広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

低コスト信号

2017-09-29 00:19:49 | 秋田のいろいろ
秋田市の保戸野と泉の境目で、道路改良工事が行われている。以前からの歩道と車道の段差を解消する工事の続き。
泉側から
道路工事に合わせて、交差点の信号機関係の移設工事も行われている。この交差点は、20年以上前の古い信号機を中心に設置されていたので、基本的に新品に更新される(一部は転用)ようだ。
現段階では、道路工事の進捗に合わせて、一部だけが交換されている。
保戸野側から。右手前は柱も信号機も新品、左奥は未更新

さて、写真に写っている、2台の車両用信号機。新旧が共存している形なのだが、いかがでしょうか?

※この後、10月上旬のうちに、古いほうも新しいものに更新された。信号柱も新設。
右手前が新しいほう
新しい信号機が、小さく見えませんか?
写真では分かりづらいけれど、実際に見ると、明らかに小さいと感じるはず。
歩行者用信号機は従来サイズ
実は、これが、これからの信号機の姿。
交通信号機は、警察庁が点灯する色ばかりでなく、大きさや材質など基準を定め、各メーカーがそれに従って製造し、各都道府県警察がそれを設置するというのが原則。(一方で、各メーカーや各都道府県ごとの仕様や設置方法の違いもある。)

ネット上でははっきりとした情報は少ないのだが、2017年度から「低コスト信号機」という規格が稼働しているようだ。
その名の通り、これまでよりも低コストな信号機ということで、信号機本体(灯器)のみならず、柱を集約して設置したり、複数の交差点をまとめて制御したりといった点でもコスト削減を図るようだ。

ということで、これが「低コスト灯器」。
これまでの車両用信号機は、各色の点灯する部分は直径30センチが基本だった。秋田県内でも、LEDの信号機はすべて30センチ。
低コスト灯器では、25センチが標準になった。
ちょこんとしてかわいらしい
秋田では、電球式の信号機では、25センチのものが設置されていることがあるが、それよりも小さく感じる。おそらく、電球式25センチではボディ自体のサイズは30センチとさほど変わらなかったのに対し、この低コスト25センチでは、ボディ自体も相当小型化されているのだろう。
アップで見ると、違和感は少ない?
日本信号製の本体に、改良型(とんがった)カプセルフードを装着し、縦設置。

上記の通り、信号機はメーカーや都道府県で違うものが設置されることがある。
ネット上の情報を総合すれば、低コスト灯器も同様のようで、この見た目で設置されているのは、秋田県だけのようだ。

メーカーごとの違いでは、コイト電工は、秋田ではすっかりおなじみのフラット形をそのまま小さくしたもの。信号電材では、コイトのフラット形を丸っこくしたような新しいデザイン。
日本信号製でも、県によっては学生服のカラーみたいな薄っぺらなフードが装着されている。秋田県では、このようにおなじみのカプセルを小さくして装着した。
各社の低コストタイプの中では、日本信号製がいちばん従来の信号機っぽいようで、秋田の人には小さくなったとしか感じないだろう。県外の人には、「小さいし、縦だし、ヘンなカプセルがついているし」と不思議な信号機かもしれないけれど。

また、歩行者用も低コストタイプが導入されているが、日本信号では(少なくとも外見では)従来の薄型と変わらないようだ(上の写真参照)。メーカーによっては、フードがないものやまな板みたいなのものも登場している。
※青森県では2017年末時点で、歩行者用の低コストが設置されていた。この記事後半。一方、車両用の低コストは未確認。

秋田市内では、ここのほか、楢山と御野場に新設された押しボタン式信号で、同じ仕様の低コスト灯器が設置済み。
今後、増えていくことだろうし、他社製品も設置されていくかもしれない。
とりあえず、小さくても視認性には問題はなさそうだけど、慣れるのには時間はかかりそう。

その後の低コスト化状況
【2018年4月5日追記】全国的には、低コスト信号に気がついた一般人の反応は、「小さい」ということと「薄い(本体のみならず、フードも含めた全体の厚みの意味も含めて)」ということ両方に驚くことが多いようだ。そのどちらに重きを置くかは個々(個人の感覚とメーカーや仕様による見かけの違い)で違うようで、低コスト信号の薄さに驚く人も少なからずいるようだが、実際には薄さに関しては、低コスト化以前のLED式やフラット型とほとんど変わらないことになる。だけど「薄くて小さい」という総合的な意味では、やはり驚くべき信号機かもしれない。
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OPA少し現る

2017-09-27 21:31:06 | 秋田の季節・風景
秋田駅前の秋田フォーラスを大規模リニューアルして「秋田OPA(オーパ)」にする工事中。(直近の工事関係の記事
「秋オープン」とされていて、もう秋になった。

一般向けにはテナントの詳細やオープン日は告知されていない。いい加減教えてくれてもいいのに。
一方、一部テナントにおける従業員の募集は始まっており、その中には「10月28日(土曜日)」オープンとしているものがあるとのこと。
だとすれば、あと1か月。
【28日追記】28日に報道向け発表会があり、ホームページでも開店日やテナントが発表された。やはり10月28日・土曜オープン

肝心の建物は?
秋田駅西口から見え、正面である南面は、長らく白いパネルで覆われていた。
お盆過ぎ頃から、そのパネルの一部がなくなって、建物の外壁が見える状態になる時があった。1日もしくは数日単位で、はがされるパネル(=見える外壁)の位置は変わっていた。
8月21日
パネルがない部分を拡大↓
でこぼこ

フォーラス時代はこんな姿。やはりでこぼこ。引っこんだ部分の窓はふさがれたことになる

8月28日には、下の階。
横断幕下に大きな開口部
中をのぞいてみると、内部はすっからかんで柱だけあるような状態だった。

9月23日には、正面は全部覆われていたが、屋上の看板は一部の面が足場の下に透けていて、久しぶりに「FORUS」のロゴを見ることができた。
そして、今日27日に行ってみると、
また外壁が一部露出している?
位置を変えて、
真正面
最上階に横長の、それに横断幕下の3階くらいのところに、窓ができた。ガラスが入っている。
それ以外は、グレーというかシルバーの縦長または横長の板で覆われている。仮の壁にしてはしっかりしているようだけど、完成予想図はこんなんじゃなかったような…

調べてみると、以前の外観予想図では、縦長の濃淡の板がランダムに並ぶデザインだった。
しかし、現在の公式ホームページ(内容はないも同然)や求人サイトでは、それとは別の外観に変わっており、それが現在の状況と一致する。ガラスの位置も同一。
ということで、いよいよ秋田OPAの外観が姿を現したことになる。

屋上の看板も、東面と北面では、
「opa」に変わっていた!(小文字なのか)

内部でも着々と工事が、そして運営側や各テナントでも着々と準備が進んでいるのでしょう。

※オープン後の外観などこの記事中ほど。
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田んぼと山牛蒡のその後

2017-09-26 23:59:47 | 秋田の季節・風景
実りの秋。秋田県中央部の田んぼでも、そろそろ稲刈りが本格化しつつあるようだ。例年よりは若干遅いかな。
初夏に紹介した、秋田市下北手松崎の“秋田駅からいちばん近い田んぼ”。※写真撮影位置は初夏と完全に同じではありません。
一面黄金色
この時点では、ごく一部で稲刈りが始まったところ。
太平山と下北手中学校

数少ない稲刈りが終わった田んぼでは、「はさがけ」による天日干し中。秋田市周辺で標準的な、1本の杭に積み上げる方式。
先端には赤トンボ
これが“秋田駅からいちばん近いはさがけ”で間違いない。


ところで、ここの太平川対岸にある、壁面に人魚が描かれた地下横断歩道を紹介した時、地下道に名称がなさそうだとしていましたが、
変な位置に控えめに表示があった(表示より左側が地下道入口、右は橋の歩道)
「南団地地下道」だそうです。


ところ変わって、秋田市中央部。
屋内にヨウシュヤマゴボウが繁茂していた空き家が、今冬までに解体されて更地になっていた。
生命力が強いヨウシュヤマゴボウのことだから、空き地で再び生い茂るのではないかと“期待”していた。
お盆に行ってみると、
いろいろ生えているけれど…
雑草が何種類も生えているが、どれも背は低い。かつてヨウシュヤマゴボウが茂っていた玄関付近(上の写真右のロープ付近)を見ると、
引き戸のレールと量水器が残る
花を咲かせるほどではないものの、ヨウシュヤマゴボウの茎が何本も出ていた。
おそらく、時々除草作業を行っているようで、秋の彼岸の時は、全体に緑が少なくなっていた。玄関は、
1か月前より少なくなっているものの、生えている
繰り返される除草にも負けず、何度も芽を出し続けているようだ。ど根性。
根絶やしにしたいなら、もっと徹底的に除草しないといけませんな。
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川先線・小比内線 再編

2017-09-25 23:56:57 | 津軽のいろいろ
先日少し触れた、10月の弘前市のバス路線改変について。
9月6日、弘南バスのホームページに「『川先線』・『小比内線』の廃止について」と「『城東安原線』の運行開始について」という告知が掲載された。
9月30日で2路線を廃止、10月1日から1路線を新規運行するもの。

ちょうど1年前、秋田市では、泉山王環状線と堂ノ沢線を廃止して、泉八橋環状線に再編された。その実態は、これまでも本数がきわめて少なかった路線を統合して、さらに減便して1日1本にしたという、とても後ろ向きな路線再編であった。
弘前でも同じようなことになってしまったのかと思ったが、告知の中身を見ると、そうではなかった。ルートもダイヤも運賃も、新規需要開拓を意識した、なかなか前向きな路線再編に感じられる。もちろん、現行路線の利用者の中には、不便になって困ってしまう人が出てしまうかもしれないけれど。

Googleマップに今回の記事に関連した地名を加筆

まず、現行路線。
路線名の「川先(かわさき)」と「小比内(さんぴない)」は、いずれも弘前駅の南東にある地名。
僕は小比内は難読地名としてだいたいの位置も知っていたが、川先は名前しか知らなかった。どちらにしても土地勘はほとんどないエリア。

弘前駅南側で、奥羽線と並行していた弘南鉄道弘南線(黒石方面)が東方向へ大きくカーブして分岐していく。分岐付近に「弘前東高前」駅、分岐直後に「運動公園前(以前の訪問記)」駅がある。
その分岐点の線路に挟まれたところが川先、その東隣で弘南鉄道の線路の南北にまたがるのが小比内(線路北側だけだと思っていた)。

川先線と小比内線のバスは、たまに見かけることはあった。駅西側(中央口)の乗り場から「さくら野弘前店」行きとして、また駅行きは「下土手町」を経由する旨の行き先表示を目にしていたから、中央口~川先または小比内~さくら野という経路なんだろうな、そっち方面から弘駅駅に戻るのにわざわざ土手町を通るとは遠回りだな、程度に思っていた。

廃止の報に接し、ルートやダイヤを調べると、経路はもう少し複雑。弘前駅の反対側、城東口にも立ち寄っていた。※以下、バス停名はすべてではありません。
両路線とも、弘前駅中央口~小比内東口までは同じルート。
中央口4番乗り場を出て、バスターミナル前(路上)、上代官町までは富田大通り経由と同じ。上土手町へ左折し南進、豊田跨線橋の通りである中央分離帯付きの県道109号線へ。そこに、他路線とは別位置の「中央松森町」バス停。昔小僧寿しのあった辺り?
跨線橋は渡らず、すぐに右折し再び小さい道を南進。ユニバース南大町店の前を通り、左折、奥羽本線の踏切を渡って、弘南鉄道弘前東高前駅に突き当たる。
ここまでは現地の状況が思い浮かぶけれど、以後は未知の世界。

弘前東高前駅を右折して奥羽本線沿いに南進。東高校前を過ぎて、左折して線路から離れ、いよいよ川先・小比内地区。第五中学校の裏(?)を過ぎ、「大清水1丁目」でV字に折り返して北進。そこが「小比内東口」。五中の正面側へ来て、両路線が分岐。

川先線は、西寄りの道へ入り「第五中校前」「小比内四丁目」、弘南鉄道を踏切で越えて「小比内団地」「弘前年金事務所前」「城東2丁目」とほぼ一直線。
小比内線は1本東の道。こちらのほうが狭くてくねくねした古そうな道で、県道128号線。「第五中校前入口」弘南鉄道を踏切で越えて、「中央小比内」「豊田小学校前」、運動公園のほうに右折して、「武道館入口」「サンライフ前」、大きい道路へ左折して「運動公園入口(復路では外崎)」、北へ右折し「城東2丁目」。

と、城東2丁目からは再び両路線が同じ道。
弘前駅城東口2番乗り場に入る。以後は、城東環状100円バスと同じ長四郎公園などを通って、さくら野弘前店が終点。

さくら野発の復路は、城東口、川先/小比内を経て中央松森町の後、下土手町まで土手町を突っ切り、上元寺町、ホテルニューキャッスル前をぐるりと回って、ターミナル前(路上)、弘前駅中央口。
所要時間は、
中央口→城東口は川先線20分、小比内線23分。城東口→中央口は川先線30分、小比内線35分。城東口-さくら野は100円バスと同じく5分。


