Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

私の好きなフィンランド

2006-03-31 20:39:08 | フィンランド
フィンランドの何もかもが大好き、かれこれ30年近くのお付き合いになる。

私が行くたびに訪ねる場所 
その① シベリウス公園



このオルガンのパイプのモニュメントが大好き。もともと声楽(教会音楽)専攻の私は、オルガンの音は生まれたときから身近にある音色。この下に入り込むと安らぎを感じる。そして目をつぶるとあの重厚な音が聴こえてくる。それは季節によって、たとえば雪の白さの中と真夏の太陽の光では音が違う。春を迎える明るい季節と冬に向かう晩秋でも違う。周囲の森の静けさとオルガンの壮大な音のバランスが、私の中で妙な取り合わせとなる。

<だ か ら、フィンランド> なのである。

かもめ食堂ふたたび

2006-03-30 22:52:15 | フィンランド
映画『かもめ食堂』が人気らしい。私の周りは「初日に行ったけど入れなかった」「3時間並んだ」「2時間並ぶと言われて出直した」「やっと入れたけど立ち見だった」「まだだめそう」・・・という人が多い。

写真は、かもめ食堂の舞台になったヘルシンキの食堂。年末年始のフィンランド旅行で帰国直前のランチに立ち寄ったときの写真。紹介は1月24日分に詳しく書いてあるので、ご参照を!

映画はとにかくかなりの話題作らしい。
私の友人たちは、
①フィンランド関係→年配者は「景色は最高だったけど物語がよくわからない」
②私のフィンランド行きについてきた大勢の友人たち→「この映画をみてまた行きたくなった」
③あなたがフィンランドだから行ってみた
→「一度は行ってみたくなった」
と反応は様々である。

ここで一緒にランチした直子ちゃんからは「見終わって清々しい気分。またあそこのプッラが食べたくなりました」とメールが届く。さてこの私は・・・というと何せ映像嫌いだから重い腰はなかなかあがらない。ヘルシンキに行くたびに寄りたい定食屋さんだから、やっぱり大切にとっておこうかしら!

音楽療法と季節感-隅田川でお花見

2006-03-29 21:39:14 | 音楽療法
今日は隅田川でお花見。昨夜の雨&風の大嵐はドキドキしたが、明けたら晴れ。よかったァ。メンバーは中高時代の友人たちで2か月に1回の集まり、今回は<表参道ヒルズ>を<隅田川の桜>に変更。こんなにピッタリ桜満開の時を逃さないことにした。

桜の美しさに言葉はいらない。たっぷりお楽しみを!






途中で見つけた<花>の記念碑、歌詞が刻まれている。



桜をバックに「ハイ、チーズ!」


仕上げはランチのデザート、桜アイス。

音楽療法士の感動

2006-03-28 21:31:57 | 音楽療法
今日は<飛び上がるくらいうれしいできごと>がふたつ、どちらも音楽療法セッションでのこと。

その1 Hさんが・・・
Hさんは50代で脳梗塞に倒れ現在車椅子、重度の言語麻痺もある。今年60歳になったばかりで、デイケア(通所リハビリテーション)では圧倒的に若い。
「おはようございま~す」と言っても、最初は目も合わせない、これが3か月。次は目だけ一瞬チラッと見るが顔はすぐ横向き聞こえないフリ、これがまた3か月。それで半年が過ぎる。その次は顔はまっすぐ目もあわせるが、無表情というかコワイ顔、また3か月。そして最近は「おはようございま~す」に頷いてくれるようになった。「やったー!」

時を同じくして、それまでハスに構えていた音楽療法プログラムは、朝の歌と全員参加の日はいちばん後ろだが出席するようになっていた。
それが今日! 自由参加の「歌の会」に、リハビリが終わって駆けつけてきた。「エッHさんがいる」私も介護スタッフもリハビリスタッフもびっくりした。一生懸命歌おうとする姿があり、本当に嬉しかった。
帰りがけに「Hさん、今日は歌の会に出席してくれてありがとう」というとニコニコ握手を求めてくる。「好きな歌があったら教えてください。今度一緒に歌いましょう」と言うと、ブーッと噴き出し(唾が1mは飛んだ)、最高の表情でアーアーと言ってくれた。 幸せ者の音楽療法士その1 

その2 Gさんが・・・
音楽療法になるとスーッと姿が消えるGさんがセッションに出席するようになってから半年が過ぎた(それまでに1年)。柱の向こうの絶対ホワイトボードの歌詞カードが見えない位置から始まって、気がつくと少しずつ前に進んでいる。年明けからは前から2列目の真ん中が定席、でもあまり歌っている姿は見たことがない。

