広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

年の瀬の道

2012-12-31 19:32:03 | 秋田の季節・風景
クリスマス後の雪と寒さはその後緩み、29日は一時は青空になり、30日には最高気温が5度台まで上がって雨となった。
そのため、幹線道路の雪はすっかり消えた。しかし、細い道や一部の歩道はぐしゃぐしゃになって歩きにくい所も。今日31日は、寒さが戻って雪がちらつく大晦日。積雪量はまだ18センチを観測している。一部の細い道は除雪作業が進んで通りやすくなったが、行われていない道や一部の歩道などは、テカテカになって通るのが怖い。
まずは、そんな最近の光景。
28日の竿燈大通り。車道の雪はなくなり、歩道との間には大きな雪山ができた

普通自動車は雪の壁に隠れてしまう
歓楽街・川反(かわばた)では、早々に排雪(雪をトラックに積んでよそへ捨てる)作業が行われた。
車も人もよく通るので、誘導員が2人付いている
住宅地を先にやったほうが良かったような気がするのだが…
手前の幹線道路は雪がないが、奥の小路は路面が見えない(楢山地区)

大晦日の広小路の歩道。部分的なテカテカが怖い



さて、先日(この記事の中ほど)少し紹介した、県道である竿燈大通り北側一部区間(日本銀行秋田支店前交差点~きららアーバンパレス前の丁字路)の歩道の融雪装置の工事。
数年前に工事したはずなのに、またブロックを剥がして工事して、元に戻しつつある。これに伴い、歩道の迂回路や作業スペースとして、1車線が封鎖されている。
(同じ場所で同じ工事をすることについても疑問だが、ライフラインの工事が絡んでいるようにも見えるので、そのことはとりあえず置いておきます)
工事が行われる今は冬。秋田の冬は積雪と強風があって工事は大変だし、雪道を歩きやすくするための工事によって雪道が歩きにくく、さらに車の通行を滞らせるとは、なんともおかしな話。

年末の今は、どうなっているかというと、
まだ工事中だけど、作業は正月休み?
日頃から、工事の進捗状況によっては、直接工事していない部分は可能な限り歩道を開放して、車線を閉鎖しない場合があった。この年末年始は、工事中の全区間に渡って、その措置が取られていた。いちおうは、融通が効く対応か。
ゴムマットなどが敷かれているが、とりあえずは歩ける
工事区間の一角には、作業員のための仮設トイレが設置されている。場合によっては、横を通ると臭いがする。(こんな街中なんだから、近くのビルやコンビニにお願いして、トイレを貸してもらえばいいのに。こういうのだって「官民協働」とかいうんじゃないの?)
しかも、上の2つの写真に写っている通り、違う仮設トイレが1つずつある。

工事看板を見て納得。
 
秋田銀行大町支店前付近を境に、東西で施工業者が違うのだ。よく見れば、置かれている柵のキャラクターも、それぞれ象とタヌキで違う。

仮設トイレについても、それぞれが、自分の担当区間内に置いているわけだ。
工事看板自体も、業者によってでっかいの(通常サイズ)と縦長ので異なる。内容は「歩道(の)融雪工事を行っています」で、「の」の有無が違う。
発注した県の担当は「班」まで同じ。どちらも「地方道路交付金(雪寒)」を受けていて、その番号は最後の2ケタが10番違い。

工期は、日銀側が1月31日までの9時~16時30分、山王側はテープで年月日が隠され、時間は8時~17時。西側のほうがやや切迫しているようだ(たしかにブロックがまだ剥がれた状態で遅れている)。


今日はそこそこ強風で、工事現場のブルーシートやゴムマットの一部が、めくれたり散らばったりしていた。年明けまでこのままだったら、上に雪が積もったりして、危ない。
相変わらず余計なおせっかいながら、いちおう伝えておいたほうがいいだろうと、工事看板に記載のある県庁の担当部署へ電話をかけてみた。道路関係の部署なのだから、県道でトラブルが発生した場合に備えて、365日24時間体制で職員が詰めていると思ったから。
ところが、出ない。

トラブル対処は別の課なのだろう。県庁はダイヤルインだから、その職員は気づかないのか。
困ったと思っていると、タイミング良く、ヘルメット・作業着の人が1人現れて、散らばったものを整理している。
定期的なのか今年最後の仕事としてなのかは分からないが、施工業者の人が、自分の担当現場に異常がないか、見回って、おかしな箇所は元に戻しているのだろう。ほんとうにご苦労なことです。



以下、何年か前の正月にも書いた気がします。そして今年最後の記事が、前向きじゃない話題になってしまい、恐縮です。

雪の時期に雪のための装置の工事を行い、それによって通行に困る県民・道路利用者がいる。請け負った仕事とはいえ、雪の中での作業を強いられ、年末年始も見回りをする人がいる。
秋田県知事や秋田県議会議員、秋田県庁職員のみなさんは、こうした現状をご存知だろうか。県の管轄する場所で、県が事業を行うことによって生じる、道路利用者や工事業者の気持ちに、思いを馳せることはできないものだろうか。
何も怠慢だとか無駄遣いと言っているのではない。同じことをやるにしても、もう少し広い視点での気遣いがほしい(ストレートに言えば、何とかして冬に工事をしなくて済むようにしてほしい)ということだけなのだけど。
どうしても県庁や県議会議事堂と県民の間の差、壁、距離のようなものを感じずにはいられない。

特に知事や議員たちには、吹雪や路面がテカテカの日に、秋田駅から県庁まで(あるいは自分の地盤の町の市街地を)自分の足で歩いてみてほしいものだ。そうすることで見えてくるものがたくさんあるはず。
なんだったら、私がご案内しますよ。
【1月1日追記】そういえば、前知事は山登りをする人で、そのトレーニングを兼ねてか、徒歩で県庁へ登庁することがあった。秘書課職員と思われるお供を2名ほど引き連れて、中心市街地を歩いているのをよく見かけた。だからといって、町をよく見ていたかどうかは分かりませんが…
【1月1日もう1つ追記】秋田市道である南大通りを歩いた。しっかり作動している歩道の融雪装置、そして滑り止めの溝があるブロック「TOYOユニバーサルペイブ」が敷かれた路面。とても歩きやすくて、県道(というか上記竿燈大通りや広小路の一部)の管理の下手さを実感せざるを得なかった。知事や議員には、こういう所を歩いて実感してほしい。
※もちろん、県道でもしっかりしているところや、秋田市道でもいまいちの所もあります。


今年もご覧いただき、ありがとうございました。良いお年をお迎えください。
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雪のため迂回

2012-12-27 23:42:53 | 秋田の地理
この冬の秋田は、「雪が多い」という感想を持つ人が多い。
個人的にも、少なくはないし、普通より多いと感じるので、「多い」というのは同感。「大雪」や「豪雪」というほどではないと思うけれど。

人によっては、「12月にこれだけ積もるのは珍しい」とおっしゃる人もいるが、これには個人的には賛同しかねる。
たしかに、1990年代から2000年代中頃までは、12月には積雪がないことが多かった。(これをもって地球温暖化が進んでいる証だと言う人もいたが、それもまた疑問)
しかし、それ以前、僕が小学生だった1980年代には、2学期終わり近くや終業式の日、ほぼ毎年、猛吹雪の雪道を遭難しそうになりながら登下校した思い出がある。さらに昔撮影された、秋田市の歳末風景の写真も、雪景色が多い。
昨冬、一昨冬も雪が多かったが、これは年が明けてからの大雪だったので、それと比較してしまうこともあるのかもしれない。

「2000年前後がたまたま雪が少なく、今は元に戻った」のか、あるいは「(温暖化か何かで)雪は年々減少傾向で、ここ3年ほどは例外的に雪が多い」のかは分からない。気象データとしての雪が多い少ないのとらえ方(降雪量と積雪量の違いとか)も違うのかもしれない。
とにかく、実感としては今年の雪は少なくはない。
【28日追記】気象庁の過去の気象データから、秋田の「最深積雪」の「観測史上1~10位の値( 12月としての値)」を調べてみた。(要は1890年から今日までの12月の最大積雪上位10)
1位は2005年12月25日の58センチ(2006年1月の豪雪の始まり)。以下は年のみ紹介すると、2位1917年、3位1913年、4位1973年、5位1892年、6位1901年、7位1947年と、昔の記録。
8位が昨2011年12月29日の43センチ、9位がおととい(2012年12月26日)の40センチ、10位が2009年12月20日の34センチ。
こうして見ると、「秋田市では12月にはさほど積もらない」「ここ数年は年末の雪が多い」という傾向にありそうな気もしてくる。やっぱり12月にこんなに積もるのは「珍しい」ということだろうか…



【28日追記】以下のバスの迂回運行は、翌日28日には解消され、通常運行に戻っています。以下は初回アップ時点での内容です。
ここ数日は、気温が低く、積もった雪が融けにくいこともあって、道路の雪がなかなか減らず道幅が狭くなって、交通に支障が出ている。
そして今日付けで更新された秋田中央交通のホームページによれば、「雪による交通障害により」秋田市内の2つのバス路線で迂回運行が始まった。

市営バス当時の一時期は、新屋西線の新屋地区の一部区間で冬期間に(突発的ではなく計画的な)迂回運行が行われていたはず(この記事のコメント欄等参照)だが、現在は行われていない。
また、商業高校経由川尻割山線や横森経由各路線では、無線を使って対向車とのすれ違い場所を調整(狭い区間でバスどうしがはち合わせしないよう)していたが、移管後は不明。
勝平地区。これで対面通行です。ここに大雪が積もったら…
市営バス最後の冬となった2006年1月は豪雪だった。この時は、中央交通に移管された路線でも、雪で道が狭くなったことに伴う運休や経路変更が多数あった。

それ以降、比較的雪が多かった昨冬、一昨冬には、経路変更が行われた記憶はない(告知されずにひっそりと行なっていたのかもしれないが)。この冬は、久々に迂回が行われることになった。

迂回する路線や経路等は、次の2つ。迂回区間で乗降を取り扱うかは不明。
※公式ホームページの情報を元に、地点名等は書き換えています。ご利用の際は、各自公式な情報・窓口等でご確認ください。
手形山団地(手形山大学病院)線 「大松沢」「明日葉作業所前(下りのみ)」停留所を含む約600メートル
迂回路:鉱業博物館入口~からみでん交差点~扇田~旭川小前~古城苑入口~横山金足線(手形山トンネル【2023年11月11日補足・正しくは手形トンネル】・手形山大橋)~手形山入口(約3.3キロ)

将軍野線(新国道経由を除く=通町経由、県庁経由が対象) 「中央高校前」停留所を含む約700メートル
迂回路:中央高校入口~寿光園入口~幕洗川~港南一丁目~港中央二丁目~自衛隊入口(約2キロ)

