狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

「アルツハイマーと脳死」 言葉狩りは「甲子園野球放送」にも

2007-08-24 17:53:06 | 県知事選

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今朝の朝日は社説・天声人語とダブルで安倍批判。

だが余りにもあからさまで突っ込みどころ満載の社説は「痛いニュース」http://blog.livedoor.jp/dqnplus/にも任せしてお任せてして、ここでは一言だけ。

首相の訪印―価値観外交のすれ違い

≪そもそも安倍首相の価値観外交は、中国包囲という色彩を帯びている。
03年度以降、インドは中国に代わって円借款の最大の受け取り国になった。
価値観外交の展開に伴って、援助額はさらに膨らんだ。
しかし、日本にとって中国が持つ重みは、インドとは比べものにならない。≫(抜粋)

日本に反感を持つ国より、好意を持つ国と仲良くするのは、

当たり前田のクラッカー! 

社説全文は資料保存のために文末に転載。

 

【追記】8月25日

当たり前田のクラッカー 」を使いたいがために朝日社説を持ち出したのだが。

一部に意味不明とのヒンシュクを買いました。

死語辞典 を参照して下さい。(死語だったんですね)

 

                    ◇

天声人語
2007年08月24日(金曜日)付

 芝居の入りが思わしくないとき、客足を取り戻す切り札と頼む演目は、日本なら「忠臣蔵」、西洋なら「ハムレット」だと聞く。「忠臣蔵は芝居の気付け」とも言い習わされる。どちらも、名場面と名せりふで、観衆を飽きさせることがない。

 不人気な内閣は、「気付け」を改造に頼むしかないのだろう。7月の参院選では、主役の安倍首相はじめ、脇役大臣の「大根」ぶりに、国民から「引っ込め」の声が飛んだ。だが、大敗もものかは、早ばやと続投を決め、週明けには新たな組閣に踏み切る。

 珍場面と迷せりふの安倍一座に憤った国民の目は、なお厳しい。宿敵、民主党の小沢代表は「政府は脳死状態」とばっさり。連立を組む公明党の太田代表からも「安倍政権がだらしないのは皆さんの言うとおり」とやられた。

 自民党内からも退陣論が噴いてやまない。文字通り、四面に楚歌(そか)を聞きながらの改造である。「私の内閣」「私の国造り」などと、首相は天動説さながらの発言を続けてきた。なお続くなら、民意を読めない鈍感ぶりは極まることになろう。

 挙党一致であれば見栄えはいい。だが、意見の合わない先輩らを迎えたとき、うまく手綱をさばけるのか。国民注視の組閣劇で、「お友達」を集めてすむはずもない。

 ハムレット随一の名せりふは「生か死か、それが問題だ」だろう。外遊先で安倍さんは、「生」と「死」にいろいろな名前を当てはめて、悩んでいるに違いない。いずれにしても脇役陣のみが入れ替わり、なぜか主役は変わらぬ第2幕となる。

                    ◇

「私の内閣」「私の国造り」などと、首相は天動説さながらの発言を続けてきた。

首相の言葉を天動説と皮肉るが、今朝の「天声人語」は自分の声を天の声とでも錯覚したのか天敵安倍内閣に言いたい放題。

現役の首相に訴えられるという前代未聞の状態で参院選を迎えた朝日新聞。

恥も外聞も無く小沢民主党を応援した。

希望通り安倍自民党が大敗した。

だが、それだけでは満足出来ないのが朝日の性(さが)。

自民党内からも退陣論が噴いてやまない。文字通り、四面に楚歌(そか)を聞きながらの改造である

連立の大田公明党代表や、熱烈応援をした大田民主党代表の口を借りてまで安倍内閣の霍乱を企む。

だが安倍批判に熱心の余り、言葉狩りが得意な朝日が小沢党首の「差別発言」にはお目こぼしのようだ。

自民党議員の「失言」を挙げれば「子供を生む機械」から「アルツハイマー」まで。

安倍叩きのマスコミの好餌となった。

いわく「アルツハイマー患者の家族の心情を慮れば云々」。

 

