<内宮 ないくう>
阿波近辺のある神社の宮司さんに、
「外宮は五伴緒神を祀っている」
という説があることを伺いました。
五伴緒神(いつとものおのかみ)とは、
ニニギの天孫降臨の際に随伴した
天児屋命(あまのこやねのみこと)、
太玉命(ふとだまのみこと)、
天鈿女命(あまのうずめのみこと)、
石凝姥命(いしこりどめのみこと)、
玉祖命(たまのおやのみこと)の五神です。
恐らく、宮司さんの言う外宮の五伴緒神とは、
伊勢神宮のご正殿にお祀りされる
「相殿神」を指しているのでしょう。
仮に、ニニギの天孫降臨の物語が、
「古代イスラエル氏族の渡来」
を表していると想像するならば、
皇祖であるニニギに随伴した五神、
そして三種の神器に従わせた三神は、
ユダヤの祭祀系氏族の可能性もあります。
通常、相殿神という神様は、
ご正殿に祀られる主祭神に次ぐ、
高い格を持つ存在とされていますが、
伊勢神宮では、天照太御神や
豊受太御神とともに祀られる相殿神を、
公のご祭神として表に出してはいません。
もしかすると、それらの神々が、
「忌部氏」を暗示していたがゆえに、
存在を隠されてしまったのでしょうか……。