つまり、どちらも道幅が広くない、カーブのある坂道がある区間。どちらも秋田市道であり、坂の部分にはロードヒーティング(融雪装置)が設置されているはず。
手形山を登る大学病院行きバス(以前の掲載画像の別カット)
手形山団地線のほうは、秋田高校のグラウンドから手形山へ登る坂が対象。カーブも連続し、以前から、秋田市内の路線バス有数の“難所”とは聞く。
手形山団地線の迂回図。赤い線が迂回路
迂回路は、他に適当な道がなかったのだろうが、ものすごく遠回り。
扇田~古城苑入口は、秋田温泉線、仁別線の経路と重複する。秋田温泉線では、朝に「秋高入口経由」というのがあり(東中前を通らない)、それは秋田高校前の旧道を通るが、今回の迂回はそちらではなく新しい道を通る。
手形山トンネル・手形山大橋を路線バスが通るのは初めてだろうか。
坂の頂上近く。左上に見えているのが、手形山大橋の橋桁
数日前に見たところでは、別経路で大学病院と秋田駅を結ぶ太平線は、運行距離が長いこともあるのか、遅れが大きいのに対し、手形山団地線はほぼ定刻で運行していたようだ。(朝夕などは遅れがあると思われる)
手形山団地線は、大学病院構内で折り返して同じ道を駅へ戻るが、その折り返し時間は5分しか取られていない。この遠回りでは、手形山団地線にも大幅な遅れが生じてしまうのではないだろうか。
【28日追記】そういえば、この区間(坂)は、手形山団地線のほか、平日朝に片方向1本だけ「神田ノースアジア大学線」も走っていた。(外旭川市営住宅→神田→天徳寺前→秋高入口→大学病院→ノースアジア大)これも迂回対象になったのだろうか?



将軍野線のほうは、旧国道から新国道へ下る坂。ここも難所なのだろう。市営バス当時には、坂でスリップしたバスが、道路から逸脱する事故があったと記憶している(けが人等はなく、車両も復帰したはず)。
迂回路は、坂へ曲がらずに旧国道をさらに進む、寺内経由土崎線(飯島行き)と同じルートで、新国道に出たところで自衛隊入口へ向かって引き返すコース。イオン土崎港店をぐるりと回りこむ形。
こちらも、坂を避けるとなると、このコースしかなかったのだろう。なお、2006年1月の豪雪の時は、たしか全便を新国道経由で運行するという、大幅な変更が行われたはず。

将軍野線は、折り返し時間が比較的長いはずだが、今は昼間は通町経由と寺内経由が1時間に1本ずつしか運行されていないので、遅れるといつ来るか分からないバスを延々と待たされてしまう恐れもある。可能なら、本数が多い新国道経由に乗ったほうが無難かもしれない。



今冬の秋田市は、除雪費用を節約するためか、道路の除雪が控えめだという印象を抱く人も多い。路線バスが迂回を強いられるのは、その結果かどうかは分からない。秋田市の除雪作業の優先順位として、バス路線は優先的に除雪することになっているはずだし。
上記、新屋西線、勝平、横森あとは神田方面など、平坦で道の狭い区間では、今のところ迂回は発生していないし。
中央交通独自の判断で予防策として早めの迂回を決断したのかもしれない。


この後数日は、寒さが緩む。雪が融けたり、除排雪作業が進むことを期待したい。
でも、融けたら融けたで、雪山が崩れてかえって道が狭くなることもある(2006年の豪雪はそれによる支障も多かったと思う。特に県道)。恒例とはいえ、雪国はつらい。
【28日追記】28日昼の時点で、公式ホームページから迂回情報がなくなり「将軍野線、手形山経由大学病院線は、通常運行になりました。」となった。あっさりと迂回が終わってしまったが、排雪作業が行われたのだろうか。
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寒い吹雪の一日

2012-12-26 23:27:29 | 秋田の季節・風景
今日はとても寒かった。
秋田市の最低気温は-6.1度、最高気温は-2.2度。最高気温は日付が変わってすぐに観測し、昼間はマイナス5度前後で推移した。
窓ガラス(内側)に氷の紋様が出現
天気は断続的に強い吹雪で、視界が真っ白になることが多かった。積雪は40センチ前後。
14時半頃。木の雪の付き方から、北西の風なのが分かる

西向きのこの信号機
以前から何度か書いているように、発熱が少ないLED式信号機では、付着した雪が融けにくい。秋田市のような吹雪で雪が横から吹き付ける地域では、信号機の点灯面に付着して、色が識別できなくなるケースもある。
今日のような猛吹雪&低温では、電球式信号機でもそうなっていたものがあったけれど、上の写真のLED信号機はすごい。
拡大。これは最近設置された、粒の大きいLED
青色のほぼ全面に雪が付き、LEDが6粒くらいしか見えない!
幸いなことに、なぜか赤灯にはほとんど雪が付いておらず、重要な赤信号だけは確保されていた。

上の信号の1ブロック先の交差点の信号機は、
これ
あの、フラット型の信号機。
東向き。標識にはベッタリ着雪しているが、信号機はまったく付いていない

西向き。こちらは赤灯に若干着雪

以上、隣の交差点とほぼ同じ環境ととらえていいかと思うが、フラット型のほうが着雪が少ない。
うつむいて設置されているためか、つるんとしたデザインのせいか、着雪に対して一定の効果はあるようだ。
もう1つの着雪対策であろう、カプセル型のほうの効果はいかがなものでしょうか。


寒さは今日がピークのようだが、明日以降も寒い。年末は少し緩んで、年明けにまた寒くなるようだ。
交通機関の乱れや道路の渋滞、除雪作業等々で苦労も多いけれど、今回の寒波で目立った人的・物的被害がないのは幸い。
歩くのも車で動くのも、家でじっとしているのも大変ですが、雪国はなんとかやっています。これが雪国のいつもの冬ですから。



ところで、天気予報が自由化されて久しい。
昔はどこのテレビ局でも新聞でも、同じ予報だったが、今はチャンネルによって予報内容が微妙に異なることも珍しくない。
そのため、例えば「明日の秋田市の最高気温」といっても、予報発表元によって1度から数度程度の差が出ることがある。

ところが、昨日25日夕方発表の、今日26日の最低気温・最高気温は、各社、見事に「最低-5度・最高-4度」で統一されていた。
日本気象協会「tenki.jp」(Yahooやgooの気象情報提供元)

ウェザーニュース(会社名は「ウェザーニュー“ズ”」なんだそうです)
大手2社だけでなく、秋田の地域気象会社「ウェザープランニング」、アメリカの「AccuWeather」という会社まで、見事に-5・-4。
AccuWeather.com
異口同音に-5度・-4度と言うからには、当たるかと思っていたが、上記の通り、実際には-6.1度・-2.2度。「的中した」とは言えないかな。(どっちにしても寒いのは変わりないからどうでもいいけど)

ちなみに、AccuWeatherという気象会社。日本の法律の適用を受けない(?)ことと、英語を和訳して掲載しているためか、天気予報の文言がなんか楽しい。機会があれば紹介します。
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総社神社絵馬

2012-12-25 23:41:53 | 秋田の季節・風景
恒例の、秋田市川尻の総社神社の干支の大絵馬。※2011年辰年のもの
今年も、来年の干支である巳の絵馬が掲げられた。
いつもの場所にいつものサイズ
筆をふるったのも、いつもと同じ方。
平成二十五年の絵馬
今までは、絵馬の地肌の木目の色の濃淡が激しく、昨年のは縞模様のようだった。今年のは、過去4年間ではいちばん木目の色合いが安定している。

絵柄は、ひょうたんに2匹の白ヘビが巻き付いている。
左に梅、右に竹があり、それぞれにおみくじ(?)が結ばれていて、うち2つに文字が書かれている。
右のものは「ボーイスカウト元気に学ぶ」。これは、絵馬の設置作業などにボーイスカウトが協力している関係かと思う。
左は、
「シュールオイル新時代を」ん?
今年10月、秋田県由利本荘市において、国内で初めて、頁岩(けつがん)の中にある原油の採取に試験的に成功した。頁岩は「shale」というそうなので、これを「シェールオイル」という。
それへの期待を込めた文だと思われるが、「シ“ュ”ールオイル」になってしまっている。

絵馬では「ェ」と書こうとして、ちょっとした筆運びで「ュ」に見えてしまったのでなく、意識して「ュ」としたように見える。
重箱の隅をつついて揚げ足を取るようで申しわけないですが、「シュールオイル」では「シュールな油」になってしまう。(←「シュール」にはいろんなニュアンスがあるのであえて訳さずそのままにします)

ちなみに、シェールオイル自体、日本での埋蔵量は多くないという話もあるし、採掘に伴う環境負荷が大きいという問題もあり、すぐに次世代エネルギーとして使われるというわけではないそうですが。



昨年の「まんが日本昔ばなし」同様、以下、余談。
干支の1つとして親しまれるヘビではあるが、恐怖感や嫌悪感を抱く人は多い。
でも、僕は自分の干支であることもあって、嫌いじゃない。毒がない種(日本でおなじみのアオダイショウとかシマヘビとか)なら触ってもいいくらい。
※毒のないヘビでも、噛んだり病原菌等を持っていたりする場合があり、安易に触るべきではありません。
絵馬の白ヘビや世界各国の神話のように、神聖視されることも少なくない。
でも、現代日本において、ヘビのキャラクターとなると、さすがにいないか?

