広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

ミニセレにご用心

2013-07-31 22:32:38 | その他もろもろ
夏はアイスがうれしい季節。
アイスをちょっと食べたい時にいいのが、グリコ「ミニセレ」。カップ入りなどの定番商品を小容量化したものがいくつもラインナップされている。その中から6個とか8個とか選んで、まとめて購入すれば割安になる。(商品ラインナップ、まとめ買いの数や価格は店舗で異なる)
何年か前の秋田朝日放送「サタナビっ!」でやっていたが、ミニセレの都道府県別売り上げは、秋田県が全国1位だという。
※サタナビでは、このことを根拠に「秋田県民はアイスが好きなんですねー」なんて結論づけていたが、それは強引。
総務省の家計調査によれば、「アイスクリーム・シャーベット消費量」が全国1位なのは石川県。秋田県は29位。
単にグリコが秋田近辺での営業をがんばっている(2位以下には青森など東北各県がちらほら出ていた)とかだろう。


とあるローカルスーパーで、ミニセレを買った。
冷凍ケース1台をまるまるミニセレコーナーとして、「よりどり8個で398円。1個なら55円」とあった。8個買えば1個当たり50円弱の計算。
8個見つくろって購入。

僕は店ではレシートはあまり確認せず、帰宅してからはけっこうよく見る。
今回のレシートを見てみると、おかしいことに気付いた。アイス8個分の価格を合計すると、506円になってしまうのだ。これでは108円高い!
今回は4種類を2個ずつ購入した。うち3種類は1個55円でカウントされ、残り1種類(いちごフロート)が88円になってしまっている。
上段の「グリコ イチゴフロート」が88円?
このレシートでは、ミニセレ対象商品の頭に「A」が付されるらしい。「A」が8個分集まると自動的に「値引き42円」が表示され、398円になるのだと思われる。問題の88円のいちごフロートには「A」がない。

つまり、いちごフロートが「1個55円のミニセレ」ではなく、「1個88円のミニセレでないアイス」扱いになっていて、それに伴ってトータルで「ミニセレ8個(@55円×8個-42円)」ではなく、「ミニセレ6個(@55円×6個)と@88円×2個」にされてしまった。


いちごフロートはグリコ製品だし、ミニセレのケースに入っていたのに??
改めて買った商品を見てみると、
いちごフロートのほうがやや大きく、「minisele」のマークがない!
ミニセレだと思って購入した「いちごフロート」はミニセレではなかったのだ!!
ということは、POS設定のミスなどではなく、「ミニセレでない商品をミニセレのケースに陳列してしまった」のが原因のようだ。

容器の大きさが違うから見れば分かりそうなものだが、家電量販店に並んだテレビとか冷蔵庫のサイズ感が分からなくなってしまうように、店の人も僕も見落としてしまったのだろう。
レジの人がスキャンする時に「値引きにならない商品が混ざっていますよ」とか気を利かせてくれても良さそうにも思うが、バーコードを読み込んで自動値引きでは、そこまで気付かないのだろうか。


容器サイズの違いとマークがないことに気付かなかった僕も悪くなくはないが、ミニセレの場所に対象外の商品を並べたのは店の落ち度だ。あまり言いたくはないが「騙された」ような気もしてしまう。他にも“被害者”はいるはずだ。お店側へは、陳列場所を間違ってるんじゃない? と伝えはしたので、今は改善されたはず。

ネットを見ると、このスーパー以外においても全国的にミニセレ売り場にそうでない商品が混ざって陳列されるなど、紛らわしい例は存在するようだ。グリコさんには、各小売店への配慮(巡回や指導)もお願いしたい。各小売店の問題ではあるが、「グリコミニセレ」の名前でコーナーを設けて売っているのだから。

ということで、ミニセレにはご用心。
目論見より108円高くついて(88円×2個は別にして、ミニセレ分だけだと31.5円の損か)しまったアイスを大事にいただくことにします。
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ハス咲く

2013-07-29 20:35:54 | 秋田の季節・風景
今年も、千秋公園の広小路沿いの外堀「大手門の堀」のハスが咲いている。
例年並みの7月中旬頃には咲きはじめたようで、今は見頃といっていい状態。

ところで、昨年まで僕は「公園内二の丸の胡月池の鉢植えのハスだけが大賀ハス」であり、「大手門の堀のハスはすべて漁山紅蓮という品種のハス」だと思っていた。
ところが、大手門の堀のうち、昔からハスがあった場所の反対側である秋田駅寄り(アトリオンの向かい付近)にここ何年かで増えているハスは、大賀ハスなのだという。
譲り受けた大賀ハスが1鉢足りないと思っていたら、おそらくそれをお堀に植えたのだろう。漁山紅蓮と離して植えることで、以前のようなごちゃごちゃになるのを防いでいるのだと思われるが、そのことはおそらくまったく市民に告知していない。
そればかりか、相変わらず「スイレン」と「ハス」を混同している人が多い。秋田市に「説明の看板でも立てたらどうか」と提案したことがあったのだけど、そういう動きはまったく見られない。
折しも、ここのハスが重要な役目を担い、秋田市でロケーションされた映画「遠くでずっとそばにいる」が現在公開中。民間では細々と動きがあるようだが、今こそ、ハスの管理者である秋田市が千秋公園のハスについてもっと宣伝するべきではないだろうか。いつやるの? 今でしょ!
※ちなみに、弘前が舞台の「奇跡のリンゴ」も現在公開中。映画の規模自体が「遠くで~」より大掛かりのようだが、弘前市は官民挙げて宣伝し、多くの人が訪れている模様。


以下、紹介するハスは、大手門の堀の中土橋通り寄り(お堀の西側)にある「漁山紅蓮」です。(大手門の堀の大賀ハス、胡月池の大賀ハスは見ていないので状況は不明)
広小路から。後ろは間もなく役目を終える県立美術館
上の写真で低い位置(ここが水面)に茂る、やや濃い色の葉っぱがスイレン。
通りかかった方々が「下のほうの葉っぱもハスなのか?」と話題にしていた。「違います。それはスイレン」と言いたくてしょうがなかった。こういう会話・誤解がここで幾度となく繰り返されているのだろう。
中土橋から

 

 

今年まだ梅雨明けしていないのは、東北地方だけ。【8月3日訂正】北陸もまだ梅雨明けしていませんでした。この後、8月3日に北陸と東北が揃って梅雨明けした。
今年の秋田の梅雨は、6月はまったく雨が降らず、7月に入ってからはほぼ毎日、多かれ少なかれ雨が降っている。日照不足が心配になってくる。
ここ数日、いよいよアブラゼミの鳴き声が聞こえるようになってきた(秋田地方気象台では23日に観測。平年+4日、昨年同)。
週間予報では、8月に入る今週後半には天気が良くなりそうだから、そろそろ梅雨明けだろうか。
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寺町の道路開通

2013-07-28 20:52:57 | 秋田の地理
秋田市中央部に新たな道路が開通する。
7月19日付「広報あきた」1797号に「旭北寺町の道路が7月31日に開通します」という記事が出た。
「都市計画道路川尻広面線(寺町工区)」で、31日水曜日午前6時に開通とのこと。

開通区間は、新国道のドン・キホーテ南側の「山王五丁目」交差点から東へ向かって、旭北錦町から旭北寺町へ抜けるもので、「御休通り」と「寺町通り」がつながって、「横町」と結ばれることになる。距離にして200メートル強。
2011年9月に、ドン・キホーテ側の変化を少し紹介した。
略図。赤が今回の開通区間(無関係の道は省略。上が北、縮尺は適当。赤矢印は一方通行)
既存の道路を広げるのではなく、今までお寺の敷地=墓地だった所などが新たに道路になった。

まずは、2005年3月撮影の写真。
上の略図で「善長寺」とある付近から、今回の開通区間方向を見る
南大通りから五丁目橋を渡り、横町通りを西進する道は一方通行で、上の写真の通り、寺町通りのお寺の山門に突き当たる。
写真の善長寺前の1ブロックは、先立って道幅が広くされて対面通行できるスペースはあったが、一方通行のままだった。
突き当りのお寺は「歓喜寺」
着工に当たって歓喜寺は2008年に下北手梨平へ移転した。(それなのに、バス停は「歓喜寺前」のまま

保存樹だったケヤキは伐採され、お寺などが更地になり、
2011年9月撮影
先に下水道の工事(?)が行われてから、道路が造られていた。
今年3月撮影
なお、歓喜寺跡地はすべて道路になったわけではなく、道路予定地の両側に余分なスペースができた。そこは南隣の「妙覚寺」が買い取って、新たな墓地や参拝者駐車場になった。
妙覚寺側から。向こう側が新しい駐車場(向こうのお寺は北隣の「光明寺」)