それがァァァ、きょうゥゥゥ ♪はーるのうらーらーの すーみーだがわー と大きな口をあけて歌っているではないか。すごくいい表情、もしかして歌が得意かもしれないと思える歌い方だった。すご~くはにかみやのGさんには声かけせず終了したが、移動のときに私のほうを見てニコニコ笑っている。さっきの歌っている顔と同じ、私もニコニコ笑って返した。気持ちは通じている! 幸せ者の音楽療法士その2 

どちらも男性、はにかみやで恥ずかしがりやとお見受けしている。1日に2回も嬉しいことがあり、今日もまた 「楽しそうだねー」 と言われた日だった。足取りも軽く、ルンルン気分で仕事場を後にした。

エヴァさんのカンテレコンサート

2006-03-27 17:07:52 | カンテレ
ブログのお知らせコーナーでもインフォメーションしているように、5月はフィンランドのカンテレ奏者エヴァのコンサートがある。今回は東京周辺で5か所予定されているが、そろそろお問い合わせが多くなってきている。

プログラムは会場によって少しずつ違うが、シベリウス のほかにフィンランドの作曲家、 フィンランド民謡 などが組まれている。またバッハ の曲も予定されている。教会で奏でるパイプオルガンの重厚な音がコンサートカンテレではどのような響きになるのか、教会オルガニストの私は何よりの楽しみ。

もしブログ読者でチケットご希望の方はお早めにどうぞ。先週末からお問い合わせが多くなり、特にいちばん便利で会場の小さい東京(東振化学ギャラリー)は残券僅少となっている。





画像は昨年のコンサートから

ヴァイオリンのミンさん

2006-03-26 15:00:19 | 音楽
ヴァイオリンのミン (ミン・ジョン・パーク) さんが来日する。彼女は11歳でソウル ナショナル コンペティション優勝、ソウル大学とジュリアード音楽院で学び、デビューリサイタルはあのカーネギーホールという実力派。日本での演奏会が待たれていたが、このたび実現することになった。日本での正式なデビューである。♪うれし~い! 



5年前にミンさんのCDをプレゼントされてからの大ファン。豊かな音楽性と感性を持っているヴァイオリニストで、キリッとした曲もロマンあふれる曲も情熱の曲も遊び心が感じられる曲も、どれもがいい。人気の韓国TVドラマ「天国の階段」ではテーマ曲のひとつ<アヴェマリア>を弾いている。写真で見ても美人、演奏家に不可欠な もある。どんな音を奏でるのか、ワクワクする。

今回は韓国でのマスタークラスの途中下車(下機?)、忙しい合間の貴重な1回だけのコンサートである。場所は銀座、当日は早めのランチ→コンサート→銀ブラ かしら?

Min ヴァイオリン リサイタル
日時:2006年5月28日(日)午後2時開演
会場:十字屋ホール(銀座)
曲目:サラサーテ、クライスラー、シモネッティなど
チケット:3000円

お問い合わせ:
オフィス・フーガ music-fuga@n07.itscom.net
森 (TEL)047-326-0030 (FAX)047-326-7946
桑島(T&F)044-722-6062
なおチケット申し込みはこのブログでも受け付けている。


いちごパフェ

2006-03-25 23:56:07 | グルメ
昨日はカンテレ仲間のMさんご夫妻(ご主人様は自他ともに認める<カンテレ倶楽部顧問>)と一緒に、平日昼間の銀座(私は久々の休日!)を楽しんだ。

ランチはわが息子と同じ名前の<響>というお店、銀座通りに面したビルの3階で以前友人に連れられて行ってからすっかりお気に入りのお店。お惣菜バイキングが魅力、ワインにもよくあう! 味だけではなく材料にもこだわりがあり、その朝とれた葉つきニンジンや蕪、水菜はそのままお味噌で食べる。お豆腐もつくりたて、素材の味でいただける美味しさ。何度もおかわりにいってしまった私たち。

お腹いっぱい食べたのに、デザートに直行。



なかなか下までいきつかないほどリッチな いちごパフェ。いちごもアイスも美味しくて、T子さんと二人で少女の気分。

「超多忙でいつも走っている」私、美味しいものと楽しい人たちと過ごしたとても幸せな休日だった。

新しいカンテレ

2006-03-24 19:44:53 | フィンランド
フィンランドに注文していた5弦カンテレが届いた。先月からカンテレクラスに入った高校生Cちゃんのカンテレ。



ビルダー(製作者)は Soitinrakentajat AmF のErkki Okkonen。私はあちこちの工房からカンテレを購入しているが、ここはフィンランドの音楽教室で幼児の音楽教育にカンテレを導入している先生から紹介され、5年前からのおつきあい。カンテレは手作りなのでビルダーや工房によって音色や響きが違う。AmFのカンテレは、どちらかというと硬いしっかりした音ではじめからいい音がなるつくりである。

