Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

こどもたちとの楽しい時間

2006-06-30 21:06:46 | 音楽療法
今日は群馬県桐生市昭和小学校特殊学級で音楽療法の授業、浅草から東武線に揺られてでかけて行った。

この山田学級と関わってもう3年、昨年からは市内あちこちの小学校から子どもたちが集まってくる。今日は新しい顔ぶれが加わって子ども9人+先生方+友人の音楽療法士Rieさんがお手伝いに加わる。



すっかり顔なじみのメンバーは心得たもの。J君は6年生になったが自己主張ばかりしていた4年生のころから比べると今やアシスタント的な存在、最近は全体への心配りや「お先にどうぞ」もできるようになった。また始めた当時は1年生だったNちゃんはバランス感覚がうまくとれるようになり、最近自力で歩けるようになった。そして自分から楽器も色々挑戦し始めた。昨年から参加している学校の先生は「この子はここにきて随分自己表現ができるようになった」と、また「音楽を通して協調性や楽しさを味わっている」と。



Rieさんがやってみせたらびっくりした表情、でも次の瞬間にはニコニコしてツリーチャイムに取り組んだ初顔D君とその音で徐々に緊張がほぐれてきたS君。ピアノに興味があるMちゃんはやはり初顔、私の横にはりついて一生懸命音を探る。皆の歌の伴奏もしてくれた。

今日は予定時間をすっかりオーバーしてしまった。最後は 「ささのはさ~らさら~」と歌いながら 昨日のブログで紹介した<七夕の金平糖>で色と数を確認しながらモグモグパクパク、そのほかに地元の畑で収穫したじゃがいも、鳩サブレと夕張メロンのクッキーのご褒美つき。

この取り組みの素晴らしいところは、先生方ご自身も思い切り楽しみながら子どもたちを何気なくのせているところ。「すごい! うまい!!」とほめたり「あれ、おかしいぞ」と本人に促し自覚させるタイミング、そして声かけがいい。そして子どもたち自身も<我関せず>で始まる授業がいつの間にか一緒にワイワイやるパワーの集結も面白い。

音楽の力ってすごい  

音楽療法と季節感-七夕飾り

2006-06-29 21:13:40 | 音楽療法
3日連続で30度を越す真夏日、今日は老健デイケアの利用者さんたちと裏山から切った竹に七夕飾りを始めた。この竹は、春の筍三昧のときに一番しっかり太そうな筍に<七夕用> と札をかけて大事に見守ってきたもの。





それぞれ お願いごとを短冊に書く。「足が治りますように」「歩きたい」「健康」「平和」・・・、中には「競馬で当りますように」というのもある。短冊だけだはなく、子どもの頃作った提灯かざりや吹流しを思い出して折り紙をおる。「先生、ここに線をつけてこう折って・・・」と大昔子どもだったというKさんの指導を受けて私も挑戦。





皆で ささのはさ~らさら~と楽しく歌いながら飾った。


帰り道に見つけて思わず買ってしまった <七夕金平糖> 


私の好きなフィンランド-ハットゥラ

2006-06-28 16:40:15 | フィンランド
ハメーンリンナに住んでいたときによくお散歩にでかけたハットゥラHATTULAの教会。



14世紀に建てられた古い教会は現在使用されていないが、見学は予め管理事務所に連絡しておくと鍵をあけて待っていてくれる。教会の中は天井や壁のほとんどがフレスコ画が描かれているが、フィンランドで最古でそして最良といわれ、保存状態が非常によい。天地創造に始まり、キリストの生涯を描いている。



フレスコ画の点数は180点といわれている。ほぼ中世の状態でみられる。




夏の間はタンペレ~ハメーンリンナを結ぶ湖をのんびり行く船・シルバーラインの乗ってHATTULAで下車、またはハメーンリンナからバスで20分くらい。どちらも降りてから20分は歩くが、夏の田舎道は気持ちがいい!


