Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

フィンランド、またね!

2011-05-29 22:55:24 | フィンランド

今日は日本へ帰る日。でもフィンランド族の私は、「フィンランドへまたすぐ帰ってくる」思いで日本に帰る。いつもかけ足、急ぎ足のフィンランド。ヘルシンキへ戻ってからは、「この時間しかあいてない」と、走り回る。

33年来の友人、ユッシと夕食。牧師のユッシは教会関係の全国紙の副編集長、フィンランド国内や海外を飛び回る働き盛り。

大統領の政党・社会民主党で働く アンネリ はお土産の羽織をジャケットのように着る。

最後に食べたのは、サーモンスープ。いつものカウッパトリ(港の市場)のお店で。「毎年必ずここで食べる」と話したら、「うちは自慢の味さ」とサーモンを大盛りにしてくれた。


カンテレ三昧:第1回カンテレ国際コンテストなど

2011-05-27 22:20:51 | カンテレ

今回のフィンランド行きはカンテレを堪能した。

オルガ・シューシキナのコンサート

ギターとエレクトリックカンテレのアンサンブル。現代的な音色が響く。1月の来日演奏とは違う音楽を聴かせてくれた。

第1回国際カンテレコンテストの前夜祭コンサート

「カンテレを世界に」のテーマで開催されたコンサートは、各国の色彩々の音色。アメリカ、アイルランド、エストニア、ロシア、インド、アフリカ・・・、日本はエヴァ・アルクラが着物で演奏。たすきがけ姿のエヴァの演奏からは、とうとうと流れる大河の広がりと美しさが伝わってくる。マルはその音楽性に心から感動、「思い出すだけで涙がでる」とエヴァの演奏を思い出しては涙ぐむ。

日本カンテレ友の会はビデオで参加。会長の渡邊さんは5弦カンテレを弾きながら登場、大震災チャリティコンサートへのお礼と、日本での活動を紹介した。

私と一緒に友の会副理事長をつとめる荒博子さんと、夏にクフモで開催されるカンテレキャンプの参加者たちからもメッセージ。

5弦カンテレを楽しむ札幌カンテレクラブの皆さん。演奏準備をするエヴァは、このビデオ映像に涙が止まらなかったという。

最後は子どもたちも加わって楽しい演奏と歌。踊りながら指揮しているのはヴィルマ・ティモネン(フィンランドカンテレ協会会長)。

コンサートにはフィンランドカンテレ界の重鎮や奏者、製作者たちが大勢来場しており、旧交を温めた。リトヴァ・コイスティネン、マッティ・コンティオ(ドイツから)、ペッカ・ロヴィッカ(ラップランドから)、ハンヌ・コイスティネン、ティモ・ヴァーナネン、オルガ・シューシキナ、それから・・・、そして日本からは私たちの他に友の会役員の高橋みどりさん、はざた雅子さんと生徒さん。

コンテストには日本から大庭まきこさんと石井さきこさんが参加。二人ははざた門下で、現在タンペレ音楽院でエヴァの指導を受けている。「若い世代に頑張ってほしい」とエールを送る。あと2~3年はフィンランドで勉強したいとガッツの二人、心から応援している!

コイスティネン社から新しい5弦カンテレをプレゼントされた。日本のファンをふやすために大いに活用してほしいとのこと(営業上手なハンヌの販売拡張らしい)。「カンテレよかった!」のマルとマリちゃん、「カンテレ弾かせて」。「こんなに何度もコンサートが聴けるのはめったにないのよ」と私。本当にラッキーな、カンテレを堪能したフィンランド旅行。

<後日談> 大庭さんが3位に入賞! おめでとうございます。


エヴァ・アルクラを訪ねる

2011-05-26 23:12:11 | カンテレ

フィンランドでは必ず会う人が何人もいる。そのひとり、タンペレに住むカンテレ奏者のエヴァ・アルクラの家族。エヴァは毎年来日するので、日本でもフィンランドでも会う仲良しさん。エヴァにはアルットゥという俳優のご主人とフリーダちゃんがいる。

自宅の近くに実家があり、お父さんのアリは昨夏訪ねる直前に急逝された。お母さんのセイヤは、平日はポリで子どもたちに教えている。詩と音楽と美術をコラボした分野で活躍している芸術肌で、音楽はエヴァが、美術は妹のマリが受け継いでいる。セイヤとは寝るのを忘れて話し込んだり、その美味しいお料理を教えてもらったり、とにかく初めて会ったときから、まるで昔からの親友のように気があう仲良しさん。