いつも荷物の詰め物で入ってくるサボ地方の新聞が楽しみ! グシャグシャに丸まった新聞を丁寧にのばし読んでいる。その後カンテレ仲間のKさんのところへ、どうもフィンランド語クラスで教材になるらしい。詰め物でも私たちにはフィンランドの香りがする宝物である

音楽療法と季節感-春キャベツ

2006-03-23 20:26:39 | 音楽療法
とれたて 春キャベツ をいただいた。リハビリテーション科で一緒に仕事をしている理学療法士(PT)Hさんのご実家は三浦半島の農家、産直とれたての新鮮な春キャベツ、やわかくて美味しい。そのままざく切りにしてムシャムシャ、お味噌をつけて <もろキャベツ>、もろきゅう風に食べるとこれがまたワインによくあう。

でも我が家のおすすめは、なんといっても、コレ
ざく切りにし、さっと洗ったキャベツの水気を残したまま耐熱容器に入れ、バターを塊でボトンボトンとおとす。蓋をして電子レンジで12分~(キャベツの量によっても違う)。しんなりやわらかくなったらお醤油をまわしかけて出来上がり。アツアツが美味しい コレ

キャベツの中でも、春キャベツ が贅沢なお味。我が家では丸ごと1個分してもあっというまにペロリ。20年前に雑誌で見てからすっかり定番料理(料理といえないほどの簡単さだが)となっている。お試しあれ! 

今日のリハビリテーション科の話題は、この簡単メニューのことばかり。どこの夕食にもきっと並んでいるに違いない。たくさんいただいたから明日会うカンテレ仲間のMさんにも持っていこう。明日はMさん宅でコレ かしら?

フィンランドはまだ冬?

2006-03-21 19:20:08 | フィンランド
フィンランドのお父さんからメールが届いた。数日前に最低気温-28℃、昨日は-20℃、最高も-10℃とのこと。こちらは15℃ですっかりポカポカ陽気、桜も開花しているというのに・・・。びっくり! まだ とか、ブルブル・・・。

毎日 フィンランドのお天気 を見ている。やはり寒そう、今日も最高は-10℃。「こんなに寒かったかしら?」と古の留学時代を思い出しているが、都合の悪いことは忘れているかすっかりいい思い出に摩り替わっている。「寒すぎ」といっていたはずなのに、「寒さもいい思い出」になっているわけ。

そういえば数年前の4月中旬、ルンルン気分ででかけたヘルシンキがあまりにも寒くて、ストックマンデパートでマフラーを買った。残念ながらモコモコすぎて、今は <記念品> としてお蔵入りのお品。

フィンランドの春はVAPPUの頃、もうしばらく冬が続くのかしら。


建築家と音楽

2006-03-20 23:52:43 | フィンランド
今夜は友人の建築家たちと音楽の話で盛り上がった。音楽といっても、道具の話。

Mさんは趣味で指揮棒を作っている。数年前にフィンランド人指揮者・エサ=ペッカ・サロネンが来日した時に日本フィンランド協会で歓迎会をした。その記念品がMさん特製の桐の指揮棒。サロネンは大感激、一生の宝物にすると大事に抱えていた。それから音楽家たちの要請で指揮棒を(も?)作っている。1本ずつ丁寧なまさに手作り、私も順番待ちしている一人である。Mさんは音楽はよくわからないというが、イエイエ、カンテレ倶楽部創立メンバーの一人で熱心にカンテレのお稽古をしている。私たちの夢は、わがカンテレの手作り。私がフィンランドで購入したカンテレ製作本をたよりに、いつかは自分たちでのカンテレを作りたいと願っている。

Kさんは大学の建築科の先生。譜面台の話で生ビール3杯も飲むほどに盛り上がった。私がほしいのは、リビングに置いても違和感のない家具調で、かつしっかりした実用的なもの。それがフィンランドふうシンプルだったらなお嬉しい。以前家具職人の試作品を使ったことがあるが、猫足で不安定、実用性にかけた。「譜面台コンペ」をしようという話になり、賞金は私が出す? エッ? いいですよ、かなりこだわりのある私がほしいと思えば!

お二人とも、<キーワード・フィンランド> のつながり。大いに楽しい夜だった!