1つだけ思い浮かぶのがあった。
NHKの「おかあさんといっしょ」に昔出ていた、「ヘビくん」。
1982年から1999年までの長きに渡って、落語家の古今亭朝太→古今亭志ん輔(1985年の真打昇進時に改名)によるコーナー「朝太ショー」→「志ん輔ショー」があった。
内容はさまざまあったが、その1つが「ブタくんヘビくん」シリーズ。(1999年まで放送されていたはずだが、始まりは不明)
パペットというのか、てのひらを動かして口をパクパクする、ブタとヘビの人形が志ん輔師匠と掛け合いをするもの。人形の操演は別の人がやっているが、声は志ん輔さんが一人で落語のようにしゃべって(つまり一人三役)いた。

人形の見た目は、ブタくんはまあ普通のブタだけど、ヘビくんはカエルのように頭が大きくて目が飛び出ていて、緑色の体(お腹は黄色)に赤い星が散りばめられていた。蝶ネクタイもしていたかな? ヘビ独特の「長さ」はあまり強調されず(操演の都合もあるでしょうけど)、かわいらしかった。

「ブタくんヘビくん」シリーズの中で、「クイズわたしはだれでショー(表記はうろ覚え)」という、シルエットクイズみたいなのがあり、それが印象深い。
志ん輔さんが出題者、ブタくんとヘビくんが回答者という役回りなのだが、ブタくんがとにかくバカで毎回間違え、ヘビくんはとにかく賢くて毎回正解していた。(ごくまれにブタくんが正解することはあった)
ヘビ年生まれとしては、ヘビくんの活躍が誇らしく思えたのだった。

【26日追記】DVD「懐かしのこども番組グラフティー・おかあさんといっしょクロニクル」(NHKソフトウェア2004年)に、このコーナーが1つだけ収録されていた。
放送年は不明だが、「朝太」と言っているので1985年以前。
朝太さんとヘビくんが電車ごっこをしようとするものの、病院とか異なる業種の背景が出てきて、そっちに引きづられてお医者さんごっごなどをしてしまうというコント。(2人してノリツッコミするようなもの)ブタくんはいない。
今見てもおもしろいし、子どもは大喜びしそうな内容。
これがヘビくん。電車ごっこなので帽子をかぶっている
やっぱり蝶ネクタイをしていた。口の中には舌はあるが、歯はない。
この時のヘビくんは、体が黄緑色で、星はピンク色で紫色(ネクタイと同色)の縁取りがある。
全体的に思っていたより色が薄い。後期のヘビくんは、体は緑色で、星は赤に近かった記憶がある。
お医者さんごっこで患者役のヘビくんが、朝太さんに噛み付いた
ヘビくんは無表情でカプッと噛んでいるが、朝太さんはとても痛そう。やはりヘビにむやみに手出しするのはやめたほうがよさそうだ…
この後、朝太さんがヘビくんの顔に「アッポー」とチョップして、噛むのをやめさせた。
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雪の新屋

2012-12-24 21:13:20 | 秋田の季節・風景
以前の続報を中心に、秋田市南西部の新屋(あらや)地区の話題。まずは雪景色を。
新屋表町の旧道・県道65号【25日訂正】この撮影地点は市道でした

日吉神社前。木々に粉雪が付着している
●秋田銀行旧店舗跡
この記事の通り、秋田銀行では今年3月に、新屋西線のバス通り・旧街道である県道65号線沿いの新屋元町にあった「新屋支店」と、JR新屋駅そばの新屋駅前郵便局・秋田市西部市民サービスセンターの並びの新屋扇町にあった「新屋駅前支店」を統合・移転した。
新店舗名は「新屋支店」だが、場所としては旧新屋駅前支店の近く、西部市民サービスセンターと新屋交番(旧秋田市新屋支所跡)の間。

その後、いずれも空き屋となった旧2店舗は、看板類が撤去されたり消されたりしただけで、そのまま残っていたが、最近は見ていなかった。解体されたという話も聞こえてきたが…

・旧・新屋支店跡
まず、旧・新屋支店。
酒屋さんの奥に見えるのは…

まだそのまま残っていた

・旧・新屋支店前バス停
ちょっと話が逸れて、移転に伴い、「秋田銀行新屋支店前」から「新屋郵便局前」に改称したバス停。上り側のポールは、まさに旧支店の真ん前にある。

上りバス停のポールは、市営バス時代の1980年代初めに設置されたものがそのまま使われていた。
当初は「(西部)公民館前」という名称でバス接近表示(バスロケ)付き→1990年代のバスロケシステム更新時に更新対象外となり、そのまま単なる電照式に格下げ→さらにそのまま民間移管→公民館廃止に伴い「秋田銀行新屋支店前」に改称→新屋支店移転
と変遷してきたことになる。

それが、今年5月には、電照式はそのまま「支店前」で存在し、そばに新しく「郵便局前」と表示のあるダルマ型のポールが置かれていた。
再掲・リンク先末尾)
その後、今年8月5日には、電照式の表示板だけが外され、枠(骨組み)だけという、中途半端な姿になっていた。
8月撮影
今回も、そのままだった。
新たにポールが置かれ、旧来のポールがちょっとだけ解体されたということは、建物自体の解体が近いと踏んでいたのだが、まだ解体されていなかったのが意外。

※2014年4月下旬現在、旧新屋支店の建物、バス停とも、上記のまま変化なし。2016年12月中旬時点でも、建物は変わらず、バス停はよく見ていないけど、おそらく変わらず。
※その後いつの間にか旧新屋支店の建物は解体され、建物が建ち、2018年9月にクリニックがオープンした。バス停の枠だけのものは撤去され、位置は1軒隣(栗田神社前・秋田駅寄り)の下りバス停の真向かいに移動し、従来と同じダルマ型ポールが移設された。

・新屋駅前支店跡
話を戻して、次は新屋駅前支店。
(再掲)閉店直後の駅前支店跡
5月25日には、建物があったことを確認している。旧・新屋支店より新しそうな建物だし…
なんと!
新屋駅前郵便局の向かって右隣にあった新屋駅前支店の建物が、跡形もなくなっていた!
解体されたのはこっちだったのか。

更地にはロープが張られ、不動産というか建設業者の「管理地」と問い合わせ先の看板が立っていた。
逆側から。緑のが郵便局、その後ろの黒いのが西部市民SC
新屋駅側から、郵便局の側面が丸見えになった。

新屋駅前支店跡のほうも、問い合わせ先が出ていたからには、まだ買い手はついていないのだろう。もちろん新屋支店も。
秋田銀行については、以上。
【2013年12月5日追記】翌年12月5日付秋田建設工業新聞サイトによれば、新屋駅前支店跡地の使い方が決まったようだ。株式会社こすもす秋田による「(仮称)こすもす新屋ホール」、つまり葬祭ホールが建設されるとのこと。鉄骨造2階建てで来年2月着工、5月オープン予定。敷地は約700平方メートル。
※2014年4月下旬現在、葬祭ホールと思しき建築工事が始まっているものの、やっと基礎が終わった程度で、5月オープンは間に合わなさそう。


●西部公民館跡
上でもちょっと出た、旧・新屋支店の並びにあった「秋田市西部公民館」。
(再掲)在りし日の西部公民館
2009年に、新屋支所と機能を統合した「秋田市西部市民サービスセンター」が新屋駅前に発足したため、公民館は閉鎖・解体されて更地となっていた。
ここは、
「P」!
いつの間にか、「秋田西部地区駐車場」という看板が立っていた。10月下旬には、たしかなかった。
それにしても、やけに壮大というか大雑把な命名ですな。管理者の連絡先は、秋田市中央部の保戸野地区。
でも、柵が置かれていて、まだ駐車場としては使われていなさそう。

この場所は、
日新小学校校舎(1879(明治12)年から1925(大正14)年まで)→新屋町役場~秋田市新屋支所(1968年8月まで)→西部公民館→更地
と変遷しているらしく、100年以上に渡って、地元自治体(旧新屋町→秋田市)の関連施設があったことになるが、民間の手に渡ったことになる。


●美大開学に向けて
ワケの分からない不認可騒動があった、秋田公立美術工芸短期大学(美短)の4年制・秋田公立美術大学化。先日、推薦入試が終わり、合格者も決まった。
アングルを工夫すれば、美短の建物も見えるのですが、雪が強くて妥協
県道56号線(新屋線のバス通りである秋田大橋の通り、最近までの国道7号線、「新国道」の延長とも言えるか)、秋田西中学校前の「新屋歩道橋」には、認可決定直後から、地元による横断幕が設置されている。
反対面にも同じものが出ている

以下、建設工事の内容は、3月15日の秋田建設工業新聞(http://www.akks.co.jp/blog/2012/03/315-d0e1.html)を参考にしています。また、降雪と日暮れのため、写真が暗いです。
以前触れた通り、現行制度では、文科省への大学設置認可申請と同時並行で開学後の施設を建設しなければ間に合わない(このことを知らなかった文部科学大臣や与党幹部がいたのには呆れる)。したがって、大学設置前から校舎増築に着工していたのは、秋田市の勇み足・フライングではないことを繰り返して記載します。
美短学内
上の写真、右側は旧国立米倉庫を転用した美短の実習棟など(一部は市立新屋図書館も使用)。左が、美短開学時に建設された建物で、教員の研究室がある研究棟。
既存の研究棟をグラウンド方向に延長する形で、増員される教員分の研究室12室を増築していた。
まだシートがかかっているが、鉄筋コンクリート造で既存部分とほぼ同じ構造・デザインのようだ。


場所が変わって、敷地東側の大駐車場・附属高等学院正面側。
※余談ですが、美短附属高等学院は「高校(高等学校)」ではない。中卒で入学できる「専修学校高等課程」で、卒業時に大学受験資格が与えられる。たまに「美短附属高校」と間違って伝えるマスコミがあるのは、困ったものだ。

従来、こちら側には、短大本体の施設はなかったはずだが、スペース的にここしかなかったのか、そう大きくない、同じ外観の建物が2棟、外観上はほぼでき上がっていた。入口は道路側にはなさそうで、裏の短大体育館方面から出入りするのだろうか。
同じデザインの2つの建物
附属高等学院の建物とは、間に学院の自転車置き場を挟み、建物のラインは揃っている。学院も建築中のものも、壁の色はグレー系統ではあるが、特に統一性のあるデザインというわけではない。
建築中の建物は鉄骨造だそうで、そっけないというか安っぽい感じ。同じ鉄骨造でも、秋田銀行の新しい新屋支店のほうがよくできている(見映えがする)ような気がしなくもない。

2つの建物は、どちらも2階建てっぽいが、高さが違う。
秋田建設工業新聞によれば、1階建ての「彫刻実習棟」と2階建ての「サークル棟」らしい。
彫刻実習棟のほうは、クレーンを設置したりするため、天井を高くしているそう。だから、どちらも2階建てのように見えるようだ。どっちがどっちか分からないけど。

ほかに、実習棟(旧米倉庫)の一部「創作工房棟」で内部の改修を行なっている。
工事看板
美短開学当初の新築建物と同じく、今回の増築分の設計も、いずれも松田平田設計が担当したことになっている。工事費は全部で5億円強。にしては、(現状の外見は)ちょっと安っぽいような…

※続きはこちら


以上、新屋の近況でした。
新屋から秋田駅行きバスで帰ることに。
多めの(大雪というほどではない)積雪により、秋田市内の道路は終日渋滞気味。路線バスも若干~相当遅れて運行されている傾向。
だから、どうせ遅れるだろうと思って、のんびりバス停に向かっていると、定刻で通過していって乗り損ねた!