ここで「アルツハイマー」と「脳死状態」のどちらが患者の家族にとって苦痛かはさて置く。

アルツハイマー患者の家族の心情を慮る同じマスコミが、

「脳死状態」の患者の家族の心情を無視することを片手落ちと言うのである。

当日記はこの種の言葉狩りには不同意であり、「片手落ち」と言う言葉も慣用で無意識につかっただけ。

それによって障害者を差別する気は毛頭無い。

それこそ「毛頭無い」なんて書いたら「毛根の無い」ハゲ頭の差別用語になるではないか。 

斯くも言葉狩りはバカバカしい。

結局朝日は支援する小沢党首が発する「脳死」ならОKで、

自民党の麻生大臣が発する「アルツハイマー」は許せないと言うことらしい。

非常に分り易い。

戦前の敵性語の禁止と言う言葉狩りの反動は、

戦後いろんなところに現れた。

当初は言葉狩りと言うよりGHGの指令で「文化狩り」さえ行われた。

「チャンバラ映画」を禁止した結果、戦前の時代劇俳優が刀を拳銃に持ち替えた奇妙なギャング映画が流行った。

マッカーサーが生んだ「七つの顔の男」

「文化狩り」が行き過ぎて、戦後学校で剣道の部活をに反対する婦人団体まで出てきた。

いわく「剣道は人殺しを練習する術だから反対」ということだった。

「戦争を想い出す」とも。

これに異論を唱えようものなら

「人殺しを認めるのか。 戦争を賛美するのか」の感情論で大変だったようだ。


現在の時世では考えられない話だが、これ本当の話。

いや、現在でも言葉尻を捕らえて、なにかと言うと「戦争を連想する」、「軍靴の響き」、「いつか来た道」等々・・・と平気で書くのが沖縄の新聞。

だが、甲子園の高校野球の実況放送にまで「戦争を思い起こす」となると、もはや朝青龍ではなくとも精神科の領域ではないのか。

琉球新報 記者の余録

甲子園で平和を願う  (8/16 9:44)
 今年もまた、甲高いサイレンの響きが甲子園球場を包み込んだ。「終戦記念日」の8月15日正午、球児も観客も1分間、平和への祈りをささげた。沖縄大会でも、6月23日の「慰霊の日」には各球場で高校野球の試合を中断し、激戦地だった南部の方角に向かって黙とうする。
 今年の慰霊の日、ある審判が渋い顔で言った。「どうも違和感があったな」。黙とう後の球場で、応援団が「○○高の特攻隊、行けー、それゆけ…」と声を張り上げたからだ。
 野球は応援だけでなく、プレー用語にも物騒な言葉が多い。「挟殺プレー」「憤死」「犠牲バント」…。戦争が色濃くなった1940年代、「敵国」の言葉を使わず日本語に言い換えた名残がいまだに残っている。
 高校野球を実況するQABの棚原勝也アナウンサーは、戦争を思い起こすような言葉は使わないよう意識しているという。「伝令」も「監督の指示を伝えに行く」と言い換える。新聞ではスペースの都合でできるだけ漢字を用いるため、これらの用語を使うことが多い
。「死」「殺」などが並んだ原稿を読み返すと、勝負事とはいえ、これでいいのだろうかと悩んでしまう。
 答えはまだ出ていない。当分はそれらの用語を使い続けるだろう。だが、平和の時代に野球ができる貴さだけはしっかりと感じていなければならない。甲子園のスタンドであらためてそう思った。
(深沢友紀、社会部)

(琉球新報 8/16 9:44)

                      

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【資料保存用】2007年8月24日 朝日社説

首相の訪印―価値観外交のすれ違い

 米国とインド、それに豪州。自由と民主主義という価値観を共有するこれらの国と連携して事に当たる。それが安倍首相が唱える価値観外交である。

 首相にとって、インド訪問はその実践と言えるものだった。だが、価値観を共にする相手であっても、国益の違いを乗り越えるのは容易でないことを思い知らされたのではないか。

 「自然界に畏(おそ)れを抱く点にかけて、日本人とインド人には共通の何かがあると思わないではいられません」

 安倍首相はインド国会での演説でこう述べ、自らが提唱する「美しい星50」への賛同を求めた。地球の温暖化を防ぐため、温室効果ガスの排出を2050年までに今の半分に減らす構想である。