現在使われている教会は1850年代に建てられた。


『ぶた』『ぶた ふたたび』

2006-06-27 20:36:46 | フィンランド
「今日のブログの題は何?」とお思いの方も多いかもしれないし、「あぁ、あれね」の方も多いかもしれない。「あぁ、あれね」の方はかなりのフィンランド通とお見受けする。

『ぶた』『ぶた ふたたび』はフィンランドの絵本作家ユリア・ヴオリ氏の名作でフィンランド在住の森下圭子さんの訳によるもの。ぶた?と半信半疑で読み始めたら面白すぎてハマッた絵本。ピアノの生徒もしばらくはこれを楽しみに来ていたという事実もある。


本の紹介文から
ちょっと哲学的な「ぶた」が主人公の,北欧フィンランドの絵本。「ぶた」の悩みや,友だちとの交流,日々の生活をちょっと不思議に描いた,色鮮やかな絵本です



本の紹介文から
おしゃれな「ぶた」は日々,悩んだり,なげいたり,友人と語り合ったり,考えたり。何にでも一生懸命な姿が愛らしい,フィンランドの「ぶた」の日常が心をくすぐります。


日本語で読んで面白いというのは訳も優れているということ、おすすめの2冊。書店の取り寄せでは時間がかかるので、出版社のホームページへ。文渓堂出版、定価はどちらも1575円。
http://www.bunkei.co.jp/

フィンランドで見つけた看板

2006-06-26 17:40:44 | フィンランド
レストラン


この看板に魅かれて入ってみた。小さな家庭的なレストラン、看板どおりシーフード料理が多く<サーモンのグリル焼き>が美味しかった。


カフェ


古そうなカフェでホッとひと息、フィンランドでは<コーヒーと甘い菓子パン>でおやつタイム。


アイスクリーム スタンド


街中のスタンドでアイスクリームを買う。肌寒い日のアイスは身体が冷えてくる。でもいちばん美味しかったのは-15℃の中でシャーベット状のソフトクリームを食べたとき。アイスより口と鼻の中がバリバリに凍りそうだったっけ!

心痛む<奈良高校生事件>

2006-06-25 12:36:09 | つれづれ・・・
16歳の高校生が自宅に放火し母と弟妹が亡くなった事件、なんとも悲しい。それは最近まで高校生だった息子を持つ母親としての気持ちから。

その高校生は全国でも有数の進学校に通っていたとのこと。親子関係、それも成績のことで悩んでいた姿はなんともいたましい。わが息子も大学合格シーズンになると週刊誌の「東大合格者」に載る中高一貫の男子校に通っていた。生徒の第1志望はほとんど全員東大、滑り止めは早慶。勉強第一で真面目な子が多い学校、その中で「自分はこれでいいのか」と考え続けていた息子だった。今ふうにいえば<トルシエのようにがんじがらめに管理するのではなく、ジーコのようにまずしっかり自分で考えようと自主性を大事にした子育て>をしてきた私たち夫婦と息子にとって、ある時期それはかなりつらい環境であったことは否めない。

ちょうど1年前にも「頭が悪い」と言った父親と母親を殺害した東京の高校生事件があった。高校生年齢は、男の子の方がナイーブで感じやすい年頃なのかもしれない。会話のすれ違い、気持ちの行き違い、親のイライラを感じる息子・・・。そこで私がとった方策は「食事の手抜きをしない」。幸いお料理好きなのでどんなに忙しくても食卓の手抜きはしない、お弁当は冷凍食品は使わない&おかずは5品入れるをモットーに切り抜けた。だってまず食べなければ生きていかれないから。

進学校に合格する子どもたちは小学校でも優秀だった子に違いない。そういう学校に限ってシビアに1番から最下位までの順位をだしてくる。真ん中にいると1点違うとすぐ2桁から3桁に落ちる、それに一喜一憂する親子は大変だ。息子の同級生でも真面目な子ほど気にしていた親の目。不登校、自主退学がほんの数人いて私たち母親は本当に心が痛んだ。

