たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

忌部氏の職務

2018-02-26 09:10:21 | 阿波・忌部氏1

<三豊・忌部神社 みとよいんべじんじゃ>

 

 

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地方忌部には

1.竹や盾を納める手置帆負命(たおきほおいのみこと)

を祖神とする讃岐忌部(香川)

2.玉を貢納する櫛明玉命(くしあかるたまのみこと)

を祖神とする出雲忌部(島根)

3.宮殿の木材を貢納する彦狭知命(ひこさしりのみこと)

を祖神とする紀伊忌部(和歌山)

4.麻・木綿(ゆう)を納める天日鷲命(あめのひわしのみこと)

を祖神とする阿波忌部(徳島)

5・鍛冶に携わった天目一箇命(あめのかひとつかのみこと)

を祖神とする筑紫・伊勢忌部(福岡・三重)

などがある。

 

阿波忌部は、践祚大嘗祭に麁服(麻織物)を

貢進する役目があり現在でも続いている。

その他、越前(福井)、淡路(兵庫)、備前(岡山)、

隠岐島(島根)、安房(千葉)などにも忌部氏が居た。

* 若干文章を手直ししました

【参考サイト】

忌部文化研究所

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ひと口に「忌部氏」と言いましても、

全体の人数はかなり多かったと見られ、

朝廷での祭祀を行う中央忌部だけでなく、

祭礼具の製作を担当した一族から

お社の造営を担当した一族など、

その役目は多岐に渡っていたようです。

 

全国各地に移り住んだ地方の忌部氏は、

中央忌部や他地域の忌部一族などと

綿密に連携を結びながら、

それぞれの仕事に従事していたのでしょう。

また、忌部氏の痕跡が残る地域は、

海人族の拠点があった場所とも一致するため、

両者が協力関係にあった可能性も大です。