たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

複雑な図式

2018-02-06 10:00:55 | 剣山・イスラエル

<東祖谷名頃・かかしの里>

 

ひと口に「古代イスラエル」

「失われた十支族」と申しましても、

彼らのすべてを一緒くたにして語るのは、

少々無理があるような気がします。

数千年前、イスラエルを出発した人々が、

様々な部族と姻戚関係を結びながら、

長い時間をかけて日本へと到着したように、

「生まれた時代」「来日した時期」等は

バラバラであり、また彼らのすべてが、

最後まで同じ志を持ち、同じ目的に向かって、

協力し合っていたわけではないのでしょう。

 

ちなみに、剣山周辺で聞かれる

古代ユダヤの痕跡のほとんどは、

「イザヤ」という預言者に関わる伝承です。

イザヤが表舞台に現れるのは、

モーゼの出現よりさらに数百年後のこと。

イザヤの到着時にはすでに、日本人と同化し、

「国津神」となっていたユダヤ人もいたはずです。

いずれにせよ、日本人=国津神、

ユダヤ人=天津神といった、

単純な図式には収められないのが、

古代の日本という国なのかもしれません。