていた。
替え歌で、狩人の2人が「あずさ2号」の替え歌で、2人の仲が悪いことを題材にし、秋田へ営業に来た帰りに手配したチケットである「♪6時2分の『こまち2号』は あなたが住んでる最寄り駅 通過します」と歌ったのは、ちょっとおもしろかった。
(きっぷを見て気づかないのかというツッコミは別にして歌詞を素直に解釈すれば、最寄り駅は上野駅ということになる【2017年3月22日追記】2009年春までは大宮も通過しており、その当時のことを歌った可能性もある)
【2015年3月9日追記】2014年末に、「会いたい」の作詞者が、歌唱者側に歌うことの差し止めを求める訴訟を起こした。これまでいくつかの点において双方の意思疎通が取れていなかったことが理由のようだが、その1つが、この番組で替え歌にされて歌われたことだった。
【2015年12月3日追記】替え歌の一環で、2011年頃にブームになっていた“ご当地アイドル”を発掘・紹介する企画もあり、青森県弘前の「りんご娘」が大きく取り上げられたこともあった。
【2017年5月24日追記】1990年代後半のはずだけど、ご長寿クイズが秋田県藤里町で開催(収録)されたことがあった。山間部ながら青森県境に近いので、青森テレビの電波が越境して視聴できるかもしれない。だから開催地に選ばれたのかな。
また、2016年12月29日には、同コーナーが14年ぶりに「爆笑!明石家さんまのご長寿グランプリ2016」として放送。往時の名珍場面のほか、スタジオとVTR(クイズ以外の内容も)の新規収録で、クイズは78歳になった鈴木史朗氏(TBSアナウンサー→フリー)が続投。ご長寿クイズは2002年まで放送されていたとのこと。
【2015年1月15日項目追加】
●名探偵ポワロ
アガサ・クリスティ原作、デヴィッド・スーシェ主演のイギリスのドラマ「名探偵ポワロ」の日本(NHKBSプレミアム)での放送が、10月6日をもって完結した。(イギリスでは2013年で完結)
1989年から70回に及ぶ放送で、日本では熊倉一雄さんの吹き替えも印象的だった。(デアゴスティーニから本として発売されているDVDもあるが、吹き替えは別人)
結末は衝撃的。
放送頻度はまちまちで、ひところは総合テレビで定期的に放送されたり、再放送で何度か見た作品、見逃して1度も見ていない作品もあったが、楽しみに見たものだった。
残念に思っていたところ、年明けには、フジテレビで日本版ポワロが放送された。(この記事後半)
(以上追記)
●徹子の部屋といいとも
年末の恒例だったのが、テレビ朝日「徹子の部屋」の年内最後の放送日に、タモリさんがゲストとして出演すること。
「密室芸」を披露することが多く、ひと昔前は、デタラメなベトナム語のサッカー実況とか、韓国と北朝鮮のデパートの迷子放送の違い(もちろんデタラメ)とか、おもしろかった。
当然、今年も出演し、笑っていいとも終了後のお話などを聞かせてもらえると期待していたのだが、今年はなかった。
タモリさんご自身は、NHKの特番や紅白歌合戦の審査員など精力的にテレビに出ているのに。
このことについて、ナイナイ岡村氏がラジオ番組において、タモリさんが「礼儀」として出演を断ったのではないかと、推測したという。
すなわち、徹子の部屋は、今春から放送時間が13時台から12時台に移動した。タモリさんにとってはかつて自分が出演していた枠の裏番組ということになる。フジテレビへの「礼儀」として遠慮したのでは、ということだそうだ。
なるほど。テレ朝が枠を移動していなければ、今年も見られたかもしれないのは、残念。
【2020年3月30日追記】その後、徹子の部屋にタモリさんが出演することはないまま2020年になった。2020年4月からは徹子の部屋が再び13時00分開始に移動。ということは…と期待。
【2021年12月28日追記】↑その期待がかなった。2021年最後の放送回、12月28日に実に8年ぶりに出演。密室芸の披露はなかった。
