2023年10月1日に、恒例の秋田中央交通の路線バスダイヤ改正が、恒例の乗務員不足を理由とする減便をメインとした内容で実施されたばかり。
ところが、10月31日に、公式サイトに「五城目線 ダイヤ改正(減便)のお知らせ(2023年11月20日改正)」がアップされた。「バス乗務員不足のため」としている。
全国的に同様の理由で、定例のダイヤ改正以外の時期に、突発的に減便や路線廃止が行われているとは聞いていたが、秋田でも。
【11月1日画像追加】五城目営業所担当の五城目行き
対象となるのは、新国道・土崎・飯島・追分を経由して、秋田駅西口と五城目バスターミナルを結ぶ路線(系統番号100)。
2023年10月では、時刻の移動だけで減便はなかった。平日10往復、土日祝日6往復の運行。
11月20日からは、平日4往復、土日祝日2往復となる、大幅減便。
現行の五城目線は、平日の1往復を秋田市の臨海営業所が担当し、それ以外は五城目営業所が担当。臨海担当便は減便されないので、五城目側の人員不足が原因と考えられる。
秋田中央交通五城目営業所は、子会社の秋田中央トランスポート(の五城目営業所)が、業務を受託する形。親会社の五城目営業所は、五城目線のみを担当し、子会社の五城目営業所は、周辺市町村のコミュニティーバスやスクールバスを受託運行している。
おそらく、五城目の乗務員は親会社と子会社を掛け持ちしていて、欠員が生じたのだろう。スクールバスなどを運休するわけにはいかないし、五城目線は拘束時間が長い(往復4時間)ので、減便しやすく、減便の“効果”も高いということなのだろう。
【11月3日補足】減便後の五城目側の車両・乗務員の運用としては、土日は1台・1人で回せそう(途中の待機・総拘束時間は長いが)。平日は夕方2便の時間が重なっているため、2台・2人は必要になろう。
減便後は、平日はほぼ毎時1本あったのが、朝1往復、昼1往復(臨海便)、夕方~夜2往復に。土日祝日は朝夕1往復ずつだけになり、昼間はなくなる。
これにより、追分より先の区間で利用する人たちはもちろん不便になるが、新国道経由他系統と重なる秋田市内区間でも、運行間隔が不均一になる。一部の廃止便前後のダイヤを抜き出してみる。
平日下り(秋田駅西口発)
10:35セリオン、11:00五城目、11:20追分
14:00セリオン、14:25五城目、14:55追分
15:20セリオン、15:40五城目、16:05土崎駅
16:50土崎駅、17:15五城目、17:30土崎駅
土日祝下り(秋田駅西口発)
10:20セリオン、11:20五城目、11:50セリオン
12:50セリオン、13:20五城目、13:55飯島
土日祝日上り(秋田駅西口着)
10:03飯島、10:40五城目、11:26セリオン、12:06追分、12:40五城目、13:26セリオン、14:10五城目、14:41追分
と、平日でも1時間近く、土日は1時間半、間隔が空くところが生じる。これから冬にかけ、夕方の帰宅時間帯などが心配になる。せめて秋田市内の営業所担当で、セリオンや土崎駅止まりの代替便を出せばいいのだろうが、その余裕もないということかもしれない。
五城目線の前後に短距離のセリオン線が設定されているところも多いので、土崎の旧道区間以遠ではさらに間隔が空く。
ちなみに、新国道経由の総本数(秋田駅西口~港中央二丁目【8日補足・他経由と重複しないのは、山王二丁目~港中央二丁目】、新港線は除く)は、平日下り39・上り46、土日祝上下とも24。11月20日からは32・40、20となる。
五城目線に限らず、日本各地の減便された路線やバス会社で乗務員が確保でき、元の便数に戻る時は来るのだろうか。そして、他の路線でさらなる減便や廃止が、いつ起きてもおかしくない状態なのだろう。
貨物輸送の維持も大切だけれど、路線バスについても、国全体の問題として真剣に取り組んでもらわないといけない。