ダイヤは、川先線は4往復でうち2往復は土日祝運休。小比内線は3往復中1往復が土日祝運休。
川先線は、中央口発が10・13・16(土日運休)、18(土日運休)時台。さくら野発が9(土日運休)・11・15・18(土日運休)時台。
小比内線は、中央口発9・12(土日運休)・14時台、さくら野発10・13(土日運休)・17時台。

運賃は、両路線とも同じバス停間は同一料金。中央口からは、城東口まで190円、さくら野まで220円。城東口-さくら野は170円。
経由が違う区間を含むさくら野および城東口から川先西口までは、いずれも初乗り170円。
中央口からは、川先線は年金事務所、小比内線は運動公園入口まで、いずれも170円。


以上、現在の両路線は、途中経由地が少し違う(道路1本隔てた程度)程度、かつダイヤも同じような時間帯におおむね交互に運行されており、“兄弟路線”と呼べそうな関係。
秋田市で例えれば、牛島経由日赤病院線(旧・上北手線荒巻経由古野行き)の城南中学校経由と牛島小学校経由みたいな関係で、別の路線というよりも、同じ路線の別系統に位置づけることもできそう。

両路線の歴史はよく分からないが、2000年代の経緯はWikipediaに記述があった。
両路線とも現在の経路になったのは、2004年12月。弘前駅に城東口が新設された時。それ以前は城東口自体がなかったから、通らなかったほか、現在は「福田線」として別立てになっている路線と一体化したルートの「川先・新里線」「小比内・新里線」だったらしい。
その前は2003年4月。城東環状100円バス(当初は城東循環100円バス)の運行が始まった時のようで、それと同時に新里線と一体化されたようだ。一体化していたのは、わずか2年弱だったことになる。
それ以前は不明なので、憶測だが、川先線、小比内線としてそれぞれ駅(現・中央口)とさくら野(2002年以前は弘前ビブレ)を行き来していたのだろうか。
さらにさかのぼって1993年10月。土手町から移転して弘前ビブレがオープン。それ以前は、ここには大したものはなかったはず。それ以前の両路線がここまで来ていたとは考えにくく、延長されたと思われる。以前はどこが終点だったのだろう。【コメント欄でご指摘いただいたが、ビブレ近くには1998年まで弘南バス高崎営業所があったので、そこが終点だった可能性がある。また、当時は両路線を高崎営業所が担当していたはず】

運行開始時期も分からないが、小比内線のほうが昔からあるであろう県道を通り、「“中央”小比内」停留所があることからすれば、先に走っていたのかもしれない。
バス停名としてはむしろ川先線のほうが「小比内」を多く通るような印象すらあり、先に小比内線が存在しているので、やむなく川先線としたのかも。


この両路線、弘前駅を2度通るわけで、通しで乗る人はまずいないだろう。
この点は、秋田市の赤沼線(車庫-秋田駅西口-大学病院-秋田駅東口)と同様に、途中停留所から駅へ行く人にとっては乗車機会が倍増するわけだから、悪くはないと思う。

問題は、城東口-さくら野で、城東環状100円バスと競合していること。川先/小比内とさくら野の行き来は別として、駅とさくら野の往復では運賃でも本数でもかなわない。
もう1点、中央口へ向かう便は、土手町を遠回りするので時間がかかること。土手町が中心市街地であり、下土手町が一方通行の関係もあるとはいえ、イトーヨーカドーや中央口へ行きたい人はまどろっこしいだろう。

午前中に小比内から来たバスを城東口で見たところ、それなりの人が下車した。当然、乗る人はなく、ほぼ空車でさくら野へ向かっていた。さくら野から来た両路線もガラガラ。一方で、環状バスはたくさんの人が乗り降り。
城東口で行き違う和徳回りと大町回りの環状バス。ここでは一般路線は肩身が狭そう
なお、改正後も、「福田線」は初乗り170円で中央口から土手町を経由して、さくら野・城東口方面へ運行される。(こちらは中央口-さくら野-城東口という、秋田の赤沼線みたいな経路)

長ったらしい現状説明はここまで。ここで車両・行き先表示コレクション。
個人的には小比内線は小型の日野リエッセ、川先線は中型の日野レインボーという印象だったけれど、実際には、弘南バスの他路線同様、マイクロバスから特殊な(?)中型まで、さまざまな車両が運用され、その行き先表示もさまざまであった。確認できた限り、全便、和徳車庫が担当していた。
中央口行き川先線・日野レインボー。31205-9号車
川先線といえば、このタイプのイメージ。
正面の行き先表示は、昔から使っているのか「城東口」はない。
経由地が、秋田市営バスの「県庁 市役所」などのように青文字で上下2段に表示されているのは、弘南バスではやや珍しい。カッコ付きで、しかも分数のように線を引いてある【10月15日補足・岩手県交通(北上周辺?)では、分数式経由地表記が使われているようだ】のが特徴的。「下土手」と「町」を抜いている。あまり意味がない、系統番号(?)表示がないのも珍しい。
このタイプの車両では、金属団地経由桜ヶ丘線などでも「桔梗野/金属団地」とカッコ付き分数になっているはず。
弘南バスでは珍しく、側面の経由地表示も(看板式のサボでなく)幕式で、けっこう細かく書いてあったけど、見損ねた。

さくら野行き川先線・日野リエッセ
やはりリエッセも川先線で運用されていた。
よく分からない「87」番で「(川先)さくら野弘前店」。
「弘前店」までいらない気がするけれど、以前は「弘前ビブレ」と表示していたから、変更時にそのまま「弘前」も継承してしまったのだろう。

さくら野行き小比内線・三菱ローザ

折り返し中央口行き
マイクロバス・ローザの情報量が少ないLEDでは、「小比内・城東口経由 さくら野弘前店」「小比内・下土手経由 弘前駅」。

こんな小比内線も。
さくら野行き小比内線・三菱エアロミディ。30702-9号車
中型バスの寸詰まりサイズ。本荘や大曲のコミュニティバスで使っているものよりは少し長く見え、非常口が真ん中にある。
この車は、ナンバーが1番違いの10-47とともに、以前は青森営業所に配置されて、青森市から委託されたコミュニティバスなどに使われていた。さらにそれ以前は、五所川原営業所にいたらしい。
今年春に、2台とも弘前の和徳車庫に転属になったようで、城東環状100円バスや福田線(経由地が分数表示だった)にも入っていた。※この車の少し詳しい紹介や福田線の表示はこの記事にて。
(再掲)2015年春青森にて
かつては正面に紺色地に金文字で「弘南バス」と書かれた行灯(点灯するのかな?)があったのだけど、少なくともこの車は車体と同じ色で塗りつぶされてしまった。

正面行き先表示の構造や全体の雰囲気からして、元自家用バスの中古かと思っていた。
でも、ナンバープレート・社番や経歴、行灯があったことから判断し、また車内をのぞくと、弘南バスの同じ製造時期(1995年)の日野レインボーと似た硬そうな座席だったことから、弘南バス生え抜きの車のようだ。
側面の行き先も、方向幕が車体に埋めこまれたしっかりした造り。だけど現在は「弘南バス」表示固定で、リエッセなどと共通の板(サボ)をぶら下げていた。
小比内線のサボ。「城東口」はなし、「下土手町」は往復兼用だから表示できない
昔は手書きだったが、今はこのような赤い線にパソコンで印字した経由地を貼り付ける方式が主流。なぜか毛筆体。



では、新路線「城東安原線」。
ルートは、
さくら野-あらい眼科・小児科前-弘前駅城東口-外崎-弘前年金事務所前-川先南口-大清水1丁目-医療福祉大学前-運動公園駅前-健生病院前-大清水2丁目-マックスバリュ安原店
細かく見ると、さくら野-城東口の経路は、旧路線や城東環状100円バスとは一部異なる。
城東口を過ぎると、旧・小比内線を多少意識しつつも、どちらかと言えば旧・川先線のルート。
V字に折り返していた第五中~大清水1丁目は、途中で東から西へ道を変えつつ戻らずに進む。
大清水1丁目からは完全な新規区間。運動公園前駅前の「弘前オフィス・アルカディア(以前の記事)」を反時計回り(往復とも)に1周。
大清水方面へ戻って、奥羽本線の踏切を渡って、安原。踏切はこれまでバスは通っていなかったもので、渡る直前に、門外・大鰐・碇ヶ関方面のバスの道と交差する。

運賃は、100円・150円・200円の3段階(定期券・回数券使用不可)。さくら野・城東口-小比内方面・大清水2丁目までは150円。

ダイヤは、7時台~18時台にかけて、さくら野発8本、安原発7本。旧路線の合計と本数はほぼ同じながら、運行時間帯が朝早くに拡大される(その分、昼間は間隔が空く)。


第一印象として、弘前駅中央口も土手町も、というか弘前市の古くからの中心地をバッサリとカットしたのが、潔くて驚いた。
一方で、これまで路線バスがなかった弘南鉄道弘南線運動公園前駅のアルカディア方面、さらに、この方向からは路線がつながっていなかった奥羽本線の先の安原まで行くのは、斬新で驚いた。

上記の通り、土手町を回るのは効率が悪いし、今となっては利用者も多くはなかったのだろう。
また、告知では控えめに触れているだけだが、10月から津軽保健生活協同組合・健生病院がアルカディア内へ移転するため、それに合わせた路線開設ということのようだ。

それにしても、駅とアルカディアの単純路線ならともかく、さくら野と安原へつなげたのが、すごい発想のように感じられた。これまで、安原へは、中央口またはバスターミナルから、富田大通り/門外/取上経由の路線があったものの、弘前駅からこういう行き方もあったのか。
でも、地図を見れば、旧路線経路のすぐ東隣がアルカディアだし、アルカディアから1キロちょっとで安原だけど。

運賃が3段階で割安に設定されていることも驚いた。
まず、さくら野-城東口が100円になったので、城東環状100円バスとともに、この区間だけ乗車する人も増え、便利になるだろう。
そして、さくら野や城東口からアルカディアまでが150円。弘南鉄道弘南線では、弘前駅から運動公園前駅まで270円(弘前東高前までは210円)だから、かなり安い。
所要時間は電車4分・バス12分だから、バスでもいいだろう。30分~1時間ごとという本数の多さ以外では、電車に勝ち目はない。
ルーツは同じとはいえ、現在では関係性はほとんどない弘南鉄道と弘南バス。弘南バスからの挑戦といったところだろうか。
ちなみに、弘南鉄道大鰐線では、沿線の医療機関でハンコをもらって、帰りの電車賃が100円になるとかいうきっぷがある(市から補助でも出てるのか?)。そんなものを弘南線でも出すとか、対抗策に出るだろうか。
さらに、安原まで200円。中央口からの既存路線では280円。所要時間は既存路線より10分以上余計で30分ほどだけど、駅-安原でも新路線へシフトする客がいるかもしれない。
(再掲)弘前駅中央口発安原団地行き。藤代営業所~浜の町~富田大通り~安原の路線の派生系統扱いらしい
安原は弘前駅から南へ3キロ弱の住宅街。20年ほど前は、いとくがあるくらいで、路線バスもあまり通っていなかったような気がする。
現在は、いとくはアルカディアへ移転した(上記の通り遠くはない)ものの、マックスバリュとサンデー、しまむらなどができていて、バス路線も増えている。今は座頭石線や自衛隊行きが遠回りして経由しているけれど、昔は行っていなかったはず。


現在地の健生病院では、患者向け通院バスを自前で運行している。移転後はどうなるのか不明。
それは別としても、アルカディアには既に弘前脳卒中・リハビリテーションセンターや弘前医療福祉大学があり、それらの関係者は、弘南鉄道からシフトするなどしてバスを利用する人がいることだろう。
よそ者の感覚だけど、2時間に1本程度では少ないような予感もするし、少なくとも小型バスを使っていては積み残しが出そう。
新たな発想の新路線が、どうなっていくか興味がある。

秋田市では、なかなか旧来のバス路線網から脱却できないでいる。高齢者以外は何百円も運賃がかかるし。
面積が広くて一概に比べられないが、弘前のような発想の転換をすることはできないだろうか。
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2017.10バスダイヤ改正

2017-09-23 00:32:24 | 秋田のいろいろ
先日、内容を予想した、10月のバスダイヤ改正。21日に公式ホームページに詳細が掲載された。路線ごとの時刻表のPDF形式のファイルに、変更点を赤文字で表示するのが復活してくれ、分かりやすい。
※以下、見間違いや勘違いがあるかもしれません。利用の際は、各自公式な情報で確認してください。

まず、見落としがなければ、今回は路線・系統の廃止(※)や減便はない。やはり、前向きなダイヤ改正と言えそう。
※系統の廃止としては、後述の通り神田線であるにはあるのだが、運行区間延長によるものなので、乗客の不利益にはならない。

ホームページには、ダイヤが変更される路線として、秋田市内のほぼ全路線が掲載されていて、一瞬驚く。
しかし、その多くは「所要時間見直しによる途中バス停の時刻変更」と「5~10分程度を中心とした運行時刻(始発点出発時刻)の移動」が多い。