【2022年12月28日追記】2022年最後も出演。【2023年11月16日追記】2022年出演時のエンディングで、今の時代について問われ「新しい戦前」と表現したことが、年明け以降、話題となった。
2023年最後も出演。
●注目の温泉地
行ってみたい温泉地ランキングなどが発表されているが、2014年に注目された温泉地はなんとっても、この2つ。
城崎温泉と由布院温泉である。
前者は号泣県議が毎日のように政務調査費を使って通い(ただし虚偽だったので号泣)、後者は細貝さんが「僕のふるさとの由布院という所にとっても素敵な温泉宿があるんだけど」と熱心に勧めた(ただし朱美ちゃんに「ダメよ~ダメダメ」と断られる?)温泉地である。
【2015年1月5日追記】年明け早々の1月3日、城崎温泉街中心部の店舗や住宅19棟が焼け、地元の人2人が亡くなる火災が発生してしまった。付近に宿泊していた多くの観光客が避難した。
NHKのテレビでは「現場は、かつて作家の志賀直哉が湯治に訪れ、小説「城の崎にて」の舞台になったことでも知られる関西有数の温泉街、城崎温泉の中心部で、昭和初期に建てられた木造の旅館や土産物店などが密集した地域です。」と伝えるなど、多くのマスコミが現地と志賀直哉の関わりは伝えていた。一部民放ワイドショーでは、号泣県議との“関わり”も伝えたらしい。
●墓碑銘
30日の秋田魁新報では、8面と9面を使って、2014年に亡くなった各界の著名人を「墓碑銘」にまとめている。
8面は国内と海外(共同通信からの配信?)、9面が学校長歴任者や芸術、政財界などの県内関係者。
国内版をざっと見ると、土井たか子、まど・みちお、宇津井健、淡路恵子、蟹江敬三、林隆三、米倉斉加年、中島啓江、小林カツ代、周富徳、龍虎など(敬称略)、若くて元気で活躍していた頃を知っている人が多く亡くなった。
それだけ、自分が年を取ったということか…
【2015年1月2日追記】墓碑銘には載っていなかったが、「りえママ」こと宮沢りえの母・光子さんも65歳で亡くなった。ということは、いろいろ騒がれた20年少し前のりえママは、現在のりえさんとほぼ同じ年齢ということに気付き、驚いた。今のりえさんが若く見えるのか、当時からりえママが老けて見えたのか…
昨年末ギリギリに亡くなった大瀧詠一さんが載っていないのは、仕方ないというかタイミングの問題だが、永井一郎さんは出ているのに、同じ声優で多くの役を担当した加藤精三さんや納谷六朗さんが出ていないし、越部信義さんや種村直樹さんが出ていないのも、不満。
●2015年
さて、来る年は2015年。
個人的に、今までの人生で思い出深い年が1985年と1995年だった。それからもう、30年と20年経つことになる。(思い出はおいおい)
終戦からは70年。
どんな年になるでしょうか。
今日現在の当ブログの累計アクセス数は、閲覧5,392,770PV、訪問者1,575,203IP。※gooブログのアクセス数表示の信ぴょう性には疑問がありますが…
1年間では、36万999人(昨年比約+1万3千IP。おそらく1日ごとの延べ数。自分でのアクセスを含む)にアクセスいただきました。
2014年もご覧いただき、ありがとうございました。2015年が良い年でありますように。
昨2013年末の記事では、2013年はいろいろな変化が「決まった」年で、翌年以降、それがどんな影響を及ぼすのか予想がつかないとしていた。
2014年が終わった時点では、大して変わっていない。昨年はあんなに盛り上がっていたTPPなんて、交渉がうまく行っていないとは報道されたことがあったけど、今はどうなっているんだろう。
漢検協会が募集し、清水寺貫主(住職)が揮毫する「今年の漢字」は「税」。16万7613通中、8679票で、次点以下は「熱」と「嘘」。
消費税率の8%への引き上げやその後の景気停滞、再引き上げの駆け引きに明け暮れた年だったということか。でも、そればかりでもなかったのでは?
