コミが6目半になって久しいですが、果たして妥当なのでしょうか?ざる碁の私にはコミはあまり関係ないことが多いのですが、どちらかと言えば白番でコミを貰える方が気楽です。
トッププロの対局ではどうでしょうか。過去5年間の七大タイトル戦及び挑戦者決定戦1166局(注1参照)の集計では、先番の590勝576敗で勝率50.6%でした。6目半のコミが妥当なら、勝率は5割になるところですが、50.6%は統計的な偶然の変動範囲と思われます。
以上で私の疑問は解決したのですが、上記データを1年ごとに区切って先番の勝率を調べて見ると2009年度54.4%、2010年度51.3%、2011年度51.5%、2012年度45.6%、2013年度50.2%(年度は囲碁年鑑の発行年度です)で、2009年度と2012年度は偶然による変動範囲を越えているように思えました。これは、あるトップ棋士の黒番と白番の勝率が2009年と2012年に極端に違うことに起因しているようでした。こういうこともあるんですね。
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