たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

新羅系部族

2018-08-18 09:24:10 | 阿波・忌部氏2

<洲本市・由良>

 

洲本市由良の生石神社(おいしじんじゃ)には、

新羅の王子・天日槍(あめのひぼこ)

の神宝が祀られている、という伝承が伝わるなど、

「新羅系部族」が接触を持った形跡が残されています。

天日槍は息長帯比売命(神功皇后)

の祖と言われていますから、

神功皇后の子どもである応神天皇が、

淡路島で遊猟をした経緯にも、

この地の新羅系の人々が深く関与していたのでしょう。

 

また当時、播磨に住んでいた天日槍系の人々の多くが、

伊佐勢理彦と若建彦の大軍に攻められて、

淡路島に逃げ込んできたという伝承があることや、

淡路島北部の貴船神社遺跡から、

新羅陶器が出土していることなども合わせて考えると、

扶余・高句麗系部族のシンボルでもある

「鹿」の形跡が残る南淡地方とは別に、

主に淡路島の中央部から北部にかけての一帯には、

新羅系の渡来人が集まっていた可能性もありそうです。