ひよりの音楽自己満足

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08.10.19 人間椅子(前半)

2008-10-22 07:02:09 | ライブレポ HR/HM
◇ 2008.10.19 高円寺Show Boat
<第五回 人間椅子倶楽部の集い 二○○八>
 今年もやってきました毎年恒例となる<人間椅子>のファンクラブの集い、ファンクラブ会員限定のライブです。第5回となるこのライブ、椅子歴3年の自分は今回が3回目の参加です。毎回レアな曲・カヴァー曲・パートチェンジ・抽選会などなどたっぷりと楽しませてくれるので。今回もめっちゃ期待です。
 さて当日。朝から静岡市に所用で行っていたもので、そこから会場の高円寺へ。開演は18時半。でも17時ころに着いてしまったのでまずは下見を。するともう並んでいるファンの方がいらしてビックリ!でも今回は満員にはならないだろうと思い、先に夕食を済ませることに。そして食事後の17時45分に行くと先ほどの3倍くらいのファンの方が並んでいて自分のその最後尾に。ほどなく入場して記念タオルと抽選チケットをもらって場内へ。フロアーのステージ側半分はもう埋まってましたね。自分のようなおっさんや、綺麗なおねーさまや、きゃわいいロリィタちゃんまで。で、物販では記念TシャツがLからXSまでどっさり売られてました。胸に“N.I.C”のロゴの椅子にしては珍しいアメリカンなデザインですな。ステージのスクリーンやフロアーサイドのモニターでは7月のSold outライブの映像が。
 18時35分ころステージのスクリーンが片付けられて、客席が暗くなって、SEでアイアンバタフライかな?レトロなハードロックが大音量でながれて、いよいよメンバー登場!大拍手大歓声で迎えられます。それぞれチューニングや指慣らし腕慣らしのあと、曲がスタートです。
 1曲目は「怪人二十面相」。パワフルでミステリアスなイントロのあとアップテンポでノリノリ状態に。この曲ライブでめっちゃ聴きたかったので、すっげー嬉しいっす! 研ちゃんは白い着物でいつもの白塗りで、和嶋尊師は地味目な?花柄シャツで後ろ髪と下アゴのヒゲの伸ばしていて。ノブさんはいつものスタイルです。
 続いて2曲目は「みなしごのシャッフル」。この曲をライブで聴いたのも自分は初めてかも。タイトル通り、パワフルなシャッフルのノリのいい曲。この曲のギターソロでは和嶋尊師が早くも頭の後ろでギターを弾いたり、歯で弾いたりと最初から飛ばしてます。

 「こんばんは~!人間椅子でぇ~す!」って研ちゃん低い声で。「ファンクラブ会員の皆様、こんばんは!」「今日は人間椅子のライブですけど、とりわけ“ゆるい”ライブに、ようこそおいでくださいました!」って。「いつも“リハ”でやってる感じをそのままライブハウスで・・・」って研ちゃん。「その延長って感じですよね」って和嶋尊師。「なぜか、いつものライブより曲数多いんですよね」」って。これはめっちゃ嬉しいっす。もちろんお客さん大拍手です。「たっぷり楽しんでって・・・歌とおしゃべりを」って。“こんな曲あったんだ”って感じのレアな曲もたっぷりみたいです。
 ここで研ちゃんおもむろに「最近、着るものがどんどん縮んでいくんですよね」って。すると和嶋尊師「着るものが縮んでるんじゃないんじゃない。」って。ここで開演前にながれていたライブビデオのお話を。「あれはいつのライブでしたっけ?」って研ちゃん。「あれはShowboatで僕らの記念すべきチケットSold outという7月の・・・」って和嶋尊師。「あの頃は痩せてましたね」って研ちゃん。「だってほんの3ケ月でしょ?」って和嶋尊師。「あのときから5kg太りました」って研ちゃん。凄いペースですねぇ。「そろそろ痩せようかなって思ってるんですけど」って研ちゃん。すると和嶋尊師、研ちゃんのおなかを見て、「前のお客さんはわかりると思うんですけど・・・おなかになんか入れてるんじゃないかなって・・・」「いま何ヶ月ですか?」って。「7ケ月です・・・この前のライブのときは3ケ月でしたけど」って研ちゃん。 「でも和嶋くんもノブくんもいい加減いい感じですよ、ほんとは。ボクがいるから目立たないんですよ」って。「そうそう、ありがたいことに・・・」「“隠れ蓑”になってますよボク」って。「歳とると出るんですよね。体重変らなくてもほんと」って和嶋尊師。そうなんですよねぇ・・・同世代の自分はよくわかります。
 ここで研ちゃんはノブさんに振って。「今日はノブくん静かですね」って。「いやいや、オレがしゃべる隙間がまだないなって。今日はちょっと静観してようかなって」ってノブさん。
 「いや、すいません、ほんとにノンビリやってますねぇ」って和嶋尊師。「こんな感じで行かせていただきます!」って。

