goo blog サービス終了のお知らせ 

みちのく囲碁日記(時々絵手紙)

在住している地方の囲碁に関する出来事や、気になっている点などを気ままにつづっていきます。(絵手紙は全てY子さんの作品)

(改)先番の勝率

2016-03-09 13:24:06 | 囲碁統計
 先番の勝率については本ブログを書き始めた直後(2013/9/10)に述べました。その時はトッププロ同士の対局1166局において、先番の勝率は50.6%でした。その後データを積み上げましたので、以下にその結果を紹介したいと思います。 トッププロ同士の対局(下記の注1参照)2818局において、先番の勝率は50.75%で2013/9/10時のデータと大差ありませんでした。白番の勝率より少し上回っていま . . . 本文を読む

”ケンカ小目”異変

2015-10-28 13:48:32 | 囲碁統計
 トッププロ同士の対局における”ケンカ小目”の勝率はあまり良くない旨2013/10/23付けや2014/5/9付けの記事で述べてきました。しかし昨年の七大タイトル戦及び挑戦者決定リーグ戦、トーナメント戦における同布石の勝率は7割を超える結果でした。しばらくの間、黒番の同布石件数は少なかったのですが、これを機に再び多く打たれるようになるかも知れません。但し同布石を好んで打つ棋 . . . 本文を読む

明日は十段戦最終局

2015-04-21 16:06:20 | 囲碁統計
 高尾十段に伊田八段が挑戦する53期十段戦はいよいよ明日最終局(第5局)を迎えます。最終局ですので”握り直し”(再度先番/後手番を決める)が行われますが、どちらが先番となるか注目されます。過去十年間(注1参照)の十段戦挑戦手合いにおいては、先番の勝率が27勝15敗と64%を越えます。他の五番勝負のタイトル戦では五分かもしくは白番の方が勝率が良いのですが、なぜか十段戦に限って . . . 本文を読む

平行/タスキ/掛優先の比率

2015-02-18 09:30:16 | 囲碁統計
 囲碁の布石は大きく「平行型」、「タスキ型」、「掛優先」に分けられると思います。そして最近では「平行型」が圧倒的に多く打たれているようです。下図は過去10年間のトッププロ同士の対局((注1)参照)の布石の型の比率を表したものです。2005~2009年(囲碁年鑑掲載年度)頃までは、「タスキ型」や「掛優先」もそれぞれ20%程度打たれていましたが、最近ではそれぞれ10%以下になっており、その分「平行型」 . . . 本文を読む

両締まりの勝率

2015-02-02 15:59:00 | 囲碁統計
 コミが4目半や5目半の時代では、”黒に両締まり許すべからず”の風潮がありましたが、6目半のコミになった現在ではスピード重視で必ずしも両締まりに拘らなくなったように思います。そこで、例によって過去10年間のトッププロ同士対局((注1)参照)についてどの程度打たれているのか調べて見ました。  2346局中布石の初期段階で黒番両締まりが打たれた局数は19局(当方の調べ)と1% . . . 本文を読む

(続)終局手数

2014-12-23 21:01:38 | 囲碁統計
 終局手数が棋士によって特徴があることについては2013/11/22付けの記事で述べましたが、棋戦によっても差があります。  過去10年間のトッププロ同士対局(((注1)参照)における平均終局手数は210.6なのですが、棋聖、名人、本因坊の三大タイトル挑戦手合い(179局)の平均終局手数は224.7、三大タイトル以外のタイトル(天元、王座、碁聖、十段)挑戦手合い(151局)の平均終局手数は216 . . . 本文を読む

新天元誕生

2014-12-19 17:47:33 | 囲碁統計
 40期天元戦第5局は挑戦者の高尾十段が井山天元を破って天元位を奪取しました。これで十段位と併せて2冠となりました。井山天元は12/16の王座失冠に続いて、天元位も失い4冠に後退しました。2冠を失ったとは言え、大三冠(棋聖、名人、本因坊)を維持しており、依然第一人者であることは変わりありませんが少し心配です。来年の棋聖戦に向けて体制を立て直して頑張って貰いたいと思います。  高尾新天元には、是非 . . . 本文を読む

「にぎり直し」

2014-12-09 10:06:50 | 囲碁統計
 62期王座戦第4局は挑戦者(村川七段)が勝って、対戦成績が2勝2敗となり、決戦は12/16の最終戦に持ち込まれました。第一人者の井山六冠に対して挑戦者は大健闘していると思います。ここまで全て黒番の方が勝利していますので、第5局の「にぎり直し」の結果も注目されます。いづれにしても熱戦になるでしょう。 . . . 本文を読む

小林流の推移

2014-12-06 11:02:05 | 囲碁統計
 過去5年間(注1参照)の小林流の勝率については2013/11/12付け記事で述べましたが、今回過去10年間のトッププロ同士の対局(注2参照)における同布石の推移について調べて見ました。  下図は小林流の布石ですが、下辺⑦を一路左に寄せた布石(準小林流と仮称)8局も含めて集計しています。  最近同布石の成績はあがっていませんが、過去10年間では17勝12敗(勝率58.6%)と悪くありま . . . 本文を読む

大斜定石

2014-11-12 17:32:36 | 囲碁統計
 掲題は言わずと知れた、難解定石の代表格で江戸時代から打ち継がれているとのことです。昭和年代ではかなり打たれていたような印象(坂田本因坊対山部九段の挑戦手合い等)なのですが、最近ではあまり見かけないような気がします。小生はこの難解な変化(ハメ手も多い)に自信がないのであまり打ったことがありません。  そこで過去10年間のトッププロ同士の対局((注1)参照)ではどの位打たれているのか調べてみました . . . 本文を読む