広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

みんなのうた字幕1・冬の下がン

2021-04-29 23:44:20 | 文字・書体
NHK「みんなのうた」は、2021年で放送開始60周年。
それぞれ思い出の曲があることでしょうが、今回はテレビ画面下に表示される、歌詞の字幕の書体のこと。
子どもの頃から多少意識してはいたが、近年書体に興味を持つようになって、特定したくなった。その話。

60年も放送しているから、字幕は時代で変化している。
※みんなのうたは、偶数月に新作曲が2~4曲作られ、並行して過去曲の再放送がされるのが原則。
放送初期は字幕がなかったようだ。
僕が意識して見るようになった、1980年代中頃には、再放送を含む全曲で同じ書体の字幕だった。字幕がなかった古い曲でも、再放送時に新たに入れていた可能性もある。
その後、平成に入るかどうかの時、新作曲は一見同じようだが別の書体に変更されていた。
平成の間にさらに変遷があって、現在の新作曲はもちろんデジタルフォントで、曲ごとにフォントを変えているようだ。昭和~平成初期の曲の古い曲の再放送時は、当時の文字そのままのことが多い。NHKが保存しておらず視聴者から提供された、古い映像を放送する時は、新たに入れている。まれに、昔も字幕が入っていた記憶があるのに、デジタルフォントで字幕を入れ直した曲も存在する(アップル パップル プリンセスとか)。字幕なしのマスター映像を(リマスターして)使っているとかなのだろう。

今回は、個人的にいちばんなじみがある1980年代中頃に見られた書体について。
※この時期でも、ごくまれに違う書体が使われた事例があるのだが、それは後日。ここでは標準の書体だけ。
再掲)3行表示は珍しいが、書体は標準
昔のみんなのうたの歌詞といえば、こんな角ゴシック体を思い浮かべるかたは多いだろう。

時期的に写真植字機(写植)書体なのは確実。中学校の美術の時間に習ったような、典型的な、今では「オールドスタイル」に分類されるゴシック体なのも、異論は出まい。
写研の石井太ゴシック体にちょっと似ていそうだが違い、現在の各社デジタルフォントには該当なし。

ネットを調べたら、ありがたいことに少ないが情報があった。感謝。【5月4日訂正と追記・コメントにて情報をいただいたので、削除や追記しました。】
これはモリサワのデジタル化されていない書体で、漢字と仮名で違う書体だそうだ(デジタル時代でも、漢字と仮名でフォントを変えて組み合わせて使うことはあり、それ用の仮名だけのフォントがある)。

仮名は、「テレビ太ゴシック体BT1」という書体。
漢字もある同社「太ゴB101」の仮名をベースに、装飾的な部分を削ってシンプルにした書体とのこと。
例えばB101では、「お」2画目が下に下りたところで一旦ハネているのを連続化、「か」3画目の内側に戻るハネのカット、「な」の3~4画目の連続を分離といった具合。
書体名の通り、当時の解像度の低いテレビ受像機に映し出しても、つぶれず読みやすいデザインにした文字のようだ。

テレビ太ゴシック体BT1は、NHK以外の局でも使っていたようで、例えばTBS。
1972年の日本レコード大賞
【6月18日追記】1971年のアニメ「天才バカボン(第1作、元祖天才バカボンよりも先)」のオープニングの歌詞(にしからのぼった…)も、テレビ太ゴシック体BT1のようだ。ただし「やなぎのえだに」だけは、何か事情があったようで、手書きの太いゴシック体。(以上追記)

多少書体を見分けられるようになった目で見ると、「さ」「き」の形、「と」1画目の角度、全体にやや縦長に感じるバランスなど、モリサワらしさがある、ような気がする。
なお、ベースになったという太ゴB101はデジタル化されているが、「そ」など手直しされている文字もある。

テレビやCRTモニター向けに視認性を高めた書体といえば、平成書体シリーズ、あとあのナールも本来の目的はそこらしい【コメント欄参照】。これらは枠をいっぱいに使って、パーツを際立たせる方向性のデザインだと素人は認識している。その点では、最近の各社ユニバーサルデザインフォントも同じ。
テレビ太ゴシック体BT1は、目指すところは同じでも方向性が違うようだ。


そして漢字。これが分からない。組み合わせて使うのだからモリサワ製ではあるはず。【5月4日追記】漢字も同じくテレビ太ゴシック体BT1で、仮名同様に細部が調整されているとのこと。
現存のモリサワのデジタルフォントとは、どれも似ていてどれも違う。例えば「小」の縦棒のはね方が一致しない。

この漢字の中に、子どもの頃から引っかかる文字があった。これでみんなのうたの字幕に興味を持ったのかもしれない。
「白い道」「こだぬきポンポ」「タニシちゃん」「ポケットの中で」、そして「北風小僧の寒太郎」などに出てくる…
「冬でござんす」

「北風小僧の寒太郎」は、1974年の堺正章・モノラル版と1981年の北島三郎・ステレオ版がある。音源は両方残っていて、同じアニメーション映像で再放送されているが、1974年の初回放送時は、実写とアニメの合成だったそうで見てみたい。
そして、再放送されるのはモノラルのマチャアキ版が圧倒的に多い。1980年代後半はほぼ毎冬流れていた。2021年2月の60周年記念再放送でもマチャアキ版。
NHKのみんなのうたを紹介する番組では「あの北島三郎さんが歌っていたんですよ!」と知ったふうに説明されることが多いが、そんなわけで個人的には寒太郎といえばマチャアキさん。【追記】2023年12月・2024年1月の再放送も堺版。

で「冬」。
下の2つの点は、一般的には右下がり2本なのに、これは短い右下がりと右上がりが1本ずつで「ン」のよう。
手書きの行書だと、これに近い形になりそうだけど、活字でこんな冬は珍しいはず。
例によって、現行のモリサワフォントには該当なし。
下が「ン」の意味が分かった。「ポケットの中で」と合わせてこの記事にて


ここで話が飛ぶが、1998年度の弘前大学総合情報処理センター(2019年から情報基盤センターに改称)の、パソコン教室のプリンターで出力されたフォント。
以前触れたように、1998年度後半にWindows98機(PC98-NXのはず)に更新されたが、それまではWindows3.1機。どちらもNECのモノクロレーザープリンターに出力された。

3.1時代は、マイクロソフトオフィスあるいはプリンターのバンドルだったのか、モリサワフォントがインストールされていた。【5月9日補足・MSオフィスではなく、単体のワードとエクセルだったかもしれない。そんなソフトには、フォントがバンドルされてはいなかったかも。】
当時はMacintoshに標準搭載され、日本初のデジタルフォントでもあった、リュウミンと中ゴシックBBB(どちらも現在も発売)。
中学校美術レベルの書体の知識しかなかった僕は、明朝体、ゴシック体なのに、そうでないおかしな名前やアルファベットが付いていることが不思議【30日補足・明朝、ゴシックというのは分類名であること、その中で個々に商品名があるという仕組みを知らなかった。】であり、一方で、印刷屋さんに匹敵するような(というか同じだったわけですが)とても上品で美しい活字で、それを個人が印刷できることに感動した。今も好きなフォントであり(でも、当時のワープロ専用機のモトヤのフォントも嫌いではないです)、モリサワ書体が好きになったきっかけでもあった。ワープロからパソコンに乗り換えようと決意できた大きな理由の1つだったと言ってもいい。

物持ちがいいことに、同期が、おそらく情報処理センターで印刷して配ってくれた、研究室の名簿がある。角ゴシック体で出力されているから、中ゴシックBBBだろう。
現行の中ゴシックBBBと変わらないはず
↑「が」の3画目の終わりが左へ戻っている。BT1ではここが削られている。モリサワ書体どうし、それ以外のカーブや位置はよく似ている。
その中にこんな文字があった。↓
「柊」の下が「ン」!
木偏に冬で「ひいらぎ」を名乗るアパートが存在する。現在は「ハウスひいらぎ」となり、ひらがな表記される場合もあるようだけど。
ちなみに弘前市内には別の場所に、柊を名乗る高齢者施設もある。1995年に「外科医柊又三郎」というドラマ(萩原健一主演)が放送され、その影響かもしれないが(アパートは1996年築、高齢者用は2002年開設)。

デジタルフォントでも「ン」の冬が存在していた。
ただ、現行の中ゴシックBBBでは平行な普通の配置。名簿は実は微妙に違う別書体(NECプリンター用の独自フォントとか)なのかもしれないし、BBBでも後年にデザインが修正されたのかもしれない。
このフォントで名簿を作ってくれた同期、柊の付くアパートに住んでくれた後輩に、【30日追記・それに柊と命名してくれた大家さんに】今さらながら感謝。欲を言えば「冬」そのものが見たかった。

でも、これがみんなのうたの書体と同一ではない。
「子」が違う。
風のオルガン」のタイトル静止画(※)。「1987年2~3月放送」は後年の追加
今、市販される角ゴシック体では、オールドスタイルでも「子」2画目が縦一直線なのが主流。名簿も、現行のBBBもそれ。
しかし、昔のみんなのうたでは、手書きのように右に膨らんでカーブした形。石井角ゴシック体もそう【↑これこそが石井ゴシック体だった】だから、オールドスタイルゴシック体では、もともとはそれだったのだろう。

※1980年代のみんなのうたでは、上の写真のような、歌が始まる前に出る静止画の曲名、作者名にも、歌詞と同じ角ゴシック体が使われていた【今回は石井ゴシック体=違う書体でした。時期によっては歌詞と同じモリサワ書体のこともあったはず】。現在の再放送では新しいCGに差し替えられる場合が多い。
また、映像の冒頭に出る、歌手と映像作者の名前も、同じ角ゴシック。最後に右下に出るスーラは、後年の追加。


最後に文字の配置。出版物業界も含めて、写植では文字間隔を詰めて打つことが多かったようだ。DTP化以降はゆとりを持たせることが多くなったようで、視認性の点でも優位なのかもしれない。
ビチビチの「ヒューン・ヒューン/ヒュルルンルンルンルン」
子どもの頃、「ルル」が「ノレノレ」のように見えてしまった。一種のゲシュタルト崩壊?

