すこし前、セイタカアワダチソウが日本中を席捲しかねない勢いで繁殖しているとき花粉症の犯人ではないかと疑われた時期がありました。結局セイタカアワダチソウは虫媒花なので濡れ衣とわかり、代わりに真犯人とされたのが風媒花であるブタクサ:豚草(キク科ブタクサ属)です。
北アメリカ原産の1年草で、日本には明治の初めに入り、戦後になって急激に増えました。和名のブタクサは、北アメリカでHogweedというのに基づきます。
高さは30~150cm、葉は茎の下部で対生、上部では互生になり、羽状に細かく切れ込みます。
雌雄同株で、花期は7~10月、雄頭花は細長い穂になって多数つき、雌の頭花は穂の基部に2~3個ずつつきます。