広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

緑のかいらげふち

2024-03-29 21:08:21 | 秋田の地理
秋田県能代市、JR奥羽本線・東能代駅周辺の話題を1回だけ。
東能代駅前から南へまっすぐ伸びる秋田県道150号は、535メートル先で国道7号に突き当たる。

信号機周辺などに設置される「主要地点」案内標識、いわゆる「交差点名」看板は、秋田市内の国道以外の交差点ではやる気がない(管理が行き届かなかったり、そもそも設置されない無名交差点が多い)。※主要地点標識は、警察ではなく道路管理者の管轄。
能代でも同じようで、県道150号(と市道)の「東能代駅前」交差点は、判読困難な手書き標識が1方向にだけあって、無名交差点化しそうな気配。突き当たりの「東能代駅入口」交差点は、国土交通省管轄だけに英語入りの立派な標識がある。

その東能代駅入口を左折して東へ進むと、小規模ながらも名前がある交差点が連続する。さすが国道。3つ分進んでみる。
最初は、まだ電球式信号機が設置される、
「一本木」交差点
大字がない、能代市字一本木という地名。東能代駅入口交差点を中心とした一帯で、交差点が東端。
以降進むと、字宮ノ前、鰄渕字一本柳と短距離で地名が変わるが、交差点はなし。一本柳には国土交通省東北地方整備局 能代河川国道事務所がある。
鰄渕字古屋布になって、次の交差点。
「古屋布」
読みは「ふるやしき」と難読。※大字の鰄渕も難読ですが、後述。
初めて知ったが、秋田県内には「屋布」または「○屋布」と書いて「やしき」と読む地名が複数あるそうだ。


引き続き鰄渕字古屋布。すぐ次の交差点があり、ここが本題。
北側の県道64号(起点)と南側の国道7号の自動車専用バイパスである琴丘能代道路=秋田自動車道の無料区間の入口が交わる。バイパス方向はしばらくは歩行者も通行でき、その先が能代東インターチェンジ。角には、2021年にできたイオンタウン能代がある。
そんな交差点の名は、
「かいらげふち」
ここまで読みを示さなかった「鰄渕」である。大字の名を、ひらがなで名乗る交差点ということになる。

「鰄渕(鰄淵)」は「かいらげぶち」と濁るのかと思っていたが、「ふち」が正式なようだ。
三種町にも鰄渕がある(こちらは「かいらぎふち」とすることもあるらしい)そうだが、由来はよく分からない。「鰄」は漢字としては「サメ類の背の中央部分の皮」の意味。

交差点名の表記について。
地名としてはあくまでも漢字なのに、標識をひらがな表記にしてしまったのは、地名に対する冒涜のように思えなくもないが、よそから来た人の読みやすさを考慮すれば、(ローマ字表記があったとしても)そのほうが親切ではあろう。
だったら、秋田市の「八橋鯲沼町」だって「八橋どじょう沼町」「やばせ どじょうぬま町」にしてもいい。難しいところ。
国道沿いは田んぼとロードサイド店舗だが、線路との間は古くからの集落。そこには「国土交通省かいらげふち宿舎」があるので、それにならった表記にしたのかも。

さらに、地名や表記よりも不思議と言えるのが、標識の仕様。
緑地に白文字、ヒラギノ角ゴシック体(「ふ」のデザインからユニバーサルデザイン書体ではない)という、高速道路の標識スタイル。
能代東ICは2006年供用開始。高速道路の標識にヒラギノ角ゴが採用されたのは2010年。ということで、交差点ができてから4年以上経ってから設置された標識と考えられる。それ以前はどうだったのだろう。Googleマップストリートビューでは2012年9月までさかのぼれるが、一部電球式信号機が設置され、標識は今と同じ緑になっている。

一般道でも、インターチェンジの予告などでは、緑の標識が設置されることはあり、それは意味というか理屈は分かる。だけど、これは「この場所」を示す標識であり、ここは高速道路ではないのだから、緑にしてしまうのはおかしい。
この区間の高速道は、東日本高速道路ではなく国交省が管轄しているそうなのだが、気を遣いすぎたのか。


さらに、仮にここが高速道路だとしても、主要地点標識としてこの仕様のものは定められていないと思う。
国土交通省 道路標識一覧より(https://www.mlit.go.jp/road/sign/sign/)
国交省が例示する緑の「富士川」は著名地点のほう。主要地点との違いが(少なくとも素人には)あいまいだけど、かいらげふちは主要地点だと思う。

ほかのインターチェンジ近くの交差点はどうなっているか、ストリートビューで軽く調べた。
「秋田道八竜I.C.入口」、能代南IC「浅内」、二ツ井白神IC「切石入口」、大館北IC「釈迦内」は、かいらげふちと同タイプ。
青森県では「八戸北I.C入口」も緑地白文字で、書体はヒラギノ角ゴ以前の日本道路公団標準文字。
一方、「大曲IC入口」、昭和男鹿半島IC「高速入口」、大館能代空港IC「空港入口交差点(という交差点)」は、一般的な白地青ナールの標識。
緑標識になる法則があるのか、個々・都度の判断なのか、よく分からない。
交差点から先が自動車専用道路であることを強調するために、あえて違う標識にしたのか。だったら、どのインターでも緑にするべきだし、最寄りが無名交差点である秋田北IC、秋田中央ICなどはなくていいのかということになる。

ネットでは、珍しい道路標識、あるいは交差点名があれば、その道の愛好家もしくは気付いた一般人が取り上げて投稿していることが多い。しかし、一般道の高速仕様交差点名について言及したものは見つけられなかった。ついでに、珍名・かな表記である「かいらげふち」の言及も少ない。
疑問に感じる人が少ないということなんだろうか。

ちなみに、石川県ではかつて、青地に白文字(手書き)の交差点名表示があったという。つまり、かいらげふちなどの青版であり、一般的な交差点名表示の反転版である。国道8号線の旧道に多かったらしく、金沢市中心部「香林坊」も2014~2015年まではそれだった。
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水ゼリー 新フレーバー

2024-03-26 23:10:45 | 各地お土産・食べ物
前回に続き、JR東日本クロスステーション ウォータービジネスカンパニーが、JR東日本の駅の自動販売機を中心に販売するソフトドリンク「acure」ブランド。
2020年から春~夏に販売している「From AQUA 天然水ゼリー」を以前記事にした。5年目となる2024年は3月12日から発売。ただし、自販機では「順次発売」とのことで、首都圏の駅でもなかなか見つけられない人もいたようだ。秋田でも同様で、3月24日時点では、秋田駅の改札外の自販機では、黒いイノベーション自販機を含めていずれも扱いなし。改札内でも入っていないほうが多く、5・6番線に4台あるうちの1台にだけ入っていた(他のホームは未確認)。【追記】3月29日時点では、秋田駅メトロポリタン口の改札外の自販機にレモネード風味が入っていた。その他の改札外にはなし。4月4日には自由通路のイノベーション自販機に、ラムネとレモネード両方が入っていた。

今年発売されたのは、2022年から続く515g(冷凍可能ボトル)のラムネ風味が、値段変わらず170円。10円上がって150円になった280g(冷凍不可)は、新フレーバーで登場!
レモネード風味(無果汁)
容量で味が異なることになった。売上の分析やアンケートにより、リピーター向けに大容量、購買層拡大のため若い女性向けにレモネード風味ということらしい。【27日補足・発売当初からの小容量のラムネ風味はなくなった。】

ラベルの上のほうはレモン色。ラムネ風味のほうはこれまでは無着色だったのが水色に。中身は無色透明で区別つかない。
飲んでみると、レモネードというか甘いレモンの風味はたしかにする。だけど思ったより薄味。ラムネ風味では若干の苦みもあったが、それはこちらも同じ。
昨シーズンの記憶との比較だが、(振った回数に比して)ゼリーが少し緩いような気がしなくもない。原材料を見ると、レモネード風味には「寒天」が使われており、ラムネ風味では使われていない。このせい?? 寒天が入るとかえって固くなるか??【27日追記・昨年版を1本ストックしており、それを飲んできたら、緩さは同じくらいのようでした。また、苦みはレモネード風味のほうが弱い。】
100g当たり栄養成分は、ラムネ風味56kcal、炭水化物14g、レモネード風味58kcal、15g。
どちらがいいかは、個人のお好みでしょう。
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スーパーつがる

2024-03-24 23:29:02 | 秋田の季節・風景
2024年3月16日のダイヤ改正でなぜか出現した、特急「スーパーつがる」。
土曜日に、東能代→秋田の1駅だけ、スーパーつがる2号に乗車した。どうせ空いているだろうと、自由席利用で。
見た目は「つがる」と何ら変わりなし。「356」は福島駅からの距離を示す356キロポスト

東能代駅改札口上の発車標
秋田駅では、掲示やデジタルサイネージで、停車駅が少ないことを周知している。利用促進のためというより、誤乗防止の意味で。
東能代駅でも掲示のほか、発車標でも、
「次の停車駅は、終点 秋田です」