なぜか今年の漢字もどきを発表するのが恒例になっているサタケ秋田県知事は、「突」を挙げた。全国的な自然災害、解散総選挙、円安など「虚を突かれた」からだそうだが、個人的にはこちらのほうに賛同する。
ニュースになるようなことは、(当事者以外にとっては)たいてい突然知らされるものだけど、それにしても突然、思いもよらない事態が多く起こった年だったと思う。
・自分も訪れたことがある住宅街を襲った、広島の土砂災害
・地震と違って予兆があると思っていたが、そうではないという「水蒸気爆発」による御嶽山の噴火
・突然の衆議院解散・総選挙
・突然、画期的な再生医療技術が発表されたと思ったら、後に疑惑であふれかえった理研オボカタSTAP細胞騒動(騒動では済まないから“問題“?)
・突然、自分がゴーストライターだったと告白した(告白された)、サムラゴウチゴーストライター騒動
・突然、政務調査費の不正釈明の記者会見場で号泣した兵庫県議会議員騒動
・突然、日本で広まったデング熱
・突然、ブームになった(=広い世代に知れ渡った)「ダメよ~ダメダメ」「妖怪ウォッチ」
など。
知事の「虚を突かれた」を借りれば、「虚」もふさわしいかも。
虚を突かれたの「虚」は、「備えのないこと。油断。すき。」の意味。
「虚」は他に「事実でないこと。うそ。いつわり。」「中身・実体がないこと。むなしいこと。」といった意味も持つ。(デジタル大辞泉より)
・突然の解散総選挙のせいか国民の意識が高まらず、過去最低の投票率で、選挙前と大して変わらない結果に終わったむなしさ(政治資金問題がまだ片付いていないオブチ議員のあっさり当選も)
・STAP、ゴーストライター、号泣県議のウソ
・ゴーストライターは、一般人には結局は大した問題じゃなかったし、号泣県議も号泣しないで謝罪して弁済していれば、ここまで全国的な大騒動にはならなかった(兵庫県民の皆さんは複雑な心境だろうし、全国の他の議員だって…かもしれないけど)。あれは何だったんだというむなしさ。【2015年1月21日追記】号泣県議がきっかけで、全国各地で政務調査費の使い道についての注目が高まり、厳格化された。返還した・させられた者もいる。そういう意味では、号泣も無駄ではなかった。
・東日本大震災の被災地や被災者では、まだまだ復興途中なのに、置いてきぼりにされているむなしさ。(原発再稼働の駆け引きや某グルメ漫画騒動なんかもあった)
・忘れてはいけない「笑っていいとも!」が終わった、お昼のむなしさ。
全体的には、日本人の生活に直結するような大きな変化や悪いことがあまり起きず、穏やかな年だったと言えるのかもしれないけれど、中身が薄い年だったと言えなくもないようにも思える。
(秋田県内ではなく)秋田市では、暑からず寒からず、雨や雪もおおむね平均的で、過ごしやすい年だった。
個人的に印象に残ったいろいろ。
●地方の厳しさ
地方都市の消滅の可能性が指摘された。
多くの人が、前々から薄々感づいていたのだろうが、具体的に示されたことにより、これからの地方の厳しさが突きつけられたと思う。(これも「突」だ)
●ありませんでした
STAP細胞問題。
誰がやったか、意図的か故意かは分からないものの、混入した他の細胞がSTAP細胞に祭り上げられていたという結論に達したようだが、釈然としない点も残る。
STAP細胞そのものや研究・発表のやり方については、素人には知る由もないいろんな事情があるのだろうけど。
STAP細胞そのものと直接の関係はないが、素人でも不可解なのが、
・世紀の大発見になるであろう重要な研究やその論文に、ベテランの共著者がほとんど関わらず、若手のオボカタさん1人に任せきりというか放任していたかのように見える、天下の理化学研究所