途中バス停の時刻変更は、「道路交通状況等の変化等に伴うバス停間の所要時間の見直し」としている。
現段階では一部バス停の時刻しか分からないものの、新国道経由や神田・添川線などで、途中バス停の時刻が1~3分程度早まっている。だけど、終点到着時刻は変わらないものも多い。
一般に、秋田市のバスは、時刻表より遅れて運行されることが多い。恒常的に早着傾向ではないし、早くなってしまった場合は、ちゃんと途中で停まって時間調整をしている。そんな実態に逆行するように時刻を早めた意図が理解できない。
これでは、ますます時刻表から遅れてしまったり、運転士が回復しようと雑な運転になったりしないものだろうか。
※多くの運転士さんが遅れても安全に配慮して運行しているのは乗っていても分かる。だけど中にはちょっとせっかちな運転だなと感じる人が、ごくまれにいるのです。
前も書いたと思うけれど、時刻表に記載するべき時刻は「理想の運行時刻」ではなく、「実態に即した、実現可能な運行時刻」なのではないだろうか。


運行時刻の移動は、以前からたまに行われていたもの。
今回は、例の大住団地線の経路変更に伴う措置(大住線が抜けた間隔が開いた分の調整)と思われる牛島・仁井田方面で比較的多い。30分程度動くものもあるので、要注意。

個人的に気になったのは、新屋線。
平日の秋田駅8~11、13~15時の30分発の便(いずれも大町経由大森山動物園行き)が25分発と5分繰り上がる。
これまで、新屋線はきっちり等間隔での発車が多く、本数が減ったものの近年(2011年10月以降)は平日の駅発は00分と30分で、覚えやすかった。それが崩れてしまう。
理由としては、大森山での折り返し待機時間の確保だろうか。
その折り返しの動物園発は、現在は22分発でそろっているのが、改正後は14時だけなぜか17分発になる。



先日の秋田市広報では触れられていなかったが、けっこう大きく変化する路線があった。
神田・旭野団地線(「神田旭野線」と称しているが、あまり好きな言い方じゃない。【23日補足】「旭野」という地名などはないのだし、本来は神田土崎線とともに「神田線」として一体的な路線名で、その系統の1つが旭野団地行きだと思うのだけど)である。
●神田・旭野団地線
近年は、旧道(笹岡入口・神田=外旭川小学校前)経由から天徳寺バイパス経由への経路振り替えが著しかったが、今回はその変更はなし。
また、1年前に(この時も予告なく唐突だった)登場した秋田厚生医療センター(旧・秋田組合総合病院)着発のうち一部便の外旭川サテライトクリニック(外旭川中谷地)経由も、本数の増減なし。
変化は次の2点。

ほぼ全便が秋田厚生医療センターへ延長
この路線は、「旭野団地」バス停の次の「外旭川市営住宅前」が、元々の終点だった。
市営バス時代末期の組合病院が現在地へ移転した時から、一部便が組合病院まで行くようになった。後に徐々に増便されたようだが、現在も医療センターまで行くのは半数以下。平日は上下とも30本中13本、土日祝は下り24本中8本・上り23本中8本が、それぞれ医療センター便。

それが10月からは、平日・土日祝とも、下り最終2本(秋田駅発20時20分以降)を除く、全便が秋田厚生医療センター着発となる。
県庁経由臨海営業所着発の1往復、神田東口線として別路線扱いで朝1本の秋高入口・大学病院経由東口行きは、引き続き市営住宅発着。


秋田駅から医療センターへは、寺内・サンパーク経由や新国道・飯田街道経由よりも神田線経由のほうが、早くて安いから、まあ増やしてもいいのかもしれない。
だけど、途中バス停もないのだから、上り秋田駅行き始発(平日6時15分・土日6時26分)まで医療センター発にしちゃって、利用する人はいるもんだろうか。

これに伴い、市営バス時代からのもともとの神田・旭野団地線であった旧道(笹岡入口・神田)経由外旭川市営住宅着発の「202」系統はなくなる。市営住宅発秋田駅行きもなくなるので、この方向に限ればバイパス経由の206系統もなくなる(最終とその前の駅発市営住宅行きでは206系統が残る)。
神田線といえば、昔は土崎駅まで行っていて、外旭川の宅地化に伴い、卸売市場・八柳二区・旭野団地と、外旭川地域内止まりの系統が増えていったのだが、それがまた形を変えることになる。※神田線の歴史についての過去の記事


外旭川市営住宅内でのバス停新設
上記と関連するもの。
これまでは、秋田駅方向から、
旭野団地-外旭川市営住宅前-(サテライトクリニック経由は中谷地)-秋田厚生医療センター
というバス停順だった。
旭野団地から市営住宅と医療センターは逆方向なので、医療センターへ行くバスは、市営住宅前通過後、市営住宅の中の通路みたいな道をぐるっと1周回って、再び市営住宅前へ戻って、医療センターへ向かっていた(上下とも同じく反時計回り)。
ぐるっと回る所の一角には待機場があり、市営住宅終点・始発の便はそこで待機していた。
※ちなみに、市営バス時代や移管直後は、組合病院行きは、市営住宅前へは立ち寄らず、旭野団地からすぐ病院へ向かっていた。

10月からは、ぐるっと回る市営住宅内の道に「外旭川集会所前」と「外旭川市営住宅回転地」停留所が設置される。上下とも同じ方向に回るので、片側のみの設置(上下の誤乗に注意!)。
ぐるっと回る距離は400メートル強だし、周囲が団地なわけで、バス停があれば便利だし、どうせほぼ全便が医療センターへ行き来するために通るから、ということか。
通過順は、
下り 旭野団地→市営住宅前→集会所→回転地→(市営住宅前素通り?)→(中谷地)→医療センター
上り 医療センター→(中谷地)→(市営住宅前素通り?)→集会所→回転地→市営住宅前→旭野団地
かな?(市営住宅前が違うかもしれませんので、ご注意を)
【2018年9月21日訂正】市営住宅前は、律儀に2度とも乗降を扱っている。
【2019年8月17日再訂正】2015年9月の時点で、市営住宅止まり便の下り側(上屋がないほう)のバス停の時刻表部分に「降車専用」と表示されていて、それが2019年もそのまま。医療センター発・医療センター行きとも、乗るのは片側からしかできないことになる。一方、車内放送は両側で流れるので、降りるのはどちらも可能。したがって通過順は、
下り 旭野団地→降車専用市営住宅前→集会所→回転地→市営住宅前(乗降とも可)→(中谷地)→医療センター
上り 医療センター→(中谷地)→降車専用市営住宅前→集会所→回転地→市営住宅前(乗降とも可)→旭野団地
(以上追記)

従来の待機場が「外旭川市営住宅回転地」となるようで、数少なくなる市営住宅止まり/始発の便は、従来の市営住宅前ではなく、回転地が終点/始発となり、少しだけ延長される。
市営住宅行きは、旭野団地→市営住宅前→集会所→回転地と4分の3周ほどの運行、市営住宅始発(朝の臨海行きと東口行き)は、回転地→市営住宅前→旭野団地となるはず。

【追記】翌2018年10月の改正では、一部の便が市営住宅止まりに短縮された。医療センターまで/からの利用者はさほど多くない。


以下、広報で予告されていたもの。
●大住みなみ野団地線
経路変更は、なんと牛島橋・牛島東五丁目・二ツ屋下丁・南高校前経由から、柳原(イオン秋田中央店前・国道13号線・卸センター入口)経由になるのだった。
秋田駅から牛島市営住宅前までは、従来の柳原経由御野場団地線と同じ。これまでは逆方向から左折していた大住入口交差点を、右折して大住・みなみ野へ入っていく。
広報の「有楽町-南高校前」という書き方が不適切だったことになる。南高校前は通らなくなるのだから。
平日朝夕の駅に行かない、直通県庁経由車庫行きも同様の変更。【10月3日補足】両系統とも、系統番号は従来と同じ。

これにより、秋田駅からの所要時間は下り3分、上り4分短縮。
そんなもんだろうか。まあ御野場団地線も、両経由で1分しか違わないようだけど。それよりも踏切での不用意な待ち時間や、旧道の狭い道を通るリスクがなくなるという意味が大きいのかもしれない。

駅14時20分発→牛島西四丁目15時05分発の1往復が増便。


大住方面と中央部の行き来では、このほうがいいかもしれない。イオン秋田中央店への買い物にも利用しやすくなる。
走行距離が短くなるわけだけど、運賃は同じなのでしょうか…
運賃改定されないとすれば、駅からの場合、牛島市営住宅まで260円、次の大住団地入口では一気に340円に上がることになる。従来の東五丁目~南高校前に相当する1区間分をすっ飛ばすのだから。
どうせなら、値下げもすればサービス向上になるのでは?(というか対距離で計算しているはずの運賃制度上、このままで問題ないのかな…。愛宕下橋経由も同様の疑問)
【23日補足】変更される区間の距離を地図で計測すると、旧経路(一方通行区間があるため往路で異なる)は下り3.1キロ、上り3.0キロ、新経路は2.6キロ。距離としては500メートルほどしか短縮されないのだった。(旧街道の道路配置が合理的だったということかな。)


一方、大住団地線が通らなくなる、楢山広小路/登町~南高校前の区間ではどうだろう。
平日(直通県庁系統除く)下り14本・上り15本、土日下り8本・上り10本が運行されているこの路線が抜けてしまうのは、影響がないだろうか。
牛島経由他路線と重複する楢山広小路/登町~二ツ屋下丁で見ると、大雑把に平日/土日とも約2割を大住団地線が占めている。つまり、牛島経由が約2割も減便されることになる。※前述の通り、開いた間隔を調整する時刻移動は行われる。

牛島東五丁目と市営住宅前など、新旧で近い位置にバス停があるところでは、大住団地線がある時間は、国道に出れば済む話ではあるが、国道横断が必要になるし、牛島橋や新屋敷小路など国道まで遠いところもある。
秋田南高校の通学需要(時間的に帰りか)の一部も担っているはずだけど、影響はないだろうか。


裏を返せば、柳原経由が大増便およそ2.5倍・150%増【23日訂正】イオン秋田中央店前まで2倍以上、120%増、牛島市営住宅まで4倍前後、270%増)ということになる。
現時点では昔よりは微増ではあるが、イオン秋田中央店前まで同じ道の新屋線と茨島環状線が平日6往復・土日3.5往復、国道区間をずっと走る御野場団地線が平日3【23日訂正】5往復(10月から1往復増)・土日3往復。
新屋線と御野場団地線で時間が近接していたり、最終便が17時前後だったりして、平日のイオン秋田中央店前でも利用しづらい。
それが、おおむね1時間に1本以上、朝から夜まで運行されることになって、非常に利用しやすくなる。
【23日追記】土日祝ダイヤでは、大住団地線は駅発11・13・15時台とその折り返しがなく、2時間おきになる。しかし、ちょうどその空いた時間には、(現在も改正後も)柳原経由御野場団地線が運行されおり、10月からは駅~牛島市営住宅間において、土日も1時間に1本の運行が確保されることになる。(駅発は御野場が各時30分、大住が40分なので、きっちり60分間隔ではない。駅行きも同様。)

現在でも、イオン秋田中央店前に買い物や遊びに来る、年配の人や中高生などがたくさん乗降するのを見かけるので、その人たちにはとても便利になる。(僕も恩恵を受けることがあるでしょう)
どうせなら、イオンと協力してどうぞご利用くださいと告知したり、例えば期間限定でもいいから一定額買い物した人には、帰りのバス代割引券を配る(長野電鉄などで例あり)とかやってもいいのではないでしょうかね。
【12月12日追記】11月末頃だったか、イオン秋田中央店のチラシの片隅に、「前を通るバスが増便され、高齢者は100円で乗れるから、使ってね」という趣旨の告知が出た。出ただけで、割引等のサービスはなし。

【12月12日追記】1992年5月~11月に、旧道の御茶屋橋(牛島東五丁目-二ツ屋上丁間)の架け替え工事が行われ、その間、迂回運行が実施された。
基本的に、大野口~牛島東一丁目の間で、国道13号線の南高校前・跨線橋へ迂回するルート。旧道との出入りは一方通行区間があるため、上下でルートは異なり、下りは東一丁目通過後、すぐに右折して一方通行路を通り、左折して跨線橋。上りは跨線橋を下りて、左折して羽後牛島駅前を通り、跨線橋の下をくぐって秋田銀行牛島支店前から旧道へ出ていた。
この時、大住団地線は、10月以降と同じように、南高校前を通らずに市営住宅前へ曲がっていた。(福島二ツ屋線はどうしていたんだろう。南高-二ツ屋下丁だろうか)


あとは、増便の各路線。
●柳原経由御野場団地線
駅9時10分発→御野場9時38分発の1往復増便。
上記の通り、大住団地線の経由が変わるのだとすれば、その分減る南高校前の通学(実質的には帰宅か)需要を補うべく、増便されるのかと思っていたのだが、外れた。
直前に9時00分→9時28分の牛島経由御野場団地線が、直後には駅9時20分発の大住団地線もあるのに、増便の必要があるのだろうか。意図が分からない。


●桜台線
東口15時30分発、18時00分発、桜台三丁目13時17分発を増便。
広報では「1往復増便」となっていたが、実際には下りがもう1本増える1.5往復増だった。