で結局、昔のみんなのうたの漢字の書体は何だったのだろう? いつか分かれば…【分かりました】
みんなのうたの平成以降などの字幕については、また。※カテゴリーが違いますが、まずはこちらで続き+簡単に
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協働大町ビルの文字

2021-04-28 23:29:26 | 文字・書体
秋田市大町、川反の1本西の大町通り(赤れんが館通り)に「協働大町ビル」がある。かつての「協働社大町ビル」。
1972年にできたビルだそうで【2022年4月25日補足・定礎板に「昭和47年」とあるのを確認】、飲食、雀荘、宿泊、宴会などができるフロア・店が入る。かつてはみちのく銀行秋田支店が1階に入っていたが、2015年始に閉店。空いた部分は耐震補強工事がされた後は、特に何も入ってはいなさそう。一時期、総理就任おめでとうございますとか、飲食クーポン使えますといった告知が張られていた。ひさし上の「みちのく銀行」がはがされた緑色横長の看板が残っている。
車がいる付近がみちのく銀行跡、その上に見づらいが緑の看板がある
みちのく銀行跡と逆の北寄りには、地下駐車場の出入口がある。

入ると下り坂になっていて、駐車スペースが広がるようだ。下り口右側に詰め所があって、以前は係の人がいたが、今はいなそう。坂の下に遮断器が見えるので、今は自動精算に変わったのかもしれない。

全国的には最近、古い屋内駐車場内での作業中に、消火装置が誤作動して二酸化炭素を噴出し、犠牲者が出る事故が続いている。ガス放出の消火設備がある建物は、秋田県内に74、うち秋田市内に34あるそうだが、おそらくここもその1つ。それらしき表示がある。


ここから本題。道路から見て奥まった位置にあるものが、以前から気になっている。
坂を下って駐車場に入る地点の上の表示。

「一時停止/駐車券を受け取つてからお入り下さい」
小さい「っ」が大きいのが、時代を感じさせる。その横の三角形の指す場所は、詰め所方向。

それよりも気になるのが、大きい文字「直進」「右折禁止」。

これが、番付表などで見られる相撲文字に見えてしょうがない。ただの楷書にしては、直線的。
ビル開業時からあるのかと思うが、当時の看板屋さんの筆だろうか。地下だし、向かいのビルのおかげで直射日光が入らないため、状態は良い。ぜひこのままで。


ちなみに、大相撲の番付や場内の電光掲示板の文字は、行司が書いている。
NHKの中継の字幕や取り組み結果一覧の四股名は、デジタルフォント。相撲文字のフォントは多くないが、おそらくダイナコムウェア「DF相撲体」ではないだろうか。
秋田放送局でも使っていて、相撲関係のニュースでは全部の字幕が相撲文字になる。
【29日DF相撲体と推測した理由を補足・中継で使う他のフォントはDFフォントが多そうなこと、秋田局で表示された「下」の3画目が左へ戻っている字形であることから。】
【29日補足・相撲中継の取り組み表の一覧画面での四股名は、十両以上が相撲文字、幕下以下は明朝体(今風のゴシック体的要素を含むフォント。名称不明)で表示される。秋田放送局では、序ノ口から全員相撲文字(というか画面が全部相撲文字)で扱いが違う。】

相撲文字に似たものに、芝居文字(勘亭流)、寄席文字(橘流)、ひげ文字などがあって、まとめて「江戸文字」と呼ぶそうだ。
中学生だった平成初期に、学級目標の横断幕などに勘亭流を使うのが、ちょっと流行った。全国的なのか、母校だけだったのか知らないけど。
「江戸文字勘亭流」という字典(書体見本)を元に作っていた。当時は写研から写植書体が出ていたそうで、江戸文字がある程度一般化はしていたようだ。(むしろ楷書体のような、普通の毛筆書体は、今ほど普及していなかった。ワープロ専用機にぼちぼち搭載され始めた頃だったと思う。)
当時の僕としては、江戸の伝統芸能で見るような手書き文字が、素人がこういう形で使えることに少し興味を持つとともに、その文字を学級目標の表示に選ぶセンス(クラスメイト【29日訂正・ほかのクラスだった】生徒なのか学級担任なのか)が理解できなかった。
今、HG創英角ポップ体が、太くて目立つ文字だからという理由で、適切ではなさそうな場面で多用されるのと同じことがあったのかもしれない。協働大町ビルの駐車場も、そうなのかも。

【29日追記】コメントをいただいて思い出した。大相撲中継で映る、国技館内の力士が入退場する花道~バックヤード(?)の壁などに「テッポウ禁止」といった大きな注意書きが掲示されていて、それが相撲文字。もし、大町ビルの表示が国技館の駐車場にあったら、何の違和感もないことでしょう。

続き・協働大町ビルのほかの手書き看板
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手形新栄町街区公園完成

2021-04-27 00:07:06 | 秋田の季節・風景
秋田駅の北側では、線路の東西とも区画整理事業が行われていて、両側を結ぶアンダーパスも建設中。
そのため、東側の線路沿いの道は2020年始から通り抜けられなくなっている。
通行止め区間に隣接する北側のわずかな区間では、2018年に車の通り抜けができなくされ、現在も変わらず。
そのさらに北では規制なく車も通り、昔からある歩行者専用屋根付き跨線橋付近で区画整理エリアは終わり、昔からある道路につながって、手形陸橋の下をくぐって、秋田大学方面へ。

区画整理で新しい住宅が立ち並んでいく中、歩行者用跨線橋の南側の一角は、長らく空き地だった。
(再掲)2018年。左手前の草地
昨年度、そこで工事が行われて、現在は、
上写真と同じ向き。右が線路、奥が秋田駅
公園ができた。

大きさからして「街区公園(旧・児童公園)」だけど、街区公園にしてもちょっと小さめ。
正方形のように見えるが、道路が直交しないので、台形に近いいびつな四角形。

この公園の名前は?
4辺とも公道に面し、線路側を除く3辺に出入口があるが、とりあえず現時点では標柱はない。【5月下旬までに北側に設置された。続編にて】
区画整理事業の計画図を見ると、薄く表示されていた。
「手形新栄町街区公園」、1070平方メートルとのこと。
ここは手形字山崎かと思いきや、たしかに手形新栄町の隅っこ。


秋田市に新しい公園ができるのは、久々。特に駅周辺の古くからの一帯ではかなり久々。
2020年度末で、秋田市管理の街区公園は179あるらしい。
新しい仕様の標柱を紹介した、2013年度供用開始のいくつかの街区公園の後、ずっと新設がなかったが、2020年4月13日に12公園が増えていた。市サイトの一覧によれば、新屋大川町など、市管理でなかった公園的な場所が、市に移管されて街区公園になったようなのもありそう(後で忘れなきゃ行ってみよう)。
その12の中に「手形新栄町街区公園」があった。実際には1年遅れたってこと?

秋田市では、街区公園といってもさまざま。遊具がない公園なんかもある。
ここは、ベンチ、屋根付きベンチ、水飲み場、遊具はブランコと、滑り台の後方にハシゴとか台とかいろいろくっついた長いもの。公園の広さにしては充実していると言えよう。
滑り台は波打っていて、右側は蒸気機関車をモチーフにしているようだ

奥が屋根付き歩行者専用跨線橋、さらに奥に手形陸橋
園内は通路部分はブロック敷きで、ほかは芝が張られている。
遊具がある中央部分の芝にはロープが張られているので、遊具や屋根なしベンチはまだ使えない。立て札があって、
「芝生養生中のため、4月28日までは芝生内に入らないでください。」
都市整備部の区画整理事務所ではなく、やはり公園は建設部公園課の管轄か。

ということは、近日オープンだ。28日以降は雨の予報だけど。それ以前に現在は晴天続きで乾燥していて、この状態の芝を開放していいのかなとも思う。変更されるかも。
一方、屋根付きベンチはブロック部分なのでロープがなく、公園自体の立ち入り規制もないので、すでに供用は開始されているととらえていいのでしょうか【27日補足・前述の通り、書類上は1年前に供用開始されているみたいですが】。

芝以外の公園内の植物。ケヤキや桜などはない、面積の小ささ、落ち葉や剪定の管理の問題もあるだろうし、安全のための見通し確保もあるのだろう。おおむね線路側を除く外周の芝生には、
秋田市の花・サツキ
すべての株が、小さくて朱色っぽい赤い花を付けていた。ツツジでなく、しかもこのタイプの同じ花色のサツキで統一した公園は、ほかにあまりないかも。
それにしても、ツツジさえまだ咲いていない秋田市なのに、ここのは花盛りどころか終わりかけている。温暖な南の土地(例えば愛知県などは苗木産地)で育てられて、届いて植えたばかりの木なのでしょう。

公園外周の道路との仕切りは、膝丈くらいの濃い茶色の柵。
今年度、秋田県道の一部の交差点に設置された安全柵と同じものではないだろうか。
車両通行止め区間北端から
上記の通り、公園の線路側には出入口がない。間に道路をはさんで、公園内から奥羽本線が見える。
ちょっと不安なのは、公園にいる子どもが、通りかかった列車に気付いて近くで見ようと、高くはない柵を飛び越えて道路に飛び出すことがないか。
見通しはいいし、現段階では先が車両通行止めなので通行量は多くはないけれど。

秋田駅の南側では「こまち公園」と通称される、列車見物の場としても人気だった「拠点第一街区公園」がある。あちらは街区公園にしては広大。
しかし、間のJRの土地に、2018年にクリニックが建てられて、ほとんど見られなくなってしまっている。
これからはこっちの公園のほうが、列車見物にふさわしくなりそう。こまちは見られないけれど。
【27日補足】公園から線路までの距離は、手形新栄町街区公園のほうが近く、間近で見られるし、踏切の音も聞こえるはずで接近も分かりやすい。先週末は、男の子が1人ベンチに座って、のんびりと列車を眺めていた。

なお、現時点では、秋田駅から2番目に近い公園がここになるはず。区画整理事業では、東西とも、ここよりも駅寄りに街区公園ができることになっているので、いずれその座を明け渡すことになる。

芝生開放後の状況はこの記事後半。
※この公園などにある新しい水飲み場と、その蛇口について
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新中島橋の貝

2021-04-25 23:08:13 | 
秋田市中央地域の東側、保戸野金砂町と千秋中島町の間の旭川に架かる市道「新中島橋」。
秋田工業高校と秋田北高校の間の橋、奥羽本線の旭川橋梁の1つ下流の橋と言えば、通じる人も多いはず。

新中島橋に対して「旧中島橋」などがあるわけではない。おそらく、昔「新中島町」があったので、それが由来なのか。あるいは江戸時代に旭川が付け替えられた一帯なので、その関係もあるのか。由来についてはこれ以上追求しないでおきます。
※たもとには旭川の水位観測所があり、少し下流にはお城への抜け穴伝説がある。
ただし、秋田市内には新中島橋とは無関係の「中島橋」がある。このずっと上流、仁別。旭川に、支流の仁別川が合流する直前の橋で、バス停の名前になっている。仁別字中島という地名。
さらに別の「新中島橋」もある。正しくは「仁井田新中島橋」で、その名の通り仁井田字新中島所在。古川かな。

旭川の新中島橋へ戻って。
秋田市の資料によれば、1968年架設、橋長40.8メートル、幅員5.5メートル。ただし現地の銘板では「昭和44年3月竣工」と1年ずれている。

1970年代架橋が多い市道の橋の中では、やや古い部類。
秋田市道の橋で毎年少しずつ行われている改修工事では、早期に対象となり、2017年頃までにリニューアルされた。
秋田市のこの工事では、高欄(欄干)などは改修以前と同じ物を使い回すのが原則になっているようで、新中島橋も以前のままきれいになった。
改修後の新中島橋。奥の丘は千秋公園の北の丸
※今回の写真は2018~2020年に撮影したものですが、現在も変わっていないはずです。
立派な親柱があるのは、このサイズの橋にしては珍しい。改修前は表面が汚れて割れてボロボロだったのが、真っ白になった。
高欄は低めで、橋の外側に向かって反り返ったデザイン。雪が積もるなどすれば、落っこちそうで少々怖い。現在の国の基準では、このタイプの高欄は認められないはず(改修で交換されるかと予想したのに)。
親柱、高欄とも1960年代の橋ならではのものと言えよう。

もう1つ、古い橋らしいのが、路面。
こんなの
アスファルト舗装ではなく、コンクリート。それも表面に無数の小石が埋めこまれたもの。
この分野について知識がないけれど、道路ではあまりないタイプだと思う。コンクリートって砂を混ぜるのだと思うけど、代わりに小石を混ぜたの?? 裸足で歩いたら気持ちいいか痛いか。

