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方向幕の変化'22.10 経由地編

2022-10-21 23:31:24 | 秋田のいろいろ
2022年10月の秋田市内のバスの行き先表示の変更。前回・ぐるる編に続いて、一般路線編。
2022年10月のダイヤ改正(この記事この記事)が関係してくる。

まずは御野場団地行きについて、古い写真から。
2002年8月撮影
1灯×2の日野レインボーCITY。バンパーが銀色だから、交通局からの譲渡車でなく、中央交通発注車。導入時はグレーと緑の旧塗装だったはずで、この時点で新塗装に塗り替えられている。新塗装当初は、現行とは異なり屋根は白だった。この車は方向幕左右も白いので、なんか清潔感がある。
ナンバーは「秋22(たぶん)あ」の「1570」。市営バスでいちばん最初に新塗装で入った1986年度の車が1550前後なので、その頃の導入か。
なお、レインボーは1988年にモデルチェンジして、頭の出っ張りがなくなって、2灯×2になった。

行き先表示は「直通・牛島・御野場」。モリサワの丸ゴシック体(MBD101?)。
今改正で系統廃止となった、秋田駅西口に寄らない、大川反車庫~県庁~御野場の直通便。車によっては、「直通」が青文字のもあったかもしれない。秋田駅に寄る便では、「秋田駅前」と書いてあったかどうかは、中央交通に興味がなかったので知らない。

2001年までは、市営バスでも同経路で御野場団地線(駅発着)を運行しており、行き先表示はやはり「牛島・御野場」であった。
市営バスと中央交通で、行き先表示が同一なのはこのコマだけだったかもしれない。※秋田駅西口のことを、市営バスは「秋田駅」、中央交通は「秋田駅前」と表示するなど、微妙に異なっていた。

中央交通だけが御野場団地線を運行するようになったわけだが、中央交通の方向幕は気まぐれ。「牛島」を上段に小さく表示するものもあったはず(後で他路線の写真あり)。
また、LED式行き先表示器も増えていった(方向幕と共存し段階的に移行)。たしかその頃から、表記が「御野場」でなく「御野場団地」とする表示が出てきた。御野場団地と別に「ニュータウン御野場」というバス停もある(御所野行きが通る)ので、それと区別する意図があったのか。


全車両がLEDとなった後、2011年10月からは系統番号が(+行き先バス停名を正確に)表示されるようになった。
(再掲)当初の長崎屋・西口経由御野場行き
当初は、始発から終点まで表示が変わらなかったが、後に車内放送に連動して、通過した経由地を消すなど、途中で変わるようになった。
それに、「大きく表示するのは行き先(終点バス停名)のみ」にこだわり、経由地は小さい文字だったため、行き先が同じものの経由が異なる系統の区別がしづらかった。それが徐々に軟化して、経由も大きく示す場合も出てきた。
その結果、
2022年9月。車庫発県庁経由御野場行きの、駅時点での表示
かつては上段にあった「牛島」が下に大きく表示され、ここで表示しても無意味な「秋田駅西口」は消えている。結果的に「牛島・御野場団地」と、昔の幕時代の表示に近くなった。【29日補足・この変更は、他路線でも途中表示が多用されるようになった2020年10月からか?】
ところで、この車、秋田200か15-65。9月頃から走り初めた、新しく来た中古車。
秋田に来る前は、“普通の路線バス”ではなかったらしい。2021年に閉館した、「東京お台場 大江戸温泉物語」の送迎バス(※)だったという話がある。2009年式のようだ。
※大江戸温泉物語としても中古導入(2019年頃)で、元々は兵庫の「六甲山観光」の車だったようだ。また、台場の閉館後しばらくは、那須の系列施設にいたという情報もある。

2022年10月のダイヤ改正では、御野場団地線は車庫へ行かなくなり、全便が秋田駅西口発着に変更。新たに524系統が付与された。その行き先表示は、
2行に分けて「牛島東五丁目・(改行)御野場団地」
初めて見た時は、「御野場団地」が右寄せなので左下に余白(余黒)があることと、同じサイズの文字×2行という見慣れないレイアウトに驚いた。
でも、上と下で文字を揃えたり、均等割り付け(両端揃え)したりするよりは、見やすいとも思う。


