Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

カンテレテーブルのケース

2006-04-30 19:43:05 | カンテレ
先日ご紹介したカンテレテーブル。 そのケースをカンテレ仲間・ともこさんのご友人・和子さんが作ってくださった。何と足用の小袋までつけてくださったので、袋の中で足がゴロゴロしない。

人にはそれぞれ<天分>があることを改めて実感  お針を持つとストレスになる私とお針を持たないとストレスになる方。そういえば息子の体操着入れや柔道着入れも同級生のママが「一緒に作っておいたわ」といつも用意してくれた。私のお礼は決まって得意のケーキ。時には「ケーキ美味しかった」のお礼に<手縫いの雑巾>なんてこともあったっけ・・・。縫い物不得意の私はいつも「食事&デザート係」だった!

カンテレテーブルはエヴァさんにお供してあちこち旅する。エヴァさんの来日はいよいよ明日、楽しみにしている。


フィンランドに行きました-歩行器

2006-04-29 13:47:01 | フィンランド
フィンランドの高齢者施設で見かけた歩行器、自立歩行を助けるための補助器具である。リハビリテーション科にいる私は大いに興味があった。

これはいわゆるシルバーカー、色が素敵。日本では高齢者用品は地味なものが多いが、欧米では明るいはっきりした色合いが多い。持ち主のLiisaは大好きな赤のスエット、銀髪にお似合い。


同じような種類でもこちらは少し違う。「赤は気持ちが明るくなる」とMinna。




そして何より驚いたのがこれ子どものソリ? 木製品で雪の上をスイスイ歩くあのそりと同じ!



持ち主のMattiはフローリングの上をスイスイ進む。「ソリ?」と不思議な顔をしている私に、「Jo, kylla」(そうだよ!)と答える。 「本当は雪の方がもっとうまく歩けるけどネ」 と茶目っ気たっぷりにウインクしながら、何度も私の周りを歩いて(滑って?)くれた。

使い慣れたものが一番安全で、ご本人も安心するとか。Mattiは、滑りすぎないからゆっくり進めるとご機嫌で、私にも「試してみて」と言う。私は逆に、滑らないから前につんのめりそうで、ちょっとコワイ。でも既成の考え方にこだわらない、
さ・す・が・ フィンランド!

小学校での音楽療法

2006-04-28 20:57:46 | 音楽療法
今年度も群馬県桐生市立小学校の特殊学級で音楽療法授業を行なうことになった。今日はその第1回目、といっても今年で3年目なので知った顔ばかり。毎回市内の小学校から子どもたちや先生方が集まってくる。お互い気心知れた仲なので、「おはよう」の挨拶からもう盛り上がり、意気投合である。



それぞれ今年度の目標を考えてみたので、そのうちの何人かをご紹介する。
Aちゃんは引っ込み思案な女の子、今日も蚊のなくようなささやきだったが、<さよならの歌>のハーモニーでは周りにつられて大きな声がでていた。今年はもっと感情表出しよう! 音楽が大好きで、ここではいつもいい味をだしている。音楽にあわせて軽やかなステップ、そして周りを配慮した静かな笑顔、個性の強い集団では貴重な存在でもある。

Nちゃんは3年生になった。自我が目覚め、周りの評価は「ますます気分屋、わがまま」であるが、音楽がいいコミュニケーション手段となってきた。今年は、音楽を通して他人とのかかわりを獲得することを目標にした。

特殊学級ではそれぞれの成長に合わせて、音楽で関わる。始めたときは4年生だったJ君はもう6年生、最高学年意識から、楽器の振り分けや順番に気配りを見せていた。それはすごいこと



S君のこの笑顔、遠くまで出かける甲斐があるというもの。

今年も大勢の子どもたちと一緒に過ごすときを楽しみにして、群馬まで出かけて行く私である。

愛猫パパゲーナ その3

2006-04-27 20:58:58 | つれづれ・・・
春になりフト思う、それは寒い冬じゅう何か物足りなかったこと、「今まで20年間冬のお布団を一緒に過ごした仲の愛猫がいなくなって淋しい」という気持ち。 お互いにピタッとくっついて寝ていたのでそれはそれはとても温たかかった、時に猫のイビキでうるさかったが・・・。




