鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

「富士川かりがね橋」開通式

2024年03月10日 | 議会活動
令和6年3月10日(日) 

 昨日、富士川下流部に架かる新たな橋「富士川かりがね橋」が開通式を迎えました。平成14年から県が整備を進めてきた県道富士由比線の富士川部分に架かる橋で、私も県議に初当選した平成23年からこの橋の建設促進に関わってきました。
 今回の開通式では、県議会を代表し来賓あいさつ、はさみ入れ式などに参列し、これまでの様々な苦労を振り返りながら、地元の皆様を始め、県、国、市関係者と地元住民の皆様、工事に関わった多くの皆様とともに開通を祝うことができました。






(開通式典の様子)






(鋏入れ式)





(初渡り)

 「富士川かりがね橋」の概要は、全体事業費約130億円、計画延長は1,400m(橋部分は741.5m)、道路幅は14.0mで車道3.14mの片側一車線、歩道4.0mとなっており、景観に配慮した構造・塗装となっています。橋の名前を公募したところ、3,000もの応募があり、その中から選ばれた正式名称が、「富士川かりがね橋」となりました。

 この橋の建設に関連し、冒頭で平成14年から県が整備を進めてきたと書きましたが、その構想はさらに10年遡り、完成まで30年を経過しています。
 その背景には、富士川かりがね橋は、これまで2本の橋が地域交通を支えてきましたが、交通量が多く渋滞が常に発生していることでその解消を期待して計画されたものですが、その他にも、富士川の東西の交流を盛んにすることや、災害時の輸送ルートを確保するという効果が期待されています。

 早期の建設着工と完成を願い、この橋に期待を寄せる地元富士市をはじめ、富士宮市、山梨県南部町と静岡県などが「新々富士川橋建設促進期成同盟会」を立ち上げ、国や県にその目的達成のための要望活動を行ってきました。私も毎年、この総会には参加してきました。
 しかし、その期待が高まる中で、より一層の推進を図るため、地元選出の県議会議員の一人として、地元の皆様、特に地権者の皆さんと直に接し、用地確保など建設促進に向けた理解を求めるなど取り組んできました。建設を推進するために関われた立場として、橋の完成は大きな喜びです。
 多くの関係者の理解・協力を経て、地域の新たな未来につながる橋が完成したことで、今後の地域の活性化に繋げていきたいと思います。

 橋の開通を祝い、富士市にある「富士山かぐや姫ミュージアム」では、「東海道にかける富士市の橋」と題した企画展も3月20日まで開催されています。
 そのお知らせには、歴史的な背景について触れており、大変興味深く感じたので、紹介したいと思います。
 「富士川かりがね橋」が開通する富士市岩本と木島の間は、古代から江戸時代前期にかけての東海道が通っていた場所で、この地に橋が架けられることは街道交通の歴史から考えると必然なのかも知れない。
 江戸時代までの東海道は、主に渡船で富士川を渡っていた。その後、今から100年前の大正13年に今ある富士川橋が架けられた。橋を架ける目的は、人やモノを行き交いやすくすることだが、橋を架けることが政治的な意味を持ったり、結果として橋が架けられた場所が名所となったりすることがあった。
 富士川にかかられた橋の歴史から、橋の持つ多様な側面を紹介する。としています。企画展が終わるまでに、一度、ミュージアムを訪れてみたいと思います。
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