Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

日本フィンランド協会・11月例会

2008-10-31 23:25:31 | フィンランド
社団法人・日本フィンランド協会 では、毎月フィンランドをテーマに例会を開催している。11月例会は以下のとおり、会員以外の方でも興味のある方は是非おでかけください。

<日本フィンランド協会 11月例会>
テーマ:フィンランドの学校保健・健康づくり事情、その一端

日 時:2008年11月18日(火)18半~
場 所:桜丘町施設(渋谷区桜丘町30-2)
講 師:三浦正行氏(立命館大学経営学部教授、当会会員)
会 費:1500 円 (会員外の方は2000円)

三浦さんは一年間の学外研修の機会を利用して、昨年7~8月の2か月間フィンランド・タンペレに滞在され、その様子は『協会ニュース』でも紹介。例会では「ぶっつけ本番の無謀」とも思えるタンペレ滞在が、結果的には現地で学校保健・健康づくりに関わる三人の女性との対談が実現するなど、大変充実した研究活動となったという体験と、ご自身の研究のこともまじえてお話いただく。 

お問合せ:日本フィンランド協会 03-3464-6093
(平日9時半~17時)

5年後に向かって

2008-10-30 22:58:34 | 音楽療法
音楽療法士の資格更新の審査書類を提出した。音楽療法士は国家資格をめざしているが、現在は<日本音楽療法学会>の認定資格で、5年ごとの更新。認定試験の合格率は半分という厳しさ、そして5年後の更新審査はさらに専門性が問われ、有償の仕事かどうかがひとつの基準となる。その上、学会学術大会や種々の講習会での勉強、研究発表や著作、そして症例報告書の提出・・・。ポイントで計算すると、今回も条件は十分満たしている。

5年ごとの更新は、人それぞれ。仕事仲間の一人は熟考の上、「更新しない」と決めた。この5年のうち音楽療法士として仕事したのはわずか、それもボランティア扱いで交通費程度の謝礼しかでなかった。もともと60人の生徒を教えるピアノ教師で、「私はその道でいく」と決めたらしい。また常勤で仕事できる環境はそう多くないので<かけもち>の人も多い。仕事の重さのわりにはお金にならない仕事と嘆く。・・・まだまだ厳しい現実は続く。

医療法人がかかえる介護老人保健施設、3つのグループホーム、療養型通所施設、クリニックで、走り回るほど超々多忙の私は、本当に恵まれていると感謝。仕事にほこりを持っているし、私なりの自信もある。今日も利用者さんの「音楽いいねェ」の笑顔に支えられて、楽しく仕事。ピアノでねんざした指の痛さもどこかに吹っ飛ぶほどの、充実した一日を過ごす。

さあ、また次の5年にむかって、
ホップ、ステップ、ジャンプの日々!

ブランチはパンケーキ

2008-10-29 19:10:22 | フィンランド


カンテレ奏者:エヴァ・アルクラのご両親の家に泊まった朝は、日曜日。「おやすみなさい。明日は何時?」に「9時半でどう?」とおかあさんのセイヤ。フィンランドの人たちの休日はゆっくりだ。

そんな日の朝食は<PANNUKAKKU パンケーキ>が多い。特別にセイヤの母方に代々伝わる伝統的なパンケーキを作ってくれた。美味しいのでレシピを教えてもらう。きっちり計ったこともないし・・・と、思い出しながら書いてくれる。

名づけて、<セイヤのパンケーキ>

材 料
牛乳   7.5㎗
小麦粉  3.75㎗
塩    小さじ1
砂糖   1/2㎗
たまご  2個

作り方は簡単。全部混ぜて、予熱した200℃のオーブンで25~30分くらい焼くだけ。写真はオーブンから出した瞬間。「これがパンケーキ?」と思ったが、しばらくすると全体が沈んで、しっとりする。ジャムを添えて食べるのがおすすめ。この日はお手製の、ルバーブジャムで。

あっという間のできごと

2008-10-28 17:22:10 | 季節
夕方ベランダで。

ふと西の方角をみると、
太陽が円を描くように、
ギラギラ輝きながら沈んでいく。



雲ひとつない秋晴れの一日、
急にひんやりしてきた今日も綺麗な夕陽。
うっとり眺めていたが、
「そうだ」とあわててカメラ。











♪ぎんぎんぎらぎら夕日がしずむ
夢中でシャッターをきっているうちに、
あっという間に引っ張られるようにしずんでいく、夕陽。
この間、わずか何分?