・オボカタさんのコピー&ペーストや不完全な引用表記ばかりの論文に対して博士(はくし)号を授与した、天下の早稲田大学
この2つが、納得がいかない。本件のみならず、他でも同じようなことをしているのではないかと思わされる。
ちなみに、地方国立大学の学士論文でさえ、おかしな文章や図表であれば指導教官から指摘を受けたし、引用文献の記載に矛盾や間違いがないか、何度も確認をしたものだけど…(今回の騒動で、引用文献をチェックしたことを思い出した)
●CM
昨年は印象的なものが多かったテレビCMのその後。
・ブレンディその後
味の素ゼネラルフーヅのインスタントコーヒー「ブレンディ」のCMには、長らく原田知世さんが出演していた。
ところが2013年途中から佐々木健介・北斗晶夫婦が出演(人形と声)するバージョンも混ざって放映されるようになり、今後はどうなるのかと思っていた。
2014年は、佐々木・北斗バージョンは流れなかったような気がする。特に秋以降は、以前と同じ原田バージョンばかりが流れる。
原田版のバリエーションやCMの放映回数そのものが、2013年よりも減っているような気もする。
【2015年5月23日追記】2015年5月下旬頃からは、原田版の新作の夏バージョン(“浴衣”な香り)が放送されている。
・宝くじロト7の続き
柳葉敏郎と妻夫木聡が出演し、くだらないけれど続きが気になるドラマ仕立てのCM。
2013年は話が次々に展開したが、2014年は停滞気味。
今年は6・7・8話が作られたようだが、6と8はキャリーオーバー時のみの放映なので見る機会は少なかった。
展開としては、ロト7にのめり込んだため(?)に柳葉が部長職を解かれ、妻夫木が部長に昇進したのが昨年。その直後、外資系企業と合併することになり、妻夫木の昇進が白紙にされてしまうのが今年のお話。
来年はどうなる?
・龍角散の殿様
秋田県知事が殿様役で出演した、龍角散のCMは、今年(冬限定なのか)も放映。
知事が出ないバージョンは12月始めから流れたが、知事が出るほうは遅れた。現役政治家だけに、衆議院解散~選挙中は放映を控えていたのかもしれない。
●からくりテレビ
いいとも、はなまるマーケットのほか、もう1つ長寿番組が終わった。
9月7日で終了した、TBS「さんまのSUPERからくりTV」。
前身の30分番組の「さんまのからくりTV」は1992年開始、60分に拡大した「スーパー」は1996年開始。
秋田では放送がなく(ABSで不定期に放送していた頃があったらしいが…)、なじみがない人が多いけれど、青森にいた学生時代は「世界ウルルン滞在記」と並んで、日曜夜のお楽しみだった。
初期は、視聴者投稿ビデオやビデオレター、中村玉緒さんのお仕事体験「玉緒が行く」、「ご長寿早押しクイズ【下の追記参照】」が定番でとてもおもしろかった。
さんまがギャグとして使った「意味ないじゃん」は、ビデオレターコーナーに出た素人の「お前は野球はもうやめたと言っていたのに、ソフトボール部に入ったね。意味ないじゃん」という発言が元。
中期のセイン・カミュによる「KARAKURI FUNNIEST ENGLISH」「KARAKURI FUNNIEST JAPANESE」では、ボビー・オロゴンなど外国人を発掘。
お悩み相談コーナーの加藤淳さん(本業はデザイナー)、大工の棟梁、オネエ系教師下地先生など個性的な素人と、それをあしらう若き日の安住紳一郎アナウンサーなども活躍した。
【2015年5月16日追記】演歌歌手・大江裕さんを誕生させたのもこの番組だった。2007年に演歌好き高校生として登場し、北島三郎ファミリーとして2009年にデビュー。安住アナがレポーターを務めたこともあった。
