Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

『夕凪の街 桜の国』

2007-07-31 18:39:56 | お勧めの・・・
友人に薦められて読んだ漫画。



原爆・広島がテーマ。
『夕凪の街』は原爆から10年後、『桜の国』は現代。二つが重なりながら読者・私の中でストーリーができあがっていく、不思議な物語。昨夜はそれがうまく理解できずに、今日もう一度読み直した。<読後、まだ名前のついていない感情が、あなたの心の深い所を突き刺します>の紹介文どおりだった。

ちょうど映画が始まっているらしい。この本の話をしたら「ああ映画でしょ」という人が多かった。気持ちよく突き刺された感情を大事にしたいから、私はやっぱり映画はみない。

一夜あけて・・・

2007-07-30 21:22:40 | つれづれ・・・
参議院選挙結果は誰もが予想したとおり、自民大敗。この結果で日本は変わるのか? 当選した人は「生活者の視点として年金は、教育は、福祉は、生活は・・・」と嬉々としてインタビューに答えていたが、そう簡単に変わるわけではないことは承知している。でも確かに<風の流れは変わった!> 今日も仕事場の高齢者施設では平均年齢80代の皆さんが、「これからの日本に期待する。若い世代に期待する」と口々に言っていた。

そう、喜ぶべきことは、平均年齢がさがったこと。国会議員というと、世間ではとっくに定年引退している年代がのさばっているという現実。某総理大臣経験者はなんと90は目前らしい。インタビューを聞いていると口元があやしい、もっとしっかり日本語しゃべろうよ! だいたい生活者として世の中の動きを察知できない世代の男性が国会で議論してどうする? と思っていた。たとえば私がずっと支持していた<夫婦別姓>、自民党のおじさん議員の猛反対で否決、「なにこれ!」 だから「女は子どもを産むマシン」と平気で言ってのけることになる。

でも今回の選挙で、少なくとも参議院は中堅世代が当選し、今を生きる世代が活躍することを期待している。物怖じしない元気な30代、40代前半、元気に向かっていこう。でもちょっと不安も、ネット株をやっている息子は「まずい、自民党大敗で株が下がる」(エッー、私も無理やり投資させられた)、私は「円が弱くなってユーロが高くなる」。

選挙速報を見ながら、「私を議員にしてごらんなさい、絶対むいている!」と言ったら、家族は「確かに。でも年齢的にちょっと遅かったね、あと5年早ければ公募でいけたね」とあっさりかわした。残念・・・

選挙へ

2007-07-29 17:19:45 | つれづれ・・・
参議院選挙に出かける。選挙権を得てウン十年、最近は選挙に興味がなくなっていた。これといって入れたい候補者がいない、政党も主義主張がはっきりしない・・・と、特に国会議員選挙では足が遠のいていた。

でも今回はちょっと違う。このままでは日本はどうなる? と危機感を感じてしまった。憲法第九条が改悪されればきっと日本は戦争をすることになるし、もしかしたら徴兵制なんてことになりかねない。年金はどうなっているのかまったくわからず。私はもう年金がもらえない世代らしいけれど、このまま黙っているわけにはいかない。教育、福祉、環境、私たちの生活一般・・・、問題は山積している。

「美しい国日本」などと曖昧な表現でくくられている今の政治。「美しい国日本」は表面的な美しさではなく、中身の充実した美しさだと思う。この国の責任者は、多摩川をきれいにするイベントに参加するより、もっとやるべきことがあると痛感している。

TV嫌いの私も、今夜は選挙速報をワクワクしながらみているはず。

「もしかめ発声」オペラ編

2007-07-27 20:55:39 | 音楽療法
老健(介護老人保健施設)デイケアの午前プログラムは、音楽療法。週6日の通所リハのデイケア、そのうち最低2回が音楽療法、残りは介護スタッフによるゲームとなっている。ゲームの日は、朝の歌3曲は私の担当、その後<健康運動指導士>による体操がある。音楽療法の日は、体操も含めてすべて<音楽療法士>が担当。