以下は、ほぼ完成して完成間近の現在の様子。
善長寺前

左右が寺町通り。その向こうが開通区間

開通区間東端から。完全な一直線というわけではない

善長寺前の先に拡幅されていた区間は、晴れて対面通行可能となる。
善長寺東側の交差点から西方向
善長寺東側の交差点は信号機が更新され、西側だけ歩行者用信号機が設置された。
それ以東の横町通りは一方通行のままなので、開通区間から南大通りへ直進はできない。また、大型車は開通区間側から左折(竿燈大通り方向)しかできない規制が行われる。
善長寺前から東(横町)方向。3方向は道が狭くなる


寺町通りと開通区間の交差点
開通区間東端、丁字路から十字路に変わる寺町通りの交差点には、信号機は設置されないようだ。
横町から来た路線バス・川尻割山線の下りは、ここで寺町通りへ左折して「大悲寺前」へ至る。


開通予定区間は、既に実質的に歩行者は通行でき、車道も近くの小路やドン・キホーテ駐車場に出入りするための部分は供用されている。ということで、開通前の区間へ潜入。
開通区間東端から横町方向

 中ほどから東方向/西方向
開通する区間と善長寺前の区間には、街路樹が植えられた。低い植え込みはなし。
街路樹は車道と歩道の境界ではなく、歩道部分の中ほど。そしてそこから車道寄りは、路面が赤茶色に舗装されている。標識などは見当たらなかったが、「普通自転車専用通行帯」つまり自転車が通る専用区画だと思われる。
秋田市内では、道路管理者に関わらず、テキトーに歩道を区切って自転車通行帯にしたようなのが多かったが、ここは本格的なものだ。幅も充分あり、安全な歩道の確保に貢献できそうだ。

開通区間西端の新国道と御休通りが交わる「山王五丁目」交差点は、2011年の記事の通りドン・キホーテ(旧長崎屋)秋田店の駐車場から出てくる通路側にも信号機が付いていて、十字路だった。(山王十字路側から来て左折して入るほうは信号と関係なく入場できた。【29日追記】茨島側から来て、駐車場への右折は禁止)
右が新しい道路。以前は駐車場出口だった
ドン・キホーテ駐車場の一部も新しい道路となり、いったん新しい道路に入ってから駐車場に出入りするように改められた。
【29日追記】新しい道路を挟んだ向かい側にも、ドン・キホーテの駐車場ができていた。駐車場が道路で分断された形になる。
新たなドン・キホーテ駐車場出入口
したがって、山王五丁目交差点の形状としては、従来と同じ。
信号機は、現在は両側とも時差式信号だが、開通後は4方向とも右折矢印化(多現示化)されるらしく、矢印灯にカバーが掛けられてスタンバイしている。
【29日追記】現在は茨島側から駐車場への右折が禁止されているが、開通によってこれが解除される。山王五丁目交差点の茨島から来る側には、新たに右折車線が設けられるようだ。

 舗装と自転車通行帯の工事看板。工期は明日まで
2つの工事看板は、いずれも秋田県が発注している。でも、道路は秋田市道として開通するらしい。よく分からん。
そういえば、今までの市道開通時にはあった現地の立て看板はなく、秋田市建設部道路建設課のホームページにも掲載はない。上記、広報あきたの問い合わせ先は「(県の)秋田地域振興局工務課」。しかも掲載欄は「“市役所から”のお知らせ」。


この道路の開通によって、何が変わるだろうか。
まず、横山金足線-明田地下道-南大通り-五丁目橋-新国道-国道7号線(臨海バイパス)が一直線で結ばれることになる。(他には秋田中央道路地下トンネルだけ)
ただし、横町通りが一方通行のままなので効果は半分か? 横町も拡幅する計画はあるので、将来的には変わってくるけれど。

それから、他の最近開通した道路同様、幅が狭くて歩道がない道路が多かった地域において、広い歩道が付いた道路ができたので、歩行者は安心して通行できるようになるだろう。特にここは自転車スペースも分離されているし。


少し不安な点もある。
開通によって車の流入が多くなるわけだが、西側から入ってきてもその先は狭い道のまま。そっちの通行量も増えて、危険にならないだろうか。
特に開通区間東端・寺町通りの丁字路から十字路になる交差点は信号機もなく、歩行者の横断妨害や車どうしの事故になるかもしれない。
ドン・キホーテ駐車場へ出入りする箇所も、信号がなく歩道を横切ることになるので心配。

寺町ならではだけど、彼岸やお盆の墓参りが多い日はどうなるだろう。
現状では、狭い寺町通りに路上駐車する車が絶えないのだが。

最後に、将来的(横町も対面通行化された時)には、路線バス川尻割山線をここを通すことを考えてもいいかもしれない。
現状は、一方通行の関係で上りと下りで経路が離れており、どちらも狭い道への出入りや通行で時間を食っている。上下ともこの道路経由にすれば、分かりやすくてスムーズな運行ができそう。


【8月4日追記】8月1日付秋田魁新報 秋田市地域面より。
・開通区間は344メートル。うち90メートルが拡幅、それ以外が新設。幅員は歩道含めて25メートル。→善長寺前のブロックが90メートルで、新規区間は254メートルとなる。
・用地補償費などを含めた総事業費は約48億円。
・一方通行の横町通りは市道川尻広面線の一部で約310メートル。幅員は約8メートル。県が拡幅を計画していて、今回の開通区間側約200メートルを先行して実施。2020年度末までの完成を目指して、総事業費約30億円で来年度着工。残り110メートルは未定。

この東隣のブロックの2023年の状況
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ザ・ガーデンの経営者変更

2013-07-25 23:48:02 | 秋田のいろいろ
2010年末、秋田駅前のイトーヨーカドー秋田店が撤退した後の商業ビル「フォンテAKITA」の地階に入った食品スーパー「ザ・ガーデン自由が丘西武秋田店」。
セブン&アイ・ホールディングスの一員である「シェルガーデン」が運営するスーパー「ザ・ガーデン自由が丘」の店舗の1つ。

開店から2年以上経ち、今は秋田市内外から秋田駅周辺に来る人たちにはすっかり定着している。中心部に住む人、駅周辺に来るお年寄りや勤め人、旅行客など、けっこうお客はいるように感じている。(ただし、それはイトーヨーカドー当時も同じ程度だったはずで、それなのにヨーカドーが撤退したことになるが… 客単価はあまり高くないかもしれない)


ザ・ガーデン自由が丘が秋田に来ると知った時、とても唐突な感じがした。
ザ・ガーデンの他の店舗は、首都圏に集中(一時期滋賀県にもあった)しており、秋田だけ飛び地での出店。
さらに、いくら隣のビルに仲間である西武秋田店があるからといって、店名が「ザ・ガーデン自由が丘西武秋田店」と「西武」がくっついているのには、不思議な感じがしていた。(他に「ザ・ガーデン自由が丘西武」という名称の店舗はない)

それに、ザ・ガーデンは高級志向のスーパーであり、イトーヨーカドーの中に、ヨーカドーの食品売り場とは別にテナントとして入っているケースもある。それが、秋田ではイトーヨーカドーの代わりのスーパーとしてやって来るわけで、秋田の人に受け入れられるか(客の立場としてはヨーカドーの代わりとして使えるか)心配だった。
開店してみれば、セブンプレミアムの扱いが多かったりしてさほど高級でもなく、場所に合わせて売り場や商品構成を変えているようだ。



7月24日付秋田魁新報経済面に「西武がザ・ガーデン運営/効率化へ9月にも 子会社から移管検討」という記事が出た。※「子会社」とはシェルガーデンのこと。
ザ・ガーデン自由が丘西武秋田店を、西武秋田店を経営する企業「そごう・西武」が引き継ぐことになるという。

「ザ・ガーデン自由が丘西武、西武秋田店とも経営は順調で黒字を計上している。」
「(移管によって)効率化と顧客の利便性を一層高め、買い回りを促す」

「品ぞろえの方向性は今後精査するが、営業時間は変更しない方針。」「8月末には店内レイアウトを一部変更する計画もある」
「現在、ザ・ガーデン自由が丘西武に勤務するシェルガーデンの正社員は店長1人。運営移管後は店長が異動し、パート従業員約80人は引き続き雇用される。新店長は、西武秋田店の店長が兼務するか、そごう・西武から新たに派遣される見込み。」

といったことで、お客側には特に不利になることはなさそうだ。
チラシやポイントカード(クラブオンがガーデンでも使えるようになるのか)を共通化するとのことなので、メリットになりそう。
nanacoのポイントはガーデンでは、今は税込み100円に付き1ポイントが翌月10日に付与されるが、税抜き100円に付き1ポイントが即時付与に変わるのかもしれない。