ほかに、発車10分以上前から、駅社員がほぼひっきりなしにその旨、放送を入れていた。
それと重なるように、あらかじめ駅社員らしき人の声で録音された、「スーパーつがる1号青森行き」がどうこうというのも繰り返し流れていた。「13時32分発」とも。ってもう発車済みでしょ! 大丈夫でしょうか。

列車内では、通路ドア上の案内情報装置や、堺正章【25日訂正】堺正幸さんの自動放送は「スーパーつがる」に対応していた。しかし、ネットで指摘されているように、車外の行き先表示は、
「特急「つがる」」
↑しかも「特急」の上部数ドットが切れて、下の「席」の上に表示されてしまっているようだ。

東能代駅のホームでは自動放送がなかったが、駅によっては「スーパーつがる」に対応していないらしい。なんとも…


東能代から乗車したのは、5人ほど。秋田で「こまち」に乗り換えるらしき3人組は指定席。
車内は指定席・自由席ともガラガラ。自由席は1両に10人いるかどうか×2両。
スーパー化される前と変わらない、予想通りの利用状況であった。※乗り放題きっぷの利用期間中は、かなり混雑することがあるようです。

東能代~秋田は56.7km(営業キロ)。
この区間を、森岳と八郎潟に停車するつがる42・44号は49分、ノンストップのスーパーつがる2号は44分かかる。表定速度は69.4km/hと77.3km/h。わずか5分の短縮だけど、表定速度が70km/h台後半になったと思えば、速いような。

この区間は、単線と複線が混在していて、ポイント通過時に速度制限がかかる駅が少なくない。場合によっては、反対列車との行き違いのため、特急でも停車させられる(運転停車)こともある。
スーパーつがる2号の東能代→秋田では、さすがに運転停車はなかった。
スーパーであろうと速度制限は避けられず、分かった限りでは、鹿渡(60km/h制限)、鯉川、羽後飯塚、大久保、追分の各駅ではかなり減速して通過。泉外旭川も70km/h制限。【8月13日補足・上りが通過する土崎駅3番線は、90km/hの速度制限がある。】
八郎潟は、若干減速した程度で通過。14時49分40秒頃。したがって、東能代→八郎潟は、42号が26分、44号が24分、スーパー2号が21分。八郎潟→秋田は、42号と44号が24分、スーパー2号が23分。
八郎潟手前。森山はうっすら積雪

羽後飯塚手前。男鹿半島・寒風山も白い
スーパーつがるは、総じて以前と何ら変わりなかった。
100年前の横光利一「頭ならびに腹」の特別急行列車とはだいぶ違うようにも思えるが、当時の蒸気機関車の「全速力」や加減速性能は、今の電車には及ばないから、速度としてはスーパーつがるのほうが速いと思われる。
でも、やっぱり「満員のまま全速力で馳けてゐた。沿線の小駅は石のやうに黙殺された。」ではないな。
ガラガラのままそれなりの速度で
【26日追記】一方で、追分駅通過時には、ポイントを減速して渡った後、ホームの途中から直ちに猛然と加速するという、特急ならではの走行も楽しめた。そういう時は、頭ならびに腹を連想してしまう。

写っている緑茶のペットボトルは、JR東日本クロスステーションのオリジナル商品「acure(アキュア)」ブランドの「日本の茶事」。赤い六角形にそう書いてあるのだが、読みにくく分かりにくい。
以前、「朝の茶事」だったのが2024年2月27日にリニューアルされたそうで、引き続き伊藤園との共同開発。朝の茶事の発売当初は「お~いお茶」のブランドも冠していたはずだが、いつの間にか外れたようだ。また、NewDaysでは独自ブランドの安いお茶を売るようになったせいか、~茶事は扱わず、自販機のみでの販売のようだ。
朝の茶事時代の味の記憶はおぼろげだけど、日本の茶事はきりっとした感じでなかなか良かった。
その他、acureにもいくつか変化があった/あるので、いずれまた。→新商品について。 自販機について
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石のように黙殺される小駅

2024-03-23 23:48:38 | 旅行記
真昼である。特別急行列車は満員のまま全速力で馳けてゐた。沿線の小駅は石のやうに黙殺された。

中学校で買わされた国語の資料集に載っていたフレーズである。特急のスピード感が存分に現され、鉄道好きとしては印象深かった。小駅が石のように黙殺されるという比喩は衝撃的だった。特急に限らないが、速い列車に乗っていて駅を通過する時、今でもこれが頭に浮かぶ。
戦前の作品の一節で、その当時としては斬新な表現だったということで引用されていたかと記憶する。
中学生だった平成初期でも、令和の今でも、仮名遣いを除けば、古臭くはなく充分通用する文章だと思う。ただ、今は「特別急行列車」を略して「特急」であることを知らない人は多いだろう。

誰の何という作品かは覚えていなかったが、後にネットを使えるようになって容易に判明。
横光利一の短編小説「頭ならびに腹」の冒頭。1924(大正13)年の作。

ちょうど100年前の作品だった! もう少し後、昭和初期かなと思っていた。
著作権が切れており、「青空文庫」サイトなどでも全文を読むことができる。列車はどうなったのか、タイトルにどうして頭と腹が出てくるのか、興味のあるかたは各自、お読みください。短いので。


我が国で特別急行列車が初めて運行されたのは1912年。特急に愛称が付けられたのは1929年。
だから、発表当時は、運行開始間もない頃で、その列車種別自体がステータスを持ち、まさに特別な列車だったのだろう。

作中では、何線のどこからどこへ行く列車なのかは分からない。イニシャルでT線(接続路線)と、経路上にH、K、Sの各駅(通過駅かもしれない)が存在することは記されている。
まったくの架空の名前かもしれないが、現実では、当時は東京~下関間でしか特急は運行されていなかったそうだ。

「頭ならびに腹」から100年後に登場した特別急行列車について、続く
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ブルドックソースの容器

2024-03-21 23:36:03 | その他もろもろ
少なくとも東日本では、ソースのトップシェアの「ブルドックソース」。ブルドッ“グ”ソースではない。
ロゴマークのブルドッグの顔とともに、ブルドックソースを特徴付けるのが、容器ではないだろうか。四角いボトルで、キャップも四角く、軽く回して開け、カチッと押して閉める。他社のソースにはないデザイン。

最近、ネットでブルドックソースの商品写真を見てみたら…
ホームページにも掲載される「商品のご案内」より
見慣れぬ姿。主力商品であるウスターソース、中濃ソース、とんかつソースなどでリニューアルが行われたのだった。

専用サイト(https://www.bulldog.co.jp/special/new_regular/)もあった。
「おなじみの四角いボトルから」「持ちやすい丸型ボトルに」
「さいきん、まるくなりました」
「50年以上もの間、お客様に慣れ親しんでいただいたブルドックソースの四角い容器が 愛され続けてきたおいしさはそのままに 開けやすく 持ちやすく 使いやすく 新たに生まれ変わりました。」

新旧ともいちばん大きいのが500ml、希望小売価格税抜き430円で変化はないから、昨今流行りの、リニューアルに名を借りた値上げ・ステルス値上げではないみたいだ。
中濃ソースのいちばん小さい60mlは、角形容器で存続している模様。

他のサイトをいろいろ見てみると、変更は2023年9月から順次。前の容器は、1969年にガラス瓶から代わって54年間使用(細部の変更はあった)。新容器は、開けやすさ、持ちやすさ、汚れにくさ、ラベルの分別などに配慮。

たしかに、今の時代、配慮しなければならないことはたくさんあり、改良していくことは当然。だけど、ブルドックソースの象徴と言っていいであろう、角形容器と決別してしまったのは、潔すぎるのでは。角形の趣を残しつつ、時代に合った容器にすることもできたのでは。
ヤクルトの容器は「立体商標」として登録されているが、ブルドックソースの容器もそうなってもいいくらいだと思う。会社としてはそこまでこだわりがなかったのか。

秋田のスーパーでよく売られているブルドック以外のソースは、カゴメソースやキッコーマンデリシャスソース。それぞれ容器の形は違うが、どこか似ているというか、従来のブルドックの容器ほど際立った個性はなかった。
ブルドックの新容器は、それら、特にカゴメの容器にちょっと似ていて、店頭に並んでも目を引かず、ブルドックソースがあるとは気付きづらいと思う。ネット上にもそんな声はある。そういう反応があることを予測して、承知の上で、容器を替えたのだろうか。

2012年にカルピスの容器が変わったが、メーカーの思惑とは違って、秋田市ではごみがかさばることになったし、我が家では冷蔵庫のドアポケットにはまらなくなった。ブルドックソースの容器変更でも、そういうデメリットもあるかもしれない。


最後に旧容器の記録。
我が家では、昔から中濃ソースを常備している。昔はブルドックかカゴメだったが、最近は値段の都合もあってブルドックはご無沙汰。カゴメかキッコーマンかトップバリュを使っている。なお、トップバリュは、ブルドック傘下のイカリソース製【22日補足・イカリソースもトップバリュも容器はカゴメに似ている】。