 「それでは久々にやる曲です。“東京ボンデージ”聴いていただきましょう!」って3曲目がはじまります。この曲もほんとライブで聴くのは自分は初めて。ミドルテンポのヘヴィロックです。続いていきなり超ハイスピードのスラッシュナンバー、4曲目は「サバス・スラッシュ・サバス」。これも好きな曲なのでスッゲー嬉しい!超スラッシュから6/8のリズムになるとこも最高!そして、今回もこのあとサバスナンバーをなんかやってくれるのかな?って期待も。♪ブラックサバ~ス!ってあとにゆったりイントロが・・・おぉ!こ・これは!Black Sabbathの「War Pigs」じゃないですか!今回はこうきましたか。でもイントロのあとの手拍子がまばら。椅子ファンのみなさん、特に女の子ちゃんはサバスは聴かないのかな。おっさんファンはこういうの大喜びです。もちろん自分はしっかり手拍子を。2回目の手拍子は和嶋尊師がしっかり誘導してましたね。なんといってもアイオミ氏を弾かせたら日本一って感じの和嶋尊師ですからもう最高っす!

 「ありがとう!」って研ちゃん。大拍手です。「We love you!って感じじゃないですか」って和嶋尊師。「We love you!」って研ちゃん。「♪オ~オ~オ~!って歌ってたひとが居て嬉しかったな」って。「ほんとは全員合唱のはずですけど・・・」ってちょっとさびしそう。で、「ちょっと準備してきます」って研ちゃんはステージ袖へ。
 ここでノブさん「いやでもこのイベントがあるとね、まさに人間椅子のバイブルのWar Pigsとかカヴァーできるんで非常に勉強になります」って。「このリハもそんなに回数なかったんだけど、みんなで曲決めから凄く楽しくて。ビデオみたりして“あれがいいねぇ、これがいいねぇ”って」。和嶋尊師がやりたい曲をDVDにまとめてきたそうです。「おかげで曲順を決める前に3時間くらいそれを見て・・・」って。「非常にムダが多いリハで・・・ただビデオを見て終わったこともありましたね」って和嶋尊師。「楽しくやっております」って。
 ここで研ちゃんが黒い布を持ってきて。「なにか手品でもはじめるつもりですか?」って和嶋尊師。するとその布をステージ中央に敷いて。するとノブさん「そこに正座してお経とかあげはじめたら・・・見えないよね。」って。「今日はいろいろ“仕込み”がありまして・・・非常にゆるくやってます」って和嶋尊師。そしてノブさんに“ゴースト”の話題をふって。

 すると研ちゃんが轟音ベースを弾いてステージ中央に。するとグリーンのアッパーライトが研ちゃんを不気味に映し出して、そして前列のお客さんから悲鳴があがって・・・研ちゃん“血ヘド”を吐いて・・・口の周りは血のりが・・・ちょっと引いたかも。それにしても地響きのするベースといいこの演出といいド迫力で凄すぎ!曲はKISSの「God of Thunder」。ジーン・シモンズ氏のそれだったんですねぇ。ミドルテンポのヘヴィロック、かっくいいっす。
 曲が終わると、「口拭いてこようかな」って研ちゃん。「私も着替えタイム行ってきます。ノブくん“ワンマンショー”お願いします」って和嶋尊師。“血ヘド”すがたの研ちゃんを見たノブさん「かっこいいいね、研ちゃん、かっこいいね!研ちゃんに拍手!」って。もちろん大拍手です。「いやもう“サービス精神たるや、凄いよね。ビックリ!」って。ノブさんが人間椅子に入って初めてあったとき、スタジオとかでも研ちゃんはジーン・シモンズ氏のうごきとかやってくれて、いつかKISSのカヴァーやりたいねって言ってたとか。「今日は念願かなって嬉しい!」って。ほんとはこの曲の途中でピーター・クリス氏ばりにドラムソロをやろうかとも話しもあったそうなのですが、ピーター氏はタムいっぱいのセットですが、ノブさんはシンプルな3点セットなので却下となったそうで。

