音楽療法の仕事場・介護老人保健施設のデイケア(通所)の介護スタッフAさんから、こんなすてきなBOXをいただいた。その名は<バラ科のお菓子>。
薄いピンク色のクリームに包まれた3層のフランボワーズ味クリームのミルフィーユ菓子。甘~いローズの香りとほんのり酸味のクリームのコンビネーションが美味しい。
「いつも親切にしていただき、本当にありがとうございます」のメッセージに心が熱くなった。控えめだが、目立たないところでもきちんと仕事するAさん。辞めるかもしれないと聞こえてきたとき、真っ先に「あなたの優しさが、利用者さんには必要」と説得にかかった私。利用者様にも信頼厚く、私もその日のアシスタントにAさんの名前があると安心して任せられる。さりげない動きにも、目配りとそして何より気持ちがこもった心配りができるから、一緒に仕事していて、本当に楽しい。
心こもったローズのプレゼントを、味わいながらいただく、
桜も終わり、薔薇の季節。
春の日のアフタヌーンティータイム。
久しぶりに時間があったので本屋さんを覗く。こういう日は危ない! 両手に山ほどの本を抱えて帰ることが多いから、「見るだけ見るだけ」と自分に言い聞かせてぶらぶら・・・。
そして最初に目についたもの、「エ~ッ、何これ?」
『公式ブランドムック e-book marimekko 1951-2010』
本といっても箱型になっている付録つき本。これが最近話題になっている「どっちがメイン?」のバッグ本。大好きなフィンランド・ブランドのマリメッコ、それもピンクのウニッコ。フィンランド族の私、買わないと決めていた心がとろとろとけだす・・・。上から紐がけで厳重に封がしてあり、中身は帰ってからのお楽しみ。中身見たさにお買い物は終わり、食料品だけ買って家路を急ぐ。
本(カタログ)は、プリント工場やバッグ工場、マリメッコで素敵に彩られたデザイナーのライフスタイルなどを紹介している。<力強くカラフルなデザインの魅力>とある。フィンランド人の生活にとけこんでいるマリメッコ。洋服やリネン、そして食卓のペーパーナプキンにいたるまで、どこの家庭でもみかけるマリメッコ。本を眺めているだけで、心はフィンランド気分になってくる。
そしておまけのバッグ。毎日のお弁当入れにぴったりの大きさ。
もうひとつ、ポーチ。
価格は1365円。マリメッコといえば、フィンランドでもお値段が高くて有名。「たかがコットンなのにこのお値段? おしゃれっ気ないし・・・」と、フィンランド族たちは価格に見合わない商品に怒っていたが、これはとってもお得な気分。
売り切れないうちに、どうぞ!
数日前に続き、またどっさり重い<蕗・ふき>と帰る。
今日はデイケアのご利用者様からいただいた「うちの自慢の蕗」。
仕事場の裏山の蕗と筍を薄味で煮たばかりだったので、今度は濃い目の味付けで食べようと <甘辛煮> に。
下ゆでは圧力鍋を使う。洗って適当な大きさに切ったら、スジもとらずにそのままお鍋にいれる。沸騰と同時に火を消し、圧力がぬけたら水にとり、あく抜き。何度もお水をかえるほどのあくの強さ、でもそれが自慢の美味しさらしい。ごま油で軽く炒め、だし+お醤油+砂糖+みりん+お酒+たかのつめを加え、じっくり弱火で煮詰める。
たくさんできたので、いつも私の手料理を楽しみにしてくれるリハビリテーション科の同僚PT(理学療法士)のA先生、B先生、C先生とデイケアスタッフDさんにもおすそ分け。
昔は農村だった横浜市港北区の地域では、今でも細々農業を続けている家も多い。私が毎日お付き合いしているデイケアに通うおじいちゃま&おばあちゃま世代は、「畑で鍛えたよ」の方々。世代がかわり本業は農業ではないけれど、自家野菜は作っている家はまだまだ多いらしい。「先生、食べてね」といただくお野菜は、気持ちがこもっていて本当に美味しい。
仕事の合間のランチは、後楽園のムーミンカフェへ。午前中の仕事場から午後の打ち合わせへのちょうど中間点で、Y子ちゃんも一緒。「久しぶりにムーミンカフェはいかが?」 フィンランド旅行経験もあるY子ちゃんだから「行こ、行こ!」
「Tervetuloa! ようこそ、いらっしゃいませ」とお出迎え。