新屋線のうち毎時1本程度(=新屋線全体では減便されたので、約半数)は、大森山公園(大森山動物園)まで乗り入れる。しかし、大森山動物園の休園期間中は、新屋案内所止まり(案内所-動物園で運休)となる。
したがって、新屋案内所での待機時間に余裕(30分ほど)があることになるため、秋田駅から大きく遅れて新屋に到着したとしても、折り返し発車時までに遅れを取り戻せるのでした。
コメント (9)
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仲小路・券売機 その後

2012-12-21 22:29:51 | 秋田の季節・風景
最近の記事の続報。
●仲小路のタイル
おととい、仲小路の歩道の所々に埋め込まれた絵入りタイルが、雪によって滑ることを取り上げた。
(再掲)19日
もしけが人でも出たらイヤなので、知ってしまった以上、余計なお世話と思いながら、このことを秋田市役所にお伝えした。
昨日は行かなかったけれど、今日通ると、
タイルの上に赤いコーン(パイロン)が置かれていた!
コーンの下に重りがついていて、動きにくくなっているようだ。他のタイルにも同様の措置。
タイル自体を塞いでいるわけで、これなら滑る心配はない。
若干ジャマな気もしなくはないですが
積雪で分かりづらくなった、車道と歩道の境界を示す役割もするかも。
長期間経つと、コーンがズレてしまう恐れもあるが、とりあえずは安心できそう。

必ずしも僕の情報提供で動いてくれたのではない(前々から把握していたとか他にも要望があったとか)のかもしれないが、秋田市の迅速な対応に感謝。
【23日追記】23日に通ったら、一部のコーンで、微妙または大幅に場所が変わっていたものが見られた。引っかかったりして動いたものや、中には駐車・停車のため等で動かされたものもある感じ。

※さらにその後の変化


●東北電力のコーン
ちょっと話が逸れますが、
引き続き仲小路
上の写真左手前は、東北電力秋田営業所。(山王にあるのは「秋田支店」)
営業所の正面は広小路側で、仲小路側には作業車両出入口などが面している。その歩道、
コーンがいっぱい
右側のは、上記、市のタイル用のもの。
さらに、左側には、赤白で「頭上注意」というコーンがある。
どうも、上のショーウインドーのひさしからの落雪の注意を呼びかけるためのものらしい。どうせなら「落雪注意」とするべき。
おとといはなかったはずだが、東北電力が設置したのだろう。


●杉つみきツリー
これもおとといの記事で雪まみれの姿を紹介した。
「秋田市まちなかデザイン調査事業」の1つとして、美短の学生が考案した、秋田杉の角材で作ったツリーが仲小路周辺に置かれている。20日の秋田魁新報では「積み杉ツリー」となっているが、同事業の受託先による公式ホームページでは「杉つみきツリー」と表記している。
色の組み合わせ、サイズはいくつかある
もう少し目立つ色合いのほうがいいような気もしますが。
てっぺんに雪が残る
「塗料が付くかもしれないので触らないで」という小さな表示はあったが、「これは秋田杉で作ってます」という表示も必要ではないでしょうか。
街路灯には「AKITA」をかたどったペラペラの木製ツリー(モビール)が下がる


●指定席券売機稼働開始
16日にアップした、秋田駅中央改札口そばに新設された、クレジットカード専用指定席券売機。
おとといはまだ「調整中」で使えなかったが、今日行くと、動いていた。
柱に表示が
券売機が直接見えない、西口・みどりの窓口側から来た時に目に入るよう、柱に「クレジットカード専用指定席券売機←」という表示板が設置され、ポスターも掲示された。
ポスターには「みどりの窓口の指定席券売機と併せてご利用をお待ちしております」「ご利用にはクレジットカードの暗証番号が必要です」などとある。
券売機のメニュー画面
「こまち号 本日分」「こまち号 秋田駅発」が独立したボタンで最上段に並んでいる。既存の券売機もこうだったっけ?(未確認)
E3系こまちの正面イラストがリアル。いずれE6系に換えないといけませんが…
利用の多いこまちの画面にすぐたどり着けるようにとの配慮のようだが、「本日の秋田駅発」を購入したい時は、どっちのボタンを押してもいいのだろうか。
たしか従来は別々のボタンだったはずだが、「乗車券 普通回数券」は同じボタンにまとめられている。

券売機の周囲には、こまちの時刻表は掲出されているものの、使用できるクレジットカードブランド一覧のシールは貼ってないのだけど、いいのでしょうか。

【2013年2月9日追記】この券売機を使ってみた。
きっぷの番号からすれば、その日56番目(56セット目という意味なので、1人が複数購入する場合もあり、利用人数としてはそれより少ないはず)の発券。土曜日の14時頃だが、それにしては、少ない。やはりみどりの窓口内の券売機のほうが使われている模様。
印字は感熱紙式。発券場所は「秋田駅C1」と表示。
扱えるカードのブランドのシールは相変わらずなく、きっぷを入れる袋も置いていない。(袋の設置については、駅のご意見箱へ要望を入れておいた)→【2013年3月5日追記】その後、きっぷ袋が設置された。(2月28日に確認)
【2014年2月4日追記】この券売機は、取り引き終了時に「ありがとうございました」と言わない。
従来からあったみどりの窓口内のは言うし、同じく感熱紙印字の土崎駅のものも言う(ただし、途中で立ち去ると「ありがとう」で終わってしまう)のに。
【2015年6月22日追記】いつの間にか、クレジットカード国際ブランド一覧のシールも貼られていた。
※2016年11月に、秋田駅のみどりの窓口等のリニューアルが行われ、その一環として、クレジットカード専用券売機が移設された。現金も使える券売機と並んで、みどりの窓口の中に並んで設置された。この記事参照。
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冬の柳

2012-12-20 22:47:57 | 動物・植物
カテゴリーが違いますが、まずは、以前の記事の補足。
あさひタクシーの車種と車体色の組み合わせは、いろいろあることを紹介してきた。※前回の記事
その1つである「トヨタコンフォートの黒」の車両が同社ホームページに「小型タクシー(黒)」として掲載されているが、実物は見たことがなかった。
それをついに、
発見!
高級感はあるけれど、白いのと同様、行灯を見ないとあさひタクシーとは分からない。
一瞬、中型タクシー扱いになる、クラウンコンフォートかと思ってしまうが、前のエンブレムが王冠でなくトヨタのロゴなので、小型のコンフォートでいいのだろう。(同社にはクラウンの黒いタクシーもあるが、それには行灯がないようだ)
ホームページの写真の黒いコンフォートより、ナンバープレートが2番若い。ということは少なくとも3台は黒いのが存在するのか。
前ドアには、金色で何か(ロゴ?)が表示されているようだ。


次は、昨日の続きで、雪。
昨夜以降も雪が降り、今日11時には積雪32センチとなった。今の時期としては多い。
最高気温は2.6度で、時折日が差して、昨日よりは過ごしやすいものの、雪が融け気味で、歩行・車の通行はやや難あり。
いいお天気だけど、車道は凸凹の洗濯板状【23日追記】「そろばん道路」という形容もある
上の写真の場所(土手長町通りの一部)では、歩道は融雪装置が作動し、雪が消えて歩きやすい。本当に融雪装置はありがたい。
でも、融雪装置があるはずなのに、こんな所も…
竿燈大通りの交通公社前バス停付近
この歩道の融雪は、昨年末にも作動しておらず、その時は「現在点検中で、近日中に稼働します」という張り紙があって、たしかその後(今年初め)にはちゃんと雪が消えていたかと思う。
再掲)昨年末
それなのに、今はまた作動してないの?
点検とやらをしないと使えないの? ここは県道だが、市道や県道でも他の箇所では既に作動しているのに。

さらにその斜め向かい。
日本銀行秋田支店脇から秋田銀行大町支店にかけての歩道。
歩道が工事中で通れない
歩道で工事をしているので、車道1車線を塞いで、迂回歩道(兼工事スペース)としている。
ガスか何かのライフライン関係の工事っぽいが、いずれにせよ、いったん路面のブロックを全部剥がして、融雪装置もいじったようだ。
ここは数年前に融雪装置が更新されていて、その時にブロックをいったん剥がしてまた元に戻しているから、2度目のジグソーパズル作業か。
その工期がまた長い。
11月9日撮影
同じ場所でオリンピック並みの周期で工事をされるのは、あまりいい気がしない。
それに、雪が積もって歩きにくい・渋滞しやすい時期に、道を塞いで工事するのは、歩行者も車も迷惑。
ライフライン工事だとすれば道路管理者の秋田県だけではどうにもできないのかもしれないが、秋田では12月には雪が積もるのは常識なんだから、もうちょっと計画的にできないものだろうか。※続きの記事



前置きのほうが長いですが、ここから、カテゴリー通りに植物の話。
旭川沿いに柳(シダレヤナギ)並木が続く、土手長町通り。
二丁目橋付近
柳という植物の葉っぱは、見るからに落葉樹っぽく、実際に冬には葉が全部落ちて、春に芽吹く。
でも、柳が紅葉とか落葉する姿は記憶になかった。わりと秋遅くまで葉がついているし、いつの間にか葉がなくなっている感じ。

雪が降った今も、上の写真のように、木に葉は付いている。
ところが、路面を見ると…(ここは融雪が快調に作動)
 落ち葉がたくさん
柳の葉が緑のまま落ちていた。木に残っている葉も、早晩落ちるのだろう。

なるほど。柳はこんなに遅くまで葉が残っているのか。
季節の変化に合わせて時期が来て落ちたというより、雪や寒さに耐え切れなくなって、やむを得ず葉を落としたようにも見える。
シダレヤナギは中国原産で、元々日本には自生しない植物だそうだが、日本と原産地の気候が少し違って、対応し切れていないのかもしれない。
【21日追記】木に残っている葉をよく見たら、チリチリの枯れた状態で付いていた。「落葉しそこねた」ような状態。

そういえば、我が家のバラもまだ葉が付いているが、いつの間にか落葉しているのが恒例。植物の環境や気候への対応のしかたはさまざまだ。
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積雪の街と仲小路のタイル

2012-12-19 22:32:29 | 秋田の季節・風景
12月10日前後に本格的な積雪となった秋田市は、その後、雪が融けていた。
昨日18日夜から再び雪が降り、19日朝には積雪10センチ、昼間も降り続けて16時には24センチとなった。最高気温の0.4度は早朝に観測、昼間はずっとマイナス2度台で推移する、寒い一日だった。いよいよ本当の真冬という実感。
アトリオン前(仲小路側)のクリスマスツリー(?)も雪まみれ。左奥のオブジェは常設
【20日追記】20日付秋田魁新報秋田市地域面によれば、「積み杉ツリー」というそうだ。美短の学生が考案したもので、秋田杉の角材を積み上げたもの。美短には、秋田杉を活用した街並みデザインに取り組んでいる教員がいるので、その関連だろう。雪に埋もれてしまっているが、この記事下のほうの仲小路の写真にもそれらしきものが写っている。

1か月前からクリスマスツリーが設置されていた、ぽぽろーど西端・大屋根東端のフォンテAKITA前。恒例の殺風景な風除けが設置された。
屋根にも雪が積もって暗い
たしか先週末にはまだ設置工事の途中だったので、今回の寒さに間に合ってよかった。
この風除けでも、秋田の風雪に対しては万全ではない。
すき間から入り込んだ雪が、うっすらと積もっている
エスカレーターにも、雪が付着している。
雪を寄せた(掃いた)形跡はあるが、エスカレーター壊れないかな
その雪はクリスマスツリーにも、かすかに付いた。
粉雪状でいい雰囲気?!

