Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

今日は年度の終わり

2011-03-31 08:22:02 | 季節

3月31日、今日で2010年度が終わる。カレンダーは1月1日~12月31日、新年のはじまりは「新たな気持ち」を感じたが、年度というのは「区切り」を感じる。

2010年度、いろいろなことがあった。「いろいろ」の割合は、いいことたくさん、悪いことちょっぴり(あったかなぁ?)。嬉しいこと悲しいこと、楽しいこと苦しいこと(これもあったかなぁ?)・・・。プライベートでも仕事でも、とにかく豊かに過ごせた1年だった。できごと、出会い、仕事、勉強、遊び、健康、あらゆることがほとんどすべて感謝できる。「神様はなにを考えていらっしゃるのかしら?」と思ったことも、振り返ってみれば「あぁ、そうだったのね」と納得できる。

さぁて、2011年度。もうひと花もふた花も咲きたい。華麗に舞いたい。新しい年度へ向けての歩みが始まる。 


フィンランドへの想い

2011-03-30 19:21:57 | フィンランド

「私たちはいつ連れてってくれるの?」のご要望にやっとお応えして、5月のフィンランドへ行きに誘ったのは中高の同級生たち。仲良しグループ9人、皆で行こうとはりきっていた。でも親の介護や逝去などなどが課題の年代にさしかかった私たち、結局今回は3人で行くことになった。ちょっと淋しい・・・。

フィンランドに連絡する。東京の現状を心配している友人や家族は「喜んで待ってる!」と、次々メールが返ってくる。フィンランドから、日本の曲で歌やカンテレコンサート、音楽療法セッションの依頼が入る。こちらも「喜んで!」の返信。

旅行計画を立てるだけで、もう気持ちはフィンランド。行きたい、会いたい、食べたい、買いたい、見たい、聴きたい・・・いろいろな想いがある。フィンランドへと、一気に心が向いているフィンランド族の私。

今年は寒くて雪が多いフィンランド


やさしい春風にのって

2011-03-28 23:34:38 | 季節

大地震から2週間が経った。現地の方々はどんな思いで毎日を過ごされているのかと、案ずる日々。その気持ちが巷にあふれている。災害の多い日本、その経験ひとつひとつが貴重な積み重ねになっている。思いを共有しようと、日本中の心が繋がっていることを感じる。

 

ネットで見つけた新聞記事から。

兵庫大の近沢範子教授(精神介護学)は「被災直後は興奮状態。不眠に陥る人も多い」と指摘する。そんな時に勧めるのが<腹式呼吸>。ゆっくり10回繰り返すと効果的という。日本赤十字社の広報担当者は、歌やハンドマッサージを推奨し、「触れ合いで不安を紛らわすことも大切」と話す。

中越地震などの支援に携わった新潟青陵大の碓井真史教授(心理学)は「楽しく過ごすことは不謹慎ではない」と強調。「少し力が戻って来たら、おしゃべりしたり、遊んだり、掃除をしてみたり。普段通りのことをしてみて」と勧める。

少しずつ、街も人も元気を取り戻しつつある。真冬のように寒かったこの数日だが、お庭の片隅に春の息吹を見つけた。暖かな太陽の光とやさしい春風を頬に感じる季節になってきたことが嬉しい。


カンテレ・さくら

2011-03-27 19:40:25 | カンテレ

カンテレ5弦クラスは<さくら>三昧。開花予想日だったが、突然の寒さで桜は咲かず。でもカンテレで<さくら>を満喫する。

5弦カンテレ用に日本古謡<さくら>をアレンジしたのは20年以上前。おもにフィンランドで演奏していたが、10年位前にクラス用にさらにアレンジを加え、『初級編』、『中級編』、さらに『上級編』、そして『大編成カンテレオーケストラ』としてピッコロ(1オクターブ上を奏でる)、ピッコリーノ(2オクターブ)とバッソ(低音)を加えたアレンジをした様々な<さくら>を編曲した。

「<さくら>をします」と生徒さんたちに予告。多くは 2009年のフィンランド演奏旅行 を経験したメンバーだったので、レッスン日は「懐かしい」と楽譜を持ち寄る。<さくら>を奏でると、鼻歌のように口ずさむフィンランドの人たちだったことが話題に。

毎年桜の開花にあわせて奏でる曲、今年は『中級編』にじっくり取り組む。音符を追うだけでなく、言葉やメロディーをより音楽的に作り上げる。強弱や表情もたっぷり、そして歌うように弾くために呼吸法も練習。この日がお誕生日のAさんはご身内の介護のため欠席、また「<さくら>が大好き!」なのに仕事が忙しくて来られなかったBさん、そして東北に一日も早い春が訪れるようにと・・・それぞれに祈りや思いをこめて、<さくら>を弾く。

