Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

ワイナモイネンのカンテレ

2011-05-18 22:23:12 | カンテレ

カンテレビルダー、Jussi Laasanen ユッシ・ラーサネン  から小包が届いた。彼とは留学時代、語学研修先の高校で机を並べた仲。この30年来の友人の家系は、代々伝統民族楽器の製作をしている。ペルホ川のほとりに住むユッシは、私の家族の家から歩いていけるので、毎年必ず訪れる。

ラーサネン家の壁には<ワイナモイネンのカンテレ>。おじいさんが「昔からあったよ」という年代物。

昨夏はちょうどヨウヒッコ(jouhikko)を仕上げていた。 馬の尻尾素材の1弦カンテレは持っており、それは木の皮の弓で音を出す。「5弦もいい音」としばらく工房で爪弾いていた私。憶えていてくれたのか、ユッシからのプレゼント!

弦は4本の馬の尾の毛をねじって1本にまとめ、弦にしている。

金属弦のカンテレと違い、ちょっとくぐもったような、ゆったりした音色。森で弾いたら、自然と調和し、木々と共鳴し、鳥の歌と一緒に奏で・・・、きっとどんなにすてきなことかしらと、フィンランドの地に思いを馳せる。