今回は、まずは宮澤賢治の童話『おきなぐさ』の出だしを見てみよう。
うずのしゅげを知ってゐますか。
うずのしゅげは、植物学ではおきなぐさと呼ばれますが、おきなぐさといふ名はなんだかあのやさしい若い花をあらわさないやうにおもいます。
そんならうずのしゅげとはなんのことかと云はれても私にはわかったような亦わからないような気がします。
それはたとへば私どもの方で、ねこやなぎの花芽をべんべろと云ひ . . . 本文を読む
では、一旦網張街道から外れて、左折して本部へ向かう。
《1 本部(小岩井農場本部事務所)》(平成21年5月19日撮影)
には管理部・施設資材部の看板もある。明治36年の建設だという。
賢治は長編詩『小岩井農場の』の「パート四」の出だしでこの建物のことを
本部の気取つた建物が
桜やポプラのこつちに立ち
そのさびしい観測台のうへに
ロビンソン風力計の小さな椀や
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