この路面も、改修前後で変わっていないのだが、上の写真に、石じゃないものが埋まっているのにお気づきでしょうか。
白くて大きいもの

貝殻?
白に、薄く黒っぽい横縞が入った、二枚貝のようだ。
小石に混入していたのだろう。海の石を持ってきたってこと? 海の砂をコンクリートに混ぜると、塩分で耐久性に問題があると聞いたことがあるけど? よく分かりません。
10円玉と比較
ヒビが入り、一部穴が空いているが、現状でも貝殻だと認識できる
石よりは柔らかい貝殻が車に踏んづけられ、酸性気味の雨や雪に50年もさらされているのに、原型を保っているのがすごい。周囲の石よりは若干、背が低い(より深く埋まっている)ので、荷重があまりかかっていないのかもしれない。

それなりに車が通行し、橋の両側はカーブと坂で見通しがよくないので、貝殻を探す時は気をつけて。
コメント (3)
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秋田駅近距離券売機

2021-04-22 23:57:06 | 秋田のいろいろ
2023年春に秋田など北東北の県庁所在地周辺でも、JRの在来線にSuica(交通系ICカード)で乗車できるようになるわけですが、今回は現状の話。2021年春ダイヤ改正時から、秋田駅の在来線近距離きっぷ自動券売機がSuicaに対応したことについて。
これは、改札口を通れるのではなく、券売機にSuicaを挿入し、現金でそのカードへチャージしたり、カードの残高できっぷ類を購入できるというもの。

秋田駅のほか、大曲駅、盛岡駅、長野駅などでも同様の対応がされたようだ。いずれも新幹線停車駅。
新青森駅では、新幹線改札内の近距離券売機は対応したらしいが、改札外の券売機については情報が見当たらない。また、駅舎が新しくなった(新でない)青森駅は引き続き非対応。
こうしたことから、Suica対応させた理由は、「タッチでGo!新幹線」の手続きをするためで、在来線きっぷ購入はその副次的効果(来春の秋田のバスへのSuica導入、2年後のSuica乗車も見据えてなくはないかもしれないが、直接関係はない)。

券売機が対応した駅では、Suicaの払い戻し(秋田で以前問題になった)のほか、おそらく長期間使っていないカードのロック解除などの手続きも、窓口でできるようになった。秋田駅のみどりの窓口には、黒いカードリーダーと液晶画面からなる機器が設置されていた。【10月8日追記・中央改札口の有人通路(新幹線側にはないので在来線側)は、白いカードリーダー。】
JR東日本ホームページでは「Suicaエリア内のJR東日本の駅のみどりの窓口」に「またはJR東日本の新幹線停車駅のみどりの窓口」でできると付け加えられている。

秋田駅メトロポリタン改札口の券売機
これまでも、上部に黄色い紙が貼ってあったが、「Suica・クレジットカードは使えない」旨、それが「クレジットカードは~」に変わった(小さい文字は、指定席券売機ならクレジット対応ですという説明)。
乗車券用のトップ画面
上部に「IC CARD」、左下に「チャージ」ボタンが表示されるようになった。「ご希望のボタンを~」の部分も、「ICカードをお持ちの方は先に入れてください。」に切り替わる。
知らなくて戸惑ったが、タッチでGo!新幹線の開始手続きや、履歴表示・印字は「チャージ」ボタンから入る。

秋田駅では、中央改札口に3台、トピコ改札口に2台、メトロポリタン改札口に1台、近距離券売機が設置されている。どれも同じ設定で、同じきっぷしか購入できないと思っていた。
これまでは、クレジットカードのポイントがほしくて、極力指定席券売機を使っていたが、これからはビューカードからチャージしたSuicaで近距離券売機を使う機会が増えるから、ひと通り画面を見てみた。
すると、中央口とそれ以外では、微妙に違うのだった。
中央口券売機のトップ画面
左側の上から2段目「回数券」が、中央口の券売機では表示されない!
※ここで言う回数券は「普通回数券」のこと。200キロ以内2駅間の11枚を乗車券10枚分の値段で販売し、3か月間有効。【23日補足・1990年代後半まではミシン目入りの11回分がつながった用紙に、駅名のスタンプを押すスタイルのものもあった。】

以前は、中央口でも回数券が購入できた。しかし2019年9月頃、できなくなって、指定席券売機へ誘導する掲示が貼られた。
右の掲示の下のPOPが付いているのは、封筒状の回数券入れだった箱だ
聞きかじった話では、JR東日本では、各駅へ指定席券売機の利用者を増やすノルマを課しているのだとか(そしてそれを理由にみどりの窓口を縮小する腹づもりなのだろう)。他支社でも回数券購入の指定席券売機への誘導がされている。
ただ、指定席券売機で回数券を買う時は、行き先の駅名の数文字を五十音表で入力して、出た候補から選択するという手順が生じる。2タッチで済む近距離乗車券と比べて、手間だし、敬遠する人はいるのですが…
そして掲示に「当駅では、緑色の券売機での普通回数券の発売をしておりません。」とあるのだが、ウソになる。
2改札口から入る人を指定席券売機まで来させるのは大変と、秋田駅はそこは配慮して、設定を残してくれたのでしょう。
指定席券売機発券の回数券
昔オレンジカードがあった頃は、近距離券売機で回数券を買っていたが、なくなってからはずっと指定席券売機だった。券のサイズが大きく、「表紙」なる券片とカード利用票が出てしまうこと以外にはデメリットは感じていなかったが、ということなら、2改札口の券売機ならSuicaで回数券が買える。きっぷのサイズが小さいのも悪くない。買ってみた。
盛りだくさんの記載。下段「IC」がSuicaで購入したことを示す
久しぶりに小さい回数券(近距離乗車券と同じ、エドモンソン券サイズ)を手にすると、ちょっと心もとなくてなくしそうだけど、無駄な表紙も(クレジット利用票も)なくていい。
回数券画面
15駅との間の回数券を購入できる。ここにない駅でも、指定席券売機なら発券可能。
15駅は秋田市とその周辺の駅までで全駅ではない。2023年のSuicaエリアと若干共通性がある。
羽越本線は通過列車が多い桂根駅はなく、下浜まで(Suicaは新屋まで)。奥羽南線はSuicaと同じく和田まで。奥羽北線は八郎潟まで8駅と多い(Suicaは追分まで)。もちろん泉外旭川もある。全線がSuica対応となる男鹿線は、出戸浜と二田の2駅。その間の上二田がない。

JRの回数券は、近距離乗車券のような「何円区間」ではなく、区間の駅名を指定して発券する。でも、その両端の駅で必ず乗降しないといけないわけではなく、間の駅で乗降して残りの区間を放棄しても問題ない。「内方乗車」と呼ばれる制度というか決まり。定期券では一般的なこと。客の都合で放棄するのだから、未乗区間の払い戻しはできない。当然、運賃が同額だからといって、まったく違う区間に乗車することはできない。
例えば、秋田~上飯島の回数券を、同額区間内の秋田~土崎で使っても差し支えなく、実際に土崎駅の自動改札機では乗降とも通常に処理(降車時は回収)する。それに10円安い秋田~泉外旭川で使っても、制度としては問題ないし、回数券1枚当たりで計算すると、乗車券を買うよりは安く上がる。
上の券面画像に「下車前途無効」とあって、独特のやや威圧感がある言い回しに戸惑う人もいるかもしれない。これは「降りたらそこで回収して、もう使えない」という意味で、記載以外の駅での乗降を禁ずるものではない。
※企画乗車券などでは、記載された両端の駅でしか乗降できず、途中放棄できないというか改めて正規運賃・料金を支払わないといけないものも、まれに存在する。

秋田から上二田までの運賃は、二田までと同額。そんなわけで、上二田までの回数券をほしい人は、二田までのを買えばいい。
となると、より遠い同額駅がある土崎や大久保、羽後飯塚のボタンはないほうがいいような気もしなくはない。
内方乗車を知らない人も多いだろうから説明も必要になってしまうが、男鹿線と奥羽本線で統一されていないのがなんだか。

あと、少し遠いが利用者は多そうな、羽後本荘、刈和野、羽後境、東能代、船越、男鹿とかがあってもいい気がする。



この機会に、他の券種の設定も見ておく。
(上の再掲)「JRきっぷ」項目=乗車券
100キロ超は、駅名を指定した横長のボタン。きっぷは大きいサイズで出るはず。画面いっぱいの8駅設定され、順番はやや不自然。鹿角花輪、横堀、新庄、大館、弘前、青森、酒田、鶴岡。
8駅はおおむね妥当な選択だと思う。
鹿角花輪は市中心駅ではあるが、直通列車がなくなり、花輪線の減便もある今、秋田からJRを乗り継いで行く人はどのくらいいるだろう。
横堀は奥羽南線で最初の100キロ超の駅。その次の院内も同額で、院内止まりの列車も多いのだから、どうせなら院内にすればいいのでは。
【23日追記・新青森駅のボタンがないが、秋田からは青森駅までと同額。ちなみに2011年の新青森駅では、秋田方面は二ツ井と東能代だけで秋田がなかった。駅によってだいぶ違う。】
【23日追記・100キロ超の駅名表示ボタンは8つが最大ということでもなく、金額と同じ小さいボタンにしたり、「次へ→」ボタンを出して画面を切り替えたりすることもできるようだ。】

以前の機種(いちばん最初のタッチパネル世代?)では、設定される駅が違った。弘前がなく、なぜか真室川があったりと、よく分からないものだった。
※弘前のような特急停車駅への乗車券だけは、自由席特急券の項目に入って、そこから「乗車券のみ」を選べば、発券できるという、隠し機能のような直感的でなく分かりづらい設計(現駅舎開業直後に、駅員さんに教えてもらって知った)。現行機種でも同じ。後述。

往復券画面
行き帰り2枚の乗車券が出てくる往復券。大曲、横手、羽後本荘の3駅のみ。
この貧弱さは以前からこうだった。だいぶ昔、秋田市から近く夜間無人になる駅へ行って戻りたい時などに便利だから、例えば羽後牛島、新屋なども設定してほしいと、お客さま相談室へ要望したのだが、この通り。
秋田市外のこの3駅があるのなら、男鹿、東能代・能代、湯沢はどうしてないのか。
※指定席券売機に回れば、どの区間でも往復乗車券を購入できます。

「特急」=在来線自由席特急券画面
この画面はボタンが小さくて密で、不器用な人は間違えそう。
「つがる」の青森方面は全停車駅。「いなほ」の新潟方面は、秋田県内は全停車駅、山形、新潟県内は主要駅。遊佐、あつみ温泉などがない。

表示されている駅名を選択すると、次に「乗車券と特急券」「乗車券のみ」「特急券のみ」のボタンが表示され、上記の通り、乗車券だけでも購入可能。
新潟までの乗車券も買える
便利な場合もあるが分かりづらいし、特急券だけほしい客は迷ったり、間違ったりしてしまいそう。
【23日補足・指定席券売機でもデザインは異なるが、同じように3つボタンが出るはず。3種が同じサイズのボタンなのがまぎらわしいので、本来の「特急券のみ」ボタンを大きくするとか色を変えるとかすればいいのでは。】

特急の下の「新幹線」は、秋田~盛岡間の「こまち」の特定特急券(全席指定なので、自由席の代替として空席に座れる特急券)用。在来線特急券と同じ構成で、全停車駅のボタンがあり、乗車券だけも購入可。

Suicaの履歴印字は紙がもったいないので、表示だけ。久々の履歴が、秋田で見られるとは感慨深い。
種別「購」、利用駅「秋田」が、秋田駅近距離券売機での購入分
種別のそのほか「VIEW」はATM・ビューアルッテでのビューカードからのチャージ、「特典」はビューカードのポイントのチャージ、「物販」は電子マネーでの買い物。