予想した、遅い時間の東口発、午後早めの桜台発というのは、当たった。両便が、下り上りそれぞれの最終便となる。
15時30分は、同時刻発で途中まで同じ経路の桜ガ丘線が、14時00分へ移動するので、その代替ということか。

●東口発桜ガ丘線
ホームページには減便/増便各1往復とあるが、実質は時間帯の移動。
15時台1往復を14時台に移動。上記の通り、下りは移動した後に桜台線が運行される。


●泉八橋環状線
八橋回り10時台・14時台、泉回り11時台・13時台を増便。

これにより秋田駅発は、
八橋回り  10時40分、14時20分、17時15分
泉回り 7時15分(現行より15分繰り上げ)、11時20分、13時40分 となる。

前身の泉山王環状線を市営バスが40年以上前に運行開始した時から、「午前中は泉回り/午後は山王回り」という決まり(?)があった。
今回、それがおそらく初めて崩れ、午前中の八橋回り・午後の泉回りが1本ずつ運行される。

泉に住む高齢者で、「昼間にバス1本で八橋のパブリ、県立図書館、市役所へ行けたら便利なのに」と話している人がいた。同様の需要はどのくらいあるのか知らないし、この本数では使いこなすのが難しそうだけど、そういう人には多少、便利になるだろう。(教えてあげなくちゃ)
それにしても、利用者がどのくらいいるだろうか。11時20分発は、神田・旭野団地線と同時刻発【10月2日追記・しかも秋田駅の乗り場も同じだから、運転士も客も錯綜して混乱しそう】だし、他も泉ハイタウン線が30分ごとにある時間帯だったりして、保戸野・泉地区で競合してしまっているし。
【10月9日追記】沿線の秋田大学附属学校の児童生徒の通学利用を狙ったわけでもなさそう。対秋田駅では、神田線添川線の補完の役割は担えるが、泉・八橋方面からの通学には使えない時間なので。
【2018年9月21日追記】翌2018年10月の改正では、11時20分発が25分発に変わり、同時発は解消された。

あと、10分前後の遅延が状態化している、17時15分の八橋回りは、秋田駅に戻るのが1分遅くなるだけ。焼け石に水。


●泉ハイタウン線
秋田駅12時05分発→泉北二丁目12時20分発の1往復増便。
9時からここまでが、毎時2本体制(以降毎時1本)となる。以前はもっと毎時2本の時間があったが減らされているので、少しだけ戻った形。

以上が、2017年10月改正の変更点。
再三の繰り返しで恐縮ですが、よく確認の上、乗り間違え・乗り損ねのないよう、利用しましょう。
翌2018年10月の改正について
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仙石線2WAYシート

2017-09-20 00:20:33 | 旅行記
東北小回り旅行記(前回は仙台到着)の続き。

塩釜へ行こうかなと思ったのは、こんな理由。
29年前の小学校の修学旅行は、仙台・松島が目的地だった。(余談だが、秋田市の小学校では当時は仙台が主流。その5年位前は十和田湖、最近は東京や北海道(函館)へ行く学校が多かった/多いようだ。)
交通公社(JTBになる直前だった)さんが考えてくれた行程は、松島に宿泊した翌朝、遊覧船で塩釜港へ行き、鹽竈(塩釜)神社を訪れた後、バスで平泉へ向かうもの。
ところが、学年主任を兼ねていた我が担任の先生は、行く前から鹽竈神社には立ち寄りたがっていなかった。時間が押した場合にカットできる時間調整の意味があったみたいだけど、「ただ階段があるだけですから」なんて言い訳もされて。
結局、実際にカットされてしまったのだけど、後々、せっかく近くまで行ったのに素通りしたのを残念に思い、いつか行きたいと思うようになった。
松島も、14年前に再訪しただけ。近いだけにいつでも行けそうでなかなか行けず、そろそろまた行ってみたいと思っていた。
今回も、雨と時間不足で結局は行けなかったのだけど、以下と次回、そのてんまつ。


仙台から盛岡方面へ向かう、東北本線下り・小牛田方面は出たばかり。仙石線の東塩釜行きが間もなく発車。
若干時間の余裕もあるから、雨のため神社参拝はやめるとしても、塩釜の町や松島の海ぐらいは見ておこうかと考え直す。

仙台から塩釜・松島までは、東北本線と仙石線が並行している。
東日本大震災の復旧後に、両路線が接続されて「仙石東北ライン」としても運行されている。
鹽竈神社も観光地の松島も、仙石線が便利(仙石東北ラインだと乗り換えて戻らないとだめ)。それぞれ本塩釜駅、松島海岸駅が最寄りとされている。
昔は仙石線に快速が運行されていたのだが、今は仙石東北ラインに取って代わられて、各駅停車のみになってしまった。本塩釜や松島海岸には、仙石東北ラインの恩恵はない。

仙石線はもともと私鉄だった経緯から、飛び地の直流電化路線。車両は代々、首都圏の国電の中古が回されていた。
乗るのは14年ぶり2度目。
前回は、車両が103系から205系に代わりつつある時。103系は最後の1編成だけ(高架工事に伴う予備車とかで)になっていた。【2021年11月29日訂正・最後の1編成になるよりは少し前だったようです。この記事参照→】※2003年のことだった

現在は、山手線と埼京線で使われていた車両を4両編成にし、半自動ドアやトイレを設置するなどの改造をした205系3100番台が使われている。改造は郡山工場と秋田の土崎工場が施工。
正面の顔は改造前とかなり変わっていて、昭和末期・国鉄末期の設計の車両には見えない。
【25日追記】コメント欄の通り、この先頭車は、山手線・埼京線時代には運転台がなかった中間車両に、新しく作った運転台をくっつけた(先頭車化改造)もの。だから、以前とは大きく違うデザインになっても無理はない。同じタイプが首都圏周辺部でも走っている。
(再掲)205系3100番台。帯の色はさまざま【20日追記・基本定期には青・水色帯で、一部だけ色違いの編成がある。後述】
4両×19編成あったが、うち2編成が東日本大震災の津波に遭い、廃車。

行き先の東塩釜は、本塩釜の1つ先の車両基地最寄りの駅。【20日訂正・複線区間が終わるの東塩釜なので、本数が多く設定できるようだ。車両基地は小鶴新田が最寄りでした。】
仙台駅地下ホームからたくさん乗りこみ、車内は立ち客も多数。松島海岸より手前止まりだから、観光客はほとんどいないはず。
地上に出て、多賀城辺りまでには、だいぶ降りてガラガラに。

今回乗ったのは、17本中5本だけの、少し違う編成。違うのは、東塩釜・石巻向きの先頭車車内。【20日補足・車体の帯色が4両それぞれで違う編成が、これに該当する】
車内
座席が違う。基本的には、改造後も車内は、ほぼ製造時の205系のままなので、よくあるロングシートなのだけど、この車は座席も替えられている。
ドア間の7人掛けだったところに、背もたれが高いひじかけ付き座席が6人分。リクライニングはしない。

「デュアルシート」、JR東日本では「2WAYシート」と呼ぶ、座席の向きを90度転換でき、ロングシートとしても、2人掛けクロスシートとしても使える座席。乗客が個別にロング/クロスの転換をすることはできない【20日補足・クロスシート時の前/後向きの180度転換はできるようで、下の写真に写っているように脚の暖房機に折りたたみ式ペダルらしきものがある】。
当初は、観光利用促進のため快速運用時にクロスシートとしていたそうだが、快速がなくなった今は、ロングシートで固定。【20日補足・快速末期頃には、海側をクロス・反対側をロングとしていたこともあったとのこと。】
ロングシートにしては豪華
背もたれの上部がずいぶんくびれているのと、下の暖房機が干渉しないよう独特な形状。
座り心地は悪くない【20日補足・ガタつきなども感じなかった。E721系よりずっと柔らかく、701系ボックス席よりもホールド感がある。】。ロングシートでも背もたれが高いと、また印象が違ってくる。ただ、背もたれが高くて窓がふさがれて、車窓を見るには少々ジャマ。
座席とドアとの間の仕切りは元のものが残る
前述の通り、車内は基本的に山手線・埼京線時代のまま。
上の写真に写っているように、網棚(荷棚)は棒ではなく金網だし、ドアの窓は天地方向が狭く、立って車窓を眺めるには、少し腰をかがめないといけなかった。国電の趣を残す車両。

一方、こんなものも。
ドアボタン
おなじみ半自動ドアボタン。最近主流の大きなドアボタンが最初に採用されたのが、205系3100番台だったと思う。
改めて見ると、とても巨大で細長い。
(前回の再掲)現在、主流のドアボタン
その原因は、ボタンの上の「ドア」表示灯。他形式の新ボタンにはない。
旧ボタンに従って表示灯もつけたけど、考えてみればボタン周囲のLEDがあれば充分だと、後の他形式では省略したのだろう。
【2018年7月31日追記・ドアボタンをドアに向かって左右どちら側に設置するかについて】他社やJR東日本の気動車では、同じ車両でもドアの位置によって、右側設置と左側設置が混在しているものがある。一方、JR東日本の電車(EV-E801系は除く)では、すべて右側で統一されて、直感的に分かりやすいと思っていたけれど、205系3100番台では左右が混在していた。

本塩釜で下車する
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仙山線

2017-09-18 23:55:00 | 旅行記
東北小回り旅行。※山形の食べ物についての直近の記事、旅行記としての直近の記事。

山形を後に、仙台へ。
山形市と仙台市は、(平成の大合併以前から)実は隣り合っている。
JR奥羽本線~仙山線で62.8キロ。直通の各駅停車または快速が1時間に1本運行され、所要時間は1時間20分ほど。快速もそんなに違わない。
地元の人たちの移動には、高速バスのほうが好まれ、本数はずっと多い。仙山線が単線で増発がままならない事情もあるようだ。

仙山線の列車に乗るのは3度目。
最初は1992年頃。山寺へ行った時。455系電車で、2ドアの車内は混雑しておりデッキに立って乗車。地方線区の電車列車に乗るのは初めてで、なかなか飛ばすのに驚いた。
2度目は10年ほど前、仙台から山形へ通しで。719系電車で、みちのく弁当の旅を食べておいしかった思い出。山寺辺りまではのどかな田園で、県境部は山深く、仙台に近づくと急に都会になって車内が混雑するという、変化がおもしろかった。※2003年のことだった。多少の写真がこの記事中ほどに。

現在は、山形まで来る便はすべてE721系電車に変わったことは知っていた。E721系には東北本線で2度ほど乗ったことがある。
ホームにはその4両編成。4人掛けのボックスシートもある3ドアセミクロスシートの車内は、各ボックスに1組ずつ座る程度。空いたボックスにありつけた。

この電車、記憶にあるE721系よりも車体側面の帯の赤い色が、薄くて色あせたように見えた。車内に入ると、新車のにおい。製造番号は1007。
昨秋から今春にかけ、719系の後継として導入されたばかりの車両群・1000番台車だった。従来の2両1組から4両1組になり、帯色が「さくら色」に変わったのだそう。
仙台駅にて。左が1000番台P4編成、右(左奥にも)が基本番台P編成
1000番台のことはほとんど意識していなかったし、なんとなく東北本線限定運用だと思いこんでいた。すれ違った限り、仙山線内では、4回に1回くらいは1000番台が入っていた(他は基本番台2両×2本の4両編成)。

車内は、最近のJR東日本の新型普通電車とほぼ同じ。
ボックスシートの座り心地は……硬い!
初期導入のE721系から「座席のクッションばねの改良」が行われたようだが、どこを改良したのか理解に苦しむ。首都圏の電車のと変わらないのでは。
でも、体のホールドすべき位置をしっかりと保持し、座っていてかえって疲れるようなことはなさそうにも感じた。これでもうちょっと柔らかければいいのに。

秋田の701系の一部にあるボックスシートでは、柔らかいけれど背中の特定の部分が出っ張ったりあるいはスカスカだったりで、落ち着きが悪かった。特に肩甲骨の辺りがヘンにこんもりしていて、あれではロングシートのほうがいいかも。それに比べればE721系がマシ、かな?