ただ、家族の1人がウスターソースが好きならしく、ブルドックのがあった。僕はウスターソースにはなじみがなく、飲食店でソース差しから注ぐ時、間違って醤油をかけてしまったのかと、いつもドキッとする。
2025年4月賞味期限
フタとの境にシールが貼ってある。「ありがとうだワン」「おかげさまで、120周年」。ブルドックソースは1902年創業。
120thのほうがブルドッグの表情が柔らかい

キャップには点字で「ソース」と「上から押して閉めてください。」
改めてじっくり見ると、印象にあるブルドックソースの容器と微妙に違う。
ラベルがない側面にある、つかみやすくするための凹凸は昔はなかった気がするし、昔は全体にもっと角張っていて【22日補足・輪郭がより直線的で】、正面から見るともっと台形(立体としては四角錐台)に近かった気もする。写真の容器は、思っていたよりもストンとした直方体でありながら、角は丸っこい印象がした。記憶違いかもしれないけれど。
フタを外す
キャップ周りは、昔と明らかに違っている。

注ぎ口が二重になっていて、細い丸い口が上に上がって、十字の大きめの口が現れる。
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旭川護岸復旧工事1

2024-03-17 21:02:19 | 秋田の季節・風景
2023年7月中旬の大雨の増水により、秋田市中通(川反の対岸、四丁目橋下流付近)の旭川の護岸が崩落。その上を通る県道28号(土手長町通り)の歩道も崩れた。直後の記事応急処置された7月下旬の記事
四丁目橋たもと~五丁目橋たもと(五丁目橋交差点)間の全面通行止め、歩道のみ通行止めを経て、2023年11月20日から北行き車道(と引き続き歩道)を終日通行止めにした本格的な復旧工事が、2024年3月中旬までの予定で始まっていた。
五丁目橋交差点。北行き車線が封鎖(封鎖区間内の車は工事関係車両)

四丁目橋たもとの歩道(信号機は作動しています)
開始と同時期に入院してしまったので、現場はなかなか見られなかった。SNSの投稿もあまりなさそうだし、報道も少なく、写真が出ても上の写真のような道路部分だったりして、現場=川の中の状況が分からなかった。
退院して1月下旬。
五丁目橋から上流方向
川幅の半分ほどに土を盛って県道とつなぎ、重機が下りているが、遠いし、盛土にさえぎられてよく分からない。また、南行き車線からは、距離と高低差により、ほぼ見えない。

被災直後と同じく、四丁目橋からはよく見える。道幅が狭く、迂回車両で通行量が増えてしまったけれど。
ちなみに、被災直後の通行止め時には、大町通りの南側、新政酒造付近で北行きが渋滞気味で、秋田駅行き新屋線が大町五丁目交差点を抜けるのに時間がかかった。現在はそのような事態にはなっておらず、通常並みの流れ。信号機のサイクルの調整などしているのだろうか。


(再掲)被災直後
護岸のブロックが川に崩れ落ち、それによって歩道部分がたわんで沈んだ状態だった。

1月下旬
川の中央部に、護岸と平行に盛土をして、川の水が入らないようにするとともに、その部分に重機が入っている。
崩れた護岸と歩道は、表層や上部だけでなく、下の土の部分も掘って削り取られている。歩道部分が完全になくなって、川底レベルまで掘り下げられた感じか。
工事区間の街路灯は、何本か一時的に撤去されたようで、現地に横倒しにされたものも。街路樹のシダレヤナギは、以前からなくなっていたので、工事に伴う変化はなし。
2月初め。県道歩道から。歩道の先が削られて落ち込んでいる

2月中旬
削って掘られたところに、グレーの物体が並び始めた。通行止めされた県道部分には、
グレーの物体が積み上げられた

拡大
ほぼ立方体のコンクリートブロック(?)で、一面だけが凹凸のあるタイル状に加工されている。これで護岸表面を覆う、つまり護岸ブロックなのだろう。専門的には「間知ブロック(けんち~)」と呼ぶらしい。

2月15日は、この時期の秋田では珍しい大雨だった。その直後。
増水


やや水が引いた時点での撮影なので、実際はもう少し増えたと思われる。盛土で隔てられた、護岸を掘った部分にも水が溜まっている。

当然、工事は中断。この後にも、若干雨が降って、しばらく続いたようだ。
2月下旬。うっすら積雪
ポンプでの排水も行って、工事再開。

橋の架替えなど川の中の工事は、冬の間に行われることが多い。これは、冬は台風や雪融けなどによる増水が発生しにくい時期だからだそう。今回は異例の2月の大雨で、その常識が通用しなかった。
この中断により、工事が遅れ、工期と通行止めが延長された。といっても、大きくは告知されていない。秋田県建設部道路課「あきたの道情報」ホームページには、延長のことも、そもそも「いつまで」通行止めなのかを示していない。
3月7日付 秋田魁新報によれば、規制解除は「4月上旬以降」。路線バスの迂回を告知する秋田中央交通公式サイトでは「令和6年4月上旬(予定)」としている。

写真が多くなったので、今回はここまで。続く
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JRダイヤ改正2024秋田

2024-03-15 23:21:29 | 秋田のいろいろ
入院によりアップしそびれていた、JRグループのダイヤ改正。今回は2024年3月16日実施。
例によって、JR東日本秋田支社管内を中心にまとめておく。
昨2023年改正では、ダイヤの変更はかなり小さかった。一方で、公式にはあまり発表されない(市町村議会等の報道や労働組合報から分かる)、小規模駅の無人化がいくつかあった。

今回の改正は、全国的には北陸新幹線の金沢~敦賀開業が目玉。東日本管内では、山形新幹線「つばさ」にE8系電車の投入開始など。
首都圏の普通列車グリーン車のグリーン料金見直しも行われ、これまで平日/ホリデー(休日のほうが安い)に分け、それぞれ50キロを境に2区分だったのが、曜日を問わず3区分になり、おおむね値上がり。さらに、それぞれで事前料金/車内料金(車内で買ったほうが高い)だったのを、Suica/紙のきっぷ(紙のほうが高い)に分ける。
これまでは、休日なら51キロ以上はいくら乗っても800円(事前)だったのが、1000円か1550円(Suica)になる。東京~湯河原なら、グリーン1000円、特急「踊り子」指定席1020円。東京~熱海なら、1550円と1580円。
普通列車グリーン車は、通勤にも、特急代わりに観光にも使われる。観光需要が増えて、混み合うようになったのか、特急に誘導したいのか。


本題の秋田支社管内。
今回も、ほぼ変更はない。※多少の時刻変更はあるので、利用の際はよく確認してください。
駅の無人化は、秋田支社管内では今のところ情報なし。【17日追記】青森県深浦町の五能線・深浦駅が無人化
盛岡支社管轄では、鹿角市の花輪線・十和田南駅が無人化(その他岩手県内・東北本線と大船渡線では多数)。現在は、子会社委託で、みどりの窓口がある。スイッチバックの駅で、かつては十和田湖観光の拠点でもあった。【20日コメントいただき追記・十和田南の無人化は4月1日からとのこと。】


2022年のダイヤ改正で、新型コロナウイルス流行による需要減により臨時列車化されていた、「こまち」9号と40号が定期列車に復活(その他「はやぶさ」「やまびこ」も)。
「こまち6号」は、連結相手の「はやぶさ6号」が臨時列車化され、おそらく史上初の、秋田から東京まで単独走行するこまちだった。そのはやぶさ6号も定期化されて、再び連結走行。


奥羽本線(南北とも)、羽越本線では、新たにワンマン運転となる列車が増える。編成数の変更(減車)ではなく、これまでも2両編成だった便ではないだろうか(未確認です)。
個人的に思い入れがあるのは、秋田13時35分発弘前行き(1663M)と、弘前17時39分発秋田行き(1672M)。前者は2018年改正で3両編成から2両編成に減車。当初は車掌が乗っていたが、いつの間にか(2020年のつがる運輸区発足時?)、秋田→大館がワンマン化されていた。今回、大館以降もワンマンに。乗客が少ない大館→弘前で車掌が乗るというのは、ちぐはぐだが、車掌の乗務行路の都合だったのだろう。
後者は、かつては5両編成だった。これも2018年頃から2両化されていた。寂しくなる。


秋田駅発着の普通列車で、大きな時刻移動があるのは、奥羽南線の上り9、10時台(湯沢行き9時33分→9時12分、新庄行き10時25分→10時16分)と羽越線の上り11時台と14時台羽後本荘行き(11時06分→11時20分、14時31分→14時53分)くらいのようだ。
羽越本線14時53分は、その前は12時過ぎの酒田行き(間の「いなほ」は臨時化されている)なので、3時間近く空いてしまう。ただし、これにより、11時台は奥羽南線湯沢発、14時台は男鹿線から、羽越線への接続が確保される。

接続改善では、八郎潟始発17時08分→秋田着17時42分(3両編成の上、先行列車の直後で空いている電車。関連記事)が、秋田発17時45分新庄行きに接続。改正前は八郎潟17時10分→秋田着17時46分だった。数十年さかのぼれば(少なくとも1990年代後半)、八郎潟始発の電車が、そのまま新庄まで直通していたはず。


いちばん驚いたのが「スーパーつがる」誕生
本社の発表冒頭の「ダイヤ改正の主な内容」の1項目として「奥羽線特急「つがる」の速達性を向上」と掲載。
秋田と青森を3往復する特急「つがる」は、利用率は良好とは言えない。廃止や快速化なら、なくはないかもと漠然と考えていたが、速くなるのか?!