今回の奈良事件も、親の期待-それに答えられているか不安の息子君、の気持ちが複雑にからんだ事件だった。「親に怒られむしゃくしゃしていた」「いつも成績のことで怒られた」・・・、そういう学校にいるとむしろ親の方が成績や順位を気にしてしまう。「もっとできていいはず」とは親の欲目? この子の父親もきっと「大好きなお父さんと同じ医者になりたい」という夢をもっていたわが子に期待していたに違いない。

「サッカーを見たかった」「ゲームをしたかった」普通の高校生。「サッカーを見すぎる」「ゲーム漬け」のいまどきの高校生活はほんのいっときのもの、過ぎてしまえばこんなこともあったと思えること。このお父さんには父親として今後を温かくフォローしてほしいと願わずにはいられない。


さてわが息子は担任の「本当にこれでいいのか?」に「いいです」ときっぱり言い続けて、第1志望にした滑り止めといわれた大学で自分のやりたい分野をのびのび勉強しているが、それでも「第3反抗期?」とも思える毎日。4月に20歳になり彼も一応大人といわれる年になった今、はっきり「自分で考えよう」になっている親子関係。母親の私は、まだまだほとんど毎日「ご飯食べる」と言いよってくる息子に満足している。でもこのニュースを見ながら「とりあえず今学期の成績は期待しないで」と言っている息子は何?

今日は夏至祭

2006-06-24 12:27:52 | フィンランド
夏至祭<Juhannus> はフィンランドの夏を彩る大きなイベントである。

夏至は1年中で昼間の時間がいちばん長い季節、北の国フィンランドはいわゆる 白夜 である。友人VIRPIの住む北極圏では一晩中日が沈まない季節が2か月続くし、南のヘルシンキでも少し薄暗くなったかなと思うとすぐ明るくなる。 真夏の太陽(ミッドナイトサン) が見られ、太陽は地平線に隠れることなくまたすぐに昇ってくる。





夏至祭は、元来田舎の自然の中で祝う習慣があったので、都会人は自然を求めて湖のほとりの別荘(サマーコテージ)や田舎の実家、親戚に出かける人が多い。また Juhannus から長い夏休みに入る人も多い。




さてフィンランド通の方には、ヘルシンキのセウラサーリ島(seurasaari)で大きなイべントが催されることは有名。前夜から夜通し楽しいプログラムがある。国旗掲揚に始まり、民族ダンス、新婚カップルのダンス、模擬店(手工芸品)、コッコといわれるかがり火点火・・・。


セウラサーリのコッコ 


留学生時代に隣のムスタサーリ島(mustasaari)に住んでいたとき、小型船にのって火の粉がふってくるほど近くでかがり火を眺めていたことを懐かしく思い出す。

ふるさとの花

2006-06-23 17:53:20 | 音楽療法
認知症のSさんと歌唱の個別セッションをしている。女学校ではコーラス部で活躍したSさん、「私は歌が好きなの。歌っているときがいちばん幸せ」と一日中すばらしいソプラノで歌っている。

先日のこと。「ふるさとはどちらでしたっけ」に「ウーン、どこだっけ?」 Sさんは北海道出身、しばらくして夏に咲くお花の話から、私が「北海道のお友達の家のお庭にスズランが咲いたって・・・」と言いかけたら、顔つきが別人のようにパア~ッと明るくなり、少女のような笑顔で「咲いたの? うれしい、北海道にも夏がきたのよ。あ~なつかしい。私の家にもたくさんスズランがあってね・・・」ととまらない。



そして「先生、私のふるさとの北海道の歌うたいましょうよ。そうね、まず知床旅情がいいわね」と歌い始めた。Sさんの明るい笑顔が大好き、ふるさとのスズランはどんなにステキなことかと歌っている姿を見ていて微笑ましくなった。残念ながら東京では手に入らないスズラン、でもSさんの心にはいつも可憐な白い花が咲いているにちがいない。

かもめ食堂 またまた

2006-06-22 21:34:46 | フィンランド
映画「かもめ食堂」のフィンランド上映が決まった。9月にヘルシンキで上映されるとのこと、フィンランドではどんな評価を得るのか興味津々。