 温暖化防止が世界共通の課題であることには、インドも異論はない。シン首相は京都議定書後の枠組み作りへの参加を「真剣に考慮する」と応じた。

 ただし、インドにとっては経済をさらに成長させて貧困層を減らすことが、温暖化防止と並ぶ重要課題である、と付け加えることも忘れなかった。

 いま温室効果ガスの削減義務のないインドのような途上国に、今後どのような義務を負ってもらうのか。具体策に踏み込もうとすれば、難しい交渉になることを予感させる会談でもあった。

 国益の違いをさらに強く印象づけたのは、米印の核協定問題である。

 インドは核不拡散条約に未加盟のまま核実験を強行した。ところが、米国は査察を条件に民生用の原子力技術や核燃料を提供する協定に合意した。フランスやロシアも追随し、インドを核不拡散の例外扱いにする動きが広がっている。

 首脳会談でインド側は米印協定への支持を求めた。これに対し、安倍首相は「唯一の被爆国として核不拡散体制への影響を注意深く検討する」と述べるにとどまり、態度を保留した。

 理解しがたい対応である。被爆国の首相がこんなあいまいな態度を取っていいはずがない。大切な友人であっても、言うべきことは言う。核不拡散問題では譲歩できない、と明確に伝える。それが日本の役割ではないか。

 そもそも安倍首相の価値観外交は、中国包囲という色彩を帯びている。

 03年度以降、インドは中国に代わって円借款の最大の受け取り国になった。価値観外交の展開に伴って、援助額はさらに膨らんだ。

 しかし、日本にとって中国が持つ重みは、インドとは比べものにならない。在留邦人でみれば、中国が10万人を上回るのに対し、インドは2000人ほどだ。相互依存の度合いが全く異なるのだ。

 中国を牽制するテコにインドを使うような外交は見透かされる。インドにしても中国との交流を深めており、利用されることに甘んじるような国ではない。

 価値観を声高に唱えるような一本調子の外交は考え直した方がいい。

 

                   

  

 

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県議会議決・全会一致の内幕 「検定撤回」再可決

2007-08-24 07:09:00 | ★集団自決

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「検定撤回」再可決/「集団自決」修正

県議会が「県民の総意」を表しておればいいのだが、マスコミの圧力に負ける場合もある。 
 
特に選挙の前ともなると、政治家である議員はマスコミを敵に廻すことを恐れてマスコミに媚を売る。

沖縄県議会は、高校歴史教科書の沖縄戦「集団自決」の記述から日本軍の関与を削除した検定意見の撤回と記述の回復を求める意見書案を二度に渡って可決した。

同じ議案を二度も議決することは異常だし前例もないという。

これに先立って沖縄県内の41の市町村議会が揃って同主旨の議案を可決していた。

そして、その結果をもって「県民の総意」として「県民大会」を開くという。

 

それにしても全市町村の議決、それに県議会の全会一致議決とは。

沖縄の保守系議員は一体どのような考えでいたのか。

思考停止に陥って偏向マスコミの意のままに、サヨク議員と同じ意見を吐いて議決に同意したのか。

いや、そうではなかった。

参院選前の異常なマスコミキャンペーンに怯えて、マスコミに擦り寄った態度を示したというのが実態だった。

しかし、それにしも議決が全会一致とは一人のサムライも沖縄にはいなかったのか。

サムライはいた。 

自民党議員の中にはマスコミの異常な煽動に逆らって、議決採択に反対する議員もいた。

自民党会派の議論で、

「軍命の有無に対する事実関係が確かではない」

「裁判で争われている。意見書は司法への政治介入になる」

など反対意見も根強くあった。

そして議決採択はまとまらず先送りされていた。

自民党の見識、 結論先送り/「集団自決」意見書

だが、自民党会派の意見調整の実状、そして全会一致のメカニズムをマスコミが意識的に報じず、

あたかも沖縄の全議員が全会一致で「県民の総意」を表したような印象記事を報じた。

「反対意見書」採択に一貫して疑問を呈していた自民党の小渡亨県議会議員が世界日報紙のインタビューに応じて、地元紙が報じない県議会採択の内幕を語った。

 

以下は「ダイジェスト版世界日報」からの引用です。(なお、インタビュー県議会の議決が行われる前の6月に行われている)

