秋田市の県道233号、通町商店街の街路樹に、1本だけリンゴの木があることを、5月6日に記事にした。
ここの本来の街路樹は、1990年代後半の道路拡張時に植えられたナナカマドなのだが、昨今の気候変動(暑さ)のせいか、多くが枯れてしまった。
2024年12月1日の記事に続く、街路樹のナナカマドの話。
リンゴの向かい側を東へ少し進んだ、秋田通町郵便局前。
枯れて、上をカットされた幹
昨年12月の記事の秋田市道でもそうだったが、ナナカマドが枯れても、地際でカット(一般的な切り株状)したり、根こそぎ撤去したりせず、このように高い位置で切断し、下方の幹を残すことがある。見た目が中途半端だし、人の体に刺さりそう。
この木の切り口は新しそう。Googleマップストリートビューを見ると、最新の2024年5月時点で、木は枯れていたが、上部の枝は残っていたので、この1年でカットされていた。
さらにさかのぼると、2022年10月には枯れていそうな状態。2020年10月では少なめの葉(季節的に落葉済みの可能性もある)とわずかな果実がある。2019年9月も枯れ枝が目立つ。2018年7月はそれなりに元気そうだった。
また、最古の2012年10月では、すぐ東隣、駐車禁止の道路標識のすぐそばに、もう1本、ナナカマドがあった。通町の中でも、こんなに近接した植栽間隔は珍しいのでは。そのもう1本は、2015年8月には枯れ枝が多く、2018年7月にはなくなった。
同じ時期に、他の箇所のナナカマドの多くも相次いで消え、今残るのは数えるほど。
その数少ない残るナナカマドが、通町郵便局の向かいにある。冒頭の写真に写っている。
佐野薬局本店前
今は鮮やかな若葉とともに、花がたくさん咲いている。

枯れた枝も残っているが、花付きの元気な枝がたくさんあり、横に広い【16日追記・「こんもり」とも形容できそう】。街路樹のナナカマドにしては珍しい樹形。
太い幹
通町郵便局のカットされて残るのと、同じくらいの太さの幹があり、それから枝がたくさん出て上に伸びているようだ。
高い位置でカットして残すのは、こういうふうに復活するのを狙っているのだろうか。
再び向かいに渡って、通町郵便局の東隣。
おもしろい形
キヅタがからまって、幹の下の方はよく分からないが、地際と高い位置からそれぞれ、枝がいくつか伸びている。花は上に1つしかなさそう。
ストリートビューによればこの木は、2018年から枯れ始めた。2020年から2022年の間に、上がバッサリカットされ、その後復活。
この西側、菊谷小路との交差点から西は、秋田市道になる。旧町名としては通町(上通町、中通町)でなくなって、大工町。そこもナナカマドがあったのだが、今はほぼ残っていない。
保戸野みその通りとの変形交差点(あまり知られていないけど「六道の辻」)までが、1990年代後半に道路拡張され、ナナカマドが植えられた区間。
六道の辻から西、新国道(県道56号)の「鉄砲町」交差点までは、それ以前から道幅が広く、歩道と植栽スペースがあった。何が植えられているか印象になかったが、ここもナナカマドだったようだ。
(再掲)2000年。左手前は枯れてる?
ここも、現在はナナカマドは少なくなった。
積極的な撤去はされていないようで、2024年10月15日にヒョロヒョロのナナカマドに、アサガオが巻き付いたのを取り上げた。その他にもいくつかあった。
一直線に伸びる
幹は細くもなく太くもなく。根本から復活したのかもしれない。花は1つだけ。
幹よりも地際から新芽がたくさん
花は数輪。
バス停は「旭北栄町」
切り株から復活。大きさの割に花が多い。
新たな枝と葉を伸ばし、さらにがんばって(栄養やホルモンの違いか)花を咲かせるナナカマドは、けなげではあるが、これがナナカマドの本来の姿ではない。【15日最後の文章が分かりにくかったので書き換え】やはり、秋田の気候が、ナナカマドを(少なくとも)街路樹とするにはふさわしくないものになってしまったのだと考える。
ここの本来の街路樹は、1990年代後半の道路拡張時に植えられたナナカマドなのだが、昨今の気候変動(暑さ)のせいか、多くが枯れてしまった。
2024年12月1日の記事に続く、街路樹のナナカマドの話。
リンゴの向かい側を東へ少し進んだ、秋田通町郵便局前。