<さくら>は日本人の心。カンテレはフィンランドに2000年以上前から伝わる伝統民族楽器、日本で最も愛される歌<さくら>に違和感ないその音色に、春を感じる一日だった。


東京の2本

2011-03-26 21:25:49 | つれづれ・・・

地震でマンションのエレベータがとまり、外階段を使用した2日間。今まで気づかなかった景色に目をとめる。東南西はいつもベランダから眺めている風景だが、階段のある北側はあまりなじみがなかった。

ず~っと向こうに見える2本、東京タワーとスカイツリー。我が家のお玄関を出たところから見える。知らなかったぁ~。なるほどスカイツリーの方が高い。現在600メートルをこえ、世界一の塔になっている。

東京のシンボルが両方みえることが嬉しくて、それから毎日、お玄関前で立ち止まって眺めている。


宮殿で奏でる

2011-03-24 07:19:29 | カンテレ

奈良文化財研究所・平城京跡博物館 で見つけた楽器。「カンテレに似ている!」 

詳細な説明がなかったので、楽器の名前はわからない。厚みがなく5本絃の単純な楽器はカンテレに似ている。お琴の種類だと思うが、カンテレと違い、絃は同じ長さで、柱(じ)で絃を支えながら音の高低をきめている。

皇族・貴族の生活を紹介している<宮殿復元展示コーナー>のひと品。宮殿で演奏されていた光景を思い描いてみる。なんて雅やかな世界!


何ができるのかと思案する

2011-03-23 07:19:39 | つれづれ・・・

カンテレクラスで集めている義援金 <プオルッカ・カンテレ募金>。生徒さんの思いは大きく、クラス日の関係でまだ数人のお申し出だが、それぞれがどのくらいたくさん出してくださったのだろうと驚くほどの金額が集まっている。感謝!

ボランティアや物資の支援は受け付けていないというが、現地の被災者の声は具体的に「食料が足りない。水が足りない。毛布が、下着が、洋服が、おむつが、薬が・・・」と物資救援を訴える声が多い。また倒壊した家屋や町の片づけに人手が、心のケアに話し相手が、避難所のお掃除や声かけに人が・・・とボランティア要請の声も聞こえてくる。

今、私たちに何ができるのか。「時間はある」という友人は、東京から車に積める限りのものを積んで被災地に行きたいという。「時間はないけど気持ちはたっぷり」という友人は私たちの募金に協力してくれた。音楽療法士の私は、音楽をもって心のケアに行きたい。コンサートではなく、町の片隅で、避難所の端っこで静かに音楽を奏でたい。一緒に歌いたいと思う。

海外では、日本人魂を絶賛していると聞く。このような状況は、海外では略奪や暴動、襲撃が起こっていて当然とか。でも我が日本は、助け合うという<和の精神>がある。自分のことより助けを必要としている人や困っている人を第一に考えるステキな心の持ち主の日本人。そして地震直後に買い占めと、反対に自粛ムードがあった関東や西日本では、過剰自粛に待ったの声が上がっている。

新聞記事から。「東日本大震災を受けて自粛ムードが広がる中、被災地の被害が拡大、長期化するにつれ、西日本の首長や識者、阪神大震災の被害者らからは『むしろ今こそ、西日本がこれまで以上に元気を出していくべきだ』という声が出始めた。過度の萎縮を排除し、西から東を、そして日本全体を元気づけることはできないか。そんな模索が始まった」

そんな日本だからきっと元気になる! 私はできることを探したい。ひとりひとりの思いの小さなことが、その積み重ねが、元気の素の日本。


<春の風に 歌声をのせて>コンサート

2011-03-22 07:42:14 | 音楽療法

<春の風に 歌声をのせて>コンサートにお招きいただいた。相模原市にある 《茶話本舗デイサービス・相模大野旭町》 にお邪魔し、ぽかぽか陽気の午後を歌ってご一緒した。

「こんにちは、お名前は?」とひとりひとりとご挨拶。今日のご利用者様は女性ばかり。皆さん大の歌好きとのこと、音楽の時間がとても活発と聞いていたので、私も楽しみにしていた。

ご一緒に歌いましょう! と声を合わせる。私のお土産は《春の歌集》。

「あ~ら、本当にたのしいゎ。幸せな気分」「いいね~」 なんてすてきなお顔!