音楽療法士の体操は、とにかく音楽、素材は《うさぎとかめ》。声楽出身の私は発声中心、楽理出身のRさんはリズム中心、とそれぞれ得手の分野がある。私の場合は、たとえば 「♪もしもしかめよ~かめさんよ~」 を
①ff→ppで歌う。大きな声からささやくような内緒話の声まで、自分でコントロールして歌うことが目的。
②発声位置が異なるパ・タ・カで歌う。パは口唇の破裂音、タは舌(ベロ)を使う、カは喉の奥、この発声はPT・理学療法士のC先生も注目している。
③口をたてにあける。どうしても浅くなる日本語の発声、イやエを指が2本はいるくらい縦にあけると、すっかりオペラ歌手の発声になる。
ガーガー大声で怒鳴るのではなく、身体を使って上手に発声することで機能向上を促している。



発声体操を10分行なったら、「♪もしもしかめよ~かめさんよ~」 がすっかりオペラ風になってきた。「なんだかラクにいい声がでている気がする」と、いつも大声を張り上げて歌っているWさんの感想。その通り! 腹式呼吸で息が身体の隅々、脳までもいきわたっている。すっかりその気のデイケアの皆さん、「たしか先生ってオペラ歌手だったんだよね、どうして音楽療法なんかやっているの? もったいないよ」とJさん。「今年のクリスマスは皆でオペラ歌手を目指そう!」と盛り上がった、《もしかめ音楽体操》だった。

音楽療法ってもうかる?

2007-07-26 23:17:50 | 音楽療法


「音楽療法ってもうかるの?」友人の質問。
「もうかるって聞かれると、まったく、全然、ダメ・・・」私の答え。

数年前までの音楽療法=ボランティア活動と思われていた。今でも「交通費がでればいいほうで持ち出し」という心痛む話を聞くことがある。音楽療法士は有資格者(日本音楽療法学会認定音楽療法士)の専門職だから、ペイされないなんて本当におかしい! でもその裏には音楽専門でない人でも、音楽が好きなら簡単に参加できてしまうという現実もあり、その現状に怒りを覚えているのは私だけではないと思う。私の知人にも、「文学部出身。音楽を趣味でやっている人が、無資格で数箇所施設で有償で音楽療法をしている現実」があり、人集めに走る施設責任者のいいかげんさと本人のレベルの低さに唖然としている。こういう人たちが払拭されない限り、日本の音楽療法はレベルが上がらないと思っている。

ただ日本の音楽療法はどこへ行くのか、方向が見えていない音楽療法士が多いのも現実。特に現場にいる私たちは、行く末を案じている。例えば高齢者施設では、療法(セラピー)より、楽しめるレク(レーション)的音楽療法が求められている。私の勤務する施設(医療法人:介護老人保健施設)でも音楽療法の枠がふえているが、リハビリテーション個別訓練と大集団ではあきらかに目的や内容が変わっているし、楽しめる要素がより要求されている。私はいわゆる大集団や小集団セッション、個別訓練のほかに、<歌の会><音楽アクティビティ><音楽レクレーション><音楽ゲーム><音楽体操>を実施している。もともとレクも得意だから、療法とレクは同等で行なっている。レクにもしっかりした目的はあり、位置づけは担当する音楽療法士の裁量による。アシスタントのRさんはレクを経験したことがないので、「この話はお断りします」とはっきり断った。私はどう対応していいかとびっくりしたが・・・。

昨日は系列の認知症グループホーム、今日は同じく系列クリニックのデイケアと大忙しで飛び回る毎日。とりあえずリハビリテーション科の音楽療法士で、収入も仕事の内容も保証されている私は本当にありがたい。音楽療法はこれからの世の中、多いに必要とされる。レベルの低いボランティアではなく、高度のテクニックをもった音楽専門家が行なう音楽療法プログラムに期待したい。そのためには、私も含めて勉強の日々・・・。

ルンルン サックス!

