たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

出雲へ~序章3

2018-08-30 09:50:34 |  出雲の神話

<出雲市・神戸川>

 

阿波を訪れたときもそうだったのですが、

「どんな切り口で話を書き始めるか」

という問題は、毎回非常に頭を悩ませる

テーマでして、特に出雲のように

「多種多様な側面」を持つ土地というのは、

ほんのちょっと切り取る角度を変えただけで、

読み手に与える印象ががらりと変わってしまいます。

 

阿波の神社を訪れる際には、

「資料の少なさ」に四苦八苦した一方で、

今回の出雲に関して言えば、

「資料の膨大さ」に圧倒されている次第。

とにもかくにも公に公表されている

本やデータの数量が桁外れなだけでなく、

著者それぞれの主張も千差万別なのです。

 

それもこれも、「出雲神話」という

何とも魅惑的な古代の物語が、

私たち日本人の「郷愁」を刺激して

止まないからなのでしょう。

古今東西、多くの専門家や知識人、

一般の歴史マニアに至るまで、

「イズモ」という響きが生む魔力に惹きつけられ、

出雲という土地を語りつくしてきました。

恐らく出雲には、他の土地以上に多くの人々の想念が、

幾重にも渦巻いているのかもしれません。