 ここでまず研ちゃんがステージに戻って。「おかえり!」ってノブさん。すると研ちゃん「血ノリってイチゴ味なんですよ。気持ち悪くて裏でウエッって」って。ここで和嶋尊師が変身して登場!キャー!イヤー!って前列のファンが。「わたくし、三多摩地区からやってきました“サンタマ”です。“カルロス・サンタマ”でございます」。おもいっきりでっかいアフロのカツラをかぶって、そして白の“三多摩“と書かれたTシャツを着込んで。「カツラかぶってビックリしました。サンタナ、こんなに髪の毛多くないです。違うひとになってます。誰だかわかりません」って和嶋尊師。「若かりしころのサンタナだね」ってノブさん。「ウッドストックですと、ニール・ショーンに近いよ、これ。昔サンタナのバンドにいたんですよ」って和嶋尊師。「何やるかもうわかりますよね、サンタナをやるんです」って。「これでサンタナじゃなかったらおかしいよ」ってノブさん。「これでいきなりIron Maidenやりますって言ったら・・・」「お、いいねぇ」するとノブさんがTruperのイントロのドラムを叩いて。
 自分や研ちゃんを見て「どうみても“学芸会”だよね」って和嶋尊師。爆笑です。そして「こんな“学芸会”にいつもお世話になっている“バッサン”が手伝ってくれます、拍手!」って。「つまり、バッサンが今は“ニール・ショーン”でございます」って。ステージにはストラトを抱えた人間椅子“第4のメンバー”川端さんが。ちなみに今回の“N.I.C.”記念Tシャツのデザインをしたのが川端さんだそうで。「目の付け所がいいよね」ってノブさん。「知ってるとは思いますけど、N.I.C.って、Ningen Isu Clubの略ですよ。“ニク”じゃないんだから」って研ちゃん。爆笑です。

 「私、カルロス・サンタマと人間椅子さんが演奏します“哀愁のヨーロッパ”聴いていただきます」って和嶋尊師。まさしくあの名曲“哀愁のヨーロッパ”、 和嶋尊師のギター、いい音してましたねぇ。“泣き”のギター、最高っす。演奏はめっちゃパワフルでかっこよかった!そして川端さんのリズムギターも良かったですにゃ。ただひとつ気になったのは・・・川端さんのギターがなんとホワイトボディに黒PU&黒ノブ、ローズのスキャロップフィンガーボードにラージヘッドのあのF・JのRitchie Blackmoreシグネイチャーモデルのストラトなんです。これにはビックリ。なんでリズムギターでRitchieストラトなのかな?って不思議に思いました。それは次の曲でわかるんですが・・・

 「バッサンに拍手!」って和嶋尊師。「このカツラ、づり落ちてきて前が見えなくなりました」って。で、和嶋尊師がそれまで弾いていたSGギターを置いて、川端さんが弾いていたリッチーストラトを抱えて。え、ひょっとして・・・でもでも和嶋尊師がストラトを弾くのって初めてみるかも。で、和嶋尊師はアフロカツラを外そうとしたんですけど、「似合いますね」って研ちゃん。「このまま行きましょうか?しばらく。もう1曲くらいこのままいけるよ」って和嶋尊師。そしてノブさんが「次のギタリストもそんな感じの時代があったんじゃない?」って。「どっちかというと“長髪”だね、だいぶ」って和嶋尊師。「いや、あれは“植えた”って説が・・・」って研ちゃん。「そんな“植えた”ひとのいるバンド・・・」これはひょっとしますねぇ。するとノブさんが「オレの声がそのバンドのヴォーカルの人に似てるって常々研ちゃんが・・・」「ノブあの、Graham Bonnetに声が似てると思うんだよね、特にガナったときね」って研ちゃん。「でもおもいっきりキー高いよね」ってノブさん。そうそう、和嶋尊師がYoutubeで拾った画像をいっぱいコピーして研ちゃんに渡したそうなんですが・・・「飛ばしてみました」って研ちゃん。和嶋尊師「あ・あれれっ」ってがっかりです。で、ミーティングのときにGraham BonnetをやるってことでALCATRAZZも候補にあがったそうなんですが、「Yngwie、何弾いてるかボク全くわからないので、それだけはカンベンしてくれって断りました」って和嶋尊師。カヴァー曲を選ぶのにすごく時間がかかったそうです。研ちゃんはSLAYERとかMETALLICAとかTHIN LIZZYやりたかったそうですが却下されたので「じゃあKISSでいいや」って妥協したみたいで。でもノブさんは「ジーンのパフォーマンスを見たかったからよかった!」って。もちろん大拍手です。でも・・・研ちゃんは「最近ね、椎間板ヘルニアになってしまったので、どうもジーン・シモンズになりきれませんでしたよ」って。「腰の痛いジーン・シモンズじゃかっこわるい」って。
すると和嶋尊師がギターを弾いて。「和嶋くん、いつもとギターの音が違うじゃないですか、いつもと」って研ちゃん。「ストラトキャスターです」って和嶋尊師。そしてあの曲のイントロをちょこっと「Man on The Silver Mountain」です。
「いい音してますよ」って研ちゃん。「リッチー・ブラックモアでございます!」って和嶋尊師。「なんとなく“メガネ”がその・・・」って研ちゃん。「コミックバンドだよね」って和嶋尊師。「いちおうRitchie Modelです」って和嶋尊師。「“アーム”までつけて・・・」って研ちゃん。「ソロまでとっときます。チューニング狂うんで」って和嶋尊師。
「それじゃオレががんばって歌います、All Night Long!」ってノブさん。え、マジっすか。あれキツいっすよ。しかもドラム叩きながらなんて・・・いやぁ~、これはねぇ・・・RainbowとGraham Bonnetに超思い入れのある自分としては・・・マジ、ステージに乱入して自分が歌いたかったっす。さすがのノブさんも3ヴァースは相当無理があったもんね。でもでも曲のあとのあの観客との掛け合いをやってくれたのは嬉しかったなぁ。「本家Graham Bonnetもやってます。みんなやってくれますか!楽しんでくれますか!」「“All”と“Night”のTwo word only, OK?本家もやってたんだよねこれ」って。「All night!」「All night!」「All night long!」「All night long!」「OK,OK,Great,Great」「使い慣れない英語を」ってノブさん。ちょっと照れてる?「それじゃもっと長いwordを、Long word OK?」って。そして「Oh Oh Oh Oh Oh all night!」「Oh Oh Oh Oh Oh all night!」お客さんみんな付いてきてます。「いい感じじゃないですか、人間椅子のライブでもこれできるじゃないですか」ってノブさん。そして和嶋尊師を見て「今日はゲストにサンタマを迎えています」って。するとここで和嶋尊師が先ほどの「哀愁のヨーロッパ」のイントロをちょこっと弾いて。「RainbowにSantanaが入ったら面白いね。ありえないけど」「Youtubeにのせたいね」って。そして「それじゃもうちょっとだけ行きましょう!OK!」「All night long!」「Oh Oh Oh Oh Oh all night!」って。「Thank you!ありがとう!楽しいね!」ってノブさん。そしてAll night longのエンディングへ。