このように、西武と同じ経営による“西武秋田店別館”的になることを見越して、「ザ・ガーデン自由が丘西武」という不思議な店名にしていたのかもしれない。
「ザ・ガーデン」をシェルガーデン以外の会社が運営するのって初めてのケースなのだろうし、上記の通り唯一の地方にあるザ・ガーデンでもある。首都圏の店舗と足並みを揃えていくのか、我が道を行くことになるのか。

とりあえずは、ガーデンも西武も赤字ではないようなので、その点も安心した。
【8月29日追記】8月30日・31日は休業して改装を行い、9月1日(日)にリニューアルオープンすることになった。
続きはこちら
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パン2013.7

2013-07-24 22:09:33 | ランチパック
月例のパンの話題。
今月もたけやフレッシュランチの新商品は見当たらず。(というかフレッシュランチ自体をまったく見なくなった)

まずは、写真はないですが「アベックトースト」の小変化。
アベックトースト(通常版)の包装が、竿燈まつりの写真が添えられたものに替わった
7月7日の店頭では、従来のままのと写真のあるものが混在しており、それ以後は写真ありばかりになったので、この頃に替わったと考えられる。
秋田らしい商品を秋田らしいパッケージでということなんでしょう。ずっとこのままなのか、竿燈が終わったら元に戻すのか?


では、たけやとご当地企業とのコラボ商品から紹介。
みそピザデニッシュ 482kcal
以前(2010年頃)から、たけやとコラボしている潟上市飯田川の「ヤマキウ小玉醸造」の味噌を使用したピザ風惣菜パン。ピザソースに「ヤマキウ秋田味噌(こし)」を使用している。
生地が米粉入り(小麦粉も使用)で、米粉は宮城県産と岩手県産が50%ずつ。なんで秋田県産じゃないの?
巨大(左は単3形電池)
具はごまとタマネギ程度。味噌の味が香って悪くはないけれど、大きくて飽きる。

ちなみにこの商品のイオンリテールのレシートでの表記は、
「秋田みそピサ゜D」

2015年8月のコラボ商品(リンク先後半)


もう1つコラボ。
あんでスティック 272kcal
秋田駅前の秋田市民市場のそばに、「鈴和(すずわ)商店」という豆の問屋(公式サイトでは「雑穀の総合問屋」としている)がある。ちなみに秋から冬はきりたんぽを製造して小売もしていて、秋田市内ではここのきりたんぽがいちばんおいしいという市民も多い(料亭のきりたんぽは庶民には縁遠く、スーパーなどは真空パックが多いから、手作りのできたてを庶民が購入できる場所は多くないのだ。そもそもきりたんぽの本場は県北部だし)。
最近は、子ども向けに豆の教室(?)みたいなのを開催するなど、豆の食文化の普及に取り組んでもいるようだ。

そんな鈴和とたけやのコラボは、昨年辺りから行われていた模様。

このパンは、「豆の老舗鈴和商店が厳選したつぶあんとアーモンド入りのビス生地を混ぜ生地に絞り、サクッと焼き上げました。」そうで、「小豆の鈴和監修」とある。

中はあんこというより、小豆の粒…
たしかにあんこはおいしい気がするけど、物足りない。
あんこというとペースト状のものを連想するが、これはポロポロと小豆の粒が入っている感じ。(したがってこぼれて食べづらいのも難)
アーモンドの風味とやらは感じない。せっかくだから、もっとあんこ・小豆を前面に押し出せばよさそうだけど、コストの問題か。
以上、コラボ商品。


次もたけや。
今までも取り上げてきた「ホットケーキ」の新商品らしきものが特売だったので、ろくに確認せずに購入した。【26日追記】新商品ではなかった模様。
パン屋さんのパンケーキ プレーン 1包装あたり422kcal
「楽しみ方いろいろ!」「この製品にはフィリングはサンドされていません。」「フルーツや野菜、ハムなどを添えてお好みでお召し上がり下さい。」だそうで、何も挟んでいない、“ホットケーキの皮”だけだった。
間に具があるホットケーキなら2枚1組が2組入って「2個入り」になっているが、これは「4個入り」という扱い。名称欄は「洋菓子」。【26日追記】洋菓子扱いなのに栄養成分表示がある。
袋の中での表裏から判断すれば、2枚1組で入っているとも言える(色の薄い側を内側にしたもの×2組)けれど、製造工程の都合だろうか。
表面はツルツルで厚みがあって、おいしそう
そのまま食べたけれど、これはこれでおいしかった。
でも、中身がないのに中身入りと同じ値段というのは、コストパフォーマンスは今ひとつ?


最後はヤマザキ製品をざっと紹介。
2012年6月に紹介した、山崎製パン仙台工場製の東北地方の産物を原料にしたパンのシリーズ。
現在も突発的にイオンリテールなどで販売されている。
包装に以前あった「食べて応援しよう!」のキャッチフレーズはなくなり、宮城県の観光PRキャラクター「むすび丸」が登場。=ということは、宮城県産原料に限定したのか?(※以前なかった栄養成分表示は行われるようになった)
紹介する3商品は、どれも蔵王産牛乳を使っていて、菓子パン扱い。
 
スティックフランス(蔵王産牛乳入りクリーム) 272kcal

 
チーズフランスパン(牛乳仕込み) 251kcal

 
バターシュガーパン(蔵王産牛乳使用) 408kcal
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道路情報板

2013-07-22 21:10:43 | 秋田のいろいろ
「道路情報表示装置(あるいは~表示板)」と呼べばいいのか、通行する車に対して文字で情報を提供する装置がある。
今は3色LED式が主流で、国道などにはゲート型の横長のものがあったりするが、国道や県道の幹線道路の秋田市街地の入口に「F」型のものが設置されている。例えば、国道13号線の卸団地入口や城東十字路から秋田駅東口へ向かう途中など。

山王の秋田県庁第二庁舎の向かい側、山王十字路手前にも設置されている。秋田中央道路地下トンネルの入口の手前でもあり、反対側入口(上記、秋田駅東口手前)のと同じ内容が表示されている気がする。(ちなみに、山王十字路→トンネル入口を過ぎてすぐの地点=當福寺脇付近にも似たような少し古いタイプの表示板があるが、最近は消灯しているようだ【2014年2月15日追記】當福寺脇の表示板は、撤去する工事が発注されている模様。2014年2月時点では、電力のメーターが取り外されているようだ)

第二庁舎向かいの表示板は、表示される内容としては中央道路通行時の注意を促す基本パターンのほか、交通安全のキャンペーン、交通規制の予告などがあり、ある程度の期間ごとに入れ替わっているようだ。いずれも3画面を繰り返して1セットの構成。

基本パターンの画面の1つが「秋田県警察本部」なので、県警管轄の表示板なのだろう。
まず、基本パターンの画面。
 
「秋田県/警察本部」「中央道路/故障車多し/燃料、タイヤ/要点検」レッカー移動される車のイラスト
新しい装置だからか、文字はきれいで読みやすいし、イラストも表示できる。

ところが、
これは“準レギュラー”的な時々見られるパターンなのだけど。
  
「高齢者や/軽トラ」「国道での/事故多発」「慎重な/運転を」
余白(余黒?)が多いし、全部左寄せだし、なんといっても文字がヘン!
漢字は全体的に偏や旁のバランス、それにカーブの形が不自然だし、ひらがなでは「や」が転びそうなくらい傾いているし、「の」の書き始めが上の線と離れているし、活字体で「で」の点が外側にあるのも珍しいと思う。

もう1パターン。これは先週土曜の駅伝開催に伴う交通規制の予告。(交通規制は午前中で終わったが、午後に見たら既に基本パターンに変わっており、内容の更新は迅速なようだ)
  
「7月20日/与次郎駅伝」「秋田駅周辺/交通規制/実施」「8:40/~/正午まで」
これもヘンな配置や文字。

余白については文章を簡潔にした結果かもしれないし、上や左に寄った表示位置は作成者の技術によるものかもしれない。
でも、文字が基本パターンとぜんぜん違うのはなんでだろう?
基本パターンではあんなにきれいな文字なのに、ヘタクソな文字になってしまったこの差は?