                       *

記者:文科省の教科書検定について県議会の県議会の現状はどうか。

「野党はもちろん反対意見書採択を主張、公明党もそれに同調している。 自民党は、何人かが議決に反対の意見を示していたが、議決すべしとの意見も多い」

記者:自民党の意思決定はどのように行われるのか。

「県議会文部厚生委員会で決定することになっている。 その前に自民党の議員総会の手続きを経なければならない。 意見書の採択について議員総会は全会一致制であり、一人でも反対があれば意見書提案は採択されない仕組みだ。 先月末の議員総会で見解がまとまらず採択を見送ることを決定したが、今月14日の総会では、自民党県連代表が文科省に行き、今回の教科書検定の経過説明、回答を踏まえて協議した結果、市町村が相次いで意見書を可決していることや採択されない場合の県民からの反発を懸念する意見が大勢を占めて、採択やむなしの方向になった

記者:議員総会でいったん見送ることにしながら、なぜ再び採択の方向になったのか。

地元マスコミや革新系平和運動勢力の圧力が強い。文科省「軍命」削除の検定意見に反対しないのは沖縄県民ではないかにょうなキャンペーンを張っており、参議院選挙も来月に控えていることから、保守派議員もこの圧力に抗しきれなくなっている。

記者:慶良間諸島での「集団自決」における「軍命」についてどう考えるか。

「慶良間島で『集団自決』があったことは事実だ。 しかし、『集団自決』で『軍命』は存在したはずは無い。 もし『軍命』があったとすれば、渡嘉敷島の恩納川原での『集団自決』から生き残った村民が日本軍の陣地に行った際、軍から『なぜ生き残ったのか』と詰問され、それこそ、そこで自決を強要されたはずだ。 軍の命令とはそういうものだ。 だが、生き残りの人々の証言からはそうした内容は出てこない。

逆に、軍は、死に切れなかった村民のために機関銃を貸してくれと求めてきた村民の頼みを断ったとか、傷ついた村民の治療を軍が行った、赤松隊長が『早まったことをした』と述べた証言がある。 当時の状況、『軍命』の真の意味、生き残った人々の証言などから、軍は村民に自決を命令していなかったと考えるのが自然だろう。 『軍命』がなかったにもかかわらず、あったして『事実をわい曲する』ことは許されることではない」

記者:なぜ慶良間諸島での「集団自決」が「軍命」によるものだと地元のマスコミは断定して報じるのか。

「戦後、沖縄における反自衛隊感情、反政府感情という県民感情の原点がそこにあると私は考えている。 さらには、日米安全保障条約で米国に基地を提供した政府と米軍基地に反対する県民感情を作ってきた。 

反自衛隊の人々は『自衛隊は県民を守らない』とよく主張するが、その原形がまさに『集団自決』だとの位置づけだ。 『日本軍じゃ県民を守らなかった』と。

自衛隊が沖縄に駐留を開始した昭和47年つまり復帰の年以降、役所で自衛隊員の住民登録の拒否が行われたり、子弟の小学校への登校を拒否する事件が発生した。 しかし、当時の県内マスコミにはそうした行為を容認する雰囲気を煽った。

このため、現在大阪地方裁判所で係争中の裁判で『軍命がなかった』と判決が出れば、反自衛隊の根拠がなくなるばかりか、戦後長い間県民を欺いてきたことになる。 地元マスコミにとっては非常に重大な問題だ」(以下略) 引用終了

                        *

小渡議員のような明らかな「軍命否定」の意見が地元紙に掲載されることは無い。

ドキュメンタリー作家上原正稔さんの琉球新報連載中の記事「「パンドラの箱を開ける時 沖縄戦の記録」が突然掲載中止になったのも地元紙の論調に迎合しない上原さんの執筆姿勢にあったと推察する。http://blog.goo.ne.jp/taezaki160925/e/ac8fa60329305c37ac70c
7542c811ab1