撤去後の様子


仲小路
この記事この記事で紹介したように、仲小路では、再開発完成に合わせて歩道に融雪装置が設置された。
融雪装置自体も助かるが、表面に滑り止めの溝(ノンスリップライン)があるブロック「TOYOユニバーサルペイブ」が敷かれているだけあって、雪が積もってもとても歩きやすい。

【12月21日追記】以下の内容については、翌々日21日には対策がされており、ひとまず安全になりました(記事末尾のリンク先参照)。以下は19日のアップ時点での内容です。
でも、ある場所で、ツルンという感覚になった。履いていた靴は冬仕様で新品(安物だけど)なのに、なんで?
矢印の部分
仲小路のタイルには、所々に、与次郎キツネの物語や中心市街地に関するクイズが描かれたイラスト入りのタイルがはめ込まれており、それには滑り止めの溝がない。
こんなタイル
その部分で滑ってしまったのだ。上から[靴底・雪・タイル]という位置関係で、雪とタイルの間で滑るため、靴の性能はあまり関係ないのかもしれない。
秋には、このタイルに樹脂を塗布して、滑りにくくする作業が行われていたのを見かけたが、それでもやっぱり滑るんだ…

特に今日は気温が低く、雪が降り止まない天候だったので、融雪装置の処理能力が追いつかず、積雪に隠れてそのタイル自体が見えない箇所もあった。また、絵入りタイルは30センチ角ほどで比較的大きいので、運が悪いと靴底全面がタイルの上に乗ってしまうこともあり、そうなるとさらに滑りやすいかもしれない。
ものすごく危険とか、必ず転倒するというような状態ではないが、高齢者や雪に不慣れな旅行客も多く通る道だから、もう少し何らかの配慮が必要かもしれない。(道路管理者の秋田市には伝えてあります)
仲小路を歩く時は、ご注意を!
翌日の積雪状況など
【12月21日追記】仲小路のタイルは、21日には上をコーンで覆う措置が取られており、(コーンがずれない限りは)危険はなくなりました。でも、仲小路に限らず、傾斜、鉄板やマンホール等々、滑りやすい箇所は少なくないので、引き続きご注意を。
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投票所

2012-12-18 23:59:38 | 秋田の地理
昨日に続いて、選挙が終わったタイミングなので、秋田市内の投票所の立地について。
秋田県内の一部など地方部では、人口減少や市町村合併による効率化で、投票所の統廃合が行われた自治体があるという。
秋田市では、投票所数は変わっていないようだ。秋田市選挙管理委員会のホームページには「投票所一覧表(http://www.city.akita.akita.jp/city/coel/tohyojo-hyo.htm)」と住所から検索できる「あなたの投票所さがします(http://www.city.akita.akita.jp/city/coel/search-top.htm)」があり、投票所ごとの選挙人名簿登録人数が分かる資料も掲載されている。以下、それらを参考に見てみる。


秋田市には120の投票所があり、うち旧秋田市(=雄和・河辺を除く)地域には、88ある。
同じ範囲に市立小学校は37校あるので、その2倍強の投票所がある計算。1つの小学校の学区に、2つの投票所があるとも言えるかな。
1つの投票所当たりの選挙人名簿登録者数(今年9月2日現在)は、郊外では200人弱の所もあるが、市街地では2000~7000人台。7000人超なのは、旭川小、仁井田小、西部市民サービスセンター、飯島小、大住児童館、桜小の各投票所。

投票所(正しくは投票区か)には通し番号が振られている(第15投票所は欠番)。第1投票所が八橋地区コミュニティセンターだが、昔は八橋運動公園内にあった中央公民館の番号だった気がする。公民館移転により場所が変わったのだろう。
第2は保戸野小、第3は秋田北高、第4は八橋小と、中心部で不規則に番号が進むが、秋田市役所は第78と飛んでいて、あまり法則性はなさそう。
準備や投票の風景を報道するマスコミは、第1か第2投票所を取材することが多い気がする。

投票所となる施設は、秋田市の市民サービスセンター(旧支所)、公民館、地域コミュニティセンターや市立小学校、中学校が多い。(だからこそ、投票用紙や名簿を施設内に保管して、警備会社に任せればいいのに…)
近くに市立学校があるのに、秋田市の児童館・児童センターが投票所になっているケース(寺内児童センター、大住児童館)もある。
【19日補足】選管ホームページによれば、今年9月に寺内小学校から寺内児童センターに投票所が変わったことになっている。

県立学校や民間の幼稚園、保育園、社会福祉施設が投票所となっているケースもいくつかあるが、こういう場合は会場の借用料みたいなのが発生するのだろうか。


秋田市の市街地をざっと見てみると、小中学校の学区割ほどではないが、町名と一部は番地によってけっこう細かく投票所が指定されている場所もある。
もちろん、学区割とは一致していない(する必要もない)。例えば、
・中通
JR秋田駅とその西側の中通地区は、目の前に中通小があるのに、離れた明徳小学区に指定されるエリアがあるなど小中学校の学区割がなかなか複雑で、理解しがたいものだった。
投票所の区割りは、いたってシンプルかつ妥当。中通一丁目から七丁目まで全域が、中通小で投票。
ちなみに、明徳小は投票所になっていない。

他の地域を見ても、直線ではなく道のりで1キロほどの範囲内には投票所があるように区割りされているような感じ。
1キロといえば、平坦な道で一般的な大人なら、徒歩10分ちょっと。高低差があったり、悪天候だったり、高齢者や足腰の弱い人にはつらい場合もあるだろう。
それに、車社会にどっぷり浸かっている人は、健康な人で晴天の日でも、歩きたくないと思ってしまうかもしれない。(実際、車で投票に来る人も少なくない)微妙な距離か。


ただ、別の投票所のほうが近いんじゃないかとか、遠すぎるんじゃないかという場所もあった。
・秋田駅周辺
中通の北側、秋田駅北側の高層マンションなどがある一帯、千秋久保田町や手形字西谷地の投票所は、秋田東中。距離的には1キロくらいだけど、感覚的にはなんか遠い。中通小のほうがわずかに近い。
というか、秋田駅のぽぽろーどに行って期日前投票したほうが、ずっと近くて便利ですね。

・山王
山王地区にある、旭北小も山王中も、投票所にはなっていない。
山王一丁目から七丁目、その他山王○○町全域が、秋田市役所が投票所。
赤枠内が市役所が投票所となる地域
そうなると、南西側の山王沼田町の近辺(臨海バイパスそば、ドジャースの向かい側辺り)からは1.5キロもある。川尻小の投票所だと600メートルほどなんだけど。※山王沼田町周辺は、小学校は旭北小ではなく川尻小学区。

・茨島(ばらじま)
小学校空白域である、茨島地区。
茨島地区唯一の投票所は、茨島四丁目のノースアジア大学附属のびのび幼稚園。茨島一丁目から七丁目まで全域がここで投票。
茨島七丁目南端の羽越本線の雄物川橋梁に近い世帯からは、やはり1.5キロほどある。


逆に、投票所どうしが比較的近い場所にあるケースもあった。
以下に挙げてみる。距離は、直線ではなく、最短と思われる道を通った場合。
・八橋コミセンと八橋小 900メートル
・秋田北高と東中 650メートル
・東小と城東中 600メートル
・勝平保育園と勝平コミセン 400メートル
・港北小と土崎中 800メートル
選挙人が多くなりすぎてしまう所は別として、効率化のために統合してもいいような気もする。山間部など離れた投票所が統合されるのとは事情が違うわけだから。


投票所の設定が不均一で不思議なのが、
・勝平(かつひら)
新屋のうち、島状になった勝平(割山)地区
勝平地区にある投票所は、上記、勝平コミセンと勝平保育園、それに「南浜地域活動支援センター」の、計3つの投票所しかない。広さに対して思ったより少ないと思ったが、こんなもんだろうか。
そして、3つが地域の中央から南側に偏って存在している感じ。高低差もある地域だし、北側の豊町や天秤野付近の人は投票所が遠そう。
赤い星が3つの投票所
勝平地区には秋田市の施設である、勝平小、勝平中、秋田商業高校もある(上の地図のオレンジ色「?」)のに、それらは投票所にはなっていない。
しかも、勝平保育園は私立。その向かいには、市立の勝平児童館があるのに(児童館が狭いからかもしれない)。
【19日補足】選管ホームページによれば、今年9月に勝平児童館から勝平保育園に投票所が変わったことになっている。

どうせ3か所設けるなら、少し離れた勝平小でも投票所にすれば便利になる住民も多いのではないだろうか。


・将来的には
牛島地区では、南部公民館(牛島小の並び)と牛島児童館(商店街の新屋敷小路から国道側に入った所)が投票所になっている。
ところが、南部公民館は「南部市民サービスセンター(仮称)」に統合・再編されて御野場へ移転するはず。
また、牛島児童館も「牛島児童センター(仮称)」として牛島東四丁目の秋田南幼稚園跡(城南中ふもとの向かい辺り?)に移転するらしい。(なお、公民館隣接の牛島保育所も、民間移管の上、幼稚園跡に移転)

公民館の投票所は、牛島小学校にでも移せばいいが、児童館はどうするんだろう。
現・牛島児童館は牛島東一丁目、移転先の同四丁目とは、線路を隔てているし、それなりに距離がある。ここを投票所にしても小学校とはわりと近い。だからといって統合すれば、選挙人が9000人超(現在は公民館6816、児童館2644)の巨大投票区になって、まずそう。
選管が考えることですが。
【2013年4月6日追記】2013年4月7日の市長選・県議補欠選では、第10投票所の名称(名称のみ)が「秋田市牛島児童館」から「(旧)秋田市牛島児童館」に変わることが告知された。ちなみに、新しい牛島児童センターの開所式は4月11日。


秋田市以外も含めて、選挙にかかる費用の削減はするべきだし、一方で、高齢化や公平性もあって悩ましい問題だけど、投票所の配置には、いろいろと改善の余地があると思う。
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選挙の光景

2012-12-17 22:43:31 | 秋田の季節・風景
8月に「近いうちに」と言っていた衆議院解散が11月になり、その選挙の投票が昨日12月16日に行われ、有権者側はいまいち盛り上がらずに戦後最低の投票率で終わってしまった。選挙関連の風景を少々。
秋田市はいつもの選挙ポスター掲示場(掲示板)
恒例の、秋田杉間伐材を使った、木目が美しい掲示板が設置された。
珍しく12月の選挙となり、秋田市内でも公示後に雪が積もったが、ポスターや掲示板に対して、さほど影響はなかったようだ。北海道などでは、爆弾低気圧接近に伴い、安全のため一時的に掲示板を撤去した自治体があった。