国鉄時代~JR初期の、垂直で押しボタンがずらりと並ぶ(こども用は別ボタンでフタが付いていた)券売機を思い出せば、券売機も変わったものだ。
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擬木に何が起こったか

2021-04-21 22:39:37 | 秋田の地理
「擬木(ぎぼく)」という言葉と実物は、どの程度一般に浸透しているのだろうか。
本物の木や木材を模して、別の材質で作ったもので、公園や庭など屋外でよく使われる。材質は芯を金属、外側はコンクリートのほか今はプラスチックもあるそうだ。日本では戦前から使用例がある。

全国的にはどうか知らないが、秋田市内では公共空間で擬木をわりと目にする。
僕が擬木という名前を知ったのはずっと後だけど、擬木の存在を知ったのは、おそらく小学校入学前後、1980年代前半のはず。身近で新たに擬木が設置されたのを見たから。それが、
(再掲)土手長町の旭川左岸
通町橋から五丁目橋にかけて、土手長町通り(県道233号~28号)の歩道に面した旭川との仕切りが、擬木になった。
それ以前の姿は、記憶にあるようなないような、写真を見たのか、白っぽいコンクリート製だったような気がする(調べれば分かるはずですが、調べていません)。【2023年11月23日追記・ネットで写真を拝見した、1973年8月の三丁目橋付近では、一般的な白いガードレールが設置されていた。記憶にある白いコンクリート柵は一丁目橋付近で1980年代前半なので、場所・時期による違いがありそう。】

子どもの目には木そのものに見えたが、少ししてどうもニセモノの木だと感づいた。
周りの大人の反応を耳にしたのかもしれないが「人工物を、あえて天然物っぽく作るのは、いかがなものか」というような感想も、持ったような持たないような。

おそらくそれと同じ頃かその後、近くの広小路の歩道と千秋公園外堀の間の柵も、よく似た擬木になった。ここはそれ以前は、コンクリートの柱に、横方向の金属パイプが付いたような柵だった。
再掲)穴門の堀の浮きデッキから(今は移設され無用の長物になってしまった)
旭川と千秋公園お堀の擬木柵は、同じ物かと思っていたが、比べると微妙に違う。
縦方向の短い部材は、旭川が3本、お堀が2本で1組。それぞれの間隔はお堀のほうがやや広そう。太い部材は旭川のほうがより太くどっしり見える。旭川の縦の太い部材の天面は、円形ではなく横方向が面取りされている。

土手長町通り、広小路、旭川はいずれも秋田県管轄(千秋公園は市)だから、当時の県が決めたのだろうか。
一方、秋田市のほとんどの街区公園の名称表示や公園の仕切りの柵などでも擬木が用いられているが、それも同じ頃から設置が始まったのではないかと思う。
(再掲)
秋田市の街区公園の表示板は、2009年までは擬木で新設されていたが、2010年代以降の新設公園では使われなくなった
そんなわけで、今も擬木は現役の資材ではあるが、昔ほどは使われなくなったのではないだろうか。1980年代は、全国的に擬木を公共の場で採用するブームがあったのか、秋田県・秋田市で局所的なブームだったのか。


ところで、いつこうなったのかは知らないが、土手長町通りの歩道と車道の間の仕切りも、擬木を柱に間にチェーンを張ったものになっていた。2016年以降は一部の擬木が傾いて、部分的にプラスチックの視線誘導標(デリネーター)に交換されている。
(再掲)擬木とデリネーターが混在

秋田駅西口から広小路をまっすぐ進んだ突き当りの丁字路が「広小路西」交差点。突き当たった左右が土手長町通りで、その向こうが旭川。十字路っぽく橋が架かっているが、歩行者専用の大町公園橋(=昔の幸橋(さいわいばし)の後継)。
今年3月中旬、その突き当り
土手長町通りの歩車道の仕切りは、広小路西交差点部分だけは、擬木+チェーンではなく、すべて擬木製の柵が設置されている。これは今まで漠然と認識はしていた。川や堀と似ているが細かい縦方向の部材がない仕様で、縦の部材の天面には夜に点灯しそうなものが載っているが、点灯しなそうな状態。

上の写真では赤いコーンが置かれ、しかもそこの柵がゆがんでいるように見えません?
3月15日頃だったと思う。コーンを設置しながら、柵の具合を見ている人たちがいた。擬木に何が起こったか?
反対面の歩道側から

横から

車が衝突したのだろう。
いちばん傾いたここが衝突点?
擬木柵と車道の間にある縁石も傾いている。
擬木の横方向の部材は、表面にヒビが入り、中の金属が少し見える箇所も。

丁字路でないと勘違いして川側へ進入しようとしたのか。曲がろうとして操作を誤って衝突したのか。
ニュースや噂にならなかったから、人的被害はなかったのだろうけれど、柵がこうなるくらいだから、昼間などタイミングによっては大事故になったかも。
そして、ここがこの柵でなかったら(周りと同じデリネーターと鎖など)、歩道に突っこみ、橋に乗り上げ、最悪川に落ちていたかもしれない。
ここに限れば、擬木の柵でとりあえずは正解だった。

1か月以上経っても、このまま。自重でさらに傾いて、歩道をふさがないかちょっと心配。修理せずに交換するということか。どうなる?

※この後、6月15日頃に工事が行われ、壊れた部分の擬木柵が新しくなった


もう1つ、秋田市管轄の公園(と市道)の擬木。
新屋の「大川端帯状近隣公園」は、製紙工場(十條パルプ)の排水路を、工場廃止後に公園として整備した細長い公園。秋田市内の桜の名所の1つ。
悪天候で桜はいまいち
元排水路だから、周りより掘り下げられた公園であり、その水際まで一部下りられる構造だったり、危険な箇所の立ち入り規制のため、擬木の柵が多用されている。
所により幹がバッサリカットされた桜もあったが、花は見事
水路沿いの細い市道との境も、擬木の柵。改めて見ると土手長町・旭川のとは少し違い、さらに太く見える。表面の色が濃く、光沢があるタイプも混在している。その一部で、
破損した擬木
柵が外側(水路側)に傾き、部材の一部が外れて落ちてしまっている。ほぼ同じ壊れかたのものを、少なくとも3か所確認できた。
擬木に何が起こったか?

道路が狭いから、広小路と同じような勢いのいいぶつかりかたは考えづらい。かといって、ちょっとかすったぐらいではこうならないだろう。除雪作業時に、ドーザで雪もろとも押してしまったのか。
柵が壊れたことによって、人が下へ転落する危険はさほどなさそう。でも、部材が散乱し、中の金属がむき出しになったのは、みっともないし、子どもが触れるなどすれば危ないかもしれない。


これら以外でも、表面がはがれているものもある。コンクリートや中の金属の劣化もするだろう。30年も経てば、擬木も交換を検討しないといけないようだ。
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桜ミクパン2021 他

2021-04-19 23:10:19 | ランチパック
イギリストーストなど工藤パン製品の話。
青森資本のスーパードラッグアサヒとハッピー・ドラックが仕入れてくれるおかげで、秋田市にいながら、期間限定品もそれなりに入手できている。

昨2020年春は、弘前さくらまつりの公式応援キャラクター「桜ミク」とのコラボ商品が3つ発売された。100回目の記念すべきさくらまつりでもあったが、新型コロナウイルスにより中止(厳重な立ち入り規制を実施)。商品の発売はそのまま続いて、切ないコラボ商品であった。
弘前と桜ミクのコラボは2019~2020年の予定だったが、昨年の中止を受け、2021年も継続。工藤パンのコラボ商品も、「ひとくち桜風味大福」はなくなったが、他の2つは再発売されている。2つとも、秋田市内のハピドラ2店舗で扱っている。
2021年版 イギリストースト 桜あん&ミルクホイップ 297kcal
バーコードの番号は昨年と同じで、中身や味もおそらく同じ。
パッケージのイラストは違うもので、さらにピンク色になり、弘前城天守も背景に描かれた。

2021年版 マーブルいちごスペシャル イチゴジャム&ミルククリーム 368kcal 第2工場製
イラスト背景は弘前公園近くの「最勝院五重塔」。説明がないので分からない人には分からない。

商品名の「スペシャル」。
同じ趣旨、同じ形状、同じ名称で、工藤パンのほか山崎製パン、たけや製パンでも発売している(いた?)。
カステラサンド」のように趣旨、名前は同じでも、形が違うようなものはあるが、ここまで共通なのはこれだけかも(あんパンなど一般的な商品名は別として)。

工藤パンでは「スペシャルいちご」という通常商品も出していて、それはいちごクリームとミルククリームの組み合わせで、スポンジ表面のマーブル模様がない。ちなみに、ヤマザキでは「イチゴスペシャル」という同じ物がある。ひらがな/カタカナ、語順が違う。

クリームとジャムを分けてサンド

どちらの商品にも、さくらまつりの紹介文。
「今年の弘前さくらまつりは(略)101回目」
中止になった昨年の100回目を飛ばしてカウントするのか。幻の第100回となってしまう。公式サイトなどでは、明確に今年が何回とはしていない。

翌2022年の桜ミクコラボパン



ついでに、3月に買ったイギリストーストから、

黒ごまクリーム&ホイップ 342kcal 2月発売(発売終了)/カスタード風味クリーム&ホイップ 308kcal 3月発売(4月中はたぶん発売)

カスタードホイップのほうは、以前にも似たのはあったはずで、安定のおいしさ。
黒いパッケージが凛々しい黒ごまホイップは、
中も黒い
しっかりゴマの味がして、クリームとも合って、おいしかった。
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のど自慢の変化2021

2021-04-18 23:45:22 | その他もろもろ
「NHKのど自慢(以下、のど自慢)」の変化を、2015年以降何度か取り上げてきた。
2015年4月から中学生も出場可能になり、歌唱中に曲名を字幕表示(2016年からは元の歌手名も表示)。
2017年1月からオープニング曲に重ねてナレーションが入るようになり、4月からはオープニング曲のアレンジを変更し短縮。歌唱中に出場者を紹介する字幕表示。
といった具合。

2020年は、新型コロナウイルス感染症流行により、春から秋まで放送中止が続いた(代替で関連番組は多少放送)。10月に再開されたが、現地の感染状況により、直前で中止になった回も何度かあり、断続的な放送という感じ。
感染対策としての変化が生じた。
・出場者は20組から18組に。
・無観客もしくは後方に間隔を開けてわずかな観客。
・出場者が全員同時に壇上に並ぶことはなくなり、前方の観客席でマスクを着けて待機し、1人ずつステージ裏から出て、戻っていく。マイクは各自持参しそのまま持ち帰る(裏で消毒しているはず)。
・最後の特別賞とチャンピオン発表時も、出場者は観客席。壇上から発表と盾・トロフィーの提示が行われる(放送終了後に贈呈)。
・バンドのシンセサイザー2人は、ステージ下手から上手のゲスト歌手の後ろに移動。
といったところ。
昭和~平成初期ののど自慢では、(オープニングで全員出た後引っこんで)後ろから1組ずつ出て歌って退場していた。さらにオープニングでステージ上に全員整列しない時期もあったようなので、まったくの初めての形式ということではないが、どうしても異様に見える。
2021年4月18日 埼玉県加須市
さらに、2021年4月からは、コロナとは関係は薄いであろう、変化が生じている。※まだ2回しか見ていないので、見落とし・見間違いがあるかもしれません。再度変更される可能性もあるでしょう【その後の変化は末尾に追記】。
・オープニングと同時に、いきなり小田切アナウンサーがアップで映り、簡単なご当地紹介をしゃべり始める。ゲストはすでに着席していて、少し映るだけ。
・画面いっぱいの「のど自慢」のロゴは出ない(右上に小さく)。鐘のアップもなくなったか。
・オープニング曲は生演奏から、録音版に。

