鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

静岡県側の富士山山開き

2024年07月12日 | 議会活動
令和6年7月12日(金)

 10日、静岡県側の富士山山開きがあり、山梨県側と合わせて全ての登山道の利用が可能となりました。

 今年から、山梨県側は入山規制を始め、本県も登山者の安全対策やマナー違反を防ぐために事前登録システムの導入を始めました。
 両県の取組に違いが見られるのは、山梨県側の登山道が冨士吉田口1本に対し、静岡県側は富士宮口など3本あり、登山道も静岡県側は国有地であるなど、また、コロナ前の数値ですが2か月のシーズン中に22万人ほどの登山客があるうち、山梨県側は6割以上が利用するなど様々な事情があります。今年は試行的に取り組み、来年以降は地元関係者と協議しながら統一したものになることが予想されます。

 本県が導入した事前登録システムの背景には、昨夏の富士山では、登山者数がコロナ禍前の水準まで回復した一方で、夜間弾丸登山や軽装登山などのルール・マナー違反の課題が浮き彫りになりました。
 本県は富士登山のルール・マナーの周知徹底に主眼を置き、DXを活用した入山管理システムを試行し、安全で快適な富士登山の実現を目指すとしています。

 静岡県と山梨県の取り組みの概要は以下の通りです。


 海外の取り組みでは、登山者に対する事前登録や宿泊施設の予約確認、登山の服装確認などが徹底されているようで、入山規制の元となる定員については、宿泊施設のベッド数を最大限としているようです。例えばヨーロッパのアルプスでは場所により異なりますが、数百人ほどだそうです。富士山はどのくらいの宿泊数が可能なのか、調べてみたいと思います。

 ネット上の観光ガイドには、以下のような記述がありました。
 環境省が2022年に発表した「富士山の登山者数及び登山道別の登山者数」では、主要四大ルートの入山者数は以下の通り。
  吉田ルート:9万4000人
  須走ルート:1万2600人
  御殿場ルート:1万2000人
  富士宮ルート:4万1500人
 見ての通り、山梨県側の吉田ルートからの入山者が圧倒的に多い。混雑を避けるなら、静岡県側の3ルートを利用することがおすすめだ。
 さらに今回、山梨県側が入山規制を導入したことで、静岡県側、特に登山距離が短い富士宮ルートには多くの登山者が集まることも予想され、混乱がないようにすることも必要ではないかと考えます。

 富士山登山シーズンを迎え、地元にある東海道新幹線新富士駅には、多くの外国人の姿があります。安心で安全な富士登山を体験し、良い思い出を持ち帰っていただきたいと思います。
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