ひよりの音楽自己満足

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光田康典さんkiRite

2008-10-26 07:39:16 | ゲーム・アニメMusic
 次に手に入れた<光田康典さん>のアルバムは、2005年5月に発売された「KiRite/キリテ」です。この作品はゲームミュージックではなく、ゲームクリエイターの<加藤正人さん>との“音楽と物語”のコラボレーションアルバムなんです。加藤さんは1988年にファミコン「忍者龍剣伝」でゲームクリエイターとしてデビュー。その後、「クロノトリガー」「ファイナルファンタジーⅦ」「ゼノギアス」などに参加され、企画・シナリオ・演出・グラフィックなど多彩に手がけられ、「クロノクロス」の監督等を経て、2002年にフリーに。そして「バテンカイトス」等のシナリオを担当されたそうです。
 ゲーム界きっての巨匠お二方のコラボ「キリテ」。このアルバムは加藤さんのオリジナルストーリー本と、光田さんの音楽CDがセットになっています。そのストーリーは・・・炎に包まれ、傷つき倒れ、瀕死状態で絶望のどん底の少年キリテ。シンプル、そしてムダのなさを好み、死への憧れを秘めた少女コトノハ。世界に死をひろげようとするオロチ。その3者が出会い、少女を喰らおうとねらっているオロチ。それを阻もうと進んでいくキリテ。はたして・・・
 このアルバムの演奏には、ヴォーカルの<河井英里さん>、ギター・ブズーキの<吉良和彦さん>、ベースの<渡辺等さん>、ドラムスの<大槻英宣さん>、ヴァイオリンの<壺井彰久さん>、篠笛・尺八の<素川欣也さん>、ホイッスルの<素川ローリーさん>、パーカッションの<藤井珠緒さん>、ドラムスの<小田原豊さん>など多くの一流ミュージシャンが参加されています。
 アルバム1曲目は「キリテは燃えているか?」。アコースティックギターのゆったりとした素朴な音色からはじまり、透明感のある美しい女性ヴォーカルがはいって。前半は幻想的ですが、中盤からアップテンポのリズムがはいってヴァイオリンのリフとエレキギターのメロディが。躍動感のあるパワフルな感じに。終盤ではエモーショナルでハードなギターソロも。
 2曲目は「ヴォルフィノーの市」。静かに神秘的な音が流れて、そして透明感のある美しいカリンバのような音色とギターのリフが。ヴァイオリンの優しいメロディがながれて、笛とユニゾンでサビメロを。ミドルテンポの爽やかな雰囲気の曲です。後半も笛とヴァイオリンが絡み合うように素敵なメロディを優しく奏でて。
 3曲目は「風の約束~花片の行方」。ゆったりとしたアコースティックギターのリフからはじまって、ゆったりとピュアでよく通る声の女性ヴォーカルが。ヴァースはソフトに、サビは力強く歌い上げます。ハイトーンもとっても綺麗。素敵なバラードソングですね。
 4曲目は「瑠璃の森」。シンバルロールからはじまり、小鳥の鳴き声が響き、ピアノの哀しげなリフレインと、ヴァイオリンの哀愁ただようメロディがながれてゆったりとながれて。中盤からアップテンポのラテンパーカッションと、パワフルなヴォーカルもはいって。そして艶やかなヴァイオリンソロも、横笛のソロも。
 5曲目は「蒼穹」。鈴の音と風の吹きすさぶ音が。そしてゆったりと綺麗なメロディがながれて、ミドルテンポで可愛らしく綺麗なヴォーカルが、ゆったり流れる川のようにたおやかに優しく。間奏は伸びやかなヴァイオリンの音色が心地よく響いて。
 6曲目は「嘲う白刃」。神秘的な雰囲気からゆったりとはじまって。中盤からは叙情的なピアノの調べが静かにながれて。
 7曲目は「月の調べに」。しっとりした美しいヴォーカルからはじまり、それがコーラスとなって荘厳な雰囲気に。
 8曲目は「邂逅~闇の帷」。哀愁ただようギターリフからはじまり、幻想的なコーラスが響き、そしてヴァイオリンの艶やかな響きも。終盤からは素朴な笛の音もはいってフォルクローレ風に盛り上がって。
 9曲目は「夜想」。ゆったりと美しいピアノの調べからはじまって、そこに艶やかで伸びやかなヴァイオリンの音色が加わってしっとりとながれます。
 10曲目は「逝く秋」。暗く幻想的な雰囲気からはじまって、リズミカルなパーカッションがはいって。アップテンポながらも郷愁を誘う雰囲気に。
 11曲目は「雪の咆哮」。静かにゆったりと神秘的な雰囲気のサウンドが。ヴァイオリンの伸びやかでしっとりとした音色がながれて。スローテンポのリズムをバックに笛とヴァイオリンがユニゾンで叙情的なメロディを奏でて。終盤ではそれをバックにギターのナチュラルなサウンドのソロが。寒々しい寂しい暗い曲です。
 12曲目は「祈りの樹」。ゆったりとした穏やかで優しい感じの浮揚感のある幻想的な短い曲。
 13曲目は「希望の名は」。ウインドベルの綺麗な音色と幻想的なコーラスからゆったりとはじまり、ドラムインとともにミドルテンポの爽やかな雰囲気になり、可愛らしいピュアなヴォーカルがはいって。とってもキュートで心地よいポップスですね。
 14曲目は「永遠の円環」。ゆったりとした美しいピアノのリフレインの短い曲。 
 美しくも切ない、透明感のある綺麗でドラマティックなアルバムですね。ストーリー本を読みながらじっくりと聴いてその世界にハマってしまうと・・・感動の一言に尽きますね。
 ここで訃報が・・・ヴォーカルの河井英里さんですが・・・2008年8月初旬に病により天国へ旅立ってしまったそうです。まだ若く、これからというときに・・・惜しいです。謹んでご冥福をお祈りいたします。

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