・小田切さんがしゃべり終わるやいなや、1組目が登場して歌い出す。続けて2番も。
・2番が歌った後、ゲストの紹介・あいさつ、ご当地紹介VTRがあって、3番以降は従来と同じ流れ。

・エンディングでものど自慢ロゴが表示されなくなる。
といった具合で、初めのほうがだいぶ変わった。
テレビ番組でよく行われる、視聴者を引きつけて逃さないための手法なのだろう。出場者の話を聞く時間は多少増えたかもしれない。
でも、日曜昼ののど自慢はかなり定着しているし、そのオープニングでチャンネルを変えるようなせっかちな視聴者は、どうやっても途中で逃げてしまうのでは。
あと、18組の出場者の流れを途中でぶった切るのもいいのか悪いのか。数年前には時間枠を拡大して25組出る回があったが、その時は中休みのように郷土芸能の披露などがあった。昭和末頃には4~5番の辺りで、今は最後にある演奏者の紹介がされたこともあった。

個人的には、オープニングが生演奏でなくなってしまったのが残念。鐘(チューブラベル)を叩く映像とその音という、のど自慢ならではの光景もなくなってしまった。
毎日もしくは毎週放送される番組で、毎回、主題歌を生で演奏・歌唱する番組はとても少ないはず。ほかには「森田一義アワー 笑っていいとも!」(タモリ氏が歌っていたのは2000年春まで)と、NHK「新・BS日本のうた(収録だが毎回生演奏)」くらいかも。
最後のチャンピオン発表時のドラムロール~ファンファーレとエンディング曲(オープニングと同じ)は、引き続き生演奏。

のど自慢は、全国巡回、視聴者参加、公開放送という、感染症流行下では特に苦労が多い番組だと思う。今後はどうなっていくだろう。



ここで昨年秋の、中断再開後に戻る。
おそらくその時に、明確ではないが変化が生じているのに気付いた。舞台下手にある、バンドのグランドピアノのこと。※音楽、楽器についてはまったく素人です。憶測もあるのであしからず。

昨年秋以降、ピアノが妙に小さい回がある。上の画像でも確認できる。
ステージの広さやカメラの配置、ズーム倍率によって、見えかたが違うことはあるが、そういう誤差じゃなく明らかに小さい、というか奥行きが極端に短い。
これまでは「グランドピアノってこんなに長いんだ」と思うことが多かったのに。
2020年11月22日 福井県越前市は長いピアノ

加須市はすごく短いピアノ?
最初、ステージ用ではない、金持ちの家にあるような(?)家庭用グランドピアノでも使っているのかと思った。
ところが、11月8日の兵庫県加古川市で使われた小さいピアノでは、側面に「Roland」のロゴ。日本の著名な電子楽器メーカー。
それで分かった。弦のあるアコースティックなピアノではなく、グランドピアノ型の電子ピアノだったのだ。ローランドの公式サイトでは「デジタル・グランドピアノ」と称している。【2022年11月20日補足・譜面台が大きく(幅も高さも?)目立つ気がしたが、本体の譜面台の上に、別に大きな板状のものを置いているようだ。】

電子ピアノといえば、シンセサイザーのようなキーボード部分だけのものとか、それに脚が一体化したような形状(家庭用?)がよく知られていると思うが、グランドを小さくした形の電子ピアノも存在するのは知っていた。
「新・BS日本のうた」など歌手が歌う歌番組のバックバンドではだいぶ前から見かけていた。
秋田県鹿角市の湯瀬ホテルのラウンジでは、その実物が自動演奏しているのを間近で見た。Rolandのロゴに気付かなければ、素人には普通のピアノと信じて疑わない、リアルな音色だった。
今の電子ピアノは、88鍵すべての音をサンプリングし、キータッチなど操作感(演奏感?)も改良が進み、アコースティックピアノに遜色ないレベルになっているようだ。

だから、のど自慢で電子ピアノが使われても、不思議ではない。むしろどうしてこれまで使っていなかったのか。
ステージで歌ったことなどない者の憶測だけど、ステージ上で聞こえる伴奏の音は、たぶん放送で聞くのとは違うのだと思う。カラオケ屋で歌うのとは感覚が違い、戸惑う出場者もいるのではないか。そんな時、ピアノのアコースティックな生音なら聞き取りやすく、不慣れな素人が歌う助けになるからかも、などと思っていた。

一方、アコースティックピアノを使うのは苦労があることだろう。
今ののど自慢は、市民会館など音楽ホール機能を備えた会場からの放送が多い。そういうところでは、自前のグランドピアノを所有しているから、それを借りているのだろうか。でも、ピアノがない会場など、NHKが用意して搬入するのならば、それなりの費用と手間がかかるが、電子ピアノならだいぶ軽減されるのではないだろうか。
【19日追記・近年使われるアコースティックのグランドピアノのメーカーは、スタインウェイ(昔はなかったと思うがいつの間にか増えた)とヤマハが多く、たまにカワイやボストン(スタインウェイの別ブランドらしい)という感じ。まれに白いピアノのこともある。】
放送の技術面。アコースティックピアノでは、フタのすき間から中にマイクを入れて音を拾っていて、その準備調整も必要。電子ピアノなら、おそらくマイク不要で端子をつなげばいいから楽そう。
電子ピアノ化で、ある程度は費用削減と省力化になっているのではないか。
※秋田市のアトリオン音楽ホールの、ヤマハのコンサートグランドピアノが今年更新されたそうで、脚を外して梱包して縦にして搬入していた。また、ヤマハのグランドピアノは大きいもの(アトリオンがこれか)で400kg。ローランドのデジタル・グランドピアノは148kgとアップライトピアノよりも50kgほど軽いそうだ。
【5月21日追記】アコースティックな楽器で出せる音を、わざわざ電力を使って電子楽器化しなくても、という環境面からの否定的意見もある。しかし、運搬時の燃料消費も含めて考えると、もしかしたらトータルでは電子楽器のほうが環境負荷が小さい、ということもあるかもしれない。


電子ピアノが使われるのは、毎回ではない。2回に1回弱の割合。
のど自慢のバンドは、NHKのブロックごと(北海道、東北、関東甲信越、…、九州)に違い、基本的にそのエリアを拠点に活動する演奏者が担当する。
しかし、ピアノだけは全国共通で、2人が隔週で担当している。そのピアノの人が、編曲・バンドマスターも兼ねる。ただし、大阪放送局の近畿ブロックは例外で、編曲は同じお二人だそうだが演奏はせず、ピアノ奏者は地元の人、バンドマスターはドラムの人。

編曲・ピアノは、宮下博次、西原 悟の両氏。
平成初期、アコーディオンがなくなった時から、たぶんずっと担当されている【2022年11月7日補足・当初は宮下氏のみが毎週担当し、後に西原氏が加わったらしい】【2023年8月4日補足・2001年5月時点では西原氏が出演していたのを確認。】【2023年8月14日追記・同日付文春オンラインによれば、西原氏は1999年から担当したとのこと。】。予選で素人200人以上【2022年11月7日補足・コロナ以前は250、コロナ後は180人】相手に演奏した後、予選通過した素人と音合わせして、一晩で素人に合った譜面を作らねばならず、しかも生放送でたいへんそう。演奏者紹介で「ピアノ」だけで済ませるのは失礼な気もする。
これまで電子ピアノが使われたのは、上記兵庫県のほかは、いずれも宮下氏担当回。兵庫も、ローテーションからすれば編曲は宮下先生回のはず。
宮下先生でも、3月21日の鹿児島県奄美市と4月4日の岡山県高梁市では、アコースティックが使われた。
奄美市は離島なので、電子ピアノの手配ができなかったか、輸送が困難もしくはあまりに高額だったのか。岡山は想像できない。

2人の編曲・奏者の希望または方針で、「できれば電子ピアノ」もしくは「必ずアコースティックピアノ」となっているのだろうか。【19日追記・奏者が違う近畿でも使ったということからすれば、番組側としては電子ピアノで済ませたいのかも。西原先生の意向でアコースティックなのかも。】【末尾の追記の通り、その後西原氏も電子ピアノを使うようになった。】
電子ピアノを備える会場はあまりないだろうから、NHK側で調達するのだろう。兵庫ではRolandロゴ入りだったが、そのほかの電子ピアノ回では、側面にロゴは確認できなかった。ローランドでもそういう機種があるのか、ヤマハなど他社製なのか。【19日追記・ローランドのGP609という機種が、外観、ロゴが側面になし、上位機種という点から該当しそう。100万円ほど。なお、ヤマハでは完全に競合するような商品はなさそう。】


まったくの素人考えだが、デジタルピアノの演奏をデジタル放送で視聴している場合、ピアノから発せられた音(というかデータ)がデジタル信号のまま、自宅のテレビまで届き、そこで初めてアナログ化されてスピーカーから聞こえているのかもしれない。
そんなことを考えつつ、意識して電子ピアノ回ののど自慢を聞くと、どこか作り物っぽい感じ…はしなくて、どう耳をこらしても普通のピアノの音。強いて言えばやや響きが少なく硬い音色がした…のは素人の思いこみでしょう。

【追記】この後、感染拡大で1か月半、番組が中断。6月6日の新潟県上越市で再開された。
オープンニングは小田切さんのあいさつと同時に、鐘が鳴るので、鐘のアップなし。その次が、若干変更。
小田切さんの口上の中で、歌手も紹介(カメラが切り替わる)されるようになった。以降、変わらず1番2番が歌って、地元紹介、3番の順。
この回は西原氏の編曲・ピアノだったのだが、初めてデジタルグランドピアノを使っていた。これまでと同型と思われる、側面にロゴがない機種。西原氏は、わりとピアノの音が前面に出る編曲・演奏をされる(と素人は感じる)けれど、それでもアコースティックと区別できない音色。