古切手の活用法

2006-03-19 15:33:25 | フィンランド
先日「綺麗な記念切手の活用法はある?」と聞かれた。最近はメールや宅配メール便が普及したので郵便物がめっきり減ったが、ポストに綺麗な記念切手が貼られたお手紙を見つけると嬉しい。

古切手は貴重な資金源として活用されていることを、ブログ読者の皆さんはご存知かしら? 昨年友人夫妻とフィンランド旅行したときに郵便局で見つけた光景(映像が悪くてごめんなさい。60という数字は日本の60円切手)。



友人はJOCS(日本キリスト教海外医療協力会)のボランティア委員。この切手パックを見つけて「オッ、こういうふうに海外で売られているんだ」と感激の声をあげていた。



<海外切手 100グラムいり>として売られている

JOCSは古切手では草分け的な存在で1964年に始められた。この「愛好家に即売する」活動で得られた資金は、海外への医療(医師、看護師、保健師、栄養士)派遣費や特にアジアからの医療従事者の研修費や奨学金にあてられている。活動はアジア・アフリカの自発的な努力を重んじ側面から支援しようという理念に基づいている。記念切手だけではなく通常切手、使用済みのプリペイドカード、未使用の葉書やプリペイドカード、外国コインも大歓迎。売り上げ資金は約2000万円、近年は古切手の回収が減っておりまだまだ資金不足である。

送り方は次のとおり。整理するのもボランティアの仕事なので、私たちのひと手間が大きな支援につながる。傷ついていない切手の周りを1cmくらい残して切り取り、そのまま国内と海外の2種類に分けて事務局に送る(送料は各自負担なので、まとめて送ったほうがいいかしら?)。
送り先:〒169-0051東京都新宿区西早稲田2-3-18-23 JOCS東京事務局切手部 TEL 03-3208-2418 


2日に1度の食事、生活のために働く幼い子どもたち・学校に行かれない子どもたち、病気治療も満足に受けられない・・・、今の私たちには想像もできない貧困社会がアジアにはたくさんあることを考えたいと思う。日常生活でできるこんなささやかな支援があることを憶えたい。

音楽療法と季節感-筍

2006-03-18 20:30:32 | 音楽療法
初物の筍をいただいた。



今日の仕事先の老健(介護老人保健施設)の裏山は竹林。毎年春になると筍がニョキニョキ出てくる。運転手の利雄さんは筍堀りの名人で、筍の季節になると職員のために裏山で掘ってくれる。「先生」とこっそりわたされた新聞紙の中身は た・け・の・こ! 「初物だよ」 「エーッ、もう出たの?」 驚きの私! 今日は土曜日で出勤しているスタッフも少ないので、私がいただいてしまった。せっかくだから音楽療法セッションで 「たけのこ、初物です」 とみせたら 「あァ、からすネ」と利用者さん。「ハァ? からす?」「初物の小さいのはからすっていうのよ」

写真は今日の筍。
左は割り箸、初物のかわいさがわかる? 


「これはお刺身で食べるんだよ」と言われ、早速夕食にいただく。美味しい、というか美味しすぎ! 

香りとやわらかさが春を告げる。

楽しそうだね!-音楽三昧の一日

2006-03-17 23:16:12 | 音楽療法
今日は大勢の人から「楽しそう」「ニコニコしている」と言われた。
そう・・・、今日は朝から好きなことばかりの一日だった。いつものように高齢者施設に出勤し、音楽療法でデイケア朝の歌、一般棟フロア音楽療法セッション、デイケア午後の歌の会、一般棟フロアお誕生日会で演奏、認知症グループホーム音楽療法セッションと朝から好きな音楽三昧。走り回っていて本当に忙しかったが「充実しすぎるほど充実していた」 の一言につきる一日だった。寝起きに計った体重が帰宅後は2kgも減っていてびっくり! とにかくピアノを弾いて歌ばかり歌っていて、所属のリハビリテーション科にはまったくいなかった。隣席のPT(理学療法士)に「今日一緒だったのはお弁当だけ」と言われたくらい。

忙しさなんてナンノソノ、楽しい、嬉しい!! 外はポカポカ陽気で思わずニコニコしてしまう、そんな一日。「先生の今日の顔、いいねえ」「僕がもうちょっと若かったらなあ・・・」「ピンクのスカート、春だね」と何だかおじいちゃまたちに思いっきりもてたなァ。 「音楽の先生が楽しそうだと皆がうれしいわヨ」、私も皆さんの笑顔が大好きでいつも元気をいただいている。ポジティブ人間の私には、悩みごとはない、何をしても楽しいことばかりである。<いい性格>ってこと?

夕方は1時間半ほど家に戻り、ピアノレッスン。3歳から来ている生徒二人が明日中学卒業、式ではそれぞれが最後に歌う合唱の伴奏をすることになり、そのリハーサルをした。あいちゃんは<旅立ちの日に>、心がこもっている丁寧なピアノで「もし自分が歌うならこんな伴奏をしてほしい」と練習に励んだ。ひろし君は<大地賛頌>、ダイナミックな演奏は感動を呼ぶ。

そして今日の締めくくりはYWCAのカンテレクラス。見学者も交えてカンテレ談義、こんなステキな音がするのね・・・と忙しかった週末の夜はゆっくりふけてゆく。あァ、なんて幸せな一日だったのかしら