夏はこんな姿で一人(匹)で寝ていたパパゲーナ (1歳のころ) も、11月~4月は私のお隣で枕を9割占領してグースカ  私が寝る気配を見せると、一足先にお布団へ。なぜか夫でも息子でもなく私のところへ一目散、ほとんど猫のためにダブルサイズのお布団セットを買った私である。

ペットロスはないけれど、家族として共有した時間が20年と長いだけに思い出は尽きない。




ピアノの鍵盤がいちばんお気に入りの場所

フィンランドも春

2006-04-26 20:20:01 | フィンランド
フィンランドのお父さんから写真つきメールが届いた。やっと春になったとか・・・。




同じ場所で真冬の写真。



フィンランド中部地方も春の兆しが感じられる季節。雪解け水、芽のでる音が聞こえてくるような瞬間(とき)。

<どこかで春が生まれ~てる どこかで水が流れだす ・・・ どこかで芽のでる音がする>

素敵なブッファの夕べ

2006-04-25 21:42:28 | 音楽
西山恵子(ソプラノ)+ブルーノ・プラティコ(バリトン)のコンサート。

西山恵子さんは私の先生、音大を卒業してから師事し歌の楽しさを学んだ。

あるとき「あなたにとって歌は何?」に「生きがいかしら・・・」と私。「ダメ、生きがいでは苦しくなるときもあるから<歌うことは人生の楽しみ> と思いなさい」と言われはっとしたことがある。<歌うことが楽しい私> はやがて音楽療法士になり、一日中高齢者や子どもたちと歌っている。そして毎日のようにかわされる会話は「先生、楽しそうだネ」、そう、本当に楽しい!

西山恵子さんはイタリアものを得意とし古典から宗教曲、そして近代ものまで歌い、毎年イタリアへ勉強や演奏にでかけている。このリサイタルのためにも渡伊し最近帰国したばかり、キラキラとイタリアのオーラが感じられる。ブルーノさんはボローニャ歌劇場公演で何回も来日している。ロッシーニのオペラ「セビリアの理髪師」のバルトロは当り役である。

プログラムは、モーツアルト、ロッシーニ、ドニゼッティから。このお二人の組み合わせは素晴らしく、そして愉快で楽しいステージにちがいない。

西山恵子リサイタル
6月5日(月)午後7時開演 紀尾井ホール
お問い合わせ:ゼール音楽事務所 TEL03-3995-5221 zele@iris.ocn.ne.jp

詩人か哲学者か、音楽家

2006-04-24 21:53:07 | 音楽療法
今日のお弁当の話題は「この仕事をしていなければ何をしていた?」

何をしていたかはわからないが、「なりたかったもの(やりたかったこと)は何?」から話がさらに発展した。私は <詩人か哲学者> 

そう、もともと小さい頃から本の虫の私は、小学校のクラス委員は国語部、担任に「こんなに本を読むなんて本当とは思えない」と言われ傷ついたこともあった。中1で入ったクラブは文芸部、中1から高2まで10人に満たない小さなクラブで、活動は読書会と創作。読み書き大好きな私にピッタリで、一人しかいない新入生はかわいがられた。高校生のお姉様方に刺激され日本文学、ロシア文学、ドイツ文学を読み漁った。定期テストの朝にも本を読んでいる私に、母はあきれて「今日くらい教科書にしたら」言ってたっけ・・・。

いつどうして詩が好きになったかは全く憶えていないが、数年前、実家で小学生の頃の文集を発見したら、自作も詩の方が多かった。詩といっても翻訳ものだから訳した人の日本語がよかったのかもしれない。中2の頃ランボーに、中3で萩原朔太郎に傾倒、高校生になってからはゲーテ、ハイネ、リルケ、シラーの詩、それは多分<ドイツ歌曲>を歌うようになってから。
でも<詩人> の夢は谷川俊太郎を読んだときに、あっけなく消えた