今回の改正で、3往復のうち1往復の停車駅を減らすことで、速達性を向上させる。増便ではなく、秋田~青森の総本数は変わらない。
その列車には、新たな愛称「スーパーつがる」が与えられる。特急料金は変わらないようだ。【16日追記・自由席も存続。】

秋田発12時台「つがる3号」→「スーパーつがる1号」、青森発12時台「つがる4号」→「スーパーつがる2号」となる。
ほかの2往復は、1号→41号、5号→43号、2号→42号、6号→44号に。
列車番号は、改正後の普通のつがる1号~4号は、2041M~2044Mと改正前と同じ2040番台。スーパーつがるは、20マイナスの2021M/2022M。
中央本線の「あずさ」と「かいじ」では、かつては両者別々に号数が振られていた(あずさ1号/かいじ1号…)が、2020年改正で両者通しで時刻順に号数が付与される(あずさ1号、あずさ3号、あずさ5号、かいじ7号…)ように変わっている。線区が違うとはいえ、同じ会社内で、つがる・スーパーつがるとは違う対応。

JR発足直後の平成初期、新型車両を使う特急に対して「スーパーひたち」のように、「スーパー+既存の愛称」を名乗る列車が、JR各社の各地で誕生した。また、それより若干早い時期かと思うが「スーパーやまびこ(正式な愛称ではない)」のように、停車駅が少ない速達タイプの呼び名としても使われた。
秋田新幹線にE6系が段階的に投入された2013年度の1年間は、E3系充当列車との区別(と宣伝)のために「スーパーこまち」の名が与えられた。県民に浸透し、置き換えが完了してスーパーこまちがなくなった後も親しまれた。10年経った今は、さすがにスーパーこまちと言う人は少ないだろうけど。
2020年には、JR北海道が、「旧型車両との差別化を図るという意義が薄れてきた」として、特急から「スーパー」の名をなくしていた。
「スーパー○○」は、過去のものになったと思っていたら、2024年になって登場するとは。正直、スーパーこまちの時点で、“今さら感”がなくもなかったのに…

スーパーつがるは、車両は普通のつがると同じE751系電車。だから車両や設備ではなく、速達性に対してのみのスーパーということになる。
では、どれだけ速くなるのか。

スーパーつがるが通過する駅は、八郎潟、森岳、二ツ井、碇ケ関、浪岡。
したがって停車駅は、秋田、東能代、鷹ノ巣、大館、大鰐温泉、弘前、新青森、青森。
所要時間は、改正前3号→改正後スーパー1号との比較で、秋田→弘前が2時間05分→1時間55分、秋田→青森が2時間42分→2時間31分。それぞれ10分と11分の短縮。
4号→スーパー2号もほぼ同じく、10分と14分の短縮(4号は青森→秋田で2時間46分と若干時間がかかっていた)。
停車駅が減らされたのは秋田県側が多いし、弘前~青森は単線区間が多いこともあるのだろう、秋田~弘前で時間が短縮される。
にしても、最大14分の短縮でスーパーねぇ…
※個人的には、碇ケ関、浪岡は通過としたのに、大鰐温泉には停車するのはどうなんだろう。時間的(朝夕なら宿泊客がちらほらいる)にも大鰐温泉で乗降する人は少ないと思うのだけど。

いちばん速いスーパー1号の表定速度(途中停車時間も含めた平均速度。ここでは営業キロを用いて算出した)は、秋田→弘前で77.4km/h、秋田→青森で73.8km/h。
全国的には表定速度が100km/hに迫る在来線特急も少なくない。
こちらのサイト(https://speed.iijiman.com/)によれば、今回の改正では、トップで唯一100km/h超なのが大阪~敦賀の「サンダーバード」で102.6750km/h。以下、ソニック、ライラック、カムイ、ひたち、そして「こまち」の秋田~盛岡が92.0241km/h。
「いなほ」は新潟~酒田では82.0488km/hとのこと。速度が落ちる酒田以北を含めた秋田~新潟では76.9km/h(14号)と、それでもスーパーつがるより速い。
これでは、名前負けというか見掛け倒しというか…

インパクトのある名前にして、宣伝効果を狙ったのかもしれないけれど、気がかりなことは、
・特急料金が高いと勘違いされ、敬遠されないか。
・普通のつがると号数が分離されたため、運行順や時間帯が分かりづらくなる。

・普通列車本数が多いとは言えない奥羽本線にあっては、特急列車を短距離の移動手段として使う人も珍しくない。その乗車機会を奪ってしまうことになる。
・通過駅まで行きたい人が、変更を知らずに乗ってしまうおそれ。
・そんなわけで、過去に快速列車の停車駅が徐々に増え、最終的には各駅停車化されたように、スーパーつがるも普通のつがるに戻ってしまわないか。

【16日追記】・全席指定と勘違いしてしまい、敬遠する人もいそう。一方で、速達性を売りにして、かつ通過駅へ行く人の誤乗を防ぐ意味では、全席指定にするというやりかたもある。秋田~青森の利用実態では、自由席を残すのが妥当だとは思うが。

・普通のつがるで、運転士がスーパーと勘違いして誤通過してしまわないか。
吉と出るか凶と出るか。
【20日追記・3往復のうち、どうして真ん中の1往復をスーパー化したのかが、よく分からない。利用率の違いなのか。朝夕のほうが速達列車の需要がありそうに思えたりもするし。】

なんやかんや記したけれど、スーパーつがるは秋田~弘前が2時間を切ることになる。かつての特急「白鳥(大阪~青森。2001年廃止。関連記事)」に匹敵する所要時間。
「白鳥」の停車駅は、東能代、鷹ノ巣、大館、弘前だったか。※新青森は新幹線開業前。
車両性能(加減速)と、編成が短い分、ポイント通過時の速度制限の時間が短いなど、スーパーつがるのほうが有利ではある。

ちなみに、寝台特急「日本海」は、1往復だった廃止時点の停車駅は、東能代、鷹ノ巣、大館、大鰐温泉、弘前、新青森だったが、客車列車なので時間は余計にかかっていた(秋田~青森で3時間程度)。
2往復時代は、1・4号が同じ停車駅(新青森を除く)。
2・3号は八郎潟に停まり、大鰐は通過。同じ寝台特急ながら「あけぼの」は、「つがる」並みに停車駅が多かった。

スーパーつがる乗車記
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ぼうしパン・笹だんごパン

2024-03-11 23:34:25 | 各地お土産・食べ物
秋田駅の隣にあり、JR東日本グループの商業ビル「アルス」の地下に、昨2023年11月29日に食品フロア「えきちかマルシェ」がオープンした。まだ空きスペースがあり、品揃えに物足りなさもある。その一角に「デミッセ」という期間限定でご当地商品を売るコーナー(集中レジ方式なので、独立した店舗ではない)があるのだそうだ。

駅ビルトピコに置かれていたチラシで、3月6日から11日まで、そのデミッセで「ご当地パンフェスタ」が開かれることを知った。
チラシには一部商品しか出ておらず(出ていても写真と商品名のみで、メーカーも価格も未記載)、実際に行かないと分からなかったが、北海道から沖縄まで、20~30種類は来ていたかと思う。各商品は数十個単位で並んでいたが、売れ行きは悪くなかったようで、土日にはけっこうな客入り、最終日の入荷はなかったのか昼にはほとんど残っていなかった。

ヤマザキ系列で秋田のスーパーでもたまに見かける、北海道の日糧製パンから「ようかんパン」など数種。ほかには山形のたいようパン各種。長野のササザワの「牛乳パン」、島根のなんぽうパン「バラパン」、沖縄のオキコ「ゼブラパン」等々。
青森の工藤パンはなし。滋賀の刻みたくあんが入った「サラダパン」を期待したが、なかった(別メーカーの「ちくわパン」は来ていた)。

ネットなどで知っていて、気になっていたパン2つが来ていた。
高知名物! ぼうしパン 342kcal 税込み270円
類似パンは全国的に見られるが、高地が本場で「帽子パン」と呼ばれるパン。
高知では多くのメーカーや店で帽子パンを作っているそうだが、これは高知市のヤマテパン製。東京の高知県アンテナショップなど、高知県外にもわりと流通しているようだ。

高知県パン製造協同組合のキャラクター、やなせたかし氏による「ぼうしパンくん」のシール。「ぼうしパンは高知生まれのパンです」「みみも中身もおいしいよっ!!」。

上のリンクにある、以前食べたヤマザキの類似パンや、秋田の菓子店「くらた」のベーカリーの「ドリーム(現在はない?)」しか知らない者としては、本場のぼうしパンは予想外だった。
まず、大きい。直径13センチほどあり、ほんとに帽子みたい。
底。袋には脱酸素剤入り
そして、縁=耳が幅広く、厚く、パン本体のとくっつきかたがしっかりしている。
耳の底側のほうには、マドレーヌのような型に入っていたかのような筋が入っている。