秋田県は、期日前投票を利用する有権者の割合が全国有数の多さで、今回もそうだった。
律儀な県民性がそうさせるという指摘もあるようだが、秋田市ではショッピングセンターなどに期日前投票所を設け、外出のついでに投票しやすくしているのも、その一因に違いない。
以前も紹介した、秋田駅自由通路・ぽぽろーどの期日前投票所。
受付開始日以前の準備中。左奥が投票所となる場所
今までなら、そのまま受付テーブルや記載台・投票箱が置かれて、投票所になっていた。
今回は、側面に壁状の覆いがついた白いテントが張られ、その中に投票所が作られた。もちろん、寒さ対策だろう。
この後、テントの中で投票所設営が行われた模様
中には、電気ストーブのようなものも置かれていたようだ。
ぽぽろーどには、屋根と壁があるとはいえ、暖房はないのだから、12月の秋田で寒いのは当然。
外からの光景。右から受付・小選挙区用紙交付・記載台と進む
投票日当日の各投票所でも、秋田市以外の北国の各自治体でも、投票所や開票場所に暖房が必要だったはずだし、除雪の機材と要員の手配も必要(当日実際に除雪したかどうかは別として)なところが多かったはず。冬の選挙は余計なおカネがかかりそう。なんでこんな時期に解散・選挙したのかねぇ…

そんな苦労もあり、ぽぽろーどの期日前投票所は今回も賑わった。
この時はそうでもなかったが、外まで行列ができていた時もあった
上の写真中央の、オレンジ色の安っぽいダウンジャケットみたいなのを着ているのは、選挙事務に当たっている秋田市職員。
立会人も含めた、揃いの衣装ということのようだ。前回、早春に行われた選挙の時にも同じものが使われていたようだ。

そして、赤い矢印の女性は、マスコミの出口調査のスタッフ。左は「ANN」、右は「NHK」の腕章を付けていた。
いつの間にか普及した出口調査だが、期日前投票でも行われているのを意外に思うかもしれない。でも、期日前投票が浸透し、一定の利用者がいる状況では、無視するわけにはいかないのだろう。ひっきりなしに投票者が来るぽぽろーどの投票所では、効率良くデータ収集ができるメリットもありそう。(この時は調査員に対して投票する人数のほうが多く、とても全員の調査はできない状況だった)
僕は以前の国政選挙の時、ここでNHKの出口調査を受けたことがある。その時は、回答用紙の該当項目を指で指し示すように言われ、調査員がそれを記入していた。(お礼の品などはくれなかった)今回のNHKの調査は、回答者に直接調査票を渡して記入させていたようだ。

それにしても、出口調査って必要なのだろうか。数時間待てば開票が終わって結果が出るというのに。そんなに早急に選挙結果(当確)を知りたがる人なんて、立候補したご本人くらいではないだろうか。



さて、今回の選挙で、秋田市内のある投票所で、投票用紙と選挙人名簿を持参する秋田市職員が寝坊して、投票開始が遅れるという失態があった。河北新報によれば、その職員の「携帯電話の目覚まし機能が壊れていた」そうだ。
大事な仕事を任された日であり、それなりの給料をもらっているんだろうから、目覚まし時計の1つくらい枕元に置いてほしいものだ。

驚いたのは、「投票用紙と選挙人名簿を職員の自宅に保管していた」こと。
秋田魁新報によれば、「各投票所とも、投票用紙などは近くに住む職員が自宅に持ち帰って当日持参するか、投票所になる施設に預けることになっているという。」とのことで、このこと自体は珍しくなさそうな書きぶり。秋田市など一部自治体だけの慣例なのか、全国的なことなのか分からないけれど。

でも、個人情報である選挙人名簿と、不正が許されない投票用紙を、公務員とはいえ個人の家に保管させるということは、いろんな意味で危険だし、その職員にしても荷が重すぎるのではないだろうか。
何者かが侵入して盗まれたりすり替えられたりするかもしれないし、職員自身が悪意を持って何か細工をしてしまうかもしれない。同居する爺さんがメモ紙と間違って落書きするかもしれないし、婆さんがゴミと間違って燃やしてしまうかもしれない。

今回遅刻騒動があった投票所は、市立学校だった。夜間は警備会社による遠隔監視が行われているのだから、名簿や投票用紙を校内に保管して校舎全体をロックすれば、上記のような危険も、職員への負担も、相当軽減できるんじゃないだろうかと、素人は思ってしまうのだけど。
もっと言えば、期日前投票が普及しているのだから、投票日当日の投票開始時刻を遅くするとか、投票用紙がいらない電子投票を導入するとかしてもいいのかもしれない。
次の記事も選挙の話。
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秋田駅指定席券売機

2012-12-16 22:50:26 | 秋田のいろいろ
14日、秋田駅中央改札口そばの自由通路際で、何やら工事中。
自由通路から改札口に向かって左側、近距離自動券売機が並んでいる場所。
作業はほぼ終了していた
工事の誘導員にきっぷの買い方を聞いているお客がいたけれど、聞かれたほうもちゃんと教えていたみたい。ご苦労なことです。
左が自由通路・右が改札口
3台並んだ券売機の左隣で工事中。券売機1台分くらいのスペースを紙で覆っている。
というか、少し前までは、この部分にも、左側3台と同じ近距離券売機が収まっていた。
(再掲)10月下旬。ちょっと分かりにくいけれど、4台並んでいた
ちなみに、さらに以前、1997年に今の駅舎ができてからしばらくは、今券売機が並んでいる左の角を曲がったみどりの窓口寄り(現在ポスターを張っている部分)にも、2台くらいは近距離券売機があったはず。今回工事が行われていた場所には、昔はオレンジカードの販売機があった。

工事写真撮影用の黒板を拝見すると、「工事名:秋田本屋1号券売機室改良工事」とあり、「JR東日本ビルテック」が施工した模様。
※「本屋」とは駅本体の建物のことを指すと思われる。


翌15日には、工事が終わっていた。
手前。「調整中」でまだ使えないけれど、新しい券売機が設置された!
上の大きな表示は、赤地に「クレジットカード専用 新幹線・特急指定席」とある。
下の小さい表示は、「指定席 自由席 乗車券 定期券 おトクなきっぷ えきねっと予約受け取り 大人の休日倶楽部割引きっぷ」。

つまり、秋田駅のみどりの窓口内など、既に多くの駅に設置されている、「指定席券売機」と同機能。それから現金決済機能を省いた「クレジットカード専用指定席券売機」ということのようだ。(印字部分は秋田駅の既存のものはインクリボン式だが、新設されたものは感熱紙式だと思われる)
今回の工事は、近距離券売機を1台減らし、跡にクレジット専用指定席券売機を設置する作業だったことになる。


ここ5年ちょっとの間だろうか、JR各社では、指定券を購入できる自動券売機を導入している。
券売機というより、駅や旅行会社の窓口にある発券装置「MARS(マルス)」を客が操作できるようにした「顧客操作型マルス」という位置付けで、Windowsがベースの機械。
JR西日本では「みどりの券売機」、JR東海では「エクスプレス券売機」、JR東日本ではそっけなく「指定席券売機」と呼んでいるけれど、実際にはほぼ同じ機械。
「MV-○○」という型番の一連のシリーズなので、「MV端末」と呼ばれることもあるようだ。

JR東日本では積極的に導入を進めていて、新幹線停車駅にはおそらく完備。現在は横手、大館などの市の中心駅や、みどりの窓口を閉鎖して遠隔対話式券売機を設置したが、それも廃止された男鹿、土崎などの中規模駅にも設置されている。
また、他社では、その名の通り「指定席」、しかも限られたエリア内のものしか購入できなくしている所もあるが、JR東日本ではその制限がほとんどなく、全国各地の乗車券だけでも購入できるなど、「指定席券売機」の名前以上の多くの機能を備える。
窓口に並んで、なんていうか知識があまり多くない駅員さんを相手にしてきっぷを買うより、ずっとスピーディ。

JR東日本ではここ最近、クレジットカード専用の指定席券売機を、大都市圏の駅(首都圏のほか仙台にもあったかな)に設置しているが、秋田駅のような地方にも波及してきたことになる。

現金投入・釣り銭口がない以外は、従来型と同じか
そういえば、使えるカードのブランドの一覧が貼られていないけれど、これからなのかな。暗証番号が設定されていれば、ほとんどの国際ブランドのカードで決済できる。


秋田駅のみどりの窓口内の指定席券売機は3台あるが、「こまち」の発車直前などは、それなりに混雑することも多い。その解消の目的もあって、1台増設したのだろうか。
みどりの窓口内には指定席券売機が既にある
ただ、近距離券売機の隣という設置場所では、みどりの窓口と離れており、気づかれにくいそう。そして逆に、改札口に近いので、乗車直前に近距離券売機感覚で使おうと思っても、カード専用で使えないという人が出るだろう。
きっぷをクレジットカードで買う派としては、待たずに使える“穴場”にはなりそうです。

ということは、秋田駅中央改札口の近距離券売機は、わずか3台になってしまった。(他の2つの改札口には、2台ずつ設置)それだけ、在来線の利用者が少なくなったということなのかもしれない。
稼働開始後の様子
※2016年11月に、秋田駅のみどりの窓口等のリニューアルが行われ、その一環として、クレジットカード専用券売機が移設された。現金も使える券売機と並んで、みどりの窓口の中に並んで設置された。この記事参照。
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千秋トンネル

2012-12-13 23:10:24 | 秋田の地理
12月2日に、山梨県の中央自動車道・笹子トンネルの天井板が崩落し、9名が亡くなった。
天井板の不適切な取付方法と、その後の点検の不備(手抜き)が原因の、完全な人災であり、いたたまれない。

「天井板」というものの存在は今回初めて知った。トンネル本体の上部を区分して換気スペースとして使うために設けられた仕切りのことで、いわば吊り天井であり、古い道路トンネルの距離が長いもので見られる方式だという。
秋田近辺では、国道46号線の岩手県境の仙岩トンネルで使われている。そういえば、仙岩トンネルの天井は平らだった。


秋田市では、笹子トンネルの事故を受け、翌日3日に管轄するトンネル5つの緊急点検を行った。道路維持課職員による目視点検で異常がないこと、また、秋田市には天井板のあるタイプのトンネルは存在しないことを発表し、報道されている。
国交省地方整備局や秋田県などと比べて、とても迅速な対応だ。これは、秋田市道のトンネルの数(後述)や距離が多くないことが大きな理由だろうし、ひねくれた見方をすればパフォーマンス的な感じもしてしまうが、市民や道路利用者には安心感をもたらす。(もちろん、国や県も含めて、内容的にはしっかりと点検してくれているはずですが)