「秋」ののぎへん、「制」の1画目の点は存在感がなく、「田」は与えられた枠を目一杯占領している感じ。
以前の高速道路の案内標識では、細かい点などを省略して走行中でも読みやすくした独特の書体を使っていたが、この表示板の文字は、そういうのとも違う。

2タイプの文字を並べて比較してみる。
 上がヘンな文字、下が基本パターンの文字、
おそらく、文字を手作業で“作っている”というか、線や点で構成された文字に見せかけた画像を表示しているのではないだろうか。作成はけっこうな手間になりそうだけど。

文字を作るのは、秋田駅の発車標でも見られるやり方だが、あちらは表示スペースが狭いためという理由がある。
だけど、こちらはスペースは充分にあるのに、なんでわざわざ面倒なことをするのか。
余白が多い画面に、ヘンな形の文字を配置することによって、ドライバーの注目を集めようという意図がある。のかもしれない?!

【8月6日追記】以前、竿燈まつりの期間中は、交通規制が実施される旨が表示されていた。「竿“灯”」表記ではあるものの、読みやすいほうの文字だった。
しかし、2013年の竿燈期間中は、「中央道路故障車多し」のいつものパターンのままだった。

※続きはこの記事末尾
※秋田中央道路が事故で通行止めになった時は、その旨を表示する機能を持つ
警察と関係ない内容が表示されることも。
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選挙啓発の批評を批評

2013-07-18 22:45:15 | 秋田の季節・風景
日曜日は参議院選挙の投票日。
多くの人に投票してもらおうということで、「選挙の啓発」が行われる。

選挙啓発は、県の選挙管理委員会が中心になって行われることが多いようで、秋田県では今までもいろいろやっていた。
「明るい選挙推進協議会」による全国共通の明るい選挙のイメージキャラクター「選挙のめいすい(明推)くん」を秋田仕様にカスタマイズした(=ナマハゲの格好をさせた)「なまはげめいすいくん」というのがいるし、標語の募集やうちわの配布などが行われてきた。
先日も少し触れたけれど、今選挙の秋田県の標語は、一般からの公募で「今でしょう 日本を変える 一票を」に決まった。
※衆議院の解散に伴う選挙など、選挙まで時間が短い場合は、一般ではなく県内の各市町村選管の職員を対象に募集することがある。

個人的には、選挙に行く気のない人に多少宣伝したくらいで投票率が上がるとは思えず、「選挙の啓発」という行為自体が税金の無駄遣いのようにも感じるものの、秋田県選管はがんばっていると思う。

今選挙で特徴的なのが、看板類。
二丁目橋交差点
大きな選挙の時は、竿燈大通り突き当りの旧・産業会館跡地に啓発看板が設置される。
※現在、産業会館跡地は竿燈の観覧席設置工事の作業用地として使用中。また、左隣りの看板は20日に行われる駅伝大会の交通規制告知。

こんな看板
右側の男女となまはげめいすいくんが劇画調にされたのがインパクトがある。(左側で正面を向いているのが本来のなまはげめいすいくん)
色使いも目立つ。
同じ内容(サイズは異なる)の看板などが、県正庁【2021年4月11日訂正】本庁舎の庇、秋田駅中央改札口の床面などにもある。

7月5日付の秋田経済新聞「秋田県選管、参院選は「燃えキャラ」で啓発(http://akita.keizai.biz/headline/1778/)」によれば、「選管が啓発事業としてコンペを開き、寄せられた7社の企画の中から、」「秋田市内の広告代理店のアイデアを選んだ。イラストは潟上市在住の女性イラストレーターが制作した。」とのこと。



さて、東北地方のブロック紙河北新報の15日付に「投票行きたくなる? 東北の選管ポスター 専門家が批評」というのが出ていた。
東北6県の各県選管が作った啓発ポスターが「選管の思惑通り、有権者を投票所に向かわせる図案に なっているのかどうか」「デザインが専門の東北芸術工科大の中山ダイスケ教授に評価してもらった。」そうだ。
※東北芸術工科大学は山形市にある私立大学。東北地方の四年制美術系大学はここと秋田美大の2つだけ。
中山ダイスケ氏は存じ上げなかったが、1968年生まれの現代美術家、デザイナー、舞台美術家、アートディレクター。本名は全部漢字。そしてなんと、女優の鶴田真由の夫!

おもしろそうな企画だと思って、中身(オンライン版)を見たが、その“批評”はひどいもの。これでは批判だ。
※紙面では詳細に評価されている可能性はあります。あくまでオンライン版を読んだ感想。

まず先に、素人である僕の感想では、秋田、山形、福島の各県は、おもしろいもの・目を引くものにしようと、それなりに努力していると思う。
宮城は子どものポスターコンクール作品を取り入れたものだそうで、まあそれなり。青森はありふれた感じでインパクトが薄いし、全体の色(コントラスト)も薄い。岩手は総務省のポスターをそのまま流用したそうで、やはりありふれた感。※岩手県は経費節減を狙って、オリジナルデザインにしなかったとも考えられ、それならばそれはそれでいいでしょう。


中山氏は、青森県のが「6県の中で一番良くできている。」とお気に入り。
青森県選挙管理委員会ホームページより(河北新報サイトのポスター画像とは配置が若干異なる)
まず「キャッチコピーがいい。」そうだが、「自分の一票を信じよう。」がそんなにいいコピーでしょうか?
「キャッチコピーからモデルの男性、投票箱へと視線がスムーズに流れる工夫も凝らされている。」そうだけど、僕の視線はそう流れない。投票箱(の絵)は背景がごちゃごちゃで目立たないし、そもそも屋外に投票箱があるのって不自然でしょ。

他の5県(独自性がない岩手は当然として)については、いずれも“酷評”と言えよう。
秋田については「劇画調で熱く激しく、選挙への関心の低い風潮と温度差があってしらける。」そうだ。
低い関心を高めようと熱いポスターにしたんだから、それでいいんじゃない! 屋外で絵の投票箱に、おかしな姿勢で一票を投じようとしている青森の登場人物だって、相当現実離れしていて、しらけそうですが…


総評は、「選挙ポスター、チラシの役目は有権者に投票日を知らせることで、選挙の意味や質感を語る必要はないと思う。今回はインターネット選挙が解禁された記念的な選挙であるにもかかわらず、広報はポスター中心の旧来型で時間が止まったままになっている。」とのこと。
前段の「投票日を知らせること」うんぬんはその通りだと思う。
でも、後段で「ポスター中心の旧来型(のまま)」と言っているのは矛盾するのでは? 投票日を知らせるだけなら、旧来型ポスターで充分なのでは? お気に入りの青森県のようなキャッチコピーなど不要なのでは?

そして、「投票日を知らせる」のが目的ならば、ポスターをぱっと見て「選挙(投票)」が「7月21日」に行われることが伝わらないといけないのではないだろうか。
6県のポスターで、それがよく伝わるのは福島と山形だ。(秋田は日付は分かりやすいが、「参議院議員通常選挙」の文字が詰めてごちゃっと書いているので分かりにくい)
中山氏お気に入りの青森なんか、(河北新報サイトのバージョンは特に)日付が小さくて目に付きにくいと思うのだけど…


専門家といえども人によって感覚はそれぞれで、こういう評価もあるのでしょう。新聞社側のまとめかたが下手なのかもしれないし。
河北新報さん。次は中山氏ご自身に「理想の啓発ポスター」を作成してもらったり、秋田美大の教員の評価と“対決”させてみたり、そんな企画はいかがでしょうか。
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角のコンビニ

2013-07-17 23:25:07 | 秋田の地理
旧羽州街道である、牛島商店街の通り。店が少なくなって、寂しくなった。
「牛島東一丁目」バス停付近から北(太平川橋)方向

南(羽州街道踏切)方向
上の写真のように、踏切手前の秋田銀行牛島支店角の交差点のさらに2軒ほど手前に、「セブンイレブンはこっち」という看板が立った。
反対側
よくある内側から照明が点灯するタイプではないし、サイズも小さい。

ということで、そのセブンイレブンのお店自体はどこにあるかというと、
ずいぶん“遠く”に店がある?!
通路・駐車場があるため、通りから見て店は民家にして3~4軒ほど先にあった。

この店舗は、5月24日に開店した「セブン-イレブン秋田牛島東3丁目店」。
Googleマップの航空写真(建設前の撮影)より。赤い星が店、オレンジが羽州街道側の看板
この店は、羽州街道と秋銀牛島支店角の交差点で交わる、愛宕下橋・南中方向へつながる幅の広い市道「都市計画道路秋田環状線」沿いに面する形。
ただし、店の敷地とつながって羽州街道に面する細長い土地があったので、それを店舗へつながる通路として羽州街道から出入りできるようにして、看板を設置したということらしい。
秋銀の交差点。左右が羽州街道で右が踏切