今日のおすすめは<春のパスタランチ>
食べ放題のフィンランドパン、スープ、ドリンクつき。
帰りはお隣のショップでフィンランドパンをたくさん買い込む(これからまだ夜遅くまで仕事というのに・・・)。
外は冷たい雨のお昼どき、後楽園遊園地もお客様はさっぱりで、遊具も動いていない。でもムーミンカフェは並んで待つほどの人気で、中はほんわか暖かい。お店はフィンランドにいる雰囲気、しばしお里帰りした幸せなランチタイムだった。
帰りがけに裏山で掘った筍と隣に群生している山蕗。
ホヤホヤの採りたて(採れたて)、急いで家路に。
かつおぶしをたっぷり入れて、まずお水とみりんで煮る。
てりがでたら、薄口醤油を加えてさっと煮、できあがり。
美味しい旬の味、贅沢なひととき。
作家・井上ひさしさんが亡くなられた。
最初の出会いは 「ひょっこりひょうたん島」
そして次は『吉里吉里人』(きりきりじん)。
どちらも我が人生における強烈な出会い、いまもその思いは強い。何度かお芝居も観たことがあるが、奇妙で軽妙な<喜劇>の中にもしっかり社会風刺があり、本当に面白い書き手だと思っている。平和運動にも積極的で、きっちり発言しまた行動した井上氏。混沌としている最近の日本、そして世界のためにまだまだご活躍いただきたかった。本当に惜しい人をなくした思いでいっぱい。
「ひょっこりひょうたん島」のCDをかけて懐かしむ、桜吹雪の午後。
「スーツケースひとつで家をでました」という記事を読んだ。もし私がひとつにまとめるならと考えてみる。見回すとモノがあふれた生活。洋服は最低限でいいけど、だってまずピアノでしょ、十数台のカンテレでしょ、これらはスーツケースにしたら何個分? それからあのフィンランドの器たちや楽譜に・・・。ああ、とっても無理。
友人にこの話をしたら、それは私も同じ、と。そして息子たちには、「死んだら見ないですべて捨てなさい」と言ってあるという。そうなればスーツケースひとつもなにもない。身の回りの整理を誓った新年、すでに早々に怠っている私。でもモノを増やさないを心がけている気持ちは持続中。
「いざとなったら、ウチで預かるわよ」と、お互い避難場所を確認。
長生きしたら、大金持ちならぬ大荷物持ちになりそう!
カンテレはフィンランドの伝統民族楽器。日本でも東京、北海道を中心に愛好家が多く、2年前 <日本カンテレ友の会> が 設立された。副理事長のひとりとして事務局(理事長はフィンランド在住でフィンランドカンテレ協会会長のEva Alukla)をあずかる私のところには、様々のお問合せや全国各地からの演奏依頼も多く、カンテレが少しずつ広まっていることを嬉しく思う。
先日 Sinikka Langeland(シニッカ・ランゲラン) というノルウェーのミュージシャンからメールが届いた。彼女はフォークソング(民族音楽)、ジャズ、クラシックと幅広く活躍している 世界的なミュージシャン。フィンランドのシベリウス音楽院で勉強していたこともあり、音楽活動のひとつにカンテレ奏者の顔もある。「5月に来日するので、是非交流やコンサートをしたい。よろしく!」という内容。すごい! そして「ヒェ~」と慌てて走り回る。以下のようにコンサートが決まったので、速報でお伝えする。
<Sinikka Langeland カンテレコンサート in TOKYO>
日時:2010年5月23日(日)14時開演
於:Salon’d TOSHIN (東京駅八重洲口)
お問合せ:オフィスフーガ (music-fuga@n07.itscom.net 044-722-6062)
詳細は決まり次第発表。
<Sinikka Langeland 札幌公演>
日時:2010年5月28日(金)19時開演
於:コンカリーニョ
料金:3000円(前売り)、3500円(当日)
お問合せ:Green Pigeon Music(greenpigeonmusic@gmail.com 090-6218-7045)
詳細は、こちら (あらひろこさんのブログ)
このほかにも、カンテレクラスでのレッスンや地域コミュニティ活動でのワークショップなど企画中。