車両の乗り心地は良好。これも最近の東日本の車両と同じ。
仙山線は秋田周辺と同じく最高速度95km/hだそうだけど、701系のように不用意にふわふわ揺れたりするのがなく、滑らか。音も静か。


山寺ですれ違った仙台からの列車は、こちらよりも混んでいて、外国人を含む観光客がたくさん降りていた。
県境部は、距離は短いがやはり山深い。田沢湖線の秋田・岩手県境のような深い谷を越えるようなところもあった。

まだ山あいの風情ながら仙台市内であり、温泉地の作並(駅から温泉は少し距離がある)辺りからは、乗りこんでくる人が増える。
秋保温泉の最寄りである愛子(あやし)駅(駅からは遠く、仙台駅からバスを使う人が多いけれど)からは、区間運転の列車が多くあり、山形からの通し列車も含めて1時間に3本の運行。701系も運行される。
温泉帰りの旅行客と仙台市街へ出る地元の人たちがどっと乗ってきて、ボックスが相席に。この列車の前は20分以上空いていたため、乗ってきた人が多かったのかもしれない。隣のホームには、約15分後の愛子始発の4両編成が待っていた。

以降各駅からも、ちらほらまたは続々と乗車。
線路は山から仙台市街の平地へ下りながら進んでおり、電車は滑り下りるように走る。
斜面が迫ったきゅうくつそうな駅もあり、葛岡駅では、ホームから下へ下りる階段があって、「床屋さんでは駅業務をやっていないので、両替はしないで」みたいな掲示。調べると、駅前のマンション運営企業が負担して開設した無人駅で、階段下に駅と棟続きかのように理髪店があった。

東北福祉大前駅は新しい駅と認識していたけれど、もう10年も経つのか。利用状況は好調だが、大学生が生活道路を通行して迷惑だとする住民と対立になっているとか。

そのままどんどん客が増えて仙台に着くのかと思いきや、2つ手前の北仙台でけっこうな下車。仙台市営地下鉄への乗り換え客か。

どことなく東京の私鉄沿線みたいな雰囲気。さすが仙台は大都市で、仙山線もその輸送手段として力を発揮しているのが分かった。
一方で、山間部の車窓も楽しい。奥羽本線と東北本線を東西につなぐ路線は、花輪線、田沢湖線、北上線、陸羽東線、仙山線(あと山形-福島の奥羽本線も)どれもそれぞれ魅力的で甲乙つけがたい。コンパクトに凝縮されていて所要時間が短く、本数も多くて乗りやすい点では、仙山線がいちばん。
【19日補足】車窓写真がないのは、撮りたくなるほど絶景がなかったとも言える。でも、車窓は単調でなくメリハリがあって(かつ短時間で)、飽きずに乗車を楽しめる路線。


ところで、前日乗った(愛称)山形線用の701系5500番台も、このE721系1000番台も、車内側の半自動ドアボタンが、見慣れたものとは少し違っていた。
写真は701系5500番台。E721系1000番台も同じ

(再掲)秋田地区701系の新ドアボタン。現在はラベルではない「あける」「しめる」が主流

E721系や更新された701系でおなじみになった、大きくて押しやすいドアボタン。
この車両でも、部材は同じだが、違いが2点。「しめる」ボタンの縁取りが黄色でなくグレーで、ボタンが使える時でも、ボタン外周の赤色LEDは点灯しない。
すなわち、「しめる」ボタンが従来より目立たないようにされていた。
今までは、LEDの色は違ったものの、どちらも枠は黄色だったのと比べると、たしかに押し間違いは少なくなるだろう。

E721系1000番台では製造時からそうなっていたそうで、追随して701系5500番台も更新されたようだ。したがって、仙台支社ではこれが標準のドアボタンになるのだろうが、秋田支社ではどうするだろうか。

また、E721系1000番台では、ドアチャイムが、開く時は「ピンポーン」1回のみ、閉まる時は2回繰り返していた。分かりやすいし、701系よりも柔らかい音で耳障りではない。
701系では、個体差なのか閉まる時に「キンコーン、キンコーン、キンコ」と2回半鳴る場合もあるが、基本的には開閉とも2回。それ以前の問題として、チャイムが鳴るのは2両編成だけで、3両編成(仙台の4両編成も?)では鳴らない。


仙台駅の外へ出たものの、人が多くて、しかもまた雨が降ってきた。出歩くのは中止。
乗り継いで行けたら行きたい場所があったのだけど、それもどうしようか迷う。それは仙台から北方向の塩釜。時間があれば隣の松島も、などと思っていたけれど、この天候では取りやめて、秋田へ戻るべく盛岡方面を目指したほうがいいかも。続く
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バスダイヤ改正に期待??

2017-09-16 00:32:11 | 秋田のいろいろ
秋田市の広報誌「広報あきた」の15日付No.1897。「市役所からのお知らせ」コーナーに「バスの増便と経路変更」が掲載されていた。10月からバスダイヤが一部変わるとのこと。
※21日に中央交通公式サイトにダイヤ改正の詳細が掲載されました。以下は、詳細判明前の憶測であり、実際とは異なる内容も多いですが、このまま残しておきます(改正内容については後日)。利用の際は公式な情報で確認してください。

まず、広報にバスダイヤ改正について掲載されたこと自体、最近ではあまりなかった。
秋田市営バスがあった当時は、基本的に告知があったのに、中央交通への完全移管後はダイヤ改正がある旨だけ簡単に掲載されるのならまだしも、まったく告知されないこともあった。そのため、減便後にバスに乗ろうとバス停に行って、初めて減便を知ったという人もいたそうだ。
元は秋田市がやっていたバス事業であり、移管段階で市が「移管後も市民・乗客に不便をかけない」と説明していたのと反する。そうでなくても市民の足たる公共交通機関のことだから知らせる必要性は高い。市の広報なんだから告知を掲載するのに費用もかかるまい。
広報で告知するべきではないかと、公共交通政策ビジョンのパブリックコメントなどで秋田市へ要望したことがあったが、それが実現したことになる。

告知の問い合わせ先は、秋田市都市整備部交通政策課と中央交通の連名。中央交通の電話番号は、どことは書いていないが本社営業部の番号。
今後も路線見直しを図り、効率的な運行に努めていくこと、積極的に利用してほしいとのお願い文も掲載。


さて、10月からの新ダイヤ。
「詳しくは9月20日(水)以降に秋田中央交通へお問い合せください。」ともったいぶっている。15日時点ではホームページにも未掲載。
あんまり早く問い合わせられても困るのも分かるけれど、もっと早く教えてくれてもいいのに…
なお、旅客自動車運送事業運輸規則では「少なくとも七日前」までに、乗客に告知することになっている。

広報の見出しの通り、一部路線で増便と経路変更がある。
そのほか「時刻改正もあります」とはあるが、今回は廃止も減便も行われないように読み取れる。
いつものような軽微な時刻移動はあり、廃止路線はおそらくないのだろう。でも、もしかしたら、増便の陰で何本か減便されるものもあるのかもしれない。
※毎度のことながら、各自、利用路線の時刻表の確認をおすすめします。

増便は、いずれも平日で、4路線で計10本。1年前は期待外れの路線再編がされるなど、減便ばかりの近年において、久々かつ大規模と言えそうな増便である。個別に見てみる。
※以下、広報掲載は路線名と増便数のみです。時間帯などはまったくの妄想ですので、誤解なきよう。

・桜台線 1往復増
昨秋、横森経由ノースアジア大学線廃止の代替として、その手前の新興住宅地・桜台に初めて乗り入れるようになった路線。
現行は、東口発が12時30分と17時30分。桜台三丁目発が7時17分と10時17分。
東口発は最終が早すぎると感じていたから、増便は18時以降か。桜台発は午後早めとか?

・泉八橋環状線 泉回り・八橋回り各2本増
昨秋の大期待外れ路線。
堂ノ沢線1往復、泉山王環状線(新川向経由含む)泉回り2本、山王回り3本=計7本あったのが統合・再編され、(新)泉回り朝1本、八橋回り夕方1本のたった2本にされてしまっていた。
それが、3本ずつ=計6本と、再編前の本数に近くなる。

増発は、廃止直前のような15時台の八橋回り、あるいはもっと昔にあったような9時台の泉回りやこれまでなかった朝の八橋回り、夕方の泉回り、はたまた夕方の増便だろうか。見当がつかない。

夕方の八橋回りは、山王から八橋・泉方面への帰宅客の利用が多いそうだが、それ以降の区間は他路線と競合するため秋田駅まで乗客はまずいない。そんな状況では、環状線として存続させる意味はないように思っていたので、増便されること自体に驚いた。しかも以前と同レベルの本数にまで。
現行の八橋回りは、10分以上遅延するのが恒常的になっているが、それは改善されるでしょうか。

・柳原経由御野場団地線 1往復増
イオン秋田中央店前・国道13号線・南高校前を経由して御野場までの路線。
現行では、8~16時台に5往復が運行されている。かつては南高校止まりの系統があったが、現在はなし。

この路線では、近年のダイヤ改正時に、旧道を通り本数が多い牛島経由御野場団地線または仁井田御所野線との時間帯の交換や振り替えが何度か見られた。
だから、今回も、代わりに牛島経由が減便されるのかもしれないし、あるいは南高着発が復活するのかもしれない。

・大住みなみ野団地線 1往復増 ※経路変更もあり
牛島経由で牛島西四丁目までの路線。市営バス時代は30分ごとにあったのが、現在は平日は1時間に1本程度に減っている。
夕方も1時間おき、最終は20時頃だから、その辺の増発かな。

大住団地についての過去の記事

そして経路変更。
広報には「大住みなみ野団地線の一部区間(有楽町-南高校前)」とだけ記載。
現在のこの路線は、秋田駅から二ツ屋下丁までの旧道区間は、他路線と同じ道。
国道13号線に出るところで、逆の秋田駅方向へ戻り、南高校前、すぐに国道から分かれて大住団地入口…と進む。

経路変更するとなると、いろいろ想像できるが、「有楽町-南高校前」と区間を指定されると難しい。
まず想像したのは、(駅発の場合)旧道に入らず柳原経由と同ルートの国道13号線を走って牛島市営住宅前通過後、大住へ右折。
この場合、南高校前を通らなくなるので、変更区間は「有楽町-大住団地入口」としなければならないが、広報の誤りの可能性もないとは言えない。
逆戻り【18日追記・タイミングによっては踏切通過待ちも】が解消され、所要時間短縮はできそうだが、南高校や旧道区間が減便されて不便になる。

もう1つ考えられるのは、(駅発の場合)有楽町通過後、旧道方向へ左折するものの、現在の牛島橋~牛島東一丁目ではない道を通るのではないか。つまり、愛宕下橋を渡るのでは。
具体的には、有楽町-楢山広小路-楢山本町(現・大回線用。往路側は新設)-築山小学校前(現・雄和線用)-楢山愛宕下(現・雄和線と日赤病院線用)-牛島東三丁目(同)-牛島東五丁目。一方通行区間が回避され、往復同じ道になる。
でもこれだったら、「有楽町-南高校前」が間違ってはいないが「有楽町-牛島東五丁目」としたほうが適切。そもそも大住団地線だけをこのルートに変える理由が見当たらない(現在、雄和線や日赤病院線だけが違うルートになっている理由も見当たらないけれど…)。

どっちもどっちだけど、「有楽町-南高校前」という条件付きではこれ以外に考えつかない。

正解はどうなるでしょうか。


前も述べたように、状況に応じて臨機応変に設定を変えられるのが、鉄道にはない路線バスのメリットだと思う。より利用しやすく、利用してもらえるものになってほしい。
とりあえず現段階では、前向きなダイヤ改正になるのではと、期待しておきましょう。

※繰り返しますが、上記は実際の改正内容ではありません。利用の際は公式な情報で確認願います。実際の改正内容については後日また




後日、別記事にするつもりだけど、弘前の弘南バスでも、10月に路線再編が行われる。
2路線を廃止し、1路線を新設するものだが、秋田以上に前向きというか意欲的・戦略的に感じる。
※弘南バスでは9月6日に、新ダイヤも含めて発表されていますよ! 中央交通さん。【18日補足・中央交通は経路や本数の変更、弘南バスは路線廃止を含むので、比較すれば重要度は違うけれど、一部の利用客にとってはどちらでも重大な問題になるかもしれないのだから。】

弘前駅の南東にある住宅地を通る、川先線と小比内(さんぴない)線を廃止し、城東安原線を開設。
大学があり、10月に病院が移転して来るオフィス・アルカディアを経由し、その先の安原まで延長。
現行路線において、弘前駅を2度通り土手町を遠回りしていた部分は整理される。(=土手町に用がある人は不便になる)

しかも、運賃は100円・150円・200円の3段階で、実質値下げ。
現行では、さくら野-弘前駅では100円バスと競合していたから、その区間だけを高い運賃で利用する客などいなかったが、今後は100円バスの増便の役割も担えそう。
さらに、弘南鉄道弘南線・運動公園前駅のすぐそばにあるオフィスアルカディアには、弘前駅から弘南鉄道で270円なのに対し、バスでは150円で済む。ルーツが同じとはいえ、弘南鉄道への挑戦か?!
安原方面も、中央口から松森町/富田大通り経由の既存路線よりも80円くらい安くなるはず。
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税務署の夏水仙

2017-09-15 00:25:44 | 動物・植物
ヒガンバナ科ヒガンバナ属の植物には、夏から秋にかけて、葉がない状態で花を地面から突き出して咲かせるものがある。
これまで当ブログでは、ヒガンバナキツネノカミソリを紹介した。

もう1つ、「ナツズイセン」という植物も同じ咲き方をする。
春に咲くスイセンのような葉で夏に花が咲くのが和名の由来。なお、スイセンもヒガンバナ科だが、スイセン属。
ナツズイセンはヒガンバナと同じく、基本的に種はできず、中国から渡来した帰化植物だと考えられている。

秋田市内では、民家の庭でお盆の頃にひっそりと咲いているのを、意識しているとけっこう見かける。ギリギリ北限であるヒガンバナよりも多い。
ナツズイセンの花
上の写真は10日ほど前・9月初め撮影。花が終わりかけてきているが、日当たりのいい場所で9月に入ってこの状態とは、遅め。多くの民家では散っている頃。