低い看板が設置されている
角地ではないのに、直交する両方の道路から出入りできるという、ちょっと不思議なコンビニだ。


秋田市にセブンイレブンはちょうど10店舗できたそうだけど、角地の店が多い印象。例えば、丁字路の角に建つ秋田通町店。
矢印が店
前から書いているが、この店は通町の通り側には看板があるのに、丁字路で突き当たる大町通り側には看板がない。竿燈大通り側から進むと、店舗の背中が見えるだけで、知らない人にはセブンイレブンがあるとは気づかない。こちら側からはホテルの宿泊客などが来店しそうなのに。
壁にセブンイレブンのロゴでも表示すれば、分かりやすくていいのにとも思うが、こちら側に「旧金子家住宅」があるから景観に配慮したのだろうか(特に条例等による規制はないはずだけど)。


それから、5月13日に隣の北都銀行山王支店(並びのビル内から独立して新築)と同時にオープンした「秋田山王6丁目店」も角地。
けやき通り末端
セブンイレブンの建物は2階建てで「AFS第一ビル」とある。上の階はセブンイレブンの事務所が入るとかいう話で、2階の南側は何やら使われていそうだが、北側半分は「貸事務所募集」となっていた。
けやき通り側には、セブンイレブンの低い看板が北都銀行の看板と並んで立っている。(ただし、けやき通りに続く道が狭くなっているため、川尻側から来ると見えないはず)
一方、交わる細い道のほうには、
看板なし


セブンイレブン以外のコンビニで角地の店舗はどうしているか。
昨年6月に南大通りにできた「ファミリーマート秋田南通り店」も角地で看板は1つ。ところが、
狭い道の側からも看板が見える
なぜならば、
角度を付けて設置されているから(分かりにくいですが)
南大通りに対して直角ではなく、細い道のほうをわずかに向いて設置されているのだ。


けやき通りのセブンイレブンと反対側の端に昨年9月6日にオープンした「ローソン秋田山王けやき通店」も、八橋一里塚交差点の角。
けやき通り側に低い看板(赤矢印)
ここも看板はけやき通りの奥まった位置に1つだけで、交わる旧国道側からは見えない。
この店の場合、旧国道沿いのすぐそばに、以前から「秋田山王一丁目店」がある。このため、旧国道を通るお客を山王一丁目店に誘導するために、あえて旧国道側には看板を設置していない、すなわち両店で客を“分かち合っている”ようにも受け取れる。


以上、どちらの道からも車で入れるにも関わらず、両方の道に大きな看板を設置している店は、ほとんどないようだ。(幹線道路沿いの広い空間に高い看板がある店では、1つの看板で両側から見えるということはあるかもしれない)
角地の店は、車で来店する人には好都合だが、歩行者にとってはあらぬ方向から車が出てきたり、店から出て信号待ちの列に割り込もうとして歩行者空間を塞ぐ車がいたりして、危険な場合がある。歩行者・運転者とも注意し、場合によっては店側にも配慮をお願いしたい。
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きっぷ袋もE6系

2013-07-16 23:38:54 | 秋田のいろいろ
きっぷを買った時にくれる紙製の「きっぷ袋」。
JR東日本の場合(首都圏は知らないけど)、各支社ごとに作っていて、それぞれサイズやデザインが異なる。


秋田支社のは小さめのサイズ。
他社・他支社では、車両の写真だけを載せたような袋もあるが、秋田支社はしっかり(ちゃっかり)と自社商品の宣伝をするのが定番。デザインは変化しながらも、E3系「こまち」の写真が長らく使われていた。
ここ数年(E5系登場後?)はこのデザイン
最近はデザインが固定されていて、背景の色が違うもの(ピンクとベージュを確認)がローテーションで使われていた。(秋田駅では、みどりの窓口と指定席券売機で違う色のが置かれることもある)
表面右上に、製造年月とおぼしきものが記載されており、ピンクは「2011.3」と「2012.5」、ベージュは「2012.11」が手元にある。


後継のE6系電車が徐々に導入され、来春にはE3系が姿を消すわけで、他のアイテムと同じくきっぷ袋もいつかはE6系に変わるだろうと思っていたところ、ここ最近、
E6系版が登場!
「2013.04」とあるので、登場してからある程度過ぎているのかもしれない。
写真をE3系からE6系に置き換え、背景を緑色にした程度で、ぱっと見てE6系の存在=袋が新しくなったことに気づきにくい。


新旧を並べてみると
E6系の鼻の長さに対応して、写真が横に長くなり、その分「えきねっと」の文字が縦長になっている。
右下のE5系の写真などその他は変化なし。

あんなにE6系を前面に押し出している秋田支社のことだから、きっぷ袋を真っ赤にするとかもっと大胆に変えるかと思っていたのに、写真を差し替えるだけとは、拍子抜け。
裏面(上が新しい袋)
裏面のきっぷについての「ご案内」は変わらないものの、下部に「お問い合わせセンター」の電話番号が掲載された(各支社共通の番号)。
袋を開いた面にも、えきねっとと大人の休日倶楽部の広告があるが、それは変化なし。


秋田支社管内でも、駅の旅行センター「びゅうプラザ」では別の袋を使っていて、今まではE3系がデザインされていた。それはどうなっているだろうか。

※E6系関係の次の話題

【8月31日追記】8月25日の弘前駅では、E3系とE6系の袋両方が置かれていた。まだ移行期間のようだ。
【11月23日追記】別デザインでE3系がデザインされていたびゅうプラザの袋(同じデザインで大小2種類)は、11月9日の時点で、E3系がないデザイン(それ以外は従来と同じ)のものに替わっていた。
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アスパムの厚さ

2013-07-15 21:01:51 | 津軽のいろいろ
3月の残りネタで恐縮ですが、青森の話題。
青森市に「アスパム」という建物がある。1986年にできた海辺に建つ三角形のビルで、正式名称は「青森県観光物産館アスパム」。
上の階が展望室で、1階には物産館のようなものが入っていて、秋田で言えばアトリオンとポートタワーセリオンを合わせたような存在か。

アスパムは青森駅から700メートルほど。港町らしい雰囲気の一角にある。
若干遠回りになるが、海辺のデッキ風の道(これが「青い海公園」?)を通って行くと気持ちいい。距離的には秋田駅から千秋公園の入口(中土橋)までと同じくらい。
後方に「青森ベイブリッジ」(ふもとに青森駅がある)、黄色い船は元青函連絡船の「メモリアルシップ八甲田丸」

アスパムの三角形の形は、青森の「A」をモチーフにしている。
正面は海と反対の南側で、そちら側には三角形の前に平べったい低い(2階建て)建物がくっついていて、出入口や店舗が多く入っている。
反対の海側からは、三角形部分がよく見える
三角形なので、上に行くほど狭くなっている。
13・14階は少し膨らんでいて展望室やレストランに使われ、それより下の10階以下は、公共施設などのテナントや貸会議室になっているようで、それなりに使われているようだ。

でも、改めて見ると、アスパムってかなり「薄そう」。アスパムの“厚さ”ってどのくらい?
アスパムを真横から見ることができた。
車2台分程度
案の定、幅や高さに比べて薄かった。
この面には窓がない。斜面を昇降できそうな作業用足場みたいなのが設置されている。
器用な人なら、この斜面をてっぺんまで登れ、ないか?

アスパム周辺・青い森公園の風景


展望室には行かなかったが、1階の店舗を見てみた。
なかなか賑わっている
秋田のアトリオン地階の産業会館的な店のほか、JAや漁協(ぎょれん)のアンテナショップなどもある。そのため、「ほたてソフトクリーム」からイギリストーストまで品揃え豊富。全店舗でSuica決済が可能。


さて、2010年の東北新幹線新青森開業に合わせて、青森駅のすぐ近くに2つの施設ができた。
青森駅跨線橋から。右奥にアスパムの頭が見える
まずは、上の写真右側。
「青森市文化観光交流施設 ねぶたの家 ワ・ラッセ」
青森市による、ねぶた祭りの展示施設。(2011年1月オープン。有料部分と無料部分があるようだ)

【16日訂正・以下の文章と画像をいったんアップ後に誤って削除してしまい、他の画像のキャプションがずれていました。下記の通り再度アップして、訂正します】
平べったい箱状の建物で、外周は漆塗りのような落ち着いた赤色のスリット状の構造物で囲まれている。
そのスリットが所々、まるでイタズラされたかのように曲がっていて、そこから中に出入りできるという、変わったデザイン。
建物本体とスリットの間は、屋根(庇)付き通路になっていて、雨や雪の日も歩きやすい。
中から見る。スリットが不思議な空間を演出する
(ここまで再アップ部分)
元から中に入るつもりはなかったが、スリットのせいで建物内の様子が分からず、ちょっと入りにくい気がした。

ワ・ラッセと入り江状の海を挟んで向き合って建つのが、
「A-FACTORY」
JR東日本による、青森のものにこだわった物販と飲食施設。
物販は青森の製品がひと通り揃うが、個人的にはやや偏りがあるような物足りないような、中途半端な印象を受けてしまった。新青森駅の北彩館やアスパムのほうが買いやすいと思う。
飲食店も、こじゃれたフードコートみたいな感じで、あんまり…
トイレが2階にしかないようだし、全体的に中途半端な感じ。個人的にはあまり魅力を感じない施設だった。

春休み中の日曜日とはいえ、Aファクトリーもアスパムも多くの旅行客でにぎわっていた。新青森駅の店も同じ。
トータルでは秋田駅周辺の店より、客数も売上も多いだろう。これがフル規格新幹線のターミナルのある都市の集客力なのか、あるいは秋田市にはない青森市が持つ魅力によるものなのか。
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ぐるるのだるま

2013-07-11 23:41:38 | 秋田のいろいろ
だるまさんが3つ
このだるまさん達がいらっしゃる場所は?
(再掲)ぐるるの車内!