知っていた類似パンは、パン本体から耳を容易に外すことができた。味や食感も、本体と耳でだいぶ違った。本体はパンっぽく、耳はお菓子っぽいような。
本品は、本体と耳が一体化していて、食感もほぼ同じ。耳もパンっぽい。断面を見ても、本体と耳の境目はよく分からない。
断面
ドリームなどは、本体の表面がベタベタしていたが、これはそれほどでもない。思ったよりもパンらしいパンだった。


小竹の笹だんごパン 195kcal 300円
新潟名物で大好きな笹だんご
上越市の菓子店・小竹製菓が、2000年代中頃(?)に、それをパンにしてしまった。袋がパンダの絵なのは、笹からの連想のようだ。
パンには新潟県産コシヒカリ米粉使用(小麦粉も使用)。
袋の裏面はパンダの後ろ姿

こちらはこじんまり

断面
笹だんごをモチーフにしたパンなどでなく、パンの中につぶあんの笹だんごを入れてしまっている。
こういうのを見ると、パンと笹だんごを分離したくなるものだが、密着していてできなかった。
パンはもっちりしていて、おいしい。笹だんごもおいしいのだろうけど、パンと混ざった味。別々に食べたほうがいいかな。

次回にも期待。
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秋田犬ナンバーバス

2024-03-09 20:33:05 | 秋田のいろいろ
秋田市街地(県庁市役所前、秋田駅西口など)と秋田空港を結ぶ、秋田中央交通の空港リムジンバス。最近は専用車両の不足により、一般路線用車両が代走することもある事態になっていた。
同じ車両を使い、同じ理由で減便されていた、高速 湯沢秋田線は3月9日から運行を再開したので、車両が充足されたのだろうか。ただし、今度は乗務員を理由に、4月から当面の間、羽後交通担当便も含む高速湯沢線の全便が運休(休止)されることになった。
その専用車両の変化。
空港リムジンバス・県内高速バス専用車両の1台
2016年に新車で導入した、三菱ふそうエアロエース「秋田200か1226」号車だけど、
ナンバープレートが!
2023年10月23日から交付が始まった、「ご当地ナンバー」「秋田版図柄入りナンバープレート」。秋田犬の親子を描き、モノクロとフルカラーがある。
秋田県警の全警察署に1台ずつ、フルカラー版を付けたパトカーが配備されているし、自家用車でもたまに見かける。モノクロ版は見たことがない。
中央交通でも、既存車のナンバーを付け替える形で、それを導入したのだった。弘南バスの弘前ナンバーでも同じことが行われていた。【10日補足・弘前ナンバーは青森ナンバーからの分離独立なので、希望ナンバーで青森ナンバー時代と同番を取得しているようだ。秋田ナンバーでは、単にプレートを替えただけなので、厳密には同じことではなかった。】


後ろも
弘前ナンバーでもそうだったけど、見本の画像よりも、実物のカラーナンバープレートは色が薄くて、遠目に見た時に、何がかいてあるのか分かりにくい。
あと、ナンバーを付け替え、しかもフルカラーにするには、お金がかかる。交付手数料1万2680円(弘前は1万1800円)+寄付金1000円以上。もしかしたら、補助金でも出ているのかもしれない(自腹だったらごめんなさい)。

弘南バスでは、新たに導入(中古を含む)する一般路線車にもフルカラー絵入り弘前ナンバーを付けていた。
中央交通に最近来た路線車
※車体が傾いているのは、乗降しやすいよう、ドア側のサスペンションの空気を抜いて段差を小さくする「ニーリング」作動中のため。
小田急バス中古らしき、いすゞエルガ「秋田200か1644」号車は、普通のナンバー。正面の「ノンステップバス」の文字がやや小さくなり、上に移動した。白と濃い緑の帯にまたがる位置で読みづらい。
(再掲)従来の表示位置

【追記】この後、5月初めに「秋田200か1051(2014年いすゞガーラ)」も秋田犬ナンバーになったのを確認。
その後、一般路線バスの後部に秋田犬ナンバーの広告(小さい)を貼った車両が登場。6月頃には、その車も秋田犬ナンバーとなった。確認したのは、2023年11月頃に新車で入った、臨海営業所の1639号車。
7月半ばに空港リムジン用「秋田200か1055(2014年日野セレガ)」も秋田犬ナンバーになったのを確認。
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入院時の持ち物

2024-03-06 20:03:27 | 入院
入院シリーズ、前回は昭和の入院風景との比較。今回は、他院も含めて誰かの役に立つかもしれない、持ち物について。
※2023年末~2024年始の秋田大学医学部附属病院入院における、個人の体験談です。最新の公式な情報も確認して、各自で判断してください。

病院ホームページにも掲載されている「入院のご案内」に、持ち物がリストアップされている。実際には、有料レンタル(後述)できる物、必要になったら売店(ローソン。年中無休・夜間は閉まる)で買える物もある一方、リストに出ていないがあったほうがいい物、さらに持ちこんでいいのかどうかよく分からない物(尋ねるべきですが)もあった。
各病院のホームページを見てみたら、病院によって要不要が異なる物もあるので、以前他院に入院した時に要らなかったから…と思いこまず、必ず確認したほうが良さそう。

●案内に出ている物(すべては取り上げません)
・寝巻(パジャマ)
廊下を歩く入院患者たちをお見かけする限り、95%以上はレンタルの服を着ている【14日補足・部屋から出歩けない状態の患者も含めると、また違う割合になるかもしれない】。正式には「病衣」と呼ぶようで、考えてみればなんだかすごい名前だ。実際には、病院関係者が患者に対しては、寝巻やパジャマと呼んでいた。
病衣は、甚平タイプというようだが、上は、左右を合わせて紐で結ぶ前開き、袖は少々短めか。下はウエストゴムのズボン。生地は薄めで、水色ベースの薄いチェック柄。
ちなみに、襟などに細い線が入っていて、サイズによってその色が違う。レンタル業者や看護師は、その色だけでサイズを判別でき、替えを用意できるという仕掛け。レンタルについては後述。

薄く、首元がV字に開くレンタル病衣は、この季節は寒いと感じる患者もいた。下着や上にはおって調節。
僕は、病室内はむしろ暑いくらいで、そのまま1枚で着用。温度計付きの時計を持ちこんでいたので、それによれば26℃前後、28℃なんて時もあった。売店もある外来棟、特に正面玄関付近は外気が入って寒かった。

病衣にはポケットがなく、不満を口にする患者もいた。たしかに、部屋を離れる時に財布など入れたい。
これは、X線撮影など検査時と、洗濯時の便宜を図ったのだと思う。しょうがない。
【22日追記・病衣は袖が太く、大きく開いているので、(看護師が)点滴を付けたまま脱ぎ着させやすいというメリットもありそう。】

病衣を着ていない患者は、一般的なパジャマを中心に、トレーナーやTシャツなどを着ていた。
短期入院などでレンタルするほどでもないという人か。パジャマの人は皆さん厚手だったので、寒いからという人もいただろう。
真夏はどうなんだろう。半袖Tシャツを着る人が多いだろうか。

ところで、弘前大学医学部附属病院では「病院内の歩行時には、病衣の上にガウンまたは羽織るものを着用するようお願いいたします。」としている。真夏でもそうしないといけないのだろうか。室外浴衣禁止のホテルじゃあるまいし、病院内を病人が病人の格好で歩くのが悪いのか。
秋大ではそのような規制はありません。

・室内履き
秋田赤十字病院のホームページでは、入院患者に「かかとを覆う履物」を指定し、「スリッパ・サンダル禁止」としている。
秋大では制限なく、レンタルセットに含まれるのは「スリッパ」だし(転倒防止シューズも選べる)、売店でもサンダルを売っている。

室内履きというか、病院内はどこでも履いて歩いて構わない。正確には「院内履き」だ。
反対に、外履き・土足で病室内を歩いても、別に構わない(はず。基本的には)。廊下は外履きで歩いている人もたまにいて、運動のために歩いている人のようだった。
僕はサンダルを持参したが、やはり運動で歩きたい時は、家から履いてきたウォーキングシューズ(雪がなかったので夏用)で歩き回った。運動でなくても、病棟~売店・正面玄関付近までだと、それなりの距離になるので、安全や歩きやすさの点でもサンダル・スリッパでないほうがいいかもしれない。

・ティッシュペーパー
近年、値上がりが著しい。再生紙とか、紙箱でなくビニールに入った、手頃な価格【20日追記・サイズはちょっと小さかったりする】のボックスティッシュがほしいところ。
院内のローソンでは、病院ならではの品揃えもあるが、ティッシュに関しては市中店舗と大差ない。お高いボックスティッシュとポケットティッシュしかなかった。
裏の医学部の大学生協とか、隣のイオンスタイル広面(旧・マックスバリュ広面店)へ行けばあるのに、外出はできないので、自宅から持ってきてもらった。