10月28日、日没は16時50分。
夕陽に乾杯!

還暦を迎えた正倉院展

2008-10-27 20:37:31 | 季節
午前中はたっぷり 正倉院展 を楽しむ。開催3日目の月曜日の開館時間はねらい目だったらしく、スルスル入れた(この15分後には入場制限)。

正倉院展は10年ひと巡りらしい。次回この宝物に出会えるのは、最低でも10年後、そして全部見るのには40年かかるとのこと。気が遠くなるような世界だが、4年目にしてやっと内容が把握できるようになった。そのひとつには、奈良通・Mさんにくっついての<秋の正倉院展>と<冬(春)のお水取り>計8回の奈良詣で、奈良に興味を持ち始めたこと。そして今まで別世界だったお寺や神社見学で、仏教や神道の知識がふえたこともあるかもしれない。

さて正倉院展で毎回楽しみにしているのが、楽器。今年は、尺八。 たて笛(リコーダー)のような尺八で、私たちがイメージする尺八よりずっとスリムで高い音を奏でる。復元音が聴こえたが、天平時代のゆったりさとのどかさが感じられる柔らかな音色だった。演奏方法に決まりはなく楽譜もなかった時代、これぞ人々をいい気持ちにさせる癒しの音楽を奏でたと直感する。

愛らしかったのは、<テンのミイラ>。 どうしてこんな動物のミイラが宝物かと笑ってしまったが、いちばん人が集まり、微笑ましくみていたかわいらしい姿。それから <椰子の実>。 遠く南の島から流れ着いた実は、内塗りが施されていたというから、珍重されていたに違いない。<♪名も知ら~ぬ~遠きし~まより>を歌うときにはこの話をしようと、しっかり目に焼き付ける。



秋の奈良は面白い。正倉院展のあとは、また秘仏・建物公開へと大忙し。残念だったのは紅葉がまだだったこと。まだというか、まったく色が変わっていなかった。いにしえの古都は、<春は桜、秋は紅葉>がよく似合うのに・・・。それでも色づき始めた柿を味わいながら満喫した、奈良の休日。




奈良にて

2008-10-26 17:52:19 | おでかけ
1泊2日で奈良に来ている。目的は正倉院展。毎年恒例行事となった秋の奈良行きも4回目、奈良通Mさんにくっついて「人任せ」の旅。



奈良は秋の秘仏公開シーズン。普段みられない建物や仏像をみて歩く。私にとっては拝む対象ではないが、日本美術の伝統とすばらしさを感じる。もうすぐ遷都1300年を迎える奈良は、街じゅうに歴史が息づいている。


秋、三題。

2008-10-25 21:23:56 | 季節
ハローウィン

友人Aさんから数日前に届いたプレゼント。


カンテレクラスのBさんから。1か月ほど前にいただき、ずっと飾っている花束。



銀杏

仕事場の近くで拾う。


秋の実り

柿、栗、石榴、あけび、銀杏、葉っぱたち。
仕事場の近くで集めたもの。


秋も中盤の10月25日。
ずいぶん涼しくなってきた。

福永芳治うつわ展

2008-10-24 22:36:43 | お勧めの・・・
福永さんの個展のご案内をいただき、同じく福永ファンのY子ちゃんと、駒場にでかける。今回はどんな作品がでているのかと楽しみにしながら・・・。

日常使いの<うつわ>の条件は、とにかく使い勝手がいいこと。「あら、今日は福永さんのものばかり」というほど登場する我が家の食卓。何を盛っても違和感なく、和洋中を問わない、お料理を邪魔しないシンプルさと、手に馴染むホッコリさが気に入っている。