実はこの私、映画をみていない。年末年始のフィンランド滞在中に、製作に関わったヘルシンキ在住の森下圭子さんと舞台となったレストランに食事に行き、その雰囲気と  なつかしの味(おにぎりではなく、もちろんフィンランド料理)にいたく感激したのだが・・・。先日フト思った。 そうだ! フィンランドで観れば字幕はフィンランド語(と公用語のスウェーデン語)で耳からは黙っていても日本語が入るから、2倍楽しめるはず

なんて思っていたら、タイミングよくフィンランド人の友人から   「11月から1月までマンションの排水と電気の補修工事が入るからその間は泊められない」 「アッソー、とにかく9月までは身動きとれないから10月にする」と即答。 そのつもりで 仕事  はもう調整し始めていたので、可能性はかなり高い。家族も今年はいつ行くのかと思っていたみたい。フィンランド航空の直行便は、成田は週2便しかないので関空から飛ぼうかな  それなら何とか9月終わりにはフィンランド入りができそう。

 ウーン、楽しみ! それを励みに仕事する私に違いない 

音楽療法と季節感-さくらんぼ

2006-06-21 18:19:15 | 音楽療法
山形からさくらんぼ(佐藤錦)が届いた。さっそくのお昼のデザートに 初物はおすそ分けしようかしら、いつものお弁当仲間のPT理学療法士のSさんとOさんに。さくらんぼは上品な甘さとなめらかさがあり、本当に美味しい



今日のメニューは
たらこのパスタ たらこと長ネギをバターで軽くいためてあえる(隠し味に生食用明太子も!)
サラダ レタス+きゅうり+グリーンアスパラ+トマト+たまご
フルーツ さくらんぼ +アメリカンチェリー+メロン

今日も元気なお弁当

古~いカンテレ

2006-06-20 22:20:59 | カンテレ
<民族楽器・フィンランド>でいろいろ検索していたら、こんな古いカンテレの画像が! 国立博物館 のホームページで「そういえば古いカンテレが展示されている はず」 検索した結果。




こちらはよくある写真 (CDのジャケットにもなっている)



Jussi Laasanen 製作の歴史的カンテレ


フィンランド・テーブル

2006-06-19 20:58:48 | フィンランド
社団法人日本フィンランド協会創立30周年を記念して、記念論集 『フィンランド・テーブル 第2集』 が刊行された。日本、フィンランドのそれぞれの専門家による内容である。

<おもな目次>
     巻頭言   創立30周年記念論集発刊によせて:片山  豊
     はじめに  フィンランド、その選択と決断:早川治子
テーブルⅠ 外 交
    フィンランドと中立政策に対する一つの検証:セッポ・ヘンティラ
     フィンランドと欧州連合:サトゥ・マッテイラ
     第6回アジア欧州首脳会議のホスト国フィンランド:アヌ・サーレラ
テーブルⅡ 経済/産業
     1990年代のフィンランド金融危機とその教訓:エリッキ・ヴィルタネン、リーサ・ハルメ
     原子力発電に関するフィンランド論争:ユッシ・マンニネン
     危険廃棄物処理の発達について:ユハ・カイラ
     環境保護を通じて産業をつくり出す:ヤン・エーリック・エネスタム
テーブルⅢ 福 祉
     フィンランドの年金制度とその改革:駒村康平
     高齢者の独立と健康について:オウティ・ピーロネン・バックマン
      フィンランドの高齢者介護ノウハウと産業振興策:木村正裕
テーブルⅣ 教 育
     フィンランドにおける教育政策:イスモ・ファンク
     学校教育指導の質を上げる:トゥーラ・ハータイネン
     フィンランドの教育-日本の視座-:渡邉あや
テーブルⅤ 暮らし
     フィンランドの官民協力による安全保障体制:アクセル・ハーゲルスタム
     フィンランドの携帯電話-フィンランド人式使い方と恩恵-:マッティ・エネスタム
     フィンランドの機能性食品:豊島忠彰
     フィンランドの森-森とそこに生きる人々の風景-:森下圭子

この本は多岐にわたる内容で面白い。ここまでそろったフィンランド関係の本は少ないと思うので、フィンランドファンにはぜひ購入をおすすめする。

お問い合わせは日本フィンランド協会 nichi-fin@nichi-fin.or.jpまで。


   

今夜はサッカー応援Tシャツで!