6月13日は中止。
6月20日は福井県高浜町。西原氏がアコースティックピアノを演奏。
構成が若干変更。オープニングでゲスト歌手が再び映らなくなり(名前の字幕のみ)、1番歌唱後、ゲスト紹介・あいさつとなった。ご当地紹介は2番の後で変わらず。
また、合格者には「お名前」だけを聞き、「おところ」を聞かなく・言わなくなった。今回は、従来どおり住所(市町村名)を言ってしまった合格者がいたが、小田切さんは特にいじらずスルー。最後の合格者には「おところとお名前を」と言いかけて、「お名前」と尋ね直していた。
6月27日は山形県南陽市。宮下氏がアコースティックピアノ。合格者はお名前のみ等、前週と変化なし。
※チャンピオン発表のドラムロールの時、宮下先生が画面隅に少し映った。立ち上がって、指揮をするようにして、バンドに始まりのタイミングを指示していた。歌と同じように、ヘッドセットのマイクで指示しているかと思ったが違った。ということは、ドラムロールに続くファンファーレには、ピアノの音は鳴っていないということか? (かつてのオープニングと)エンディング曲の終わりの締めは、座ったままで手で指示しているので、ファンファーレの終わりも同じはず。
7月4日長崎県島原市、西原氏、アコースティック。
7月11日茨城県牛久市、宮下氏、デジタル。途中、映像が数秒フリーズするトラブルがあり、字幕でおわび。みんなのうたの「赤鬼と青鬼のタンゴ(尾藤イサオ)」を歌った人がいた。
オリンピック・パラリンピック等があって、この次は9月12日兵庫県姫路市中止。
3か月ぶりの再開は、10月3日北海道北斗市、宮下氏、アコースティック。
久しぶりということなのか、冒頭でゲスト紹介あり。ご当地紹介は2組目の後。合格者はやはり「お名前」だけ聞くが、おところも答える人が多い。
北海道からののど自慢はもともと年度に3回程度と少ないが、コロナ中断があって、実に2年2か月ぶりとのこと。バンドのベースの人が交代していて、他エリアも含めて初の女性ベーシスト。北海道バンドはここ何年かで、シンセサイザー以外が入れ替わっているが、ドラムとベースの人はなかなか情熱的な演奏。
10月10日佐賀県武雄市、西原氏、アコースティック。冒頭でゲスト紹介。
10月17日滋賀県大津市、近畿なので地元奏者(編曲は宮下氏のはず)、アコースティック。
10月24日山梨県昭和町、西原氏、デジタル。
10月31日鳥取県米子市、宮下氏、アコースティック。
11月7日千葉市、西原氏、アコースティック。
11月14日富山県黒部市、宮下氏、アコースティック。
11月21日岩手県矢巾町、西原氏、アコースティック。
11月28日栃木県小山市、宮下氏、アコースティック。
12月5日和歌山市、近畿なので地元奏者、アコースティック。
12月12日熊本市、宮下氏、アコースティック。放送中に関東地方で地震が発生したため、途中で打ち切り、後日改めて放送に。→1月9日の定時に放送。もともとのど自慢の予定がない日だったようで、時期的にマラソン・駅伝中継の予定でもあったかと思うが、それはどうするのでしょう。
12月19日静岡県下田市、西原氏、アコースティック。

2022年
3月13日福島県田村市、宮下氏、デジタル。
3か月ぶりの放送再開であり、田村市は2011年の同時にのど自慢開催予定だったのが東日本大震災発生で中止となり、11年ぶりの開催。
3月20日那覇市、西原氏、アコースティック。
3月27日神奈川県小田原市、宮下氏、アコースティック。
4月3日滋賀県東近江市、近畿なので地元奏者、アコースティック。
4月10日高知県須崎市、宮下氏、アコースティック。
4月17日宮崎県高千穂町、西原氏、アコースティック。
4月24日山形県河北町、宮下氏、アコースティック。
5月1日石川県野々市市、西原氏、アコースティック。
5月4日(水)には「NHKのど自慢チャンピオン大会2022」が、17時00分から1時間生放送。毎年そうだがバックバンドの指揮は宮下氏、編曲は宮下・西原両氏に加え、今回は「齋藤真也」氏がクレジット。
5月8日栃木県那須塩原市、宮下氏、アコースティック。※チャンピオン大会が入っても、ローテーション変わらず。
5月15日北海道函館市、西原氏、アコースティック。
5月22日鹿児島県東串良町、宮下氏、アコースティック。地震発生のため、途中でニュースに。6月4日・土曜日10時30分から改めて放送。
5月29日島根県川本町、西原氏、アコースティック。
6月5日静岡県富士宮市、宮下氏、アコースティック。
6月12日奈良県田原本町、近畿なので地元奏者、アコースティック。
6月19日神奈川県平塚市、宮下氏、アコースティック。
6月26日北海道室蘭市、西原氏、アコースティック。のど自慢初出演のゲスト・家入レオ「サブリナ」は、生バンド演奏(イントロのコーラス部分はカラオケ)。
7月3日福岡県柳川市、宮下氏、アコースティック。
7月10日愛媛県今治市、西原氏、アコースティック。
7月17日埼玉県三郷市、宮下氏、アコースティック。
7月24日大阪府泉佐野市、近畿なので地元奏者、アコースティック。
7月31日北海道岩内町、宮下氏、アコースティック。のど自慢初出演のゲスト・大黒摩季「ら・ら・ら」は、生バンド演奏。たまたまかもしれないが、北海道バンドはゲストの歌に伴奏することが多い。また、他地域も含めて、宮下氏がゲストの伴奏(編曲もってことかな)をしたのは、(少なくとも近年では)初めてか。
※北海道からの放送は年度に3回で、年度前半に多い傾向(冬の悪天候に巻きこまれないためかも?)。したがって、2022年度は今回が最後。【9月18日訂正・9月25日に帯広市からの放送がありました。】
8月7日岩手県宮古市、西原氏、アコースティック。
8月14日東京都日野市、宮下氏、アコースティック。
8月21日沖縄県石垣市、西原氏、アコースティック。
8月28日山口県周南市、宮下氏、アコースティック。
9月4日福島県南会津町、西原氏、アコースティック。※ステージのセットについて
9月11日茨城県小美玉市、宮下氏、アコースティック。
9月18日京都府長岡京市、近畿なので地元奏者、アコースティック。
9月25日北海道帯広市、宮下氏、アコースティック。
10月2日佐賀県江北町、西原氏、アコースティック。
10月9日秋田県男鹿市、宮下氏、アコースティック。
10月16日兵庫県姫路市、近畿なので地元奏者、アコースティック。
※2022年3月以降、デジタルグランドピアノは使われていないので、毎週の追記はここまでとします。【11月20日に8か月ぶりにデジタルピアノが使われた。続きの記事にて→】アコースティックピアノについての記事
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水仙の帯化?

2021-04-17 19:47:27 | 動物・植物
春を告げる花の1つがスイセン(水仙)。
秋田市ではソメイヨシノの直前~散った後辺りまで【5月3日訂正・散った後、遅咲き桜の頃まで】咲き、身近で目立つ草本植物の中では、いちばん早い開花だろう。
「ニホンズイセン」という種もあるが、それも含めて、すべて外来種。なお、スイセンは有毒で、ニラと間違えて中毒もよく起こるので、注意。
外花被と内花被で色が違うタイプ。外花被は萼(がく)が花弁に変わったもの
スイセンに関して、昨年アップしそびれていた記事。知識がない分野で、ネットのみが情報源なので、間違っているかもしれません。以下、特記なき写真は昨2020年撮影。
2021年。楢山の旭川岸
スイセンは、民家の庭先のほか、空き地や川辺でもよく見られる。太平川や草生津川では、桜の下で彩りを添えてくれる。旭川では舗装の穴から生えたど根性スイセンがあったが、今年も芽は出てるのは確認。

数年前、変わったスイセンの花の存在に気がついた。その後、秋田市内のあちこちで、同じ花がそこそこ咲いているのを知った。
2021年。千秋地区線路際
スイセン独特ラッパ状の内花被が細かくなっていて、菊のようにも見える。
別の場所
最初は、花弁(花びら)の枚数が多く重なった、「八重咲き」かと思った。でも、花弁が細かくごちゃごちゃっとしていて、違うような。
また別の場所
他の園芸植物同様、品種改良がされて、こういう咲き方のスイセンが出てきたのかと思った。
でも、何年も放ったらかしであろう川岸や空き地でも、この花を見かける。しかも、植えた覚えがない、我が家のスイセンの中にも1株出現。さらに、
普通の花のスイセンの中に1本だけ?

調べると、これは八重咲きではなく、「帯化(たいか)」とか「綴化(てっか)」「石化(せっか、いしか)」と呼ばれる、奇形らしい。通常は「点」である生長点(成長点)が、「線」状になってしまったもの、という説明もされていた。
突然変異、遺伝、細菌感染などが原因で、サボテンやタンポポ、ヒマワリなどキク科などでよく見られるとのこと。花だけでなく茎などでも起きる。「おかしな形の花が咲いた」とか報道される中には、帯化によるものもある。
ケイトウの花(羽毛ではなく、トサカや久留米のことでしょう)も帯化したのが固定されて、広まって一般化したもの。

帯化は奇形と知ってしまうと、偏見で失礼ではあるが、無秩序で気持ち悪く見えてしまわなくもない。
帯化は、主に「植物発生学」の分野になるそう。大学では分子生物学・植物生理学は受けて、ABCモデルによる八重咲きのメカニズムは興味深く聴いたけど、発生学はなかったので…


それにしても、昔はこんな帯化スイセンはなかった気がする。
気づかなかっただけなのかもしれないが、そうでなければ、ここ何年かで、帯化を発生させる因子(感染? 昆虫? 気候?)が秋田市内で広まったなんてことはないかな???

泉のハミングロードにも、帯化らしきスイセンがあった。
周りのだらーんとしている花
帯化すると花弁が増えて重くなってしまうようで、【18日補足・ここでは雨で濡れたこともあって】垂れ下がってしまう。

こんなスイセンも。
 2つは近くだけど別の株
外花被と同じ黄色い花弁が層になり、その間に小さく細かいオレンジ色の花弁がはさまって咲く。
これは秩序がある並び。おしべ・めしべがなさそうなので、これはほんとうの八重咲きなんだろうか? ハミングロードは地域の人たちが手入れしていて、購入したちゃんとした品種の株を植えている可能性はある。
【17日追記】八重咲き品種「タヒチ」というのがあり、それがこれ↑にそっくり。買ったものみたいだ。

上と似ているけど、また違う
これは黄色い花弁が細かくごちゃごちゃしていて、ただの八重咲きではない。帯化なんだろうか。きれいといえばきれいなような。
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掃除用こまち?

2021-04-14 23:32:14 | 秋田のいろいろ
秋田駅にて。
これは?
秋田新幹線「こまち」のE6系電車、にしては…ずんぐりむっくり?
「AMANO」って?
短くて後ろにハンドルがある?

客を乗せて線路を走るものではない。秋田駅は秋田駅でも、いた場所は自由通路の片隅。
この正体は、
これでした!

と言っても、分からないかもしれません。

下に円形のブラシがあって、後ろのハンドルを人が押しながら進むことによって、床を清掃する機械。
「EG-1」という型式も表記があったので調べると、アマノ株式会社の「手押し式洗浄機」というもの。
アマノホームページより
「ポリッシャー」という名前が頭に浮かんだが、アマノでは別物として扱っている。
ホームページを見て解釈した限りでは、ポリッシャーは、清掃やワックスがけに使う、床面を「こする」機械のようだ。洗浄機は、水タンクと回収した水用タンクの2つを搭載していて、床を「水ぶきする」機械ということだと思う。
メーカーホームページの写真では、EG-1のボディカラーは白に一部黒。ボディのシルエットは同じで、これは作業時に前方を確認しやすい効果があるようだ。

この明らかにE6系を意識したデザインの洗浄機は、秋田駅中央改札口の外、自由通路の清掃に使われている。もしかしたら改札内でも使われているかもしれない。初めて見たのは昨年か、もっと前かも。
秋田駅改札内外、駅ビル内の清掃は、JR東日本秋田支社関連の企業が行っているはず。「JR秋田鉄道サービス 株式会社」かな。作業員の制服も、赤が使われてE6系をイメージさせられる。

そんなわけで、洗浄機の形状がE6系っぽいことに着目し、色を変えたのだろう。
メーカーに特注したのか、購入後にJR側で着色したのかということになるが、基本の白いのとは「AMANO」のロゴの位置が違うので、製造時からこの色だったのかもしれない。
 正面から見るとあまり似てない?
E6系をモチーフにした商品を製品化して市販するには、プロパティライセンスを取って「JR東日本商品化許諾済」を付けないといけない。
この洗浄機は、市販ではなく、JR自身が使うものだから、それは不要なんだろうか。

E6系洗浄機の“運用”(清掃が行われる場所や時間)は厳密には決まっていない感じがするし、目に付く場所で保管されているわけでもないはず。何台あるのか知らないけれど、目撃できたらラッキー。

ちなみに、本物は、
形状は似てるってほど似てもないか
赤の色味は少し違うようにも感じるが、違和感はない。下の赤は後ろに向かって細くなっているなど、意識して再現しているのだろう。

ほかの鉄道車両のデザインも、洗浄機にできそう。どこかにあるかな。
【2022年10月23日追記】2022年9月に山形駅へ行ったところ、秋田駅と同型らしき洗浄機で、山形新幹線「つばさ(E3系?)」柄のものが使われていた。
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やっと「宿舎」に

2021-04-13 23:23:58 | 秋田のいろいろ
秋田大学医学部附属病院近くへ行った時のこと。秋田駅方面へバスで帰るため、病院内のバス停から乗車しようと向かったが、時間の読みを誤って、間に合わないかもしれないのに気付いた。
乗ろうとするバスは、手形山団地線。大学病院前の次のバス停が近いので、そちらへ向かったら、余裕で間に合った。(東口行きや三吉神社入口・赤沼経由西口行きだと、次のバス停がもっと遠いので、絶望的な状況だった。)

手形山団地線の大学病院前の次のバス停と言えば、医学部敷地の西側、マックスバリュ広面店などがある「広面ショッピングセンター」の裏手北東にある、あのバス停。

秋大糠塚(しゅうだい ぬかづか)…あれっ?!