<哲学者> はキルケゴールの『死にいたる病』が授業の課題でだされてから。文学と並行して哲学書を読み始めたが、創作された文学にない面白さ! 結構はまった高校生は、本で床が何度もぬけた父の書斎から拝借。幸いにして読みきれないほどの哲学書に囲まれていたので、手当たり次第読んだ。

ところが数学嫌いな私はどうしても解けない謎が深まり、あっさり<哲学者> は断念

そんなわけで <音楽> におさまっている私。でも<音を楽しむ世界> の幸せな毎日。

エヴァ・アルクラ カンテレコンサート in 横浜

2006-04-23 16:44:45 | カンテレ
カンテレ奏者・エヴァさんから横浜演奏会の曲目が届いた。

前半はフィンランドを代表する作曲家<J・シベリウス> 「即興曲第5番」をはじめ、カンテレ奏者でもある <T・ヴァーナネン> (映画「ナルニア国物語」のカンテレ奏者)、<M・ポケラ> (カンテレ界の大御所)、<M・コンティオ> などの小品がずらり。そして後半は<J・S・バッハ> のプレリュード、ガボット、ロンド、メヌエットなどと、<P・ヤルカネン> のカンテレのための書き下ろし。盛りだくさんの豪華プログラム





前半はもちろんだが、私はバッハも楽しみにしている。大きなコンサートカンテレで奏でる重厚なバッハは、パイプオルガンのようにも聴こえる。

エヴァ・アルクラ カンテレコンサート in 横浜
5月3日(祝)18時半開演 於・大倉山記念館ホール(東横線大倉山駅)
入場料・2500円
お問い合わせ:オフィスフーガ (e-mail) music-fuga@n07.itscom.net またはFAX044-722-6062


プラド美術館展

2006-04-22 18:33:32 | つれづれ・・・
久しぶりに絵画を見にでかけた。都心の仕事の帰り道、その日は優しい感じの絵が見たかったので<藤田嗣治展>に行こうと竹橋に下りた。地下鉄のホームの人、ひと、ヒト・・・、皆私と同じ方向へ歩いて行く。嫌な予感的中 目指すところは一緒だった。

チケット売り場はすでに長蛇の列、入り口では入場制限。さっさとあきらめて、上野へ。そういえば使用中のパスネットは<プラド美術館展>だった。

お花見気分の上野公園、風も爽やかな暖かい平日の昼下がり。ちょうど東京文化会館で午後のロビーコンサートをやっていたので立ち寄った。フルートアンサンブルの音色が心にしみる。コンサートは無料で出入り自由、毎回立見になるほどの盛況ぶりとのこと、昼間の陽射しの中で聴く音楽もいいなあ・・・と思いながら、3曲聴いて先を急いだ。大道芸人、バイオリン弾きを横目に見て、都美術館へ。 「すいててよかった!」

優しい感じの絵とはほど遠く、どっしり重厚な絵が多かった。聖書から題材をとったものがたくさんあり、楽しくというよりじっくり見て回った。いいなあと思う絵の前では座って時間を費やす。現実を離れた時空、一人でフラッと来たかいがあったみたい。

「音楽をやる人は絵もたくさん見なさい」 とは言い古された言葉だが、まさにその通り。心の栄養が必要! 「絵が描けないから音楽にいったの」と言い訳のように言っている私だが、見るのは大好き。本当に贅沢な午後だった。

私の好きなフィンランド-マーケット広場

2006-04-21 16:48:03 | フィンランド
私が行くたびに訪ねる場所
その② マーケット広場

ヘルシンキの港にあるマーケット広場 Kauppatori。美味しい新鮮なものがたくさん並んでいる。






寒い日はテントのコーヒーで暖をとり、気候のいいときは歩き回って今夜の食料の調達。グリンピース100g、苺1パック・・・歩きながらお店を覗きながら、ちょっとお行儀が悪いけれどムシャムシャ、パクパク  途中でベリーのお味見も・・・。以前一緒に行ったY子さんに勧めたら、あっさり「洗ってないでしょう?」と返された。フィンランドに行くとワイルドになる私?