「歌はいいねぇ~」「すばらしいね~」

「ありがとう、心待ちにしていました」に私も嬉しい。

デイサービスで人気プログラムの音楽療法。近隣にある5か所の施設を、電子ピアノとともに忙しく移動する音楽担当の永野葉子さんは、「 皆さんよそいきの雰囲気で、ちょっと気取ってらしたかしら。それが女性らしくてすてき。歌も元気いっぱいで、表情もとてもよかった」と。活き活きした歌声と笑顔が印象的な、早春の午後のひととき。心は春色、ピンク色。


六本木の薔薇

2011-03-21 12:28:05 | おでかけ

六本木ヒルズで友人と待ち合わせ。震源地からは遠い東京、でも地震被害は予想をはるかに超える。とにかく都心から人がいなくなった! 銀座も六本木も渋谷も、人がまばら。ひとつは出かける人が少なくなったこと、ガソリンが手に入らない上に、頼みの綱の鉄道運行も間引き運転。お店も休業か夕方早め閉店。

活気がない東京。大きな薔薇が東京タワーを従えるように、凛々しくそびえたっている、六本木ヒルズ。

元気だそう、東京。そして被災地に祈りあわせよう!


奈良の食卓

2011-03-20 22:33:13 | グルメ

 奈良で見学した食卓。平城京時代の皇族・貴族のお献立は・・・。

贅沢三昧、各地から寄せられるとっておきの品々。

 

そしてその日の私たちの昼食。いつもの 山崎屋 の「寧楽(なら)弁当」。

初物の筍や古都の野菜がたくさん。美味しくいただきました!


『光が照らす未来』

2011-03-19 22:02:48 | フィンランド

 照明デザイナー石井幹子さんの著作『光が照らす未来』を読む。

石井さんの代表作はなんといっても東京タワー。見る人の心を和ませてくれるやさしい光と色。「できるだけ少ないエネルギーを使って、美しい暮らしとやさしい街を作っていく」という<少エネ>の立場に、照明デザイナーの本髄を感じる。

もうひとつ、石井さんの仕事の始まりがフィンランドにあることが、私の贔屓目。「光の旅の始まりはフィンランド」と本文中にも書かれているが、夜の長いフィンランド、また闇の中に上手に光を取り入れている北欧で、たくさんのことを学んだという。照明デザインという新しい分野に取り組み、確立した石井さんの足跡は光の魅力、そして光の可能性を伝えている。そして将来に向かっての意欲は、新しい光を予告している。

街から光が消えたこの1週間。省エネ、節電という逼迫した状況だが、暗い街は人も少なく活気がない。光はいつ戻ってくるのか・・・。やわらかな光は、きっと私たちの心を癒してくれるに違いないと思いながら、本を読み終えた。

『光が照らす未来』 (岩波ジュニア新書) 石井幹子著 

 


みんなの祈り

2011-03-18 23:13:12 | つれづれ・・・

友人から、「試練の時ですが希望を持って乗り越えたいです。どうぞお気をつけてお過ごしください」とメールが届いた。カトリック信者のA子さん、そのご友人から届いた<みんなの祈り>をメールでみんなに広げている。私もブログ読者の皆さんにお届けする。

全能永遠の神よ、今、日本は大きな災害の危機に瀕しています。
今こそ、私たちにあわれみの目を注いでください。
私たちに信頼・平安・勇気をお与えください。
特に被災された方々をお守りください。
亡くなった方々の魂を天国へと受け入れてください。さらに原発の損傷から来る被害が拡大していますが、これが最小限に収まるように特別の恵みをお与えください。
復旧活動に直接たずさわっている方々に特に危機を乗り越えて職務を全うする力と恵みをお与えください。
私たちは罪深い者ですが、私たちの罪を悔い改めつつ、あなたの限りない愛に信頼します。
主よ、ひれ伏してお願いします。アーメン
地震から1週間。この祈りに心合わせたい。

プオルッカ・カンテレ募金

2011-03-17 19:34:23 | カンテレ

大きな被害をもたらした地震。震源地の東北だけではなく、私の住む首都圏でもその影響は大きい。計画停電による仕事の変更、通勤の鉄道運行、日常の買い物・・・、今週は生活がずいぶん変わったような気がする。

カンテレクラスで「私たちにできること」が話題になった。ボランティアで行きたい気持ちはおおいにあるが、仕事を休めない、また若くはないのでかえってご迷惑・・・。では義援金の協力かしら、と。義援金はあちこちで受け付けているが、どこへ寄付したらいいのかわからない。またできれば目に見えるかたちで具体的に協力したい・・・と、様々な思いがある。

そこで提案した。カンテレ仲間のSさんは仙台出身で、地元にはご実家やご友人がたくさんいらっしゃる。「母や姉の無事が確認できてほっとしました」とメールをいただいていたので、早速Sさんに相談。そして<プオルッカ・カンテレ募金>を集めることにした。水曜日のクラスから募金袋を回し、金額自由で集めている。その行き先はSさんが友人と相談して候補をあげてくださることになっている。

 

私たちの小さな思い、カンテレの音色とともに届いてほしい。