羽根(直)九段が44期碁聖戦挑戦者に名乗りを上げました。山下九段、高尾九段、張栩名人と並び四天王の一角でしたが久々の”番碁”登場です。四天王も一時は次々に井山七冠(当時)の軍門に下りましたが、昨年は張栩九段(当時)が名人を奪取、棋聖戦では山下九段が後一歩まで井山棋聖を追い詰めました。挑戦する相手は違いますが、羽根九段もタイトルを奪取し四天王としての存在感をアピールしたいところでしょう。是非頑張って貰いたいと思います。
話は飛びます。”四天王”とは優れた四人のことを形容する言葉なのですが、言わずもがな、仏教で言う四方を守る『持国天』、『増長天』、『広目天』、『多聞天(毘沙門天)』を表す言葉です。誰がどの『天』なのかあまり意識せず呼んでいるのですが、小生の勝手なイメージから、戦いの碁の山下九は『多聞天(毘沙門天)』、形が美しい高尾九段は『広目天』、三代に渡って碁界を支える羽根九段は『持国天』、台湾(南)出身の張栩名人は『増長天』と割り当てて見ました。割り当てたからと言って何の意味もありませんが。
さらに話は飛びます。上記のように四人の優れた人は”四天王”、では三人の場合はよく”三羽烏”と言われます。何故『烏』なのか、何か謂れがありそうですが割愛。二人の場合は”龍虎”、一人の場合は”一強”などが一般的。五人以上の場合はあまり適切な言葉が浮かびませんでした。
以上、棋力向上には何の関係ないことを述べてしまいました。