「おでんが美味しそう」「この小ぶりの形は珍味?」「お酒がすすみそうな大きさ」・・・作家ご本人のアドバイスも参考にしながら、迷いに迷って、私はこの2点をいただく。



<うつわ>とよびたい福永さんの作品。最初に手にしたのは、たしか「肉じゃがにピッタリ」とすすめられた小どんぶり、福永さんが作陶を始めた頃の作品だから、もうすいぶん前のもの。それから生活に合わせて少しずつ買い足している。またひとつ(ふたつ)増えて、賑やかになった我が家の食卓。

<福永芳治うつわ展>
10月24日(金)~28日(金)
PARTY (駒場東大前) 

なんでもムーミン

2008-10-23 16:03:18 | フィンランド
フィンランドといえば<ムーミン>。
子どももその昔子どもだった大人たちも、大好きなムーミン、
フィンランドでは誰にも愛されている存在である。

こんなものもムーミン、
生活にとけこんでいる。


お菓子


紙おむつ


シャンプー、リンス、せっけん


ギフトボックス


小包用ボックス

私もいろいろ持っている。
文房具、タオル、ペーパーナプキン、Tシャツ、キーホルダー、マグネット、チャーム、お財布・・・  
どれもフィンランドの友人たちからのプレゼント。
そんなにムーミンファンではないけれど、いつの間にかたくさんに。
それだけで、もうフィンランド人?


ユーロのお値段

2008-10-22 23:35:56 | つれづれ・・・
<1ユーロ=126円>、ニュースをみて、唖然!

今月前半のフィンランド行き、<1ユーロ=150円をきる>にルンルン気分。昨秋は169円の数字に驚き、「なんて高いの!」と憤慨。ユーロ導入時には<1ユーロ=100円>でおつりがきたほどだったから。フィンランド滞在中にジリジリ下がり始め、昨夜の数字が<一時、126円台>。すごい!

フィンランドはカード社会、牛乳1本もカードで買う。私は、カンテレ2台、荷物の超過料金、鉄道パス・・・と大きなお買い物が続いた今回のフィンランド行き。さてカードの請求が楽しみ?



なつかしいフィンランドマルッカ紙幣

カンテレコンサート in 仙台

2008-10-19 20:51:24 | カンテレ
仙台市郊外にオープンしたショッピングセンター<TAPIO>。 フィンランド通なら「どこかで聞いたことある?」、そう、フィンランドの都市・タピオラ TAPIOLA からのネーミング。タピオは森の精霊、神という意味があり、このショッピングセンターの周りは、まるでフィンランドを思わせる森。木曜日にオープンし、初めての週末は大勢の人でにぎわっていた。

もともと30年以上前に<泉パークタウン>が計画され、まず高級住宅地域の開発、そして今回という。今回同時に向かい側に大きなアウトレットモールもオープンしたので、夜遅くまで車と人の渋滞だった。



TAPIOは、名前のとおりフィンランドイメージで、フィンランドの空気感を演出している。。イベントも色々計画されているが、「フィンランドの風を」とカンテレコンサート開催となった。私は一緒に連れ帰った新しいカンテレも携えて、演奏にでかけた。



コンサートといっても会場は吹き抜けのイベントスペースで、周囲はお店ばかり。東北初出店の有名パンやさんには長蛇の列、アイスクリームやさんでは店長さんが大声で呼び込み・・・の環境。早くから席に座り熱心に聴いてくださるお客様もいれば、疲れて座ったらいい音が聴こえてきた・・・とお客様もいろいろ。カンテレの繊細な音がどれほど伝わるのか、特に小型カンテレが心配だったが、PAさんが頑張ってくださり、マイクを通してもそれほど違和感なく演奏できて、ホッ!