・箸、スプーン
昨今で言う「カトラリー」。病院によって、提供されるところとされないところがあるのだった。
秋田日赤では提供、中通や市立秋田もたぶん提供。
秋田厚生医療センターや弘前大学病院、そして秋大病院では、各自が用意。
スプーンは、刻み食の場合は必須だと思われるが、通常食の場合、なければなくてもいいかも。ゼリーとかフルーチェがわりと出るけれど、なんとかなる。【食事については後日また】

・コップ
歯磨き用、服薬用、飲み物用(お茶について後述)。兼用か分けるかはお好みで。できれば割れない材質がいいでしょう。

【6月29日項目追加】・健康保険証/マイナンバーカード ※国が強引にマイナ保険証に一本化しようとしている、2024年時点での状況。
この時点では、従来の保険証もマイナ保険証も両方有効。どちらか一方と言われれば、保険証があれば済む。ただし、高額療養費制度の対象となった場合(上限額を越えれば、誰でも対象)は、事前に保険者に「限度額適用認定証」を発行してもらうか、立て替えて全額支払って、事後に支給申請するか、いずれにしても手続きが必要になる。
一方、マイナ保険証であれば、病院窓口の端末で「限度額情報の表示」に同意するだけで、上限額分までしか請求されないので便利。本来の運用とは違う気がするが、入院前の同月中に外来を受診し、マイナ保険証提示・限度額に同意済みであれば、改めて提示する必要はなかった。ただ、マイナ保険証を使った場合でも、入院後に保険証のコピーを取らせてほしいと言われたので、両方が必要になってしまう。(以上追記)


●要らない物(病棟や人によっては、やっぱりあったほうがいい場合もあるかも)
弘大病院では、「必要ないもの」として、ドライヤー、ゴミ箱、刃物を明示しているが、秋大では示していない(後述の通り、電気ポットはひっそりと禁止)。
・ドライヤー
シャワーを浴びる時、看護師に「ドライヤーはお持ちじゃないですよね」と確認された上で、病棟の備品のドライヤーを貸してくれた。ということは、持ちこみたければ持ちこんでもいいのだろう。
各ベッド横の患者用コンセントは300Wまでしか使えないし、鏡もないので、シャワー室もしくは各病室の洗面台のコンセントで使用することになる。

・ごみ箱
各病棟(フロア)の廊下にごみ箱(ごみ置き場)があり、分別して各自捨てるよう、入院時に看護師から説明があった。
ところが、その後、看護助手(今ドラマをやっているらしいが)が来て、ベッド周りでごみを捨てられるようにしてくれた。2つの病棟のうち、1つでは小さなごみ箱を持ってきてくれ、もう1つではベッドの柵にビニール袋をテープで留めてくれた。どちらも毎日回収までしてくれた(けど申し訳ないので途中から自分で捨てに行った)。

日赤ではゴミ箱又はゴミ袋を各自用意するよう求めている。

・イヤホン
備え付けのテレビ(有料)、あるいは持ちこんでラジオを聴く時は、音が出ないように求められている。こだわりがなければ、イヤホンは用意しなくていい。各ベッドごとに、イヤホンが付いているので。3メートルもコードがある「いつものテレビイヤホン」というやつで、キャンドゥで売っているようだ。テレビはステレオ対応だが、このイヤホンはモノラルなので、それで良ければ。
なお、後述のようにBluetoothイヤホンを使う時は、医療機器に影響を与えないか、念のため確認したほうが良いと思う。

・印鑑
弘大では持ってこさせているが、秋大では使わなかった。


●あったほうがいい物、持っていって良かった物、ほんとは持ちこんでいいか確認したほうが良さそうな物
・最低限の現金【25日追記】+院内ATMで出金可能な金融機関のキャッシュカード
言うまでもなく。僕はキャッシュレス派を貫いたため、使ったのは限定的だった。
現金でないといけないのは、
1.テレビ・冷蔵庫用のプリペイドカード販売機。千円札限定。
2.コインランドリー(洗濯機、乾燥機)。100円玉限定。【13日補足・全自動洗濯機は200円/回で洗剤は各自用意、乾燥機は100円/50分。】
3.飲料自動販売機。各病棟の自販機(サントリー)は現金のみ。外来棟へ行けば各社自販機があるが、キャッシュレス対応は1階に1台【7日補足・各種電子マネー利用可。大塚、アサヒ、伊藤園を中心とした商品を扱う機械】しかなさそう。
4.公衆電話/テレホンカード自動販売機
販売機は、玄関側から見て1階のローソンの先、第1病棟方面と第2病棟方面の分岐付近にあり、千円札で105度数カードが買える。ローソンでも扱っているかも。
未確認なのは、1階にある理容室(病棟看護師を通す予約制)と、平日に外来棟1階にやって来るヤクルトレディ(全国的にはコード決済対応が始まっているらしい)。

ATMは、玄関に秋田銀行と北都銀行(いずれも土曜は稼働、日祝は休止)、売店内にローソン銀行。以前はゆうちょ銀行もあったらしい。【11日追記・秋田銀行2台、北都銀行1台。1台分が空いていて、そこにゆうちょは2023年1月末で廃止された旨、掲示があった。】
ちなみに、入院費の支払いはクレジットカード決済可。退院時に全額を払ってから退院することになっている。

・売店(ローソン)で使えるキャッシュレス決済手段
・ローソンで使えるポイントカードまたはアプリ
少しでも得に使わないと。16時以降は200円に付き2ポイント付く。
スターバックスコーヒーを使う人も、同様に。

※電気製品について
各ベッドに、引き出し、クローゼット、テレビ、冷蔵庫が一体化した、木目調の「床頭台(しょうとうだい)」が備えられていて、コンセント2口も付いている。
以前はテレビ・冷蔵庫と同様に有料だったらしいが、今は自由に使える。300Wまでというラベルが控えめに貼ってあった。壁のコンセントは使用禁止(床頭台もそこにつながっているのだけど)。
したがって、300Wを越えず、音などが迷惑にならず、治療行為や医療機器への影響がなければ、常識の範囲で持ちこんでいいのだろう。紛失や盗難のおそれもあるので、自己責任で。

国立病院機構 弘前総合医療センターでは「院内のコンセントは使用禁止」「携帯電話の充電は、乾電池式充電器などを購入願います。」「電気製品の使用については、看護師にご相談ください。」としていて、厳しい。

・スマートフォン
暇つぶしと連絡手段として必需品。懐中電灯にもなる。充電器を忘れずに。
「病室内で携帯電話のご使用は、他の患者さんのご迷惑になりますのでご遠慮ください。」といった記述が見られるが、これは「通話」を指している。医師や看護師の前でも、みんなスマホを操作し、何も言われなかった(ちなみに眼科外来では検査や診察に影響が出るため、待っている間にスマホを使わないようにという掲示があった)。【20日追記・入院時にスマホの充電器も忘れないでくださいと忠告してくれた看護師がいたので、使用は認められていることになる。】
ソフトバンク系では5Gより4Gの電波を拾うことが多かった。

「無料Wi-Fiは、売店、コーヒーショップ、院内レストランで接続が可能です。」とある。
売店、コーヒーショップとは、ローソン、スターバックスコーヒーのそれぞれのWi-Fi。どちらもそばにベンチがあるが、本来は外来患者待合用。平日昼間【8日補足・主に朝から午後早く】はジャマになってしまいそうだが、それ以外の時間なら座っても問題ないでしょう。
僕はローソンのWi-Fiにお世話になった。お仲間もちらほらいたけど多くなかった。存在を知らないのか、あるいは今は大容量プランがあり、Wi-Fiを頼りにする人は減っているのか。
「外来・病棟では原則として、Wi-Fi設備はございません。」とも。原則でないのは、個室。申請すればWi-Fiが使えるらしい。

弘前大学病院では、今年から全病棟でWi-Fiが提供されている。

(参考)パソコン、タブレット
「テレビ・パソコンのご使用は午前6時~午後9時までです。」とあるので、パソコンは使っていいことになる。スマホとパソコンが良くて、タブレットはダメということもないでしょう。
床頭台には鍵付きの引き出しがあるが、サイズからしてノートパソコンは収まらない。タブレットもどうか。管理には注意。

・スマホ用キーボード
スマホでの文字入力は苦手な者にとってはストレス。Bluetooth接続のキーボードを用意してみたところ、とても便利。
日本語版ではないものの、日本の電波法に基づく「技適マーク」認証を得た商品(日本語環境では、刻印と実際の入力が異なる記号があるなど多少難あり)を、1000円程度で購入できた。もっと安いのもあるが、技適マークがないものが多いようで、使うと法律違反の可能性あり。

今にして思えば、認証を受けているといっても、病院の了解を得て使うべきだったかもしれない。医療機器への影響がないとは言えなさそうなので。イヤホンなど他のBluetooth機器も同様。

・スマホのパソコンとの同期
インターネットブラウザのブックマークや履歴、パスワードの記憶(セキュリティ上は良くないけれど)を共通化していたので、入院で環境が変わっても、容易にいつものホームページにアクセスすることができた。
ワープロなどのファイルを、クラウドに上げておいても便利。