EUに加盟してからは形や大きさのそろった物が多くなったが、ひと昔前はバラバラ。でも見かけは悪くても味は抜群で、人参は人参の味が、じゃがいもはじゃがいもの味がしていた。最近は見かけにこだわった分ちょっと味が落ちたかしら・・・。もちろん日本ほどテカテカピカピカではないけれど。

野菜だけではなく、魚類もたくさんある。なんといっても鮭の種類は豊富で、生からスモークしたものまでどれも美味しい。2日続けて通ったら「昨日のより今日の方が美味しいよ。味見する?」と勧められ、しっかり買ってしまうことも!

そのほかにはフィンランドのお土産品、お花などもある。小さな机一つのおばさんたちはお店番しながら手袋やセーターを編んでいる。

ブランドショップが立ち並ぶ<銀座通り>の終点がこの広場、フィンランドらしい・・・かも。


音楽療法部屋

2006-04-20 20:07:30 | 音楽療法
仕事先の高齢者施設に待望の<音楽療法室>が完成した。デイケアやリハビリ訓練室と同じ1階フロア、中庭を3分の2つぶして、サンルームふうのガラス張りの空間に。お天気のいい日は青空も見える。



<音楽療法べや>(なんだか相撲べやみたい・・・)と皆さんに大好評。こじんまりしたスペースは声がよく響き、顔が近いので会話が弾む。30名以上の大集団には狭すぎるので、もっぱら25名までの<歌の会>や<回想法による音楽療法>など小グループ、個別セッションに使っている。音楽談話室としても活用したいと計画中。

ここにはピアノのほかに、キーボード、エレクトーン、カンテレなども運びいれ時間があると弾いている。ちょっとしたミュージック・サロン? 生のBGMがフロアにお邪魔にならない程度に心地よく聴こえているらしい。贅沢な空間であること、間違いなし。

私にとっても嬉しいスペース。デスクはリハビリ科にあるけれど、ここに入り浸ってしまいそう・・・。「先生、いい部屋ができたね」と立ち寄る方々が多い。さて、美味しい でも振舞っちゃおうかしら!

ギターの夕べ

2006-04-19 18:55:30 | 音楽
坂野直人ギターの夕べ> 

学生時代からの友人・ばんチャンのコンサートがある。ばんチャンは理科系出身でインターネットセキュリティ会社の社長。その上音楽もプロ級、特にクラシックギターに関しては演奏家また指導者として活躍している。このたび<ギターと語りのコラボ第2夜>が開催される。

日時:4月21日(金)第1部19:00~ 翼の折れた天使-悪魔、第2部20:15~ トゥーランドット姫の謎、第3部21:30~パンドラの箱に残ったもの
語り:ばんのまみこ
会場およびお問い合わせ:Casa Classica (クラシック・ライブ・カフェ、赤坂見附駅より2分)

音楽療法士の色

2006-04-18 19:22:35 | 音楽療法
先週のこと。いつも「先生、いいねェ。似合うねェ」と1日に10回はほめてくださる(音楽療法士はほめられて育つタイプ?)Kおじいちゃまが、何も言ってくれない。何度もニコニコ笑いながら目の前を通ってみるが、反応なし。今日は体調が悪いのかしら?と心配になる。

昼食後の<歌の会>で「さあ、今日は何から歌いましょうか?」といったら、いきなり「今日の色は似合わないよ」。「エッ、このスカート? 黄色?」という私にはっきり「そう、先生は赤かピンクだね」。次々と男性陣が「そうだ、そうだ」と加勢してくる。




「音楽は夢を売るんだからぼけた色はダメ。僕らは先生の服装も楽しんでいるんだからはっきりした明るい色でお洒落して」と注文がついた。

そして今日はこの組み合わせで登場。



「ほらね、やっぱり赤だよ」、そしていつもの「先生、いいねェ。似合うねェ」とおほめの言葉を20回はいただいた。 恐れ入りました、皆さんよく観察していらっしゃること! そして私の靴も赤色