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小池防衛相、去就に注目 擁護論と批判 どうする首相
防衛省の事務次官人事をめぐる混乱を受け、27日の内閣改造での小池百合子防衛相の去就がクローズアップされている。政府・与党内では、人事に抵抗した守屋武昌事務次官への批判とともに小池氏の擁護・留任論が強まっているが、防衛省内では根回しなど地道な作業を不得手とする小池氏に懸念の声も出ている。秋の臨時国会ではテロ対策特別措置法の期限延長という重要課題を抱えるだけに、安倍晋三首相の決断が再び問われる。
自民党の中川秀直幹事長は19日、テレビ朝日の番組で内閣改造に関し、「小池氏を切れば、事務次官の抵抗に負けて閣僚を代えたことになり、おかしくなる」と述べ、小池氏を続投させるべきだとの認識を示した。
中川氏は「辞める次官の抵抗が最大の問題だ」と守屋氏を批判した。石破茂元防衛庁長官も同日のフジテレビ「報道2001」で、「人事権は大臣が持っている。事務次官も自衛隊員であり、たとえ不服があったとしてもシビリアンコントロール(文民統制)に服さなければいけない」と指摘。小池氏が当初、西川徹矢官房長の次官就任を内定した人事について「ある意味でよく考えている人事なのかもしれない」と評価した。
就任後2カ月足らずの小池氏が今回の改造で交代すれば、人事権を持つ閣僚が、官僚の抵抗による混乱の責任をとらされたとの印象はぬぐえない。ただ、小池氏の手法には批判もある。
小池、中川両氏が所属する自民党町村派の森喜朗元首相は17日のテレビ番組で「自分でもう切腹しようとしている人(守屋氏)を後ろから切りつけた感じがする。あまりいいことではない」と指摘。自民党の舛添要一参院政審会長も18日、「(省内の)人間関係をよく知っている人が大臣でなかったからこういうことが起きた」と述べ、小池氏の防衛相起用に疑問を呈した。
防衛省のある幹部は守屋氏の退任を「重い積乱雲が消え、青空が広がったような感じだ」と話す。しかし、「小池氏はテロ対策特措法の延長に反対している民主党の小沢一郎代表を批判しているが、外に出てペラペラしゃべっていれば法案が通るほど甘くはない」と、小池氏の手腕に懸念も示す。
守屋氏の後任に決まった増田好平人事教育局長も、“ぶっつけ本番”で臨時国会に臨むことになる。小池氏が留任した場合、テロ対策特措法延長に向けた省内の結束が急務となりそうだ。
(産経新聞 2007/08/20 01:10)
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参院敗北で一つだけよかった事は中川(女)が早々に辞任したことだが、次の発言には賛成する。
「小池氏を切れば、事務次官の抵抗に負けて閣僚を代えたことになり、おかしくなる」
石破元防衛庁長官の次の発言も的を射ている。
「人事権は大臣が持っている。事務次官も自衛隊員であり、たとえ不服があったとしてもシビリアンコントロール(文民統制)に服さなければいけない」
「文民統制に服すべきだ」石破氏が防衛次官を批判(08/19 11:28)
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小池防衛大臣と守屋事務次官の確執を小泉内閣時の田中真紀子外務大臣と外務官僚に例えるものがいる。
女性が大臣というだけで、二つの「事件」は全く似て非なるものだ。
>事務次官も自衛隊員であり、たとえ不服があったとしてもシビリアンコントロール(文民統制)に服さなければいけない」
忘れたはならないのは防衛事務次官は自衛隊という官僚機構のトップであり、防衛大臣はその官僚機構を統括する最高責任者であることだ。
話を分りやすくしよう。
戦前の陸軍省の陸軍大臣は、ある時期から現役の軍人が勤めるようになった。
陸軍大臣は国会でも御前会議でも軍服を着用して、軍人であることは一目瞭然だった。
戦後、陸軍省に変わる防衛省は文民統制の原則の下、軍服ならぬスカートをはいた防衛大臣まで登場した。
防衛事務次官は背広を着用の文民であることは大臣と同じであるが、武力集団自衛隊を統括する官僚機構のトップには違いない。
軍服が背広に変わったことで問題の本質を見失ってはいけない。
事務次官も自衛隊員なのだ。
事務次官の大臣への反抗は、戦前の陸軍官僚の陸軍大臣への反抗と同じである。
他の省では反抗だが、防衛省ではこれが「反乱」にもなる。
ここでは小池大臣の「指揮」の内容の是非は別次元の問題で、防衛官僚のトップが上司である防衛大臣の指示に逆らったことが問題なのだ。
この悪しき慣例が防衛省に蔓延したら、自衛隊の現場でも上司の意見に反抗し、実力行使に出るものが出ないとは言い切れない。
そうなれば、まさしくクーデターであり、「平成の226事件」にもなりかねない。
重武装をした自衛隊員が事務次官質に乱入して、「次官殿、問答無用です」と叫んで機銃掃射をしたらどうします、守屋次官。
ところで真夏のクーデターを止めるどころか、それに油を注いだ男塩崎恭久。
教育ママが彼の経歴を見たらよだれを流すだろう。
都内有数の都立の進学校、新宿高校卒から東大へ進学。
高校時代に米留学、そして日銀就職。
日銀在職中にハーバード大学大学院を終了している。英語も堪能な絵に描いたような「偏差値コース」だ。
彼の職務は内閣官房長官。
だが安倍内閣の大番頭で、官邸に在って「事務次官の反乱」を抑えるべき立場のこの男の態度は一体何だ。
「次官指名の手続きがどうだらこうだら」。
そんなことは些事末梢のお役所の事務手続き。
わざわざ記者会見で記者の前で発表し話題に飢えたマスコミの餌になる必要はなかった。
守屋次官が官邸に告げ口に来たら、
「立場を考えろ! 相手は直属の大臣だぞ。 無礼者下がれ!」
これで、すべて解決していたはず。
もう一度言おう。
ここで小池防衛大臣の人事の是非は別の問題なのだ。
ここで安倍首相が「お友だち」の顔を立てて小池大臣も同時に更迭しようものなら事実上安倍内閣は「反乱」を是認したことになる。
クーデター勃発?それとも「沖縄密約」? 防衛省の内紛
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