2006-06-18 12:20:30 | 音楽療法
私は <チーム・ウエルケア> の一員。わがリハビリテーション科は11人の部署(PT理学療法士+ST言語聴覚士+MT音楽療法士+健康運動指導士)で毎日チームワークよく楽しく仕事している。

このチームが先週うれしいプレゼントをゲットした。ジョン・カビラのラジオ番組<JーWAVE GOOD MORNINNG TOKYO>の応援Tシャツプレゼントに応募して、みごと当選 



Tシャツは朝7時~8時の間にイレヴンの誰かに突然電話がかかり5コールの間にキャッチし、そこで元気よく「TOKYO」と答えられればゲットできるというわけ。皆ワクワクしながらマナーモードを解除してそのときに備える(そう、トイレに行くのにも携帯して・・・)。そしてある朝「今朝は チーム・ウエルケア に」。コール音に「エッ誰にかかっているの? 少なくとも私ではないし、早くでて 」とドキドキ。その相手はPTのOさん、歯磨きの途中だったらしい。

やったァー 今日の  クロアチア戦、あとにひけない試合はこのTシャツを着てしっかり応援しよう!


音楽教育はカンテレから

2006-06-16 21:49:20 | カンテレ
月刊誌『音楽の友』6月号にフィンランドの音楽教育の記事があり、びっくり。モーツアルト特集をしていたのでそれが目的で購入したら、あららフィンランドというタイトルが見える。2度得した気分

記事は大学レベルの専門教育(シベリウスアカデミー)をメインで取り上げていたが、フィンランドは一般的に音楽が盛んである。地域の生涯学習でも必ずといっていいほど<コーラス>があり、私が最初に住んでいたわずか300人足らずの田舎の町でも合唱団がいくつか結成されていた。楽譜が読めなくても歌好きな人が多く、きっとそれは幼少の頃から教会でなじんできた讃美歌が基礎になっていると思っている。

近年は日本と同様、子どもに音楽を習わせる家庭がふえている。「子どもの早期教育」の一環として学校に上がる前に音楽に親しませようと考えている親が多くなってきているし、実際子どものための音楽教室が以前よりふえている。親たちの会話にも「○○先生がいい」という話題がでてくる。

フィンランドらしいと思うのは、その導入に 伝統民族楽器・カンテレ を取り入れていること。楽器を弾く前にまず響き(音)のかたまりで耳をならす。ジャラ~ンいう和音を聴き、そして自分で弾きながら音を憶えていくのである。ちなみにⅠ(いわゆるドミソ)の和音は子どもたちの大好きな「 マンシッカ(mansikka-いちご)」という名前。音楽教室で子どもたちが5弦カンテレを膝において、「 マンシッカ、 マンシッカ」と歌いながらジャラジャラ弾いている姿が微笑ましい。



最近は学校の音楽教育でも導入されているので、ちょっとしたブームにもなっている。カンテレは弦の本数で色々な種類があるが、5弦のよさは音符が読めなくても1から5の数字譜であらわせること。。基本3和音でちょっとした伴奏もできる。なんといっても簡単に持ち運びもできる、手軽な楽器である。

フィンランドでは音楽教育の中で伝統楽器にまったく触れなかった時代が長くあり、今ようやく始まったところ。そういえば日本でもしばらく前から和楽器がしっかり取り入れられている。私も、ピアノの生徒が「音楽のテスト範囲はお琴と三味線」ということがあり、「ウーン弾いたことないから私もよくわからない」とかなり慌てたことがある・・・。

伝統楽器のよさと大切さが見直されてきているフィンランド、近いうちに誰でもカンテレを弾く時代がくるかもしれない。