<三豊・忌部神社 みとよいんべじんじゃ>
====================================
地方忌部には、
1.竹や盾を納める手置帆負命(たおきほおいのみこと)
を祖神とする讃岐忌部(香川)
2.玉を貢納する櫛明玉命(くしあかるたまのみこと)
を祖神とする出雲忌部(島根)
3.宮殿の木材を貢納する彦狭知命(ひこさしりのみこと)
を祖神とする紀伊忌部(和歌山)
4.麻・木綿(ゆう)を納める天日鷲命(あめのひわしのみこと)
を祖神とする阿波忌部(徳島)
5・鍛冶に携わった天目一箇命(あめのかひとつかのみこと)
を祖神とする筑紫・伊勢忌部(福岡・三重)
などがある。
阿波忌部は、践祚大嘗祭に麁服(麻織物)を
貢進する役目があり現在でも続いている。
その他、越前(福井)、淡路(兵庫)、備前(岡山)、
隠岐島(島根)、安房(千葉)などにも忌部氏が居た。
* 若干文章を手直ししました
【参考サイト】
忌部文化研究所
====================================
ひと口に「忌部氏」と言いましても、
全体の人数はかなり多かったと見られ、
朝廷での祭祀を行う中央忌部だけでなく、
祭礼具の製作を担当した一族から
お社の造営を担当した一族など、
その役目は多岐に渡っていたようです。
全国各地に移り住んだ地方の忌部氏は、
中央忌部や他地域の忌部一族などと
綿密に連携を結びながら、
それぞれの仕事に従事していたのでしょう。
また、忌部氏の痕跡が残る地域は、
海人族の拠点があった場所とも一致するため、
両者が協力関係にあった可能性も大です。