カンテレやフィンランドのトークも交えての40分はあっという間だった。



フィンランドの伝統曲、私のカンテレのために友人が作ってくれた曲、即興アレンジ、そして最後は日本の唱歌メドレー。歌は口ずさむ方も多く、音楽療法気分でもある。「初めて聴きましたが、いいですねぇ」「心に深くしみる音」と感想が寄せられる。私も主催者も、お買い物途中の1~2曲のお立ち寄りかBGM程度に考えていたが、ずっと聴いてくださる方がほとんどだった。

コンサートというよりはフィンランドイベントの<カンテレ in 仙台>。私も楽しいひと時を過ごした。


お風呂、サウナ、シャワー

2008-10-18 16:03:41 | フィンランド
お風呂が大好き! 毎晩寝る前に、どんなに遅くてもどんなに眠くても必ず入る。朝は4時起きで、1時間のゆったりお風呂タイム。これは心身リフレッシュや考え事、短期長期の行動計画・・・と有効な時間を過ごす大事なとき。

フィンランド滞在中、お風呂はもちろんないのでサウナに期待。サウナも大好きで、100度近くまであげ、熱い上段でくつろぐ。都会のマンションに住む友人たちは個人サウナはないので、シャワーのみ。サウナは、田舎に住む家族のところで、お父さんが心配して「大丈夫?」と覗きにきたほどこもっていた。

でもはたと考える。お風呂もサウナも同じと思っていたが、お風呂=お湯につかる方が身体の芯から温まる。サウナも温まるが、100度近いサウナに入っていても何だかもの足りない。温まり方がまったく違うので、もう少しなんとかしたい気分だが・・・。そして最近のフィンランド人はサウナはあまり好まず、シャワーですませる。所要時間5分ほど、早い。私も温まり不足分はシャワーのお湯でカバーしようと思うが、設定温度はどこも低く36~38程度。お湯をひねってもそれ以上回らない。「ウッ、さむ」。

帰国していちばんにしたこと、お風呂。
「あァ、気持ちいい!」


(大使館のホームページから)

クリスマスライブ

2008-10-17 23:21:32 | 音楽療法
久しぶりに仕事(音楽療法)の話題。

私は介護老人保健施設(医療+福祉の高齢者施設)で、リハビリテーション科の音楽療法士として常勤勤務している。施設では、年間の大きな行事に音楽療法士がかかわるが、そのひとつに敬老会がある。今年も敬老の日にあわせて会を催したが、担当の行事委員A君と打ち合わせを進めるうちに「先生、僕は専門学校で音楽を勉強したんです」。コンピュータによる作曲、編曲アレンジが専門とのこと。私は「万歳、ヤッター!」の気分。パソコンに音楽ソフトを入れているが、目的は、手書きではなく清書楽譜がほしいことだけで、その他機能が色々あるがチンプンカンプンだった。「先生、これすごいソフトだよ」と言われ、その後彼に手取り足取り教えてもらうことになった。A君の卒業制作の曲は、私がさらにアレンジして使っている。

話しているうちに、介護・看護スタッフに楽器好きがいることがわかってきた。「皆で何かやらない?」と持ちかけたのは私、「音楽療法の先生がね・・・」とその日のうちに各フロアに話が回り、バンドメンバーリストがでてきた。サックス(私にあらず。未だに初心者の私は恥ずかしくて言えない)、トランペット、パーカッション、ボーカル、ギター、キーボード、三味線、お琴、、カンテレ(さりげなく私も)、合唱、何でも(すごい!)、前座(楽器はできないから前座で120%盛り上げます候補)、落語(音楽?)・・・合わせて12人ほど。

事務長とも相談し、<音楽療法主催・クリスマスライブ>としてデビューすることになり、日程も決まった。私が候補曲を探し、A君とアレンジ。超多忙の12月だが、またまた面白そうなことが増えてワクワクしている。「先生って何でもありなの?」「そうよ、キーワード音楽なら何でもやっちゃう」に「音楽療法の先生って年齢不詳のパワーだよね」と不思議がられながら、旗振りしている。とにかくスタッフに楽しんでほしい、これも施設の音楽療法士の大きな仕事だと確信している。音楽を通してのスタッフとのコミュニケーション拡大は、仕事の発展にもつながる。今まで知らなかったスタッフの一面をみることで、お互いの関係がより深まる。そして何よりご利用者様に対する音楽度理解が深まるから、日常のお世話にも音楽が取り入れられるケースもしばしば。私はそれを期待したい。



フィンランドの郵便局で

クリスマスはまだまだ? 私の周りは、<♪赤鼻のトナカイ>の世界が始まっている。今年のクリスマスは、彼らの心意気と新たなモチベーションで面白いことになりそうな予感が・・・。