2007-07-25 16:28:17 | 音楽
サックスレッスン2回目。前回の復習・ソラシド、今日は新しくド~ドまでの全音を色々取り混ぜて、伴奏に合わせて4拍→2拍→1拍。そしてソラソラ、ソラシ・・・などヴァリエーションで練習、これはすべて1回でクリアしてホッ! それから派生音(ファ♯)も含めて練習。ソラシドよりファミレドと低音に向かって音を出したら、ゾクゾクと鳥肌がたつ感覚。木管楽器の魅力的な音、これに憧れて始めたサックス。

のせ上手のイケメン先生は、「いいですね、どんどんいっちゃいましょ」と超初心者分はポーンとばしてくださり、「曲やりましょ」と軽いのり。「ハァ?」、音楽はプロでもサキソフォンは初心者、かなり不安・・・。でも運指より曲をやりたいのはもちろん。アメリカ民謡の<オーラリ>に挑戦、やったァ! 吹ける! 「OK、いい音してます」 このときすでにサックスにはまっている私自身を感じた。

ところで声楽家の私は、鼻から一瞬にして息を身体の奥深く取り込んでいるが、管楽器はどうなのかしら? ここで素朴な疑問。先生は「ウーン」と唸りながら、「僕は口、それも下唇の操作かな」とおっしゃる。「歌とは違いますね」と色々試してみてから、「鼻のほうが深く入る。これは発見だ」

I love サックス! 
嬉しくて帰り道に送ったメールの返事は「おめでとう。サックス記念日」 
ルンルン、サックス。

夏の富士山

2007-07-24 21:25:36 | 季節
梅雨空があけて、朝から快晴、
気持ちのいい空。
うっすら富士山が見える。
久しぶりの富士山、
雪はなく、すっかり空と同じ色の夏富士。



朝のエスプレッソコーヒーは、
富士山を眺めながら・・・

簡単お料理レシピ-マリネ

2007-07-23 23:07:15 | グルメ
雑誌に載っていたレシピを作ってみた。

<長ネギとナス、アンディーブのマリネ>
<材 料>
長ネギ(太いもの)1本、ナス2個、アンディーブ1個
【ピクルス液】ワインビネガー300c、水900cc、塩60g、ニンニク(皮をむき縦半分に切る)2片、赤唐辛子1本、パセリ1本、白粒コショウ20粒、コリアンダー20粒、ターメリック少々、ディル少々
揚げ油

<作り方>
1ピクルス液の材料(ディル以外)を鍋にいれてひと煮立ちさせ、冷めたらディルを入れる。
2長ネギは半分の長さに切り、10分蒸す。ナスはつまようじで数か所穴をあけ、軽く油通しし、温かいうちに皮をむく。アンディーブも5分蒸す。
32の材料が温かいうちに1にいれ、冷めたら冷蔵庫で半日以上漬けておく。

さっぱりした中に、ターメリックのスパイシーな味がきいていて美味しい。何よりホロ苦いアンディーブがいい。

プロジェクト・フィンランド

2007-07-22 19:09:10 | フィンランド
フィンランドについて楽しく学べる<プロジェクト・フィンランド>

フィンランド大使館による学習支援サイト。
自由研究や調べ学習に役立つアイデアや、新しい発見がいっぱい。
フィンランドの子どもたちの生活や、森や湖を訪ねたり、サンタさん、オーロラ、ムーミンにも出会える。


夏の夕暮れどき

ムーミンといっしょに楽しく学ぶ、フィンランド!

気がついたら7月も後半

2007-07-19 16:28:19 | 季節
カレンダーをみて気がついた、もう7月も後半に入っていた。そういえば梅雨明けの予想はいつ?

