45期棋聖戦挑戦者決定トーナメント河野九段対高尾九段の決勝変則三番勝負第1局は高尾九段が勝って、挑戦者への望みを次局へ繋ぎました。河野九段は序盤から4隅の実利を確保し、中央での折衝でも手厚く3子を取って優勢のように見えましたが、黒番の高尾九段がじりじりと追い上げ細碁模様に持ち込み、終盤素晴らしい”差し脚”で抜き去りました。小生の棋力では残念ながらどこでどう良くなったのか分りません。
Sリーグ優勝の河野九段には1勝のアドバンテージがありますので、次局に勝った方が挑戦権を得ます。現在のような挑戦者決定方式になって過去5年間、いずれもSリーグ優勝者が挑戦者になっています。やはりSリーグ優勝者に与えられる変則三番勝負での1勝のアドバンテージが非常に大きいようです。河野九段の昨年に続く連続挑戦か高尾九段の久々の挑戦か、次局は注目の大一番です。