カラタチ:枳殻・唐橘(トゲ植物シリーズ④) 2010-02-02 15:09:01 | 植物観察1日1題 葉と実を落としたカラタチ:枳殻は(ミカン科カラタチ属)は、まるでトゲだらけという姿です。トゲに守られてカマキリの卵が冬越しです。 緑の枝には稜角があり、強大で扁平なトゲがつきます。このトゲは葉が変化したものといわれます。 東本願寺東側の飛地境内地にある庭園は、周囲に枳殻(からたち)が植えてあったことから枳殻邸とも呼ばれています。京都あたりでは、今もところどころにカラタチでできた垣根がみられます。 うきひとを枳殻垣よりくぐらせむ は芭蕉の句だそうですが、食用に適さず、もっぱら生垣に使われたカラタチは、いまでいうSECOMの役割を果たしていたようです。 カラタチの花については06年5月13日の記事を参照ください。 « ハリエンジュ:針槐樹・針槐... | トップ | ヒイラギ:柊(トゲ植物シリ... »