先日新たな姿に変わった、秋田市中心市街地循環バス「ぐるる」の2台の専用車両のお披露目の際、「834」の車内も公開されていた(たぶん)。「バスまつり」と同じ形だが、他に誰もいなかったので、じっくり観察することができたので、そこでの発見。
そう言われれば、以前からだるまの存在には気づいていた。

だるまは車内のどこにいるかというと、運転席の前方上部、行き先表示機の確認窓付近。シール式のだるまさんが貼られている。
運賃表示器の右上

だるまには「交通安全 厄除大師 深大寺」とある。
深大寺(じんだいじ)は東京都調布市にある天台宗の寺院。3月に日本三大だるま市である「深大寺だるま市」が開かれる。
ネットで調べると、このだるまステッカーは「開運シール」と言い、お寺で1枚500円で頒布しているとか。(小さいだるまさんもあって3枚500円?)
その開運シールは、お寺周辺が運行エリアである京王バスや小田急バスの車両に貼ってあることがあるそうだ。(全国的に地元の神社仏閣の交通安全のお守りを車内で見られる例がある)
ぐるるに使われている寸詰まりエルガミオは小田急の中古。小田急時代は、深大寺に近い吉祥寺営業所に配置されていたそうなので、その当時に貼られたのだろう。
中央交通に引き渡すに当たって、特に邪魔ではないし、だるまさんを剥がしてしまうのは気が引けることもあってそのまま残され、引き続き秋田でも安全運転を見守ることになったのだろうか。

なお、ぐるるのもう1台の「835」には、ほぼ同じ位置に【16日訂正】もっと左側・車体幅のほぼ中央で、運賃表示器と若干重なる位置に、1枚だけ貼られていた。834にはなんで3枚=1500円分も貼ってあるのだろう。
そんなわけで、他の小田急中古のバスにもだるまさんが貼ってある可能性がある。【2024年1月25日追記・実際に存在する。リアウィンドウに外向きに貼った車もあったはず。2023年に移籍して復刻塗装となった1595号車では、前方向幕裏(ただし834号車と位置や配置は異なる)に3枚貼付。】


こんなふうに、他社へ譲渡されたバスの車内には、以前の所有者を偲ばせるものが残っていることがある。834では他にも、
側面行き先表示裏(ロングシート部分)の「シルバーシート」と携帯禁止マーク

「地球環境保護のためアイドリングストップ推進中」シール

ポスタータイプの広告を掲示するクリップ
「有料広告・DIK」と03から始まる電話番号が記載されている。
調べると、「第一弘報社」という交通広告主体の広告代理店のことだった。中央交通の広告もここで受け付けてくれるのでしょうか?

運転席側最前列の席(タイヤの上)前方に注意書きが3つ
下左の「この座席は高いため~」は小田急当時からのもの。
下右の「~バスがとまってから~」はその名の通り、秋田県バス協会が最近作ったもの。
上は日本バス協会名義の「~バス停に着いてから~」。これは同じものが数年前に全国各地のバスで貼られているので、いつ誰が貼ったかは分からない。ただ、中央交通では「バス停に着いてから」を剥がして「バスがとまってから」に貼り替えていることが多く、共存しているのは珍しい。

運転席にも。
「安全確保・事故防止 閉めてから発車 止つてから開く 完全励行」
ずいぶん古臭いステッカーだ。(この車両は1999年製)

※車内について続きの記事


ところで、またまた小田急中古と思しきノンステップ大型バス・いすゞエルガが増えた。
「か10-04」
イオンモールシャトルだったので、所属営業所は不明。【8月19日追記】いただいたコメントによれば、秋田営業所配置とのこと。
これでノンステップバスは23台(うち20台が小田急中古)。うち大型は5台(いずれも小田急中古。エルガは4台)になった。

あと、三平バスがまた1台緑色になった(以前の記事)。エルガミオの「139」。路線用ではおそらく4台目。
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新しい県立美術館

2013-07-10 23:34:12 | 秋田の季節・風景
1年前にオープン直後の様子を紹介した、秋田市の日赤病院・婦人会館跡地の再開発事業でできた「エリアなかいち」。
その1つである新しい秋田県立美術館をアップしそびれていたので、遅ればせながら… ※訪れたのは昨年10月末でした。

秋田県立美術館は、現在は広小路を渡った向かい側、千秋公園の入口にあり、それがなかいちに移転して来る形。
県立美術館には、藤田嗣治が描いた「秋田の行事」という巨大な絵が展示されており、1967年にできた建物はそれに合わせて設計されている。藤田と親交のあった平野政吉という人が深く関わっており、運営する財団法人の名称から「平野政吉美術館」と呼ばれこともある。(という理解で合ってるかな?)

美術館を再開発エリアに移転する話が持ち上がると、賛否両論が巻き起こった。
結局、移転することになって建設が進み、美術館が移転オープンするのはなかいちができて1年以上過ぎた2013年9月28日の予定となった。東日本大震災で工事が遅れたこともあるが、それ以前の問題があった。新築の美術館では、建物完成後に館内の空気が作品に悪影響がない状態になるまで待つ「枯らし」という期間を経てからでないと作品を搬入できないそうで、どのみち再開発完成時に美術館を同時オープンすることは無理だったらしい。(それなのに秋田県は当初、すべて同時オープンさせるような話をしていて、その対応は批判を受けた)
そして、空き屋になる現在の美術館の建物がどうなるかは決まっていない。

新しい県立美術館になる建物は、昨年夏から今年8月25日までは暫定オープンとして無料開放し、一部スペースでは企画物の展示など(有料)を行なっている。「秋田の行事」の移動は8月31日に行う予定。
以上のように、現在は新旧の県立美術館の建物が共存していることになる。区別するため、なかいちにある新しいほうを「新県立美術館」と呼ぶことがあり、地図サイトやさらに県の公式ホームページまでそう表記してしまっている。これでは、「新~」が正式名称なのかと誤解されそう。(当ブログでは、誤解を招かないよう「新しい県立美術館」という表現を用いることにします)
Googleマップの航空写真より。工事中の撮影。上が広小路・千秋公園
新しい県立美術館は、エリアなかいちの北西寄りに位置し、広小路(間ににぎわい広場を挟む)に面している。
設計が安藤忠雄ということで注目され、「さすが安藤先生だ」と感心する人も多いようだけど、個人的にはいまいち好きになれない建物。以下、そんな視点での感想が出てきますので、ご承知おきください。

広小路から
広小路から新しい美術館の建物だけを見ると、それなりに格好はいい。
でも、横には、ガラス張りのにぎわい交流館、背後には安っぽい立体駐車場と淡い色合いの高層マンションがある。そんな中に、コンクリートの美術館がでんと構えていて、まとまりなくごちゃごちゃしているように感じてしまう。
さらに他の方向から美術館の建物を見ると、ただのコンクリートの壁に見えてしまう。もうちょっと周囲との調和を考慮した、温かみや開放感のあるデザインほうが良かったのではないだろうか。

広小路から見ると、にぎわい広場に面した建物北側の1階にひさしやガラスのようなものが見え、そこが玄関のように思える。
しかし、
にぎわい広場の東側から。右が広小路・奥がキャッスルホテル
北側のひさしやガラス部分から出入りすることはできない。そればかりか、植え込みと建物の間の通路のような場所は封鎖されていて、立ち入ることさえできない。
ここが入口
入館者の出入口は、建物南東側「なかいち広場」に面した1か所。コンクリートの巨大な壁にぽつんと穴が空くようにして存在する。
秋田駅から仲小路を歩いてくればほぼ真っすぐだけど、広小路から見えないし、他の建物(にぎわい交流館と商業施設)に囲まれた場所で閉塞感がある。
考えてみれば、なかいちの他の2つの建物も、外の通りに面した出入口はほとんどない。
案内図より。小さい三角印が各施設の出入口
なかいち発のにぎわいをなかいちの中で留めてしまい、秋田市全体へ波及させようという気持ちが感じられない配置、と言っては言い過ぎでしょうか。

