たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

古代の道

2018-02-19 09:30:56 | 剣山・イスラエル

<つるぎ町・一宇>

 

現代に生きる私たちが、

「道」と聞いてイメージするのは、

主に車の通るアスファルト道路や、

人々が歩く平地の歩道だと思います。

一方、古代において道といいますと、

そのほとんどが「川」であり、

また山間部に住む人々にとっての道は、

山と山とをつなぐ「峰々」でした。

 

実は、ほぼ山地で占められた、

四国という地域は、

意外にも平野が少ない場所です。

今では山と山の間の深い谷底を

這うようにして鉄道が走っていますが、

線路が敷かれたのはごく最近で、

それまで道と言えば「山の尾根」

を指していたと聞きます。

 

この地に住む人々は、

平地に下りて用事を済ませるのではなく、

山に登り尾根伝いに移動しながら、

他の地域の人々と交流していたのですね。

この地の有力者の多くが、

集落の最上部に家を建てたのも、

「道」の重要性を知っていたからなのでしょう。