その報道によれば、秋田市道には、トンネルが6つあるという。※秋田市が管理するトンネルという意味です。他には県や国管轄のものが市内にあります。
あまり多くなさそうに思っていたが、やっぱり少ない。アンダーパスは市道で番号が振られたものだけでも、15か所あるのに。

河辺岩見(旧河辺町)の「黒崎森隧道」は、土砂崩れの恐れで道路が通行止めのため、今回の点検対象外。
旧雄和町には「平尾鳥トンネル(雄和平尾鳥)」と「小又沢トンネル(雄和萱ケ沢)」。
以前からの秋田市域では上新城の「五百刈沢隧道」(秋田北IC近くの山道にあるらしい)、山手台の「山手台フォレストパス」、そして千秋矢留町の「千秋(せんしゅう)トンネル」。

はっきり言って、千秋トンネル以外は場所をイメージできないし、名前も知らなかった。(山手台ナントカパスはなんとなく知っていた)
そんなわけで、個人的に身近なトンネルといえば、やっぱり千秋トンネル。
西側・保戸野地区寄り。上は明徳小グラウンド
秋田市中心部の千秋公園の下を潜る、長さ189メートルのトンネルで、1979【2016年11月16日訂正】1978(昭和53)年にできた。
トンネルは、西側の出入口付近で緩くカーブしており、入口から反対側の出口がギリギリ見えるか見えないかといった感じ。また両方の出口を出てすぐの道路も緩くカーブしている。
【2013年10月5日追記】トンネル内はごく緩い坂。手形側のほうがわずかに高い。
西側から入ってすぐの場所から東側出口を望む
手形・秋田駅方面と新国道方面の主要経路として、車両の通行は多い。ただし、両入口の手前に信号付き交差点が多いため、信号のタイミングによってはまったく車が通らない時もあるし、出口付近でやや渋滞することもある。
トンネル入口
ここ数か月の間かと思うが、両方の入口に「トンネル内ライト点灯」という表示板が新設された。上記の通り、出口付近で渋滞することがあるので、追突防止、あるいは不測の停電に備えてだろうか。
表示板に強制力はないとはいえ、現時点では、昼間はライトを点灯しないでトンネル内を走り抜ける車も少なくない。
基本的には、表示などなくても暗い場所では自車の存在を周知するためにもライトを点灯するべきでしょうけれど。
内部は上下1車線ずつ。車線の仕切りは頑丈そうな柱が密に並ぶ
歩行者は、ひっきりなしではないが、秋田駅と千秋・保戸野の住宅街を行き来する住民や、トンネル両側が学区である市立明徳小学校をはじめ、秋田大学附属各学校、県立秋田北高校などの通学路にもなっていて、利用されている。歩道は比較的幅が広いものが両側についていて、車道との区分もしっかりしていて、通りやすいと思う。(車の騒音や排ガスはあるけれど)
外は雪景色(東側・手形地区寄り)
僕は、日常的には利用しないが、子どもの頃から歩いて何度も通っている。
学校行事でクラスメイトと歩き、雰囲気や長さが怖いような楽しいような気持ちで入り、結局はナトリウムランプのオレンジ色の光によって持ち物や服や顔の色が変わることや、声が響くことを楽しみながら通り抜けたものだ。トンネルを入る時は降ってなかったのに、逆側は土砂降りで、しばらく中で雨宿りさせてもらったこともある。
東側から西側を望む。震災後は、節電で照明が暗くされたことがあったが、今は戻った

千秋トンネルも天井が平らだけど、これは天井板ではないのは素人目にも分かる。なんていう工法か知らないが、トンネル自体が四角いのだ。
たしか、何年か前に、天井の一部が崩れ落ちたかと思ったら、表面が剥がれ落ちただけだったという騒動はあった。


そんなわけで、親しみがある千秋トンネルだけど、その中に、子どもの頃に通って、なんとなく恐怖を感じたものがある。
今回の点検では、それだけは市職員では点検できず、6日に専門会社が点検を行った。(結果は異常なし)

それは、「送風機」。
換気の目的で、トンネル内の歩道部分の天井に計4台設置されている。(送風機が見えているという点からも、吊り天井ではないことが分かる)
右上にある物体
7日付秋田魁新報によれば「鉄製で直径80センチ、長さ3.4メートル、重さ535キロ。トンネルの両出入り口から中に40メートルほど入った歩道上の天井に設置」「トンネル内に有害な排ガスが充満すると作動する」「95年に送風機を分解して掃除し、2003年には目視点検を行った。」
今回は、足場に上って、目視や打音で点検を行ったそうだ。

まるで飛行機のジェットエンジンのような形状のもので、時折「ぶーん」【25日訂正】「ゴォー」【2013年2月7日さらに訂正】「ゴォー」&「ぶーん」という音を立てて中で羽が回っていることがあり、その時は歩道を歩いていると風を感じる(排ガスが充満してるってことか)。経験上、回っていないことのほうが多いと思う。(自然の風を受けて、軽く回っていることもある)
変化のない単調なトンネル内部において、その大きさと作動時の音と風が子ども心に存在感を感じさせたのだろう。
西側(写真奥)の送風機はカーブの終わり付近に設置されている
トンネルの長さ・大きさからすれば、この程度の物体で充分に換気できているのは、すごいことかもしれない。

調べると、この送風機は「ジェットファン」と呼ばれるそうだ。
そのトップメーカーが「パナソニックエコシステムズ(旧・松下エコシステムズ)」。パナソニックのホームページ(http://panasonic.co.jp/ism/jetfan/what.html)の地図「トンネル等換気設備・納入実績」によれば、秋田市の位置にもジェットファンが納入された印がついている。(それが千秋トンネルかどうかは不明)。

トンネル内のナトリウムランプで見るジェットファンは、
見慣れた光景だけど、ちょっと怖い?
フラッシュをたいてみると… ※フラッシュ撮影は、通行車両がいないタイミングで行いました。
こんな姿。点検の時に書いたのだろうか、天井にチョークで記号が記されている
別のファンは、
本体のガワ(筐体)はサビサビですが、取付部分や動作は問題ないということでしょう



最後に、今回初めて知ったのだが、千秋トンネルをいわゆる「心霊スポット」として認識する人もいるようだ。
Googleで検索窓に「千秋トンネル」と入力すると「心霊」が候補に表示される
「心霊スポット」という扱い自体、好きではないが、秋田の心霊スポットといえば、河辺の国道13号線の和田トンネル(現在は廃止され埋められた)とか、男鹿の茶臼峠や廃ホテルとか、浜田の梅林園とかは、知っていたし、それらは雰囲気的にそう呼ばれるのも分からなくはない。
ちなみに、トンネルの上の千秋公園も心霊スポットとされているようだ。「千秋公園でデートすると別れる」という“都市伝説”なら昔から聞くが…

僕は、千秋トンネルには、そういう雰囲気は感じない(霊感はないので、あくまで「雰囲気」ですが)。
たしかに、トンネルに接続する東側の道路は、切り通しになっていて、薄暗くて夜は通るのが怖いかもしれない。でも、トンネル内はあんなに明るいし、夜でも車はそれなりに通るのだから。(昔は、出入口すぐの所に、「社会に反するような組織の事務所」があって、違う意味で怖かったかもしれないが、今はいなくなった)
再掲)東側は切り通し ※この記事にも写真があります

また、秋田駅東西を結ぶ地下道路トンネルの県道「秋田中央道路」を、千秋トンネルと混同していることも考えられる。秋田中央道路の山王側出入口は、線形の不自然さ(当初上下線2本掘る計画だったものを、1本の対面通行としたため)や運転者の意識の低さなどによって、事故が発生していることを、霊のしわざだとかいう話が、数年前にちょっと広まった。(←霊にしたって、いい迷惑だ)


千秋トンネルより、泉・外旭川地区のアンダーパス(特に5番「八幡田地下道」や通称「ゆうれいトンネル」こと番号なし「水口地下道」など)のほうが、暗くて窮屈でじめじめしていて、よっぽど怖そうに感じる。

佐竹氏が秋田に来て400余年。その城があった千秋公園周辺には、少なくとも400年以上前から人が住んでいる。
その間にこの街では、多くの人が生まれ、亡くなった。中には、不幸な死を遂げた人も少なくないはず。僕が生まれてから今まで30年強の間にも、そういう人、そういう場所(千秋トンネルではない)をいくつか知っている。
そんなことを踏まえれば、城下町なんて街じゅうが心霊スポットになるのではないだろうか。

今生きている我々は、多くの先人が残してくれたものを受け継いで生きている。そのことを時々は思い出して感謝し、むやみにおもしろがったり恐れたりすることなく過ごしていってはいかかだろうか。
なんかスピリチュアル(?)な話になってしまいましたが、千秋トンネルを興味本位の心霊スポットにされるのは、利用者としては不本意です。

※千秋トンネルに関する続きの記事はこちらこちら
※この後、2014年度に、千秋トンネルの照明のLED化ジェットファンの撤去が実施されることになった。

【2018年3月2日追記】東京都渋谷区に「千駄ヶ谷トンネル」というのがあるそうで、その構造(箱型、中央の柱、歩道の雰囲気など)が千駄ヶ谷トンネルにとてもよく似ている。
東京オリンピック直前の1964年に開通した61メートルのトンネルで、上が墓地になっているためか、心霊スポットとされるとのこと。
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循環バス継続/土崎駅

2012-12-12 23:18:41 | 秋田のいろいろ
今日の秋田魁新報 秋田市地域面(ネットにも掲載)の記事により、今年7月から来年2月まで試験運行している、「秋田市中心市街地循環バス」が、3月以降も引き続き運行されることが分かった。
昨日の秋田市議会の一般質問で、秋田市が明らかにしたもの。

記事よれば、
利用者アンケートでは「回答した1609人のうち、6割に当たる960人が「循環バスの運行を継続してほしい」と要望。」
「「車両が目立たない」との意見も寄せられており、市は改善に向けて検討する。」
↓以下は、紙面のみでネット版ではカット。
「来年度は通年で走らせたい考えだ。ルートや本数は現行のままとする方向で調整している。」
「10月末までの利用者は1万2423人。バス1本当たりでは5.7人が乗車した。」
とのこと。
(買物広場を出発する「835」の写真も掲載されているが、フラッシュたいて撮ってませんか? 走行中の乗り物に対するフラッシュ撮影は危険なので厳禁ですよ! 魁さん)
※繰り返しになりますが、この循環バスは、秋田市が行う事業であり、運行業務を秋田中央交通に委託しているもの。中央交通は単に頼まれて走らせているだけであって、中央交通が自分で考えて運行を始めたわけではないので、誤解なきように願います。
【2013年2月2日追記】その後、秋田市の広報、まちづくり整備室や中央交通のサイトでは、「平成25年3月31日まで運行が延長された」としている。つまり、当初より1か月伸びただけ。
上記新聞記事では、来年度(2013年4月以降)も運行されそうな書き方だったが、現時点では議会で議決されていないとか、そんな理由で確定ではないということなのだろうか。
【2013年3月9日追記】3月7日の報道によれば、2013年4月以降も運転されるらしい。300円の1日乗車券や車両のデザイン変更が計画されているとのこと。詳細はいずれ別記事にて
(以上追記)