写真のナツズイセンは、今まで見たナツズイセンの中では、いちばん背が低くひざ丈程度。さらに花茎が赤みがかっている。よく見るのは1メートル弱くらいの高さで緑色の花茎。
背が低く、花茎が赤いというのは、上記リンク先の今はなき市役所花時計周辺のヒガンバナや、千秋公園の茶室周辺のキツネノカミソリなどで見られた特徴。ヒガンバナ属の植物では、品種もしくは何らかの環境条件によって、花茎に花弁の色素が現れるのだろうか。

はじかみ(芽生姜)みたいに見えるけど、たぶん有毒


このナツズイセンが咲く場所は、

後方に看板が見えているとおり、仙台国税局秋田北税務署の植えこみ。
道路沿いにまばらに針葉樹が植えられている中で、この一群だけ唐突に咲いていた。

ちなみに秋田北税務署は土崎駅の近く。
秋田市には中通の秋田南税務署と北税務署と2つの税務署が存在する。北税務署は秋田市北部と市外の男鹿南秋地域、残りの秋田市(旧河辺郡を含む)が南税務署と管轄を分けている。

※2019年にも同じ場所に同じくらいの数咲いた。2020年8月17日でも同じ咲き方。2021年8月25日は同じ場所だが3本に減った。
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花のある美しい街

2017-09-14 00:20:27 | 秋田のいろいろ
秋田市内の公園や市の施設で、こんなものを見かけることがある。
プランター
どこにでもありそうな、プラスチックのプランター。標準サイズよりは心持ち大きめかな。
しかし、側面には、
昔から定番のサルビア
秋田市章と「花のある美しい街 秋田市」。
ペチュニアは昔はプランターに植えることはなかった。サントリーなどが花期の長い品種(サフィニア)を開発したことで普及したようだ
このプランター、昭和末期頃には、街中などでも、もっとよく見かけた気がする。おそらく市内の各町内会にも配られていた。
「花のある美しい街 秋田市」の文字は、丸ゴシック体の中でも初期に多用された「ナール」というフォントだと思う。現在では、ほとんど使われない。
現在見かけるプランターは、どれも文字が薄れたり、プランター自体が汚れたり表面が劣化したりしていて、新しいものは見たことがない。
どこの公園・施設にあるわけでもなく、例えば秋田市役所本庁舎にはないはず。

おそらく今は新規導入をしておらず、物持ちのいい施設が、昔のプランターを使い続けているのだろうか。
屋外でプラスチックのものを使うわけで、耐久性には限りがある。経験上、いくら大事に扱っても、欠けたり割れたりして見た目が悪くなってしまう。
2011年に開所した、北部市民サービスセンターにはあったけれど、前身の土崎支所・土崎公民館から引き継いだのかもしれない。


起源をさぐろうと、「花のある美しい街 秋田市」で検索したら、忘れていたけれど当ブログで過去に登場した言葉だった。
秋田市役所先代庁舎にあった花時計の記事。
花時計が設置された1980年から、秋田市が「花百万本! 花のある美しい街づくり運動」を開始し、花時計がそのシンボルだった。

その後、「~運動」がどう展開したのかは分からないが、フェードアウトしたのだろう。
関連して「花のあるまちづくり協力員」(2000年度までは女性限定で「フラワーレディ」の愛称)制度もあったが、秋田市建設部公園課のホームページには「市民から募集した花のあるまちづくり協力員により、千秋公園や大森山公園の公園花壇の手入れを行っていますが、平成20年度で終了しました。」。
ほかにも、町内会への花苗の交付も同年、生け垣を整備する人への支援は前年で打ち切られており、2008年が節目であったようだ。

ということは、9年以上前のプランターなんだろうか。けっこう長持ち。

そして、
こんなプランターも
表面に凹凸の加工がある、重そうなプランター。
こちらも秋田市章と「花のある美しい街 秋田市」だけど、市章がカラーで、文字は手書きっぽい。文字自体は型があるのか、近隣の複数のプランターで大きな差がない(微妙に違っている気もする)。
文字はくっきり、本体は真っ白でとてもきれいだけど、モノは古そうな感じもする。

隅にシールが貼ってあり、「キングプランター FRP製/(株)東新樹脂」とある。FRP=樹脂製なんだ。見た目よりも軽いのかな?

キングプランターは現在も製造されており、製造元の東新樹脂は埼玉県行田市にある。
シールでは、電話番号の市外局番が「0485」となっているが、現在は「048」。
ここの市外局番が3桁化されたのは1999年7月なので、このプランターはそれ以前の製造ということになろう。

このプランターが置かれているのは、秋田駅東口の市営駐輪場。正式名称「秋田駅東自転車等駐車場」。2004年7月に、隣のアルヴェと同時オープンしたそうだ。
それ以前は、近くに仮設駐輪場があったらしいから、元はその辺で使っていたものだろうか。

ところで、このプランターに植えられているもの。
花じゃない!
「自転車をおりてください」の看板と、枯れた(もしくは枯れかけ)の木。実質的には車止め代用。これで「花のある美しい街」ですか…

ちなみに、「自転車をおりてください」の看板は、アルヴェ公共棟の「秋田市民交流プラザ管理室」名義になっている。
設置場所の通路自体は管理室の管轄なのかもしれないけれど、ここを自転車で通るのは駐輪場利用者が大部分のはずで、どちらかといえば駐輪場のものっぽい雰囲気がする。駐輪場はアルヴェとは直接関係はなく、交通政策課所管。

※花のある美しい街プランターの別バージョンについて、この記事後半。
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うず潮/だんご

2017-09-13 00:00:00 | ランチパック
【15日アップ日時変更】この記事は2017-09-12 22:34:39付で初回アップしましたが、同日付で前の記事をアップしていました。なんとなく、アップは1日につき1本にしたいので、この記事を2017-09-13 00:00:00付に変更します。

前回の駅弁に続き、山形の食べ物の話題。
青森の工藤パン、岩手のシライシパン、秋田のたけや製パンと北東北には地元限定の大手の製パン会社(いずれもヤマザキまたは敷島製パンと提携)が存在する。さらに、各県内の限られたエリア内だけで親しまれる製パン会社もある。

山形県ではそのようなものを聞いたことはなかった。仙台などの大手の工場からの輸送が容易なことが関係するのかもしれない。
逆に、広大で交通の便が悪かった北東北ならではの事情があるとも言えそう。

今回、事前に調べると、山形限定の製パンメーカーも、やはりあることが分かった。
山形市の「りょうこく」というメーカー。(和洋菓子も作っているらしい)

山形市や新庄市でいくつかのスーパーをのぞいてみたところ、ヤマザキやパスコなどとともに、りょうこくの袋入りの菓子パンが数種類売られていた。駅のNEWDAYSやファミリーマートではなかった。
山形駅西口のマックスバリュで購入。
うず潮 栄養成分表示なし
海から遠い山形県内陸部で「うず潮」とは!
「UZUMAKI PAN」「うずまきパンの中に、フレッシュクリームのうずサンド。」とあり、想像はついた。
包装の袋は、大手のものより若干薄手なのが、ご当地メーカーならでは(?)。

 
なるほど。パン生地自体が渦になっていて、上にはクリームの渦も描かれる。
パンはハンバーガーのように上下に切れ目が入っている。開くと、
ホイップクリーム

ヤマザキ系列なんかでもありそうだけど、(たぶん)ない商品。
クリームは量が多いもののしつこくなくていい。ご当地メーカーならではの堅実な菓子パン。
秋田で売ってくれてもいいのに。

袋越しにうず潮の底面
底側も、ちゃんと渦になっている。

例えばチョコクリームとかあんことか、うず潮の派生商品があってもよさそうだけど、ないみたい。
うず潮と並ぶ、りょうこくの主力パンが、コッペパンを切り開いてチョココーティングした、その名も「開きチョコ」という商品。
先に見た別のスーパーでは扱っていたものの、マックスバリュでは置いていなくて買いそびれてしまった。


また、高畠町には「たいようパン」というメーカーも存在し、開きチョコと競合する「ベタチョコ」というパンもあるとのこと。
開きチョコもベタチョコも、秋田のたけやの「ダブルチョコ」「チョコトースト」と同じカテゴリーに入るパンのようだ。


さて、エダマメをつぶした「ずんだ」は、全国的には仙台が著名かもしれないけれど、岩手、秋田、山形の各一部地域などでも作られている。
お菓子コーナーには、こんなものが。
おつまみだんご(ずんだ)
山形県東根市の「東だんご本舗」というメーカーの餅類がいくつかあった。ずんだは串団子版もあった。
米(うるち米のみでもち米は使っていない)は山形県産。まずいわけがない。
串でないので、1つずつつまめて、まさに「おつまみだんご」
惣菜コーナーでもずんだのおはぎなんかがあったはず。
岩手県の一関周辺は餅文化で有名。秋田は米どころのわりには、商売としてはあまり餅や団子を作って売ろうとしないのか、その岩手のメーカーの餅類がよく売られている。
山形ではこうして地元メーカーが存在するということは、山形もわりと餅を食べる地域なのだろう。選択肢が多いのは、餅好きとしてはうらやましい。

※旅行記の続きはこちら
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みちのく弁当の旅

2017-09-12 00:12:11 | 各地お土産・食べ物
東北小回り旅(前回の記事)。山形を訪れた目的の1つが、食べたい駅弁があったから。
山形県の駅弁といえば、全国的には米沢牛を使った米沢駅が著名。2つの業者が競い合い、駅弁大会の常連だけど、それじゃない。
あと、山形駅ビルで販売され、広義では山形駅弁ととらえられる、鶏のそぼろの弁当もあるけれど、それでもない。

山形駅構内で販売する正真正銘の駅弁業者、「もりべん(2015年に森弁当部から改称)」の商品。
米沢の陰に隠れてしまっている感じもするけれど、駅弁大会で取り扱われることもあるし、幅広い食材を使ったおいしそうな商品をいろいろ出している製造元。

十数年前、山形駅でもりべんのとある弁当を買い、仙山線の車内で食べたところ、懐かしい味にちょっと感動して、それをもう1度食べたいと思っていたのだった。
公式ホームページによれば、その駅弁は仙台や首都圏の輸送駅弁店「旨囲門」「祭」では売らないようで、以前売っていた新庄駅からも撤退してしまったので、山形駅と山形新幹線車内販売でしか買えないようだ。【2022年1月26日追記・一方で、東京駅や仙台駅で売られていたという、個人発信の情報もちらほらある。運が良ければ購入できるかもしれない。】

山形駅改札口向かい(改札外)の待合室の売り場では、豊富にあった。
特製 山菜牛肉 みちのく弁当の旅 1100円
バーコードと消費期限が記されたシールでは「みちのく弁当」と略していた。

素朴な包装の絵と独特なネーミング。
ネーミングは映画「2001年宇宙の旅(1968年)」の影響か??
【2021年11月14日追記】ヨネスケ(桂米助)氏は、駅弁好きでもありブログ(http://blog.livedoor.jp/yonemeshi)を更新している。2009年3月8日に本品を取り上げていて、ネーミング「山本譲二の「みちのく一人旅」のもじりか?」としている。「みちのくひとり旅」のシングルリリースは1980年。そうかもしれないけど、音数が違いすぎて語呂が悪い。

中身
左の区画は白いごはん(山形県産)の上に、おかずが敷きつめられている。
茶色部分の4分の3ほどが煮た味付牛肉、残り(右側)がぜんまい煮とヒラタケ煮。
左にはワラビ酢漬とタケノコ、「の」状の卵焼き。枠外の右には、山形らしく玉こんにゃく2つ(カラシ付き)。

以前と変わらない! と言いたいところだけど、変わっている。
昔は、正方形の容器で、富山のますのすしのような箱(絵は同じ)に入っていた。
中身は全体に分量が多いものの、若干すき間があって白いごはんが見えていた。もっと素朴というか野暮ったい印象の弁当だったかもしれない。※リニューアル前はこの記事後半にて。

現在は、おかずの割合はそのままに、全体に減量した感じ。箱は横長になり、包装は箱ではなく筒状。結局のところ、コスト削減でしょう。
2013年頃に変更されたようだ。2014年時点では900円、その後1000円を経て、1100円になった模様。


前回、懐かしい味に感動したのは、牛肉。子どもの頃に食べた味にそっくりだったのだ。
その時は、うちのばあさんが作ってくれた牛肉の煮物の味かなと思った。

別の機会に、米沢の新杵屋「牛肉どまん中」、秋田駅の関根屋「特製牛めし」、同じもりべんの「山形特選牛めし(同社一番人気だとか)」を食べたけれど、それらとは違う味。
だから「みちのく弁当の旅」をまた食べたかった。
卵焼きは以前よりやや小さく・薄くなった気がする
久々に食べてみると、肉は脂分が多めで、少し甘めのしょうゆ味。
これは、ばあさんの味じゃない。(ばあさんのはもっとしょっぱくて甘くなかった。また、関根屋の牛めしは甘さがあったはずだけど、それとは違う甘さ)
東北新幹線が大宮駅発着だった頃、大宮駅で売っていた駅弁の牛肉の味だ!!