「秋大糠塚官舎前」だったのが「秋大糠塚宿舎前」に変わっている! 「官」→「宿」の変更。

ここは以前から指摘していた。「バス停名の由来となる施設等の名称が変更されたのに、バス停名はいつまでも変わらないバス停」の1つだった。
「秋大糠塚官舎」とは、秋田大学の「糠塚官舎」からの命名。秋田市交通局(秋田市営バス)時代、1988年3月の冊子時刻表ですでにこの名称だった。
「官舎」とは職員住宅のこと。かつての国立大学の多く(すべて?)では、一般的な呼称だった。郵政省(現・郵政アパート)や国鉄(現・JR社宅)でもそうだったが、電電公社では電々アパート(関連記事)と呼んでいたのかな。
【19日追記】コメントで教えていただいたように、「国家公務員宿舎法」というのがあり、国立大学時代でも厳密には「宿舎」が正しかったようだ。しかし、内部では「官舎」と呼ぶのが一般的であり、“公式な通称”のようになっていたのだろうか。

手形山団地線は2004年春に、市営バスから中央交通へ移管。
それと同じ時、国立大学は国立大学法人化された(全国の国立大学一斉)。

国立大学法人は「官」ではないということで、「教官」が「教員」になるなど名称が変更されたものがあり、官舎も「宿舎」となった。糠塚官舎も、糠塚宿舎となった。※2004年4月付で改称されたかどうかは不明。
バス停名称も変更しないといけないが、ずっと官舎のままだった。

そもそも官舎→宿舎の名称変更は、大々的に発表されたわけではないし、どちらでも意味は通用する。他の変わらぬバス停と比べれば、小さい問題ではある。
中央交通さんも、路線移管の最終段階にさしかかり多忙で、そこまで頭も手も回らなかったのかもしれない。
もし気付いたのならば、他のバス停の名称を変更する時に、ついでに変えることはできたかもしれないが、10年、15年とそのままだった。

糠塚官舎前のバス停表示板は、上下とも市営バス時代末期に設置された、透明シールにパソコン印字・ローマ字入りのものが、中央交通移管後も使われていた。
移管後、下り側は板が変形してしまい、2016年春頃に台座ごと新しくされた。背が低く表示板が大きい「頭でっかちタイプ(関連記事)」、太いスーラの書体なのに、ローマ字表記がない変則版。もちろん「官舎」のまま。
(再掲)交換直後の下り側

(再掲)右の上り側も変形していたが長らく交換されず使用継続
その後、上り側も新しくされた。Googleストリートビューによれば2018年7月から2019年9月の間の交換。
こちらは台座は中古品のようで、それに新しい支柱と表示板を組み合わせた感じ。表示板は太いスーラで、ローマ字ありの標準版。その段階でも「官舎」だった。


向かいの下り側も「宿舎」に変わったのか? 渡って近くで見たいけれど、バスを乗り過ごすのもイヤなのでズームで。
 
下り側も「秋大糠塚宿舎前」になり、ローマ字も入った。板自体は頭でっかちのまま。

上下とも太いスーラ・ローマ字入りで、地に反射素材を使った標準仕様で更新されていた。
上り側
上り側では下に以前の文字が透けていて、「官舎」時代の表示板をそのまま使っていることが分かる。おそらく下りも、そうだろう。
ということは、いったん取り外して持ち帰って修正加工するのではなく、現地で作業したのだろう。そう考えると、丁寧な仕事ぶりだ。中央交通の人がやるのか、専門業者に委託するのか。
当然、車内放送や、液晶式運賃表示器の表示も更新されているのだろう【21日追記・放送も表示も対応していた】。【14日補足】公式サイトの時刻検索も対応済み。

それにしてもいつの間に「官舎」が「宿舎」に?
中央交通発行の路線図を見ると、2019年10月版では官舎、2020年10月版で宿舎になっていた。

2020年秋には新国道側の「山王十字路」が「山王三丁目」に改称されていた。表示板の修正方法も同じだし、おそらくそのタイミングでの名称変更だろう。
山王三丁目への変更は、羽後交通は告知したが、中央交通では告知なし。これは法令の定めと一致せず、問題だと思う。
官舎→宿舎程度であれば、告知なしでも問題ないレベルだと思う(東北運輸局が知ったらどう判断するか知りませんが)。

そして、16年半引っ張ってきて、どうしてこのタイミングで変えたのか。今になって、秋田大学側から要望が出たのだろうか。変えないよりは、どこかで変えたほうが良かったとは思いますが。


そんなわけで、変わらぬバス停名もだいぶ少なくなってきた。代表格の「交通公社前」も2018年に川反入口になった。
残るは「長崎屋バスターミナル」。
ただし、ドン・キホーテ秋田店を長崎屋が運営しているので間違いではないという理屈もあるが、一般客はそんなこと知らないし、表に長崎屋の名が出ていないのだから、やはりおかしいと思う。長崎屋でなくなったのが2009年で10年を越えた。
あとは将軍野線の終点「市民生協入口(市民生協前の表記もまれにある)」。
秋田市民生協は2008年に「コープあきた」に改称していて、これも10年超。
この2つは、起終点や主要経由地なので、変更が大変ではありそう。でも、今後、長崎屋や市民生協を知らないバス利用者が、どんどん増えていくことは確実な中、このままなのも良くないと思いますよ。
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千秋公園の桜2021

2021-04-12 23:46:07 | 秋田の季節・風景
前回に続き、満開の秋田市の桜。
今回は、いちおう秋田市最大の桜の名所、千秋公園。※昨2020年の千秋公園
不慣れなカメラで撮影したので、色合いなどやや不満です。

千秋公園外周斜面では、ソメイヨシノに先駆けてコブシ(キタコブシ)が点々と咲いていており、終わりかけ。二の丸の階層の西側では、
背景の斜面下は県職員公舎
手の届く位置まで枝が伸びて、間近で花を見られた。モクレン科の花は芳香がするものが多いようで、コブシも近づくとかすかにいい香り。

晴天で18度まで上がった月曜の昼過ぎ、公園西側=裏側は散策やランニングする人がぽつぽつ。
メインの出入口である、秋田市立中央図書館明徳館・旧県民会館跡地(ミルハス建設現場)の坂=「大坂」は、
こんな具合
まずは、大坂を知る人なら、風景が変わったと思われることだろう。坂の両側に樹脂製の柵がずらりと並んでいる。
現在、大坂の路面への融雪装置(ロードヒーティング)設置工事が行われているため。千秋公園を通年で魅力ある場所にするためらしい。
昨年度後半から施工されていて、冬は歩行者も含めて全面通行止めだった。4月1日からこの形で歩行者は通行できるようになった。【13日補足・車はさほど通らないが、坂の上に一般向けコインパーキングがわずかにある。そのほかは各施設関係の業務車両が通る程度。】
【17日追記・5月10日から6月末頃までは、再び歩行者も通行止めになるとのこと。花見対応で休工・開放したのだろう。※工事終了後の様子。】
※上の写真は柵の外側に出て撮影していますが、下の内堀への階段の下り口のこの1か所だけ、柵が途切れている場所です。上のほうの「松下」前の広い階段は、すぐ近くを迂回できるためか、封鎖されていた。

大坂は途中でほぼ直角に折れ曲がっている。
昭和末の花見の時期には、この角で傷痍軍人の人がアコーディオンを弾いて寄付を募っており、特に夜は独特の雰囲気があったものだ(過去の記事)。近年はババヘラアイスが来ていたが、今年はいない。
今年はそこに看板が立っていた。上の写真左。
新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から…
「千秋公園桜まつりは(略)中止いたします。」が秋田観光コンベンション協会、マスク着用、宴会はご遠慮、ゴミはお持ち帰りへの協力要請が秋田市公園課という、2者の看板。
昨年2020年は、ステージイベントなどは中止して、桜まつり自体は開催する予定だったのが、直前になって緊急事態宣言の全国拡大と秋田市内での感染者発生により、全面中止となった(露店なし、提灯設置やライトアップなし、園内入場は自由)。
形式としては、昨年も今年も同じはずだが、今年の秋田では、外出を自粛させるような緊急事態宣言やその他要請の類は出ていない。
この看板は、人通りが多い出入口にだけ設置されているようで、裏側にはなかった。裏から入ると、マスクなど不要な人出だから、そのまま表へ来てしまうよ。
【20日追記】今年の秋田市外も含めた桜の名所では、「出店はあるが持ち帰り用販売のみ」とか、「飲酒禁止」「シートを敷いて座るのを禁止」など、対応が分かれた。

緊急事態宣言中の昨年の千秋公園は、とても人が少なかった。
昨年と比べると、今年は人が多いと感じた。でも、桜まつり通常開催時の好天の盛りと比べれば、ずっと少ないし、この程度の中を歩いても感染の懸念などまずないでしょう。

これまでなら、高齢者施設の人たちが車で花見に来ていたものだが、今回はまったくいなかった。施設側の感染予防の一環なのだろう。
一方、地元の人ではなさそうな、旅行客っぽい人が少々。どちらからお越しか知らないけれど。みなさんマスクで歩くだけだから、それで感染することはまずないでしょう。

大坂を上がって二の丸広場。
柵はここまで続く

奥上が本丸
市内では遅咲き、かつ老木の千秋公園としては、上々の咲きかた。
人はいるといっても、この通りスカスカ。見頃でこれでは、やはり人出は少ない。
いつもは宴会のシートがびっしり敷かれる芝生には、「宴会はご遠慮ください」の独立した看板があった。二の丸広場でも本丸でも、シートを敷いて少人数でお弁当など食べる人たちはちらほらいたが、それはいいってことなんでしょう。歌ったり騒いだりしてないし。

