たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

石組みの遺跡

2018-08-23 09:52:13 | 阿波・忌部氏2

<洲本市・小路谷>

 

淡路島とユダヤとの関連を決定づけたのが、

洲本市の海岸で発掘された石組みの遺跡です。

その形状は、阿波の各所で見かけた

石造りの祭壇によく似ているものの、

どこか近寄りがたい空気を

纏っているようにも感じられます。

現在、それらの遺跡は

埋め戻されているとのことですが、

同じ場所に置かれていた

レプリカを見た際に漂ってきたのは、

祭壇というより「墓所」の空気感でした。

 

ちなみに、先日記事内でご紹介した、

「鹿」の紋章が刻まれた指輪は、

この遺跡から発掘されたものです。

ただし、写真で見る限りそれほど

古さを感じる造形ではないため、

信憑性に関しては何とも言えず……。

この物証だけを手掛かりに、

ナフタリ族が淡路島に上陸したと

断定するのは難しいのでしょう。

 

ちなみに、淡路島の名刹・千光寺には、

「猟師に射られた猪は海を渡って、

淡路島の山奥へ逃げ込み千手観音となった」

という由緒が伝わっているそうですが、

ナフタリ族という部族の象徴は、

鹿ではなく猪だったという説も存在します。

鳥、鹿、牛など多くの「鳥獣(部族)」

が棲むと言われた淡路島には、

もしかすると「猪」が暗示する人々も、

やって来ていたのかもしれません。