晩年は、芸能人替え歌とか芸能人のお宅訪問ばかりの番組になってしまい、正直、つまらなくなってしまっていた。
替え歌で、狩人の2人が「あずさ2号」の替え歌で、2人の仲が悪いことを題材にし、秋田へ営業に来た帰りに手配したチケットである「♪6時2分の『こまち2号』は あなたが住んでる最寄り駅 通過します」と歌ったのは、ちょっとおもしろかった。
(きっぷを見て気づかないのかというツッコミは別にして歌詞を素直に解釈すれば、最寄り駅は上野駅ということになる【2017年3月22日追記】2009年春までは大宮も通過しており、その当時のことを歌った可能性もある)
【2015年3月9日追記】2014年末に、「会いたい」の作詞者が、歌唱者側に歌うことの差し止めを求める訴訟を起こした。これまでいくつかの点において双方の意思疎通が取れていなかったことが理由のようだが、その1つが、この番組で替え歌にされて歌われたことだった。
【2015年12月3日追記】替え歌の一環で、2011年頃にブームになっていた“ご当地アイドル”を発掘・紹介する企画もあり、青森県弘前の「りんご娘」が大きく取り上げられたこともあった。
【2017年5月24日追記】1990年代後半のはずだけど、ご長寿クイズが秋田県藤里町で開催(収録)されたことがあった。山間部ながら青森県境に近いので、青森テレビの電波が越境して視聴できるかもしれない。だから開催地に選ばれたのかな。
また、2016年12月29日には、同コーナーが14年ぶりに「爆笑!明石家さんまのご長寿グランプリ2016」として放送。往時の名珍場面のほか、スタジオとVTR(クイズ以外の内容も)の新規収録で、クイズは78歳になった鈴木史朗氏(TBSアナウンサー→フリー)が続投。ご長寿クイズは2002年まで放送されていたとのこと。
【2015年1月15日項目追加】
●名探偵ポワロ
アガサ・クリスティ原作、デヴィッド・スーシェ主演のイギリスのドラマ「名探偵ポワロ」の日本(NHKBSプレミアム)での放送が、10月6日をもって完結した。(イギリスでは2013年で完結)
1989年から70回に及ぶ放送で、日本では熊倉一雄さんの吹き替えも印象的だった。(デアゴスティーニから本として発売されているDVDもあるが、吹き替えは別人)
結末は衝撃的。
放送頻度はまちまちで、ひところは総合テレビで定期的に放送されたり、再放送で何度か見た作品、見逃して1度も見ていない作品もあったが、楽しみに見たものだった。
残念に思っていたところ、年明けには、フジテレビで日本版ポワロが放送された。(この記事後半)
(以上追記)
●徹子の部屋といいとも
年末の恒例だったのが、テレビ朝日「徹子の部屋」の年内最後の放送日に、タモリさんがゲストとして出演すること。
「密室芸」を披露することが多く、ひと昔前は、デタラメなベトナム語のサッカー実況とか、韓国と北朝鮮のデパートの迷子放送の違い(もちろんデタラメ)とか、おもしろかった。
当然、今年も出演し、笑っていいとも終了後のお話などを聞かせてもらえると期待していたのだが、今年はなかった。
タモリさんご自身は、NHKの特番や紅白歌合戦の審査員など精力的にテレビに出ているのに。
このことについて、ナイナイ岡村氏がラジオ番組において、タモリさんが「礼儀」として出演を断ったのではないかと、推測したという。
すなわち、徹子の部屋は、今春から放送時間が13時台から12時台に移動した。タモリさんにとってはかつて自分が出演していた枠の裏番組ということになる。フジテレビへの「礼儀」として遠慮したのでは、ということだそうだ。