「Tank you!ありがとう!」「ナカジマ・ノブ!」って研ちゃん。大拍手です。「やっぱ似てるわ、声。ボネット・ナカジマ!」って研ちゃん。「あ、ボネットは苗字か。ボネット・ノブ!」って言いなおして。「じゃナカジマを捨ててボネットに」ってノブさん。
「いやでも、ジーン・シモンズとサンタマとグラハム・ボネットの共演って凄いね」ってノブさん。すると研ちゃん「やっぱ血を落としてくればよかった、DMCみたいだ」って。ここで“デトロイト・メタル・シティ”の話題が。でも和嶋尊師はDMCわかってなかったみたいです。

 「ここで、去年までは“パートチェンジ”だったんですが・・・」「大不評の“パートチェンジ”」「あれねぇ、メンバーの間でも大不評でして、あれはお客さんに聴かせるもんではないだろうって」って和嶋尊師。もちろんお客さんは「えぇ~~~!」ってブーイング。自分も“パートチェンジ”をけっこう楽しみにしてたんですけどね。「ニルヴァーナのコピーバンド“ガスバーナー”も解散しまして・・・」って和嶋尊師。再び「えぇ~~~!」ってお客さんブーイング。すると和嶋尊師「それじゃ来年やるかも」って。で、今回は「人間椅子内で唄をパートチェンジ」って。他のメンバーが歌う曲をそれぞれ歌うそうです。が、「いやぁ~、緊張するなぁ」って研ちゃん。やはり人の曲の歌詞は覚えられないようで「和嶋くんの歌詞は難しいなぁ」「オール歌詞カード見てやります」ってそれぞれの前には譜面台が用意されて。「じゃあいってみましょうか」「人間椅子のカバーバンド“椅子人間”です」って。

 そしてはじまった曲は「戦慄する木霊」。アップテンポのかっちょいいドライヴィングロック。オリジナルのヴォーカルは和嶋尊師ですが今回は研ちゃんが歌って。さほど違和感ないですね。迫力あって凄いっす。
 続いて次は「心の火事」。ヘヴィなベースリフからはじまるアップテンポのヘヴィロック。オリジナルヴォーカルは研ちゃんですが、今回はノブさんが歌って。迫力的にちょっと物足りないかな。でもかっくいいっすね。「ありがとう!」ってノブさん。
 さらに続いては超ハイスピードスラッシュの「エキサイト」。オリジナルヴォーカルは研ちゃんですが、今回は和嶋尊師が唄って。これは曲自体が凄いんで唄はさほど問題ではなく。ド迫力の凄い勢いの演奏に圧倒されちゃいました。この曲でも和嶋尊師は頭のうしろでギターを弾いたりノリノリです。
 演奏が終わると大拍手大歓声!「なんか1回ライブ終わっちゃった感じした」って和嶋尊師。この曲はいつもアンコール最後にやる曲ですもんね。「次は抽選会なので移動します」って。