※この後、2024年10月の定期ダイヤ改正では、秋田市内の各路線では若干の増便が実施されたが、五城目線は減便されたまま。新国道経由では、五城目線の穴埋めと思われる増便が、土崎駅発着系統を中心にあった。
ところが、10月31日に、公式サイトに「五城目線 ダイヤ改正(減便)のお知らせ(2023年11月20日改正)」がアップされた。「バス乗務員不足のため」としている。
全国的に同様の理由で、定例のダイヤ改正以外の時期に、突発的に減便や路線廃止が行われているとは聞いていたが、秋田でも。
【11月1日画像追加】五城目営業所担当の五城目行き
対象となるのは、新国道・土崎・飯島・追分を経由して、秋田駅西口と五城目バスターミナルを結ぶ路線(系統番号100)。
2023年10月では、時刻の移動だけで減便はなかった。平日10往復、土日祝日6往復の運行。
11月20日からは、平日4往復、土日祝日2往復となる、大幅減便。
現行の五城目線は、平日の1往復を秋田市の臨海営業所が担当し、それ以外は五城目営業所が担当。臨海担当便は減便されないので、五城目側の人員不足が原因と考えられる。
秋田中央交通五城目営業所は、子会社の秋田中央トランスポート(の五城目営業所)が、業務を受託する形。親会社の五城目営業所は、五城目線のみを担当し、子会社の五城目営業所は、周辺市町村のコミュニティーバスやスクールバスを受託運行している。
おそらく、五城目の乗務員は親会社と子会社を掛け持ちしていて、欠員が生じたのだろう。スクールバスなどを運休するわけにはいかないし、五城目線は拘束時間が長い(往復4時間)ので、減便しやすく、減便の“効果”も高いということなのだろう。
【11月3日補足】減便後の五城目側の車両・乗務員の運用としては、土日は1台・1人で回せそう(途中の待機・総拘束時間は長いが)。平日は夕方2便の時間が重なっているため、2台・2人は必要になろう。
減便後は、平日はほぼ毎時1本あったのが、朝1往復、昼1往復(臨海便)、夕方~夜2往復に。土日祝日は朝夕1往復ずつだけになり、昼間はなくなる。
これにより、追分より先の区間で利用する人たちはもちろん不便になるが、新国道経由他系統と重なる秋田市内区間でも、運行間隔が不均一になる。一部の廃止便前後のダイヤを抜き出してみる。
平日下り(秋田駅西口発)
10:35セリオン、
14:00セリオン、
15:20セリオン、
16:50土崎駅、
土日祝下り(秋田駅西口発)
10:20セリオン、
12:50セリオン、
土日祝日上り(秋田駅西口着)
10:03飯島、
と、平日でも1時間近く、土日は1時間半、間隔が空くところが生じる。これから冬にかけ、夕方の帰宅時間帯などが心配になる。せめて秋田市内の営業所担当で、セリオンや土崎駅止まりの代替便を出せばいいのだろうが、その余裕もないということかもしれない。
五城目線の前後に短距離のセリオン線が設定されているところも多いので、土崎の旧道区間以遠ではさらに間隔が空く。
ちなみに、新国道経由の総本数(秋田駅西口~港中央二丁目【8日補足・他経由と重複しないのは、山王二丁目~港中央二丁目】、新港線は除く)は、平日下り39・上り46、土日祝上下とも24。11月20日からは32・40、20となる。
五城目線に限らず、日本各地の減便された路線やバス会社で乗務員が確保でき、元の便数に戻る時は来るのだろうか。そして、他の路線でさらなる減便や廃止が、いつ起きてもおかしくない状態なのだろう。
貨物輸送の維持も大切だけれど、路線バスについても、国全体の問題として真剣に取り組んでもらわないといけない。
※この後、2024年10月の定期ダイヤ改正では、秋田市内の各路線では若干の増便が実施されたが、五城目線は減便されたまま。新国道経由では、五城目線の穴埋めと思われる増便が、土崎駅発着系統を中心にあった。