令和6年5月1日(水)
今日から5月。長期の連休を利用して海外旅行に出かける人も多いようです。長く続いたコロナ禍から解放され、この機会にこれまでの欲求を満たそうとしている気持ちが伝わってきます。ただし、円安による旅行のコスト高は覚悟しなければなりません。
また、海外からはコロナ禍前以上の来訪者が増えているとの報道もあり、インバウンドによる経済効果が大きいことが感じられます。
さて、このところの円相場は155円以上の円安が続き、29日には一時160円台まで急落し、その後は154円台まで急上昇し、1日での乱高下となりました。これは1990年4月以降、34年ぶりの円安ドル高水準だそうです。
報道記事によれば、日本が祝日で取引量が少ない中で、日米金利差を意識した円売りドル買いの流れが加速したことが乱高下の原因ではないか。市場関係者によると日本政府、日銀が為替介入を実施した可能性があるとの見方があるようです。
日銀は前週末に金融政策決定会合で現状の緩和政策の維持を決定。海外市場でも当面追加利上げがないとの観測が広がった一方、米国はインフレ圧力が根強く、FRBの利下げ開始が遅れるとの見方が強いなど、それぞれの思惑が交錯しています。
円高や円安(為替相場)は、私たちの日々のくらしの中において光熱費や食費、衣料品など、さまざまな分野に大きな影響を与えています。このところ続く円安は、物価高騰などの大きな要因です。
円安のメリットは、外貨建ての資産価値が高まり、輸出製品の海外での価格が下がって輸出産業は好調になります。円安のデメリットは外国製品が高くなり、海外へ投資資金が流出し債券や株式の価格が下がります
日本はエネルギーや食料などの原材料は、その多くが輸入に頼っています。先ほどの説明の通り、円安のデメリットにより輸入品が高くなれば物価高騰に直結します。
一方で、海外からの観光客が増えている大きな理由は、円安により安価で日本旅行が可能となったことです。そのことにより、コロナ禍で疲弊した観光業が大きく改善し、コロナ禍以前より活性化しています。
私は、為替相場について詳しくはありません。しかし、関心は高く、県議会でもアフターコロナにおける物価高騰策で頭を悩ませてきました。日銀総裁は「円安は基調的な物価上昇率に大きな影響は与えていない。」と発言していますが、そのことを受け円売りが急速に進んだようです。
私の頭の中では、日銀の説明がよく理解できません。物価高騰にあえぐ国民は多いはずで、日銀の現状の取組について、わかりやすい説明を求めたいと思います。
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