地元新聞に連日登場して「軍命はあった」と証言者の数の多さに幻惑され、沖縄中がマスコミと同一意見かというと、必ずしもそうではない。

ささやかな当日記にコメントを送ってくださる方の殆どが地元紙の偏向報道に批判の怒りを表している。 

今朝の琉球新報「声」欄に興味深い投稿があった。

那覇市に在住の団体役員のОさん(77歳)が投稿した、

軍命認め平和学習を」というタイトルだが、内容はタイトルそのままのなので詳しい引用はしない。

要点は「国内唯一の地上戦」、「鉄の暴風」、「平和学習」などお決まりの文言を引用するだけで充分だろう。

興味深いというのは、冒頭の次のくだりのみである。

≪集団自決について談論風発している。 私は軍命令だと断言します。≫

そう、集団自決についてはマスコミの報じるような全県一枚岩の意見、或いは各議会の全会一致のように金太郎飴の意見ではなく、異なる意見が乱れ飛び「談論風発」しているのだ。 県民の目は節穴ではない。

「談論風発」の結果、投稿者Оさんは「私は軍命令だと断言します」と投稿し、それが新報のお眼鏡にかなって掲載されたに過ぎない。

もちろんお眼鏡にかなわない「声」がゴミ箱の屑と消え去ってしまうことは言うまでもない。

◆参考エントリ:「検定意見書撤回」  県民の総意とは迷惑な
≪「軍命の有無に対する事実関係が確かではない」「裁判で争われている。意見書は司法への政治介入になる」など反対意見も根強く、まとまらなかった。≫

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フジテレビ「あいのり」が「台湾返還」はなかったと認める

2007-08-24 05:46:44 | 県知事選

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この記事を読む前に次のエントリを読むとわかりやすいです。

「台湾が親日的なわけ」 親台湾番組「あいのり」に重大な誤謬

                   ◇

フジテレビ「あいのり」が「台湾返還」はなかったと認める
 
                          台湾の声編集部
 
フジテレビの番組「あいのり」が台湾の歴史を解説する際、日本が中国に「台湾を返還」したと表現した件で、番組制作側はそれを誤りと認め、HPでの番組内容の紹介文から問題箇所を削除した。
 
この歴史解説は、日本の若者に台湾の戦後の状況を正確に紹介しようとの好意的意図で行われたものだったが、中国の宣伝を信用したため、今回のミスに繋がったようだ。それだけに番組側はそれを重視し、せいいっぱいの措置を採った模様だ。
 
抗議を行ったある読者によると、「だいぶ台湾の歴史を調べた上でのものだったが、一般の日本人の例に漏れず、『台湾返還』といったものを鵜呑みにしてしまったのは仕方がない。誰もがそう信じ込まされているからだ。重要なのはその後再調査して、誤りを誤りと認めたこと。良心を感じた」という。
 
日本は台湾を中国に返還していない。したがって中国の台湾領有権の主張は、まったく根拠がないのである。

中国に媚びるメディアが多い中で、今回の「あいのり」による良識的な対応に安堵するとともに、すでに一部に予告していたフジテレビへの抗議デモは中止する。
 
これまで台湾のために抗議をしてくださった多くの日本の友人に、心から感謝したい。
 
 
 『台湾の声』  http://www.emaga.com/info/3407.html

                                                ◇

下記ホームページで問題の

日本は再び台湾を今の中国へと返還」

「このとき以来台湾は国際的には、中国の一地方として位置づけられてしまった」

の部分は削除されています。

◆「あいのり」の映像
http://www.youtube.com/watch?v=BHoWz2TipDk

日本精神:フジテレビ あいのりHP

【訂正前のHP該当部分】

≪そんな平和な台湾に激動の波が押し寄せる。1945年第二次世界大戦に敗れた日本は再び台湾を今の中国へと返還しかし、当時の中国は二つに割れていた。毛沢東率いる共産党と蒋介石率いる国民党。毛沢東の勢力に負けた蒋介石は大陸中国を追われ台湾を統治。独立国を宣言して、国連に加盟した。

 遅れること26年、1971年に国連が大陸中国の加盟を承認し、アメリカや日本も賛成。これに納得のいかない台湾は国連から脱退。このとき以来台湾は国際的には、中国の一地方として位置づけられてしまった。しかしその後台湾は、めざましい経済発展を遂げた。
 その礎を築いたのは日本だと考えているため台湾には親日的な人が多いのである。≫

                                            ◇

>重要なのはその後再調査して、誤りを誤りと認めたこと。良心を感じた

神ならぬ身のメディアに、間違いが無いとはいえない。

問題は、間違いを気づいた後の処理の仕方。

その当否でそのメディアの良識が問われる。

 

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