次に、御野場団地線と途中まで同経路の大野線(大野四区行き)。近年は減便が著しく、今改正ではついに1日1往復になるとともに、御野場同様、車庫~駅が区間廃止。
2003年。「牛島・大  野」と独特の配置
幕時代の中央交通では、西口のことを「秋田駅前」行きと表記していたが、この経由地は「秋田駅」になっている(しかも「経由」まで書いてある)。その他の点も含めて、車両によって異なる文字配置もあったはず。

(再掲)LED初期

(再掲)2013年頃。系統番号初期。「牛島」がない
この後、上記、御野場団地線が「牛島・御野場団地」に変わった(戻った)のと同時期に、ただの「大野四区」になっていたのかな?
それも10月から、
LEDのドット欠けが目立つ
「牛島東五丁目・大野四区」に変わった。
2行ではなく、「県庁・大川反車庫」などと同じ、縦に圧縮した文字で1行。御野場に比べれば、ちょっと見づらいかな。


もう1つ。駅~牛島東五丁目~二ツ屋中丁~福島下丁~牛島小学校前~なんぴあ別館前(旧・南部公民館前)~牛島東五丁目~駅と運行する、二ツ屋福島線。駅発はなんぴあ別館前まで、駅行きは二ツ屋中丁から、それぞれ乗車可能。
(再掲)2001年。市営バス時代は「牛島・福島下丁」

(再掲)移管後、LED初期。左の経由は「秋田駅 牛島」
交通局も中央交通も、終点より手前の「福島下丁」行きとしてしまっていたのは、幕の作成をケチった(交通局)のと、あまり考えずに幕の内容をLED化してしまった(中央交通)のもありそうだが、牛島小学校経由日赤病院線との関係で、この表示のほうが分かりやすくもある。

(再掲)系統番号付与時に「二ツ屋中丁」に変更
ただ、半年後の2012年4月には一部表示が見直され、この路線も「福島下丁」に戻っていた。
(再掲)
その後、最近でもこんな表示だったかな? 御野場や大野のような表示ではなかったはず。それも10月から、
大野線と同じレイアウトで「牛島東五丁目・福島下丁」に


後部の小さい表示器では、
狭い所にがんばって2行で「牛島東五丁目・(改行)御野場団地」
大野線は未確認だが、二ツ屋福島線も後部は2行表示。


以上、一般に「牛島経由」と呼ばれる路線の経由地表示が、「牛島東五丁目」に変わったことになる。
牛島経由と対になるものには、イオン秋田中央店前~(国道13号)~卸センター入口~南高校前の、いわゆる「柳原経由」がある。
しかし、柳原経由も、地域としては「牛島」を通るし、牛島駅入口、牛島市営住宅前というバス停もあるから、地理に不慣れな人にはまぎらわしい場合があり得る。
牛島経由を、強いて明確に区別すれば「牛島旧道経由」とか「牛島商店街経由」と呼ぶべきだと思っていたが、途中バス停名を用いて、明確に「牛島東五丁目経由」としたのは、妥当かもしれない。
なお、柳原経由の御野場団地線の表示がどうなったかは未確認だが、市営住宅前まで同じルートの大住・みなみ野団地線では、表示は特に変わっていない。

また、9月までは、牛島経由であっても、東五丁目より手前、牛島東一丁目でルートを外れる、南大通り・城南中学校経由日赤病院線があったが、改正で下り便が廃止された(上り駅行きは存続)。
これにより、下り牛島経由の全便が、牛島東五丁目を必ず通ることになったので、表示したのかもしれない。
ただし、1本だけの南大通り・牛島小学校経由日赤病院行きは、表示変更なし。東五丁目は表示されない。


牛島以外では、終点が梨平から大平台三丁目に変更された、西口発城東消防署経由桜ガ丘線。
以前は、(上段に小文字で「城東消防署・桜ガ丘?」)大きな文字では「 梨 平 」だけだった。それも、
「桜ガ丘・大平台三丁目」
これが妥当だ。
東口発は、以前は大きな文字では「大平台三丁目」だけだったかと思うが、変わっただろうか。未確認。【22日コメントをいただき追記・東口発も変更されているとのこと。29日さらに追記・終点近くなどさらに多くの路線で変更されているようだ。】