今回は女ばかり、最近はやりの女子会だった。エヴァへのお土産は、もちろん日本食。大好きなお好み焼きも忘れずに、「よいしょ~」と抱えた大きな袋はエヴァの好物でいっぱい。トトロが好きなフリーダちゃんにはねこバス、大喜びでとびはねている。セイヤには着物、私の母の着物だが、器用なフィンランド人はそれをベッドカバーやタペストリーのように装飾に使ったり、パーティドレスに作り変えたり・・・。セイヤは洋服にしようかと考えているみたい。

エヴァの手料理はイタリアン。どこへ行ってもじゃがいもとパンにそろそろ飽きていた私たちに、優しい気遣いが嬉しい。デザートはルバーブのタルト。ルバーブの酸味とメレンゲの甘さがとけあう美味しさ。

いつもエヴァの実家に泊まっていたし、新婚早々住んでいた家は訪ねたことがあるが、この新居ははじめて。古いアパートメントを、自分たちで壁塗りや内装をし、シンプルに暮らしている。雑誌にのるような北欧の住まい方、そのセンスのよさを見習いたい。

明朝早いセイヤが帰宅、フリーダちゃんを寝かせて、白夜の夜はまだまだ長い。


かもめ食堂

2011-05-25 23:47:42 | フィンランド

フィンランドといえば映画の『かもめ食堂』。映画をみている同行の友人たちは「かもめ食堂は絶対に行きたいという。あいにくどしゃぶの大雨だったが、遅めのランチにでかけた。

目指すとことは<五叉路>、ヘルシンキではここしかないから探しやすい。私は映画が公開される前にも来たことがあるが、地域の人々に愛される定食屋さんのかもめ食堂はいつも満席だった。映画以降は日本人が多い。五叉路にあるCDショップのおじさんは、「毎日大勢の日本人が地図を持って聞きにくるよ」と嘆いていた。入ると、いるいる、日本人!

本日のおすすめから選んだ私たちのメニュー。サラダ(ニンジンが懐かしい味)とパン(ライ麦と黒パンの2種)はとり放題。飲み物と食後のコーヒーもついて9ユーロしない。お料理は食べきれないほどの大盛り、これはレストランというより、やっぱり町の定食屋さん。若い建築労働者のお兄さんや学生が次々入ってくる。日本人は私たちのほかに、カップル1組(新婚旅行ふう)、スーツ姿の男性3人組(ビジネス出張?)、若い女性2人組、男性ひとり、女性ひとり旅2人(これがいちばん『かもめ食堂』と友人たちの弁)。皆ガイドブックを広げているので、旅行者に違いない。

すてきなおばあちゃまが入ってきた。70代と思われるその女性は、えんじの素敵なニットコートに同色系のスカーフ。いちばん奥に座り、しばらく経営者のおばちゃん(前職は小学校の給食のおばちゃんだったそう)と談笑して、ゆっくりコーヒー。そして「今日は何にしようかしら」とお魚メニューを注文した。まるでここの主のように目配りしながら静かに座っているそのコートの下は鮮やかな黄色のニット、う~んステキ! <かもめ食堂>は地域に愛される食堂、映画で有名になってもフィンランドではあまり関係ないらしい。いいなぁ、この頑固さと感心しながら、お店をあとにした。


今夜はフィンランド料理

2011-05-24 03:21:54 | フィンランド

「今夜はフィンランド料理食べよう~」ということになった。

トナカイ肉の煮込み(ピクルス、プオルッカ添え)

ミートボール(ピクルス、ビーツ添え)

ムイックのフライ(ビーツ添え) 

そしてどのお皿にも大盛りマッシュポテトを黒パンつき。ひと口味わいながら、フィンランドを感じながらの夕食。美味しいけど、量が多すぎてもうお腹いっぱい~。  


ヘルシンキ観光めぐり

2011-05-23 02:29:08 | フィンランド

Hさんの車でヘルシンキ市内をまわる。フィンランド在住40年近くのHさんの「独断と偏見コース」。

セウラサーリ野外博物館

季節がいい晴天の日に行きたい場所。私も朝の目覚めの青空を見た瞬間に、「セウラサーリ日和」と思っていた。

シベリウス公園

テンペリアウキオ教会(岩の教会)

中は修理中だったので、岩にのぼって屋根をみる。内部は、今回いろいろな事情でこられなかった友人たちも誘っての次回のお楽しみにということに。

その後、元刑務所を改装したホテルをのぞき、ギリシャ正教のウスペンスキー寺院(教会)、大聖堂とまわる。

大聖堂のオルガン

 