現在、大宮駅では地元業者による駅弁はなくなってしまったが、当時はまだ存在し、すき焼き弁当とかいうのを食べて、子ども心にとてもおいしかった思い出がある。2度くらいしか食べたことがなく、その後上野開業で食べる機会がなくなり、今は業者自体がなくなってしまった。ネット上に情報は少ないが、「牛すき焼弁当」というのがあったようだ。その味。
今食べても、やっぱりおいしい。好みの味。
大宮のは見た目は肉がもっと白っぽかったような記憶。

個人的思い出はともかく、ネット上で「みちのく弁当の旅」の評判は悪くない。薄味の地域のかたには、しょっぱいと思われることもあるようだけど。
近くに米沢という強敵があることと、「みちのく弁当の旅」というネーミングと中身の関連性がピンとこないことで損してしまっている感じもするものの、末永く残ってほしい駅弁である。
また食べたいけれど、山形駅へ行かなきゃならないのでしょうね… それが本来の駅弁の姿なのですが。

次の記事も山形の食べ物(パンカテゴリー)について。


【2022年2月15日追記・「みちのく弁当の旅」の歴史について
2010年4月に東京駅で開催された、「駅弁の日 東日本縦断駅弁大会(春)」において、各地のいくつかの駅弁が復刻製造・販売されたのを知った。
その1つに、山形駅森弁当部「特製みちのく弁当」(750円)があった。いくつかのサイトで今も画像を見られるので、参考にさせてもらった。

「1968年のレシピと掛け紙」を再現したもので、この年発売開始ではないようだ。
掛け紙は、サクランボと山菜類の絵で、一般的な長方形の箱。
薄茶色のごはんが一面に敷かれ、その上に鶏の竜田揚げ4切れ、ワラビ、タケノコ薄切り2切れ、笹のタケノコ2本、台形(脚の1片が垂直)の玉子焼き、紅生姜が載り、かなり余白がある。
一角を区切って、サクランボとパイナップルのシロップ漬けと細かい漬物。

ごはんの上に山菜と肉を載せる点では、~弁当の旅に通じるものがあるが、肉が大きく違う。
各サイトでは、これを~弁当の旅のルーツ・前身であるととらえるものが多く、納得できる。
また、「1970年代前半には牛肉に替わった」、「1991年には旧仕様「~弁当の旅」と同じものが「みちのく弁当」として売られており、1997年には「~弁当の旅」の名になっていた」との情報も。

「弁当の旅」の名はそんなに長くないようだが、中身の歴史は長いようだ。

※この後、2022年9月に購入すると、中身が変わってしまっていた
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蔵王温泉と蔵王駅

2017-09-10 23:57:55 | 旅行記
東北小回り旅。山形市へ到着した続き。
山形市を訪れた理由は大したものではない。仙台方面へのルートの1つの途中であり、とある駅弁を食べたかった(次の記事にて)のと、どこかの温泉に安く泊まれたらといったこと。
奥羽本線沿線には、いくつも温泉地があるけれど、若干値段がお高い。探したら、蔵王温泉に格安の宿が!

蔵王は宮城側も山形側も行ったことがなく、山形蔵王といえば、スキーや樹氷、ロープウェイがある程度の認識。(御釜は宮城側なんだね)
ロープウェイのふもと側のほうに、蔵王温泉(所在地は山形市内)があって、そこに泊まった人がいたのを思い出し、聞いたらいい温泉とのこと。山形市街からバスでけっこう時間がかかるとも。

調べたら、山形駅から山交バスで40分程度、運賃1000円。それなら、いいかも。
秋田駅から太平山の仁別リゾート公園へ行くようなものかな(37分、700円)。

山形駅-蔵王温泉バスターミナル間のバスは、1時間に1本運行されており、車両はリクライニングシートの観光バスタイプ。オンシーズンとなる冬には、続行便が出て5台くらいが連なることもあるらしい。
北海道の定山渓温泉では、1時間以上、路線バスタイプの車両に揺られて参ったけれど、これは快適そう。

蔵王温泉行きは山形駅のメインである東口のバスのりばの1番が始発。東口を出て左側。
案内所があり、そこの窓口または券売機で乗車券を購入するように案内されているが、車内で現金支払い(二千円札以上の紙幣の両替はできないはず)や路線バス用回数券での支払いも可。
車両は先代三菱エアロバス(? エアロクイーン?)。乗客は10名ほどで、蔵王温泉で宿泊するであろう人が多い。

車両がいいものの一般路線バス扱いだからこまめにバス停があり、途中まで他路線と同ルート。だから、途中から何人か地元の人が乗りこんで、降りていった。
途中「鉄砲町」では、暴力団壊滅の広告放送。秋田中央交通でも流れていて、相談電話番号「893-184」に「やくざいやよ」と語呂合わせもある。山形では、電話番号が「89-3040」と違い、そのまま「89の3040」と言っていた。

市街地を抜け、国道13号線の旧道であろう県道267号線に入り、少し標高が高い郊外に。
県道をそれると、時につづら折りの道になり、ぐんぐん山を登る。この道では立ち客がいたら厳しそうだし、シートベルトを締めるようアナウンスもあった、だから観光タイプのバスを使っているのかもしれない。
極端に険しい道ではなく、景色が抜群でもなく、沿道にわりと家もあった。

大きな鳥居をくぐったところに、山形市立蔵王第二小学校があった。1970年代築と思われる、意外に大きな校舎。市街地にあってもおかしくない規模。
調べたら、現在の児童数は82名。昔は多かったのだろう。斎藤茂吉の母校だそう。

終点の蔵王温泉バスターミナルは、道路と平行に長い建物。バスは建物裏に回りこんで、プラットホーム式の乗降場に停車。建物との間にドアがあり、発車時は5分前に開く。
バスターミナル内から。「蔵王温泉駅」との表示
建物裏のホームには「1」と表示(貸切バス1号車のシールを転用)があった。
じゃあ、「2」は? と思ったら、建物をはさんで反対の道路側のバスターミナルの玄関に見えたところが実は乗り場で、曜日・季節限定運行の特急バスはそちら(間に歩道があるけど、そこに入るの?)のようだ。
奥の屋根下が1番、手前が2番
バスターミナルの建物内は、窓口と券売機のほか、ベンチと自販機、トイレ(現在改修中で外に仮設)がある程度で、がらんとしている。冬は人でいっぱいになるのだろう。

このバスターミナル、外壁には「山交バス バスターミナル」、内部には「蔵王温泉駅(蔵は旧字)」、さらにドアには「山交バス株式会社 蔵王バスターミナル」とあり、表記揺れが激しい。
公式ホームページや各種サイトでは「蔵王温泉バスターミナル」となっているので、当ブログでもそれに従いました。


標高900メートル弱の蔵王温泉は、山形市街に比べると、さすがにいくぶん涼しい。
バスターミナルは温泉街の入口。基本的にどこの宿に泊まっても、ターミナルで降りてぶらぶら歩けばいいはず。ペンションなど宿によっては歩いて行くには大変なものもありそう。【19日補足・徒歩圏内も含めて、宿によってはバスターミナルまでの送迎をしてくれるところもある】
温泉街には飲食店もそれなりにあり、コンビニはファミリーマートが1つ。【2022年1月18日追記・ファミリーマート山形蔵王温泉店は、この直後2017年10月末で閉店(後に建物解体)し、12月7日に向かいにローソン山形蔵王温泉店がオープンしたとのこと。オーナーが同じで、ブランド変更・移転なのか?】【2022年9月30日補足・電話番号はファミマ時代もローソン化後も変わっていないようだ。】

蔵王温泉のお湯はさすが。硫黄(硫化水素)の香りがし、青白く濁り、つるっとして、いかにも温泉。
酸性度が高いのも特徴。以前、同じく強酸性の北海道の川湯温泉に入った時は、ヒリヒリと刺激があったものだけど、蔵王温泉ではそのようなことはなかった。
湯煙漂う蔵王温泉街

水車と酢川温泉神社入口
「酢川温泉神社」という鳥居をくぐって入ってみると、先はとても長い階段(途中に横から入れる道路があったけど)で、疲れた。


翌朝も、バスで山形市街へ。
9時40分発のバスは、山形市の北にある寒河江(さがえ)市の寒河江営業所の先代いすゞガーラ。客数は行きと同じくらい。発車時には、ホームでジリジリとベルが鳴った。

さて、このまま山形駅まで乗り通すのもつまらないし、少しでも安く上げたい。
だけど、調べた限り、路線バス以外に蔵王温泉と山形市街地を結ぶ交通手段はない。

地図を見ると、バスが山の下へ下りてから通る県道267号線は、国道13号線、さらに奥羽本線と並走している。JR奥羽本線にはその名も「蔵王」という駅がある。【11日補足・東北新幹線「白石蔵王」駅とはまったく別。山の反対側です。】
蔵王駅は、蔵王温泉や蔵王の山、つまり観光地としての蔵王へのアクセスの役割はない。山の下一帯も、「蔵王」という地名・エリア名であり、その地域の駅としての存在。

とは言うけれど、山の下では他路線と同ルートの一般路線バスである以上、バス停は多いはず。そのどれかで降りれば、歩いて蔵王駅まで行くことが可能ではないかと予想していた。一般路線バスだから、乗る距離が短いほど、運賃は安くなる。
ただし、バスは毎時1本、蔵王駅の列車は不規則に毎時1本程度なので、乗り継ぎのタイミングは難しい。
行きは、そんな接続のほか、初めて乗るので不安だったことと、帰りの下見を兼ねて、山形駅から乗った次第。

Googleマップではバス停名称が分からないから、マピオンで調べると「成沢」というバス停がいちばん蔵王駅に近そう。ほぼ真東へ進めばよく、歩く距離は1.5キロ。
行きのバスの車窓から確認しても、大丈夫そうな雰囲気。駅方向に向かって下り坂で歩きやすそう。成沢は「なりさわ」と読み、隣(温泉寄り)の「成沢南」では少し遠くなる。
蔵王温泉9時40分発のバスは、成沢は10時02分(山形駅前は10時25分着)。蔵王駅では、下り普通列車が10時23分発(山形10時28分着)。1.5キロを20分なら、歩く自信がある。
蔵王温泉-成沢のバス運賃は810円。蔵王-山形のJRは青春18きっぷを使うから、190円節約。ちなみに、蔵王-山形の正規運賃は190円なので、その場合は合計1000円でバスと同額。

天気が雨だったら歩きたくないけれど、当日朝の蔵王温泉はくもりで安心した。ところが、バスが山を下ると…
昨日は見えた市街地が霞む。中央左に第二小前の鳥居
下界では雨が降っていた!
バス乗車券も買ってしまっているし、予定通り決行。

成沢に3分ほど遅れて到着。他に降りる人はなし。
雨の中、走り去るバス
傘を広げて蔵王駅へ急ぎたいところだけど、バス停のポールに見覚えが。
 成沢バス停
ダルマ型で、台座が金属枠で囲われ、細身でツルツルした支柱、大きめの表示板とその支柱との独特な接続方法。
秋田中央交通で近年新設されるポールで、当ブログで「頭でっかちタイプ」と呼んでいるものと同型だ!
(再掲)秋田中央交通の頭でっかちタイプ
山交バスのものは、台座の支柱がささっていない2つの穴の処理や時刻表枠の留め方は秋田とは異なるし、デザインのせいかさほど頭でっかちでもなさそうだけど、同一としていいだろう。
と、時間を使ってしまう。


バスが来た方向へ戻れば、すぐに信号のある丁字路交差点。そこを右折すれば、右に消防署。
やがて国道13号線の大きな交差点。そこを横断すれば(地上に横断歩道あり)県道170号線。この交差点までの間で、左側(南側)の歩道に横断が必要。
さらに直進すると、自動車教習所があり、ちょっと大きな須川を渡る橋。
この辺りで写真を撮りたかったものの、風と雨が強くてできず。
橋の先で、県道は右へカーブし、三叉路のような形状の交差点。旧道との分岐点だろうか。
こんな交差点形状。車は13号線側から直進できなさそう
ここで直進し、狭い道に入る。
右にスーパー「ヤマザワ」、信号機付き交差点を過ぎれば、先の突き当たりに蔵王駅!
ついに到着
古い建物をリニューアルしたと思われる駅舎。全体的な雰囲気は秋田市の土崎駅、新屋駅なんかと似ている。

蔵王駅は駅員が配置され、駅業務は子会社「JR東日本東北総合サービス」に委託されている。かつては貨物列車も発着していたらしく、駅構内は比較的広く、駅舎とホームに少し距離があった。この辺りは秋田市の羽後牛島駅に似ている。
なお、Suicaは使用できません。【11日補足・繰り返しますが東北新幹線「白石蔵王」駅とはまったく別。山の反対側です。】

駅をじっくり見たいところだけど、(バスの遅れと、雨風と、頭でっかちバス停の発見と、余裕のない計画のせいで)思ったより時間がかかり、もう列車発車3分前。
18きっぷに日付を入れてもらう必要があったが、駅員は事務所奥にいて、こちらを見て「そのままどうぞ」といった感じなので、そのまま入場。小走り気味に橋を渡ってホームへ下りてひと息つくと、719系5000番台4両編成が入線してきた。いっしょに乗りこんだのは3~4人。車内はそこそこ先客がいたものの、なんとか後ろ向きの2人掛け席にありつく。