昨年12月の記事の秋田市道でもそうだったが、ナナカマドが枯れても、地際でカット(一般的な切り株状)したり、根こそぎ撤去したりせず、このように高い位置で切断し、下方の幹を残すことがある。見た目が中途半端だし、人の体に刺さりそう。
この木の切り口は新しそう。Googleマップストリートビューを見ると、最新の2024年5月時点で、木は枯れていたが、上部の枝は残っていたので、この1年でカットされていた。
さらにさかのぼると、2022年10月には枯れていそうな状態。2020年10月では少なめの葉(季節的に落葉済みの可能性もある)とわずかな果実がある。2019年9月も枯れ枝が目立つ。2018年7月はそれなりに元気そうだった。
また、最古の2012年10月では、すぐ東隣、駐車禁止の道路標識のすぐそばに、もう1本、ナナカマドがあった。通町の中でも、こんなに近接した植栽間隔は珍しいのでは。そのもう1本は、2015年8月には枯れ枝が多く、2018年7月にはなくなった。
同じ時期に、他の箇所のナナカマドの多くも相次いで消え、今残るのは数えるほど。
その数少ない残るナナカマドが、通町郵便局の向かいにある。冒頭の写真に写っている。

今は鮮やかな若葉とともに、花がたくさん咲いている。

枯れた枝も残っているが、花付きの元気な枝がたくさんあり、横に広い【16日追記・「こんもり」とも形容できそう】。街路樹のナナカマドにしては珍しい樹形。

通町郵便局のカットされて残るのと、同じくらいの太さの幹があり、それから枝がたくさん出て上に伸びているようだ。
高い位置でカットして残すのは、こういうふうに復活するのを狙っているのだろうか。
再び向かいに渡って、通町郵便局の東隣。

キヅタがからまって、幹の下の方はよく分からないが、地際と高い位置からそれぞれ、枝がいくつか伸びている。花は上に1つしかなさそう。
ストリートビューによればこの木は、2018年から枯れ始めた。2020年から2022年の間に、上がバッサリカットされ、その後復活。
この西側、菊谷小路との交差点から西は、秋田市道になる。旧町名としては通町(上通町、中通町)でなくなって、大工町。そこもナナカマドがあったのだが、今はほぼ残っていない。
保戸野みその通りとの変形交差点(あまり知られていないけど「六道の辻」)までが、1990年代後半に道路拡張され、ナナカマドが植えられた区間。
六道の辻から西、新国道(県道56号)の「鉄砲町」交差点までは、それ以前から道幅が広く、歩道と植栽スペースがあった。何が植えられているか印象になかったが、ここもナナカマドだったようだ。

ここも、現在はナナカマドは少なくなった。
積極的な撤去はされていないようで、2024年10月15日にヒョロヒョロのナナカマドに、アサガオが巻き付いたのを取り上げた。その他にもいくつかあった。

幹は細くもなく太くもなく。根本から復活したのかもしれない。花は1つだけ。

花は数輪。

切り株から復活。大きさの割に花が多い。
新たな枝と葉を伸ばし、さらにがんばって(栄養やホルモンの違いか)花を咲かせるナナカマドは、けなげではあるが、これがナナカマドの本来の姿ではない。【15日最後の文章が分かりにくかったので書き換え】やはり、秋田の気候が、ナナカマドを(少なくとも)街路樹とするにはふさわしくないものになってしまったのだと考える。