カウッパトリ(港の市場) をぐるっと回る。日曜日はお土産品と軽食カフェでにぎやか。昼食は FASER でオープンサンド。私はシナモンロールを食べる。

前日もドライブした カイボプイスト を通り、映画で有名な <かもめ食堂> あたりから、ヒエタニエミ墓地 へ。海沿いにある大きな墓地はヘルシンキ観光の「隠れ名所」で、Hさんと私のお勧めの場所。日本で活動されたルーテル教会の女性宣教師のお墓をお参りし、先年ヘルシンキ湾に散骨したOさんを偲ぶ。

戦士のお墓

遺体のない戦士たちの墓碑。お花を献げた男性は、わたしのおじさんと名前をさして「にっくきロシアに殺された兵士は何万人といる」とはき捨てるように言っていた。

オリンピックスタジアムの塔 にのぼろうと行ったが改修中、これも次回のお楽しみ。

晴天とポカポカ陽気に恵まれた一日。昨日&今日でヘルシンキを堪能したマルとマリちゃん。宿泊先に帰るころには、フィンランド語もふえ、また独特の発音やアクセントもそれらしくなっていた。


ヘルシンキは初夏の香り

2011-05-22 08:35:40 | フィンランド

成田から10時間の空の旅。大震災の影響か、年配者の団体ツアーがいない。いつも満杯のフィンランド航空は空席が目立ち、私たちは贅沢に座席を使用。飛行機=寝るの私は、静かな環境で足を伸ばして、「ほんとによく寝るね」と感心されるほど爆睡した。

機内食。1回目はペンネかチキンカレーを選択。

サラダがない! トレイがさみしい・・・。

2回目は焼きうどん。昨夏は2回目が「えっ~、うそっ~」のロールパンにチーズとハムを挟んだだけの冷え冷えサンドイッチと飲み物だけだったので、これよりはまだいい? 機内食に期待できないから飲み物でとり返そうと赤ワインを何杯もおかわり。

空港には33年来の友人Hさんが迎えにきたくれた。外へでると晴天、ぬけるような青空に「あったかい~」。今日は17度、早春の寒さを覚悟して来た私たちはびっくり。「昨日までは寒くて、朝は0度、昼間も5~10度」の説明、でも気はぬけない。まるで初夏のような空気と木々の色合い。宿泊先に友人宅まで、住宅街をドライブ。今日は土曜日なので車も少ない。自転車やウオーキングを楽しむヘルシンキの人々の服装もダウンの人、タンクトップの人・・・とそれぞれの季節の感じ方。

荷物をおろして、バスで繁華街へ。マルが隣合わせた紳士に「パイヴァー(こんにちは)」。「カウニス イルマ・・・」「?」 フィンランド語を教えてもらいながら、楽しそうに会話している。気持ちと笑顔でじゅうぶん通じているみたい。私たちは明日からの食料調達、スーパーは6時までなので急いで必要なものをかごに入れる。スーパーは楽しい、「いろいろあるのね~」のマルとマリちゃんに「明日ゆっくり見ましょ!」

本や日本食をわたす約束をしていたMさんと会う。「そのへんを案内しようと思って」と車で来てくれた。お天気がいいので港のほうへドライブ。

映画『かもめ食堂』にも登場する<カフェ ウルスラ>で夕食。

私はカレリアパイ。フィンランドの味、大きなパイにはたっぷりのミルク粥が入っている。卵バターをのせて、すっかりフィンランド人。

マリちゃんは白身魚グリルのオープンサンドといちごタルト。

暗くなるのは11時近く。こちらは白夜の季節、時差がプラス6時間で今日は30時間の長い一日だった。


お土産リクエストは日本食ばかり

2011-05-20 21:38:03 | フィンランド

週末からでかけるフィンランド。友人たちへのお土産は何にしようかと、毎日お店をのぞく。日本人にはもちろん日本食、あんなものこんなもの、そこのあれ・・・、リクエストも多い。その内容に「フィンランドっておいしいものないの?」とお買い物に付き合ってくれた友人。

フィンランドとのお付き合いは今年で34年。初めて行ったときは「これが夕食?」と品数も少なく、また手をかけない食事に驚いた。毎日じゃがいもとにんじんと黒パン、乳製品やハムは美味しかったが、日本のようにバラエティあるメニューは家庭ではあまりみかけなかった。税金が高いので手元のお金が少なく、食にあまりお金をかけられなかったよう。フィンランド=食が貧しい、今でもその傾向はあるが、それでもEUに加盟し食材も豊かになり、人々の興味も味覚も育ってきたので、「えっ~、これがぁ。これだけぇ」はなくなったが・・・。

私のスーツケースはもう満杯。できたものより食材や調味料が多い。ドレッシング(スーパーで日本はすごいと感激。ポン酢派の私は通り過ぎていたコーナーだが、その種類の多さに驚いた)、本わさびチューブ(フィンランド人も大好き)、カレールウ(日本人よりフィンランド人が好む)、海苔(チーズとあわせてカナッペに)、マヨネーズ(日本製が美味しい?)、だしのもと、めんつゆ、みりん、おそば、おそうめん・・・。重いけど、皆の喜ぶ顔が浮かぶのでついつい買いすぎてしまう。

詰め物に着替えを入れて、荷物完成。よいしょ、やっぱりもう20キロになってる!