・小さい袋(手提げや巾着など)
上記の通り、病衣にポケットがないので、院内移動時の物入れとして。マイバックとしても。

・洗濯バサミまたは目玉クリップやダブルクリップ
薬袋をまとめたり、食べかけのお菓子の袋を閉じたり、書類をまとめたり、かなり役立った。
・クリアケース、クリアホルダー、大きい封筒
けっこう書類が溜まるので、整理しておくと分かりやすい。

・ボールペン
日赤では持ってこさせている。
各種書類に署名する場面は必ずある。また、毎日の体温などを記録させられる【25日追記・通常食(=成分の制限や刻み食でない食事)では一部メニューが選択制になっていて、その回答用紙記入にも使う】。貸してくれるが、手元にいつもあったほうがいい。
・ノート
記録しておいたほうがいいこと、思いついて忘れてはいけないことなど。バラける紙よりもノートのほうが便利。

・爪切り
刃物禁止の病院ではどうなのか。
病棟で貸してくれそうだが、使い慣れたものがあったほうがいいかも。

・手元に置く鏡
・爪楊枝
・綿棒

・ヒゲソリ
刃物持ちこみを禁ずる病院では、安全カミソリもダメということになるだろう。禁じていない日赤では「電気シェーバーを使用するようお願いします」としている。
秋大ではあいまいだが、自分でそれない状態の患者に対して、看護師がそろうとした際、その患者がカミソリしか持っていなかったようで、おっかなびっくりする場面に遭遇した(結局どうしたか不明)。
ということは、カミソリを持ちこんで、患者自身がそる分には問題ないのかもしれない。蒸しタオルはどうするのか知らないけれど。
電気シェーバーは充電器を忘れずに。

・ハンドクリーム
院内は乾燥しているようで、手が荒れた。症状や薬との相性もあるだろうから、人によっては要確認。

・目覚まし時計など置き時計
病室に時計はないから時間の経過が分からなくなる。スマホよりも、ぱっと見て時間が分かる時計があったほうがいい。
鉄筋コンクリート造だけに、電波時計の電波が届かない場所が多い【7月1日補足・窓際なら受信可能】。

・粉末のお茶
持ち物のページには記載がないが、食事のところに「患者さんの安全管理上の観点から給湯器は設置しておらず、電気ポットの持ち込みも禁止しております。また、お茶の提供も行っておりません。」とある。したがって、飲み物は、差し入れてもらうか、売店か自動販売機で買うか、水道水かということになる。
日赤では、給茶機で自由に飲めるそうで、病院によってずいぶん違うと感じさせる1つ。

病院内で手に入るいちばん安いお茶が、ローソンの108円/600mlと185円/2L。飲み残すと冷蔵庫代もかかるから安くない。
ネット通販で、1杯分ずつ個包装された静岡産粉末茶が安く手に入った。飲み残しを気にせず、起きて1杯、食後に1杯とおいしいお茶を楽しめた。
温かいお茶がほしければ、洗面台からそこそこのお湯が出ることは出る。

ローソンでも置いてほしいところだが、お~いお茶のティーバッグしか置いてなかった。というか、入院患者はティーバッグを買っても水出しするしかないのでは。病院職員や外来者向けなのか。
※このローソンでは(カップ麺用の)お湯の提供はやっていない。

・お菓子
ローソンでは売っていないものが、無性に食べたくなることもある。ブルボン「アルフォート」とか、たけやの葬式まんじゅうとか。治療への影響がなければ、お好みで。

【13日項目追加】・洗濯用洗剤
上記の通り、各病棟(フロア)ごとにコインランドリーがあるが、洗剤は別途用意。院内では売店で買うしかない。スーパー等で買うか、自宅の買い置きを持ってきたほうが安く上がりそう。(以上追記)


●レンタル
たいていの総合病院で、希望する入院患者は病衣や日用品をレンタルでき、特定の1社を指定して契約させている。
秋大では、大手のワタキューセイモア株式会社。寝具の交換(入院費に含まれ費用は取られない。週1回交換)も同社が手がけ、さらに給食も系列企業が担当している【食事については後日また】。

レンタル料金は、入院日・退院日も含む日額。月末締めで翌月10日頃に、振込用紙が契約者(入院患者本人でなくてもよい)宛に郵送される。2週間以内に振り込むようにと書かれているが、一方で納付期限日はさらに翌月末の日付が印字されている。
この振込用紙は、よくある赤枠の紙だけど、金融機関(郵便局も銀行も)では扱えない、コンビニ専用というちょっと変わったもの。
ファミリーマートのポイント兼コード決済アプリ「ファミペイ」では、店に行かなくてもアプリで読み取って支払いできる機能があるが、それも非対応だった。店舗に紙を持っていって、ファミペイ残高から支払うことは可能で、10円分のボーナスポイントも付いた。

レンタルはおむつは別として、3つのプランがあり、レンタル(または使い切り・使い捨て用品の使い放題の提供)できるアイテムが異なる。3区分しかないので、特定の1品だけ借りたいということはできない。
Cプランでは病衣、タオル、バスタオル。Bプランでは加えて石鹸類、割り箸、BOXティッシュ等が、Aプランではさらに歯ブラシ、ヘアブラシ、履物、入れ歯用品等が提供される。
税込み日額は、Cプラン319円、Bプラン374円、Aプラン473円。
病衣だけのレンタルはない。ケチな僕はもちろんC。年配の男性患者はBを契約している人が多そうだった。

サブスクの1種とも受け取れる。毎日、新しいタオルが使えるのはぜいたく。病衣も…と言いたいところだが、そうではなかった。
病衣が黙っていても支給されるのは、冬場は週2回・夏場は週3回、上下1セット【7日補足・脱いだ病衣は、廊下の回収箱に入れればよいので、着替えは好きなタイミングでできる】【22日補足・タオルは日数分、バスタオルは2枚支給されるはず】。申し出れば、それ以外にももらえるのだが、毎日くださいとは言いにくい。
契約者には、手提げバッグが与えられ、それを各ベッドにぶら下げておく。病室入口の名札には、契約を識別できるシールが貼られている。病棟ごとに決まった曜日に、ワタキューの人がやってきて、病衣1セットと、次の回までの日数分のタオルを、バッグに補充していく仕組み。
補充日以外にほしい時は、病棟の看護師に申し出る。補充日当日でも、シャワー後に「新しいの持ってきますか?」と尋ねてくれたこともあったので、遠慮しなくてもいいのだろうけど。
その他のA、Bセット分も、看護師に申し出るとくれる。割り箸は毎食ごとでなく、まとめて渡される模様。

【7日追記・この記事では、比較のために秋田赤十字病院の状況をいくつか挙げさせてもらった。歴史ある全国組織のためか、持ち物についても、その説明についても、患者の立場を考えていて丁寧に感じられた。前回の通り、昭和末にうちのじいさんが日赤に入院したのだが、その当時はどうだったろう。記憶にない。】【8日追記・八戸赤十字病院では、はしを持ってこさせているように、全国一律でもないようだ。】
以上持ち物について。次はお世話になる人たちについて
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昭和の入院・令和の入院

2024-03-03 20:54:45 | 入院
入院の話。今回から可能な範囲で具体的に。とりとめもなく書き綴り、思いついたら追記していくことになるでしょう。
入院先は、秋田大学医学部附属病院。初入院が大学病院になるとは。
以前から外来に通っていたのではなく、市中のクリニックを受診してからの紹介。ちなみに、紹介状なしで直接大学病院を受診すると、割増料金を取られる。
※以下・次回以降の内容は、2023年末~2024年始時点で個人が把握したり感じたりしたものです。詳細や正確な内容は、公式な情報で確認してください。
※大学病院に対してネガティブに受け取れる記述があるかもしれませんが、それは批判する意図ではないことを申し添えます。
※院内は写真撮影禁止なので、写真はありません。

検査の結果等を踏まえて、入院期間の途中で、所属する診療科が変わった(「転科」と呼ぶのかな)。それに伴い、病棟(階)も移動した(「転棟―てんとう―」と呼ぶようだ)。
最初の診療科にも引き続きお世話になり、退院後も2つの科をかけ持ちで受診している。どちらの科でも、基本的にいつも同じ医師が診てくれるが、「主治医」と呼ぶのはメインで所属する科の医師だけらしい。サブの科の先生は何と呼べばいいのか分からないが、担当医といったところか。