館内をざっと。
エントランスホールと螺旋階段
入り口から右へ進むと、巨大で重そうな自動ドアがある(メンテナンスが大変そう)。
自動ドアの中から、エントランスを見る
自動ドアの中は「県民ギャラリー」。展覧会などをやる場所かな。広小路側から見えたガラスは、ここの窓。
県民ギャラリー。この時はついたてが置かれていて、広小路は見えない
エントランスへ戻って、吹き抜けの螺旋階段を2階へ。
 出入口を見下ろす
外観と同じく内部もコンクリートそのままの色で統一されている。螺旋階段の部分もそうで、階段の手すりも同系色の簡素な鉄製。ケチっているのではなく、デザイン性を重視しているのだろう。でも、
「らせん階段の手すりの隙間に手をはさまないようお気を付けください」
うーん。そんなにしてまで、デザインにこだわりたかったのだろうか。
僕は芸術について理解できていないこともあるのだが、安全性を度外視してまで見てくれにこだわるというのが理解できない。いくら著名な人物の設計であっても、ここは県が運営する公共施設なのだし。
オープン早々こんな注意書きを設置するくらいなら、設計段階で違う構造にするべきではなかったのか。

2階を進むと「ミュージアムギャラリー」。ここからは幾分温かみのある雰囲気になってくる。
 
ちょっとしたカフェやソファがあって、窓の外にある「水庭」越しに千秋公園を眺められる。暫定オープンの段階では、人気の場所。
水庭と紅葉の千秋公園
千秋公園が水に浮かぶように見え、よく計算されている。冬は水が抜かれて、代わりに雪が積もるようだ。
ただ、窓の位置が低くかつ窓の天地も狭いので、一般的な背丈の人が立った状態では、外があまり見えない。座って初めて景色が見えるという趣向なのかもしれないが、若干、閉塞感というか圧迫感がある。
大きな窓にして、自然光や千秋公園の風景が目一杯飛び込んでくればいいのに、というのは素人の発想なんでしょうな…

さらに進むと、「秋田の行事」が展示されることになる「大壁画ギャラリー」。
大壁画ギャラリー
この時は、県関係のビデオが上映されていた。
3階から見下ろすこともできる
他に、一般的な展示室がいくつかあって、あとはトイレがあるくらい。(もちろん、来館者が立ち入れない業務用スペースは他にある)

水庭越しに現在の美術館が見える。この建物はどうなるのか

水庭のメンテナンスの様子
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ピースじゃないボトル?

2013-07-08 23:51:49 | その他もろもろ
7月7日は「カルピスの日」だったらしい。
1919(大正8)年のこの日に、カルピスが初めて発売されたことにちなむ。
企業としてのカルピス株式会社は、味の素グループ(2007年から)だと思っていたら、昨年5月にアサヒ傘下に変わっていた。
記念日に水を差すようで申し訳ないのですが、カルピスの容器の話題。

その前に、カルピスの思い出。
薄めて飲む原液のカルピスは、僕が子どもの昭和末期には、まだ瓶入りで売られていて、我が家ではたまに飲む程度だった。(缶入りのカルピスソーダは当時からあり、それもたまに)
中学生だった1991年にカルピスウォーターが発売(当時は缶入り)され、大ヒットした(カルピスウォーター、はちみつレモン、ファイブミニが平成初期の“3大ヒット飲料”かもしれない)。
当時はカルピス=原液を薄めて飲むだったので、「薄めた状態で売っている、そのまま飲めるカルピス」というコンセプトはとても斬新に感じられた。

そんなわけで、原液のカルピスの存在は薄くなっていたが、製造は続けられ、1995年には容器が瓶からネジ式のフタ付き紙パックに変わっていた。(ギフト用を除く)
紙パックのカルピス
数年前、久々に原液のカルピスを使ってみると、割安だし、好みの量を好みの濃さで作ることができて便利。紙パックに変わったので、瓶に比べて持ち運びや保管も楽になった。
薄めて飲むカルピスも悪くないと思っていた矢先の昨年4月9日から、原液のカルピスに変化があった。

紙パックから「ピースボトル」という新たな容器に変わったのだ。
それと同時に、容量が500mlから470mlに減らされた(価格は据え置き)。「砂糖・生乳の価格高騰が続いていることによるもの」としていて、これが容器変更の理由の1つではあるだろう。
メーカーが言うには、ピースボトルには「品質保持力」「使いやすさ」「環境適性」の3つの機能とデザインの美しさなど、利点が多いそうだ。

「品質保持力」は光や酸素を通しにくい材質によるもの、「使いやすさ」は握りやすい形状や注ぎ口の改良によるもの。
そして「環境適性」は、容器本体もキャップもラベルも同じ材質なので、そのまま「プラ容器」としてリサイクルに出せるからだという。
ピースボトルと紙パック
この話を知って、まず「環境適性」は、秋田市民(など一部自治体住民)には無縁な話だと感じた。
ほとんどのプラスチックを溶融炉で燃やして処理している秋田市のような自治体では、ピースボトルは可燃ごみになってしまうから。
秋田市では、従来の紙パック容器も、プラスチックでコーティングされているため資源ごみではなく可燃ごみ扱いになっていたので、分別・処理方法は変わらないことになる。

さらに、秋田市では昨年7月から可燃ごみが有料化された。ゴミ袋の容量に対して課金される。
カルピスの容器を捨てる場合、以前の紙パックなら、かなり小さく折りたたんで捨てることができたので、有料化されてもほとんど問題にならなかったはず。一方、ピースボトルは、人の力ではいくらがんばってもたたむことも潰すこともできない、頑丈なもの。中身がすっからかんの容器を、そのまま有料袋に入れなければならず、もったいない。
秋田市民にとっては、ピースボトル化によって空き容器処分に費用が多くかかってしまうことになる。
※そもそも、薄めて飲むカルピスは濃縮されている分、容器や輸送に係る資源の消費は他の飲料よりも少なく、その分「エコ」だととらえることもできる。空き容器をリサイクルしても、リサイクルにそれ以上に燃料を浪費するかもしれない。
したがって、「空き容器をリサイクルすること」だけにとらわれる必要はないようにも、個人的には考える。


ほかにも、ピースボトルには欠点があった。これは家庭によって異なるのですが。
開封したカルピス原液の容器は、冷蔵庫で保存する。そこで発生する問題。
紙パック当時、我が家では、ドアポケットの狭い仕切りの所に保管していた。ちょうどよく、ぴったりと収まっていた。
ジャストフィット!
ところがピースボトルでは、今までの場所には収まらないのだ。それも、ほんのわずかな違いで。
分かりづらいですが、底まで収まらずに引っかかる
上の写真で、ポカリスエットのペットボトルが入っているように、500mlのペットボトルが収まる場所に、ピースボトルはごくわずかな差で収まらない。
容器の底面積=冷蔵庫のスペースの専有面積が、ピースボトル化に伴ってわずかながら大きくなってしまったのだ。

かといって、1リットルの牛乳パックを入れる場所ではスカスカで中途半端だし、第一、我が家では牛乳や麦茶など先客が多くて、満杯。
横に寝かせて置くには、上部に付いたはね上げ式のキャップでは漏れそうで危険。(横置きは紙パックでも推奨されたことではないが、注ぎ口を上にして寝かせれば、こぼれる可能性はとても低かったと考えられる)
我が家の冷蔵庫ではカルピスを置く場所がなくなった。

ほかにも、容器の背も紙パックよりピースボトルのほうが高く、容器の“安定感“に不安を感じたり、他のものの出し入れ時に引っかかる恐れがある。
ピースボトルは内容物の品質保持能力は向上したというし、子どもなど手元がぎこちない人には安心して扱えるようにはなったかもしれない。でも、単純な「保管のしやすさ」はピースボトル化で低下したと言わなければならない。


そんなわけで処分方法と収納場所の問題により、我が家でカルピスを買うことは、再びなくなってしまった。
必ずしも「ピース」な「ボトル」ではない、ピースボトルなのです。
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ぐるる

2013-07-06 23:03:45 | 秋田のいろいろ
秋田市中心市街地循環バスの愛称と車体デザインが公募されていた。決定したデザイン2つを車両に塗装する作業が6月20日頃から行われ、予備車の日野リエッセ「129」と一般路線から応援に入ったいすゞエルガミオ「211」の2台が連日代走していた。

今日、7月6日にエリアなかいちオープン1周年式典と各種イベントが開催され、それに便乗して(?)愛称とデザインの表彰式を行ない、でき上がった新デザインの車両を展示。7日から新しいデザインの車両で運行することになった。【7日追記】秋田市ではこれを「リニューアル」と呼んで告知している。

これを伝えるNHK秋田のニュースは「(1周年記念式典が行われて、)このあと、7日から運行が始まる、中心市街地循環バスのお披露目などが行われました。」と伝えたが、それだと循環バスの運行自体が7日から始まると誤解されそう。
「7日から“新しい車体デザインで”運行が始まる」とかじゃないといけないのでは?


