冒頭の写真は、4年ほど前、十和田湖の駐車場で撮影したもの。
観光バスが3台仲良く並んで駐まっている。
3台とも同じ型で塗装も同じなので同じ会社の3台のツアーかと思いきや、それぞれ別のツアーで、しかも3台とも別会社のバス。
手前を向いてお客が降りているのが秋田県大館市の「秋北(しゅうほく)バス」、その後ろの背中合わせなのが最近当ブログによく出てくる青森県十和田市の「十和田観光電鉄」、その右隣が岩手県盛岡市の「岩手県交通」のバス。
いずれも国際興業系列の企業なので、いすゞ製の車両を導入しなければならないことになっている上、貸切車両の車体塗装が共通。(最近は路線用車両も別デザインの共通塗装になった)
各社の乗務員も顔なじみなのだろうか、互いにあいさつを交わしていた。秋田・青森県境で、岩手からも比較的近いため、このように十和田湖周辺は北東北の国際興業系列3社の“集結地”となっているようだ。
塗装が同じなので、どこの会社のバスか見分けるには、文字を見るしかない。
正面の行灯、側面後部には日本語の表示がされているのでそれを見るのが確実なのだが、ぱっと目に付く、側面と後部の大きな金文字の筆記体アルファベットの表記は紛らわしい。
秋北バスを拡大
昔は側面に「Shuhoku Bus」と表示があったのだが、現在はこのように側面には「Kokusai Kogyo Group」、つまり国際興業グループと表記されている車両が多いのだ。これでは秋北バスとは断定できない。
実は屋根上にも赤文字で表示されていて、それは「Kokusai Kogyo Bus」。親会社の「国際興業バス」と書いてある。ウソツキ
これはおそらく、国際興業本体から譲渡された中古車ではないだろうか。側面だけは「Bus」を「Group」に書き換えたが、目に触れる機会の少ない屋上はそのままにしたのかもしれない。
十和田観光電鉄と岩手県交通の後部を拡大
十和田観光電鉄は「Towada Kanko」。
岩手県交通は「Kokusai Kogyo」だけど、右側に妙な空白がある。これもおそらく、本体から譲り受けた車両で、秋北バスよりもお手軽に「Bus」を消しただけで使っているのだろう。
以上は、4年前の話でした。現在はどうかというと、
秋田駅前にて
秋北バスの秋田市と能代市を結ぶ高速バス(中央交通と共同運行)でよく見かける車両。おそらく貸切用だった車両を格下げしている。
「Shuhoku Bus」
これは昔ながらの「Shuhoku Bus」表示。
三沢駅前で見かけた、十和田観光電鉄の八戸と三沢空港を結ぶバス。これも貸切格下げっぽい。
「Towada Kanko」
竿燈まつりの時には、十和田観光電鉄の観光バスが秋田市に来ていた。
今まで紹介してきた車両より新しい「ガーラ(先代)」。ナンバーがキリのいい「500」だ。
まず、前面の行灯に注目。
「十和田観光」のフォントが独特
後部
新車で買ったのか、中古なのか分からないが、「Kokusai Kogyo Group」表記だった。
秋北バスの観光バスも来た。
新しいガーラ!
以前も書いたけど、個人的には、このガーラのデザインはいかつくて好きになれない。
しかも、各バス会社の塗装をした時、似合わないと感じるものが少なくないような気がして、“塗装を選ぶ”車体デザインだと個人的には思っていた。
でも、この国際興業グループの塗装は、ボディのデザインにとてもよく似合っていて、カッコイイと思う。他の塗装では、ジャマに見えた太い銀色の帯(アクセントピラー)さえ、違和感がない。
屋根のボコっと出っ張った部分は、弘南バスはオレンジ色にしていたが、これはもちろん青色。今まで以上に青が目立ち、いい感じ(昔のドラえもんみたいな色だな)。
側面
従来は側面窓下にしかなかった、赤(エンジ色)の細かいラインが、屋根上(というか窓上、側面上部)にも入っており、いいアクセントになっている。
また、従来は正面と側面の細い青線が一直線だったが、これはアクセントピラーのカーブに合わせて、曲線になっている。
それから、窓下の太い青線部分に、白文字で「秋北バス株式会社」と表示が入っている。十和田湖のバスではなかった(これも転入時の作業節約だろう)が、そういえばここにも表示するのが正式だった。
後部
後部もゴツゴツ・ゴチャゴチャしていて、好きになれないけれど。
リアガラスは左右2枚に分かれるのが、先代から受け継いだ本来のいすゞ仕様。(中央交通のリムジンバスでは1枚窓だったが、それは元々は共通車体である日野セレガ版の仕様で、行き先表示を設置するために変更している)
なお、今まで見た他社の車両正面の「GALA」の車種名の表示は銀色文字だったが、このバスは金色文字だった。
なんか豪華に見える
ただし、中央交通の車両などにはある、正面の大きな「ISUZU」エンブレムはなかった(1つ上の写真のとおり、後部にはある)。
※これとナンバーが1番違いの同型車もあった
ともかく、これも「Kokusai Kogyo Group」表示。
すなわち、新車、本体からの移籍車両ともに、今後は「Kokusai Kogyo Group」に統一されていくようだ。自社名をローマ字表示した車両は減っていく一方なのだろう。
※関連記事はこちら
※その後、国際興業との関係が少々変わったらしいこちらやこちら参照