このほかには、経由地表示が変更されたものは確認していない。【22日コメントをいただき追記・新屋線・割山線で、表示と放送で経由地に「通町」が加わったとのこと。】
以前から時折文句を言っている、経由地が複数ある「秋田厚生医療センター」行きを何とかしてほしいところ。
また、「スクール」のコマに英語が表示されるようになったようだ。「SCHOOL【下の追記参照】」と。だけどそれじゃあ、この乗り物が「学校」になってしまうのでは? 「SCHOOL BUS」ではないでしょうか。【22日追記・回送などの英字表示は2020年10月から。これまでは前の表示だけだったが、今回から後部でも表示されるようになった。】【2024年3月1日追記・2024年2月にスクールの英語表示が「SCHOOL BUS」になっているのに気付いた。2023年10月のデータ入れ替え時に書き換えたのかもしれない。】

【2024年6月24日追記】この時からかどうかは不確かだが、運転士の教習時等に使う「教育研修車」のコマに、「OUT OF SERVICE」と英語が併記されるようになっていた。

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19 コメント

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Unknown (Unknown)
2022-10-22 11:26:51
東口桜ガ丘線も下の行について同じ表記になりました。
また、途中で上の行がなくなり一行で表示されるようになりました。

秋田駅東口行きも同様に途中から一行表記になります。
(大平台からも含め全ての東口行きは途中から一行表記のようです。)
返信する
Unknown (Unknown)
2022-10-22 13:24:33
こんにちは
701川尻割山線の上段の経由地が大町のみから通町•大町•市立病院に変わっていました。それに伴い放送も
「このバスは、通町、大町、市立病院前、川尻十字路、商業高校グラウンド前経由、免許センター方面行きです。」になっていました。また、イオン秋田中央店前経由を除く新屋線の経由地にも通町が追加されていました。
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情報をありがとうございます (taic02)
2022-10-22 19:40:10
>Unknownさん
やはり東口発も「桜ガ丘」が大きくなったのですね。
2020年10月から経由地なし「秋田駅西口」の表示が出ましたが、「秋田駅東口」も同時でしょうか。

>Unknownさん
臨海路線も変わっていたとは、何度か目にしているのに、気付きませんでした。
市営バス時代から、新屋線・割山線も通町を通るのに、明確にそう表示や放送しないのは、「通町二区」は通らないからかな、などと思っていました。
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Unknown (Unknown)
2022-10-23 12:49:38
国道13号線をおそらく臨海営業所に向けて走行している中型ATの1501を見かけました。
「秋田中央交通」の表示でしたが車両後部の表示に英語表記(AKITA CHUO KOTSU)?が追加されていました。
中に多くの人が乗っていましたが何かのイベントがあったのでしょうか。
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AKITA CHUO KOTSU (taic02)
2022-10-23 16:31:40
ハピネッツの試合や、県立武道館で県内試合などが開催されているようですが、何でしょうね。13号だと駅発ではないでしょうし。
AKITA CHUO KOTSU入りの表示は、2020年からありました。イオンモールやワクチン接種会場のシャトルバスで、まれに使われたのを見かけました。
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Unknown (Unknown)
2022-10-23 17:39:54
[秋田中央交通]と表示した時に車両前部に英語表記されているのは分かっていましたが、車両後部の表示に英語表記は元々されるようになってたのでしょうか?
私は今月行われたダイヤ改正と同時に車両後部の表示に英語表記が追加されたという認識でいましたが、実際のところはどうなのでしょうか。
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ごめんなさい。後部でしたか (taic02)
2022-10-23 18:06:53
以前の「秋田中央交通」後部は未確認です。
回送/回送中と同様に、後部の英語は今回から入った可能性は高いと思います。
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Unknown (Unknown)
2022-10-23 19:06:19
9月のバス運転体験会に参加された方の画像を確認したところ、[秋田中央交通]表示時の車両後部の表示に英語表記はありませんでした。ということはおそらく10月のダイヤ改正と同時に後部の表示器にも英語表記がされるようになったのですね。
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仁井田方面 (FMEN)
2022-10-23 23:21:44
牛島仁井田方面、むかしは全く市営と同じでした。
秋田駅経由も関係なく。
二段方式になってからは、秋田駅経由が付き、移管後は「有楽町牛島」が入りました。
返信する
移管&三平バス (taic02)
2022-10-26 22:40:35
2001年の移管&三平バス登場辺りが、表示変更の境目でしょうか。
新国道経由もそうですが、市営バス時代と異なる表記に戸惑うとともに、事業者が代わったことを実感させられました。経由を詳しく示すことに意義はあるにせよ。
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