先日の日曜日(7/14)、NHK杯1回戦 佐田四段と上野女流棋聖の一戦が放映されました。両者とも期待の若手棋士で見ごたえある戦いを展開しましたが、最期は上野女流棋聖の鮮やかな手筋で決着しました。
図1 佐田四段が左上隅で❶とハネた局面。これに対して白はaと押さえるのが普通ですが、それだとコウ含みでたたでは済みません。ここで白は②とトビで受けたのが素晴らしい一手で、黒のネバリを封じています。このような一手に出会うと、自分が打ったわけでもないのに、なんか心が充実した気分なってしまいます。
上野女流棋聖はおそらく30手程前、黒から2-三に置かれた時から、このトビが見えていたのでしょう。恐るべし17歳。今後の活躍が楽しみです。
図1 第67回NHK杯1回戦 佐田四段(先番)対上野女流棋聖