たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

負の記憶

2018-02-12 09:33:54 | 剣山・イスラエル

<西祖谷山村>

 

古代イスラエルの各部族に伝わる神宝は、

ヤハウェに選ばれた民の証であり、

神宝を手放すことは相手への恭順を意味します。

仮に、イザヤに象徴される新鋭のユダヤ一族が、

古いユダヤ一族が住む剣山を訪れたとするなら、

剣山山上に王国を築いていた同郷の末裔に対し、

この地を明け渡すよう交渉したのでしょうか……。

 

恐らく、ナガスネヒコや名草戸畔、

そして吉野の豪族たちとの争いなど、

記紀に記された「神武東征」の各場面には、

当時、日本全国で勃発していた、

土着の民と渡来の民との紛争や、

それに伴う神宝のやり取り等を、

総括した内容が含まれているのだと思われます。

 

イザヤ一行が神宝を奪い山に火を放ったのか……。

あるいは、イザヤ一行の到着を知った人々が、

神宝を隠し王朝の痕跡を焼き尽くしたのか……。

それらを証明する術は残されていませんが、

剣山という場所には、決して史実には記せない、

つらい負の記憶が潜んでいるのは確かなのです。