まず、引き続き循環バスが運行されることは、喜びたい。運行継続希望が6割というのは、ちょっと低いような気がするが。(これに関するアンケートの項目は、必要か不要かの2択だった)
現行と同じルート・ダイヤにする方向とのことだが、これはうれしいような残念なような複雑な感慨。

前回の記事では、9月21日までの調査では「バス1本当たりは6.2人で損益分岐点とされる11.6人を下回っている」ので、その後10月までを含めると0.5人減ってしまったことになる。見た感じ、乗客数の変動が激しいので、誤差の範囲内と言えるかもしれないし、これから積雪期は増加すると考えられるが。
そんな調子では、20分に1本では過剰なような気がしていた。運行継続するにしても、曜日や時間帯によっては減便されるかもしれないと思っていた。(減れば減るほど利用しづらくなるのもまた事実なわけですが)
だから、引き続き20分間隔が維持されることは、意外だったがよかった。

でも、現行と同じということは、1日に3回、40分間隔となる(買物広場で運行打ち切り)時間帯があることは解消されないのだろう。
それに、秋田駅→通町→大町通りの区間では既存路線バスとルートが重複する(=路線バスにも100円で乗れる高齢者が、そちらに流れてしまう)のもなんとかできなかっただろうか。
収支を考えれば100円の運賃が妥当なのかについても、検討の余地があるかもしれない。安いのはうれしいけれど、その一方で、税金も投入されているのだから。そう考えると、完全に民間で運行している弘南バスの循環バスはすごい。


循環バスの最大の功績は、秋田駅と南大通りを結ぶ路線バスができたことかもしれない。この区間での利用者がかなりいると感じる。
これは「潜在的な需要があったのに、今まで何もしてこなかった」とも言えるのではないか。とすれば、やはり秋田市の路線バスには、既存路線を含めたルートの抜本的な見直しが必要ということかもしれない。

秋田市の路線バスを独占的に営業するバス会社は、現状維持が手一杯で新しいことはやりたくなさそう(に見える)。秋田市も、市営バス事業を民間に押し付けてしまった。また、秋田市役所の中でも、交通政策を所管する所、中心市街地循環バスの担当、高齢者を100円でバスに乗れるようにする所と、セクションが少なくとも3つに分かれているのも、融通が利かなさそう。
関係機関が一丸となって、秋田市の公共交通を利用しやすくできないものだろうか。

それから、来年度は、秋田県が実施してる電動バス(EVバス)の実証運行として、秋田市中心部を循環運行して営業運転を行うことになっていたはず。となると、秋田市中心部に2つの循環バスが走ることになるのか?
EVバスのほうは、運賃収入による採算は関係ないと思われるが、市の循環バスの客を奪われたら困る。県と市でうまく連携してほしい。


話が逸れるけれど、11日の市議会では、今春任期満了となる穂積秋田市長が、次期市長選に出馬することを表明した。
公約で実現していない(今年度、調査は行われている)「泉・外旭川新駅」設置は「引き続き実現に向けて取り組んでいく」と述べたとのこと。



以下、循環バスの車両運用等についてのマニアックな話。
中心市街地循環バスには、寸詰まりの小田急中古のいすゞエルガミオ「834」「835」と、小型の日野リエッセ「129」の計3台が専属車両として配置されている。
通常は834と835が走り、129は予備車の位置付け。しかし、土日は、かなりの確率で、834・835のどちらか片方が走らず、129が代わりに入っている。(平日に129が走ることもたまにある)
運転士は、祝日を含む月曜から金曜は、834・835とも、いつも同じ人が乗っている。土日は、普段は一般路線バスを運転している秋田営業所の人(毎週同じ人ではない)が乗務。

1日の中での運用も、固定されている。
常に834が“早番”、835が“遅番”。
2周か3周して、もう1台と交替する。(1日21周なので、均等ではない)
834は、買物広場15時40分発を最後に、車庫へ戻るようだ。【17日追記】17日(月)は15時40分発が「835」だった。運転士はいつもと同じ人。変更になったのか、あるいは834の最終便は16時20分発の間違いだったかのどちらかのはずです。(曖昧でスミマセン)
【31日追記】年末年始も通常ダイヤで運行。31日の運転士は、普段と同じ人だった。また、「834」が遅番を担当していた。早番・遅番は入れ替わることがあるわけだ。17日の追記もそういう事情かもしれない。

車両と運転士が固定されていたり、ダイヤと車両が固定されているのは、中央交通では珍しい。試験運行であることも理由だろうが、3月以降はどうなるだろうか。


買物広場で車両交替する際は、次の運用の車が乗り場で待機し、そのすぐ後にもう1台が停車して、乗り継ぐ客を降ろして前の車へ移ってもらう。
車内放送では、自動放送で乗り換えが必要なことがアナウンスされる(もう1周する時は流れない)のは、よくできている。(弘南バスの土手町循環100円バスでは、弘前バスターミナルにおける、同様の案内放送が分かりにくいあいまいな表現で、観光客が混乱していることがある)

車両交替の時に、前の車が遅れていて、かつ買物広場で乗り継ぐ客がいない場合は、無線を使って次の車に対して「乗り継ぎ客がいない」旨を伝え、先に(=定時に)発車させることもある。(逆に言えば、同じ車両がもう1周したり、乗り継ぎ客がいる場合は、遅れを取り返せないことになる)



話が変わって、外壁がリニューアルされたJR土崎駅。
9日にほぼ完成した駅の夕景をアップしていた。
今日、JR東日本秋田支社のホームページに、12月7日付で2つのプレスリリースがアップされていた。昨日11日にアクセスした時は、掲載されていなかったはずなんですが…
「土崎駅舎のリニューアルについて」と「土崎駅がきれいになりました!」というもので、1つにまとめたほうが良かったのでは…

それによれば「12月10日(月)に駅舎のリニューアルを記念して、駅員によるちょっぴりプレゼントの配布を実施いたします。」とのこと。
朝7時30分頃から、紅白饅頭、新駅舎デザインのポストカードとポケットティッシュを配ったそうだ。

ということで、前回の記事は、リニューアル完成前夜の風景だったことになります。
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車の色は他にもある?!

2012-12-11 22:39:55 | 秋田のいろいろ
あさひタクシーの車の色の続き。
まず、あさひタクシーなど大手タクシー会社は、秋田駅前のタクシー乗り場には入らず(入れず?)、別の専用の乗り場に固まっていると思っていた。
でも、
秋田駅東口
他社に混ざって、あさひタクシーが秋田駅(西口・東口両方で確認)の乗り場にいることも、まれにあるのだった。
逆に、ビューホテル横のあさひタクシー専用乗り場と思っていた場所に、中小タクシー会社の車がぽつんと混ざっていることも、意外に多いのだった。


さて、前回の記事では、あさひタクシーの車種と車体色の組み合わせは、多数派の日産クルーの水色、クルーの製造終了に伴ってトヨタコンフォートが導入され、その車体色は黒と濃い青が存在するとしていた。
しかし、その後、[コンフォートの水色]も見かけた。そういえば前にも見た気がする。この台数は少ないようで、また多数派のクルーと同じ色なので、違和感なく溶けこんでしまっている。
つまり、クルー水色、コンフォート水色、コンフォート黒、コンフォート濃い青の4通りが存在するのではないかと思っていた。


上記、ビューホテル横の乗り場
クルーのあさひタクシーに挟まれて、白いコンフォートが順番待ちしていた。
最大手のキングタクシー、あるいは新興会社のいくつかは、白い車を使っているので、それらの車だろうか??
ところが、
これも「あさひ」?!
なんと、[コンフォートの白]のあさひタクシーも存在したのだ!!
※上の写真で、屋根上の「あさひ」の行灯の照明の色が違っているが、これは新旧(電球かLED?)の差によるもののようだ。
ドアの「あさひ」以外は真っ白
濃い青のあさひタクシーはインパクトはあるけれど、初見ではどこのタクシーか想像がつかなかった。この白いあさひタクシーは、インパクトは薄く、しかも、一瞬、キングタクシーではないかと思ってしまいそう。
だから白いあさひタクシーは見逃してしまうのかもしれないが、今まで「133」と「301」の2台を確認した。少なくとも、濃い青よりは見かける頻度が低いと感じる。
青・白・水色が揃った!
ということで、あさひタクシーには、クルー水色、コンフォート水色、コンフォート黒、コンフォート濃い青、コンフォート白と5通りが存在するようです。
※その後、コンフォート黒を撮影できた
さらに別の色も登場


名古屋の「フジタクシー」では、約500台中1台だけを金色にして、乗車できた乗客に証明書を配るなどしているという。
白いあさひタクシーも、見たり乗ったりできたら、何かいいことがあるかな?
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広告/標語

2012-12-10 23:45:56 | 秋田のいろいろ
町中の看板の話題。
●広告
秋田駅前に出ている医院の広告
駅前から離れた、泉地区の3つの医院がまとまっている。
右の眼科の所在地「泉字登木」。
僕はてっきり「泉字○○」は全部住居表示が実施され、「泉+南・北・中央+丁目」になったかと思い込んでいたが、住居表示未実施の場所もまだあり、この表示で間違いないのだった。
左の産科婦人科の所在地「陸運支局近く」。これは正しくは「運輸支局」。

問題は、中央の医院。まず、「心療内科・精神科・内科」の右隣りに、緑と青のラインが不自然に引かれている。前は他にも診療科目があり、それが廃止されて消したのだろうか。
そして下の所在地。「泉2丁目○-○」。
上記の通り、泉の町名は「南・北・中央」のいずれかが付くので、単なる「泉○丁目」は存在しない。
作成時に誰も確認しないもんなんだろうか?
この記事中ほども参照


●ワイルドな標語
交通安全関係の団体やPTAなどによる、交通事故防止の標語が道端に立っているのを見かける。
飯島地区にて
町内会が設置した、標語が出ていた。鮮やかな山吹色の地に、丸ゴシック体で書かれていて、まだ新しそう。
標語は3つ。
なぜか中央のだけ幅が広い
右側の標語って…
安全は標語にたよるな実行を
それはその通りだけど、それって、標語で標語を否定、つまり自己否定しているんじゃ…
そして、その隣にある2つの標語の立場って…

誰が考えたのか知らないけれど、ワイルドな標語だろぉ。
コメント (4)
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