なるほど。テレ朝が枠を移動していなければ、今年も見られたかもしれないのは、残念。
【2020年3月30日追記】その後、徹子の部屋にタモリさんが出演することはないまま2020年になった。2020年4月からは徹子の部屋が再び13時00分開始に移動。ということは…と期待。
【2021年12月28日追記】↑その期待がかなった。2021年最後の放送回、12月28日に実に8年ぶりに出演。密室芸の披露はなかった。
【2022年12月28日追記】2022年最後も出演。【2023年11月16日追記】2022年出演時のエンディングで、今の時代について問われ「新しい戦前」と表現したことが、年明け以降、話題となった。
2023年最後も出演。
●注目の温泉地
行ってみたい温泉地ランキングなどが発表されているが、2014年に注目された温泉地はなんとっても、この2つ。
城崎温泉と由布院温泉である。
前者は号泣県議が毎日のように政務調査費を使って通い(ただし虚偽だったので号泣)、後者は細貝さんが「僕のふるさとの由布院という所にとっても素敵な温泉宿があるんだけど」と熱心に勧めた(ただし朱美ちゃんに「ダメよ~ダメダメ」と断られる?)温泉地である。
【2015年1月5日追記】年明け早々の1月3日、城崎温泉街中心部の店舗や住宅19棟が焼け、地元の人2人が亡くなる火災が発生してしまった。付近に宿泊していた多くの観光客が避難した。
NHKのテレビでは「現場は、かつて作家の志賀直哉が湯治に訪れ、小説「城の崎にて」の舞台になったことでも知られる関西有数の温泉街、城崎温泉の中心部で、昭和初期に建てられた木造の旅館や土産物店などが密集した地域です。」と伝えるなど、多くのマスコミが現地と志賀直哉の関わりは伝えていた。一部民放ワイドショーでは、号泣県議との“関わり”も伝えたらしい。
●墓碑銘
30日の秋田魁新報では、8面と9面を使って、2014年に亡くなった各界の著名人を「墓碑銘」にまとめている。
8面は国内と海外(共同通信からの配信?)、9面が学校長歴任者や芸術、政財界などの県内関係者。
国内版をざっと見ると、土井たか子、まど・みちお、宇津井健、淡路恵子、蟹江敬三、林隆三、米倉斉加年、中島啓江、小林カツ代、周富徳、龍虎など(敬称略)、若くて元気で活躍していた頃を知っている人が多く亡くなった。
それだけ、自分が年を取ったということか…
【2015年1月2日追記】墓碑銘には載っていなかったが、「りえママ」こと宮沢りえの母・光子さんも65歳で亡くなった。ということは、いろいろ騒がれた20年少し前のりえママは、現在のりえさんとほぼ同じ年齢ということに気付き、驚いた。今のりえさんが若く見えるのか、当時からりえママが老けて見えたのか…
昨年末ギリギリに亡くなった大瀧詠一さんが載っていないのは、仕方ないというかタイミングの問題だが、永井一郎さんは出ているのに、同じ声優で多くの役を担当した加藤精三さんや納谷六朗さんが出ていないし、越部信義さんや種村直樹さんが出ていないのも、不満。
●2015年
さて、来る年は2015年。
個人的に、今までの人生で思い出深い年が1985年と1995年だった。それからもう、30年と20年経つことになる。(思い出はおいおい)
終戦からは70年。
どんな年になるでしょうか。
今日現在の当ブログの累計アクセス数は、閲覧5,392,770PV、訪問者1,575,203IP。※gooブログのアクセス数表示の信ぴょう性には疑問がありますが…
1年間では、36万999人(昨年比約+1万3千IP。おそらく1日ごとの延べ数。自分でのアクセスを含む)にアクセスいただきました。
2014年もご覧いただき、ありがとうございました。2015年が良い年でありますように。