かたづけものがすすまない

2011-05-19 22:46:31 | つれづれ・・・

3月11日から早2か月が過ぎた。被災地の人々は、生活は、復興はどうなっているのかしらと案じる日々。

あの日の揺れは、8階の我が家でも大きな被害があった。 リビングとキッチンの食器棚から多くの食器が落ちて割れたが、それはその日のうちに何とか片づけた。残るは本棚やCDラックから落ちたものたち。これがすすまない。どちらもジャンル別に仕分けして並べていたので、またイチからやり直す作業は考えただけでも気が遠くなる。とりあえず本棚やCDラックに突っ込んだ状態で、必要なものはそれだけ探し出すことに。全体のかたづけは「そのうち」、いつのことやら・・・。


ワイナモイネンのカンテレ

2011-05-18 22:23:12 | カンテレ

カンテレビルダー、Jussi Laasanen ユッシ・ラーサネン  から小包が届いた。彼とは留学時代、語学研修先の高校で机を並べた仲。この30年来の友人の家系は、代々伝統民族楽器の製作をしている。ペルホ川のほとりに住むユッシは、私の家族の家から歩いていけるので、毎年必ず訪れる。

ラーサネン家の壁には<ワイナモイネンのカンテレ>。おじいさんが「昔からあったよ」という年代物。

昨夏はちょうどヨウヒッコ(jouhikko)を仕上げていた。 馬の尻尾素材の1弦カンテレは持っており、それは木の皮の弓で音を出す。「5弦もいい音」としばらく工房で爪弾いていた私。憶えていてくれたのか、ユッシからのプレゼント!

弦は4本の馬の尾の毛をねじって1本にまとめ、弦にしている。

金属弦のカンテレと違い、ちょっとくぐもったような、ゆったりした音色。森で弾いたら、自然と調和し、木々と共鳴し、鳥の歌と一緒に奏で・・・、きっとどんなにすてきなことかしらと、フィンランドの地に思いを馳せる。


焼肉は元気の素

2011-05-17 23:00:17 | グルメ

いつも焼肉は突然食べたくなる。ユッケ騒動で焼肉は一時的に不人気らしいが、そんなことおかまいなし。「焼肉! 焼肉!」と美味しそうなところを探し歩く。

その日は横浜にいた。夕暮れの伊勢佐木町を歩いていたら、韓国料理が軒を連ねる通りを見つけた。漂ってくる匂いは唐辛子と焼肉、もうたまらない思い。わいわい賑わっている1軒に入る。

お通し5種類+マッコリ

炭火でじっくり焼く。

お肉は厚切りなのにやわらかくジューシー。「美味しいッ!」

疲れたときは焼肉がいちばん。豆腐チゲも美味しい辛さで、お腹も気分も心も満腹に。元気いっぱいでお店をあとにした。また行きたいと思ったここは、その名もずばり「ソウル食堂」、中区福富町西通り(伊勢佐木モールを横に入る)、17時~翌朝5時までの営業。


北国の春

2011-05-16 23:02:24 | 季節

さらふぁいさんから届いた、北海道の今ごろ。

ブログで拝見し、「わぁ、東京ではもう2か月以上前」と釘付けになったフォト。「懐かしい早春の匂いをもう一度」とお願いして、拝借した1枚。

そして梅も送ってくださった。梅のいい香りが、ほらここまで匂ってくるような・・・。

「これがまさに北海道の5月で~す」の添え書きに、東京ではちょうどあの大震災が起きた頃だったと、思いを新たにした。

さらふぁいさんのページはこちら↓
ブログ:「さらふぁい さらふぁい」 http://chie-sarafai.jugem.jp/
空の写真:「そらのいろににている」 http://sskyhanul.exblog.jp/
携帯版「そらのいろににている」http://mblog.excite.co.jp/user/sskyhanul/

う~ん、だめ!

2011-05-14 08:11:48 | つれづれ・・・

仕事場のデスクにも、自宅のPC前にも、そしてもちろん頭の中にもやることが山積み。やることより「やらねばならないこと」がたくさん。でも気がのらない・・・。

こんなときは歩く、何も考えずにひたすら歩く。ふと目にとまった光景に癒される、刺激を受ける。そして活力をとりもどして、元気いっぱい。

さぁて、頑張ろ!