観光バスが3台仲良く並んで駐まっている。
3台とも同じ型で塗装も同じなので同じ会社の3台のツアーかと思いきや、それぞれ別のツアーで、しかも3台とも別会社のバス。
手前を向いてお客が降りているのが秋田県大館市の「秋北(しゅうほく)バス」、その後ろの背中合わせなのが最近当ブログによく出てくる青森県十和田市の「十和田観光電鉄」、その右隣が岩手県盛岡市の「岩手県交通」のバス。
いずれも国際興業系列の企業なので、いすゞ製の車両を導入しなければならないことになっている上、貸切車両の車体塗装が共通。(最近は路線用車両も別デザインの共通塗装になった)
各社の乗務員も顔なじみなのだろうか、互いにあいさつを交わしていた。秋田・青森県境で、岩手からも比較的近いため、このように十和田湖周辺は北東北の国際興業系列3社の“集結地”となっているようだ。
塗装が同じなので、どこの会社のバスか見分けるには、文字を見るしかない。
正面の行灯、側面後部には日本語の表示がされているのでそれを見るのが確実なのだが、ぱっと目に付く、側面と後部の大きな金文字の筆記体アルファベットの表記は紛らわしい。
秋北バスを拡大
昔は側面に「Shuhoku Bus」と表示があったのだが、現在はこのように側面には「Kokusai Kogyo Group」、つまり国際興業グループと表記されている車両が多いのだ。これでは秋北バスとは断定できない。
実は屋根上にも赤文字で表示されていて、それは「Kokusai Kogyo Bus」。親会社の「国際興業バス」と書いてある。ウソツキ
これはおそらく、国際興業本体から譲渡された中古車ではないだろうか。側面だけは「Bus」を「Group」に書き換えたが、目に触れる機会の少ない屋上はそのままにしたのかもしれない。
十和田観光電鉄と岩手県交通の後部を拡大
十和田観光電鉄は「Towada Kanko」。
岩手県交通は「Kokusai Kogyo」だけど、右側に妙な空白がある。これもおそらく、本体から譲り受けた車両で、秋北バスよりもお手軽に「Bus」を消しただけで使っているのだろう。
以上は、4年前の話でした。現在はどうかというと、
秋田駅前にて
秋北バスの秋田市と能代市を結ぶ高速バス(中央交通と共同運行)でよく見かける車両。おそらく貸切用だった車両を格下げしている。
「Shuhoku Bus」
これは昔ながらの「Shuhoku Bus」表示。
三沢駅前で見かけた、十和田観光電鉄の八戸と三沢空港を結ぶバス。これも貸切格下げっぽい。
「Towada Kanko」
竿燈まつりの時には、十和田観光電鉄の観光バスが秋田市に来ていた。
今まで紹介してきた車両より新しい「ガーラ(先代)」。ナンバーがキリのいい「500」だ。
まず、前面の行灯に注目。
「十和田観光」のフォントが独特
後部
新車で買ったのか、中古なのか分からないが、「Kokusai Kogyo Group」表記だった。
秋北バスの観光バスも来た。
新しいガーラ!
以前も書いたけど、個人的には、このガーラのデザインはいかつくて好きになれない。
しかも、各バス会社の塗装をした時、似合わないと感じるものが少なくないような気がして、“塗装を選ぶ”車体デザインだと個人的には思っていた。
でも、この国際興業グループの塗装は、ボディのデザインにとてもよく似合っていて、カッコイイと思う。他の塗装では、ジャマに見えた太い銀色の帯(アクセントピラー)さえ、違和感がない。
屋根のボコっと出っ張った部分は、弘南バスはオレンジ色にしていたが、これはもちろん青色。今まで以上に青が目立ち、いい感じ(昔のドラえもんみたいな色だな)。
側面
従来は側面窓下にしかなかった、赤(エンジ色)の細かいラインが、屋根上(というか窓上、側面上部)にも入っており、いいアクセントになっている。
また、従来は正面と側面の細い青線が一直線だったが、これはアクセントピラーのカーブに合わせて、曲線になっている。
それから、窓下の太い青線部分に、白文字で「秋北バス株式会社」と表示が入っている。十和田湖のバスではなかった(これも転入時の作業節約だろう)が、そういえばここにも表示するのが正式だった。
後部
後部もゴツゴツ・ゴチャゴチャしていて、好きになれないけれど。
リアガラスは左右2枚に分かれるのが、先代から受け継いだ本来のいすゞ仕様。(中央交通のリムジンバスでは1枚窓だったが、それは元々は共通車体である日野セレガ版の仕様で、行き先表示を設置するために変更している)
なお、今まで見た他社の車両正面の「GALA」の車種名の表示は銀色文字だったが、このバスは金色文字だった。
なんか豪華に見える
ただし、中央交通の車両などにはある、正面の大きな「ISUZU」エンブレムはなかった(1つ上の写真のとおり、後部にはある)。
※これとナンバーが1番違いの同型車もあった
ともかく、これも「Kokusai Kogyo Group」表示。
すなわち、新車、本体からの移籍車両ともに、今後は「Kokusai Kogyo Group」に統一されていくようだ。自社名をローマ字表示した車両は減っていく一方なのだろう。
※関連記事はこちら
※その後、国際興業との関係が少々変わったらしいこちらやこちら参照