二の丸広場にある、コンベンション協会運営の売店は営業していた。
ソフトクリームも売っていて、2019年から「千秋公園桜ソフトクリーム」もあるそうだ。それと思しきソフトがなかなかの売れ行き。食べながら歩くのはいいの?
ババヘラアイスすらいない園内では、実態として売店の独占状態。
昨年のお盆は、お寺にババヘラが来ていて、注文すると手にアルコールスプレーをかけられ、ババさんも手袋で盛り付けていた。そのやり方で対応可能だと思うけど、やはり売り上げは厳しいのかな。なお、エリアなかいちでは露店みたいなのが出ていたとか聞いたが未確認【17日追記・一昨年以前に公園内に出ていたような飲食の屋台が並んでいたとのこと】。

千秋公園の桜は、かつては1年おきに表年と裏年を繰り返す傾向があったが、ここ最近は手入れがいいのか、毎年それなりに見られる状態。本丸へ上がって、毎年恒例のアングルを。
下は胡月池、向こうに太平山

桜のトンネル

二の丸広場方向
13日は夜から雨。早かった今年の桜はもう終わりか。

翌2022年の千秋公園の桜
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桜と火の用心

2021-04-11 20:13:05 | 秋田の季節・風景
記録的早咲きとなった秋田市のソメイヨシノの続き。
そう言えば、今年は恒例の報道がない。「サンライフ秋田のソメイヨシノ」である。
秋田市八橋の同施設の温水プールの横だかにある桜は、その熱のせいで、秋田市でいちばん早く咲くソメイヨシノということになっている。人工的な早咲きなわけだが、これまでは毎年新聞やテレビで報道されていた。特に秋田魁新報が好んでおり、わざとらしく人が写りこんだ写真が定番だった。
今年はたぶん報道されていない。実際の開花時期が、他と差がなかったのか、報道する間もなく他が咲いてしまったのか。
【17日追記】秋田朝日放送では、3月31日にサンライフの桜が開いたのを報道していたようだ。元秋田地方気象台長だった和田気象予報士の取材。

さて、楢山から牛島にかけての、太平川岸の桜並木。これまで何度もアップした通り、市民には著名な桜の名所で、見応えもある。
10日午後。愛宕下橋から上流方向。奥が百石橋・羽越本線・金照寺山
散策する人が多かったが、思ったほどではなく、密状態ではなかった。通り抜ける車(本来は住民のみ通行可)も、いつもより少ない気がした。
愛宕下橋たもとの、資材置き場(?)を使った、地元主催の出店はなし。ババヘラも来ず。ただし、別の空き地には少しだけ屋台みたいなのがあったようだ。
並木の提灯や、旧道・牛島商店街の太平川橋上流の屋形船風オブジェは、今年も設置されていた。
百石橋から下流方向。向こうが愛宕下橋
↑愛宕下橋上流側に向かってズームすると↓
背後のAEONはイオン秋田中央店
愛宕下橋に赤いものが?
再び愛宕下橋
上流側の高欄(欄干)に「火の用心」の横断幕が結ばれていた。
昨年の記事の通り、秋田などでは「春の火災予防運動」が、全国基準より約1か月遅れて実施される。4月第1日曜日から1週間なので、2021年は4月4日から10日。
秋田市の場合、火災予防運動期間中は、地域によっては「火の用心」の横断幕が掲出され、地域でバリエーションは異なった
「火の用心」と桜
築山(ちくざん)地区火災予防組合、秋田中央分断築山班の設置。
昨年の記事の通り、築山仕様の幕は、途中に風が抜ける切れこみがあるのが特徴。フォントは2タイプあって、これは「DFP 超極太楷書体」か。
【11日追記】築山地区としてはこの川がエリアの端・牛島との境界になるのだろう。高欄への幕設置は、旭北地区の五丁目橋でも見られる。

異例の早咲きで、これまでの秋田ではあり得なかった「桜と入学式」が実現された。
「火の用心」とソメイヨシノの組み合わせは、これまでなくはなかったかもしれないが、あまりなかったはず。

場所を変えて、
市立中通小学校前
ここには、珍しい白地に赤文字の火の用心が設置される。
「火の用心」と桜

桜の続きはこちら
2023年も桜と火の用心が同時に見られた
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早咲き桜と雪

2021-04-09 19:37:28 | 秋田の季節・風景
2021年の秋田市はもう桜の季節。
4月4日に開花、7日には満開。どちらも平年より約2週間早く、観測史上いちばん早い。
※これまでの記録は2002年の7日開花・12日満開。
八橋運動公園の丘から。太平山と桜
1月9日の大雪から3か月。それが遠い昔のように思えてしまう。
秋田市立の小学校の入学式は、一斉に8日挙行。桜が咲く中での入学式は史上初でしょう(3学期制だった頃は、もっと早く6日が入学式だった時代もある)。
八橋の草生津川の桜並木
スイセンも咲き、気付けば草も芽生えていた。
「秋田市記念市民歌(1979年)」の3番、「雪いだく 太平の山 仰ぎみて 大地にもえる 若草よ」である。

9日は寒かった。最低気温0.5度、最高気温8.6度で日中に乱高下。
晴れたと思ったら曇り、雪も降った(積もりはしなかった)。秋田市で4月に雪が降ることは、それなりに珍しいが、桜が咲く中で降るのは、かなり珍しいと思う。弘前などでは、早咲きの年などになくはない光景でもあるが。【10日追記】秋田市でソメイヨシノ開花後に雪が降ったのは、2004年以来17年ぶりとのこと。
午後の一瞬
上の写真、空中を舞ったり、路面に散らばったりしているのは、桜の花びらではない。
白い雪の粒
午前中に降ったのはちゃんとした雪だったが、この時のは白い粒状の雪。秋の終わりに雪が降ってきたと思って見上げて、顔に当たると痛いヤツ。おそらくこれが「雪あられ」。
雪あられは、天気予報としては「雪」に含まれるが、気象記録としては「あられ」になるらしいが、2019年に目視観測をやめてからは、「あられ」の天候は記録しなくなったそうだ。じゃあこれは何?

直前まで日が差していたこともあるのか、地温は高かったようで、降ったそばからみるみる消えていった。この点は春の雪(あられ)。
まさに満開
週末は気温もいくらか上がり、天気も良さそう。今年も新型コロナウイルス感染症で、花見のイベントはないが、花見日和。
桜の続きはこちら
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フレッシュランチいぶりがっこ

2021-04-08 00:11:17 | ランチパック
久しぶりに、たけや製パン「フレッシュランチ」の話題。
フレッシュランチとは、ヤマザキ「ランチパック」のローカル版。いずれも山崎製パンと関係がある、秋田のたけやと青森の工藤パンが、それぞれのエリア内で販売している。近年は両社とも縮小傾向で、たけやでは製造されない時期のほうが多そう。

当ブログでは、2019年10月の秋田テレビコラボの「ぽちぱランチ 本荘ハムフライ&チーズ」が最後だった。
その後、確認できているだけで、2020年9月に「いちじく&マーガリン」、2020年10月に「本荘ハムフライ味噌だれ(ヤマキウ秋田味噌)」(後述)が発売され、いずれも終了。

2021年4月に新商品が出た。
フレッシュランチ いぶりがっこ入りポテトサラダ 1個117kcal、食塩相当量0.6g
これまで丸ゴシック体が定番だった商品名(いぶり~)は、カクカクした独特の書体に。モリサワの「竹」というフォント。
右上の定番キャラクターが、すりこぎみたいなのを持っているが、それがいぶりがっこ。
【8日追記】ちなみに、ヤマザキランチパックのこの部分は、2007年頃からは「ヒラギノ丸ゴシック体」。【9日追記・ただし、「全粒粉入りパン」シリーズは、包装の色合いが少し違い角ゴシック体表示。フォントのばらつきがあるようで、現行品は「小塚ゴシック」。】
たけやフレッシュランチでも、ヒラギノ丸ゴの場合もあるが、昨年のいちじく&マーガリンは「新丸ゴ」、その翌月の本荘ハムフライ味噌ダレは「じゅん」と、丸ゴシック体であってもばらついている。ヒラギノも含めてどれもモリサワと契約すれば使い放題のフォントなので、制約があって変えざるを得ないのではなく、意図的もしくは細かいことを気にせずにフォントを変えていると思われる。

秋田名物いぶりがっこを使ったパンは、これまで複数メーカーがいくつか発売していた。たけやでは2016年シライシが2017年

そして2018年にはヤマザキ「ランチパック いぶりがっこマヨネーズ」が発売。黒こしょうが入っていた。
2020年にはライバルのフジパン「スナックサンド 秋田名物いぶりがっこ」が出現。チーズクリームが入ったタルタル風。
それに続いて、地元たけやフレッシュランチがポテトサラダとの組み合わせで商品化。2017年のシライシの商品もポテトとの組み合わせだった。「隠し味にはちみつを加えました。」と表に堂々と書いてある。

分解
ポテトサラダが黄色っぽい。その中に赤いものが見える。ニンジンのいぶりがっこだ。
黒っぽい点々は大根
いぶりがっこといえばダイコンが大定番だが、ニンジンも一般的。これまでの商品にはニンジンは入ってなかったと思うが、今回は両方入っているようだ。
そして、ランチパック、スナックサンドでは、いぶりがっこは細かめで、量が多くはなかった。今回のフレッシュランチは大きめで、量も多い?
ポテトサラダといぶりがっことの組み合わせもおいしく、袋に「パリパリ!」とある通り、歯ごたえ・音もしっかり。はちみつの味は分からなかったかな。イモのダイス状の塊も入っていて、それも食感のアクセント。
ただし、いぶりがっこの混ぜ方が不均一なのか個体差があり、少ない量しか入っていないパンも存在するようだ。

【19日追記】シライシパンからは、同じく4月に「いぶりがっこたまごタルタル」が発売されていた。ドーム型パンの中にたまごサラダ、タルタルソース、刻んだいぶりがっこが入っている。公式サイトには未掲載で、秋田で売られてはいる。パッケージ正面に「秋田名物のいぶりがっこ」と表記あり。


販売が終わったものも、この機会に掲載。
フレッシュランチ 本荘ハムフライ味噌だれ(ヤマキウ秋田味噌) 1個158kcal、食塩相当量0.8g
ヤマキウは、秋田県潟上市の小玉醸造のブランド。秋田市のたけやが仲立ちした、南北のコラボ商品。

ハムフライといえばソースだが、味噌も良かった。軽くトーストして食べるべき。
【8日追記】たけやでは、これまで何度も、本荘ハムフライをフレッシュランチを中心とした商品に採用しており、過去にはカレー味やわさびマヨ味などもあった。この記事など参照。

※この次のフレッシュランチは、2021年9月「いちじくジャム&マーガリン」。にかほ市大竹地区産・勘六商店のイチジク100%。包装のフォントは前年に続いて「新丸ゴ」。
2022年9月も「いちじくジャム&マーガリン」。「にかほ市大竹地区・勘六商店のいちじく使用」と、「産」や「100%」が抜けた。フォントは新丸ゴ。
2023年4月に久々の新作かつ唐突に「ハムカツ」。「ソースがしみこんだハムカツとマヨネーズをサンド」。
※2023年12月には「コーヒー」。背割れコッペにコーヒーフィリングを入れてとても苦い、同社のロングセラー「コーヒー」パンに使用しているフィリングをサンド。包装はコーヒーパンのイラストのみで、たけ子イラストなし。
※2024年1月には「いちごジャム&ホイップ」。北海道産牛乳を使用したホイップクリームで、ジャムの中に、線状にクリームが4筋入っていて、断面は赤の中に白い●が4本並ぶ。包装にたけ子あり。フォントはモリサワ「カモライム」。
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