ということで、成沢バス停→蔵王駅15分はギリギリ。
国道横断で信号待ちも見ておく必要があるし、蔵王→成沢では上り坂なのでさらに時間がかかりそう。実行するのなら、20分強は時間を見ておけば安心でしょう。でなければ、もっと時間を取って駅前のヤマザワ、あるいは国道沿いなどのお店で時間をつぶすなど。


雨で濡れた服と汗で濡れた体が乾かないまま、山形へ到着。きっぷに日付を入れてもらっていったん外へ。名残惜しいけれど次の仙山線で仙台へ向かうことにした。
今回はまったく見物できなかった山形市街地はほんとにまたいつか。蔵王温泉へはぜひとも再び訪れたい。

※次の記事(食べ物カテゴリー)はこちら
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ごま団子みたいな

2017-09-06 23:57:25 | ランチパック
山崎製パンの人気商品「ランチパック」を、系列である秋田のたけや製パンと青森の工藤パンが、それぞれの販売エリア向けに製造販売しているのが「フレッシュランチ」。
たけやと工藤パンそれぞれが開発・製造しており、県を越えて販売されることはない。また、最近は秋田・青森両県でも(特に秋田)、ヤマザキランチパックが幅を利かせる(両社が受託製造するものもある)ようになり、以前よりフレッシュランチの存在感が薄くなっている。

近年のたけやランチパックは、中身を変えながら常時1~2種類が製造されているようだが、取り扱わない店も多く、ほそぼそと続いている状態。
ジャム&マーガリンみたいな、ランチパックと競合してあえてフレッシュランチにする必要性が薄そうなものや、過去にあった本荘ハムフライ入りをワサビ味に変えたような、二番煎じ的なものがあって、興味をそそられなかった。

2017年9月、久々におもしろそうなたけやフレッシュランチが登場。
ごま団子みたいな フレッシュランチ 1包装330kcal
「求肥とごまだれ、ホイップクリームをサンドしてごま団子風に仕上げました。」「ホイップクリーム」だけ文字色が違う。
イメージ写真の串に刺さったごまだんごは、たけやの商品のだんごに似ている。でも、あんことみたらしはあったけど、ごまってあったかな。あと、たしか焼き目が付いていたけれど、写真にはない。

ここ何年か、たけやでも他のパン会社でも、既存の和菓子などをイメージした蒸しパンなどが発売されていた。
本家ランチパックでは、きなこ餅などをイメージして、中にぎゅうひをはさんだものが出ていた。
それらの、フレッシュランチ版ということになろう。フレッシュランチとしては初ではないだろうか。

「~みたいなパン」という商品名のパンは以前にいくつか出ているが、これは「~みたいなフレッシュランチ」。それに合わせて、パッケージの文字の位置が上下入れ替わっている。
(再掲)ランチパックとたけやフレッシュランチ
↑通常のフレッシュランチは、「フレッシュランチ」が上段。 ※工藤パンフレッシュランチはデザインが異なります。

たけやに限らず、この手のパンで中に挟んだクリーム類は、もうちょっと量が多ければ…と思ってしまう物が多い。値段を考えるとやむを得ないけれど。ところが、これは、
パンをはがして広げたところ
四角いぎゅうひ(左の半透明のもの)、ホイップクリームがたっぷり。
ぎゅうひをはさんで反対側は、
黒ごまもたっぷり(海苔の佃煮じゃありません)
見ての通り、物足りなさはなく、中身は充分。
ぎゅうひはびろーんと伸びて柔らかくて、「団子」のイメージとはちょっと違う。固くならないためには、このようなぎゅうひにするしかないのかもしれない。
ぎゅうひとごま・ホイップクリームのバランスもいい。ホイップがなくてごまだけだと、甘さがしつこくなるのかな。

ドン・キホーテやイオンリテール火曜市では、100円ちょっとで売っていて、これはお買い得。ただ、やっぱり他店ではあまり扱っていない。


久々に買ったたけやフレッシュランチ。上の写真の通り、消費期限のほか製造年月日も併記されている。
ランチパックでもたけやの他のパンでも、惣菜パンは以前から併記していたが、このような菓子パンは消費期限のみの表記だった。それが変わったようだ。

また、今月から、加工食品に産地表示が義務づけられた。場合によっては「輸入または国産」でもいいとか、なんだかよく分からないし、移行期間があって2022年4月まで猶予される。このフレッシュランチでは、従来の表記だった。


ところで、今月、工藤パンでは、横手やきそばをはさんだパンが発売されたとか。今のところ秋田では見ていない。
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新庄から山形

2017-09-05 23:59:19 | 旅行記
東北小回り旅。新庄駅の続き。まず、前回の新庄駅前の風景に補足。
(再掲)
街路灯に何かイラストが描かれている。
下のほうを拡大 上のほう
これって「ぶんぶく茶釜」? タヌキじゃなくキツネっぽいけど。

ぶんぶく茶釜(分福茶釜)は、全国各地で語り継がれていて特定の舞台はないようだが、新庄はキツネが出てくる「金の茶釜」だそう。和尚さんも登場するが、ぶんぶくとはストーリーは異なるようだ。

新庄では「民話のとおり」として、駅周辺の通りに5つの民話(昔話)のタイトルを付けており、この「駅前通り」が「金の茶釜とおり」。
新庄市ホームページには「とおりにはかわいらしいモニュメントや夜になると絵の変わるイラストなどお話を楽しめる工夫がいっぱいあります。」とある。たしかに、街路灯の上部には絵を照らす照明が設置されている。

「新庄駅前通り商店街」が「おかげさまで50周年」との旗も出ていた。旗のキャラクターは前回も登場した「かむてん」。
それから、駅周辺の街路灯のほか信号柱も茶色で統一されているが、そこに設置された信号機は、汎用のグレーのボディ(電球式)。秋田県警でも以前には一部で設置されていたけれど、これじゃあ、ちぐはぐ。



新庄から山形へ。この区間を普通列車で乗り通すのは初めて。
新庄-山形は61.5キロあり、村山、東根、天童と市が並ぶ。山形県内のエリア分けでは、新庄は最上地方で、それ以南はすべて村山地方。対県庁所在地、あるいは最上地方各都市間で、移動の需要はあるように思えるが、列車は山形新幹線「つばさ」が2時間に1本、普通列車は朝夕は毎時1本、昼間は間隔が空いて12時台前後など2時間以上列車がない。ほとんどが新庄-山形通しの列車で、山形-天童/村山の区間運転が数えるほど。
車両は701系5500番台2両編成のワンマン運転が大部分で、4両編成や719系5000番台が運行されるのは、朝夕の限られた列車だけのようだ。
都市間バスも運行されていない(日本海側庄内地方-山形はあるけれど)ようで、この辺りでは県内都市間の交流があまり活発ではないのだろうか。秋田市から秋田県内各方面のほうが、区間運転の列車やバスもあって、交通の便はまだいいと思う。

新庄14時18分発→山形15時32分着の列車も、701系5500番台2両ワンマン。車内はオールロングシート。トイレが車いす対応で広い分、秋田の701系よりも定員は少ない。
前の普通列車は11時40分、間につばさが1本あっただけだが、新庄発時点では、全員が適度な間隔を置いて座れる程度の乗車率。
田沢湖線の5000番台も同様だが、狭軌の701系と比べて、標準軌用701系は乗り心地がいくぶん良い。独特のふわふわ感が少なく、どっしりとした感じ。

大きな駅では、山形市に向かう人が乗りこんできて、席は埋まっていく。
天童の次の天童南駅は、無人駅ながら数人が降り、それ以上が乗ってきて立ち客が増えた。
2015年にできた新しい駅で、2014年に駅のそばにイオンモール天童がオープン(直結ではなく、間に道路があるようだ)している。イオン来店者が、着実に利用していることになる。なお、天童南-山形は20分ほどの乗車。
ぎゅうぎゅう詰めのシャトルバスもしくは、四ツ小屋駅から坂道を20分ほど歩かないとならない、イオンモール秋田の客からすれば、うらやましい立地だ。ただ、列車本数が少ない。休日など山形-天童で列車を増発すれば、喜ばれそうだけど…

この区間は、単線が大部分なので、
途中駅で列車行き違い

「つばさ」と列車交換
【6日補足】「列車交換」とは、単線区間の途中駅や信号場で、反対方向の列車同士がすれ違うこと。かつての「タブレットを交換する」のが語源なんだろうか? 「行き違い」「行き合い」「離合」とも呼ぶ。
「車両交換」だと、車両故障や運用上の都合により、途中駅で別の車両にバトンタッチして運行を続けること。通しで利用する乗客は、乗り換えをさせられる。弘南鉄道では、運用の都合によりたまにあるらしいが、遭遇した経験はない。

山形の2つ手前・羽前千歳駅からは仙山線、次の北山形駅からは左沢(あてらざわ)線が並走。標準軌の隣に狭軌が並ぶ単線並列となる。
左の狭いレールを走るのは左沢線のキハ101
山形城址・霞城(かじょう)公園のお堀沿いを過ぎ、

山形到着。山形駅に来たのも、10数年ぶり。前回は酒田からバスで来て、1泊して列車で福島に向かった。
改札口付近
改札口が自由通路「アピカ」に面した橋上駅舎。造りは秋田駅とさほど違わない。
東口側の駅舎の外には、駅2階から続く屋根がないペデストリアンデッキ(人工地盤)がある。仙台のよりはずっと小さいけれど。屋根がなくて冬は大丈夫かしら。
東口側駅舎
駅ビルは、現在は仙台駅と同ブランドの「S-PAL山形」。コンビニのNEWDAYSは改札口周辺にはなく、S-PALの1階にとっても小さいのが1店しかない。
メインの市街地は東口側。
東口から市街地
「十字屋」とあるのが、百貨店の十字屋山形店。元は全国に店があったそうだが、現在は山形だけで、福島の百貨店「中合」が運営。ダイエー系列で、オーパとも縁があるみたい。地元ならではの商品とトップバリュの飲み物が買えるかと、地下食品売り場に行ってみたけれど、期待外れだった。イオン銀行ATMはあり。
【2018年2月1日追記】十字屋山形店は、2018年1月31日で閉店。建物や跡地の活用は未定。

そういえば、昔はこの通りの少し先、山形交通のバスターミナルにダイエー山形店もあった。
調べると、2ブロック先の「山交ビル」に1972年に東北初のダイエーとして出店。(山形交通が関与したダイエー子会社があった関係で、その後山形県内に何店舗もできた。)2005年にダイエーが撤退し、現在は地元スーパーなどが入っている。


西口側は再開発されて「霞城セントラル」というワシントンホテルなどが入る複合ビルがある。秋田駅東口のアルヴェと同じ位置づけだけど、山形のほうが先にできている。
今回は時間がなくて行かれなかったけれど、24階が展望ロビー。アルヴェのケチくさい展望ロビーとは違って、本格的に市内を一望できたはず。

西口すぐのところ(信号を1つ渡る)にある、マックスバリュ山形駅西口店に行った。
運営はマックスバリュ東北(本社は秋田市、ルーツは山形)だけに、秋田のマックスバリュとそっくりな造りだったけれど、地元の餅や渦巻き形のパンを扱っていて(後日紹介)、十字屋で買い損ねた分を取り返せた。

秋田駅にも、東口のこの辺りにこんなスーパーがあってもいいのではないでしょうか。弘前駅には、佐藤長があるし(昔はそこがマックスバリュだった?)。


東口のペデストリアンデッキの下にあった郵便ポスト。
露出オーバーですみません
朱色の旧式で、投函口2つ・大型だから「郵便差出箱7号」。これはさらに頭の上に巨大な箱が載っかっている。
昭和末期頃に、頭にオブジェを載せたり、音が出たり光ったりするポストを設置するのが流行った。秋田市役所に以前あったポスト(郵トピア記念?)もそれかな。

山形駅のこのポストもその1つではあるのだろうけれど、この箱の役目は何だろう?
地面に垂直な箱型の正面以外の3面と、てっぺんの四角錐の面には、ソーラーパネルらしきものがはめられている。
残り、箱型のうち正面向きの面には、
地図?
「あなたの街の郵便局」らしき文字や、主要施設を示した地図らしき図が、薄れながらも判読できる。途切れ途切れで地図としては役に立たないけど。
薄れているのを別にしても、「あなたの街 郵便 」と文字が枠からはみ出ていて、もともとはどうなっていたのかも不思議。
地図を表示し、夜は照明が灯るってことだろうか。にしては大げさな装備。

ペデストリアンデッキがあるため雨はほとんど当たらず、サビや痛みは少なく、ポストとしてはまだまだ使えそうだけど、てっぺんの物体は既に無用の長物というか…
※ポストは、2022年9月時点でも、変わらず存在しているようだ。


霞城セントラルのほか、霞城公園、山形市郷土館(旧済生館本館)などには以前訪れた。市街地にはほかにも古い建物が残っているそうで、改めて行こうかとも思ったけれど、時間がなくて断念。
山形市で宿泊。格安のプランを取れたので、蔵王温泉へ
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