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ネットカフェ難民「自力で脱出は困難」 その日暮らし、貯金なく(08/28 )
厚生労働省が全国に約5400人いると推計したネットカフェ難民。経験者は「いったん落ち込むと抜け出すのは難しい」と振り返る。4割が路上生活を経験しており「ホームレスの一形態」とみる支援者もいる。
「実際にはもっと多いんじゃないか」
3カ月前まで東京で日雇い派遣労働者として働きながら、1年以上にわたってインターネットカフェで暮らしていた20代の男性は話す。
男性はかつての生活を、「路上生活とアパート暮らしの中間」と表現する。「テレビもパソコンもあって、そこそこ快適だから『これでいいか』と思っちゃう部分がある」
厚労省の調査では「敷金など入居費用の貯蓄の難しさ」が原因で住居が確保できないとの回答が多かったが、男性も「その日暮らしで貯金は無理。自分の力だけでは脱出できない」と振り返る。男性の場合、実家に帰ることで生活を立て直したという。
大阪でホームレスを支援する「野宿者ネットワーク」の生田武志代表は「仕事が途絶えれば、すぐに路上生活。ホームレスの一形態ととらえるべきだ。若年ホームレスの増加につながっていく恐れがある」と指摘する。生田さんは「行政は、不安定就労の労働者がネットカフェ生活に入る前の早い段階で支援することを考えてほしい」と求めた。(産経新聞)
ネットカフェ難民5400人 厚労省、初の実態調査(08/28) 安倍改造内閣の最大の課題の一つは、構造改革路線の影の部分の解消である。 具体的に言えば地域振興、地域格差の是正、そして個人の努力ではどうしようもない就業条件の格差是正である。 ヒルズ族と呼ばれる若者が巨万の富を自由に動かす生活を享受している。 その一方、ネットカフェ族と呼ばれる若者がその日の仕事を探し回っている。 いや、若者ならまだ若さがあるから良い。 50代の中年男がネットカフェ族の4人に一人もいるというからただ事ではない。 昔の貧しさに比べたら、今の貧しさはまだましだ、という説がある。 大学時代に貧しさの余りに学費未納で除籍処分を受けたという作家の五木寛之さんは「ガムの貸し借り」をしたという。 友人から借りたガムを後で買って返したというわけではなく、クチャクチャ噛んでいるいるガムを「貸せ」といったら口から出して貸し、相手が暫く噛んで又返してもらい再び噛みなおしたという。 物資の無い時代に育った筆者もさすがに一世代上の五木さんのような「ガムの貸し借り」は知らずに育った。 五木さんの話を聞くと(ラジオでだけど)、当時は貧しくとも若さと夢があったので、「ガムの貸し借り」をするような生活もそれほど苦にはならなかったようでだ。 少なくとも「貧困」とは感じなかったという。 何よりもその時代は周りが皆貧しくて、それが当たり前とさえ考えていた。 物資が少なかったから昔のほうが貧しいという論は的を射ていない。 時代を遡れば貧しさの度合いは漸増し、遂には生きてはいけないほど貧しくなるはずだからだ。 平等を語るとき、結果の平等は共産主義だといって否定しても、機会の平等は資本主義社会でも必要だと言われる。 現在の日本社会の就職状況では、いくら努力をしても人生を掛けたチャンスは平等にめぐっては来ない。 日本という一つの国にまったく別の原理で動いている二つの国が存在するような状況だ。 企業の採用条件で一旦非正規社員の中に足を踏み入れると、そこから脱出するのは難しいといわれている。 年齢が進むと更に脱出の機会は少なくなってくる。 かくして一つの国の中に出来た一つの国からもう一つの国への移住は絶望的となりつつある。 だが、ネットカフェ難民も下記記事の「刑務所難民」に比べればまだ恵まれているのかも知れない。 安倍海造内閣に構造改革の影の部分の解消を期待したい。 「一生刑務所にいたい」出所の男殺人未遂 [16日07:27] 刑務所に“長期滞在”するため、警察署の留置場内で同室者(30)の首を絞めて殺そうとしたとして、群馬県警太田署は15日、殺人未遂の疑いで、住所不定、無職碓氷昭夫容疑者(64)を再逮捕した。先月刑務所から出所したばかりの同容疑者は、生活苦から刑務所に戻りたくなり、窃盗犯として7日に自首、逮捕された。量刑の重い犯罪でダメ押しすることで、刑期の長期化を狙ったとみられる。 調べでは、碓氷容疑者が犯行に及んだのは、消灯時間から1時間が経過した14日午後10時ごろ。太田署の留置場で、布団カバーを布団から外して細長くロープ状にたたみ、寝ていた同室の男性の首に巻き付けて絞め上げた。同室にはもう1人男性が拘置されており、この男性が不審な物音に気付き、知らせを受けた看守が、取り押さえた。首を絞められた男性は全治3日の軽傷だった。 碓氷容疑者は調べに対し「将来を悲観した。重い刑で一生、刑務所に入っていようと思った」と供述している。 碓氷容疑者は7月に刑務所から出所したばかりだった。しかし今月7日、太田市内の会社員(57)宅に侵入。1階にあったエレキベースギター(3万円相当)1本を盗み出し、現場の最寄りの交番に自首した。太田署が住居侵入と窃盗容疑で逮捕したが、動機について「職を求めたが得られず。3日間何も食べておらず、刑務所に戻りたかった」などと話していた。今後の生活への不安から、留置場内で刑の重い犯罪を重ねてダメ押しするための殺人未遂だったとみられる。 近年、生活苦から食事と寝床が確保できる刑務所に入るために軽い犯罪を犯す累犯者は少なくない。法務省の法務総合研究所では、06年8月1日~11月30日までに出所直前の65歳以上の受刑者607人に意識調査を実施。入所前に金銭面で日常生活が困難だった受刑者は、入所が2度目以上の受刑者で6割を超えている。 同署では「しっかり働いて食っていけないのか」などの説得も行ったが、碓氷容疑者は「おれにはやっぱり刑務所があっている」などと話しているという。同署関係者は「刑務所でいくらか支給されてもすぐなくなるし、職安に行っても仕事もなく、刑務所に戻りたくなる。格差社会、現代の厳しさも(背景に)ある」と同情する一方で「動機が不純。希望通りに無期懲役とはならないのではないか」と困惑している。 [日刊スポーツ 2007年8月16日7時27分 紙面から] 関連記事
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