以下、応募者等の情報は、秋田市の発表と6月1日付秋田魁新報より。
愛称は35名50点、デザインは100名(グループの場合はどうカウントしたか不明)103点の応募があった。愛称は大人、デザインは小学生からの応募が多かった。
愛称は、市立明徳小学校6年生が応募した「ぐるる」に決まった。

展示された新しいデザインのバスを、雨が一段落した昼過ぎに見に行った。※暗い天候なので、写真の写りが悪いです。
広小路から見たエリアなかいち
他のイベントを見に来た人はたくさんいたが、循環バスの車両を見る人は他にはいなかった。通りかかった人の何人かが目を留める程度。
新しい塗装になった2台は、広小路と並行に、秋田駅側に前を向けて縦列に展示されていた。
前から834、835
バスを見るだけ見てすぐに帰ったので周囲まではよく観察しなかったが、特に説明表示やスタッフはいなかった模様(近くのテントにはスタッフらしき人がいたけど、その人?)。
834は前のドアが開いていた。中に入ってくださいとも入らないでくださいとも書いてなかったが、開いているのなら入っていいのだろうと、入らせてもらった。※後日別記事で紹介するつもりです。→車内その1その2

では、デザインの紹介。
「834」は市立中通小学校5年生2名の作品。「835」は秋田公立美術大学3年生(=美短からの編入生ということか)5名の作品。
 

 



 

どちらにも、同じ「秋田市中心市街地循環バス ぐるる」の文字と、顔が「100」で富士額の犬みたいなマークが描かれている。これは応募とは別の後付けなのだろう。
それとは別に、834にはどことなく似た犬のキャラクターもいて、資料によれば「キャラクターのわんこいぬ」だそう。

側面は、834では左右とも同じだが、835は異なる。
上の写真の通り、ドア側は834とも共通するような青空と雲。一方、運転席側はそれに加えて沿線の施設がデザインされている。
前から、(イベントが行われていて離れて撮影できなかったこともあり、部分的な写真ですが)
秋田市民市場、川反、赤れんが郷土館

サンパティオ、旧金子家、民俗芸能伝承館、久保田城御隅櫓、佐竹資料館

エリアなかいち、千秋美術館
順番や位置関係は実態とは異なるが、楽しいデザイン。どうせなら、歩道から見やすいドア側に描き、834にもあってもいいのではないだろうか。

2台とも、ベースの色は同じようだ。資料では水色だが、実際は青に近い。統一感があるし、他のバスとの区別もできるし、悪くないデザインだと思った。
なお、印刷したシートを車体に貼るラッピングではなく、車体に直に塗装したように見えた。


採用はされなかったものの、優秀作品として選ばれたものが2点あり、資料によれば1つはやはり水色ベース、もう1つは赤ベース。
その赤のデザインに対する審査員のコメントが「デザインの仕上がりはとても良かったが、緊急車両と同色であり、運行には不向きな感じがした。」とある。赤いからダメという理屈じゃあ、JR九州のバスも、JR東日本の「びゅう」バスも、郵便局の車も、コカ・コーラのトラックも「運行には不向き」ということになりませんでしょうか…

明日から運行します
そういえば、7月頃から一日乗車券を発売するという話があったけれど、それはどうなったのでしょうか。
【8日追記】8日付秋田魁新報秋田市地域面によれば、「6日からは、循環バス1日乗車券(300円)の販売が始まった。JR秋田駅の東西にある案内所、市役所バスコーナーの3カ所で購入できる。」とのこと。
大きく告知されることなく、発売が始まっていた。秋田市のサイトに前からアップされていた新しいリーフレットを改めて見ると、それには案内があった(発売箇所の表示はなし)
当初は車内で発売するという計画だったが、それはやめた模様。

【7日追記】
7日は「リニューアル記念プレゼント」として、「秋田市中心市街地循環バスをデザインした. 『クリアファイル』をプレゼント!!」「先着100名様に車内で配布します!!」とのことだったが、午後に乗ったらもうはけてしまっていた。
始発などの車内放送はおそらく従来のままで「ぐるる」 の名称は放送されなかった。

各バス停のポールは、今までは一般路線バスのものと同じデザインだった。
7日に見ると、少なくとも秋田駅西口、千秋公園入口、木内前では、車体色と同じ青地に「ぐるる」のロゴや834の「わんこいぬ」がデザインされたものに替えられていた。(形状は従来と同じなので、上に貼り重ねたと思われる)。これなら、目立って分かりやすくなった。
通町は従来のまま。今後更新されるのか、それとも地元利用者が多いからあえて変える必要がないということなのか。
【15日追記】この後1週間ほどで、通町、ねぶり流し館前、大町通りなども新デザインに更新された。バス停のポールの形が異なる買物広場は特に変化なし。
※バス停についてはこの記事にて


【20日追記】7月20日(土)は、834と一般塗装のリエッセが走っていた。
専用塗装登場後も、従来通りリエッセが緑色のまま予備車になっているようだ。

※長野市の中心市街地循環バスは「ぐるりん号」。この記事参照。

【2019年10月21日追記】秋田市でぐるるとまぎらわしいものに「くるりん周遊パス」がある。「ぐるる」でなく「く(KU)るりん」、「バス」でなく「パス(PASS)」。
「共通観覧券「みるかネット・くるりん周遊パス」」のことで、秋田市立の文化施設9か所を、1年の有効期間中に1回ずつ入館(その他割り引きになる施設も)できる券。
さらに、ぐるるの車内やパンフレットにくるりん周遊パスの告知が出ているなど、余計にややこしい。
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花菖蒲/E653系

2013-07-04 23:08:49 | 秋田の季節・風景
6月18日に梅雨入りしたものの、真夏のような晴れて暑い天気が続いていた秋田市。
結局は6月は19日に13.5ミリ降ったほかは、ほとんど雨が降らなかった。真夏日は6日。
今後の水不足が懸念される中、7月3日には30.5ミリとまとまって振り、今後も雨の日が続く予報。やっと梅雨らしくなった。
今日の広面・下北手付近の太平川

さて、この時期恒例の広面近隣公園のハナショウブ類。(2010年の記事
 見頃はやや過ぎたか

 





特急「いなほ」の次の車両になるE653系電車。
その1本「K304」編成が、6月中旬から秋田に来ていた。その後、ずっと秋田に滞在していて、たまに羽越本線を走行するようだが、基本的に秋田車両センターと秋田駅東側の留置線の間を行ったり来たりしている模様。
秋田駅のWeロードの下に
この時は、パンタグラフが上がっていて、1度警笛が鳴った。
ドア後ろのマークは車体色のモチーフとなった「霞ヶ浦と帆曳舟」
東西歩道橋Weロードの上から運転台を見下ろすと、運転士らしき制服姿の社員が運転席に座っていた。
勉強中?
おそらく、運転する前に停車した状態で、機器の配置やその操作方法を習得しているのだろう。
特急「つがる」にE751系が導入される直前にも、同じ場所で同じようなことをしていた
7両編成はさすがに長い

6月26日には、JR東日本新潟支社から正式に車両交替が発表された。
塗装変更のほかグリーン車を設置(かなりゆったりした構造)する改造が行われるものの、編成は短縮されずに7両のまま。現行の6両編成でも、秋田県内では持て余し気味、新潟・山形側でも程よく収まるくらいの乗車率かと思うが、短縮するよりはそのまま使ったほうが楽ということだろうか。
E751系を秋田-青森のつがるに転用した時は、6両編成から2両抜いて4両編成にして、抜かれた2両は青森で放置されているのに。

【6日追記】6日付秋田魁新報社会面に「ダイヤ改正後順次 特急「いなほ」新車両に変更 グリーン車含め7両」という記事が出た。
5日にJR東日本秋田支社から発表があったそうで(恒例によりサイトへのアップは遅れるのか)、「9月28日のダイヤ改正に合わせ」て、「いなほ7号と8号(※)に導入し、来年夏ごろまでに順次変更」するとのこと。
※秋田県内へ乗り入れる(=酒田以北)いなほに限った情報だと思われる。
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