6月終わりからメチャクチャ忙しかった。仕事では、超多忙で日常走り回っている生活に、秋や来年度の向けての新しい仕事の立ち上げ準備がいくつかあり、走る以上のスピードでかけ回った。それから秋からクリスマス行事の企画提出や研究レポートと論文書き。コンサートの企画、私自身の演奏計画・・・と大忙し。プライベートでは、心待ちにしていたサックスのレッスンが始まり無我夢中。コンサートや音楽仲間のイヴェントに出かけ、友人とゆっくりおしゃべりしながら食事したり、デートもしたい。誘われればできるかぎり参加したい、新しい出会いが今後につながる。時間と、何より体力がもてばと贅沢な思いがつのる。今日まではこんな感じで忙しかった。

週末のお互いの予定を確認したら、夫は会社のテニス仲間と合宿、息子は中高の友人とバンド練習やら飲み会、そしてまた大学に泊り込みだった。あらら、家には私ひとりらしい。土曜日は午前中仕事、日曜日はブラリどこかへでかけようかな・・・。そろそろ梅雨もあけると思うので、大好きな夏を探しに行きたい。


真夏:8月3日生まれの私は、太陽に咲く向日葵が大好き!

ワクワク・・・

2007-07-18 23:59:46 | つれづれ・・・
午前中はいつものように高齢者施設で音楽療法。

午後から行政の音楽関係の委員会、私は今年から委員長。まず課題は<合理化・簡素化>、そして誰でもわかるように<マニュアル化>。話しているうちにアイデアが次々浮かび、運営の改革や新しい計画の具体案まで進んだ。こんなときは本当に面白い、時間も忘れて白熱した議論がかわされる。そういえば息子の小学校のPTAでも本部役員として、2年がかりで大きな改革をしたことがある。メンバーに恵まれ、皆の気持ちがひとつになると、それまで無理だと思っていたことが大きく変われる。秋の大きな行事開催が楽しみ。

夕方からは、東京YWCA国領センターで準備中の<療育プログラム>の打ち合わせ。音楽療法のほかに、新たにサッカーが加わることになった。私は思いつきから言いだしっぺの仕掛け人、こちらも人との出会いとタイミングと思いが一致した。話はどんどん広がり、夢がひとつずつ実現する。1通のメールがきっかけで始まった本格的な<療育プログラム>の立ち上げ、わずか3週間で大きなプログラムができあがり、私も含めて当事者たちはびっくり。この熱い思いがいいものを作るに違いない。帰りは思い切り「カンパ~イ!」

最近ワクワクワクワクのときが多い、あちこちで勢いにのっている。私は走りながら考えるタイプ、それも同時進行でいくつも考えている。そして「これ!」とひらめいたら、ソク行動。幸いなことに「やりましょ!」とのってくれる人たちが多いから、さらに面白くなる。今も3つほど考え中。まだまだ頭と体力は大丈夫そうだから、ますますパワーアップしそう。周りの巻き込まれた友人たち、ごめんなさ~い。


コンサートへ

2007-07-17 23:40:50 | 音楽
今夜は<ドイツ・カンマー・フィルハーモニー管弦楽団>のコンサートにでかけた。指揮:パーヴォ・ヤルヴィ(名前だけ聞くとフィンランド人だが、生まれは対岸のエストニア)でプログラムはオールベートーヴェン。前半はPコン(ピアノ協奏曲)2番と交響曲8番、後半はPコン5番「皇帝」でピアノ:仲道郁代。とにかく素晴らしかった。Pコンは「皇帝」か「チャイコ(フスキー)1番」のどちらかという私、今夜の「皇帝」に感動! こんなに「皇帝」をひきこなせる日本人女性ピアニストはそう多くはないと思った。歌があり、音楽があり、情景があり、キレがあり、もちろんテクニックも・・・。

オケもいい。フル編成のオケを思わせるほどの音楽性、それを引っ張るパーヴォ・ヤルヴィの実力。デザートのアンコールがまた格別のお味。ピアノは「愛の挨拶」。そしてオケはシベリウスの「悲しきワルツ」、ウーン最高、ppの音色が透き通っていて美しい。聴きなれている素朴なフィンランドの音よりもう少し彩りがあったが、これもシベリウス。ベートーヴェンと思っていた今夜は、ついでにシベリウスのお得なメニューだった!