ひよりの音楽自己満足

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Acoustic Asturias 2

2008-10-20 06:59:47 | 新月・Asturias系
 2005年3月にはメキシコで行われたプログレフェスに参加されますが、ヴァイオリンの北辻さんが、ライブ活動を続けられなくなってしまったために、急遽<Fantasmagoria>のヴァイオリニスト<藤本美樹さん>がサポートメンバーとして参加されます。もちろんフェスは大成功。翌2006年5月6月にもフランスとイタリアで行われたプログレフェスに参加され、成功をおさめたそうです。
 その後、7月にはヴァイオリニストの<伊藤恭子さん>を新たにメンバーに迎え、11月に待望のフルアルバム「Marching Grass on The Hill」が発表されます。太陽のような大きな白い丸に閃光のような線。そして白い雲がただよう爽快な青空と、波打ち際まで草が生えている海岸。そこに大小の金属製のような球が。なんとも不可思議なデザインです。
 アルバム1曲目は「渡り鳥」。幻想的なピアノのリフレインからはじまり、美しいヴァイオリンとクラリネットの音色が響いて。ゆったりとした優雅でロマンティックな曲ですね。聴いていてとっても心地いいです。タイトル通りに鳥が風にのって空を浮かんでいるような感覚でしょうか。
 2曲目は「Marching Grass on The Hill」。叙情的なピアノのゆったりとしたリフレインからはじまり、ヴァイオリンとクラリネットが静かに加わって、たおやかにメロディを奏でて。そして中盤にむかって徐々に盛り上がっていきます。一旦Finしたあと、アップテンポでとっても明るく爽やかな雰囲気な曲調に。軽快なリフにのった伸びやかなヴァイオリンの音色と、クラリネットの流れるような音色が気持ちいいですね。
 3曲目は「紅江/Benikoh」。ゆったりとした伸びやかなヴァイオリンの音色からはじまり、ピュアで自然体のトーンの女性ヴォーカルがはいって。その美しい歌に寄り添うようにヴァイオリンの音色が響いて。心和む素敵なバラードソングですね。間奏もクラリネットの素朴な雰囲気のフレーズ、そして綺麗なピアノの音色が。
 4曲目は「Waterfall」。アップテンポのパワフルなユニゾンのリフからはじまり、テクニカルなフレーズが滑らかにスイスイと流れていって。急流を軽快に下っていく船を眺めているかのような感覚でしょうか。とってもスリリングですけど聴いていてワクワクしてきます。中盤の素朴なアコースティックギターのソロもいいアクセントになってますね。
 5曲目は「Classic Medley」。タイトル通りクラシックの名曲のフレーズが次から次へと心地よくながれていきます。ペールギュントの朝、ウィリアムテル序曲、ビゼーのアルルの女、ボレロなどなど盛りだくさん。
 6曲目は「Coral Reef」。クラリネットのゆったりとした流麗な音色がしみじみと響いて、続いててアコースティックギターの素朴な音色が。のどかな雰囲気のたおやかな曲です。後半には美しくロマンティックなヴァイオリンの音色が響いて。
 7曲目は「神の摂理に挑む者たち」。綺麗なピアノの音色からはじまり、ヴァイオリンのスライド音が。そしてクラリネットの攻撃的でリズミカルなリフへ。なんか挑戦的な曲ですね。迫り来るものを感じます。
 8曲目は「Bloodstained Roses」。美しいピアノのリフレイン、そして艶やかなヴァイオリンの音色がからみあって優雅な雰囲気に。中盤からギターのアップテンポのリフにのってヴァイオリンとクラリネットのパワフルなソロが。それが終わるとピアノとギターのゆったりとした優雅なアンサンブルが奏でられて。ラストはヴァイオリンとクラリネッがユニゾンでゆったり美しいフレーズを奏でてFin。
 9曲目は「Rogus」。アコースティックギターの優雅なリフレインからはじまり、ヴァイオリンの艶やかな音色が響いて、そしてアップテンポの軽快なリズムでリズミカルな曲調に。躍動感あふれるリフにパワフルでスリリングな演奏がのって。中盤では綺麗なピアノリフ、そしてクラリネットのリフのあと、アコースティックギターのソロへ。終盤にはクラリネットのパワフルなソロも。
 10曲目は「Luminous Flower」。静かにゆったりとしなやかなピアノの調べがながれ、そして伸びやかなヴァイオリンの音色が響いて。それが徐々に盛り上がっていって。叙情的な美しい曲です。哀愁ただようヴァイオリンの音色、しみじみ聴きほれてしまいます。
 11曲目は「Adolescencia」。アルバム「Cryptogam Illusion」に収録され、前回のミニアルバムにも収録されている曲のニューアレンジ曲です。
 12曲目は「Woman of Ireland」。リコーダーのゆったりとした郷愁をさそう素朴な音色からはじまり、美しい女性ヴォーカルがはいって。おだやかで美しくしっとりとした曲ですね。心安らぎ、癒されます。後半はクラリネットのソロ、そしてヴァイオリンのソロと続きます。どちらもとってもメロディアスでついつい聴き入ってしまいます。 
 リラクゼーション・ミュージックとしても楽しめる、ギター・ピアノ・ヴァイオリン・クラリネットという小規模編成のユニット<Acoustic Asturias>が奏でる作品。聴いていて心が洗われるような、気分をリフレッシュしてくれるようなステキな楽曲ばかりですね。今後の活躍もとっても楽しみです。ちなみに、2008年11月にライブがあるそうで。しかもそのときに<エレクトリック・アストゥーリアス>の超久々の新作も発表されるとか。スケジュールが合えば観にいきたいものです。

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