初めての病室暮らし。個室に入る余裕などない(あってもケチだから入らないだろうけど)ので大部屋。
前回触れたように、記憶付けられて印象にある「病室」は、小学校5年生・1987(昭和62)年のクリスマスイブにじいさんが入院した、旧・秋田赤十字病院。1968年築だったようで、当時としても古い病院に見えたものだった【3日追記・でも大学病院の古いほうの病棟や、移転後の日赤病院は2024年時点で築20年以上経っているのに古くは感じない。リニューアルしたことや建築技術の発達のおかげだろう】。記憶にあることは、
・大部屋は6人部屋。トイレは廊下。
・昼間は、基本的にベッド間のカーテンが開け放たれていた(症状悪化とか裸になる処置をする時などだけ閉める)。6人が常に顔を合わせて何をしているのかが分かる状態であった。
・見舞い客の面会は時間帯が定められていたものの形骸化。昼間ならノーチェックでベッドサイドまで出入り自由。
・テレビを見たければ、各自持ちこみ(病院経由でレンタルもあったかもしれないが不明)。【4日補足・壁にアンテナ端子がなく「室内アンテナ(懐かしい言葉。地デジ用も現存するようだが、昔のとは形が違う)」も持ちこんでいたかな。】
・完全看護につき付き添いは不要という建前であったが、家族が常時付き添うことは黙認なのかそれなりに行われ、夜はベッド脇の床で寝ていた。うちのばあさんも最初のうちは泊まりこんでいて、同室の患者の付き添いどうしで仲良くなっていた。
・ナースは「看護婦」で(知る限り)全員女性。白衣はスカート。ナースキャップもかぶっていたか? 勤務は8時、17時、0時で交代する3交代制(日勤、準夜勤、夜勤)。

病院による違いもあったとは思うが、おおむね当時はそれが普通だったのだろう。
その後、2000年代に別の身内が別の総合病院に入院した時は、カーテンは常時閉めておくようになっていた。現在の日赤では、ホームページで「ベッド周囲のカーテンの開閉は、患者さんの裁量でお願いします。」としている。

近年では、新型コロナウイルスなど感染症対策のため、面会はかなり厳しく制限されていると聞いていた。
ほかにも、病棟の建て替えでプライバシーを重視した構造の病室になった(1998年に移転した秋田日赤は、ベッド配置が扇形の4人部屋)とか、「患者中心の医療」で「患者さま」と呼ぶ病院があるとか、電子カルテなどICT化、個人情報保護、働き方改革等々により、平成を越えた入院病棟の風景も様変わりしているのだろうと思っていた。

たしかに変化も多かったが、一方で昔ながらのまま点もけっこうあった。以下の通り。
※秋大病院は建設時期が違う病棟が2棟あり、さらにフロアによる多少の違いもあるかもしれません。
・大部屋は4人部屋。各室ごとにトイレ(車椅子対応、洋式便器、ウォシュレット・音姫付き【4日追記・便座消毒液ディスペンサーも】【8日追記・暖房便座も】)と洗面台付き。廊下にもトイレがあるが、コロナ対策のため一部は職員専用として運用。
ベッド配置は日赤のような扇形などでなく、一般的なもの。昔の日赤の廊下側2つのベッドの代わりに、トイレと洗面台がある作り。
6人部屋だと、両隣に他の患者がいるベッドが2床存在するが、4人部屋だと全員が片側は壁(窓)ということになり、心理的負担は軽減されると思う。室内にトイレがあるのは便利だが、就寝中にドア開閉や水音で目が覚めることはあった。

各ベッドは、パラマウント製の電動ベッド。パイプベッドではないのが豪華に感じた。サイズは一般的なものだし、寝てしまえばどうってことないけれど。ちなみに、秋田日赤のホームページでは、個室のみ電動ベッドとされている。

・面会はコロナ対策で、時間帯以外にも規制あり。
原則として、親、子、きょうだい、配偶者に限り、1患者に付き1週間に1回、15分間。1階の窓口または守衛室で手続きして、許可証シールを服に貼って病棟へ。デイルームかエレベーター前で面会し、病室内へは立ち入り不可(動けない患者は、ベッドごとエレベーター前まで運んで面会させることもあったようだ)。なお、看護師を介した荷物の受け渡しは、回数制限なく可能。
ただ、特に外来患者でごったがえす平日は、1階は実質出入り自由であることを利用した“ヤミ面会”が、一部で横行していたようだ。病院側も把握していて、やめましょうという掲示が出ていたが、目立たず枚数が少ない。
ちなみに、他の総合病院の面会規制状況(オンライン面会をしているところもあるがここでは触れない。また親族以外の面会も認める病院もある)。秋田日赤は大学病院と似た感じで、病棟を分けた曜日指定あり。
市立秋田と中通総合は、事前予約制。ただ、市立は患者1人に付き1日1回とむしろ緩い。中通は1病棟当たり1日5組までの狭き門。僕の入院中に、別の親族が中通へ入院していたのだが、実際、面会するのに苦労した。さらに、秋田厚生医療センターは1月9日以降、全面禁止中。
弘前大学医学部附属病院は、2月から面会方法が変わって、面会申込書を提出すれば、3名・15分以外の制限がないので、緩和されたということか。
いずにれしても、病人の立場からすれば、面会に来る人には感染予防に配慮していただきたい。

・各ベッドごとにテレビ(地上デジタルとBS無料放送を受信)と冷蔵庫。いずれも有料。【後日また】

・ナースはもちろん「看護師」。制服は動きやすい上着にズボン、帽子なし。男性も珍しくない。2交代制で日勤が8:15~17:00、夜勤が16:15~翌9:15。【後日また】
【3日追記・各病棟の看護師がいる部屋は「ナースステーション」と称するのが、今も一般的だと思うし、昭和の日赤でもそうだったはず。現在の秋大では「スタッフステーション」が正式名称。看護師だけでなく医師もいることが多いように見受けられたので、その名なのかもしれない。だけど、看護師の会話のほとんどや一部の掲示では「ナースステーション」が使われていた。】

ほかには、ナースコールがちょっと進化。
昭和の日赤では、押しボタンが1つで、押すと天井のスピーカー/マイクで通話ができた。
令和の秋大では、ケアコム製だったか、壁掛けで外して手で持てるテレビのリモコンサイズの「ハンド形子機」と、昔と同じく手元に置いておく「握り押ボタン」の2つを配置。どちらも「呼出」ボタンのほか「点滴」と「WC」のボタンもあり、消灯時にはかすかに光る(ハンド形の呼び出し音は鳴らなくなる)。
受信側では、スタッフステーション(ナースステーション)だけでなく、当日担当の看護師が携帯するPHSに着信して通話することも可能。
ハンド形子機で双方向通話ができるようだが、同室の他の患者も含めて、コール時に患者側が話す場面には遭遇しなかった。コールすると会話なし、または「伺います。お待ちください」などと一方的に話すかして、駆けつけてくれた。話を聞くより、患者を直接見て対応するという方針なのかもしれない。

あとは、入院時にICチップ・バーコード付きのリストバンドを左腕に取り付けられる。入浴時などでも取り外すことはできない。取り違え防止のため、採血時などにリストバンドを読み取られ、あわせて氏名と生年月日を言わされる。


「患者様」について。
秋大では、ホームページや印刷物なども含め「患者さん」で統一。ホームページのごく一部に「患者様」がまぎれているけれど。
日赤、厚生医療センター、弘大も「患者さん」、市立、中通は「患者様」。
【3日追記・2022年に弘前市立病院を実質吸収合併した、国立病院機構弘前総合医療センターのホームページでは、「患者さん」232件、「患者様」382件、「患者さま」102件と混在。】
患者の名を呼ぶ時も「○○様」とする病院があるらしいが、秋大では接した限り、医師、看護師その他すべて「さん」で呼ばれた。部屋の表示、書類、薬袋などは「様」表記。

廊下の各病室のドア横に、その部屋にいる患者の氏名の表示をやめた病院もあると聞き、それはプライバシー保護の点ではそういう時代なんだろうなと思っていた。
秋大は表示している。昔は手書きだったのが、パソコンやラベルライター印字になって。他の診療科の医師が診察に来たり、給食の配膳をしたりする時には、どこに誰がいるのか容易に分かり、間違いを防ぐ意味で役に立つのではないだろうか。あと、ナースコールを押した時、名札の横のLEDが光るので、廊下を通りかかった看護師が直ちに対応できるという利点もあるようだ。

ベッドサイドの壁の表示(主治医、担当看護師名も)もあるが、カーテンを閉めているわけで、あまり意味がない。ただ、現在は、電子化してさまざまな情報を表示できる名札もあるそうだが、未導入だった。
日赤は「プライバシー保護のため病室にお名前を表示しておりません。希望する場合はお申し出ください。」とある(廊下なのかベッドサイドなのか不明)。希望する場合というのは、自分の病室が分からなくなる人とかかな。僕も1度、ほかの病室に入りかけたことがありました(名札があるのに)。

プライバシーといえば、大部屋では、同室の患者の医師や看護師との会話が筒抜け。どういう病気で入院しているのか分かってしまう。
僕の場合は、最初のほうで説明してくれた先生が「場所変えますか?」と聞いてくださったので、別にいいですと答えた。
他の患者たちもそうだったのかもしれない。そして、病人どうしお互いさまで、聞いて聞かぬふりをしてくれたのだと思うし、僕もそうした。けど、気にする人は気にするだろう。個室に入りたくても、空きがない、費用がないで入れない人もいるし。【3日補足・家族同席の説明や、重要な告知は、カルテに接続できるパソコンを備えた専用の別室で行うのだと思われる。】
カーテンが閉まっていて、同室でも顔を合わせる機会は少ない人どうしでも、ある種の連帯感はあったかと思う。

持ち物について続く
コメント
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